JPH0770365A - 水分散性組成物 - Google Patents
水分散性組成物Info
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- JPH0770365A JPH0770365A JP21843693A JP21843693A JPH0770365A JP H0770365 A JPH0770365 A JP H0770365A JP 21843693 A JP21843693 A JP 21843693A JP 21843693 A JP21843693 A JP 21843693A JP H0770365 A JPH0770365 A JP H0770365A
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- JP
- Japan
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- water
- composition
- particles
- dispersion
- cellulose
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 微細セルロースを含有し、水に分散する組成
物を提供する。 【構成】 微細セルロースと親水性物質から成り、水に
分散したときに10μm以上の粒子の割合が40%以下
であり、コロイド分画が50%以上である水分散性の組
成物。 【効果】 食品、医薬品等に安定剤等として用いられる
が、従来のセルロース含有複合体と比べて、ザラツキ感
がなく、喉越しの良い食感を与えることができる。
物を提供する。 【構成】 微細セルロースと親水性物質から成り、水に
分散したときに10μm以上の粒子の割合が40%以下
であり、コロイド分画が50%以上である水分散性の組
成物。 【効果】 食品、医薬品等に安定剤等として用いられる
が、従来のセルロース含有複合体と比べて、ザラツキ感
がなく、喉越しの良い食感を与えることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルロースコロイドを形
成し得る乾燥組成物であって、食品、医薬品、化粧品、
塗料、セラミックス、樹脂、触媒、その他工業用品等広
い分野において、懸濁安定剤、乳化安定剤、増粘安定
剤、等の安定剤、組織付与剤、クラウディー剤、研磨
剤、食物繊維、油脂代替物等の目的で使用される場合
に、高粘性を付与せずに、水中に再分散し得る微細セル
ロース含有の水分散性組成物に関するものである。
成し得る乾燥組成物であって、食品、医薬品、化粧品、
塗料、セラミックス、樹脂、触媒、その他工業用品等広
い分野において、懸濁安定剤、乳化安定剤、増粘安定
剤、等の安定剤、組織付与剤、クラウディー剤、研磨
剤、食物繊維、油脂代替物等の目的で使用される場合
に、高粘性を付与せずに、水中に再分散し得る微細セル
ロース含有の水分散性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より上記の目的で使用される、セル
ロースを主体とする水分散可能な複合体としては、例え
ば、特公昭56−31094、特公昭57−14771
に微結晶セルロースに分散剤、崩壊剤を組み合わせた水
分散性複合体の記載がある。しかし、これらの技術をそ
の基盤として作成されたと言われている市販製品アビセ
ル<登録商標>RC(旭化成工業(株))は非コロイド
部分をかなり含んでおり、レーザー回折式粒度分布測定
装置で測定される平均粒径は約10μm程度であること
が知られている。このため、ある種の食品や化粧品にお
いてザラツキ感をあたえたり、安定剤としての機能が必
ずしも充分ではないことが問題となっている。
ロースを主体とする水分散可能な複合体としては、例え
ば、特公昭56−31094、特公昭57−14771
に微結晶セルロースに分散剤、崩壊剤を組み合わせた水
分散性複合体の記載がある。しかし、これらの技術をそ
の基盤として作成されたと言われている市販製品アビセ
ル<登録商標>RC(旭化成工業(株))は非コロイド
部分をかなり含んでおり、レーザー回折式粒度分布測定
装置で測定される平均粒径は約10μm程度であること
が知られている。このため、ある種の食品や化粧品にお
いてザラツキ感をあたえたり、安定剤としての機能が必
ずしも充分ではないことが問題となっている。
【0003】この問題の解決のためには、微細化したセ
ルロースを使用して複合体を作れば良い。しかし、セル
ロースは乾燥時にセルロース表面同士で強い水素結合を
形成し、水に再分散しにくい緻密で非常に強固な構造体
を作り、その傾向は特に微細化が進んだものにおいて著
しい。特願平4−259396では、この微細セルロー
スを再分散させるのに水溶性ガム類等を配合し、総重量
の75重量%以上の水分の存在下で完全分散させたの
ち、乾燥して複合体を得ることが示されているが、水溶
性ガム類を配合すると、粘度の上昇が起こることや、喉
越しが悪くなり食感が低下することなどの問題があっ
た。
ルロースを使用して複合体を作れば良い。しかし、セル
ロースは乾燥時にセルロース表面同士で強い水素結合を
形成し、水に再分散しにくい緻密で非常に強固な構造体
を作り、その傾向は特に微細化が進んだものにおいて著
しい。特願平4−259396では、この微細セルロー
スを再分散させるのに水溶性ガム類等を配合し、総重量
の75重量%以上の水分の存在下で完全分散させたの
ち、乾燥して複合体を得ることが示されているが、水溶
性ガム類を配合すると、粘度の上昇が起こることや、喉
越しが悪くなり食感が低下することなどの問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、微細セルロ
ースを含有する乾燥組成物が、粘度の上昇をもたらさず
に水中で再分散することによって、食品、医薬品、工業
用品の広い分野にわたって利用可能な高度の懸濁・分散
・乳化等の安定剤等としての機能を充分に発揮できるよ
うにしたものである。
ースを含有する乾燥組成物が、粘度の上昇をもたらさず
に水中で再分散することによって、食品、医薬品、工業
用品の広い分野にわたって利用可能な高度の懸濁・分散
・乳化等の安定剤等としての機能を充分に発揮できるよ
うにしたものである。
【0005】即ち、本発明は、微細セルロースを主成分
とした乾燥組成物を水中で再分散した時、その分散体は
大部分がコロイダル部分から成り、高度の分散安定性を
有し、ザラツキを感じさせず、喉越しの良い食感を与え
るものであって、保形性付与剤、組織付与剤、クラウデ
ィー剤、及び油脂代替物等として利用可能な、水に再分
散する微細セルロース組成物を提供するものである。
とした乾燥組成物を水中で再分散した時、その分散体は
大部分がコロイダル部分から成り、高度の分散安定性を
有し、ザラツキを感じさせず、喉越しの良い食感を与え
るものであって、保形性付与剤、組織付与剤、クラウデ
ィー剤、及び油脂代替物等として利用可能な、水に再分
散する微細セルロース組成物を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、微細セルロー
ス50〜95重量%と親水性物質5〜50重量%とから
成る、水中で再分散する乾燥組成物であって、該組成物
を水に再分散した時に10μm以上の粒子の割合が40
%以下であり、コロイド分画が50%以上であることを
特徴とする水分散性組成物である。
ス50〜95重量%と親水性物質5〜50重量%とから
成る、水中で再分散する乾燥組成物であって、該組成物
を水に再分散した時に10μm以上の粒子の割合が40
%以下であり、コロイド分画が50%以上であることを
特徴とする水分散性組成物である。
【0007】特開平4−108347に微粒化セルロー
スとでんぷんからなる食品組成物の記載があるが、この
食品組成物は、セルロース粒子がでんぷんの一部を包み
込む形で乾燥され、セルロースどうしの水素結合によ
り、この包み込み構造が固定されることによって、でん
ぷんの水への溶出が抑止されると記載されている。構造
が固定される(分散しない)ことによって、この食品組
成物は保水性、保油性が向上するものと思われる。本願
の水分散性組成物は、後述するようにフィルム状で乾燥
することによって水に分散可能な組成物となっており、
特開平4−108347の食品組成物とは異なる。
スとでんぷんからなる食品組成物の記載があるが、この
食品組成物は、セルロース粒子がでんぷんの一部を包み
込む形で乾燥され、セルロースどうしの水素結合によ
り、この包み込み構造が固定されることによって、でん
ぷんの水への溶出が抑止されると記載されている。構造
が固定される(分散しない)ことによって、この食品組
成物は保水性、保油性が向上するものと思われる。本願
の水分散性組成物は、後述するようにフィルム状で乾燥
することによって水に分散可能な組成物となっており、
特開平4−108347の食品組成物とは異なる。
【0008】以下、更に詳細に本発明を説明する。我々
の研究によればセルロース微細粒子のザラツキの主要因
は、粗大粒子の量にある。特に強いザラツキを感じさせ
るのは10μm以上の粒子であって、この割合が40%
を超えると舌に異物感つまりザラツキを感じるようにな
る。この10μm以上の粒子の割合が40%以下という
ことは、平均粒径が約8μm以下ということに相当す
る。また、舌で感じるなめらかさは、コロイド性セルロ
ースを計測する実用特性であるコロイド分画と一致する
ことも見出された。
の研究によればセルロース微細粒子のザラツキの主要因
は、粗大粒子の量にある。特に強いザラツキを感じさせ
るのは10μm以上の粒子であって、この割合が40%
を超えると舌に異物感つまりザラツキを感じるようにな
る。この10μm以上の粒子の割合が40%以下という
ことは、平均粒径が約8μm以下ということに相当す
る。また、舌で感じるなめらかさは、コロイド性セルロ
ースを計測する実用特性であるコロイド分画と一致する
ことも見出された。
【0009】即ち、水分散性組成物の水分散体におい
て、なめらかな組織を得るためには乾燥した複合体を水
に分散した時の指標としてコロイド分画が50%以上で
あることが必要である。好ましくは65%以上である。
またザラツキを解消するためには、粒度分布における1
0μm以上の粒子の割合が40%以下であることが必要
である。この際の平均粒径は約8μm以下である。特に
好ましくは、10μm以上の粒子の割合が5%以下であ
ることが必要である。この際の平均粒径は約4μm以下
である。
て、なめらかな組織を得るためには乾燥した複合体を水
に分散した時の指標としてコロイド分画が50%以上で
あることが必要である。好ましくは65%以上である。
またザラツキを解消するためには、粒度分布における1
0μm以上の粒子の割合が40%以下であることが必要
である。この際の平均粒径は約8μm以下である。特に
好ましくは、10μm以上の粒子の割合が5%以下であ
ることが必要である。この際の平均粒径は約4μm以下
である。
【0010】ここでコロイド分画とは、組成物の水分散
体に一定の遠心力をかけた時、沈降することなく浮遊、
分散している分散相の固形分の重量割合(%)である。
即ち、水系分散液において沈降することなく安定に分散
し得るコロイダル部分の割合であり、分散性および安定
性の実用上の能力を示す。また、平均粒径はレーザー法
による積算体積50%の粒径であり、10μm以上の粒
子の割合は体積分布における割合(%)を示す。これら
の測定法については実施例において詳述する。
体に一定の遠心力をかけた時、沈降することなく浮遊、
分散している分散相の固形分の重量割合(%)である。
即ち、水系分散液において沈降することなく安定に分散
し得るコロイダル部分の割合であり、分散性および安定
性の実用上の能力を示す。また、平均粒径はレーザー法
による積算体積50%の粒径であり、10μm以上の粒
子の割合は体積分布における割合(%)を示す。これら
の測定法については実施例において詳述する。
【0011】また、喉越しの良さは分散物の粘度に関係
し、粘度が低いほど喉越しの良いさっぱりした食感を与
える。本発明の水分散性組成物は、微細セルロースと、
粘性を殆どもたらさない親水性物質とから成るため、特
願平4−259396と比べ、粘度が低く、喉越しが良
いのが特徴である。本発明の水分散組成物を2%濃度で
分散したときの粘度は、200センチポイズ(以下cP
と略す)以下であることが好ましい。特に好ましくは5
0cP以下である。
し、粘度が低いほど喉越しの良いさっぱりした食感を与
える。本発明の水分散性組成物は、微細セルロースと、
粘性を殆どもたらさない親水性物質とから成るため、特
願平4−259396と比べ、粘度が低く、喉越しが良
いのが特徴である。本発明の水分散組成物を2%濃度で
分散したときの粘度は、200センチポイズ(以下cP
と略す)以下であることが好ましい。特に好ましくは5
0cP以下である。
【0012】本発明の水分散性組成物は、微細化したセ
ルロース分散液と、親水性物質を混合分散し均質なスラ
リーとなし、これを乾燥することによって得られる。本
発明に用いる微細セルロースは、10μm以上の粒子の
割合が40%以下であり、コロイド分画が50%以上で
あることが必要である。この際の平均粒子径は約8μm
以下である。
ルロース分散液と、親水性物質を混合分散し均質なスラ
リーとなし、これを乾燥することによって得られる。本
発明に用いる微細セルロースは、10μm以上の粒子の
割合が40%以下であり、コロイド分画が50%以上で
あることが必要である。この際の平均粒子径は約8μm
以下である。
【0013】この微細セルロース分散液は木材パルプ、
精製リンター等のセルロース系素材を酸加水分解、アル
カリ酸化分解、酵素分解、スチームエクスプロージョン
分解等により解重合処理して平均重合度30〜375の
セルロースとし、次いで機械的なシェアをかけ湿式磨砕
することによって得ることができる。又は、湿式磨砕し
た物を遠心沈降によりコロイダル部分を分画処理して得
ることができる。本発明に適した湿式磨砕機械としては
媒体ミル類、例えば湿式振動ミル、湿式遊星振動ミル、
湿式ボールミル、湿式ロールミル、湿式コボールミル、
湿式ビーズミル、湿式ペイントシェーカー等の他、高圧
ホモジナイザー等がある。高圧ホモジナイザーとしては
約500Kg/cm2以上の高圧で、スラリーを微細オ
リフィスに導き高流速で対面衝突させるタイプが効果的
である。これらのミルを使用した最適磨砕濃度は機種に
より異なるが、概ね媒体ミルで5から15%、高圧ホモ
ジナイザーで5から20%の固形分濃度が適している。
セルロースの磨砕を効率よく行うためには媒体ミルが適
している。本発明の目的のためにはこれらの機種を単独
で用いることもできるが、二種以上の機種を組み合わせ
て用いることも出来る。
精製リンター等のセルロース系素材を酸加水分解、アル
カリ酸化分解、酵素分解、スチームエクスプロージョン
分解等により解重合処理して平均重合度30〜375の
セルロースとし、次いで機械的なシェアをかけ湿式磨砕
することによって得ることができる。又は、湿式磨砕し
た物を遠心沈降によりコロイダル部分を分画処理して得
ることができる。本発明に適した湿式磨砕機械としては
媒体ミル類、例えば湿式振動ミル、湿式遊星振動ミル、
湿式ボールミル、湿式ロールミル、湿式コボールミル、
湿式ビーズミル、湿式ペイントシェーカー等の他、高圧
ホモジナイザー等がある。高圧ホモジナイザーとしては
約500Kg/cm2以上の高圧で、スラリーを微細オ
リフィスに導き高流速で対面衝突させるタイプが効果的
である。これらのミルを使用した最適磨砕濃度は機種に
より異なるが、概ね媒体ミルで5から15%、高圧ホモ
ジナイザーで5から20%の固形分濃度が適している。
セルロースの磨砕を効率よく行うためには媒体ミルが適
している。本発明の目的のためにはこれらの機種を単独
で用いることもできるが、二種以上の機種を組み合わせ
て用いることも出来る。
【0014】本発明の水分散性組成物は、コロイド分画
が50%以上の微細セルロースに親水性物質を配合した
ものである。親水性物質配合の目的は、微細化したセル
ロース粒子同士が乾燥時の水素結合の生成によって強固
に結合することを防ぐため、つまり、組成物を水中で撹
拌した際に元のコロイド分散体に戻すためである。ここ
で言う親水性物質とは冷水への溶解性が高く粘性を殆ど
もたらさない、25℃で固体状の水酸基を分子構造に持
つ有機物であり、澱粉加水分解物、デキストリン類、ア
ルファー化澱粉、ブドウ糖、果糖、キシロース、庶糖、
乳糖、麦芽糖、異性化糖、カップリングシュガー、パラ
チノース、ネオシュガー、マンニトール、還元澱粉糖化
飴、マルトース、ラクツロース、ポリデキストロース、
フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖等の単糖類、オリ
ゴ糖類を含む水溶性糖類、キシリトール、マルチトー
ル、マンニット、ソルビット等の糖アルコール類、ソル
ボース等が適している。
が50%以上の微細セルロースに親水性物質を配合した
ものである。親水性物質配合の目的は、微細化したセル
ロース粒子同士が乾燥時の水素結合の生成によって強固
に結合することを防ぐため、つまり、組成物を水中で撹
拌した際に元のコロイド分散体に戻すためである。ここ
で言う親水性物質とは冷水への溶解性が高く粘性を殆ど
もたらさない、25℃で固体状の水酸基を分子構造に持
つ有機物であり、澱粉加水分解物、デキストリン類、ア
ルファー化澱粉、ブドウ糖、果糖、キシロース、庶糖、
乳糖、麦芽糖、異性化糖、カップリングシュガー、パラ
チノース、ネオシュガー、マンニトール、還元澱粉糖化
飴、マルトース、ラクツロース、ポリデキストロース、
フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖等の単糖類、オリ
ゴ糖類を含む水溶性糖類、キシリトール、マルチトー
ル、マンニット、ソルビット等の糖アルコール類、ソル
ボース等が適している。
【0015】親水性物質は自身が水中で迅速に溶解する
ことにより、組成物を水中で分散させるとき、水中への
微細セルロースの分散を促進し、乾燥前の微細セルロー
スのコロイド分画を維持し、組成物に分散安定性等の機
能を発揮させる。水分散性組成物を水中で分散させるた
めには、微細セルロース50〜95重量%に対して、親
水性物質が5〜50重量%であることが必要である。親
水性物質が5重量%未満の場合は、乾燥工程における微
細セルロース粒子同士の水素結合に基づく強固な結合を
防ぐことが難しいため、組成物は水中で再分散しない。
また、50重量%を超えた場合は、組成物の再分散は起
こるものの、微細セルロース含量の低下に伴い安定剤と
しての性能が低下し好ましくない。特に好ましくは、微
細セルロース50〜90重量%に対して、親水性物質が
10〜50重量%である。
ことにより、組成物を水中で分散させるとき、水中への
微細セルロースの分散を促進し、乾燥前の微細セルロー
スのコロイド分画を維持し、組成物に分散安定性等の機
能を発揮させる。水分散性組成物を水中で分散させるた
めには、微細セルロース50〜95重量%に対して、親
水性物質が5〜50重量%であることが必要である。親
水性物質が5重量%未満の場合は、乾燥工程における微
細セルロース粒子同士の水素結合に基づく強固な結合を
防ぐことが難しいため、組成物は水中で再分散しない。
また、50重量%を超えた場合は、組成物の再分散は起
こるものの、微細セルロース含量の低下に伴い安定剤と
しての性能が低下し好ましくない。特に好ましくは、微
細セルロース50〜90重量%に対して、親水性物質が
10〜50重量%である。
【0016】微細セルロース、親水性物質以外の成分の
配合については、水中での組成物の分散を阻害しない程
度に配合することは自由である。本発明の組成物は、ま
ず解重合処理して得られたセルロースをコロイド分画が
50%以上となるように湿式媒体ミルあるいは高圧ホモ
ジナイザー等で磨砕処理して微細セルロースとした後、
これを親水性物質と混合してスラリーとなし、次いでこ
れを乾燥させて得られる。また、解重合処理して得られ
たセルロースに親水性物質を混合した後、これを磨砕処
理し、微細セルロースと親水性物質のスラリーとなし、
次いでこれを乾燥させても得られる。いずれの場合も、
親水性物質を十分溶解し均一混合することに注意しなけ
ればならない。このためには親水性物質混合時に全重量
の75%以上の水の存在下に充分撹拌し混合することが
必要である。
配合については、水中での組成物の分散を阻害しない程
度に配合することは自由である。本発明の組成物は、ま
ず解重合処理して得られたセルロースをコロイド分画が
50%以上となるように湿式媒体ミルあるいは高圧ホモ
ジナイザー等で磨砕処理して微細セルロースとした後、
これを親水性物質と混合してスラリーとなし、次いでこ
れを乾燥させて得られる。また、解重合処理して得られ
たセルロースに親水性物質を混合した後、これを磨砕処
理し、微細セルロースと親水性物質のスラリーとなし、
次いでこれを乾燥させても得られる。いずれの場合も、
親水性物質を十分溶解し均一混合することに注意しなけ
ればならない。このためには親水性物質混合時に全重量
の75%以上の水の存在下に充分撹拌し混合することが
必要である。
【0017】乾燥は水分散性組成物の性能を左右する大
きな要因である。乾燥によって組成物はその内部に網目
状の無数の微細な亀裂を生成していることが好ましい。
この亀裂が導水性の細孔となることによって、親水性物
質の溶解、微細セルロースの分散を促進する。この亀裂
は0.05〜0.5μm程度の間隙であって、細孔どう
しの間隔は最大で3μm程度に抑えることが好ましい。
特公昭56−31094、特公昭57−14771に記
載のあるバンド乾燥機やロータリー乾燥機を使ってブロ
ック状に乾燥し、これを例えば特開平4−108347
の実施例1に記載のあるSAMPLE−MILLのよう
な衝撃式の粉砕機にかけて粉砕するような方法では、こ
の亀裂を保持した構造は作りえず、水中で組成物を元の
微細セルロース粒子まで再分散させることはできない。
この構造を与える乾燥方法としては、凍結乾燥、噴霧乾
燥等を採用することも出来るがフィルム状にて乾燥する
事が好ましい。凍結乾燥法は生産効率が悪く、噴霧乾燥
法は大きな装置を必要とする上に製品の品質制御が困難
で乾燥製品の再分散性能がバラツキ易い欠点がある。噴
霧乾燥機を使用する場合はこのバラツキを少なくするた
め噴霧粒径を小さく保ちかつ乾燥速度をできるだけ速や
かに行う工夫が必要である。
きな要因である。乾燥によって組成物はその内部に網目
状の無数の微細な亀裂を生成していることが好ましい。
この亀裂が導水性の細孔となることによって、親水性物
質の溶解、微細セルロースの分散を促進する。この亀裂
は0.05〜0.5μm程度の間隙であって、細孔どう
しの間隔は最大で3μm程度に抑えることが好ましい。
特公昭56−31094、特公昭57−14771に記
載のあるバンド乾燥機やロータリー乾燥機を使ってブロ
ック状に乾燥し、これを例えば特開平4−108347
の実施例1に記載のあるSAMPLE−MILLのよう
な衝撃式の粉砕機にかけて粉砕するような方法では、こ
の亀裂を保持した構造は作りえず、水中で組成物を元の
微細セルロース粒子まで再分散させることはできない。
この構造を与える乾燥方法としては、凍結乾燥、噴霧乾
燥等を採用することも出来るがフィルム状にて乾燥する
事が好ましい。凍結乾燥法は生産効率が悪く、噴霧乾燥
法は大きな装置を必要とする上に製品の品質制御が困難
で乾燥製品の再分散性能がバラツキ易い欠点がある。噴
霧乾燥機を使用する場合はこのバラツキを少なくするた
め噴霧粒径を小さく保ちかつ乾燥速度をできるだけ速や
かに行う工夫が必要である。
【0018】乾燥組成物の分散性が最も良い方法として
は、フィルム状にて乾燥する方法が優れている。フィル
ム状にて乾燥する方法とは即ち、微細セルロースと親水
性物質の均一混合スラリーを、ガラス、ステンレス、ア
ルミニウム、ニッケル・クロムメッキ鋼板等の基材上に
キャスティングして乾燥する方法である。基材は予め加
熱されていても良く、またキャスティング後、赤外線、
熱風、高周波等にて加熱しても良い。乾燥温度は200
℃以下、キャスティングの厚みはスラリーの厚みとして
10mm以下が好ましい。スラリー濃度はフィルム状に
展開できる濃度であれば良く、特に制限はないが実用的
には5%から20%程度の固形分濃度の範囲が作業が容
易で良好な乾燥物が得られる。また、工業的にはスチー
ルベルトドライヤー、ドラムドライヤー、ディスクドラ
イヤー等の乾燥機が採用出来る。このフィルム状にて乾
燥された製品は、いわゆるフィルム状のものから箔状、
薄片状、鱗片状、線条状、粉末状のものまで含まれる。
は、フィルム状にて乾燥する方法が優れている。フィル
ム状にて乾燥する方法とは即ち、微細セルロースと親水
性物質の均一混合スラリーを、ガラス、ステンレス、ア
ルミニウム、ニッケル・クロムメッキ鋼板等の基材上に
キャスティングして乾燥する方法である。基材は予め加
熱されていても良く、またキャスティング後、赤外線、
熱風、高周波等にて加熱しても良い。乾燥温度は200
℃以下、キャスティングの厚みはスラリーの厚みとして
10mm以下が好ましい。スラリー濃度はフィルム状に
展開できる濃度であれば良く、特に制限はないが実用的
には5%から20%程度の固形分濃度の範囲が作業が容
易で良好な乾燥物が得られる。また、工業的にはスチー
ルベルトドライヤー、ドラムドライヤー、ディスクドラ
イヤー等の乾燥機が採用出来る。このフィルム状にて乾
燥された製品は、いわゆるフィルム状のものから箔状、
薄片状、鱗片状、線条状、粉末状のものまで含まれる。
【0019】このフィルム状乾燥法により得られた乾燥
製品はそのまま製品として用いることが可能である。し
かし、組成物の配合やスラリー濃度、乾燥方式等により
嵩高いフィルム状になるものは粉砕処理をしても良い
が、破砕、整粒程度の穏やかな粉砕が好ましい。衝撃式
の粉砕機であるハンマーミル、ピンミル、ジェットミル
等は使用可能であるが再分散性能を低下させる傾向にあ
る。従って好ましい物としてはカッタータイプの比較的
低回転数の物がよい。また、水分率が高すぎるとハンド
リング性不良、べたつき、腐敗の問題があり、更には乾
燥、粉砕、整粒工程等でのシェアにより再分散性能が悪
化するので、水分率は20%以下、好ましくは15%以
下が良い。
製品はそのまま製品として用いることが可能である。し
かし、組成物の配合やスラリー濃度、乾燥方式等により
嵩高いフィルム状になるものは粉砕処理をしても良い
が、破砕、整粒程度の穏やかな粉砕が好ましい。衝撃式
の粉砕機であるハンマーミル、ピンミル、ジェットミル
等は使用可能であるが再分散性能を低下させる傾向にあ
る。従って好ましい物としてはカッタータイプの比較的
低回転数の物がよい。また、水分率が高すぎるとハンド
リング性不良、べたつき、腐敗の問題があり、更には乾
燥、粉砕、整粒工程等でのシェアにより再分散性能が悪
化するので、水分率は20%以下、好ましくは15%以
下が良い。
【0020】以上の様にして得られた水に分散性の組成
物は、2〜20%の水分を含む乾燥製品であり、水中に
再分散し、10μm以上の粒子の割合が40%以下、コ
ロイド分画が50%以上の性能を有し、セルロースが均
一に分散したなめらかな組織を持つザラツキの無い安定
なコロイド分散体を形成する。この際該分散体の平均粒
径は約8μm以下である。
物は、2〜20%の水分を含む乾燥製品であり、水中に
再分散し、10μm以上の粒子の割合が40%以下、コ
ロイド分画が50%以上の性能を有し、セルロースが均
一に分散したなめらかな組織を持つザラツキの無い安定
なコロイド分散体を形成する。この際該分散体の平均粒
径は約8μm以下である。
【0021】本願の組成物の水中での再分散方法は、食
品製造工程で通常使用される各種の分散、乳化、磨砕機
等を用いることができる。例えば、プロペラ撹拌機、高
速ミキサー、ホモミキサー、カッター等の各種ミキサ
ー、ボールミル、コロイドミル、ビーズミル、ライカイ
機等のミル類、高圧ホモジナイザー、及びマイクロフル
イダイザー、ナノマイザー等の超高圧ホモジナイザーに
代表される分散、乳化機、プラネタリーミキサー、ニー
ダー、エクストルーダー、タービュライザー等に代表さ
れる混練、磨砕機等が使用できる。しかし、好適な再分
散粒径を得るためには、低せん断力のミキサーでは長時
間を要するため、現実的には高速ミキサー以上のせん断
力を有する分散機の使用が好ましい。
品製造工程で通常使用される各種の分散、乳化、磨砕機
等を用いることができる。例えば、プロペラ撹拌機、高
速ミキサー、ホモミキサー、カッター等の各種ミキサ
ー、ボールミル、コロイドミル、ビーズミル、ライカイ
機等のミル類、高圧ホモジナイザー、及びマイクロフル
イダイザー、ナノマイザー等の超高圧ホモジナイザーに
代表される分散、乳化機、プラネタリーミキサー、ニー
ダー、エクストルーダー、タービュライザー等に代表さ
れる混練、磨砕機等が使用できる。しかし、好適な再分
散粒径を得るためには、低せん断力のミキサーでは長時
間を要するため、現実的には高速ミキサー以上のせん断
力を有する分散機の使用が好ましい。
【0022】特願平4−259396に記載される微細
セルロースに水溶性ガム類等を配合した複合体と比べ
て、本願の微細セルロース50〜95重量%と、親水性
物質5〜50重量部とから成る組成物は、水に再分散し
たときの分散体の粘度が低く、喉越しが良く、ザラツキ
が無く、安定性の良いものとなる。よって、食感の良
い、懸濁安定剤、乳化安定剤、増粘安定剤、クラウディ
ー剤等均一な分散性及びその長期な安定性が求められる
用途で安定剤等としての機能を発揮することができる。
以下に、本明細書中で用いた数値の測定法を示す。
セルロースに水溶性ガム類等を配合した複合体と比べ
て、本願の微細セルロース50〜95重量%と、親水性
物質5〜50重量部とから成る組成物は、水に再分散し
たときの分散体の粘度が低く、喉越しが良く、ザラツキ
が無く、安定性の良いものとなる。よって、食感の良
い、懸濁安定剤、乳化安定剤、増粘安定剤、クラウディ
ー剤等均一な分散性及びその長期な安定性が求められる
用途で安定剤等としての機能を発揮することができる。
以下に、本明細書中で用いた数値の測定法を示す。
【0023】<コロイド分画> (1)サンプルを固形分で0.75gを、蒸留水を入れ
たエースホモジナイザー(日本精機製AM−T)に入れ
全量を300gとする。 (2)15000rpmで2分間分散する。 (3)分散液10mlを正確に秤量瓶にとり重量を精秤
する。
たエースホモジナイザー(日本精機製AM−T)に入れ
全量を300gとする。 (2)15000rpmで2分間分散する。 (3)分散液10mlを正確に秤量瓶にとり重量を精秤
する。
【0024】(4)残りの分散液を遠沈管に移し200
0rpmで15分間遠心分離する。(国産遠心器製H−
300型)その上澄み液10mlを正確に秤量瓶にとり
重量を精秤する。 (5)(3)、(4)の秤量瓶を105℃の乾燥器で1
0時間蒸発乾固する。 (6)(3)の固形分重量を精秤する。Ag (7)(4)の固形分重量を精秤する。Bg (8)水溶性成分(水溶性ガムと親水性物質の合計)の
補正を行う。
0rpmで15分間遠心分離する。(国産遠心器製H−
300型)その上澄み液10mlを正確に秤量瓶にとり
重量を精秤する。 (5)(3)、(4)の秤量瓶を105℃の乾燥器で1
0時間蒸発乾固する。 (6)(3)の固形分重量を精秤する。Ag (7)(4)の固形分重量を精秤する。Bg (8)水溶性成分(水溶性ガムと親水性物質の合計)の
補正を行う。
【0025】水溶性成分量:S%とすると、 コロイド分画(%)=(B−A×S/100)/(A×
(1−S/100))×100 <平均粒径10μm以上の粒子の割合> (1)サンプルを固形分で3.0gを、蒸留水を入れた
エースホモジナイザー(日本精機製AM−T)に入れ全
量を300gとする。
(1−S/100))×100 <平均粒径10μm以上の粒子の割合> (1)サンプルを固形分で3.0gを、蒸留水を入れた
エースホモジナイザー(日本精機製AM−T)に入れ全
量を300gとする。
【0026】(2)15,000rpmで5分間分散す
る。 (3)堀場レーザー回折式粒度分布測定装置(LA−5
00)を用いて粒度分布を測定する。平均粒径は積算体
積50%の粒径であり、10μm以上の粒子の割合は体
積分布における割合(%)で表す。 <粘度> (1)サンプルを固形分で6.0gを、蒸留水を入れた
エースホモジナイザー(日本精機製AM−T)に入れ全
量を300gとする。
る。 (3)堀場レーザー回折式粒度分布測定装置(LA−5
00)を用いて粒度分布を測定する。平均粒径は積算体
積50%の粒径であり、10μm以上の粒子の割合は体
積分布における割合(%)で表す。 <粘度> (1)サンプルを固形分で6.0gを、蒸留水を入れた
エースホモジナイザー(日本精機製AM−T)に入れ全
量を300gとする。
【0027】(2)15,000rpmで5分間分散す
る。 (3)サンプルを200mlトールビーカーに移し、2
0℃の水浴中に2時間静置する。 (4)軽くスパチュラで撹拌した後、B型粘度計を用
い、60rpmで回転開始30秒後の粘度を測定する。
る。 (3)サンプルを200mlトールビーカーに移し、2
0℃の水浴中に2時間静置する。 (4)軽くスパチュラで撹拌した後、B型粘度計を用
い、60rpmで回転開始30秒後の粘度を測定する。
【0028】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0029】
【実施例1】市販DPパルプを細断後、10%塩酸中で
105℃20分間加水分解して得られた酸不溶性残渣を
ろ過、洗浄した後、固形分10%のセルロース分散液を
調製した。このセルロース分散液を媒体撹拌湿式粉砕装
置(コトブキ技研工業株式会社製アペックスミル、AM
−1型)で、媒体として直径1mmφのジルコニアビー
ズを用いて、撹拌翼回転数1,800rpm、セルロー
ス分散液の供給量0.4l/minの条件で2回通過で
粉砕処理を行いペースト状の微細セルロースを得た。こ
の微細セルロースのコロイド分画は73%、積算体積5
0%の粒径は3.1μmであった。
105℃20分間加水分解して得られた酸不溶性残渣を
ろ過、洗浄した後、固形分10%のセルロース分散液を
調製した。このセルロース分散液を媒体撹拌湿式粉砕装
置(コトブキ技研工業株式会社製アペックスミル、AM
−1型)で、媒体として直径1mmφのジルコニアビー
ズを用いて、撹拌翼回転数1,800rpm、セルロー
ス分散液の供給量0.4l/minの条件で2回通過で
粉砕処理を行いペースト状の微細セルロースを得た。こ
の微細セルロースのコロイド分画は73%、積算体積5
0%の粒径は3.1μmであった。
【0030】次に、微細セルロースとブドウ糖を配合組
成がそれぞれ固形分比で80/20とした総固形分濃度
が10%のペースト状分散液を調整した。この分散液を
アプリケーターにより厚さ3mmでアルミニウム板上に
キャスティングし、熱風乾燥器で80℃で60分間乾燥
した。次いでナイフ型エッジを有するカッティングタイ
プの粉砕機で1,000μm以下に粉砕して薄片状、鱗
片状の水分散性組成物Aを得た。水分散性組成物Aの水
分は4.8%で、水に分散させたときの積算体積50%
の粒径が3.5μm、10μm以上の粒子の割合は3.
0%、コロイド分画は75%であった。また、水分散性
組成物Aの粘度は25cPであった。水分散性組成物A
の2%分散体を口に含んだときにザラツキは感じられ
ず、また嚥下したときの喉越しは良かった。
成がそれぞれ固形分比で80/20とした総固形分濃度
が10%のペースト状分散液を調整した。この分散液を
アプリケーターにより厚さ3mmでアルミニウム板上に
キャスティングし、熱風乾燥器で80℃で60分間乾燥
した。次いでナイフ型エッジを有するカッティングタイ
プの粉砕機で1,000μm以下に粉砕して薄片状、鱗
片状の水分散性組成物Aを得た。水分散性組成物Aの水
分は4.8%で、水に分散させたときの積算体積50%
の粒径が3.5μm、10μm以上の粒子の割合は3.
0%、コロイド分画は75%であった。また、水分散性
組成物Aの粘度は25cPであった。水分散性組成物A
の2%分散体を口に含んだときにザラツキは感じられ
ず、また嚥下したときの喉越しは良かった。
【0031】
【実施例2】実施例1の微細セルロースと澱粉加水分解
物を配合組成がそれぞれ固形分比で60/40とした総
固形分濃度が15%の分散液を調整した。この分散液を
ドラムドライヤー(株式会社楠木機械製作所製KDD−
1型)で、ドラムの表面を食品用シリコーン離型剤で処
理した後、水蒸気圧力1.2Kg/cm2、回転数1.
0rpmで乾燥してフィルム状の水分散性組成物Bを得
た。水分散性組成物Bの水分は6.2%で、水に分散さ
せたときの積算体積50%の粒径が3.7μm、10μ
m以上の粒子の割合は2.8%、コロイド分画は70%
であった。また、水分散性組成物Bの粘度は15cPで
あった。
物を配合組成がそれぞれ固形分比で60/40とした総
固形分濃度が15%の分散液を調整した。この分散液を
ドラムドライヤー(株式会社楠木機械製作所製KDD−
1型)で、ドラムの表面を食品用シリコーン離型剤で処
理した後、水蒸気圧力1.2Kg/cm2、回転数1.
0rpmで乾燥してフィルム状の水分散性組成物Bを得
た。水分散性組成物Bの水分は6.2%で、水に分散さ
せたときの積算体積50%の粒径が3.7μm、10μ
m以上の粒子の割合は2.8%、コロイド分画は70%
であった。また、水分散性組成物Bの粘度は15cPで
あった。
【0032】なお、澱粉加水分解物はパインデックス
(松谷化学工業製)を用いた。
(松谷化学工業製)を用いた。
【0033】
【実施例3】市販DPパルプを細断後、10%塩酸中で
105℃20分間加水分解して得られた酸不溶性残渣を
ろ過、洗浄した後、固形分10%のセルロース分散液を
調製した。この加水分解セルロースの平均粒径は17μ
mであった。このセルロース分散液を高圧破砕装置(ナ
ノマイザー株式会社製ナノマイザーLA−31型)で、
1300Kg/cm2、2回通過で破砕処理を行いペー
スト状の微細セルロースを得た。この微細セルロースの
コロイド分画は80%、積算体積50%の粒径は6.5
μmであった。
105℃20分間加水分解して得られた酸不溶性残渣を
ろ過、洗浄した後、固形分10%のセルロース分散液を
調製した。この加水分解セルロースの平均粒径は17μ
mであった。このセルロース分散液を高圧破砕装置(ナ
ノマイザー株式会社製ナノマイザーLA−31型)で、
1300Kg/cm2、2回通過で破砕処理を行いペー
スト状の微細セルロースを得た。この微細セルロースの
コロイド分画は80%、積算体積50%の粒径は6.5
μmであった。
【0034】次に、この微細セルロースとポリデキスト
ロースがそれぞれ固形分比で70/30とした総固形分
濃度が12%の分散液を調整した。次にこのペースト状
分散液を実施例2と同様にドラムドライヤーで乾燥して
フィルム状の複合体を得た。次いでこれをナイフ型エッ
ジを有するカッティングタイプの粉砕機で1000μm
以下に粉砕して薄片状、鱗片状の水分散性組成物Cを得
た。水分散性組成物Cの水分は5.6%で、水に分散さ
せたときの積算体積50%の粒径が7.0μm、10μ
m以上の粒子の割合は27%、コロイド分画は83%で
あった。また、水分散性組成物Cの粘度は45cPであ
った。なおポリデキストロースはファイザー社製を用い
た。
ロースがそれぞれ固形分比で70/30とした総固形分
濃度が12%の分散液を調整した。次にこのペースト状
分散液を実施例2と同様にドラムドライヤーで乾燥して
フィルム状の複合体を得た。次いでこれをナイフ型エッ
ジを有するカッティングタイプの粉砕機で1000μm
以下に粉砕して薄片状、鱗片状の水分散性組成物Cを得
た。水分散性組成物Cの水分は5.6%で、水に分散さ
せたときの積算体積50%の粒径が7.0μm、10μ
m以上の粒子の割合は27%、コロイド分画は83%で
あった。また、水分散性組成物Cの粘度は45cPであ
った。なおポリデキストロースはファイザー社製を用い
た。
【0035】
【比較例1】高圧破砕装置(ナノマイザー株式会社製ナ
ノマイザーLA−31型)を用いて、1,000Kg/
cm2、1回通過で破砕処理を行った以外は実施例3と
同様に操作し、微細セルロースを得た。この微細セルロ
ースのコロイド分画は46%、積算体積50%の粒径は
9.5μmであった。この微細セルロースを用い、実施
例3と同様に操作し、組成物Dを得た。組成物Dの水分
は4.8%で、水に分散させたときの積算体積50%の
粒径が9.9μm、10μm以上の粒子の割合は47
%、コロイド分画は43%であった。また、組成物Dの
粘度は40cPであった。
ノマイザーLA−31型)を用いて、1,000Kg/
cm2、1回通過で破砕処理を行った以外は実施例3と
同様に操作し、微細セルロースを得た。この微細セルロ
ースのコロイド分画は46%、積算体積50%の粒径は
9.5μmであった。この微細セルロースを用い、実施
例3と同様に操作し、組成物Dを得た。組成物Dの水分
は4.8%で、水に分散させたときの積算体積50%の
粒径が9.9μm、10μm以上の粒子の割合は47
%、コロイド分画は43%であった。また、組成物Dの
粘度は40cPであった。
【0036】
【比較例2】実施例1の微細セルロースと澱粉加水分解
物を配合組成がそれぞれ固形分比で98/2とした総固
形分濃度が10%の分散液を調整した。この分散液を実
施例2と同様に乾燥させ、組成物Eを得た。組成物Eの
水分は3.8%で、水に分散させたときの積算体積50
%の粒径が12.7μm、10μm以上の粒子の割合は
65%、コロイド分画は33%であった。また、組成物
Eの粘度は20cPであった。組成物Eの2%水分散体
を口に含んだときにザラツキが感じられた。
物を配合組成がそれぞれ固形分比で98/2とした総固
形分濃度が10%の分散液を調整した。この分散液を実
施例2と同様に乾燥させ、組成物Eを得た。組成物Eの
水分は3.8%で、水に分散させたときの積算体積50
%の粒径が12.7μm、10μm以上の粒子の割合は
65%、コロイド分画は33%であった。また、組成物
Eの粘度は20cPであった。組成物Eの2%水分散体
を口に含んだときにザラツキが感じられた。
【0037】
【比較例3】実施例1の微細セルロースとキサンタンガ
ム、澱粉加水分解物を配合組成がそれぞれ固形分比で7
5/5/20とした総固形分濃度が8%の分散液を調整
した。この分散液を実施例2と同様に乾燥させ、組成物
Fを得た。この方法は、特願平4ー259396の方法
に準じている。組成物Fの水分は5.7%で、水に分散
させたときの積算体積50%の粒径が3.0μm、10
μm以上の粒子の割合は1.5%、コロイド分画は95
%であった。また、組成物Fの粘度は410cPであ
り、2%分散体を嚥下すると、粘度が高いため喉越しの
悪いものであった。
ム、澱粉加水分解物を配合組成がそれぞれ固形分比で7
5/5/20とした総固形分濃度が8%の分散液を調整
した。この分散液を実施例2と同様に乾燥させ、組成物
Fを得た。この方法は、特願平4ー259396の方法
に準じている。組成物Fの水分は5.7%で、水に分散
させたときの積算体積50%の粒径が3.0μm、10
μm以上の粒子の割合は1.5%、コロイド分画は95
%であった。また、組成物Fの粘度は410cPであ
り、2%分散体を嚥下すると、粘度が高いため喉越しの
悪いものであった。
【0038】
【比較例4】実施例3で得られたフィルム状の複合体を
不二パウダル株式会社製のSAMPLE−MILLで微
粉砕して粉末状の組成物Gを得た。組成物Gの水分は
5.1%で、水に分散させたときの積算体積50%の粒
径が14.2μm、10μm以上の粒子の割合は56
%、コロイド分画は42%であった。また、組成物Gの
粘度は40cPであった。組成物Gの2%水分散体を口
に含んだときにザラツキが感じられた。
不二パウダル株式会社製のSAMPLE−MILLで微
粉砕して粉末状の組成物Gを得た。組成物Gの水分は
5.1%で、水に分散させたときの積算体積50%の粒
径が14.2μm、10μm以上の粒子の割合は56
%、コロイド分画は42%であった。また、組成物Gの
粘度は40cPであった。組成物Gの2%水分散体を口
に含んだときにザラツキが感じられた。
【0039】
【発明の効果】本発明の水分散性組成物は、水中で撹拌
した時に、元の微細セルロースの粒子まで分散し、ザラ
ツキを感じさせずに、水に分散したときに低粘度を示す
ことが特徴で、喉越しの良い食感を与え、微細セルロー
スのコロイド性により安定剤として機能する。
した時に、元の微細セルロースの粒子まで分散し、ザラ
ツキを感じさせずに、水に分散したときに低粘度を示す
ことが特徴で、喉越しの良い食感を与え、微細セルロー
スのコロイド性により安定剤として機能する。
【0040】本発明の水分散性組成物は、食品、医薬
品、化粧品、塗料、セラミックス、樹脂、工業品等にお
ける懸濁安定剤、乳化安定剤、増粘安定剤、クラウディ
ー剤等均一な分散性及びその長期な安定性が求められる
分野において効果を発揮する。例えば、食品分野等にお
いて、懸濁安定剤、乳化安定剤、増粘安定剤、泡安定
剤、クラウディー剤、組織付与剤、流動性改善剤、保形
剤、離水防止剤、生地改質剤、粉末化基剤として使用で
き、更に食物繊維基剤、油脂代替等の低カロリー化基剤
等の用法がある。
品、化粧品、塗料、セラミックス、樹脂、工業品等にお
ける懸濁安定剤、乳化安定剤、増粘安定剤、クラウディ
ー剤等均一な分散性及びその長期な安定性が求められる
分野において効果を発揮する。例えば、食品分野等にお
いて、懸濁安定剤、乳化安定剤、増粘安定剤、泡安定
剤、クラウディー剤、組織付与剤、流動性改善剤、保形
剤、離水防止剤、生地改質剤、粉末化基剤として使用で
き、更に食物繊維基剤、油脂代替等の低カロリー化基剤
等の用法がある。
Claims (1)
- 【請求項1】微細セルロース50〜95重量%と親水性
物質5〜50重量%とから成る乾燥した組成物であっ
て、該組成物を水に再分散した時、10μm以上の粒子
の割合が40%以下であり、コロイド分画が50%以上
であることを特徴とする水分散性組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21843693A JPH0770365A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 水分散性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21843693A JPH0770365A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 水分散性組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0770365A true JPH0770365A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16719888
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21843693A Withdrawn JPH0770365A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 水分散性組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0770365A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6495190B1 (en) | 1998-01-09 | 2002-12-17 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Cellulose-containing composite |
| JP2004331918A (ja) * | 2003-05-12 | 2004-11-25 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 非晶質セルロース微粉体 |
| JP2005171200A (ja) * | 2003-12-15 | 2005-06-30 | Asahi Kasei Chemicals Corp | セルロース成形体 |
| CN100360604C (zh) * | 2003-04-23 | 2008-01-09 | 中国科学院广州化学研究所 | 易水分散纳米微晶纤维素及其制法和它形成的胶体 |
| JP2008513584A (ja) * | 2004-09-23 | 2008-05-01 | エフ エム シー コーポレーション | 被覆組成物 |
| WO2017211986A1 (de) * | 2016-06-09 | 2017-12-14 | Deutsches Institut Für Lebensmitteltechnik E.V. | Verfahren zur herstellung von hydrokolloid mit erhöhtem wasserbindevermögen |
-
1993
- 1993-09-02 JP JP21843693A patent/JPH0770365A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6495190B1 (en) | 1998-01-09 | 2002-12-17 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Cellulose-containing composite |
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| JP2004331918A (ja) * | 2003-05-12 | 2004-11-25 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 非晶質セルロース微粉体 |
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