JPH0770079B2 - 光学式ピックアップ装置のサスペンションの製造方法 - Google Patents

光学式ピックアップ装置のサスペンションの製造方法

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JPH0770079B2
JPH0770079B2 JP1145300A JP14530089A JPH0770079B2 JP H0770079 B2 JPH0770079 B2 JP H0770079B2 JP 1145300 A JP1145300 A JP 1145300A JP 14530089 A JP14530089 A JP 14530089A JP H0770079 B2 JPH0770079 B2 JP H0770079B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオディスク、コンパクトディスク等の光
学式ディスクの情報を再生するのに使用する光学式ピッ
クアップ装置のサスペンションの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の光学式ピックアップ装置としては、対物
レンズが装着されたホルダにマグネットを取付け、この
マグネットに対向して固定的に設けられたコイルに流れ
る電流によってマグネットを動かし、対物レンズのホル
ダを動作させるMM型と称される光学式ピックアップ装置
が知られている。
第6図及び第7図は、上記したMM型光学式ピックアップ
装置を示したもので、1はアクチュエータベースで、こ
れに対称的に設けられた各2本ずつのサスペンション2
によって対物レンズ3のホルダ4が可動的に片持ち支持
されている。このホルダ4には、マグネット5が固着さ
れると共に、上記アクチュエータベース1に固着された
ヨーク6には、フォーカスコイル7、トラッキングコイ
ル8が取り付けられており、上記マグネット5はフォー
カスコイル7、トラッキングコイル8と対向して配置さ
れている。
そして、フォーカスコイル7、トラッキングコイル8に
所要の電流を流してマグネット5との間に力を生じさ
せ、対物レンズ3のホルダ4をフォーカス方向、トラッ
キング方向に動かすようにしている。
このような光学式ピックアップ装置において用いられる
サスペンション2は、4本の細長な棒状支持体2aとして
構成されており、一般に、金属製のワイヤかエッチング
バネが使用されている。そして、上記金属製のサスペン
ション2に所定の制振特性をもたせるために、上記棒状
支持体2aの外側にシリコンゴム等のダンパー材(図示せ
ず)を被せるようにしている。
ところが、上記した金属製のサスペンション2だと、材
料となるベリリウム合金、リン青銅、ステンレス等が非
常に高価で、かつ、後からダンパー材を取付けなければ
ならないので、生産性が悪く製造コストが増大するとい
う問題を有していた。また、上記サスペンション2が、
4本の棒状支持体2a及びそれに被装されたダンパー材
等、複数の部品で構成されているので、上記した各構成
部品を組み立てて得られるサスペンション2の性能にバ
ラツキが生ずるという問題をも有していた。
そこで、上記金属製のサスペンション2の代わりに、サ
スペンションとしてのバネ性とダンパーとしての制動性
を兼ね備えた合成樹脂材料で上記サスペンション2を一
体成形することで、安価で、かつ安定した性能を有する
ようにした光学式ピックアップ装置が考えられている。
第8図は、上記サスペンション2を合成樹脂材料で成形
した場合の棒状支持体2aを示したもので、要求されるサ
スペンション2の性能、合成樹脂材料が有する材質的特
性及びピックアップ装置全体の限られたディメンジョン
等から、上記棒状支持体2aは、l=10〜15mm、b=h=
0.3〜0.6mm程度の寸法になるものと考えられている。そ
して、このような棒状支持体2aを有するサスペンション
2を合成樹脂材料で成形するには、いわゆる射出成形技
術を用いることが考えられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の射出成形技術においては、成形品を金型
から排出するにあたって、いわゆるイジェクタピン又は
イジェクタブロックを成形品に突き当てるようにしてい
るので、上記した非常に細い棒状支持体2aを有するサス
ペンション2を金型から排出することが非常に難しかっ
た。
すなわち、第9図に示したように、角形のイジェクタブ
ロック9をサスペンション2の棒状支持体2aに押し当て
て離型すると、第10図のように、ブロック9が当たる部
分に凹部が形成されたり曲がり変形が生じてしまい、棒
状支持体2aの寸法精度が維持できず、結果として所定の
性能を有するサスペンション2を得ることができないと
いう問題を有している。
本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、光学式ピ
ックアップ装置において、細長な棒状支持体を有するサ
スペンションを合成樹脂で製造するにあたって、十分な
寸法精度と安定した性能を有するサスペンションを得る
ことができる光学式ピックアップ装置のサスペンション
の製造方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明に係る光学式ピック
アップ装置のサスペンションの製造方法は、固定型と可
動型の接合によりそのパーティング部分に、アクチュエ
ータベース等の固定側に取付ける基部と、この基部から
延び2本の棒状支持体を有するサスペンション部と、こ
のサスペンション部の先端部に形成されホルダ等の可動
側を取付ける取付部とからなるサスペンションを形づく
るキャビティを形成し、このキャビティ内にゲートを通
じて流動化した合成樹脂を注入し、その硬化後、上記可
動型を上記固定型から分離する時に、上記基部及び取付
部にイジェクタピンを突き当てると共に、上記サスペン
ション部に高圧空気を吹き付けて、成形されたサスペン
ションを上記可動型より排出することを特徴とするもの
である。
また、サスペンション部に高圧空気を吹き付ける空気噴
出口は、前記棒状支持体に沿って開口する該棒状支持体
の全長の少なくとも半分以上の長さを有する長孔とさ
れ、かつ、該長孔の孔幅を上記キャビティ内に注入され
た合成樹脂がその粘性によって当該噴出口から外部へ流
れ出すことのない程度の狭い孔幅としたことを特徴とす
るものである。
〔作 用〕
本発明によれば、可動型を固定型から分離する時に、ア
クチュエータベース等の固定側に取付ける基部及びホル
ダ等の可動側を取付ける取付部にイジェクタピンを突き
当てると共に、上記基部から延び2本の棒状支持体を有
するサスペンション部に高圧空気を吹き付けて、成形さ
れたサスペンションを上記可動型より排出するようにし
たので、変形等がなくなり、十分な寸法精度と安定した
諸特性を有するサスペンションの構成部品を製造するこ
とができ、従来のように各構成部品の寸法精度等の管理
を行う必要がない。
また、サスペンション部に高圧空気を吹き付ける空気噴
出口は、棒状支持体に沿って開口する該棒状支持体の全
長の少なくとも半分以上の長さを有する長孔とされ、か
つ、該長孔の孔幅を上記キャビティ内に注入された合成
樹脂がその粘性によって当該噴出口から外部へ流れ出す
ことのない程度の狭い孔幅としたので、キャビティ内に
注入された合成樹脂が空気噴出口から外部へ漏れ出すこ
とを自動的に防止することができるものである。
〔実施例〕
次に、本発明の実施の一実施例を、第1図乃至第5図に
示し、以下これについて説明する。
第4図は本発明により製造されるサスペンションを使用
した光学式ピックアップ装置の分解斜視図、第5図
(A)及び(B)は上記サスペンションを示したもので
あり、初めに上記光学式ピックアップ装置及びサスペン
ションについて説明する。
11は対物レンズ、12は対物レンズ11が取り付けられるホ
ルダで、その両側にはV字状の溝12aが刻設されてい
る。13はヨークで、その両側にそれぞれU字状部13aを
形成してホルダ12にインサートすることによってホルダ
12のカウンターウェイトを兼ねさせることができ、同時
にホルダ12の強度を高めることができる。また、上記ヨ
ーク13の中心に貫通孔(図示せず)を開設し、その貫通
孔の径を適当に設定することで、絞り径とすることがで
きるようになされている。
各ヨーク13のU字状部13aの内面には、マグネット14が
固着され、このマグネット14とU字状部13aの外側部と
の間に磁気ギャップが形成されている。
15はポリエステルエラストマ等のプラスチックで一体形
成されたサスペンションで、第5図のように、2つの基
部15aが薄肉部15bによって連結されて後述するアクチュ
エータベース16への取付基部15eを構成している。上記
各基部15aの外方には、それぞれ、2本の細長で断面角
形の棒状支持体15cを有するサスペンション部15fがあ
り、更にその外側にはV字状のホルダ取付部15dが設け
られている。このサスペンション15は、第4図のように
薄肉部15bを湾曲させて、一対のサスペンション部15fを
平行とした後、そのホルダ取付部15dをホルダ12の溝12a
に挿着させるものである。
16はアクチュエータベースで、これには2本の支柱16a
と角柱16bとが立設されており、これに上記サスペンシ
ョン15の基部15aを装着してサスペンション15をアクチ
ュエータベース16に取り付ける。これにより、サスペン
ション部15fが、ホルダ12をアクチュエータベース16に
対して可動的に片持ち支持することになる。
17は非磁性材料で成型されたボビンで、これにはフォー
カスコイル18が巻装されると共に、その一面にはトラッ
キングコイル19が固着され、このボビン17の下面に立設
したピン17aがアクチュエータベース16の孔16cに挿着さ
れる。これにより、フォーカスコイル18、トラッキング
コイル19は、マグネット14とヨーク13のU字状部13aの
外側部間に形成された磁気ギャップ内に位置して、アク
チュエータベース16に取り付けられる。
このようにして組み立てられたアクチュエータベース16
は、その円溝16dにスキューノブ20の溝20aに挿入され、
スキューノブ20をピックアップボディ(図示せず)に螺
合することによって、フレキシブル基板(図示せず)と
共に、ピックアップボディに取り付けられている。そし
て、フォーカスコイル18、トラッキングコイル19は、上
記フレキシブル基板に接続されてピックアップ装置外に
導出されるようになされている。
また、アクチュエータベース16は、スキューノブ20の回
転と、アクチュエータベース16と上記ピックアップボデ
ィとの間に介在されたバネ21とによって、ピックアップ
ボディに対する角度が調節できるものである。
この光学式ピックアップ装置においては、フォーカスコ
イル18及びトラッキングコイル19に所要の電流を流して
マグネット14との間に力を生じさせ、対物レンズ11のホ
ルダ12をフォーカス方向及びトラッキング方向に動かす
ものである。そして、ヨークとしての作用を行うU字状
部13aとマグネット14との間に磁気ギャップが形成さ
れ、この磁気ギャップ内にフォーカスコイル18、トラッ
キングコイル19が位置しているので、これ等によってU
字状部13aやマグネット14が動作されても、その有効磁
束部がフォーカスコイル18、トラッキングコイル19から
外れ、感度低下を生ずることがないものである。
以上のような構成の光学式ピックアップ装置に使用され
る上記サスペンション15は、例えば次のようにして製造
される。
第1図及び第2図に示したように、ホッパ22内に投入さ
れたポリエステルエラストマ等の合成樹脂材料は、ラム
23の往復運動によりシリンダ24中に送られ、そこでヒー
タ25により加熱されて流動化する。そして、この流動化
した合成樹脂材料がシリンダ24端部のノズル26を通って
金型27に入り、この金型27の固定型27a側に形成された
スプルー28及びゲート29を経て、固定型27aと可動型27b
の接合によりそのパーティングライン30に沿って形成さ
れるキャビティ31内に入り込む。
ここで、上記キャビティ31は、第5図に示した形状のサ
スペンション15を形づくるように形成されているので、
上記キャビティ31内に入った合成樹脂材料がその中で冷
却硬化されることで、上記した所定形状のサスペンショ
ン15が成形される。そして、この成形されたサスペンシ
ョン15が所定の性能を有するために、上記サスペンショ
ン部15fを構成する断面角形の棒状支持体15cの寸法が、
l=10〜15mm、b=h=0.3〜0.6mm程度になるように成
形されている。
従って、上記した形状のサスペンション15の成形品を上
記金型27から取り出すには、上記可動型27bを固定型27a
から分離し、上記可動型27bに設けられた複数本のイジ
ェクタピン32を上記サスペンション15の基部15a及びホ
ルダ取付部15dに突き当てると共に、可動型27bに形成さ
れた空気噴出口33から高圧空気を上記棒状支持体15cか
らなるサスペンション部15fに吹き付け、上記成形品を
可動型27bから排出するようにしている。
なお、上記可動型27bに形成された空気噴出口33は、第
2図に示したように、電磁弁34を介してコンプレッサ35
に接続されており、上記電磁弁34の開閉は、上記可動型
27bの離型及び上記イジェクタピン32の突き出しのタイ
ミングと合わせて行われるようになされている。また、
上記空気噴出口33は、第3図に示したように、その幅t
が約0.01mmでその長さLが上記棒状支持体15cの長さ
(l)のl/2〜l程度の隙間として形成されている。さ
らに、上記空気噴出口33は、上記電磁弁34の切り替えに
より、金型27内のガスを排出するガスベントとしても使
用することができるようになされている。
また、上記ポリエステルエラストマ等の合成樹脂材料
は、上記空気噴出口33に入り込まない程度の流れ特性を
有する種類のものが好ましく、そのメルトフローインデ
ックスは2〜20程度である。
従って、本実施例においては、極めて細い棒状支持体15
cからなるサスペンション部15fに高圧空気を吹き付けて
離型を行うようにしているので、従来のイジェクタブロ
ックによる離型のように、棒状支持体に凹部が形成され
たり曲がり変形が生じてしまうことがない。このため、
成形された棒状支持体15cの寸法精度を十分に維持する
ことができ、結果として安定した性能を有するサスペン
ション15を一体成形により一度に製造することができる
ものである。
なお、上記一体成形したサスペンション15の薄肉部15b
を必要に応じて切除することも可能であり、これにより
十分な寸法精度と安定した性能を有するサスペンション
15の構成部品を製造することができるものである。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明に係る光学式ピックアップ装置
のサスペンションの製造方法は、可動型を固定型から分
離する時に、アクチュエータベース等の固定側に取付け
る基部及びホルダ等の可動側を取付ける取付部にイジェ
クタピンを突き当てると共に、上記基部から延び2本の
棒状支持体を有するサスペンション部に高圧空気を吹き
付けて、成形されたサスペンションを上記可動型より排
出するようにしたので、十分な寸法精度と安定した性能
を有するサスペンションの構成部品を製造することがで
きるものであり、また、サスペンション部に高圧空気を
吹き付ける空気噴出口は、棒状支持体に沿って開口する
該棒状支持体の全長の少なくとも半分以上の長さを有す
る長孔とし、かつ、該長孔の孔幅を上記キャビティ内に
注入された合成樹脂がその粘性によって当該噴出口から
外部へ流れ出すことのない程度の狭い孔幅としたので、
キャビティ内に注入された合成樹脂が空気噴出口から外
部へ漏れ出すことを自動的に防止することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に使用する金型の概略図、 第2図は上記実施例に使用する射出成形機の概略構成
図、 第3図は空気噴出口の詳細を示す図、 第4図は本発明により製造したサスペンションを使用し
た光学式ピックアップ装置の分解斜視図、 第5図(A),(B)は上記サスペンションの展開側面
図と平面図、 第6図、第7図は従来の光学式ピックアップ装置の平面
図と断面図、 第8図は合成樹脂製サスペンションの棒状支持体の望ま
しい形状を示す図、 第9図及び第10図は従来の離型方法及びこれにより離型
されたサスペンションを示す図である。 2,15……サスペンション、2a,15c……棒状支持体、15a
……基部、15d……ホルダ取付部、15e……取付基部、15
f……サスペンション部、27……金型、27a……固定型、
27b……可動型、31……キャビティ、32……イジェクタ
ピン、33……空気噴出口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定型と可動型の接合によりそのパーティ
    ング部分に、アクチュエータベース等の固定側に取付け
    る基部と、この基部から延び2本の棒状支持体を有する
    サスペンション部と、このサスペンション部の先端部に
    形成されたホルダ等の可動側を取付ける取付部とからな
    るサスペンションを形づくるキャビティを形成し、この
    キャビティ内にゲートを通じて流動化した合成樹脂を注
    入し、その硬化後、上記可動型を上記固定型から分離す
    る時に、上記基部及び取付部にイジェクタピンを突き当
    てると共に、上記サスペンション部に高圧空気を吹き付
    けて、成形されたサスペンションを上記可動型より排出
    することを特徴とする光学式ピックアップ装置のサスペ
    ンションの製造方法。
  2. 【請求項2】上記サスペンション部に高圧空気を吹き付
    ける空気噴出口は、前記棒状支持体に沿って開口する該
    棒状支持体の全長の少なくとも半分以上の長さを有する
    長孔とされ、かつ、該長孔の孔幅を上記キャビティ内に
    注入された合成樹脂がその粘性によって当該噴出口から
    外部へ流れ出すことのない程度の狭い孔幅としたことを
    特徴とする請求項1記載の光学式ピックアップ装置のサ
    スペンションの製造方法。
JP1145300A 1989-06-09 1989-06-09 光学式ピックアップ装置のサスペンションの製造方法 Expired - Lifetime JPH0770079B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60146926U (ja) * 1984-03-06 1985-09-30 セイコーインスツルメンツ株式会社 光学式情報読み取り装置
JPS61163331U (ja) * 1985-03-28 1986-10-09

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「プラスチック加工技術便覧」昭和50年7月30日日刊工業新聞社発行P.150〜155

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