JPH0769484B2 - 多層反射防止膜 - Google Patents
多層反射防止膜Info
- Publication number
- JPH0769484B2 JPH0769484B2 JP2185732A JP18573290A JPH0769484B2 JP H0769484 B2 JPH0769484 B2 JP H0769484B2 JP 2185732 A JP2185732 A JP 2185732A JP 18573290 A JP18573290 A JP 18573290A JP H0769484 B2 JPH0769484 B2 JP H0769484B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refractive index
- antireflection
- film
- antireflection film
- sub
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- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、可視域から赤外域あるいは、近赤外域から赤
外域において吸収がなく、かつ比較的高い屈折率を有す
るガラス、結晶材、半導体、例えば、ZnS、ZnSe、Si、G
e、TiO2、SrTiO3、As2S3、各種レーザーロッド材、等の
基板に対する可視域と近赤外域、可視域と赤外域、ある
いは近赤外域と赤外域の2つの波長域で同時に反射防止
をなす多層反射防止膜に関するものである。
外域において吸収がなく、かつ比較的高い屈折率を有す
るガラス、結晶材、半導体、例えば、ZnS、ZnSe、Si、G
e、TiO2、SrTiO3、As2S3、各種レーザーロッド材、等の
基板に対する可視域と近赤外域、可視域と赤外域、ある
いは近赤外域と赤外域の2つの波長域で同時に反射防止
をなす多層反射防止膜に関するものである。
(従来技術) 従来は、基板の屈折率nsubに対して 程度の屈折率を有する薄膜を、その使用波長λ0に対し
てλ0/4の光学的膜厚で蒸着する単層反射防止膜が知ら
れている。例えば、ZnSe(nsub=2.4)に対してはnL=
1.55ならば、λ0において無反射となる。
てλ0/4の光学的膜厚で蒸着する単層反射防止膜が知ら
れている。例えば、ZnSe(nsub=2.4)に対してはnL=
1.55ならば、λ0において無反射となる。
通常、nL=1.3〜1.7において充分な反射防止とするた
め、使用環境、製造の容易さを考慮し、金属酸化物(Si
O2、SiO、Al2O3、MgO、Y2O3等)、金属沸化物(MgF2、C
aF2、Na3AlF6、YF3、BuF、AlF、NaF、ThF4、LaF3、NbF3
等)、あるいはこれらの混合物等の中から、使用波長域
で吸収がない物質を選定して用いている。
め、使用環境、製造の容易さを考慮し、金属酸化物(Si
O2、SiO、Al2O3、MgO、Y2O3等)、金属沸化物(MgF2、C
aF2、Na3AlF6、YF3、BuF、AlF、NaF、ThF4、LaF3、NbF3
等)、あるいはこれらの混合物等の中から、使用波長域
で吸収がない物質を選定して用いている。
また、高屈折率基板に対しては、nsub>n1>n2>‥‥>
nk>n0となるk層構成の多層反射防止が反射防止帯域を
広くするために用いられている。
nk>n0となるk層構成の多層反射防止が反射防止帯域を
広くするために用いられている。
(発明が解決しようとする課題) 従来の上記単層反射防止膜及び反射防止帯域を広くした
多層反射防止膜は、設計の基準波長λ0及びその近傍で
反射防止効果をもち、さらにλ0/3、λ0/5‥‥λ0/(2m
+1)(m=0,1,2‥‥)において高次の反射防止帯域
をもつが、その帯域は狭い。λ0より長波長側では、反
射防止効果は無くなり、基板の反射率に近づいていく。
多層反射防止膜は、設計の基準波長λ0及びその近傍で
反射防止効果をもち、さらにλ0/3、λ0/5‥‥λ0/(2m
+1)(m=0,1,2‥‥)において高次の反射防止帯域
をもつが、その帯域は狭い。λ0より長波長側では、反
射防止効果は無くなり、基板の反射率に近づいていく。
ところで、最近、光学機器の高精度化、高機能化、コン
パクト化の要求が強く、同一光学系において可視光と赤
外光を透過させる必要が生じている。例えば、赤外光を
検知する光学機器において、アライメント光として可視
光を用いたり、また、暗い時は熱線像を検知し、明るい
時は可視像を検知する。この様な光学系では、使用する
二つの波長域では反射防止が必要となる。特に高屈折率
基板では、反射防止処理が無ければ光量の減少、ゴース
ト、フレアーの発生によって著しく性能が低下する。
パクト化の要求が強く、同一光学系において可視光と赤
外光を透過させる必要が生じている。例えば、赤外光を
検知する光学機器において、アライメント光として可視
光を用いたり、また、暗い時は熱線像を検知し、明るい
時は可視像を検知する。この様な光学系では、使用する
二つの波長域では反射防止が必要となる。特に高屈折率
基板では、反射防止処理が無ければ光量の減少、ゴース
ト、フレアーの発生によって著しく性能が低下する。
ところが、従来の反射防止膜は、基本的には、単波長域
の反射防止のため、λ1、λ2(λ1<λ2)という2
つの波長域で反射防止が必要な場合、膜の設計基準波長
をλ1又はλ2とする。しかし、例えば、ZnSe基板(n
sub=2.4)に対し、可視域(0.4〜0.7μm)と赤外域
(8〜12μm)で反射防止を施したい場合、波長λ1=
0.55μm、膜構成nsub/1.5/airにおいて、設計基準波長
をλ1に一致させると、第3図及び第5図のグラフ10に
示すように、8〜12μmでは反射防止効果は、ほとんど
無い。
の反射防止のため、λ1、λ2(λ1<λ2)という2
つの波長域で反射防止が必要な場合、膜の設計基準波長
をλ1又はλ2とする。しかし、例えば、ZnSe基板(n
sub=2.4)に対し、可視域(0.4〜0.7μm)と赤外域
(8〜12μm)で反射防止を施したい場合、波長λ1=
0.55μm、膜構成nsub/1.5/airにおいて、設計基準波長
をλ1に一致させると、第3図及び第5図のグラフ10に
示すように、8〜12μmでは反射防止効果は、ほとんど
無い。
また、設計基準波長をλ2に一致させると、第4図及び
第5図のグラフ12に示すように、λ1では無反射部分と
反射防止効果が無い部分と交互に現われ、反射防止効果
は充分でなく、透過光及び反射光に着色を生じてしま
う。
第5図のグラフ12に示すように、λ1では無反射部分と
反射防止効果が無い部分と交互に現われ、反射防止効果
は充分でなく、透過光及び反射光に着色を生じてしま
う。
このようにして、従来の単波長域についてのみ考慮した
反射防止膜では、二つの波長域について反射防止効果を
もつという要望に対応できなかった。
反射防止膜では、二つの波長域について反射防止効果を
もつという要望に対応できなかった。
本発明は従来の2波長反射防止に関するこのような問題
に鑑みてなされたものであって、可視光及び赤外域にわ
たる2波長域の光について有効な反射防止効果を有する
多層反射防止膜を提供することを目的とする。
に鑑みてなされたものであって、可視光及び赤外域にわ
たる2波長域の光について有効な反射防止効果を有する
多層反射防止膜を提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明は、基板上に、膜構成が nsub/nM・(2nL・2nM)i・nL/n0 (i=1,2,3‥‥)であり、nsubは基板の屈折率、nMは
中間屈折率膜の屈折率、nLは低屈折率膜の屈折率、n0は
媒質の屈折率であり、nsub>nM>nL>n0であって、波長
λ1と略これの正整数倍である波長λ2について反射防
止を行うことを特徴とする多層反射防止膜である。
中間屈折率膜の屈折率、nLは低屈折率膜の屈折率、n0は
媒質の屈折率であり、nsub>nM>nL>n0であって、波長
λ1と略これの正整数倍である波長λ2について反射防
止を行うことを特徴とする多層反射防止膜である。
(実施例) 以下本発明の実施例を図に基づいて説明する。膜構成を
nsub/nM・(2nL・2nM)i・nL/n0基板の屈折率をnsub=
2.4、中間屈折率薄膜の屈折率をnM=1.90、低屈折率薄
膜nLの屈折率をnL=1.35、i=4とする。λ0=0.55μ
mのときの本実施例の多層反射防止膜の分光透過率を第
1図に示す。本実施例においては、可視域0.4ないし0.7
μm及び赤外域8ないし12μmについて反射防止と効果
を有する。第1図における可視光域の拡大を、第5図に
おいてグラフ1で示す。
nsub/nM・(2nL・2nM)i・nL/n0基板の屈折率をnsub=
2.4、中間屈折率薄膜の屈折率をnM=1.90、低屈折率薄
膜nLの屈折率をnL=1.35、i=4とする。λ0=0.55μ
mのときの本実施例の多層反射防止膜の分光透過率を第
1図に示す。本実施例においては、可視域0.4ないし0.7
μm及び赤外域8ないし12μmについて反射防止と効果
を有する。第1図における可視光域の拡大を、第5図に
おいてグラフ1で示す。
また、上記実施例において、iを1ないし4に変化させ
たときの分光透過率は、第2図のグラフ101、102、10
3、104に示すように、可視域0.4ないし0.7μmは常に反
射防止され、iが大きくなると、赤外域の長波長側の反
射防止帯が長波長側へ移動する。
たときの分光透過率は、第2図のグラフ101、102、10
3、104に示すように、可視域0.4ないし0.7μmは常に反
射防止され、iが大きくなると、赤外域の長波長側の反
射防止帯が長波長側へ移動する。
(発明の効果) 本発明の膜構成の式において、中心波長λ0=λ1、反
射防止の帯域をλ1及びλ2とすると、(2nL、2nM)i
は、λ1においては膜が無い状態と等価となり、nsub/n
M・nL/n0という2層反射防止膜として作用する。また、
λ2においては、nM、nLの薄い層の繰り返しと見なさ
れ、概ねN=(nM+nL)/2の単層膜(中心波長λ2=
(4i+2)λ1)と等価になる。従って、λ1、λ2の
2つの波長域について反射防止膜として作用することに
なる。
射防止の帯域をλ1及びλ2とすると、(2nL、2nM)i
は、λ1においては膜が無い状態と等価となり、nsub/n
M・nL/n0という2層反射防止膜として作用する。また、
λ2においては、nM、nLの薄い層の繰り返しと見なさ
れ、概ねN=(nM+nL)/2の単層膜(中心波長λ2=
(4i+2)λ1)と等価になる。従って、λ1、λ2の
2つの波長域について反射防止膜として作用することに
なる。
第1図は本発明の実施例の分光透過率のグラフ図、第2
図は本発明においてiを変化させたときの分光透過率の
グラフ図、第3図は従来の単層反射防止膜の分光透過率
のグラフ図、第4図は従来の単層反射防止膜の分光透過
率のグラフ図、第5図は上記本発明及び従来の反射防止
膜の可視域での分光透過率のグラフ図である。 1……本発明の多層反射防止膜の分光透過率 10、12……従来の単層反射防止膜の分光透過率
図は本発明においてiを変化させたときの分光透過率の
グラフ図、第3図は従来の単層反射防止膜の分光透過率
のグラフ図、第4図は従来の単層反射防止膜の分光透過
率のグラフ図、第5図は上記本発明及び従来の反射防止
膜の可視域での分光透過率のグラフ図である。 1……本発明の多層反射防止膜の分光透過率 10、12……従来の単層反射防止膜の分光透過率
Claims (3)
- 【請求項1】基板上に、膜構成が nsub/nM・(2nL・2nM)i・nL/n0であり、nsubは基板の
屈折率、nMは中間屈折率膜の屈折率、nLは低屈折率膜の
屈折率、n0は媒質の屈折率であり、nsub>nM>nL>n
0(i=1,2,3‥‥)であって、波長λ1と略これの正整
数倍である波長λ2について反射防止を行うことを特徴
とする多層反射防止膜。 - 【請求項2】請求項第1項記載の多層反射防止膜におい
て、上記波長λ1、λ2は、λ2=(4i+2)λ1なる
関係にあることを特徴とする多層反射防止膜。 - 【請求項3】請求項第1項記載の多層反射防止膜におい
て、反射防止を行う波長λ1、λ2において、基板の屈
折率nsubが媒質の屈折率に対し比較的高い屈折率である
ことを特徴とする多層反射防止膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2185732A JPH0769484B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 多層反射防止膜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2185732A JPH0769484B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 多層反射防止膜 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0473601A JPH0473601A (ja) | 1992-03-09 |
| JPH0769484B2 true JPH0769484B2 (ja) | 1995-07-31 |
Family
ID=16175892
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2185732A Expired - Lifetime JPH0769484B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | 多層反射防止膜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0769484B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007148037A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Tamron Co Ltd | 反射防止膜およびその製造方法 |
| WO2023195524A1 (ja) | 2022-04-08 | 2023-10-12 | Agc株式会社 | 透過部材 |
| CN118688883B (zh) * | 2024-06-14 | 2026-02-27 | 安徽光智科技有限公司 | 一种硫化锌超宽带双波段增透保护膜及其制备方法 |
-
1990
- 1990-07-13 JP JP2185732A patent/JPH0769484B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0473601A (ja) | 1992-03-09 |
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