JPH0770401B2 - カットコアトランス用固定バンド及びその装着方法 - Google Patents

カットコアトランス用固定バンド及びその装着方法

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JPH0770401B2
JPH0770401B2 JP8753191A JP8753191A JPH0770401B2 JP H0770401 B2 JPH0770401 B2 JP H0770401B2 JP 8753191 A JP8753191 A JP 8753191A JP 8753191 A JP8753191 A JP 8753191A JP H0770401 B2 JPH0770401 B2 JP H0770401B2
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孝行 池田
敏和 伊藤
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Nagano Japan Radio Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカットコアを一体に固定
するためのカットコアトランス用固定バンド及びその装
着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カットコアを用いたカットコア
トランスは知られている。図6は、この種のカットコア
トランス30を示す。カットコアトランス30はループ
形コア31をカットすることにより、二つのカットコア
31xと31yとし、予め製作した二つの筒形コイルユ
ニット32、33の両側に嵌め込んで組立てるもので、
カットコア31x、31yは固定バンド34によって一
体に固定される。
【0003】従来の固定バンド34は、図6及び図7に
示すように、バンド部35とバックル部36からなる。
バンド部35は細長い金属薄板材により帯状に形成し、
また、バックル部36は金属薄板材により偏平なリング
形に形成する。そして、トランス30のカットコア31
x、31yに装着する場合には、バンド部35の一端部
35pをバックル部36の下外面に半田付した後、バン
ド部35をバックル部36の中を通して折返し、この
後、カットコア31x及び31yの周面に沿って巻付け
た後、バンド部35の他端側を再びバックル部36の中
を通し、引張った状態でバンド部35の他端部35q付
近の位置をバックル部36に半田付するとともに、他端
部35qは折返してバックル部36の上外面に半田付す
る。なお、図7中、Hは半田付個所を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の固定バンド34は次のような問題点があった。
【0005】第一に、バンド部35以外に、別途、バッ
クル部36が必要となるため、部品点数が倍増し、コス
トアップを招く大きな要因となる。
【0006】第二に、固定バンド34全体の構造が複雑
で、しかも、半田付個所が多くなるため、製造工程が煩
雑になり、製造工数が増大するなど、量産性に劣り、ま
た、自動化も容易でない。
【0007】第三に、図7からも明らかなように、バッ
クル部36の厚みがバンド部35の厚さの略6倍程度に
も達するなど、全体の大型化を招く。
【0008】第四に、構造が複雑化し、半田付等の手作
業が多いことから、品質のバラツキを生じやすく、しか
も、これに伴う磁気特性のバラツキを生じ易い。
【0009】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、大幅なコスト低減及び量産
性の向上を図り、しかも、小型化、品質及び特性の均一
化を達成できるカットコアトランス用固定バンド及びそ
の装着方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカットコア
トランス用固定バンド1は複数のカットコア10x、1
0yを一体に固定するためのものであって、特に、一端
側1pのバンド面2に、係止治具20に係止可能な舌片
部3を切抜形成してなることを特徴とする。
【0011】また、本発明に係るカットコアトランス用
固定バンドの装着方法は、複数のカットコア10x、1
0yを一体に固定するに際し、予め、固定バンド1の一
端側1pのバンド面2に舌片部3を切抜形成し、装着時
に、係止治具20により舌片部3を係止するとともに、
固定バンド1の他端側1qを引張り、かつ固定バンド1
の他端側1qを一端側1pに重ねることにより、当該一
端側1pの端部と舌片部3間の位置を、スポット溶接等
により溶接するようにしたことを特徴とする。この場
合、装着時には係止治具20により固定バンド1の他端
側1qをガイドするとともに、溶接後、固定バンド1の
他端側1qで一端側1pにおける舌片部3を覆うことが
望ましい。
【0012】
【作用】本発明に係るカットコアトランス用固定バンド
1及びその装着方法によれば、固定バンド1の一端側1
pには、バンド面2の一部を切抜形成した舌片部3が一
体に設けられるため、舌片部3を係止治具20に係止さ
せることができる。
【0013】したがって、装着時に、固定バンド1をカ
ットコア10x及び10yの周面に沿って巻付けるとと
もに、舌片部3を係止治具20に係止させることによ
り、固定バンド1の一端側1pを仮固定でき、この状態
で固定バンド1の他端側1qを引張ることができる。
【0014】そして、この際に、固定バンド1の他端側
1qを係止治具20を利用してガイドすれば、固定バン
ド1の他端側1qは一端側1pに重なるため、この状態
で、一端側1pの端部と舌片部3間の位置を溶接する。
また、固定バンド1の長さを選定すれば、溶接後、固定
バンド1の他端側1qをそのまま一端側1pに重ねるこ
とにより、一端側1pの舌片部3が覆い隠される。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0016】まず、固定バンド1の構造について、図1
及び図2を参照して説明する。
【0017】固定バンド1は図1に示すように、金属薄
板材で形成した長い帯状をなし、必要な長さに切断され
る。なお、固定バンド1は予め必要な長さに切断されて
いてもよいし、連続したテープ状のものを使用し、自動
化機械等によるカットコアトランスの製造中(固定バン
ドの装着中)に、必要な長さに切断してもよい。
【0018】そして、固定バンド1の一端側1pにおけ
るバンド面2には、図2に示すように、バンド面2の一
部をプレス型等によりU状に切抜き、舌片部3を一体に
形成する。なお、舌片部3は固定バンド1の他端側1q
を向けて形成する。また、舌片部3を形成する時期は、
装着前に、予め形成してもよいし、後述するようにカッ
トコアへの装着中に形成してもよい。
【0019】次に、固定バンド1の装着方法を含むカッ
トコアトランスの製造方法について、図1〜図5を参照
して説明する。
【0020】まず、予め製作した一対の筒形コイルユニ
ット11、12を用意するとともに、リング形コア10
をカットした一対のカットコア10x、10yを用意す
る。そして、コイルユニット11、12の両側端部から
カットコア10x、10yをそれぞれ挿入し、公知のカ
ットコアトランスの製造手法によって組付けを行う。次
いで、舌片部3が形成されていない固定バンド1を用意
し、この固定バンド1をコア10の外周面とコイルユニ
ット11、12間の隙間に通し、固定バンド1における
一端側1pと他端側1qの双方を、図3に示すように、
コイルユニット11、12の同一側端部に導出させる。
この後、不図示のプレス機構におけるプレス型等によ
り、固定バンド1の一端側1pにおけるバンド面2に前
記舌片部3を形成する。
【0021】この後、図1及び図4に示すように、不図
示の移動機構に支持された係止治具20の先端を固定バ
ンド1におけるバンド面2と舌片部3間に挿入して係止
し、この状態で固定バンド1の一端側1pをコア10の
外周面に押え付ける。他方、固定バンド1の他端側1q
は係止治具20に設けたガイド孔21の中を通して導
き、不図示の引張機構により引張る。これにより、固定
バンド1の他端側1qは一端側1pに重なる。よって、
固定バンド1の他端側1qを引張った状態で、溶接機構
における溶接ヘッド23を矢印R方向へ移動させ、一端
側1pの端部と舌片部3間の位置における固定バンド1
の一端側1pと他端側1qを溶接する。なお、溶接個所
S…は複数個所(2〜4個所程度)とする(図5参
照)。また、溶接ヘッド23はスポット溶接機を利用で
きる。
【0022】溶接が終了したなら、係止治具20を移動
させ、舌片部3に対する係止を解除するとともに、固定
バンド1の他端側1qを適当な長さに切断する。この
際、図5に示すように、少なくとも固定バンド1の他端
側1qにより舌片部3を覆うことができる長さを選定す
る。よって、固定バンド1の他端側1qを一端側1pに
押え付ければ、他端側1qは一端側1pの上に重なり、
かつ舌片部3は他端側1qで覆い隠される。なお、この
際、図5に示すように他端側1qの端部付近位置Scを
溶接してもよい。
【0023】これにより、カットコアトランスの主要な
製造工程は終了する。なお、このような固定バンドの装
着方法の実施、さらにはカットコアトランスの製造は自
動化機械により行うことができる。
【0024】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、必ずしも固定バンドの他端側で舌片部を覆うこ
とを要しない。その他、細部の構成、形状、数量等にお
いて、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更でき
る。
【0025】
【発明の効果】このように、本発明に係るカットコアト
ランス用固定バンド及びその装着方法は複数のカットコ
アを一体に固定するに際し、予め、固定バンドの一端側
のバンド面に舌片部を切抜形成し、装着時に、係止治具
により舌片部を係止するとともに、固定バンドの他端側
を引張り、かつ固定バンドの他端側を一端側に重ねるこ
とにより、当該一端側の端部と舌片部間の位置を、スポ
ット溶接等により溶接するようにしたため、次のような
顕著な効果を奏する。
【0026】 バックル部のようなバンド部以外の部
品が不要となるため、部品点数が半減し、大幅なコスト
ダウンを図れる。
【0027】 固定バンド全体の構造が簡略化し、し
かも、一回(必要に応じて二回)の工程によるスポット
溶接によりバンドの結合が可能となるため、製造工程が
単純化され、製造工数の低減とともに、量産性の向上、
さらには、自動化も容易となる。
【0028】 固定バンドは最大でも二枚重ねとなる
ため、従来品に比べ厚みを著しく小さくでき、トランス
全体の小型化に寄与できる。
【0029】 構造が単純化し、半田付等の手作業工
程がほとんど不要となることから、品質及び磁気特性の
均一化を図れる。
【0030】 舌片部は溶接後に固定バンドの他端側
で覆うことができ、外観性(商品性)の向上に寄与でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固定バンドの装着方法を示す装着
工程の斜視図、
【図2】同固定バンドの舌片部を明示する斜視図、
【図3】同固定バンドの装着方法を示す装着工程の斜視
図、
【図4】同固定バンドの舌片部に係止部材を係止させた
状態の平面図、
【図5】同装着方法により装着した後における固定バン
ドの斜視図、
【図6】従来の技術に係る固定バンドを装着したカット
コアトランスの斜視図、
【図7】同固定バンドの一部断面側面図、
【符号の説明】
1 固定バンド 1p 一端側 1q 他端側 2 バンド面 3 舌片部 10x カットコア 10y カットコア 20 係止治具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカットコアを一体に固定するため
    のカットコアトランス用固定バンドにおいて、一端側の
    バンド面に、係止治具に係止可能な舌片部を切抜形成し
    てなることを特徴とするカットコアトランス用固定バン
    ド。
  2. 【請求項2】 複数のカットコアを一体に固定するカッ
    トコアトランス用固定バンドの装着方法において、予
    め、固定バンドの一端側のバンド面に舌片部を切抜形成
    し、装着時に、係止治具により舌片部を係止するととも
    に、固定バンドの他端側を引張り、かつ固定バンドの他
    端側を一端側に重ねることにより、当該一端側の端部と
    舌片部間の位置を溶接することを特徴とするカットコア
    トランス用固定バンドの装着方法。
  3. 【請求項3】 係止治具により固定バンドの他端側をガ
    イドすることを特徴とする請求項2記載のカットコアト
    ランス用固定バンドの装着方法。
  4. 【請求項4】 溶接はスポット溶接することを特徴とす
    る請求項2記載のカットコアトランス用固定バンドの装
    着方法。
  5. 【請求項5】 溶接後、固定バンドの他端側で舌片部を
    覆うことを特徴とする請求項2記載のカットコアトラン
    ス用固定バンドの装着方法。
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