JPH0769735A - 窒化珪素質焼結体 - Google Patents
窒化珪素質焼結体Info
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- JPH0769735A JPH0769735A JP5213757A JP21375793A JPH0769735A JP H0769735 A JPH0769735 A JP H0769735A JP 5213757 A JP5213757 A JP 5213757A JP 21375793 A JP21375793 A JP 21375793A JP H0769735 A JPH0769735 A JP H0769735A
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- silicon nitride
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Abstract
(57)【要約】
【構成】Si3 N4 を主成分とし、助剤成分としてY、
Sm、Alおよび過剰酸素を、Y、SmおよびAlの酸
化物換算量と、過剰酸素のSiO2 換算量との合計が5
〜25モル%となる量で含み、且つMgを酸化物換算で
0.1〜15モル%の割合で含み、望ましくはYのY2
O3 換算量、SmのSm2 O3 換算量、AlのAl2 O
3 換算量および過剰酸素のSiO2 換算量のSiO2 /
(Y2 O3+Sm2 O3 )で表されるモル比が1〜7、
Al2 O3 /(Y2 O3 +Sm2 O3 )で表されるモル
比が0.25〜4、Y2 O3 /Sm2 O3 で表されるモ
ル比が0.3〜3を満足する組成からなる。 【効果】1700℃程度の低温で高密度化が達成できる
とともに、室温から1000℃の高温まで高い強度を有
するとともに靱性を高めることができる。
Sm、Alおよび過剰酸素を、Y、SmおよびAlの酸
化物換算量と、過剰酸素のSiO2 換算量との合計が5
〜25モル%となる量で含み、且つMgを酸化物換算で
0.1〜15モル%の割合で含み、望ましくはYのY2
O3 換算量、SmのSm2 O3 換算量、AlのAl2 O
3 換算量および過剰酸素のSiO2 換算量のSiO2 /
(Y2 O3+Sm2 O3 )で表されるモル比が1〜7、
Al2 O3 /(Y2 O3 +Sm2 O3 )で表されるモル
比が0.25〜4、Y2 O3 /Sm2 O3 で表されるモ
ル比が0.3〜3を満足する組成からなる。 【効果】1700℃程度の低温で高密度化が達成できる
とともに、室温から1000℃の高温まで高い強度を有
するとともに靱性を高めることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は室温から高温までの強度
特性および靱性に優れ、特に、自動車用部品やガスタ−
ビンエンジン用部品等に使用される窒化珪素質焼結体に
関する。
特性および靱性に優れ、特に、自動車用部品やガスタ−
ビンエンジン用部品等に使用される窒化珪素質焼結体に
関する。
【0002】
【従来技術】従来から窒化珪素質焼結体は、耐熱性、耐
熱衝撃性、および、耐酸化特性に優れることからエンジ
ニアリングセラミックス、特に熱機関用として応用が進
められている。
熱衝撃性、および、耐酸化特性に優れることからエンジ
ニアリングセラミックス、特に熱機関用として応用が進
められている。
【0003】この窒化珪素質焼結体は、窒化珪素自体が
難焼結性であることから、各種の焼結助剤を配合して焼
成することにより高密度化が達成されている。用いられ
る焼結助剤としては、Yや希土類元素の酸化物(RE2
O3 )や、酸化アルミニウム(Al2 O3 )、酸化マグ
ネシウム(MgO)、酸化珪素(SiO2 )などが使用
され、比較低温下で容易に焼成するための助剤として、
Y2 O3 とAl2 O3を併用して用いることも特公昭5
2−3649号、特公昭58−5190号にて提案され
ている。
難焼結性であることから、各種の焼結助剤を配合して焼
成することにより高密度化が達成されている。用いられ
る焼結助剤としては、Yや希土類元素の酸化物(RE2
O3 )や、酸化アルミニウム(Al2 O3 )、酸化マグ
ネシウム(MgO)、酸化珪素(SiO2 )などが使用
され、比較低温下で容易に焼成するための助剤として、
Y2 O3 とAl2 O3を併用して用いることも特公昭5
2−3649号、特公昭58−5190号にて提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、焼結
助剤としてY2 O3 とAl2 O3 を用いた場合、焼結性
を高めるには非常に効果的であるが、室温から1000
℃の高温までの強度が高々500MPa程度しかなく、
エンジンバルブなどに用いる場合において実用的な強度
が得られないという欠点を有していた。
助剤としてY2 O3 とAl2 O3 を用いた場合、焼結性
を高めるには非常に効果的であるが、室温から1000
℃の高温までの強度が高々500MPa程度しかなく、
エンジンバルブなどに用いる場合において実用的な強度
が得られないという欠点を有していた。
【0005】よって、本発明は、室温から高温まで自動
車用部品やガスタ−ビンエンジン用部品等で使用される
に充分な強度特性および靱性、特に、室温から高温まで
の抗折強度に優れた窒化珪素質焼結体を提供することを
目的とするものである。
車用部品やガスタ−ビンエンジン用部品等で使用される
に充分な強度特性および靱性、特に、室温から高温まで
の抗折強度に優れた窒化珪素質焼結体を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、上記問題
点に対し、鋭意研究を重ねた結果、希土類元素酸化物と
して酸化イットリウムと酸化サマリウムの2種類を用
い、なおかつ酸化マグネシウムを特定量添加することに
よって優れた強度特性を有する焼結体となる事を知見し
た。
点に対し、鋭意研究を重ねた結果、希土類元素酸化物と
して酸化イットリウムと酸化サマリウムの2種類を用
い、なおかつ酸化マグネシウムを特定量添加することに
よって優れた強度特性を有する焼結体となる事を知見し
た。
【0007】即ち、本発明の窒化珪素質焼結体は、Si
3 N4 を主成分とし、助剤成分としてY、Sm、Alお
よび過剰酸素を、前記Y、SmおよびAlの酸化物換算
量と、前記過剰酸素のSiO2 換算量との合計が5〜2
5モル%となる量で含み、且つMgを酸化物換算で、
0.1〜15モル%の割合で含むことを特徴とするもの
で、望ましくは、YのY2 O3 換算量、SmのSm2 O
3 換算量、AlのAl2O3 換算量および過剰酸素のS
iO2 換算量のSiO2 /(Y2 O3 +Sm2 O3 )で
表されるモル比が1〜7、Al2 O3 /(Y2 O3 +S
m2 O3 )で表されるモル比が0.25〜4、Y2 O3
/Sm2 O3 で表されるモル比が0.3〜3を満足する
ものである。
3 N4 を主成分とし、助剤成分としてY、Sm、Alお
よび過剰酸素を、前記Y、SmおよびAlの酸化物換算
量と、前記過剰酸素のSiO2 換算量との合計が5〜2
5モル%となる量で含み、且つMgを酸化物換算で、
0.1〜15モル%の割合で含むことを特徴とするもの
で、望ましくは、YのY2 O3 換算量、SmのSm2 O
3 換算量、AlのAl2O3 換算量および過剰酸素のS
iO2 換算量のSiO2 /(Y2 O3 +Sm2 O3 )で
表されるモル比が1〜7、Al2 O3 /(Y2 O3 +S
m2 O3 )で表されるモル比が0.25〜4、Y2 O3
/Sm2 O3 で表されるモル比が0.3〜3を満足する
ものである。
【0008】以下、本発明を詳述する。本発明の焼結体
は、窒化珪素を主成分とし、助剤成分として、Y、S
m、AlおよびMgを必須成分として含み、さらに過剰
酸素を含むものである。ここで、過剰酸素とは焼結体の
全酸素のうちY2 O3 、Sm2 O3 、Al2 O3 、さら
にMgOとして化学量論的に各元素に結合している酸素
を除く残りの酸素量であり、窒化珪素原料に含まれる酸
素、あるいは、SiO2 等の添加物として混入するもの
であり、本発明では全てSiO2 として存在するものと
して考える。
は、窒化珪素を主成分とし、助剤成分として、Y、S
m、AlおよびMgを必須成分として含み、さらに過剰
酸素を含むものである。ここで、過剰酸素とは焼結体の
全酸素のうちY2 O3 、Sm2 O3 、Al2 O3 、さら
にMgOとして化学量論的に各元素に結合している酸素
を除く残りの酸素量であり、窒化珪素原料に含まれる酸
素、あるいは、SiO2 等の添加物として混入するもの
であり、本発明では全てSiO2 として存在するものと
して考える。
【0009】本発明によれば、これらの助剤成分の含有
量において、Y、SmおよびAlの酸化物換算量と、前
記過剰酸素のSiO2 換算量との合計が5〜25モル
%、特に10〜20モル%、Mgを酸化物換算で、0.
1〜15モル%、特に0.5〜5モル%で含むことが重
要である。これは、Y、Sm、Alおよび過剰酸素の合
量が5モル%より小さいと焼結過程で液相が不足し、緻
密体を得る為には高温焼成が必要となり、そのため、窒
化珪素粒子の成長が起こり、強度低下を引き起こす。ま
た、前記合量が25モル%より多いと焼結体中に粒界相
が多くなり、高温強度の低下と高温での耐酸化特性の劣
化を招いてしまう。また、Mg量が0.1モル%より小
さいとMgO添加の効果が得られずに低靱性となり、1
5モル%より大きいと焼結性を阻害し緻密体が得られな
い。
量において、Y、SmおよびAlの酸化物換算量と、前
記過剰酸素のSiO2 換算量との合計が5〜25モル
%、特に10〜20モル%、Mgを酸化物換算で、0.
1〜15モル%、特に0.5〜5モル%で含むことが重
要である。これは、Y、Sm、Alおよび過剰酸素の合
量が5モル%より小さいと焼結過程で液相が不足し、緻
密体を得る為には高温焼成が必要となり、そのため、窒
化珪素粒子の成長が起こり、強度低下を引き起こす。ま
た、前記合量が25モル%より多いと焼結体中に粒界相
が多くなり、高温強度の低下と高温での耐酸化特性の劣
化を招いてしまう。また、Mg量が0.1モル%より小
さいとMgO添加の効果が得られずに低靱性となり、1
5モル%より大きいと焼結性を阻害し緻密体が得られな
い。
【0010】また、本発明によれば、YのY2 O3 換算
量、SmのSm2 O3 換算量、AlのAl2 O3 換算量
および過剰酸素のSiO2 換算量のモル比が SiO2 /(Y2 O3 +Sm2 O3 ) :1〜7、
特に1.3〜2.3、 Al2 O3 /(Y2 O3 +Sm2 O3 ):0.25〜
4、特に0.3〜1.3 Y2 O3 /Sm2 O3 :0.3〜3、 特に
0.5〜2 を満足することが望ましい。
量、SmのSm2 O3 換算量、AlのAl2 O3 換算量
および過剰酸素のSiO2 換算量のモル比が SiO2 /(Y2 O3 +Sm2 O3 ) :1〜7、
特に1.3〜2.3、 Al2 O3 /(Y2 O3 +Sm2 O3 ):0.25〜
4、特に0.3〜1.3 Y2 O3 /Sm2 O3 :0.3〜3、 特に
0.5〜2 を満足することが望ましい。
【0011】これは、SiO2 /(Y2 O3 +Sm2 O
3 )比が1より小さいと、緻密化不足となり、7を越え
ると同様に緻密化不足となるためである。(上記範囲を
外れると焼結過程で液相が不足し緻密体を得る為には高
温焼成が必要となり、そのため、窒化珪素粒子の成長が
起こり、強度低下を引き起こすためである)。また、A
l2 O3 /(Y2 O3 +Sm2 O3 )が0.25より小
さいと焼結過程で液相が不足し、緻密体を得る為には高
温焼成が必要となり、そのため、窒化珪素粒子の成長が
起こり、強度低下を引き起こし、4より大きいと、高温
強度の低下とさらには高温での耐酸化特性が劣化してし
まう。また、Y2 O3 /Sm2 O3 比が0.3より小さ
いと緻密化不足となり、3を越えると耐酸化性靱性が劣
化すると共に緻密化不足となるためである。
3 )比が1より小さいと、緻密化不足となり、7を越え
ると同様に緻密化不足となるためである。(上記範囲を
外れると焼結過程で液相が不足し緻密体を得る為には高
温焼成が必要となり、そのため、窒化珪素粒子の成長が
起こり、強度低下を引き起こすためである)。また、A
l2 O3 /(Y2 O3 +Sm2 O3 )が0.25より小
さいと焼結過程で液相が不足し、緻密体を得る為には高
温焼成が必要となり、そのため、窒化珪素粒子の成長が
起こり、強度低下を引き起こし、4より大きいと、高温
強度の低下とさらには高温での耐酸化特性が劣化してし
まう。また、Y2 O3 /Sm2 O3 比が0.3より小さ
いと緻密化不足となり、3を越えると耐酸化性靱性が劣
化すると共に緻密化不足となるためである。
【0012】また、本発明の窒化珪素質焼結体は、上記
添加成分の組み合わせに基づき、窒化珪素結晶粒子を微
細な組織により構成したことも大きな特徴である。窒化
珪素結晶は柱状結晶をなすが、本発明の焼結体によれば
柱状結晶の短径の平均が0.4〜0.8μmで、アスペ
クト比(長径/短径)が3〜10の組織からなるもので
ある。
添加成分の組み合わせに基づき、窒化珪素結晶粒子を微
細な組織により構成したことも大きな特徴である。窒化
珪素結晶は柱状結晶をなすが、本発明の焼結体によれば
柱状結晶の短径の平均が0.4〜0.8μmで、アスペ
クト比(長径/短径)が3〜10の組織からなるもので
ある。
【0013】また、本発明の窒化珪素質焼結体を製造す
る方法としては、原料粉末として窒化珪素粉末、Y2 O
3 粉末、Sm2 O3 粉末、Al2 O3 粉末、MgO粉
末、場合によりSiO2 粉末を用いる。これらの粉末を
用いて、Y2 O3 、Sm2 O3、Al2 O3 、過剰酸素
のSiO2 換算量の合量が5〜25モル%、特に10〜
20モル%、MgOを0.1〜5モル%、特に0.5〜
5モル%になるように調製、混合する。この時、過剰酸
素(SiO2 )は、窒化珪素粉末に含まれる酸素をSi
O2 換算した量と添加するSiO2 粉末との合量であ
る。さらに望ましくは、前述した理由によりSiO2 /
(Y2 O3 +Sm2 O3 )が1〜7、Al2O3 /(Y
2 O3 +Sm2 O3 )が0.25〜4、Y2 O3 /Sm
2 O3 が0.3〜3となるように秤量混合する。なお、
窒化珪素は、75〜95モル%、特に80〜90モル%
の量で配合される。
る方法としては、原料粉末として窒化珪素粉末、Y2 O
3 粉末、Sm2 O3 粉末、Al2 O3 粉末、MgO粉
末、場合によりSiO2 粉末を用いる。これらの粉末を
用いて、Y2 O3 、Sm2 O3、Al2 O3 、過剰酸素
のSiO2 換算量の合量が5〜25モル%、特に10〜
20モル%、MgOを0.1〜5モル%、特に0.5〜
5モル%になるように調製、混合する。この時、過剰酸
素(SiO2 )は、窒化珪素粉末に含まれる酸素をSi
O2 換算した量と添加するSiO2 粉末との合量であ
る。さらに望ましくは、前述した理由によりSiO2 /
(Y2 O3 +Sm2 O3 )が1〜7、Al2O3 /(Y
2 O3 +Sm2 O3 )が0.25〜4、Y2 O3 /Sm
2 O3 が0.3〜3となるように秤量混合する。なお、
窒化珪素は、75〜95モル%、特に80〜90モル%
の量で配合される。
【0014】このようにして得られた混合粉末を公知の
成形方法、例えば、プレス成形、鋳込み成形、押出し成
形、射出成形、冷間静水圧成形などにより所望の形状に
成形する。次に、得られた成形体を公知の焼成方法、例
えば、ホットプレス方法、常圧焼成、窒素ガス圧力焼
成、さらには、これらの焼成後のHIP焼成、および、
ガラスシ−ルHIP焼成等で焼成し、緻密な焼結体を得
る。
成形方法、例えば、プレス成形、鋳込み成形、押出し成
形、射出成形、冷間静水圧成形などにより所望の形状に
成形する。次に、得られた成形体を公知の焼成方法、例
えば、ホットプレス方法、常圧焼成、窒素ガス圧力焼
成、さらには、これらの焼成後のHIP焼成、および、
ガラスシ−ルHIP焼成等で焼成し、緻密な焼結体を得
る。
【0015】本発明における窒化珪素質焼結体は、前記
特定の添加成分を用いることにより1500〜1750
℃の比較的低温で5〜20時間程度行うことにより相対
密度97%以上の高密度体を得ることができる。
特定の添加成分を用いることにより1500〜1750
℃の比較的低温で5〜20時間程度行うことにより相対
密度97%以上の高密度体を得ることができる。
【0016】
【作用】窒化珪素質の緻密な焼結体を作製し、室温から
高温までの抗折強度に優れた窒化珪素質焼結体を得るた
めには、窒化珪素からなる主結晶相の形状と、窒化珪素
や添加成分からなる粒界相の組成やその量の制御が必要
である。
高温までの抗折強度に優れた窒化珪素質焼結体を得るた
めには、窒化珪素からなる主結晶相の形状と、窒化珪素
や添加成分からなる粒界相の組成やその量の制御が必要
である。
【0017】窒化珪素結晶粒子は柱状晶をなし、これら
が絡み合った組織構造を有するが、焼結体の破壊メカニ
ズムの1つとして、異常粒成長した窒化珪素結晶粒子が
起点となり破壊が発生することが知られている。よっ
て、高い機械的強度を得るためにはこのような異常粒成
長の発生を抑制することが必要である。
が絡み合った組織構造を有するが、焼結体の破壊メカニ
ズムの1つとして、異常粒成長した窒化珪素結晶粒子が
起点となり破壊が発生することが知られている。よっ
て、高い機械的強度を得るためにはこのような異常粒成
長の発生を抑制することが必要である。
【0018】本発明によれば、添加成分として希土類元
素酸化物としてY2 O3 およびSm2 O3 と、Al2 O
3 を併用することにより、焼結過程で生成する液相の融
点が低下し、低温焼成が可能となるために、窒化珪素粒
子の粒成長を抑制することができる。
素酸化物としてY2 O3 およびSm2 O3 と、Al2 O
3 を併用することにより、焼結過程で生成する液相の融
点が低下し、低温焼成が可能となるために、窒化珪素粒
子の粒成長を抑制することができる。
【0019】低温での焼成によれば、窒化珪素結晶の成
長を抑制することはできるものの、窒化珪素結晶の柱状
晶自体も小さくなるために、柱状晶の結晶が絡み合った
組織が形成されにくくなるために靱性が低下する傾向に
ある。本発明では、添加成分としてY2 O3 およびSm
2 O3 に加え、MgOを適量添加することにより、柱状
晶のアスペクト比(長径/短径)が大きくなり、これに
より靱性を高めることができるのである。
長を抑制することはできるものの、窒化珪素結晶の柱状
晶自体も小さくなるために、柱状晶の結晶が絡み合った
組織が形成されにくくなるために靱性が低下する傾向に
ある。本発明では、添加成分としてY2 O3 およびSm
2 O3 に加え、MgOを適量添加することにより、柱状
晶のアスペクト比(長径/短径)が大きくなり、これに
より靱性を高めることができるのである。
【0020】このように本発明の構成によれば、異常粒
成長の発生がなく、且つ微細でアスペクト比の大きい窒
化珪素結晶粒子からなる焼結体が得られることから、高
強度、高靱性の信頼性の高い窒化珪素質焼結体を得るこ
とができるのである。
成長の発生がなく、且つ微細でアスペクト比の大きい窒
化珪素結晶粒子からなる焼結体が得られることから、高
強度、高靱性の信頼性の高い窒化珪素質焼結体を得るこ
とができるのである。
【0021】
【実施例】原料粉末として窒化珪素粉末(BET比表面
積12m2 /g、α率95%、酸素量1.2重量%)と
Y2 O3 粉末、Sm2 O3 粉末、SiO2 粉末、Al2
O3 粉末、MgO粉末を用いて、表1に示す組成になる
ように調合して混合後、1t/cm2 で金形成形した。
積12m2 /g、α率95%、酸素量1.2重量%)と
Y2 O3 粉末、Sm2 O3 粉末、SiO2 粉末、Al2
O3 粉末、MgO粉末を用いて、表1に示す組成になる
ように調合して混合後、1t/cm2 で金形成形した。
【0022】得られた成形体を炭化珪素質の匣鉢に入れ
て、カ−ボンヒ−タ−を用い、常圧窒素中1600℃で
10時間保持し、その後1700℃まで昇温しさらに1
0時間保持後、炉冷し、焼結体を得た。
て、カ−ボンヒ−タ−を用い、常圧窒素中1600℃で
10時間保持し、その後1700℃まで昇温しさらに1
0時間保持後、炉冷し、焼結体を得た。
【0023】得られた焼結体をJISR1601に示さ
れる形状まで研磨した。アルキメデス法に基づく比重測
定、JISR1601に基づき室温および1000℃で
の4点曲げ抗折強度試験を実施すると共に、破壊靱性の
測定を行った。また、得られた焼結体の窒化珪素結晶組
織について、電子顕微鏡写真(3000倍)から観察さ
れる各結晶の平均短径および平均アスペクト比を求め
た。測定結果は、表2に示した。
れる形状まで研磨した。アルキメデス法に基づく比重測
定、JISR1601に基づき室温および1000℃で
の4点曲げ抗折強度試験を実施すると共に、破壊靱性の
測定を行った。また、得られた焼結体の窒化珪素結晶組
織について、電子顕微鏡写真(3000倍)から観察さ
れる各結晶の平均短径および平均アスペクト比を求め
た。測定結果は、表2に示した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】表1の結果によると、SiO2 、Al2 O
3 、MgOを添加した系において、希土類元素酸化物が
1種のみからなる試料No.9,10はいずれも粒径が大
きく、アスペクト比が本発明品より小さいため、強度お
よび靱性値は本発明品より低いものであった。また、添
加物の量が少ない試料No.1では焼結が不十分であり、
室温強度および高温強度ともに低い。逆に添加物量が過
多の試料No.17,18では、高温強度を劣化が見られ
た。さらに添加物としてMgOを全く添加しない試料N
o.12では、靱性の向上効果が不十分であり、MgO量
が過多である試料No.2では、強度、靱性が劣化した。
3 、MgOを添加した系において、希土類元素酸化物が
1種のみからなる試料No.9,10はいずれも粒径が大
きく、アスペクト比が本発明品より小さいため、強度お
よび靱性値は本発明品より低いものであった。また、添
加物の量が少ない試料No.1では焼結が不十分であり、
室温強度および高温強度ともに低い。逆に添加物量が過
多の試料No.17,18では、高温強度を劣化が見られ
た。さらに添加物としてMgOを全く添加しない試料N
o.12では、靱性の向上効果が不十分であり、MgO量
が過多である試料No.2では、強度、靱性が劣化した。
【0027】これらの比較例に対して、本発明の試料
は、いずれも、室温強度1100MPa以上、1000
℃強度790MPa以上、破壊靱性7.0MPa・m
1/2 以上の優れた機械的特性を有するものであった。
は、いずれも、室温強度1100MPa以上、1000
℃強度790MPa以上、破壊靱性7.0MPa・m
1/2 以上の優れた機械的特性を有するものであった。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
1700℃程度の低温で高密度化が達成できるととも
に、室温から1000℃の高温まで高い強度を有すると
ともに靱性を高めることができ、ターボロータなどの高
温で使用される部品に適した焼結体を提供できる。
1700℃程度の低温で高密度化が達成できるととも
に、室温から1000℃の高温まで高い強度を有すると
ともに靱性を高めることができ、ターボロータなどの高
温で使用される部品に適した焼結体を提供できる。
Claims (2)
- 【請求項1】Si3 N4 を主成分とし、助剤成分として
Y、Sm、Alおよび過剰酸素を、前記Y、Smおよび
Alの酸化物換算量と、前記過剰酸素のSiO2 換算量
との合計が5〜25モル%となる量で含み、且つMgを
酸化物換算で、0.1〜15モル%の割合で含むことを
特徴とする窒化珪素質焼結体。 - 【請求項2】YのY2 O3 換算量、SmのSm2 O3 換
算量、AlのAl2 O3 換算量および過剰酸素のSiO
2 換算量のSiO2 /(Y2 O3 +Sm2 O3)で表さ
れるモル比が1〜7、Al2 O3 /(Y2 O3 +Sm2
O3 )で表されるモル比が0.25〜4、Y2 O3 /S
m2 O3 で表されるモル比が0.3〜3を満足する請求
項1記載の窒化珪素質焼結体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5213757A JPH0769735A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 窒化珪素質焼結体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5213757A JPH0769735A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 窒化珪素質焼結体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0769735A true JPH0769735A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16644530
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5213757A Pending JPH0769735A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 窒化珪素質焼結体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0769735A (ja) |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP5213757A patent/JPH0769735A/ja active Pending
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