JPH076864B2 - ガス含有液体容器のガス洩れ検知方法及び装置 - Google Patents

ガス含有液体容器のガス洩れ検知方法及び装置

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JPH076864B2
JPH076864B2 JP1143125A JP14312589A JPH076864B2 JP H076864 B2 JPH076864 B2 JP H076864B2 JP 1143125 A JP1143125 A JP 1143125A JP 14312589 A JP14312589 A JP 14312589A JP H076864 B2 JPH076864 B2 JP H076864B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はガス含有液体容器、特にビール樽のような炭
酸ガス含有飲料容器の口部におけるシール部からのガス
洩れを検知する方法及び装置に関する。
[従来技術] ビール樽のような炭酸ガス含有飲料容器は金属製の本体
の上部に形成される開口部にフィッティングを取り付け
ることにより構成される。そしてフィッティングと本体
との嵌合部にゴム製のパッキンとして構成されるシール
部を設け、内部からのガスが外部に漏洩するのを防止し
ている。ところがこのようなシール部は長期にわたる使
用を繰り返すことなどが原因とするゴム製のパッキンの
老化などによってシール不良を引き起こし、内部の炭酸
ガスもしくは飲料の漏洩が起こる。このようなガス洩れ
を検出するため従来は容器の口部に形成される凹部に水
を注入し、その水中を上昇する気泡を目視する方法が実
施されていた。しかしながら、この方法は作業員に常に
注意深い観察作業を要求し、作業員に過重な労働を強い
る問題点があることに加え、凹部に注入した水に波立ち
や渦流があると水中を上昇する小さな気泡が見えなくな
るため、凹部の水が完全に制止するまで待ってから観察
することになり、作業能率が良くないという欠点もあっ
た。
このような欠点の解消を図るため、容器の口部に検知ヘ
ッドを嵌合式に取り付け、検知ヘッドを吸引式ガス測定
器と接続し、口部の雰囲気中におけるガス濃度を測定し
て口部からのガス洩れを検知する方法が提案されてい
る。例えば特願昭61-171837号参照。
[発明が解決しようとする課題] この改良方法は作業員に気泡の観察のような過重な労働
を強いることがなく、また口部の凹部に注水した水が静
止するまでまつこともなく、ガス洩れ検知作業のスピー
ド向上にも役立つ。しかし、容器のガス洩れはしばしば
飲料の洩れを伴うことがあり、容器より漏洩した飲料は
凹部に貯められることになる。この状態で従来技術のよ
うに検知ヘッドを口部の凹部に嵌合させて検査を行う
と、雰囲気のガスだけでなく飲料も一緒に検知ヘッドに
よって吸引され、検知ヘッド及び検知ヘッドからガス測
定器までの測定及び配管系に対する飲料の付着が起こ
る。この場合は、その容器のガス洩れ検知は可能であっ
たとしても、そのままでは以降の容器の検知作業の続行
が不可能になる。即ち検知ヘッドや配管等に飲料が付着
した状態で計測を継続するとすると、付着飲料からも相
当長時間にわたってガスの発生があるため被検知容器の
口部からのガス洩れと区別することができなくなるから
である。このようなときの処理として、清浄な空気によ
り検知装置のパージを行い、付着した飲料を取り除く
か、検知ヘッド自体の部品交換を行うという非常に手間
のかかる作業が必要となる。
また、従来技術による検査方法では、容器の口部に検知
ヘッドを嵌合して凹部の雰囲気を吸引する際に凹部の雰
囲気は減圧状態となるため、容器の口部と検知ヘッドと
の密着の状態が暖いときは周辺の雰囲気が口部内に流れ
やすく、特に炭酸飲料の製造工場では周辺の雰囲気に含
まれる炭酸ガス濃度が高い場合が多いため、周辺雰囲気
の洩れ込みがあるとすると大きな測定誤差が発生する恐
れがある。従来技術ではこのような周辺雰囲気の流れ込
みによる誤差の発生を恐れてゴム製のパッキンなどの弾
性密封部材を介して検知ヘッドを口部に嵌合させ周辺雰
囲気から密封した状態で計測するようにしているが、こ
の場合は凹部の雰囲気を測定器まで吸引するにはかなり
の減圧度に耐える吸引装置が必要となることに加え、装
置内のガスが希薄になるので実質的に測定器の感度が悪
化し、小量のガス洩れの検知ができない不具合がある。
更に、従来技術では容器の口部の凹部にある複数のシー
ル部からのガス洩れがあってもこれを区別して検知する
ことができない。ガス洩れが検知された場合口部のシー
ル部に使用されているゴム製のパッキンを交換するなど
の修理を行う必要があるが、従来技術では洩れ箇所が特
定できないため、ガス洩れがあると検知した容器につい
て、口部の凹部に注水し目視するような二重の作業が必
要となる不便がある。
[課題を解決するための手段] この発明のガス洩れ検知方法はガス含有液体容器のシー
ルされた口部から採取される雰囲気を検知領域へ導き、
その雰囲気中のガスを検知するガス洩れ検知方法におい
て、ガス含有液体容器の口部からの雰囲気の採取は、第
一段階として、口部を外部に対して開放した状態でかつ
口部から上方に離間した位置で行い、口部を外部に対し
て開放した状態で採取された雰囲気より第一段階のガス
洩れ検知が実行され、第一段階でのガス洩れ検知によっ
てガス洩れがなかったと判断された場合に、第二段階に
おけるガス含有液体容器の口部からの雰囲気の採取が口
部を外部に対して密封した状態で行われ、ガス洩れの有
無が検出されることを特徴とする。
この発明のガス含有液体容器のガス洩れ検知装置は、被
検知ガス含有液体容器を搬送する搬送手段、搬送手段に
沿った所定のステーションにおける被検知ガス含有容器
のシールされた口部の雰囲気の採取を該口部を外部に開
放させた状態でかつ口部から上方に離間した位置で行う
第一の採取手段、搬送手段に沿った所定のステーション
における被検知ガス含有容器の口部の雰囲気の採取を該
口部を外部に密封した状態で行う第二の採取手段、第一
の採取手段及び第二の採取手段により採取された雰囲気
中のガスを検知する検知手段、並びに第一の採取手段に
より採取された雰囲気中にガスが認められなかったと
き、第二の採取手段による雰囲気の採取を行うように制
御する制御手段を具備する。
この発明によれば、ガス含有液体容器の漏洩検出のため
該容器のシールされた口部に嵌合して口部を外部から密
封してガスの採取を行う採取装置は、容器の口部にある
複数の環状シールに個別的に嵌合するヘッドを具備し、
各ヘッドは各シールを独立に外部から密封するため個別
的に移動可能に構成され、各ヘッドがキャリアガス供給
源と接続されたガス入口及びガスを検知する手段と接続
されたガスの出口とを具備することを特徴とする。
〔作用〕
ガス洩れの検出方法の過程において、第1段階では容器
の口部は外部に対して開放されて、かつ口部から上方に
離間した位置で雰囲気の採取が実行される。この状態に
おいて容器の口部の雰囲気の採取が実行され、この採取
された雰囲気中のガスの漏洩検知が行われ、漏洩が検知
された場合は第2段階の検知が行われない。漏洩が検知
されなかった場合に限り次の第2段階の検知が行われ、
容器の口部が外部に密封された状態で雰囲気の採取が行
われ、雰囲気中のガスの検知が行われる。
ガス洩れ検知装置の作動において、搬送手段上を被検知
容器が送られ、所定のステーションに来ると、第1の採
取手段により口部の雰囲気が外部から開放状態でかつ口
部から上方に離間した位置で採取され、その後第2の採
取手段により口部の雰囲気が外部に密封状態で採取され
る。検知手段は第1の採取手段、第2の採取手段により
採取された雰囲気中のガスの漏洩検知を行うが、制御手
段は第1の採取手段により採取された雰囲気中にガスの
漏洩が検知されなかったときのみ、第2の採取手段によ
る雰囲気の採取を行う。
密封による雰囲気の採取時においては、採取装置の独立
移動可能な個々のヘッドがその夫々に漏洩箇所を独立に
密封し、そのとき各ヘッドによって密封された夫々の雰
囲気がキャリアガス供給源から供給されるキャリアガス
と共に、容器の周辺雰囲気を混入させることなしに個々
のガス検知手段に導入される。
[実施例] 第1図はこの発明の漏洩検査装置の検知ヘッドと容器9
の一例であるビール樽の口部を示すものである。
樽の口部10は金属材料にて形成され、上端に開口部10a
が形成され、この開口部10aにフィッテング12が着脱自
在に取り付けられ、ガス洩れを起こす不良品と判別した
ときは交換することができる。周知のようにフィッテン
グ12は複数の部分、即ち中心部材12-1と、その周囲の環
状部材12-2と、その周囲に配置され樽の口部10の前記開
口部10aにねじ込まれるプラグ12-3とを具備している。
これらの3個の独立の部材12-1,12-2,12-3によってフイ
ッテイング12が構成されるため、部材12-1と12-2との間
(以下内側漏洩部X)、部材12-2と12-3との間(以下中
間漏洩部Y)、部材12-3と樽の口部10との間に環状すき
間(以下外側漏洩部Z)が形成され、これらのすき間の
シール手段が設けられている。しかしながら、長期の使
用の継続によりシールの劣化などによりその密封性能が
悪化するとガス洩れの発生の恐れがある。この発明は各
シール部からのガスの漏洩を個別的に検知することがで
きるように後述のような工夫を加えている。
第2図はこの発明の実施例の披検査容器(例えばビール
樽)の漏洩検査システムを側面より見たところを示すも
のであり、20はコンベヤであり、このコンベヤ20上を漏
洩検査を受けるべきガス含有液体容器9が搬送される。
この実施例においてはコンベヤに沿ってその移動方向
(矢印A)の上流側に第1のストッパ22が、下流側に第
2のストッパ24が配置される。第1のストッパ22は下流
の第2のストッパ24の位置に容器が2個以上溜まらない
ように容器の流れを止めておくように作動する。第1の
ストッパ22が解除されると間もなくスイッチがオンと
なり、前段検査が開始される。第2のストッパ24は個別
検査位置を規定するものであり、この位置に被検査容器
が到来するとスイッチがオンとなって容器9はこの位
置に一旦停止される。停止中はスイッチはオンのまま
である。
個別検査位置に近接して検査装置30が設けられる。検査
装置30はフレーム31と、容器9の口部の雰囲気を採取す
るための採取部32と、フレーム31上に固定され、個別検
査時に採取部32を容器の口部に嵌合せしめるように下降
駆動する空気圧シリンダ34と、採取部32とシリンダ34と
を接続する位置調整器36と、ヘレーム31に固定され、採
取部32により採取された雰囲気中のガスを検知するガス
検知装置40とを具備する。
採取部32と位置調整器36との詳細構成を示す第3図、第
4図において、採取部32は内側ヘッド42と、中間ヘッド
44と、外側ヘッド46とを具備し、これらは後述のように
独立に移動可能となっている。中間ヘッド44は筒状に形
成され中央に孔44aを有し、この孔44aに内側ヘッド42が
挿入される。同様に外側ヘッド46は筒状であり、中央に
孔46bを有し、中間ヘッド44がここに挿入される。外側
ヘッド46の上端に押え板48がボルト50により固着され
る。押え板48は中央に孔48aを形成し、この孔48aに支持
棒52が挿入される。支持棒52の下端のフランジ部52aは
中間ヘッド44の上端にボルト54によって固定される。外
側ヘッド46は円錐状に下端に拡開した案内開口46aを形
成しており、この案内開口46aは採取装置32が被検知容
器9の口部に向かって下降するに際しヘッド46が確実に
容器9の口部に導入されるように援助するものである
(第1図参照)。
外側ヘッド46の奥まった部分に第1の環状のパッキン56
が装着される。このパッキン56は第1図に示される外側
漏洩部Zを跨る寸法の環状凹部56aを形成しており、後
述のように個別検知の際にこの凹部56aとシール部Zと
の間に形成される環状の空間を介して漏洩ガスがキャリ
アガスと共にセルに送られる。迅速な検知のためにはこ
の環状の空間の容積は可及的に小さいことが望ましい。
凹部56aは外側本体46内の検知通路60、ユニオン62を介
して検知装置に接続される。第4図に示すようにユニオ
ン62は直径対立位置に一対設けられており、後述のよう
に一方は清浄空気の供給側、他方は検知セルを介して大
気側に連通される。第2の環状パッキン64が中間ヘッド
44の先端部分に装着される。このパッキン64は第1図に
示される中間漏洩部Yを跨る寸法の環状凹部64aを形成
しており、後述のように個別検知の際にこの凹部64aと
シール部Yとの間に形成される環状の空間を介して漏洩
ガスがキャリアガスと共にセルに送られる。前記と同
様、迅速な検知のためにはこの環状の空間の容積は可及
的に小さいことが望ましい。凹部64aは中間本体44内の
検知通路68、ユニオン70を介して検知装置に接続され
る。第4図に示されるように外側ヘッド46はユニオン70
を逃げるための溝46eを一対形成している。第3の環状
パッキン72が内側ヘッド42の先端部分の環状溝に装着さ
れる。このパッキン72は第1図に示される部材12-1に嵌
合される寸法を持っており、内側漏洩部Xを外部からシ
ールし、同部分Xからの漏洩ガスがキャリアガスと共に
漏洩部Xとパッキン72との間の空間を介してセルに送ら
れる。この空間は内側本体42内の検知通路73、ユニオン
74を介して検知装置に接続される。第4図に示すように
ユニオン74の逃げのための整列した溝44f,46fがヘッド4
6,44に形成される。
第3図においてスプリング80は押え棒58を介して内側ヘ
ッド42を下方に付勢しており、肩部42aが中間ヘッド44
に当ることによりそれ以上の下方変位が停止される。ス
プリング82は押え板48を介して外側ヘッド46を下方に付
勢しており、押え板48がフランジ部52aに当ることによ
りそれ以上の下方変位が停止される。スプリング82は外
側ヘッド46の容器9に対する接触圧を規定する役目を果
たし、スプリング80は内側ヘッド42の容器に対する接触
圧を規定する役目を果たす。また中間ヘッド44の容器に
対する接触圧は空気シリンダ34による空気圧によって規
定される。
位置調整器36を被検知容器に対する空気シリンダ34の位
置が公差内で変化しても採取装置32を被検知容器の口部
に確実に嵌合せしめるように援助する役目を果たすもの
である。位置調整器36は下側ステージ88と、上側ステー
ジ90と、下部プレート92と、上部プレート94とを具備す
る。下側ステージ88は採取装置32の押え板52にねじ込み
式に固定され、上側ステージ90は空気シリンダ34のピス
トン34aにピン34bによって連結される。下部プレート92
は下側ステージ88にフリーに挿入される開口92aを形成
しており、一方上部プレート94は上部ステージ90にフリ
ーに挿入される開口94aを形成している。下部プレート9
2の、フリーのボルト孔92bを介して上部プレート94にボ
ルト98がねじ込まれ、ボルト98の頭部とプレート92との
間にスプリング99が配置され、その結果下側ステージ88
と上側ステージ90とは相互に連結され、かつシリンダの
軸線と被検知容器の口部の軸線の幾分のずれがあった場
合にこれを吸引するため下側ステージ88の下部プレート
92に対する水平方向の相対移動、シリンダの軸線と被検
知容器の口部の軸線のずれ、および上部プレート94のピ
ンに対する回動が許容れれ、採取部32を容器口部に嵌合
せしめる。そして、位置調整器36のこのような水平移動
および回動による位置調整を円滑に行わせるため、下部
プレート92と下側ステージ88との間、下側ステージと上
側ステージ90との間、上側ステージ90と上部プレート94
との間にベアリング100,102,104が配置される。また上
側ステージ90はその下面に円錐状の浅い溝90aを形成し
ており、この溝90aにスプリング108により付勢された玉
110が配置され、位置調整器36の自己中心位置復帰機能
が確保される。即ち、採取装置32を容器の口部に嵌合さ
せたときに生じる位置調整器36の水平方向の相対移動に
対し、ガス採取の後にシリンダの作動により採取装置32
が上昇すると、位置調整器36に加えられる水平方向の外
力が除かれ、円錐状の浅い溝90aに玉110から加えられる
力によって、採取器32の軸線をシリンダの軸線と一致さ
せるように作動する。
第5図はガス検知器40を採取部10との関係において示す
配管図である。ガス検知器40の検知部120は赤外線ガス
分析法による4組の炭酸ガス検知部120-1,120-2,120-3,
120-4で構成され、各検知部は所定の僅かな容積の空間
としての検知セルを複数具備する。セル121は前段検知
用であり、セル122-1,122-2,122-3は個別検知のため設
置されるものである。清浄空気源124は減圧弁125、開閉
弁126,絞り128を介して配管131-1,131-2,131-3に接続さ
れ、配管131-1は採取部32の内側ヘッド42内の検知通路7
3に至るユニオン74の一方(第3図、第4図)に接続さ
れ、かつそのユニオン74の他方は配管134-1および切替
弁136を介してセル121又はセル122-1に選択的に接続さ
れる。配管131-2は採取部32の中間ヘッド44内の検知通
路68に至るユニオン70の一方に接続され、かつユニオン
70の他方は配管134-2を介してセル122-2に接続される。
配管131-3は採取部32の外側ヘッド46内の検知通路60に
到るユニオン62の一方に接続され、かつユニオン62の他
方は配管134-3を介してセル122-3に接続される。前段検
知用のセル121の手前に吸引ポンプ140が配置される。セ
ル121,122-1,122-2,122-3は配管135,137-1,137-2,137-3
によって大気に連通される。
切替弁142は空気圧シリンダ34の昇降切替用であり、そ
の入口側は減圧弁144を介して空気源124に接続されると
ともに配管146-1,146-2に選択的に接続され、配管146-1
に空気圧の導入が行われたときはシリンダ34は下降さ
れ、配管146-2に空気圧の導入が行われたときはシリン
ダ34は上昇される。絞り147,148はピストンの移動速度
を制御するものである。第6図はガス検知器にガスが導
入されたときの各検出部の出力応答波形を示す。
検出開始時、採取部からの雰囲気がセルに導入される
と、もしガスが漏洩していれば、検知部の出力は第6図
のように変化し、そのピークはガス洩れの程度に応じて
いる。従って、そのピークレベルから各セルに導入され
る各漏洩部分からのガスの漏洩の有無及びその程度を検
出することができる。
第2図において制御回路170は以上説明したシステムの
作動を制御するシーケンス回路又はマイクロコンピュー
タとして構成される。尚、この制御回路170は第6図に
関連して説明した各検知部出力のピークを記録するピー
クホールド回路170aと、ピークと所定の漏洩判定レベル
との比較を行う比較器170bとを具備している。以下、制
御回路170によるガス洩れ検知作動を第7図−第9図の
フローチャートによって説明する。始動されると暖機後
(ステップ172)にパージ処理が行われる(ステップ17
4)。パージのためバルブ126が開けられ空気が所定時間
導入され、配管内部の残留ガスが空気で置換される。コ
ンベヤ20上を移送される被検知容器によってスイッチ
がオンされ(ステップ176)、前段検知が開始される
(ステップ178)。第8図は前段検知のフローチャート
を示す。この前段検知では、切替弁136はセル121の側に
接続され(ステップ178-1)、吸引ポンプ140が作動開始
され(ステップ178-2)、ストッパ24が作動する(ステ
ップ178-3)。このときシリンダ34は上昇位置するよう
に空気圧が切替弁142によって切替えられているものと
する。前段検知を開始した後はコンベヤ20は容器9の移
動を継続する。容器は採取部32の位置まで到達すると停
止され、ポンプ140の吸引作用によって容器の口部の雰
囲気は容器から幾分離間して位置する採取部32内の通路
72、ユニオン74の他方、配管134-1、切替弁136を介して
セル121に吸引され、検知部120-1の出力レベルはガスの
漏洩の有無によって変化する。ポンプ140による吸引は
スイッチがオンして容器がストッパ24によって停止さ
れてから1〜2秒間継続された後、前段検知の判定が比
較器170bによって行われ(ステップ178-4)、ポンプ停
止(ステップ178-5)、切替弁136オフ(ステップ178-
6)となる。前段検知では容器9の口部は採取部32から
離間して位置しているため僅かのガス洩れには応答しな
い。しかしながら、大量のガス洩れを起こしている容器
9はその口部と採取部32が離間して位置していても、そ
の雰囲気が採取部32が離間して位置していても、その雰
囲気が採取部32のところまで漂ってくることからこれを
採取し検知することができるのである。大量の洩れのあ
る容器は口部に飲料そのものが洩れている可能性があ
り、以下の密着式の個別検知を実行したとすると飲料が
配管内に導入されるおそれがあるが、この発明によりそ
のような恐れのある洩れのひどい容器は事前にチェック
し排除することができるのである。
前段検知の結果洩れがあったとすると(ステップ182でY
es)、前段不良のフラグNGがセットされる(ステップ18
4)。前段検知の結果洩れがなかったとするとフラグNG
がリセットされる(ステップ186)。そして個別検知が
実行される(ステップ188)。個別検知の詳細は第9図
に示す通りである。個別検知のため切替弁142は採取部3
2が下降するように切替えられる(ステップ188-1)。こ
の下降の際にヘッド46の下端46aが拡開していることに
より、採取部32と容器口部とに幾分の芯の不一致があっ
ても採取部32は容器口部に導入案内される。そして、各
ヘッド42,44,46に取り付けられるパッキン72,64,56によ
って容器のシール部分X、Y、Zが非常に小さい環状の
空間を残して外部から密閉される。密閉が終了すると
(ステップ188-2)、次に切替弁126が作動され(ステッ
プ188-3)、空気が配管131-1、131-2,131-3、それぞれ
の環状の空間、配管134-1,134-2,134-3を介してセル122
-1,122-2,122-3に導入され、配管137-1,137-2,137-3を
介して排出される。この排出時間は0.7秒に設定される
(ステップ188-4)。この時間が経過すると切替弁126が
オフされ(ステップ188-5)、暫く空気の導入が停止さ
れ、この間各シール付近の密封環状空間に漏洩ガスが採
集されるのを待つ。このガス停留時間(1秒)が経過す
ると(ステップ188-6)、切替弁126が再びオンされ、空
気が供給され、その結果各シール部X,Y,Zの密封環状空
間内の雰囲気ガスが夫々のセル122-1,122-2,122-3に圧
送され(ステップ188-7)、一方ピークホールド回路170
aは検知部120-2,120-3,120-4からのガス検出信号のピー
クホールドを開始し(ステップ188-8)、夫々のセルを
通した赤外線の強度変化に対応する検出信号のピークが
個別に保持される。このピークの大きさより各密閉され
た環状空間のガス濃度を知ることができる。ガスの濃度
変化を検出するに充分な時間(0.7秒)が経過すると
(ステップ188-9)、切替弁126はオフされ(ステップ18
8-10),切替弁142がオフされ(ステップ188-11)、シ
リンダ34は上昇する。この発明ではそれぞれのシール部
分X,Y,Zが別個に密閉されているため各シールからのガ
スの漏洩を区別して精密に検出することが可能である。
そして、密閉しているため前段検知のような吸引ではガ
スのサンプリングがし難いが、空気源からキャリアガス
としての空気を押し込む動作であることから、密封空間
内でのガスの導入が容易に行い得ることになる。
第7図において、個別検知後にステップ190において個
別検知の結果判断が実行され、各シールにおいて個別洩
れがないと判断されたときは、もれフラグNGをリセット
し(ステップ192)、洩れがあったと判断されたときは
フラグNGがセットされる(ステップ193)。洩れがない
と判断されたときは検査終了(ステップ194でYes)でな
い限り、はじめに戻り以上の処理が繰り返される。
また、洩れがあった場合は前段での洩れも含めて洩れ量
が指示され(ステップ196)、異常ランプが点灯される
(ステップ198)。リセットスイッチが押された後(ス
テップ120でYes)、フラグNGがリセットされる(ステッ
プ122)。
ストッパの制御については、先行する容器の個別検知が
終了しスイッチがオフなるとストッパ22が解除され、
コンベヤ20上での容器9の移動が許可される。容器の移
動によってスイッチがオンすると再びストッパ22がオ
ンして、次の容器を停止させる。このとき同時にストッ
パ24がオンする。容器がストッパ24の位置まで移動する
とスイッチがオンして前段検知の判定が行われ、この
とき洩れがなければ個別検知が実行される。前段検知お
よび個別検知の結果洩れがない場合または洩れがあって
もリセットスイッチが押されているときに限りストッパ
24が解除され、容器が移動してスイッチがオフとな
る。検査終了でない限り以上が繰り返される。
第10図は以上の第1実施例の主要動作のタイミング図で
あり、時刻t1でスイッチがオフとなると(ロ)、スト
ッパ22が解除され(ル)、容器が移動してスイッチが
オンとなり(イ)、前段検知が開始され(ハ)、同時に
ストッパ24がオンする(オ)。時刻t2で容器がストッパ
24によって停止される位置まで移動すると、スイッチ
がオンとなり(ロ)、検知部120-1からの前段の検出信
号(ニ)によって前段洩れがないと判断したときは(第
7図のステップ182でNo)時刻t3で個別検知が開始され
(ヘ)、シリンダは下降される(ト)。このとき、検知
部120-2,120-3,120-4からの検出信号(チ)により個別
洩れがないときは時刻t4において個別検知が終了し、シ
リンダが上昇し、その直後に第2ストッパ24が引っ込め
られる(t4′)。その後容器が移動し、スイッチがオ
フとなり(t4″)、ストッパ22が解除されて、次の容器
の検査が行われる。検知部120-1の検出信号が判定基準
レベルlを越えたときは(ニ)時刻t5で前段NG信号が出
力され、時刻t6でリセットスイッチが押されると
(ヌ)、第2ストッパ24が解除され、次の容器の前段検
知の準備がされる。個別信号(チ)が判定基準レベル
l′を越えてガス洩れを検知したときはt7で個別NG信号
が出力され(リ)、時刻t8でリセットスイッチが押され
ると(ヌ)、第2ストッパ24が解除され、容器が移動
し、スイッチがオフとなり、ストッパ22が解除されて
次の容器の検査に移る。
第11図は第2実施例の第5図と同様な配管構成図であ
る。第5図との相違点を主に説明する。同一の機能を達
成する部品については同一番号を付してその説明を省略
する。第1実施例では前段検査をヘッド42に形成される
配管134-1を通して雰囲気を吸引することにより行って
いたが、この実施例では専用の配管300が設けられ、一
端はポンプ140を介してセル120に接続される。配管300
の他端は第1ステーションにおける、容器の口部の通過
箇所の幾分上方に開口している。前段検知に専用の配管
300が設けられていることからセル122-1の配管134-1は
常時ヘッド42のパッキン72の箇所に接続されている。
尚、第2実施例では図面の記載の便宜上容器の流れ方向
は反対に図示される。
以上に加えて、この実施例では出口側の配管137-1,137-
2,137-3は集合され、開閉弁302,オリフィス304を介して
バキューム室306に連通される。バキューム室306に吸引
ポンプ308が接続され、ポンプ308によってバキューム室
306は幾分減圧されている。この実施例は第1実施例に
おける次のような問題点を解消するためのものである。
即ち、個別検査において、各シール部X,Y,Zをパッキン5
6,64,72によって外部から密封し、加圧空気源124からの
空気を環状密封室に圧送し、そのときシール部X,Y,Zか
ら漏洩したガスを各セル122-1,122-2,122-3によって光
学的に検出する場合に、加圧空気源124からのキャリア
ガスとしての空気が密封空間に導入される際にそれが大
気圧より高い圧力をもっでいるためガスが密封空間にお
いてシール部に押し込まれるような作用を受ける。その
ため、シール部からガスが戻ってくるまでに幾分の時間
を要し、それを待つ分計測時間を長くしなければならな
い問題点がある。この実施例ではバキューム室306が設
置され、これがセルを介して各密封空間に連通されてい
るため、加圧空気源124側の開閉弁126とバキューム側の
開閉弁302を同時に所定の時間オンすることによって、
シール部の密封空間の圧力上昇を解消できる。即ち、絞
り弁128及びオリフィス304によって、圧送される空気流
量とバキューム室へと吸引される空気流量とがほぼ等量
となるように適合しておけば、密封空間をほぼ大気圧に
維持することができ、シール部に対するガスの入り込み
が排除されるのでその分セルに早く漏洩ガスが到達さ
れ、検知時間を可及的に短縮することができるのであ
る。
以上に加え、この実施例では前段検知の専用の配管300
を持っているため、第1実施例のような前段検知と個別
検知とを連結したものと比較してシステムが単純化され
る利点がある。この実施例の作動を第12図、第13図のフ
ローチャートによって説明する。前段検知は第12図によ
ってその作動が略示され、第1ステーションに容器9が
到来するとスイッチがオンしてこれを検知し(ステッ
プ300)、第1ストッパ22が駆動され(ステップ302)、
前段検知が実行される(ステップ304)。洩れがないと
きは検査終わりでない限り(ステップ307)、第1スト
ッパ22が解除され、次の前段検知が実行される。前段洩
れがあると(ステップ306でYes)、洩れ量が指示され
(ステップ309)、ランプが点灯され(ステップ310)、
解除スイッチがオンとなると(ステップ312)、検査が
再開される。個別検知は第13図によっでその作動が略示
され、第2ステーションに容器が来るとスイッチがオ
ンされ(ステップ320)、個別検知が実行される(ステ
ップ324)。洩れがないときは検査終わりでない限り
(ステップ328)、第2ストッパ24が解除され(ステッ
プ330)、次の個別検知が実行される。個別洩れがある
と(ステップ326でYes)、洩れ量が指示され(ステップ
332)、ランプが点灯され(ステップ334)、解除スイッ
チがオンになると(ステップ336)検査が再開される。
この第2実施例のシステムでは前段検知と個別検知とが
独立のタイミングで制御されるため、前段検知をまって
個別検知をするようなことがないから、待ち時間がなく
なり、第1実施例と比較して処理速度を向上させること
ができる利点がある。
〔効果〕
この発明によれば、ガス含有液体容器の漏洩検出の際に
容器の口部の雰囲気を最初は非接触で採取してガス検知
し、漏洩が検出されなかった容器についてのみ口部に接
触させて雰囲気を採取してガス検知している。そのた
め、非接触で漏洩有りとされる漏洩の大きい容器は事前
に排除した上で第2段階の接触式の検知が行われるた
め、漏洩した液体が装置の配管内に進入することが防止
され、それに伴う清掃や交換の作業か不要となる。
また、接触型の検知をするヘッドの構成を容器の各シー
ル部に対して独立移動可能としたため、各シール部の雰
囲気を相互に独立して検出することができ、不良なシー
ル部のみ識別することができるので、容器の修理に便利
である。そして、各シールを独立に密閉しているから漏
洩ガスを採取するための空間の容積を小さくすることが
でき、反応の速い検知が可能であり、容器の製造ライン
のコンベヤの速度を上昇させることができる。
さらに、採取した口部の雰囲気をキャリアガスによって
ガス検知部に導入するため漏洩ガスと同じガスが検査装
置の周辺雰囲気に含まれているときにもその影響を受け
ずに正確な検知が可能となる。
以上のようにこの発明によれば、ガス含有液体容器の漏
洩検査を効率的にかつ正確に実施することができる効果
が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は検査ヘッドと容器口部との位置関係を説明する
図。 第2図は側面より見たこの発明の検査装置の概略図。 第3図は採取部および位置制御装置の詳細断面図(第4
図のIII−III線に沿って示している。)。 第4図は第3図のIV−IV線に沿う断面図。 第5図はこの発明の装置の空気配管系を示す図。 第6図はセルに通気後の時間と検知部の出力レベルとの
関係を示すグラフ。 第7図から第9図は第1実施例の制御装置の動作を説明
するフローチャート。 第10図は第1実施例の制御装置の動作を説明するタイミ
ングチャート。 第11図は第2実施例の空気配管系を示す図。 第12図及び第13図は第2実施例の制御装置の動作を説明
するフローチャート。 9……容器(ビール樽)、10……樽の口部 12……フィッテング、20……コンベヤ 22,24……ストッパ、30……検査装置 32……採取部、34……空気シリンダ 36……位置調整器、40……検知装置 42……内側ヘッド、44……中間ヘッド 46……外側ヘッド、56……第1のパッキン 60……検知通路、62……ユニオン 64……第2のパッキン、68……検知通路 70……ユニオン、72……第3のパッキン 73……検知通路、74……ユニオン 80,82……スプリング 88……下側ステージ、90……上側ステージ 92……下部プレート、94……上部プレート 100,102,104……ベアリング、120……検知部 121,122-1,122-2,122-3……セル 126……開閉弁、140……吸引ポンプ 142……切替弁、170……制御回路 170a……ピークホールド回路、170b……比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 秀夫 神奈川県川崎市高津区下野毛1127―1 光 明理化学工業株式会社玉川工場内 (72)発明者 川口 隆 神奈川県川崎市高津区下野毛1127―1 光 明理化学工業株式会社玉川工場内 (56)参考文献 特開 昭56−142437(JP,A) 特開 昭63−29225(JP,A) 特開 昭48−6790(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス含有液体容器のシールされた口部から
    採取される雰囲気を検知領域へ導き、その雰囲気中のガ
    スを検知するガス洩れ検知方法において、ガス含有液体
    容器の口部からの雰囲気の採取は、第一段階として、口
    部を外部に対して開放した状態でかつ口部から上方に離
    間した位置で行い、口部を外部に対して開放した状態で
    採取された雰囲気より第一段階のガス洩れ検知が実行さ
    れ、第一段階でのガス洩れ検知によってガス洩れがなか
    ったと判断された場合に、第二段階におけるガス含有液
    体容器の口部からの雰囲気の採取が口部を外部に対して
    密封した状態で行われ、ガス洩れの有無が検出されるこ
    とを特徴とするガス含有液体容器のガス洩れ検知方法。
  2. 【請求項2】以下の構成要素を備えたガス含有液体容器
    のガス洩れ検知装置、 被検知ガス含有液体容器を搬送する搬送手段、 搬送手段に沿った所定のステーションにおける被検知ガ
    ス含有容器のシールされた口部の雰囲気の採取を該口部
    を外部に開放させた状態でかつ口部から上方に離間した
    位置で行う第一の採取手段、 搬送手段に沿った所定のステーションにおける被検知ガ
    ス含有容器の口部の雰囲気の採取を該口部を外部に密封
    した状態で行う第二の採取手段、 第一の採取手段及び第二の採取手段により採取された雰
    囲気中のガス漏洩を検知する検知手段、 第一の採取手段により採取された雰囲気中にガスが認め
    られなかったとき、第二の採取手段による雰囲気の採取
    を行うように第二の採取手段を制御する制御手段。
  3. 【請求項3】ガス含有液体容器の漏洩検出のため該容器
    のシールされた口部に嵌合して口部を外部から密封して
    ガスの採取を行う採取装置であって、容器の口部はガス
    の漏洩箇所である複数の環状シールを具備しており、前
    記採取装置は各環状シールに個別的に嵌合するヘッドを
    具備し、各ヘッドは各シールを独立に外部から密封する
    ため個別的に移動可能に構成され、各ヘッドがキャリア
    ガス供給源と接続されたガスの入口及びガスを検知する
    手段と接続されたガスの出口を具備することを特徴とす
    るガス含有液体容器の漏洩ガス採取装置。
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