JPH0768679B2 - 記録用シート - Google Patents

記録用シート

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JPH0768679B2
JPH0768679B2 JP1261669A JP26166989A JPH0768679B2 JP H0768679 B2 JPH0768679 B2 JP H0768679B2 JP 1261669 A JP1261669 A JP 1261669A JP 26166989 A JP26166989 A JP 26166989A JP H0768679 B2 JPH0768679 B2 JP H0768679B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は記録用シートに関するものであり、とりわけ印
刷による記録シート、熱転写による受像用記録シートと
して好適に使用し得るものである。
[従来の技術] 近年、カラープリンタの需要が広がってきている。とり
わけノンインパクト記録方式の一種である熱転写記録、
特に溶融型熱転写記録は、簡便な装置で信頼性が高く、
比較的高解像度の画像が得られ、またカラー記録が可能
であること、ドットプリンタ等のインパクトプリンタに
比較し極めて静粛でありオフィスで使いやすいことなど
から高い評価を受けていた。近年、カラー記録の普及に
ともない、カラー熱転写記録においても記録の均質性、
解像度、印字速度等に関し一層の品質改善要求が高まっ
てきている。
従来、熱転写記録用受像紙は、一般に高平滑な普通紙が
使用されてきた。更に最近では対応するインクリボンの
改良も進み、低平滑な普通紙にも十分印字可能な状態と
なっている。しかし、カラー記録に対する一層の品質改
善要求に対しては、従来の表面性の粗い普通紙では均一
なインクの転写が行われがたく、印字かすれ、ドット抜
け、記録むらなどが生じ、中間調を含むフルカラー記録
には敵さない。
これらを改良する目的で、塗工紙タイプの熱転写受像紙
の提案も幾つかなされてきている。例えば、特公昭59−
16950号公報では水溶性結着剤と顔料とからなる塗工層
を設けた受像紙が提案されている。また特開昭59−1827
87号公報では、非板状形無機顔料を主体とする塗工層の
光沢度20%以上の受像紙が、また特開昭60−192690号公
報ではアラゴナイト系軽質炭酸カルシウムと合成高分子
ラテックスをバインダーとした受像紙が提案されてい
る。これら従来の塗工紙タイプの熱転写記録用受像紙の
基本的な考え方は、熱溶融性インクの均一な転写を図る
ため、受像紙表面をいかに滑らかにしかつ光沢を高めて
表面の均一性を得るかであった。
これらの技術は、従来の普通紙に比べ、印字速度の高速
化や、カラー発色のための熱溶融性インクの重ね転写、
解像度の向上などに関し、それなりの改善がなされたと
はいえ、ドットの再現性がよく、細線切れ、記録むらな
どがない等、近年のフルカラー記録に対する一層の品質
改善要求を満足させるには、未だ不十分なものであっ
た。さらに、従来技術による高平滑な受像紙は一般に光
沢度が高く、このような受像紙の外見は良いものの、記
録された画像特に印字された記録を読解しようとすると
きは、光沢が邪魔して印字が読み難いという弊害も指摘
されている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、単色あるいは重ね色の単一ドットにおいてド
ット再現性に優れ、細線切れ及び記録むらを改善し、印
字、線描及びフルカラー記録のいずれにも適した記録シ
ート特に熱転写記録用受像シートを提供せんとするもの
である。
[課題が解決するための手段] 記録シートにおいて、インクが記録すべきシート(受像
シートという)に満足すべき状態で転写するための受像
シートが必要とする条件を考究すると次のようである。
第一に、インクが均一にかつ高速で転写されるには、受
像シートの表面は、一般にマクロ的には滑らかで平滑性
の高いものでなければならない。
第二に、均一に且つ確実に転写されるには、インクと受
像シートの結合力をPa、インクとその支持体との結合力
をPbとした場合、Pa>Pbであることが必要である。記録
が更にカラー記録の場合、同一点に多色のドットが転写
されるので、各色間には、最初に転写するインクと受像
紙との結合力をPa、2番目に転写されたインクと最初の
インクとの結合力をPc,3番目に転写されたインクと2番
目に転写されたインクとの結合力をPdとすると、Pa>Pc
≧Pd>Pbという条件が必要である。インク支持体は、熱
転写記録の場合インクリボンベースである。
Pbはインクとインクの支持体により決定され、Paはイン
クと受像シートで決定されるが、Pc及びPdはインク同士
の結合力のみならず受像シートの状態にも影響される結
合力である。
記録の高速化とともに、記録インクは非常に短い時間で
の受像シートに転移定着が要求されるようになり、熱転
写記録においては、インクの切れを向上する目的で比較
的粘性が高くかつ凝集力が強いインクが使用されるよう
になってきている。このことは、PcあるいはPdが大きく
なってきていることに相当し、それにつれてPaは更に大
きくする必要があり、従って、インクと受像紙との大き
な結合力Paを実現する受像シート側の条件が要求され
る。
また、記録後の記録の重厚性、及び見やすさ、特に読み
易さからすると、記録シート表面は低光沢である方が好
ましく、それには受像紙表面は凹凸があることが必要で
ある。
このような、条件が満たされない場合に生起する問題点
を、個々のドットの再現性、ドットを連続して打ったと
きの細線連続性、全面に多色を重ね打ちした時色再現性
の3つの場合に分けて更に考究する。
高解像度あるいはフルカラー記録といわれる熱転写プリ
ンタの場合、転写されたドットの大きさは約60〜130μ
mであり、このようなプリンタではまずドットの再現性
の良否が重要な問題である。ドット再現性不良には、
Pa<Pbの場合や受像シートの凹凸が大きいために起こ
る、ドットが全く転写されないドット抜け、重ね打ち
したドットのPcまたはPdがPaより大きい場合、2色目あ
るいは3色目の転写時に、一旦受像シートに転写された
ドットが、インク供給側に全部あるいは一部分剥離して
しまう逆転写、Pa=Pbの場合に起こる転写されたドッ
トの一部が欠けるドット欠け、及びドット周囲の滑ら
かさが欠け凹凸に転写される場合がある。
ドットを連続して打ったときの細線連続性不良は、細線
切れともいい、細線を構成する単一ドットが所々抜ける
場合と、複数のドットが連続的に抜ける場合がある。こ
れは、細線が一つ一つのドットの連なりであるため、単
一ドットにおけるインクと受像シート、インクとその支
持体との関係だけでなく、隣接するインクとの結合力と
の関係によって生ずる。細線切れは、印字においては印
字かすれとなり、ピクトリアルな画像においては画質の
低下になり、CAD、CAMなどのプロッター用途などには特
に重大な欠点となる。
全面に多色を重ね打ちした時色再現性不良は、色むらと
して現れ、ドット再現性不良と細線切れが複合して生じ
ている場合が多く、特に逆転写、転写欠けが大きな問題
である。
上記のように、課題を解決するために受像シート表面に
必要とされる条件は、互いに相反する条件を含んでいる
ため、これらの条件を同時に満足するのは困難であっ
た。
本発明者らは、これらの条件を実現する具体的方法につ
いて鋭意研究を重ねた結果、支持体上に炭酸カルシウム
を含有する塗工層を設けた記録用シートにおいて、該炭
酸カルシウムとして、形状が米粒状である膠質炭酸カル
シウムを不定形に二次凝集させたことを特徴とするもの
を使用することによって、上記受像層表面の条件を満足
し、前記問題点を解決し本発明を完成した。
本発明の記録シートの塗工層は、上記凝集炭酸カルシウ
ムを接着剤及び必要に応じ加えられる添加剤とともに塗
料として支持体上に塗布して作成する。
本発明で使用する炭酸カルシウムの一次粒子である膠質
炭酸カルシウムは、元来0.1μm以下の微細な立方形炭
酸カルシウムを核として、その周囲に結晶を成長集積し
て生成したものである。そのためその形状は米粒状のも
のの外様々なものがみられ、米粒状のものを主として、
他に紡錘形、柱状、針状、俵状のものなども混合して含
まれる。一次粒子の形状として使われる、針状、紡錘
形、米粒状、俵状及び柱状等の言葉は、ほぼ回転楕円体
の短軸と長軸の比がこの順に小さくなっていく様子を図
形的に表現したものであり、米粒状という表現も直感的
にこの表現に該当する範囲が自ずと決められるものであ
り、その範囲において粒子の外形の凹凸など完全な回転
楕円体からはずれるものも含まれることは当然である。
これら米粒状の膠質炭酸カルシウムの一次粒子の平均粒
径は、0.1〜1.0μmである。本発明の凝集炭酸カルシウ
ムはこれらの一次粒子を、平均粒子径1.0μm以上、好
ましくは3.5μm〜10μm程度に不定形に凝集させたも
のである。またこの凝集した炭酸カルシウムの凝集硬さ
は、通常填料の分散に用いられる分散剤を添加して行な
う攪拌機による分散では、一次粒子までは分散しない程
度のものである。
また本発明の塗工層は上述した凝集炭酸カルシウムを主
体としているが、種々の要望に合わせるために、上述以
外の填料を本発明の目的に合う範囲内で加えることが可
能である。それらの例としては、本発明以外の他の膠質
炭酸カルシウム、軽微性炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、クレイ、カオリン、焼成カオリン、酸性白土、
タルク、合成シリカ(特に湿式沈降法及びゲル法のシリ
カ)、アルミナ、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、ケイ
酸カルシウム、合成ケイ酸塩、酸化チタン、珪藻土、硫
酸バリウム、サチンホワイト、有機樹脂顔料等である。
本発明の塗工層に使用する接着剤は、特に限定するもの
ではなく、合成高分子ラテックスでも水溶性高分子で接
着剤でもよい。
合成高分子ラテックスとしては、スチレン−ブタジエン
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、メ
チルメタアクリレート−ブタジエン共重合体、クロロプ
レンラテックス、アクリル酸エステル及びメタアクリル
酸エステルの重合体又は共重合体、エチレン酢酸ビニル
共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、
アクリル−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル重合体など
を例示することができる。
また、水溶性高分子としては、澱粉、カチオン変性澱
粉、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロー
スやカルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導
体、ポリアクリルアミド類、ポリビニルピリジン、ポリ
エチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、カゼイ
ン、ゼラチン、アルギン酸ソーダ、ポリスチレンスルホ
ン酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、澱粉−アクリロニ
トリルグラフトポリマー加水分解物、スルホン化キチ
ン、カルボキシル化キチン及びキトサンとそれらの誘導
体等を例示することができる。
特に、熱転写記録用シートに好適な塗工層を形成する水
溶性高分子とは、ポリビニルアルコール、酸化澱粉、ポ
リビニルピロリドンを挙げることが出来る。
本発明の凝集炭酸カルシウムの接着剤としてはこれら合
成高分子ラテックスあるいは水溶性高分子接着剤の一種
または2種以上を選択して用いることが出来るが、熱転
写用記録シートには、合成高分子ラテックスの少なくと
も1種と水溶性高分子の少なくとも一種を併用すること
によって特に本発明の目的に適合した好ましい塗工層と
なる。
塗工層を構成する凝集酸カルシウムと接着剤の配合とし
ては、塗工層全体の固形分中、凝集炭酸カルシウムが50
〜85部、合成高分子ラテックスが10〜40部、水溶性高分
子が2〜15部が望ましい。凝集炭酸カルシウムが多すぎ
るとインクの浸透が十分でなくインクの食いつきが悪く
なり、ラテックスが多すぎるとインクの浸透が十分行な
われず、転写欠けや逆転写が多くなる。また水溶性高分
子が多すぎると表面の平滑性が得られなくなり、ドット
抜けが起こり易い。
反対に凝集炭酸カルシウムが少なすぎればドット抜けや
細線切れが多くなり、ラテックスが少ないと表面強度が
低下し逆転写し易くする。水溶性高分子が少ないと均一
な転写が得られない。
本発明の塗工層の塗料には、塗料の改善その他を目的と
した添加剤を必要に応じて加えることが可能である。そ
れらは例えば、分散剤、増粘剤、離型剤、界面活性剤、
粘度調節剤、凝集剤、レベリング剤、耐水化剤などであ
る。
本発明の支持体としては、木材繊維を中心とする植物の
パルプ繊維をはじめとして、合成パルプ繊維、合成繊
維、無機繊維等により構成されるシート、有機・無機に
よる高分子樹脂のシート、金属シート等を挙げることが
できる。
また本発明の塗料の塗布方法としては、サイズプレス、
エアーナイフコーター、ロールコーター、ブレードコー
ター、バーコーター、カーテンコーター、スプレー法等
が挙げられる。
本発明の記録シートの塗工層は、凝集炭酸カルシウムと
接着剤とを混合し、必要に応じて加えられる添加時とと
もに攪拌分散して塗料とし、支持体上に1〜20g/m2、好
ましくは2〜15g/m2程度塗布乾燥したのち、通常平滑化
処理をして仕上げる。平滑化処理は通常カレンダー処理
であり、グロスカレンダーあるいはスーパーカレンダー
およびそれらの併用である。
平滑化処理は通常平滑度が100秒〜2000秒の範囲で行
う。平滑度が2000秒以上と高すぎると表面にある空隙を
潰してしまうのでインクの初期浸透が遅れ、逆転写など
が生じ易くなり均一な転写が図れなくなるなどいくつか
の障害が生じる。また平滑が低すぎるとドットの欠けな
どがみられ、全体としても不均一な画像となるので好ま
しくない。
好ましい平滑度は、印刷機械、熱転写プリンタの種類な
どにより異なり、本発明の記録シートは、他の性質を大
きく変えることなく所望の値とすることができる。
また、このようにして得られた記録シートの光沢は平滑
度の変化の割には小さな変化しか示さず、主として塗工
層の組成とカレンダーの種類及びカレンダーの用い方で
決定される。
いずれにしても平滑度が2000秒で光沢度が20%程度とい
う紙は従来見られないものであり、熱転写記録におい
て、完全な転写が得られるとともに、転写画像はきわめ
て見やすいものとなる。
[作 用] 支持体上に、一次粒子の形状が米粒状である膠質炭酸カ
ルシウムを不定形に二次凝集させた凝集炭酸カルシウム
を含有させた塗工層を設けることによって、単色あるい
は重ね色の単一ドットにおいてドット再現性に優れ、細
線切れ及び記録むらがきわめて少ないカラー記録に適し
た記録シート特に熱転写記録用シートが得られるが、そ
の理由はおおよそ次のようであろうと考えられる。
本発明の記録シートの表面を観察すると、数μm以から
数十μmの範囲で、特に20〜30μmの細孔がほぼ均一に
分布しているのが見られる。この細孔は適当な大きさと
硬さに凝集した炭酸カルシウムを使用したことによって
凝集粒間の間隙として現われると考えられる。そして、
このような性質の凝集粒子は、以下に記載する。他の形
態を有する一次粒子を凝集させた炭酸カルシウムでは本
発明の効果が得られないことからすると、米粒状の形状
を有する膠質炭酸カルシウムを凝集させることによる特
有の性質と考えられる。
このような細孔が存在すると、比較的高粘度の大きさが
約60〜130μm記録ドットでも、この細孔中に部分的に
捕らえることができる。このことは、インクと塗工層表
面の結合力Paが大きくなることに相当し、そのため、ド
ットの再現性が良好になるとともに細線切れも生じ難く
なる。更に、カラー記録においても、この細孔は、最初
に転写されたドットインクによっても消失しないで、2
色目あるいは3色目のインクに対しても投錨効果が維持
される部分が多く、そのためインク同士の結合力Pc,Pd
もインクとその支持体の結合力Pbより大きくなり、逆転
写が起こり難くなって、結果として色むらの無い優れた
カラー記録が得られるものと考えられる。
また、適度の大きさと硬さの凝集粒子を使用しているた
め、塗工層全体に適度な弾性があり、スーパーカレンダ
ー掛けをすると、表面は平滑化されるが、細孔を余り潰
すことないので、高平滑かつ低光沢の記録シートが得ら
れるものと考えられる。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。尚、
以下の実施例において部及び%は断わらない限り固形分
重量部及び固形分重量%を示す。
本発明の不定形に凝集した米粒状の膠質炭酸カルシウム
は次のような方法で得た。
合成例1 平均粒径0.1μm未満の濃度4%の微細立方形炭酸カル
シウム懸濁液500部に対し10%濃度の水酸化カルシウム
懸濁液60部を混合し、4.64%の混合懸濁液を得た。該懸
濁液の液温を20℃に調整したのち、炭酸化反応器にい
れ、容量濃度30%の炭酸ガスを導入して炭酸化反応を行
なった。更に得られた炭酸カルシウム懸濁液をフィルタ
ープレスにより脱水し、乾燥後粉砕することにより、凝
集径4.4μmの凝集炭酸カルシウム粉末を得た。この凝
集炭酸カルシウムは、一次粒子径約0.5μmの米粒状の
膠質炭酸カルシウムが不定形に凝集したものである。
合成例2 平均粒径0.1μm未満の濃度5.0%の微細立方形炭酸カル
シウム懸濁液500部に対し10%濃度の水酸化カルシウム
懸濁液62.5部を混合し、5.56%の混合懸濁液を得た。液
温を30℃に調整したのち、炭酸化反応器にいれ、容量濃
度30%の炭酸ガスを導入して炭酸化反応を行なった。反
応終了後、得られた炭酸カルシウム懸濁液をフィルター
プレスにより脱水し、乾燥後粉砕することにより、凝集
径5.0μmの凝集炭酸カルシウム粉末を得た。この凝集
炭酸カルシウムは一次粒子径0.7μm米粒状膠質炭酸カ
ルシウムが不定形に凝集したものである。
実施例1 支持体の原料パルプとしてフリーネス(C.S.F)350mlの
LBKP100部を使用し、填料としてカオリン(カオリナイ
ト属、球形凝集体、平均一次粒子径0.1μ、比重2.2)を
10部加え、更にサイズ剤として強化ロジンサイズ剤(コ
ロパールCS、星光化学工業(株)製)0.15部、硫酸バン
ド1部を添加して抄紙機により抄紙して坪量62g/m2の支
持体シートを得た。
次に、水約127mlに分散剤としてアクリル酸ソーダ(ア
ロンT−40、東亜合成工業(株)製)40%濃度3部を加
えた上に、合成例1の凝集炭酸カルシウム(平均凝集粒
子径4.4μm、BET比表面積7.0m2/g)100部を分散させ
た。次にバインダーとして50%濃度のスチレン−ブタジ
エン共重合体エマルジョン(Tg−12℃)46部と、更にポ
リビニルアルコール(鹸化度約99%、平均重合度1800)
の10%水溶液100部を加えて、全体として固形分35%水
溶液の塗布液を調整した。この塗布液を、メイヤーバー
にて上述の支持体シートの上に片面12g/m2(固形分)塗
布、乾燥した。更にこの受像シートをテストスーパーカ
レンダーにより線圧200kg/cmで塗工層表面の平滑化処理
を行い実施例1の記録シートを得た。
実施例2 テストスーパーカレンダーの線圧を80kg/cmで塗工層表
面の平滑化処理を行った外は実施例1と同様にして実施
例2の記録シートを得た。
実施例3〜4 実施例1の塗布量を3g/m2と6g/m2に変えた以外は実施例
1と同様にして実施例3、4の記録シートを得た。
実施例5 実施例1の凝集炭酸カルシウムを合成例2の凝集炭酸カ
ルシウム(平均凝集粒子径5.0μm、BET比表面積6.5m2/
g)に変えた以外は実施例1と同様にして実施例4の記
録シート得た。
実施例6 次に、水約172mlに分散剤としてアクリル酸ソーダ(ア
ロンT−40、東亜合成工業(株)製)40%濃度3部を加
えた上に、合成例1の凝集炭酸カルシウム(平均凝集粒
子径4.4μm、BET比表面面積7.0m2/g)100部を分散させ
た、次にバインダーとして濃度48%の酢酸ビニル−マレ
イン酸ジブチル酸共重合体エマルジョン(Tg−10℃)58
部と、更にポリビニルアルコール(鹸化度約99%、平均
重合度1100)の10%水溶液140部を加えて、全体として
固形分30%水溶液の塗布液を調整した。この塗布液を、
メイヤーバーにて実施例1と同様の支持体シートの上に
片面12g/m2(固形分)塗布、乾燥して受像シートを作成
した。更にこの受像シートをテストスーパーカレンダー
により受像紙表面の平滑化処理を行い実施例6の記録シ
ートを得た。
比較例1〜7 実施例1の凝集炭酸カルシウムを表−1に示した炭酸カ
ルシウム1〜6に変えた以外は実施例1と同様にして比
較例1〜7の各記録シート得た。
比較例に2ではカレンダーの条件を200kg/cmと80kg/cm
の両方について試験した。
このようにして得られた実施例1〜6及び比較例1〜7
の記録シートについて、記録濃度、ドットの再現性、細
線切れ、記録むら、光沢度、及び平滑度について評価
し、結果を表2及び表3に示した。
各項目の評価は、次のような方法で行なった。
(1)記録濃度:ダイキン工業(株)製カラーハードコ
ピー装置COMTEC HB1552(印字速度:A4一枚40秒)を使
用して、ブラック(シアン、マゼンタ、イエローの各リ
ボン3色重ね合わせ)のベタ記録を行い、その記録濃度
をマクベス濃度計で測定した。1.3以上を良とした。
(2)ドットの再現性:単一ドットの拡大写真を撮影
し、ランダムに50個のドットを選び、各ドットの形状及
び転写欠けないしはドット抜けを目視で観察した。Aを
合格とした。
A:ドット抜けが2個以下で、転写欠けがほとんど見られ
ない。
B:ドット抜けが10個以下で、転写欠けがややみられる。
C:ドット抜け及び転写欠けが多くみられ、ドットの形が
変形しているものもある。
(3)細線切れ:上記プリンタにて1ドットで格子パタ
ーンをA4記録紙全面に記録し、細線切れないしはドット
の抜けの状態で目視で判定した。
A:縦横いづれの線も細線切れは殆どみられない。
B:細線切れが若干みられる。
C:細線切れがかなり多くみられる。
(4)記録むら:上記プリンタにてシアン、マゼンタ、
イエローの各単色、各2色の重ね合わせ、3色重ね合わ
せの10階調の中間調を含む各ベタ記録を10cm平方の大き
さで行い、記録部の記録むら及びドット抜けの状態を目
視で評価した。
A:ドット抜け、色むらともほとんどなく、画質は良好で
ある。
B:ドット抜け、色むらが若干見られ、やや画質が低下し
ている。
C:ドット抜け、色むらが多く見られ、画質が悪い。
(5)平滑度:JIS P8119のベック試験機による平滑度
試験方法による。
(6)光沢度:JIS P8142の75の゜鏡面光沢度試験法に
よる。
実施例の評価を示した表2と、比較例の評価を示した表
3を比較すると、本発明の凝集炭酸カルシウムを使用し
た記録シートは、評価項目の全てについてきわめて優秀
な成績であるのに対し、本発明外の炭酸カルシウムを使
用した比較例の記録シートは記録濃度は十分であるが、
ドットの再現性が悪く、細線切れが多く、記録むらも多
いという結果であった。
また、本発明の記録シートは比較例のものに比べ、平滑
度が1500秒でも光沢が17程度であり、高平滑低光沢の特
徴あるシートとなっている。比較例2からは、本発明外
の炭酸カルシウムを使用すると、平滑度が小さくなると
インクの転写が悪くなってくることが示されているが、
本発明の記録シートにおいては、平滑度あるいは光沢度
によらず、優れたインクの転写性を保持していることが
示されている。
[発明の効果] 以上説明したように、支持体上に一次粒子が米粒状の膠
質炭酸カルシウムを不定形に凝集させた炭酸カルシウム
を含有する塗工層を設けたことにより、記録濃度が高
く、ドットの再現性に優れ、細線切れ及び記録むらがな
い、特に高解像度の熱転写フルカラー記録に適した従来
にない記録シートを得ることができた。また当然のこと
ながら従来のモノクロの熱転写用に記録シートとしても
従来以上の画質が得られる。更に、本発明の記録シート
は、従来の一般の印刷用のコート紙に比較し、高平滑か
つ低光沢のシートであり、得られた記録は鮮明かつ重厚
で、きわめて見やすい記録が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に炭酸カルシウムを含有する塗工
    層を設けた記録用シートにおいて、該炭酸カルシウムが
    一次粒子の形状が米粒状である膠質炭酸カルシウムを不
    定形に二次凝集させたものであることを特徴とする記録
    用シート。
  2. 【請求項2】JIS P8142に従って測定した塗工層表面の
    光沢度が20%以下である請求項1記載の記録用シート。
  3. 【請求項3】JIS P8119に従って測定した塗工層表面の
    ベック平滑度が100秒〜2000秒である請求項1あるいは
    2記載の記録用シート。
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