JPH0770110A - 5,8−ジメチルキノリン−3−カルボン酸誘導体 - Google Patents

5,8−ジメチルキノリン−3−カルボン酸誘導体

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JPH0770110A
JPH0770110A JP5234309A JP23430993A JPH0770110A JP H0770110 A JPH0770110 A JP H0770110A JP 5234309 A JP5234309 A JP 5234309A JP 23430993 A JP23430993 A JP 23430993A JP H0770110 A JPH0770110 A JP H0770110A
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JP
Japan
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group
carboxylic acid
hydrogen atom
lower alkyl
alkyl group
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Pending
Application number
JP5234309A
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English (en)
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Yasuo Ito
安夫 伊藤
Hideo Kato
日出男 加藤
Shingo Yasuda
信吾 安田
Noriyuki Kato
典幸 加戸
Toshihiko Yoshida
敏彦 吉田
Yoichi Yamamoto
陽一 山本
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Abbott Japan Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】一般式(I)で示される5,8−ジメチルキノ
リン−3−カルボン酸誘導体及びその薬理学的に許容し
うる塩、並びにそれを有効成分として含有する抗菌剤。 (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を、R
水素原子,低級アルキル基,低級アルカノイル基,ハロ
ゲノ低級アルカノイル基又はエステル型保護基を、R
は水素原子又は低級アルキル基を表す。) 【効果】これらの化合物は変異原性試験で不活性であ
り、抗炎症剤フェンブフェンとの併用においても痙攣を
誘発せず、光毒性試験においてもその毒性は極めて弱い
等で、安全性の面で非常に優れた抗菌剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌剤として有用である
新規な5,8−ジメチルキノリン−3−カルボン酸誘導
体及びその薬理学的に許容しうる塩並びにそれを有効成
分として含有する抗菌剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キノリン骨格の1位にシクロプロピル基
を有する抗菌剤としては、シプロフロキサシン(ザ・メ
ルク・インデックス(The Merck Index)11版、231
5)がよく知られている。このシプロフロキサシンの改
良を目的に多数の5,7,8位置換体が合成されてきた
が、本発明に係る様な5位及び8位にメチル基を有する
キノリン骨格の7位に5−アザスピロ〔2.4〕ヘプト
−5−イル基を有する化合物はこれまで全く知られてい
ない。
【0003】本発明化合物と同様の骨格を有する化合物
としては、7位に3−アミノ−1−ピロリジニル基を有
する7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−シク
ロプロピル−5,8−ジメチル−6−フルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸及び
7位に1−ピペラジニル基を有する1−シクロプロピル
−5,8−ジメチル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソ−7−(1−ピペラジニル)キノリン−3
−カルボン酸が特開平1−230558号に開示されて
いるのみである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のキノロン系合成
抗菌剤は、抗菌活性の面で十分とは言えなかったり、強
い抗菌活性を有している反面、光毒性・染色体異常誘発
・痙攣誘発等の副作用のため安全性の点で問題があると
言う欠点を有していた。以下に各位置換基の特性を述べ
る。
【0005】即ち、キノリン骨格の8位置換基として
は、塩素原子やメチル基の様なある程度嵩高い置換基が
抗菌活性の点で好ましいことが知られているが、塩素原
子を8位置換基として有する化合物の多くは、光毒性や
染色体異常誘発等の副作用が強く、またメチル基を有す
る化合物は染色体異常誘発等が強く安全性の面で問題が
あると言う欠点を有していた。また、キノリン骨格の5
位置換基として、アミノ基,ハロゲン原子,メチル基等
が知られているが、これら置換基は抗菌活性の減弱及び
安全性の点で問題があるという欠点を有していた。一
方、キノリン骨格の7位置換基として知られるピペラジ
ン類は抗菌活性が十分でなく、3−アミノピロリジン類
は抗菌活性は強いものの副作用の点で問題のあるものが
多かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この様な
課題を解決すべく、鋭意研究した結果、5位と8位の両
方にメチル基、7位に5−アザスピロ〔2.4〕ヘプト
−5−イル基を同時に併有する1−シクロプロピル−6
−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸誘導体を見出した。
【0007】即ち、5位及び8位にメチル基を有するキ
ノリン骨格の7位に5−アザスピロ〔2.4〕ヘプト−
5−イル基を有する本発明化合物は、強い抗菌活性を有
し、しかもこれまでの知見からは予期出来ない安全性の
高い化合物、即ち、光毒性・染色体異常誘発・痙攣誘発
等の副作用が少ない安全性の高い化合物であることを見
出し、本発明を完成させた。
【0008】本発明は次の一般式(I)
【化3】 (式中、R1 は水素原子又は低級アルキル基を、R2
水素原子,低級アルキル基,低級アルカノイル基,ハロ
ゲノ低級アルカノイル基又はエステル型保護基を、R3
は水素原子又は低級アルキル基を表す。)で示される
5,8−ジメチルキノリン−3−カルボン酸誘導体及び
その薬理学的に許容しうる塩並びにそれを有効成分とし
て含有する抗菌剤に関するものである。
【0009】本発明の前記一般式(I)中、R1,R2
びR3 で示される低級アルキル基としては、例えば、メ
チル基,エチル基,n-プロピル基,イソプロピル基,n-
ブチル基,イソブチル基,sec-ブチル基,tert- ブチル
基等が挙げられ、R2 で示される低級アルカノイル基と
しては、例えば、ホルミル基,アセチル基,プロパノイ
ル基,ブチロイル基,トリメチルアセチル基等が、ハロ
ゲノ低級アルカノイル基としては、例えば、フルオロア
セチル基,ジフルオロアセチル基,トリフルオロアセチ
ル基,クロロアセチル基,ジクロロアセチル基,トリク
ロロアセチル基等が、エステル型保護基としては、例え
ば、ベンジルオキシカルボニル基,エトキシカルボニル
基,メトキシカルボニル基,tert- ブトキシカルボニル
基等が挙げられる。
【0010】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物は、所望に応じて薬理学的に許容しうる塩に変換する
ことも、又は生成した塩から塩基又は酸を遊離させるこ
ともできる。
【0011】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物の薬理学的に許容しうる塩としては、酸付加塩又はア
ルカリ付加塩が挙げられ、酸付加塩としては、例えば、
塩酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,硝酸,硫酸,燐酸等
の鉱酸塩、あるいは、酢酸,マレイン酸,フマル酸,ク
エン酸,シュウ酸,リンゴ酸,メタンスルホン酸,p-ト
ルエンスルホン酸,マンデル酸,10- カンファースルホ
ン酸,酒石酸等の有機酸塩等が、アルカリ付加塩として
は、例えば、ナトリウム,カリウム,カルシウム,銀,
亜鉛,鉛,アンモニウム等の無機アルカリ塩、あるい
は、エタノールアミン,N,N−ジアルキルエタノール
アミン等の有機塩基の塩等が挙げられる。
【0012】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物は、不斉炭素原子を有しており、光学異性体が存在し
得るが、本発明にはこれら異性体及びその混合物も包含
される。
【0013】本発明の5,8−ジメチルキノリン−3−
カルボン酸誘導体の好ましい態様としては下記の化合物
を挙げることができるが、本発明はこれらの例に限定さ
れることはない。 (1)7−(7−アミノ−5−アザスピロ〔2.4〕ヘ
プト−5−イル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ
−1,4−ジヒドロ−5,8−ジメチル−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸 (2)7−((S)−7−アミノ−5−アザスピロ
〔2.4〕ヘプト−5−イル)−1−シクロプロピル−
6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−5,8−ジメチル−
4−オキソキノリン−3−カルボン酸 (3)7−((R)−7−アミノ−5−アザスピロ
〔2.4〕ヘプト−5−イル)−1−シクロプロピル−
6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−5,8−ジメチル−
4−オキソキノリン−3−カルボン酸 (4)1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−5,8−ジメチル−7−(7−メチルアミノ−
5−アザスピロ〔2.4〕ヘプト−5−イル)−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸 (5)1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−5,8−ジメチル−7−((S)−7−メチル
アミノ−5−アザスピロ〔2.4〕ヘプト−5−イル)
−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 (6)1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−5,8−ジメチル−7−((R)−7−メチル
アミノ−5−アザスピロ〔2.4〕ヘプト−5−イル)
−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 (7)1−シクロプロピル−7−(7−ジメチルアミノ
−5−アザスピロ〔2.4〕ヘプト−5−イル)−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−5,8−ジメチル−4−
オキソキノリン−3−カルボン酸 (8)1−シクロプロピル−7−((S)−7−ジメチ
ルアミノ−5−アザスピロ〔2.4〕ヘプト−5−イ
ル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−5,8−ジメ
チル−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 (9)1−シクロプロピル−7−((R)−7−ジメチ
ルアミノ−5−アザスピロ〔2.4〕ヘプト−5−イ
ル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−5,8−ジメ
チル−4−オキソキノリン−3−カルボン酸
【0014】本発明の前記一般式(I)で示される新規
な5,8−ジメチルキノリン−3−カルボン酸誘導体は
下記の方法により製造することができるが、該化合物の
製造方法はこれらの方法に限定されるわけではない。
【0015】本発明に係る化合物の製造方法の第一の様
式によれば、前記一般式(I)で示される化合物は、次
の一般式(II)
【化4】 (式中、R1 は前述と同意義を表し、Xはハロゲン原子
を表す。)で示される7−ハロゲノキノリン−3−カル
ボン酸誘導体と、次の一般式(III)
【化5】 (式中、R2 及びR3 は前述と同意義を表す。)で示さ
れる7−アミノ−5−アザスピロ〔2.4〕ヘプタン誘
導体とを、溶媒中塩基の存在下又は非存在下で反応さ
せ、必要に応じて加水分解することにより製造すること
ができる。
【0016】本製造方法において一般式(II)で示される
化合物と一般式(III) で示される化合物との反応に使用
される溶媒としては、反応を阻害しない限りいかなるも
のでもよく、例えば、メタノール,エタノール,n-プロ
パノール,イソプロパノール,n-ブタノール等のアルコ
ール系溶媒、アセトニトリル,N,N−ジメチルホルム
アミド,N−メチル−2−ピロリドン,ジメチルスルホ
キシド,ヘキサメチルホスフォリックトリアミド等の非
プロトン性極性溶媒、ベンゼン,トルエン等の芳香族炭
化水素系溶媒、ピリジン,ピコリン,ルチジン,コリジ
ン等の有機塩基あるいはこれらの混合溶媒等が挙げら
れ、使用される塩基としては、例えば、トリエチルアミ
ン,ジイソプロピルエチルアミン,1,8−ジアザビシ
クロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン,1,2,2,
6,6−ペンタメチルピペリジン,炭酸ナトリウム,炭
酸カリウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸水素カリウム等
が挙げられる。尚、反応は氷冷下から溶媒の還流温度ま
での範囲で行われる。
【0017】また加水分解はそれ自体公知の方法で、酸
又はアルカリを用いて行われ、酸性加水分解には塩酸,
硫酸等の酸を、アルカリ性加水分解には水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム等のアルカリを用い、これら酸又は
アルカリは水溶液、もしくは、メタノール,エタノー
ル,n-ブタノール,sec-ブタノール,tert- ブタノール
等の有機溶媒、あるいは含水有機溶媒による溶液として
反応に用いることができ、反応は室温から溶媒の加熱還
流温度下において行われる。
【0018】本発明に係る化合物の製造方法の第二の様
式によれば、前記一般式(I)で示される化合物は、次
の一般式(IV)
【化6】 (式中、Xは前述と同意義を表し、R4 はハロゲン原
子,脂肪族アシルオキシ基,任意にハロゲン原子で置換
された脂肪族アシルオキシ基又は芳香族アシルオキシ基
を表す。)で示されるホウ酸誘導体と、前記一般式(II
I) で示される7−アミノ−5−アザスピロ〔2.4〕
ヘプタン誘導体とを、溶媒中塩基の存在下又は非存在下
で反応させた後、さらに、必要に応じて、塩基の存在下
あるいは非存在下、プロトン性極性溶媒を用いた処理に
よる脱キレート化を行うことにより製造することができ
る。
【0019】本製造方法において、一般式(IV)で示され
る化合物と一般式(III) で示される化合物との反応に使
用される溶媒としては、反応を阻害しない限りいかなる
ものでもよく、例えば、メタノール,エタノール,n-プ
ロパノール,イソプロパノール,n-ブタノール等のアル
コール系溶媒、アセトニトリル,N,N−ジメチルホル
ムアミド,N−メチル−2−ピロリドン,ジメチルスル
ホキシド,ヘキサメチルホスフォリックトリアミド等の
非プロトン性極性溶媒、ベンゼン,トルエン等の芳香族
炭化水素系溶媒、ピリジン,ピコリン,ルチジン,コリ
ジン等の有機塩基、ジクロロメタン,1,2−ジクロロ
エタン,クロロホルム等のハロゲン含有炭化水素系溶媒
あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられる。
【0020】本製造方法において使用される塩基として
は、例えば、トリエチルアミン,ジイソプロピルエチル
アミン,1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−
ウンデセン,1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリ
ジン,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸水素ナトリ
ウム,炭酸水素カリウム等が挙げられ、反応は氷冷下か
ら溶媒の還流温度までの範囲で行われる。
【0021】また、脱キレート化反応において使用され
るプロトン性極性溶媒としては、例えば、メタノール,
エタノール,n-プロパノール,イソプロパノール,n-ブ
タノール等のアルコール系溶媒又は水,さらにはこれら
の混合溶媒、あるいはアセトニトリル,N,N−ジメチ
ルホルムアミド,N−メチル−2−ピロリドン,ジメチ
ルスルホキシド,ヘキサメチルホスフォリックトリアミ
ド,ベンゼン,トルエン,ピリジン,ピコリン,ルチジ
ン,コリジン,ジクロロメタン,1,2−ジクロロエタ
ン,クロロホルム等の溶媒とメタノール又は水との混合
溶媒等が挙げられ、反応は氷冷下から溶媒の還流温度ま
での範囲で行われる。
【0022】本発明に係る化合物の製造方法の第三の様
式によれば、前記一般式(I)で示される化合物のう
ち、R2 が水素原子である化合物は、前記一般式(I)
で示される化合物のうち、R2 が低級アルカノイル基,
ハロゲノ低級アルカノイル基である化合物を加水分解す
るか又はR2 がエステル型保護基である化合物を無溶媒
あるいは溶媒中カチオンスカベンジャーの存在下あるい
は非存在下、酸で処理し脱保護することより製造するこ
とができる。
【0023】この加水分解はそれ自体公知の方法で、酸
又はアルカリを用いて行われ、酸性加水分解には塩酸,
硫酸等の酸を、アルカリ性加水分解には水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム等のアルカリを用い、これら酸又は
アルカリは水溶液、もしくは、メタノール,エタノー
ル,n-ブタノール,sec-ブタノール,tert- ブタノール
等の有機溶媒、あるいは含水有機溶媒による溶液として
反応に用いることができ、反応は室温から溶媒の加熱還
流温度下において行われる。
【0024】又、エステル型保護基の脱保護反応におい
て使用される溶媒としては、例えば、酢酸,酢酸エチ
ル,ジオキサン,水,メタノール,エタノールあるいは
これらの混合溶媒等が挙げられ、カチオンスカベンジャ
ーとしては、例えば、アニソール,チオアニソール等が
挙げられ、酸としては、例えば、塩酸,臭化水素酸,ト
リフルオロ酢酸等が挙げられ、反応は氷冷下から溶媒の
加熱還流温度の範囲で行われる。
【0025】本発明に係る化合物の製造方法の第四の様
式によれば、前記一般式(I)で示される化合物のうち
2 又は/及びR3 が低級アルキル基である化合物は、
前記一般式(I)中、R2 又は/及びR3 が水素原子で
ある化合物とハロゲノ低級アルキルとを、溶媒中、塩基
の存在下又は非存在下で反応させるか、もしくは、次の
一般式(V)
【化7】 (式中、R5 は水素原子又は低級アルキル基を表す。)
で示されるアルデヒド化合物とを、ギ酸の存在下で反応
させることにより製造することができる。
【0026】本製造方法のうちハロゲノ低級アルキルを
用いる場合の溶媒としては、例えば、N,N−ジメチル
ホルムアミド,アセトン,エタノール,テトラヒドロフ
ラン,ベンゼン,クロロホルム等が挙げられ、塩基とし
ては、例えば、水素化ナトリウム,ナトリウムアミド,
トリエチルアミン,炭酸カリウム等が挙げられる。
【0027】又、本製造方法のうちアルデヒド化合物を
用いる場合の前記一般式(V)で示されるアルデヒド化
合物としては、ホルムアルデヒド,アセトアルデヒド,
プロピオンアルデヒド等が挙げられ、ホルムアルデヒド
はホルムアルデヒド水溶液(ホルマリン)として使用す
ることが好ましく、又、アセトアルデヒド及びプロピオ
ンアルデヒドを使用する時は、ニトロベンゼンを溶媒と
して用いることが好ましい。尚、いずれの反応も室温か
ら溶媒の還流温度までの温度範囲で行われる。
【0028】本製造方法において、出発原料となった化
合物のうち前記一般式(II)で示される化合物は、ジャー
ナル オブ ヘテロサイクリック ケミストリー〔(Jou
rnalof Heterocyclic Chemistry) 27巻,1609頁
(1990年)〕に開示されている公知の化合物である。
【0029】この様にして製造される前記一般式(I)
で示される新規な5,8−ジメチルキノリン−3−カル
ボン酸誘導体、及びその薬理学的に許容しうる塩を有効
成分とする医薬は、通常、カプセル剤,錠剤,細粒剤,
顆粒剤,散剤,シロップ剤等の経口投与剤、あるいは注
射剤,坐剤,点眼剤,眼軟膏,点耳剤又は外皮用剤とし
て投与される。これらの製剤は、薬理学的,製剤学的に
許容しうる添加物を加え、常法により製造できる。すな
わち経口剤および坐剤にあっては、賦形剤(乳糖,D-マ
ンニトール,トウモロコシデンプン,結晶セルロース
等),崩壊剤(カルボキシメチルセルロース,カルボキ
シメチルセルロースカルシウム等),結合剤(ヒドロキ
シプロピルセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース,ポリビニルピロリドン等),滑沢剤(ステアリ
ン酸マグネシウム,タルク等),コーティング剤(ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース,白糖,酸化チタン
等),基剤(ポリエチレングリコール,ハードファット
等)等の製剤用成分が、注射剤あるいは点眼,点耳剤に
あっては水性あるいは用時溶解型剤型を構成しうる溶解
剤ないし溶解補助剤(注射用蒸留水,生理食塩水,プロ
ピレングリコール等),pH調節剤(無機又は有機の酸あ
るいは塩基),等張化剤(食塩,ブドウ糖,グリセリン
等),安定化剤等の製剤成分が、又、眼軟膏剤,外皮用
剤にあっては、軟膏剤,クリーム剤,貼付剤として適切
な製剤成分(白色ワセリン,マクロゴール,グリセリ
ン,綿布等)が使用される。
【0030】本剤の治療患者への投与量は、患者の症状
にもよるが、通常成人の場合、一日量として、経口投与
で10〜1000mg程度、非経口投与で1〜500mg程
度である。
【0031】
【作用】以下、本発明化合物の優れた効果を示す一例と
して標準菌及び臨床分離菌の抗菌スペクトルの結果を表
1及び表2に示す。尚、対照薬物は以下の化合物を使用
した。 対照薬物:塩酸シプロフロキサシン
【0032】1.抗菌スペクトル 抗菌試験は、日本化学療法学会指定の方法(日本化学療
法学会雑誌,29(1),76(1981))に準じて
実施した。結果を表1及び表2に示す。本発明化合物は
対照薬物に比べ、優れた抗菌作用を示した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】2.安全性 一方、本発明化合物は、染色体異常試験並びに小核試験
において明確な異常を示さなかった。又、抗炎症剤フェ
ンブフェンとの併用においても痙攣を誘発せず、光毒性
試験においてもその毒性は極めて弱く、安全性の面で非
常に優れていた。
【0036】
【実施例】以下、本発明を参考例及び実施例によって説
明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。
【0037】参考例1 〔1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−5,8−ジメチル−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸−O3 ,O4 〕ジフルオロホウ素 1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−5,8−ジメチル−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸3.00g,三フッ化ホウ素ジエチルエーテ
ル1.89ml及びメチルイソブチルケトン45mlの混合
物を2時間加熱還流した。冷却後、結晶を濾取し、ジエ
チルエーテルで洗浄して無色結晶3.20gを得た。 NMRスペクトル δ (DMSO-d6) ppm : 1.10-1.15(2
H,m),1.28-1.33(2H,m),2.80(3H,d,J=3Hz),2.85(3H,d,J=
3.5Hz),4.64-4.72(1H,m),9.28(1H,s)
【0038】参考例2 〔1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒド
ロ−5,8−ジメチル−4−オキソ−7−((S)−7
−トリフルオロアセチルアミノ−5−アザスピロ〔2.
4〕ヘプト−5−イル)キノリン−3−カルボン酸−O
3 ,O4 〕ジフルオロホウ素 〔1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−5,8−ジメチル−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸−O3 ,O4 〕ジフルオロホウ素1.00
g,(S)−7−トリフルオロアセチルアミノ−5−ア
ザスピロ〔2.4〕ヘプタン塩酸塩(〔α〕D 20 - 56.
1 °(c=0.1, H2O))0.86g,トリエチルアミン1.
35ml及びジメチルスルホキシド4mlの混合物を外温3
0℃で5日間加熱攪拌した。(S)−7−トリフルオロ
アセチルアミノ−5−アザスピロ〔2.4〕ヘプタン塩
酸塩0.36gとトリエチルアミン0.20mlを追加
し、外温40℃で1日加熱攪拌した。氷冷下、反応液に
水を加え10%塩酸でpH3〜4とし、析出結晶を濾取,
水洗して、黄褐色結晶1.38gを得た。この結晶をカ
ラムクロマトグラフィー〔塩化メチレン−メタノール
(70:1〜50:1)〕で精製し、アセトンとジエチ
ルエーテルの混液で洗浄して、淡黄色結晶0.93gを
得た。 NMRスペクトル δ (DMSO-d6) ppm : 0.62-1.02(6
H,m),1.18-1.34(2H,m),2.56(3H,s),2.70(3H,d,J=3Hz),
3.32-3.42(1H,m),3.63-3.74(1H,m),4.00-4.28(3H,m),4.
48-4.58(1H,m),9.10(1H,s),9.63(1H,d,J=6Hz)
【0039】実施例1 1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ
−5,8−ジメチル−4−オキソ−7−((S)−7−
トリフルオロアセチルアミノ−5−アザスピロ〔2.
4〕ヘプト−5−イル)キノリン−3−カルボン酸 〔1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒド
ロ−5,8−ジメチル−4−オキソ−7−((S)−7
−トリフルオロアセチルアミノ−5−アザスピロ〔2.
4〕ヘプト−5−イル)キノリン−3−カルボン酸−O
3 ,O4 〕ジフルオロホウ素0.90g,トリエチルア
ミン0.89ml,メタノール18ml及び1,2−ジクロ
ロエタン9mlの混合物を8時間加熱還流した。反応液を
減圧濃縮し、残渣に水を加え、結晶を濾取し水,イソプ
ロパノール,ジエチルエーテルで順次洗浄して、黄色結
晶0.76gを得た。この結晶を塩化メチレンとメタノ
ールの混液より再結晶して、融点226.5〜227.
5℃の淡黄色プリズム晶を得た。 元素分析値 C23234 3 4 理論値 C, 57.38; H, 4.82; N, 8.73 実験値 C, 57.03; H, 4.78; N, 8.61 旋光度 〔α〕D 20 -132.0 °(c=0.1, DMF)
【0040】実施例2 7−((S)−7−アミノ−5−アザスピロ〔2.4〕
ヘプト−5−イル)−1−シクロプロピル−6−フルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−5,8−ジメチル−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ
−5,8−ジメチル−4−オキソ−7−((S)−トリ
フルオロアセチルアミノ−5−アザスピロ〔2.4〕ヘ
プト−5−イル)キノリン−3−カルボン酸0.60
g,水酸化カリウム0.41g及び水4mlの混合物を1
時間室温攪拌した。反応液を10%塩酸でpH8とし、析
出結晶を濾取,水洗して、微褐色結晶0.41gを得
た。アセトニトリルより再結晶して、融点180〜18
1.5℃の微褐色結晶0.15gを得た。 元素分析値 C2124FN3 3 理論値 C, 65.44; H, 6.28; N, 10.90 実験値 C, 65.30; H, 6.31; N, 10.90 旋光度 〔α〕D 20 - 59.0 °(c=0.1, DMF)
【0041】
【発明の効果】この様にして製造される前記一般式
(I)で示される新規な5,8−ジメチルキノリン−3
−カルボン酸誘導体及びその薬理学的に許容しうる塩
は、優れた抗菌作用を有し、かつ安全性も高いことから
抗菌剤として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 陽一 石川県七尾市八田町ウ部72番地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式 【化1】 (式中、R1 は水素原子又は低級アルキル基を、R2
    水素原子,低級アルキル基,低級アルカノイル基,ハロ
    ゲノ低級アルカノイル基又はエステル型保護基を、R3
    は水素原子又は低級アルキル基を表す。)で示される
    5,8−ジメチルキノリン−3−カルボン酸誘導体及び
    その薬理学的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】次の一般式 【化2】 (式中、R1 は水素原子又は低級アルキル基を、R2
    水素原子,低級アルキル基,低級アルカノイル基,ハロ
    ゲノ低級アルカノイル基又はエステル型保護基を、R3
    は水素原子又は低級アルキル基を表す。)で示される
    5,8−ジメチルキノリン−3−カルボン酸誘導体及び
    その薬理学的に許容しうる塩を有効成分として含有する
    抗菌剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999000393A1 (en) * 1997-06-26 1999-01-07 Dong Wha Pharmaceutical Industrial Co., Ltd. Quinolone carboxylic acid derivatives
WO2003014108A1 (en) * 2001-08-08 2003-02-20 Institute Of Medicinal Biotechnology Chinese Academy Of Medical Sciences New quinoline carboxylic acid derivatives substituted by 7-(aminomethyl-5-azospiro[2,4]heptane) and their prepartion method

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WO1999000393A1 (en) * 1997-06-26 1999-01-07 Dong Wha Pharmaceutical Industrial Co., Ltd. Quinolone carboxylic acid derivatives
WO2003014108A1 (en) * 2001-08-08 2003-02-20 Institute Of Medicinal Biotechnology Chinese Academy Of Medical Sciences New quinoline carboxylic acid derivatives substituted by 7-(aminomethyl-5-azospiro[2,4]heptane) and their prepartion method

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