JPH0768318B2 - 多層構造アクリル系重合体 - Google Patents

多層構造アクリル系重合体

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JPH0768318B2
JPH0768318B2 JP1336628A JP33662889A JPH0768318B2 JP H0768318 B2 JPH0768318 B2 JP H0768318B2 JP 1336628 A JP1336628 A JP 1336628A JP 33662889 A JP33662889 A JP 33662889A JP H0768318 B2 JPH0768318 B2 JP H0768318B2
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嚴一 鶴田
伸一 中山
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旭化成工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多層構造アクリル系重合体に関するものであ
って、さらに詳しくは、熱可塑性アクリル樹脂とブレン
ドして、透明性、耐衝撃性およびヘイズの温度依存性に
優れた熱可塑性アクリル樹脂組成物を得るために用いら
れる多層構造アクリル系重合体に関するものである。
[従来の技術] 一般に熱可塑性アクリル樹脂の耐衝撃性を改良する手段
として、いわゆるエラスマー成分を導入することが行わ
れている。ここで、ジエン系エラトマーを導入すること
は、耐候性に劣るという点で屋外用途に対する方法とし
ては適当でない。
耐候性を低下させることなく耐衝撃性を付与するため
に、アクリル系エラストマーの導入が種々検討されてい
る。特にアクリル系エラストマーとして、多層構造を有
するアクリル系重合体を用いた例が多数提案されてい
る。
例えば、3層もしくは4層以上の多層構造粒状複合体と
熱可塑性重合体とのブレンドによって透明性を損なわず
に耐衝撃性を改良したもの(特公昭55-27576号)、3層
構造を基本とし、かつこれらの各層間にほぼ定率で変化
する濃度勾配をもった中間層を有するもの(特公昭58-1
694号、特公昭59-36645号)、3層構造を基本とし、中
央軟質層と最外層の間に一層以上の中間層を有するもの
(特公昭59-36646号、特公昭63-8983号)、軟−硬−軟
−硬の4層構造を有するもの(特公昭62-41241号)など
が提案されている。しかしながらこれらの方法は、耐応
力白化性の改良に関しては確かに効果が認められるもの
の、透明性および又はヘイズの温度依存性に劣る、ある
いは、耐衝撃性が不足するという問題点があった。
また、第2層(軟質層)の重合時に、重合率が60〜90重
量%の時点で第3層(硬質層)単量体混合物の添加・重
合を開始したもの(特開昭59-202213)、第2層(軟質
層)を形成するモノマー混合物を15〜30重量%未反応の
まま残存させ、第3層モノマー混合物を重合して組成が
漸次変化する層を形成させたもの(特開昭63-27516)が
提案されている。しかしながら、これらの方法では、耐
衝撃性および耐候性は改良されるものの透明性に劣って
いた。
[発明が解決しようとする課題] このように、これまで透明性や耐候性などのアクリル樹
脂が持つ好ましい特性を保持したままで耐衝撃性を改良
する目的で、多層構造を有するアクリル系重合体を改質
剤としてブレンドし、熱可塑性アクリル樹脂組成物とす
る多くの提案がなされてきた。しかしながら、これまで
の提案では、耐衝撃性や耐応力白化性はかなり改善され
るものの、透明性やヘイズの温度依存性に関しては、な
お十分に満足しうるものではなかった。
本発明の目的は、このような従来の多層構造アクリル系
重合体の有する欠点を改良し、アクリル樹脂本来の優れ
た透明性、流動加工性を有する上に耐衝撃性に優れ、ヘ
イズの温度依存性の低減されたアクリル樹脂組成物を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、耐衝撃性アクリル樹脂組成物の透明性、
耐衝撃性を改良するために鋭意検討を重ねた結果、特定
の構造を有する多層構造アクリル系重合体を用いること
によって前記の目的を達成しうることを見出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、 (a)メチルメタクリレート90〜99重量%、アルキル基
の炭素数が1〜8のアルキルアクリレート1〜10重量%
及びこれらと共重合可能なα,β−不飽和カルボン酸の
アリル、メタリル、またはクロチルエステルから選ばれ
る少なくとも1種からなるグラフト結合性単量体0.01か
ら0.3重量%からなる単量体混合物を重合して得られる
最内硬質層重合体25〜45重量%、 (b)上記最内硬質層重合体存在下に、n−ブチルアク
リレート70〜90重量%、スチレン10〜30重量%及びこれ
らと共重合可能なα,β−不飽和カルボン酸のアリル、
メタリル、またはクロチルエステルから選ばれる少なく
とも1種からなるグラフト結合性単量体1.5から3.0重量
%からなる単量体混合物を重合して得られる軟質層重合
体35〜45重量%、 (c)上記最内硬質層および軟質層からなる重合体の存
在下に、メチルメタクリレート90〜99重量%、アルキル
基の炭素数が1〜8であるアルキルアクリレート1〜10
重量%からなる単量体混合物を重合して得られる最外硬
質層重合体20〜30重量%とからなり、 (d)軟質層重合体/(最内硬質層重合体+軟質層重合
体)の重量比が0.45〜0.57であり (e)平均粒子径が0.2〜0.3μmである、多層構造アク
リル系重合体であって、さらに当該多層構造アクリル系
重合体をアセトンにより分別した場合に、 (f)グラフト率が20〜40重量%であり、 (g)当該アセトン不溶部の引張り弾性率が 1000〜4000Kg/cm2、であることを特徴とする多層構造ア
クリル系重合体、に関するものである。
本発明における多層構造アクリル系重合体は、メチルメ
タクリレート、アルキル基の炭素数が1〜8であるアル
キルアクリレート、芳香族ビニル単量体、多官能性架橋
剤から成る多層構造アクリル系重合体である。
本発明における多層構造アクリル系重合体は、最内硬質
層重合体25〜45重量%、好ましくは30〜37重量%、軟質
層重合体35〜45重量%および最外硬質層重合体20〜30重
量%の3層構造から成る。これらの範囲を逸脱した場合
は耐衝撃性および/またはヘーズの温度依存性に劣る。
さらに軟質層重合体/(最内硬質層重合体+軟質層重合
体)の重量比は0.45〜0.57であり、好ましくは0.50〜0.
55であることを特徴とする。ここで軟質層重合体/(最
内硬質層重合体+軟質層重合体)の重量比が0.45未満の
場合は、得られる熱可塑性アクリル樹脂組成物は耐衝撃
性に劣り、0.57を越える場合にはヘイズの温度依存性に
劣る。
さらに、本発明における多層構造アクリル系重合体をア
セトン分別して測定されるグラフト率は20〜40%であ
り、好ましくは20〜30%である。グラフト率が20%未満
の場合には、得られる熱可塑性アクリル樹脂組成物は耐
衝撃性とヘイズの温度依存性に劣り、30%を越える場合
には、耐衝撃性に劣る。
上記の軟質層重合体/(最内硬質層重合体+軟質層重合
体)の重量比およびグラフト率において特定の範囲を設
定したことにより、本発明の多層構造アクリル系重合体
をアクリル樹脂とブレンドして熱可塑性アクリル樹脂組
成物を得た場合、耐衝撃性とヘイズの温度依存性の両者
とも高い水準を達成しうることが可能となったと考えら
れる。
本発明における多層構造アクリル系重合体は、逐次多段
重合によって製造されるが、重合方法としては乳化重合
法を用いるのが望ましい。しかし特にこれに限定される
ことは無く、軟質層までを乳化重合後、最外硬質層重合
時に懸濁系へ転換させる乳化懸濁重合法などによっても
製造しうる。
ここで、アルキル基の炭素数が1〜8であるアルキルア
クリレートとしては、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、n−ブチルアクリレート2−エチルヘキシル
アクリルレート等が挙げられるがn−ブチルアクリルレ
ートが好ましく用いられる。
芳香族ビニル化合物としては、スチレンおよび置換スチ
レン誘導体が挙げられ、スチレンが好ましい。
本発明における多層構造アクリル系重合体の最内硬質層
および軟質層重合体を形成するにあたって用いられるグ
ラフト結合性単量体としては、異なる官能基を有する多
官能性単量体、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸のアリルエステル等が挙げられ、ア
リルメタクリレートが好ましく用いられる。
さらに、軟質層重合体を形成するにあたっては上記グラ
フト結合性単量体と共に、多官能架橋性単量体を併用す
ることもできる。この多官能架橋性単量体としては、ジ
ビニル化合物、ジアリル化合物、ジアクリル化合物、ジ
メタクリル化合物などの一般に知られている架橋剤が使
用できるが、ジアリル化合物が好ましく用いられる。こ
のような多官能架橋性単量体は、軟質層を形成するため
の単量体混合物に3重量%以下混合して重合に供され
る。ここで、該多官能架橋性単量体の使用量が3重量%
を超えると、多層構造アクリル系重合体のアクリル樹脂
に対する衝撃強度付与効果が低下してしまうので好まし
くない。
また、最外硬質層を形成する際に、多層構造アクリル系
重合体の熱可塑性アクリル樹脂との相容性を向上させる
ため、適当な連鎖移動剤を用いて分子量を調節すること
が好ましい。ここで、連鎖移動剤としては、メルカプト
基を1個または2個以上含有する化合物が挙げられる
が、アルキルメルカプタンが一般に用いられ、n−オク
チルメルカプタンが好ましい。
本発明の多層構造アクリル系重合体の平均粒子径は、0.
2〜0.3μmであり、0.23〜0.27μmが好ましい。平均粒
子径が0.2μm未満の場合には、得られる熱可塑性アク
リル樹脂組成物は耐衝撃性に劣り、0.3μmを越える場
合には、透明性に劣る。
本発明に多層構造アクリル系重合体をアセトン分別した
際の不溶部の引張弾性率は、1000〜4000Kg/cm2である。
弾性率が1000Kg/cm2未満の場合には、得られる熱可塑性
アクリル樹脂組成物はヘイズの温度依存性に劣り4000Kg
/cm2を越える場合には、耐衝撃性に劣る。
本発明の多層構造アクリル系重合体の製造には先に述べ
たように乳化重合法を用いることが有利であるが、各層
の重合体又は共重合体を形成させるための適切な重合温
度は、各層とも30〜120℃、好ましくは、50〜100℃の範
囲で選ばれる。さらに、このような多層構造重合体を形
成させるためには、各単量体或は単量体混合物を逐次添
加して反応させることによって該重合体を形成するのが
可能な、いわゆるシード重合法を用いることが有利であ
る。この際、第2層目以降の重合を行う場合に、新たな
粒子が生成しないような条件を選ぶ必要があるが、これ
は用いる乳化剤の量を臨界ミセル濃度未満にすることに
よって実現することができる。また新たな粒子生成の有
無は、電子顕微鏡による観察によって確認することがで
きる。
乳化重合に用いられる乳化剤については、特に制限は無
く、従来慣用されているものの中から任意のものを選ぶ
ことができる。例えば、長鎖アルキルカルボン酸塩、ス
ルホコハク酸アルキルエステル塩、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩などが挙げられる。
また、この際用いられる重合開始剤については特に制限
は無く、通常用いられている水溶性の過硫酸塩、過ホウ
酸塩などの無機系開始剤を単独で或は亜硫酸塩、チオ硫
酸塩などを併用してレドックス開始剤系として用いるこ
ともできる。さらに油溶性の有機過酸化物/第1鉄塩、
有機過酸化物/ソジウムスルホキシレートのようなレド
ックス開始剤系も用いることができる。
このような重合方法によって得られる多層構造アクリル
系重合体は、ポリマーラテックスの状態から公知の方法
によって、塩析、洗浄、乾燥等の処理を行うことによ
り、粒子状固形物として得られる。
本発明の多層構造アクリル系重合体を熱可塑性アクリル
樹脂と溶融混練することによって、熱可塑性アクリル樹
脂組成物を製造することができるここで用いる熱可塑性
アクリル樹脂は、公知の重合方法、例えば、塊状重合、
溶液重合、懸濁重合乳化重合などのいずれの方法で得ら
れたものでも良い。
多層構造アクリル系重合体の該組成物における比率は5
〜40重量部が好ましく、5重量部未満の場合は、耐衝撃
性が不足し、40重量部を越える場合には、色調に劣る。
アクリル樹脂組成物を製造するために混練する際に、安
定剤、滑剤、染料、顔料等を必要に応じて添加すること
ができる。
このようにして得られたアクリル樹脂組成物を射出成形
又は押出成形することにより、透明性、耐衝撃性に優
れ、ヘイズの温度依存性の低減された成形品を得ること
ができる。
さらに、本発明の多層構造アクリル系重合体はメチルメ
タクリレート以外のアルキルメタクリレート、スチレ
ン、スチレン誘導体、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の単独あるいは
共重合体、さらに、ポリカーボネート、ポリアミド、ポ
リエステル等とブレンドして用いることもできる。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれにより何ら制限を受けるものでは無い。な
お、実施例・比較例における測定は以下の方法もしくは
測定機器を用いて行った。Izod衝撃強度;ASTM D256 ヘイズ;積分球式ヘイズメーターを使用して、厚さ3mm
の試験片の70℃におけるヘイズを測定した。結果を下記
のランクで示した。
A ヘイズ 5%未満 B 〃 10%未満 C 〃 15%未満 D 〃 15%以上 平均粒子径;多層構造アクリル系重合体のラテックスを
サンプリングして、固形分50ppmになるように水で希釈
し、分光光度計を用いて波長550nmでの吸光度を測定し
た。この値から、透過型電子顕微鏡写真よりラテックス
粒子径を計測したサンプルについて同様に吸光度を測定
して作成した検量線を用いて、平均粒子径を求めた。
グラフト率;乾燥したパウダー状の多層構造アクリル系
重合体約1.00gを精秤し(W1)、アセトン30mlを加え室
温で一晩静置後、2時間振とうする。5℃、20000rpmに
て30分間遠心分離する。振とう後、上澄み液をデカンテ
ーションして除いた後、新たにアセトン30mlを加え室温
で1時間振とうする。振とう後、5℃、20000rpmにて30
分間遠心分離する。上澄み液をデカンテーションして除
き、一晩風乾する。100℃、4時間真空乾燥し、デシケ
ーター内で室温まで冷却後、残留物の重量を秤量する
(W2)。次式により、アセトン不溶部(wt%)を算出す
る(X)。
多層構造アクリル系重合体における、最内硬質層重合体
および軟質層重合体の重量%をそれぞれAおよびBとし
て、次式により、グラフト率(wt%)を算出する。
引張弾性率;アセトン分別で得られた不溶部を150℃で
圧縮成形してフィルムを作製し、これから幅15±0.5m
m、厚み0.50±0.05mm長さ100±1mmの試験片を作製し
た。引張試験機を用いてチャック間距離50mm、引張速度
50mm/minで測定した。
また、実施例及び比較例において用いた略号は以下の化
合物を示す。
MMA;メチルメタクリレート BA;n−ブチルアクリレート St;スチレン MA;メチルアクリレート ALMA;アリルメタクリレート PEGDA;ポリエチレングリコールジアクリレート(分子量
200又は600) n-OM;n−オクチルメルカプタン HMBT;2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール 実施例1 内容積10lの還流冷却器付反応器に、イオン交換水6860m
l、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム13.7gを投入
し、250rpmの回転数で攪拌しながら、窒素雰囲気下75℃
に昇温し、酸素の影響が事実上無い状態にした。
MMA907g、BA33g、HMBT0.28g及びALMA0.93gからなる混合
物(I−1)のうち222gを一括添し、5分後に過硫酸ア
ンモニウム0.22gを添加した。その40分後から(I−
1)の残りの719gを20分間かけて連続的に添加し、添加
終了後さらに60分間保持した 次に、過硫酸アンモニウム1.01gを添加した後BA1067g、
St219g、HMBT0.39g ALMA27.3gからなる混合物(I−
2)を140分間かけて連続的に添加し、添加終了後さら
に180分間保持した。
次に、過硫酸アンモニウム0.30gを添加した後MMA730g、
BA26.5g、HMBT0.22g n−OM0.76g6らなる混合物(I−
3)を40分間かけて連続的に添加し、添加終了後95℃に
昇温し30分間保持した。
このようにして得られたラテックスを、少量採取し、吸
光度法により平均粒子径を求めたところ0.25μmであっ
た。
残りのラテックスを3重量%硫酸ナトリウム温水溶液中
へ投入して、塩析・凝固させ、次いで、脱水・洗浄を繰
り返したのち乾燥し、多層構造アクリル系重合体(I)
を得た。
多層構造アクリル系重合体(I)をアセトン分別し、グ
ラフト率を測定したところ、23%であった。また、アセ
トン不溶部をコンプレッション成形して引張弾性率を測
定したところ、2500Kg/cm2であった。
この多層構造アクリル系重合体(I)30重量部とMMA/MA
共重合体(II)[MMA/MA=94/6重量比、ηsp/C=0.70dl
/g(0.30g/dlクロロホルム溶液、25℃)]70重量部とを
ヘンシェルミキサーにて20分間混合した後、30mmベント
付2軸押出機(ナカタニ機械(株)製、A型)を用いて
260℃にてペレット化した。得られたペレットをインラ
インスクリュー射出成形機(東芝機械(株)製、IS-75S
型)を用いて成形温度250℃、射出圧力900kgf/cm2、金
型温度50℃の条件で所定の試験片を作製し、物性測定を
行った。
得られた樹脂組成物は、透明性、ヘイズの温度依存性に
優れ、かつ耐衝撃性も良好であった。結果を表−1に示
す。
実施例2 実施例1において、(I−1)を構成する混合物を、MM
A1075g、BA39g、HMBT0.33g、ALMA1.11gから成るものと
し、(I−2)を構成する混合物を、BA1173g、St241
g、HMBT0.43g、ALMA30.0gから成るものとし、さらに
(I−3)を構成する混合物をMMA608g、BA22g、HMBT0.
18g、n-OM0.63gから成るものとする以外は実施例1と全
く同様に実施した。結果を表−1に示す。
実施例3 実施例1において、(I−1)を構成する混合物を、MM
A1047g、BA67g、HMBT0.33g、ALMA1.11gから成るものと
し、(I−2)を構成する混合物を、BA1058g、St228
g、HMBT0.39g、ALMA27.3g及びPEGDA(分子量200)2.5g
から成るものとし、さらに(I−3)を構成する混合物
をMMA711g、BA45g、HMBT0.22g、n-OM0.76gから成るもの
とする以外は実施例1と全く同様に実施した。結果を表
−1に示す。
実施例4 実施例1において、(I−1)を構成する混合物を、MM
A1075g、BA39g、HMBT0.33g、ALMA1.11gから成るものと
する以外は、実施例1と全く同様に実施した。結果を表
−1に示す。
実施例5 実施例4において、(I−3)を構成する混合物を、MM
A854g、BA31g、HMBT0.26g、n-OM0.89gから成るものとす
る以外は、実施例4と全く同様に実施した。結果を表−
1に示す。
実施例6 実施例5において、(I−1)を構成する混合物を、MM
A1161g、BA42g、HMBT0.36g、ALMA0.35gから成るものと
する以外施例5と全く同様に実施した。結果を表−1に
示す。
実施例7 実施例3において、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウ
ムの使用量を20.6gとした以外は、実施例3と全く同様
に実施した。結果を表−1に示した。
比較例1 内容積10lの還流冷却器付反応器に、イオン交換水6000m
l、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム12gを投入し、
250rpmの回転数で攪拌しながら、窒素雰囲気下70℃に昇
温し、酸素の影響が事実上無い状態にした。過硫酸アン
モニウム1.6gを添加した後、MMA928g、BA56g、HMBT0.24
g及びALMA2.4gからなる混合物(I−1)を60分間かけ
て連続的に添加し、添加終了後さらに30分間保持した。
このようにして生成した重合体ラテックスを40℃に冷却
した後、St28gを加え60分間攪拌した。次にBA112g、HMB
T0.08g、ALMA1.2g及びPEGDA(分子量600)1.2gからなる
混合物(I−2)を加え、さらに60分間攪拌した。
次に、このラテックスを70℃に昇温し、過硫酸アンモニ
ウム1.6gを添加した後、BA236g、St56g、HMBT0.16g、AL
MA2.8g及びPEGDA(分子量600)2.8gからなる混合物(I
−3)を100分間かけて連続的に添加し、添加終了後さ
らに60分間保持した。
最後に、MMA916g、BA68g、n-OM2.8g及びHMBT0.32gから
なる混合物(I−4)を20分間かけて連続的に添加し、
添加終了後さらに30分間保持し、次いで、95℃に昇温し
1時間保持した。
以下は実施例1と同様にして実施した。
比較例2 実施例1と同様の反応器に、イオン交換水6860ml、ジヘ
キシルスルホコハク酸ナトリウム13.72gを投入し、250r
pmの回転数で攪拌しながら、窒素雰囲気下70℃に昇温し
た。
過硫酸アンモニウム0.74gを添加した。10分後から、MMA
238g、BA16.3g及びALMA0.64gからなる混合物(I−1)
を10分間かけて連続的に添加し、添加終了後さらに30分
間保持した。
次に、過硫酸アンモニウム2.85gを添加した。10分後か
ら、BA1443g、St338g及びALMA18.9gからなる混合物(I
−2)を140分間かけて連続的に添加し、添加終了後さ
らに150分間保持した。
次に、過硫酸アンモニウム1.22gを添加した。10分後か
ら、MMA718g、BA45.8g及びn-OM2.29gからなる混合物
(I−3)を50分間かけて連続的に添加し、添加終了後
さらに70分間保持した。
このようにして得られたラテックスを実施例1と同様に
処理し、混練、成形、評価を実施した。
比較例3 比較例2において、(I−1)の添加時間を20分間と
し、また、最後に95℃に昇温して60分間保持した以外
は、比較例3と全く同様にして実施した。
比較例4 実施例1と同様の反応器に、イオン交換水6860ml、ジヘ
キシルスルホコハク酸ナトリウム13.7gを投入し、250rp
mの回転数で攪拌しながら、窒素雰囲気下75℃に昇温
し、酸素の影響が事実上無い状態にした。
過硫酸アンモニウム0.22gを添加した後、MMA746g、BA1
0、HMBT0.23g、及びALMA0.38gからなる混合物(I−
1)を、60分間かけて連続的に添加し、添加終了後さら
に、60分間保持した。
次に、過硫酸アンモニウム0.96gを添加した後BA990g、S
t232g、HMBT0.37g、ALMA13.0g及びPEDGA(分子量200)
1.59gからなる混合物(I−2)を130分間かけて連続的
に添加し、添加終了後さらに180分間保持した。
次に、過硫酸アンモニウム0.29gを添加した後MMA711g、
BA9g、HMBT0.22g及びn-OM1.44gからなる混合物(I−
3)を40分間かけて連続的に添加し、添加終了後さらに
60分間保持した。次いで、95℃に昇温し分間保持した。
このようにして得られたラテックスを実施例1と同様に
処理し、混練、成形、評価を実施した。
比較例5 実施例3において、(I−2)を構成する混合物におけ
るALMAを6.8gとする以外は、実施例3と全く同様に実施
した。
比較例6 実施例3において、(I−2)を構成する混合物におけ
るALMAを41.7gとする以外は、実施例3と全く同様に実
施した。結果を表−1に示す。
比較例7 実施例1において、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウ
ムを27.4g使用し、(I−1)を分割せずに20分間かけ
て連続的に添加した以外は、実施例1と全く同様に実施
した。
これらの比較例における試験片の物性評価結果を表−1
に示す。
このように、本発明の範囲を逸脱した場合には耐衝撃性
およびヘイズの温度依存性に優れた組成物を得ることが
できない。
[発明の効果] 本発明によれば、従来の多層構造アクリル系重合体の有
する欠点を改良し、アクリル樹脂本来の優れた透明性や
成形加工性を有する上に、耐衝撃性、及びヘイズの温度
依存性に優れたアクリル樹脂組成物を提供することがで
きる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)メチルメタクリレート90〜99重量
    %、アルキル基の炭素数が1〜8のアルキルアクリレー
    ト1〜10重量%及びこれらと共重合可能なα,β−不飽
    和カルボン酸のアリル、メタリル、またはクロチルエス
    テルから選ばれる少なくとも1種からなるグラフト結合
    性単量体0.01から0.3重量%からなる単量体混合物を重
    合して得られる最内硬質層重合体25〜45重量%、 (b)上記最内硬質層重合体存在下に、n−ブチルアク
    リレート70〜90重量%、スチレン10〜30重量%及びこれ
    らと共重合可能なα,β−不飽和カルボン酸のアリル、
    メタリル、またはクロチルエステルから選ばれる少なく
    とも1種からなるグラフト結合性単量体1.5から3.0重量
    %からなる単量体混合物を重合して得られる軟質層重合
    体35〜45重量%、 (c)上記最内硬質層および軟質層からなる重合体の存
    在下に、メチルメタクリレート90〜99重量%、アルキル
    基の炭素数が1〜8である単量体混合物を重合して得ら
    れる最外硬質層重合体20〜30重量%とからなり、 (d)軟質層重合体/(最内硬質層重合体+軟質層重合
    体)の重量比が0.45〜0.57であり、 (e)平均粒子径が0.2〜0.3μmである、多層構造アク
    リル系重合体であって、さらに当該多層構造アクリル系
    重合体をアセトンにより分別した場合に、 (f)グラフト率が20〜40重量%であり、 (g)当該アセトン不溶部の引っ張り弾性率が1000〜40
    00kg/cm2、であることを特徴とする多層構造アクリル系
    重合体。
  2. 【請求項2】グラフト結合性単量体が、アクリル酸、メ
    タクリル酸、マレイン酸、フマル酸のアリルエステルか
    ら選ばれる少なくとも1種である特許請求の範囲第1項
    記載の多層構造アクリル系重合体。
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