JPH0770925A - 炭素繊維の製造方法 - Google Patents
炭素繊維の製造方法Info
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- JPH0770925A JPH0770925A JP20795993A JP20795993A JPH0770925A JP H0770925 A JPH0770925 A JP H0770925A JP 20795993 A JP20795993 A JP 20795993A JP 20795993 A JP20795993 A JP 20795993A JP H0770925 A JPH0770925 A JP H0770925A
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- carbon fibers
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Abstract
(57)【要約】
【構成】複数のグリシジルエーテル基を有する多環芳香
族化合物をサイジングすることを特徴とする炭素繊維の
製造方法。 【効果】マトリックス樹脂との接着性に優れた炭素繊維
を製造することができる。
族化合物をサイジングすることを特徴とする炭素繊維の
製造方法。 【効果】マトリックス樹脂との接着性に優れた炭素繊維
を製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素繊維の製造方法、
特にマトリックス樹脂との接着性の良い炭素繊維の製造
方法に関する。
特にマトリックス樹脂との接着性の良い炭素繊維の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維は一般に各種マトリックス樹脂
とからなる複合強化材料として利用されているが、炭素
繊維の特性を複合材料に生かすには、樹脂との接着性が
重要であり、この複合材料の剥離強度や剪断強度の改善
を目的として、表面処理方法ならびにサイジング処理方
法の検討が行なわれている。
とからなる複合強化材料として利用されているが、炭素
繊維の特性を複合材料に生かすには、樹脂との接着性が
重要であり、この複合材料の剥離強度や剪断強度の改善
を目的として、表面処理方法ならびにサイジング処理方
法の検討が行なわれている。
【0003】サイジング剤に関しては、複合材料に用い
るマトリックス樹脂の多くがエポキシ樹脂であるため、
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
に代表されるエポキシ樹脂ならびに変性エポキシ樹脂
(例えば、特公昭57−15229,特公昭62−56
266号公報,特開平04−119171号公報)がサ
イジング剤として用いられている。さらに、エポキシ樹
脂にポリウレタンなどの他成分を取り入れた樹脂系(例
えば、特公昭59−14591号公報,特開昭57−4
7920号公報)などが検討されている。しかし、現状
は、マトリックス樹脂との接着性は十分とは言えず更に
高い接着性を求められているのが実情である。
るマトリックス樹脂の多くがエポキシ樹脂であるため、
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
に代表されるエポキシ樹脂ならびに変性エポキシ樹脂
(例えば、特公昭57−15229,特公昭62−56
266号公報,特開平04−119171号公報)がサ
イジング剤として用いられている。さらに、エポキシ樹
脂にポリウレタンなどの他成分を取り入れた樹脂系(例
えば、特公昭59−14591号公報,特開昭57−4
7920号公報)などが検討されている。しかし、現状
は、マトリックス樹脂との接着性は十分とは言えず更に
高い接着性を求められているのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術では達成し得なかったマトリックス樹脂との接
着力に優れた炭素繊維の製造方法を提供することにあ
る。
従来技術では達成し得なかったマトリックス樹脂との接
着力に優れた炭素繊維の製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の炭素繊維の製造
方法は上記課題を解決するため次の構成を有する。すな
わち、複数のグリシジルエーテル基を有する多環芳香族
化合物をサイジングすることを特徴とする炭素繊維の製
造方法である。
方法は上記課題を解決するため次の構成を有する。すな
わち、複数のグリシジルエーテル基を有する多環芳香族
化合物をサイジングすることを特徴とする炭素繊維の製
造方法である。
【0006】本発明の方法により接着性が大幅に向上す
る理由は、明確ではないが次のように考えている。すな
わち、炭素繊維の表層は通常酸化処理によって黒鉛網面
が破壊されて、例えばカルボキシル基や水酸基などの官
能基を有する多環芳香環化合物に変換されている。この
表面構造は多環芳香環を有する化合物との親和性が良い
と考えられ、従って反応性の高い複数のグリシジルエー
テル基を有していると、炭素繊維とマトリックス樹脂間
でカップリング効果を発揮でき、コンポジットとの接着
性が向上するものと考えられる。
る理由は、明確ではないが次のように考えている。すな
わち、炭素繊維の表層は通常酸化処理によって黒鉛網面
が破壊されて、例えばカルボキシル基や水酸基などの官
能基を有する多環芳香環化合物に変換されている。この
表面構造は多環芳香環を有する化合物との親和性が良い
と考えられ、従って反応性の高い複数のグリシジルエー
テル基を有していると、炭素繊維とマトリックス樹脂間
でカップリング効果を発揮でき、コンポジットとの接着
性が向上するものと考えられる。
【0007】本発明に用いられる炭素繊維としては、ア
クリル系、ピッチ系、レーヨン系等の公知の炭素繊維を
適用できる。好ましくは高強度の炭素長繊維が得られ易
いアクリル系炭素繊維がよい。
クリル系、ピッチ系、レーヨン系等の公知の炭素繊維を
適用できる。好ましくは高強度の炭素長繊維が得られ易
いアクリル系炭素繊維がよい。
【0008】表面処理は、気相酸化および電解酸化など
種々の表面処理方法が検討されているが、短時間で酸化
処理ができ、酸化程度のコントロールが容易な電解酸化
が好ましい。電解処理の電解液としては酸性、アルカリ
性いずれも採用できるが、特に樹脂マトリックスとの接
着力向上効果に優れたアルカリ性電解液が好ましい。酸
性電解質としては、水溶液中で酸性を示すものであれば
よく、具体的には硫酸、硝酸、塩酸、燐酸、ホウ酸、炭
酸等の無機酸、酢酸、酪酸、シュウ酸、アクリル酸、マ
レイン酸等の有機酸、硫酸アンモニウム、硫酸水素アン
モニウム等の塩が挙げられる。好ましくは強酸性を示す
硫酸、硝酸が良い。アルカリ性電解液としてはpHが7
〜14、好ましくはpH10〜14の強アルカリ水溶液
がよい。電解液としては水溶液中でアルカリ性を示すも
のであればよく、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化バリウム等の水酸化物、アンモニア、
または、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機
塩類、酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム等の有機塩
類の水溶液、さらにこれらのカリウム塩、バリウム塩あ
るいは他の金属塩、およびアンモニウム塩、またヒドラ
ジン等の有機化合物が挙げられるが、好ましくは樹脂と
の硬化阻害を起こすアルカリ金属を含まない炭酸アンモ
ニウム、炭酸水素アンモニウム等の有機アルカリが好ま
しい。さらに好ましくは強アルカリ性を示す水酸化テト
ラアルキルアンモニウム類が良い。
種々の表面処理方法が検討されているが、短時間で酸化
処理ができ、酸化程度のコントロールが容易な電解酸化
が好ましい。電解処理の電解液としては酸性、アルカリ
性いずれも採用できるが、特に樹脂マトリックスとの接
着力向上効果に優れたアルカリ性電解液が好ましい。酸
性電解質としては、水溶液中で酸性を示すものであれば
よく、具体的には硫酸、硝酸、塩酸、燐酸、ホウ酸、炭
酸等の無機酸、酢酸、酪酸、シュウ酸、アクリル酸、マ
レイン酸等の有機酸、硫酸アンモニウム、硫酸水素アン
モニウム等の塩が挙げられる。好ましくは強酸性を示す
硫酸、硝酸が良い。アルカリ性電解液としてはpHが7
〜14、好ましくはpH10〜14の強アルカリ水溶液
がよい。電解液としては水溶液中でアルカリ性を示すも
のであればよく、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化バリウム等の水酸化物、アンモニア、
または、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機
塩類、酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム等の有機塩
類の水溶液、さらにこれらのカリウム塩、バリウム塩あ
るいは他の金属塩、およびアンモニウム塩、またヒドラ
ジン等の有機化合物が挙げられるが、好ましくは樹脂と
の硬化阻害を起こすアルカリ金属を含まない炭酸アンモ
ニウム、炭酸水素アンモニウム等の有機アルカリが好ま
しい。さらに好ましくは強アルカリ性を示す水酸化テト
ラアルキルアンモニウム類が良い。
【0009】電解液の濃度としては、0.01〜5モル
/l、好ましくは0.05〜1モル/lがよい。電解温
度としては0〜100℃、好ましくは室温がよい。
/l、好ましくは0.05〜1モル/lがよい。電解温
度としては0〜100℃、好ましくは室温がよい。
【0010】処理電気量は被処理炭素繊維の焼成温度に
合わせて最適化することが好ましく、高弾性率糸はより
大きな電気量が必要である。高弾性率炭素繊維の場合、
発達した表面の黒鉛構造を破壊するエネルギーが必要と
なるために高い通電電気量が必要となる。従って、1回
当たりの処理量を低くし処理回数を多くする必要があ
る。具体的には、1回当たりの通電電気量が2〜100
C/g(炭素繊維1g当りのクーロン数)、好ましくは
2〜80C/gである。2C/g未満では、表層の結晶
性の低下が十分に進まず、かつ処理回数を多くする必要
があり生産性が悪化する。一方、100C/gを超える
場合には炭素繊維基質の強度低下が大きくなる。また、
結晶性の低下を適度な範囲に維持する観点からは、トー
タルの電気量は2〜1000C、好ましくは20〜50
0C/gの範囲で最適化するのがよい。電解電圧は好ま
しくは0.5〜25V、より好ましくは安全を考慮して
20V未満がよい。処理時間は電気量、電解質濃度によ
り最適化すべきであるが、生産性の面から数秒〜10
分、好ましくは10秒〜2分程度がよい。電解処理方法
としてはバッチ式、連続式いずれでもよいが、生産性が
よくバラツキが小さくできる連続式が好ましい。通電方
法としては直接通電、間接通電のいずれも採用すること
ができるが、電解処理時の毛羽立ち、電気スパーク等が
抑えられる間接通電が好ましい。また、電解処理方法
は、電解槽を必要槽数並べて1度通糸しても、1槽の電
解槽に必要回数通糸してもよい。更に、電解槽の陽極長
は5〜100mm、陰極長は300mm 〜1000mm、好ましくは
350mm 〜900mm がよい。通常、表面処理に続いて水洗、
乾燥処理を行なうが、水洗、乾燥処理を省いても問題は
ない。また、酸性電解質中で電解処理したのち、アルカ
リ性水溶液中で洗浄または電解処理しても接着性の向上
効果が得られ好ましい。
合わせて最適化することが好ましく、高弾性率糸はより
大きな電気量が必要である。高弾性率炭素繊維の場合、
発達した表面の黒鉛構造を破壊するエネルギーが必要と
なるために高い通電電気量が必要となる。従って、1回
当たりの処理量を低くし処理回数を多くする必要があ
る。具体的には、1回当たりの通電電気量が2〜100
C/g(炭素繊維1g当りのクーロン数)、好ましくは
2〜80C/gである。2C/g未満では、表層の結晶
性の低下が十分に進まず、かつ処理回数を多くする必要
があり生産性が悪化する。一方、100C/gを超える
場合には炭素繊維基質の強度低下が大きくなる。また、
結晶性の低下を適度な範囲に維持する観点からは、トー
タルの電気量は2〜1000C、好ましくは20〜50
0C/gの範囲で最適化するのがよい。電解電圧は好ま
しくは0.5〜25V、より好ましくは安全を考慮して
20V未満がよい。処理時間は電気量、電解質濃度によ
り最適化すべきであるが、生産性の面から数秒〜10
分、好ましくは10秒〜2分程度がよい。電解処理方法
としてはバッチ式、連続式いずれでもよいが、生産性が
よくバラツキが小さくできる連続式が好ましい。通電方
法としては直接通電、間接通電のいずれも採用すること
ができるが、電解処理時の毛羽立ち、電気スパーク等が
抑えられる間接通電が好ましい。また、電解処理方法
は、電解槽を必要槽数並べて1度通糸しても、1槽の電
解槽に必要回数通糸してもよい。更に、電解槽の陽極長
は5〜100mm、陰極長は300mm 〜1000mm、好ましくは
350mm 〜900mm がよい。通常、表面処理に続いて水洗、
乾燥処理を行なうが、水洗、乾燥処理を省いても問題は
ない。また、酸性電解質中で電解処理したのち、アルカ
リ性水溶液中で洗浄または電解処理しても接着性の向上
効果が得られ好ましい。
【0011】さらに、X線光電子分光法(ESCA)に
より測定される炭素繊維の表面酸素濃度O/Cが0.2
0以下であり、かつ化学修飾ESCAにより測定される
表面水酸基濃度OH/Cが0.2%以上あるいは表面カルボ
キシル基濃度COOH/Cが0.2%以上2.0%以下の炭素
繊維と組み合わせると特に効果が著しい。O/Cが0.
2を超えると樹脂の官能基と炭素繊維最表面との化学結
合は強固になるものの、本来炭素繊維基質自身が有する
強度よりもかなり低い強度を有する酸化物層が炭素繊維
表層を被うことになるため、結果として得られるコンポ
ジットの接着特性は低いものとなってしまい好ましくな
い。また、OH/Cが0.2%未満かつCOOH/Cが0.2%未
満であると本発明のサイジング剤との反応性および反応
量が不足し好ましくない。一方、COOH/Cが2.0%を超
えると上述のO/Cの場合と同様に本来炭素繊維基質自
身が有する強度よりもかなり低い強度を有する酸化物層
が炭素繊維表層が被うことになり好ましくない。
より測定される炭素繊維の表面酸素濃度O/Cが0.2
0以下であり、かつ化学修飾ESCAにより測定される
表面水酸基濃度OH/Cが0.2%以上あるいは表面カルボ
キシル基濃度COOH/Cが0.2%以上2.0%以下の炭素
繊維と組み合わせると特に効果が著しい。O/Cが0.
2を超えると樹脂の官能基と炭素繊維最表面との化学結
合は強固になるものの、本来炭素繊維基質自身が有する
強度よりもかなり低い強度を有する酸化物層が炭素繊維
表層を被うことになるため、結果として得られるコンポ
ジットの接着特性は低いものとなってしまい好ましくな
い。また、OH/Cが0.2%未満かつCOOH/Cが0.2%未
満であると本発明のサイジング剤との反応性および反応
量が不足し好ましくない。一方、COOH/Cが2.0%を超
えると上述のO/Cの場合と同様に本来炭素繊維基質自
身が有する強度よりもかなり低い強度を有する酸化物層
が炭素繊維表層が被うことになり好ましくない。
【0012】本発明に於けるサイジング剤は、好ましく
は一様に被覆またはコーティングされているのがよい。
は一様に被覆またはコーティングされているのがよい。
【0013】また、本発明に用いるサイジング剤は、複
数のグリシジルエーテル基を有し骨格が多環芳香族化合
物とするものであり、例えば、ナフタレン、アントラセ
ン、フェナントレン、クリセン、ピレン、ナフタセン、
トリフェニレン、1,2−ベンズアントラセン、ベンゾ
ピレン等が挙げられる。好ましくは、骨格の小さいナフ
タレン、アントラセン、フェナントレン、ピレンが良
い。グリシジルエーテル基は複数必要であり、これが2
つ未満であると炭素繊維とマトリックス樹脂とのカップ
リング効果が現れない。このようなサイジング剤として
最も好ましい例は1,6−ナフタレンジグリシジルエー
テル等である。
数のグリシジルエーテル基を有し骨格が多環芳香族化合
物とするものであり、例えば、ナフタレン、アントラセ
ン、フェナントレン、クリセン、ピレン、ナフタセン、
トリフェニレン、1,2−ベンズアントラセン、ベンゾ
ピレン等が挙げられる。好ましくは、骨格の小さいナフ
タレン、アントラセン、フェナントレン、ピレンが良
い。グリシジルエーテル基は複数必要であり、これが2
つ未満であると炭素繊維とマトリックス樹脂とのカップ
リング効果が現れない。このようなサイジング剤として
最も好ましい例は1,6−ナフタレンジグリシジルエー
テル等である。
【0014】また、本発明におけるエポキシ基を有する
多環芳香族化合物のエポキシ当量は、接着性の向上効果
を十分なものとする観点から、100〜250、さらに
は110〜200が好ましい。
多環芳香族化合物のエポキシ当量は、接着性の向上効果
を十分なものとする観点から、100〜250、さらに
は110〜200が好ましい。
【0015】また、エポキシ基を有する多環芳香族化合
物の分子量は、樹脂粘度が高くなって集束剤としての取
扱い性が悪化するのを防ぐ観点から、250〜600、
さらには250〜400が好ましい。
物の分子量は、樹脂粘度が高くなって集束剤としての取
扱い性が悪化するのを防ぐ観点から、250〜600、
さらには250〜400が好ましい。
【0016】本発明のサイジング剤は、樹脂との接着性
改善幅を大とし、一方、サイジング剤の消費量が過大に
ならないようにする観点から、炭素繊維単位重量当たり
0.1〜5%、さらには0.2〜2%付与するのが好ま
しい。
改善幅を大とし、一方、サイジング剤の消費量が過大に
ならないようにする観点から、炭素繊維単位重量当たり
0.1〜5%、さらには0.2〜2%付与するのが好ま
しい。
【0017】また、乾燥温度と乾燥時間は化合物の付着
量によって調整されるが、乾燥温度は、サイジング剤の
溶媒除去を短時間で完全にし、コンポジットの接着特性
を良好なものとする一方、サイジング剤の硬化が進み炭
素繊維束が固くなり拡がり性が悪化し、良好なコンポジ
ットの成形ができなくなるのを防ぐ観点から、150〜
350℃さらには180〜250℃が好ましい。
量によって調整されるが、乾燥温度は、サイジング剤の
溶媒除去を短時間で完全にし、コンポジットの接着特性
を良好なものとする一方、サイジング剤の硬化が進み炭
素繊維束が固くなり拡がり性が悪化し、良好なコンポジ
ットの成形ができなくなるのを防ぐ観点から、150〜
350℃さらには180〜250℃が好ましい。
【0018】さらに、サイジング剤母液の温度、浸漬方
法、浸漬時間、浸漬時の張力等は繊維束の内部まで均一
に付着するように調整するのが好ましい。
法、浸漬時間、浸漬時の張力等は繊維束の内部まで均一
に付着するように調整するのが好ましい。
【0019】サイジング剤に使用する溶媒は、水、メタ
ノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、アセトン等が挙げられる。取扱いが容易
で防災の観点から水が好ましい。従って、水に不溶、若
しくは難溶のエポキシ化合物には乳化剤、界面活性剤等
を添加し水分散性にして用いるのが良い。
ノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、アセトン等が挙げられる。取扱いが容易
で防災の観点から水が好ましい。従って、水に不溶、若
しくは難溶のエポキシ化合物には乳化剤、界面活性剤等
を添加し水分散性にして用いるのが良い。
【0020】サイジング付与方法として、ディップ法、
スプレー法等があるが、付着が容易なディップ法が好ま
しい。また、サイジング剤付与時に炭素繊維を超音波で
加振させても良い。
スプレー法等があるが、付着が容易なディップ法が好ま
しい。また、サイジング剤付与時に炭素繊維を超音波で
加振させても良い。
【0021】マトリックス樹脂は、エポキシ樹脂等の熱
硬化性樹脂が好ましい。特に、マトリックス樹脂の反応
性が向上し、サイジング効果が相対的に小さくなるのを
防ぐ観点から、硬化温度が200℃以下であるビスフェ
ノール型エポキシ樹脂主成分の樹脂(例えば、特公平4
−80054号公報)や耐熱性を向上させたN,N,
N′,N′−テトラグリシジルジアミノジフェニルメタ
ン主成分の樹脂(例えば、特公昭63−60056号公
報、特開昭63−162732号公報に記載されている
もの)が良い。更には硬化温度150℃以下の樹脂は、
接着性向上効果が顕著であり好ましい。
硬化性樹脂が好ましい。特に、マトリックス樹脂の反応
性が向上し、サイジング効果が相対的に小さくなるのを
防ぐ観点から、硬化温度が200℃以下であるビスフェ
ノール型エポキシ樹脂主成分の樹脂(例えば、特公平4
−80054号公報)や耐熱性を向上させたN,N,
N′,N′−テトラグリシジルジアミノジフェニルメタ
ン主成分の樹脂(例えば、特公昭63−60056号公
報、特開昭63−162732号公報に記載されている
もの)が良い。更には硬化温度150℃以下の樹脂は、
接着性向上効果が顕著であり好ましい。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例中、表面酸素濃度(O/C)、
表面水酸基濃度(OH/C)、表面カルボキシル基濃度(CO
OH/C)、板端剥離強度(EDS)は次の方法に従って測
定した。
説明する。なお、実施例中、表面酸素濃度(O/C)、
表面水酸基濃度(OH/C)、表面カルボキシル基濃度(CO
OH/C)、板端剥離強度(EDS)は次の方法に従って測
定した。
【0023】〈表面酸素濃度O/C〉表面酸素濃度O/
Cは、次の手順に従ってESCAにより求めた。先ず、
溶媒でサイジング剤などを除去した炭素繊維束をカット
してステンレス製の試料支持台上に拡げて並べた後、光
電子脱出角度を90゜とし、X線源としてMgKα1, 2
を用い、試料チャンバー内を1×108 Torrの真空度に
保つ。測定時の帯電に伴うピークの補正として、まずC
1Sの主ピークの結合エネルギー値B.E.を284.6eVに合わ
せる。C1Sピーク面積は、282 〜296 eVの範囲で直線の
ベースラインを引くことにより求め、O1Sピーク面積
は、 528〜540 eVの範囲で直線のベースラインを引くこ
とにより求めた。表面酸素濃度O/Cは、上記O1Sピー
ク面積とC1Sピーク面積の比を、装置固有の感度補正値
で割ることにより算出した原子数比で表した。なお、本
実施例では島津製作所(株)製ESCA−750を用
い、上記装置固有の感度補正値は2.85であった。
Cは、次の手順に従ってESCAにより求めた。先ず、
溶媒でサイジング剤などを除去した炭素繊維束をカット
してステンレス製の試料支持台上に拡げて並べた後、光
電子脱出角度を90゜とし、X線源としてMgKα1, 2
を用い、試料チャンバー内を1×108 Torrの真空度に
保つ。測定時の帯電に伴うピークの補正として、まずC
1Sの主ピークの結合エネルギー値B.E.を284.6eVに合わ
せる。C1Sピーク面積は、282 〜296 eVの範囲で直線の
ベースラインを引くことにより求め、O1Sピーク面積
は、 528〜540 eVの範囲で直線のベースラインを引くこ
とにより求めた。表面酸素濃度O/Cは、上記O1Sピー
ク面積とC1Sピーク面積の比を、装置固有の感度補正値
で割ることにより算出した原子数比で表した。なお、本
実施例では島津製作所(株)製ESCA−750を用
い、上記装置固有の感度補正値は2.85であった。
【0024】〈表面水酸基濃度OH/C〉表面水酸基濃度OH
/Cは、次の手順に従って化学修飾ESCAにより求め
た。先ず、溶媒でサイジング剤などを除去した炭素繊維
束をカットして白金製の試料支持台上に拡げて並べ、
0.04モル/lの無水3弗化酢酸気体を含んだ乾燥窒
素ガス中に室温で10分間さらし、化学修飾処理した
後、X線光電子分光装置に光電子脱出角度を35゜とし
てマウントし、X線源としてAlKα1,2 を用い、試料
チャンバー内を1×108 Torrの真空度に保つ。測定時
の帯電に伴うピークの補正として、まずC1Sの主ピーク
の結合エネルギー値B.E.を284.6 eVに合わせる。C1Sピ
ーク面積[C1S]は、 282〜296 eVの範囲で直線のベー
スラインを引くことにより求め、F1Sピーク面積
[F1S]は、 682〜695 eVの範囲で直線のベースライン
を引くことにより求めた。また、同時に化学修飾処理し
たポリビニルアルコールのC1Sピーク分割から反応率r
を求めた。
/Cは、次の手順に従って化学修飾ESCAにより求め
た。先ず、溶媒でサイジング剤などを除去した炭素繊維
束をカットして白金製の試料支持台上に拡げて並べ、
0.04モル/lの無水3弗化酢酸気体を含んだ乾燥窒
素ガス中に室温で10分間さらし、化学修飾処理した
後、X線光電子分光装置に光電子脱出角度を35゜とし
てマウントし、X線源としてAlKα1,2 を用い、試料
チャンバー内を1×108 Torrの真空度に保つ。測定時
の帯電に伴うピークの補正として、まずC1Sの主ピーク
の結合エネルギー値B.E.を284.6 eVに合わせる。C1Sピ
ーク面積[C1S]は、 282〜296 eVの範囲で直線のベー
スラインを引くことにより求め、F1Sピーク面積
[F1S]は、 682〜695 eVの範囲で直線のベースライン
を引くことにより求めた。また、同時に化学修飾処理し
たポリビニルアルコールのC1Sピーク分割から反応率r
を求めた。
【0025】表面水酸基濃度OH/Cは、下式により算出し
た値で表した。 OH/C={ [F1S]/r(3k[ C1S]
−2[ F1S] )}×100(%) なお、kは装置固有のC1Sピーク面積に対するF1Sピー
ク面積の感度補正値であり、本実施例では、米国SSI
社製モデルSSX−100−206を用い、上記装置固
有の感度補正値は3.919であった。
た値で表した。 OH/C={ [F1S]/r(3k[ C1S]
−2[ F1S] )}×100(%) なお、kは装置固有のC1Sピーク面積に対するF1Sピー
ク面積の感度補正値であり、本実施例では、米国SSI
社製モデルSSX−100−206を用い、上記装置固
有の感度補正値は3.919であった。
【0026】〈表面カルボキシル基濃度COOH/C〉表面カ
ルボキシル基濃度COOH/Cは、次の手順に従って化学修飾
ESCAにより求めた。先ず、溶媒でサイジング剤など
を除去した炭素繊維束をカットして白金製の試料支持台
上に拡げて並べ、0.02モル/lの3弗化エタノール
気体,0.001モル/lのジシクロヘキシルカルボジ
イミド気体及び0.04モル/lのピリジン気体を含む
空気中に60℃で8時間さらし、化学修飾処理した後、
X線光電子分光装置に光電子脱出角度を35゜としてマ
ウントし、X線源としてAlKα1,2 を用い、試料チャ
ンバー内を1×108 Torrの真空度に保つ。測定時の帯
電に伴うピークの補正として、まずC1Sの主ピークの結
合エネルギー値B.E.を284.6 eVに合わせる。C1Sピーク
面積[C1S]は、282 〜296eV の範囲で直線のベースラ
インを引くことにより求め、F1Sピーク面積[F1S]
は、 682〜695eVの範囲で直線のベースラインを引くこ
とにより求めた。また、同時に化学修飾処理したポリア
クリル酸のC1Sピーク分割から反応率rを、O1Sピーク
分割からジシクロヘキシルカルボジイミド誘導体の残存
率mを求めた。
ルボキシル基濃度COOH/Cは、次の手順に従って化学修飾
ESCAにより求めた。先ず、溶媒でサイジング剤など
を除去した炭素繊維束をカットして白金製の試料支持台
上に拡げて並べ、0.02モル/lの3弗化エタノール
気体,0.001モル/lのジシクロヘキシルカルボジ
イミド気体及び0.04モル/lのピリジン気体を含む
空気中に60℃で8時間さらし、化学修飾処理した後、
X線光電子分光装置に光電子脱出角度を35゜としてマ
ウントし、X線源としてAlKα1,2 を用い、試料チャ
ンバー内を1×108 Torrの真空度に保つ。測定時の帯
電に伴うピークの補正として、まずC1Sの主ピークの結
合エネルギー値B.E.を284.6 eVに合わせる。C1Sピーク
面積[C1S]は、282 〜296eV の範囲で直線のベースラ
インを引くことにより求め、F1Sピーク面積[F1S]
は、 682〜695eVの範囲で直線のベースラインを引くこ
とにより求めた。また、同時に化学修飾処理したポリア
クリル酸のC1Sピーク分割から反応率rを、O1Sピーク
分割からジシクロヘキシルカルボジイミド誘導体の残存
率mを求めた。
【0027】表面カルボキシル基濃度COOH/Cは、下式に
より算出した値で表した。COOH/C={[ F1S] /r (3
k[ C1S] −( 2+13m)[F1S])}× 100(%) なお、kは装置固有のC1Sピーク面積に対するF1Sピー
ク面積の感度補正値であり、本実施例では、米国SSI
社製モデルSSX−100−206を用い、上記装置固
有の感度補正値は3.919であった。
より算出した値で表した。COOH/C={[ F1S] /r (3
k[ C1S] −( 2+13m)[F1S])}× 100(%) なお、kは装置固有のC1Sピーク面積に対するF1Sピー
ク面積の感度補正値であり、本実施例では、米国SSI
社製モデルSSX−100−206を用い、上記装置固
有の感度補正値は3.919であった。
【0028】〈板端剥離強度EDS〉 コンポジット試験片の作成 先ず円周約2.7mの鋼製ドラムに炭素繊維と組み合わ
せる樹脂をシリコーン塗布ペーパー上にコーティングし
た樹脂フィルムを巻き、次に該樹脂フィルム上にクリー
ルから引き出した炭素繊維をトラバースを介して巻き取
り、配列して、さらにその繊維の上から前記樹脂フィル
ムを再度かぶせて後、加圧ロールで回転加圧して樹脂を
繊維内に含浸せしめ、巾300mm、長さ2.7mの一方
向プリプレグを作製する。
せる樹脂をシリコーン塗布ペーパー上にコーティングし
た樹脂フィルムを巻き、次に該樹脂フィルム上にクリー
ルから引き出した炭素繊維をトラバースを介して巻き取
り、配列して、さらにその繊維の上から前記樹脂フィル
ムを再度かぶせて後、加圧ロールで回転加圧して樹脂を
繊維内に含浸せしめ、巾300mm、長さ2.7mの一方
向プリプレグを作製する。
【0029】このとき、繊維間への樹脂含浸を良くする
ためにドラムは60〜70℃に加熱し、またプリプレグ
の繊維目付はドラムの回転数とトラバースの送り速度を
調整することによって繊維目付約200 g/m2 、樹脂量
約35重量%のプリプレグを作製した。
ためにドラムは60〜70℃に加熱し、またプリプレグ
の繊維目付はドラムの回転数とトラバースの送り速度を
調整することによって繊維目付約200 g/m2 、樹脂量
約35重量%のプリプレグを作製した。
【0030】このように作製したプリプレグを裁断、
(+25°/−25°/+25°/−25°/90°)
s の構成で積層し、オートクレーブを用いて135℃、
3kgf/cm2 下で2時間加熱硬化して、EDS測定用とし
て肉厚約2mmの硬化板を作製した。
(+25°/−25°/+25°/−25°/90°)
s の構成で積層し、オートクレーブを用いて135℃、
3kgf/cm2 下で2時間加熱硬化して、EDS測定用とし
て肉厚約2mmの硬化板を作製した。
【0031】EDSの測定 試験片は巾25.4mm、長さ230mmとし、測定は通常
の引張試験治具を用いて、試験長127mmに設定し、歪
速度1mm/minで測定した。剥離強度は試験片の側面で剥
離が開始した時点の荷重を試験片の断面積で割ることに
より算出した。なお、樹脂は特公平4−80054号公
報開示の実施例1に従って次のように調製した。すなわ
ち、油化シェルエポキシ社製エピコート1001を3.5kg
(35重量部)、油化シェルエポキシ社製エピコート828
を2.5kg (25重量部)と大日本インキ化学工業社製エピ
クロンN740 を 3.0kg(30重量部)、油化シェルエポキ
シ社製エピコート152 を1.5kg (15重量部)および電気
化学工業社製デンカホルマール#20を 0.8kg( 8重量
部)、 150℃で2時間融解混合した後、60℃まで冷却し
て、ジシアンジアミド0.3kg ( 3重量部)とジクロロフ
ェニルジメチルウレア0.5kg ( 5重量部)を添加し、30
分間攪拌して樹脂組成物を得た。これを離型紙にコーテ
ィングし樹脂フィルムとしたものを用いた。
の引張試験治具を用いて、試験長127mmに設定し、歪
速度1mm/minで測定した。剥離強度は試験片の側面で剥
離が開始した時点の荷重を試験片の断面積で割ることに
より算出した。なお、樹脂は特公平4−80054号公
報開示の実施例1に従って次のように調製した。すなわ
ち、油化シェルエポキシ社製エピコート1001を3.5kg
(35重量部)、油化シェルエポキシ社製エピコート828
を2.5kg (25重量部)と大日本インキ化学工業社製エピ
クロンN740 を 3.0kg(30重量部)、油化シェルエポキ
シ社製エピコート152 を1.5kg (15重量部)および電気
化学工業社製デンカホルマール#20を 0.8kg( 8重量
部)、 150℃で2時間融解混合した後、60℃まで冷却し
て、ジシアンジアミド0.3kg ( 3重量部)とジクロロフ
ェニルジメチルウレア0.5kg ( 5重量部)を添加し、30
分間攪拌して樹脂組成物を得た。これを離型紙にコーテ
ィングし樹脂フィルムとしたものを用いた。
【0032】(実施例1)アクリロニトリル(AN)9
9.4モル%とメタクリル酸0.6モル%からなる共重
合体を用いて、乾湿式紡糸方法により単繊維デニール1
d,フィラメント数12000のアクリル系繊維を得
た。得られた繊維束を240〜280℃の空気中で、延
伸比1.05で加熱し、耐炎化繊維に転換し、ついで窒
素雰囲気中300〜900℃の温度領域での昇温速度を
200℃/分とし10%の延伸を行なった後、1300
℃まで焼成した。得られた炭素繊維の目付は0.802
g/m、比重は1.80であった。
9.4モル%とメタクリル酸0.6モル%からなる共重
合体を用いて、乾湿式紡糸方法により単繊維デニール1
d,フィラメント数12000のアクリル系繊維を得
た。得られた繊維束を240〜280℃の空気中で、延
伸比1.05で加熱し、耐炎化繊維に転換し、ついで窒
素雰囲気中300〜900℃の温度領域での昇温速度を
200℃/分とし10%の延伸を行なった後、1300
℃まで焼成した。得られた炭素繊維の目付は0.802
g/m、比重は1.80であった。
【0033】濃度0.1モル/lの水酸化テトラエチル
アンモニウム(TEAH)水溶液を電解液として、1回
当たりの通電電気量を10クーロン/gとし、4回繰り
返すことにより該炭素繊維を総電気量40クーロン/g
で処理した。その際、電解液が黒色に変色した。この電
解処理を施された炭素繊維を続いて水洗し、150℃の
加熱空気中で乾燥した。得られた炭素繊維のO/Cは
0.14で、OH/C、COOH/Cはそれぞれ1.3%、0.7
%であった。
アンモニウム(TEAH)水溶液を電解液として、1回
当たりの通電電気量を10クーロン/gとし、4回繰り
返すことにより該炭素繊維を総電気量40クーロン/g
で処理した。その際、電解液が黒色に変色した。この電
解処理を施された炭素繊維を続いて水洗し、150℃の
加熱空気中で乾燥した。得られた炭素繊維のO/Cは
0.14で、OH/C、COOH/Cはそれぞれ1.3%、0.7
%であった。
【0034】続いて、樹脂成分が1重量%になるように
1,6−ナフタレンジグリシジルエーテルをジメチルホ
ルムアミド(DMF)で希釈してサイジング剤母液を調
整し、浸漬法により炭素繊維にサイジング剤付与、21
0℃で乾燥を行なった。付着量は0.4%であった。得
られた炭素繊維のEDSは31kgf/mm2 であった。
1,6−ナフタレンジグリシジルエーテルをジメチルホ
ルムアミド(DMF)で希釈してサイジング剤母液を調
整し、浸漬法により炭素繊維にサイジング剤付与、21
0℃で乾燥を行なった。付着量は0.4%であった。得
られた炭素繊維のEDSは31kgf/mm2 であった。
【0035】評価結果を表1に示す。
【0036】
【表1】 (実施例2)電解液を濃度0.05モル/lの硫酸水溶
液に変更し、通電電気量5クーロン/g処理を1回で行
なった以外は、実施例1と同様に処理して炭素繊維を得
た。付着量は0.2%であった。得られた炭素繊維のO
/Cは0.08で、OH/C、COOH/Cはそれぞれ0.2%、
1.2%であった。サイジング剤の付着量は0.2%
で、EDSは27kgf/mm2 であった。評価結果を表1に
併せて示す。
液に変更し、通電電気量5クーロン/g処理を1回で行
なった以外は、実施例1と同様に処理して炭素繊維を得
た。付着量は0.2%であった。得られた炭素繊維のO
/Cは0.08で、OH/C、COOH/Cはそれぞれ0.2%、
1.2%であった。サイジング剤の付着量は0.2%
で、EDSは27kgf/mm2 であった。評価結果を表1に
併せて示す。
【0037】(比較例1)サイジング剤母液を樹脂成分
の含まないDMF液に変更した以外は、実施例1と同様
に処理して炭素繊維を得た。EDSは24kgf/mm2 であ
った。評価結果を表1に併せて示す。
の含まないDMF液に変更した以外は、実施例1と同様
に処理して炭素繊維を得た。EDSは24kgf/mm2 であ
った。評価結果を表1に併せて示す。
【0038】(比較例2〜3)サイジング剤の成分に多
環芳香族化合物でないビスフェノールA型ジグリシジル
エーテル(EP−828:油化シェル)およびフェノー
ルノボラック型グリシジルエーテル(EP−154:油
化シェル)に変更した以外は実施例1と同様にして炭素
繊維を得た。付着量はそれぞれ0.4,0.4%で、E
DSはそれぞれ25,25kgf/mm2 であり、サイジング
剤によるEDSの向上効果は認められない。評価結果を
表1に併せて示す。
環芳香族化合物でないビスフェノールA型ジグリシジル
エーテル(EP−828:油化シェル)およびフェノー
ルノボラック型グリシジルエーテル(EP−154:油
化シェル)に変更した以外は実施例1と同様にして炭素
繊維を得た。付着量はそれぞれ0.4,0.4%で、E
DSはそれぞれ25,25kgf/mm2 であり、サイジング
剤によるEDSの向上効果は認められない。評価結果を
表1に併せて示す。
【0039】
【発明の効果】本発明により、従来技術では達成し得な
かった、マトリックス樹脂との接着性に優れた、すなわ
ち、EDSが27kgf/mm2 以上と大幅に向上した炭素繊
維を製造することができる。
かった、マトリックス樹脂との接着性に優れた、すなわ
ち、EDSが27kgf/mm2 以上と大幅に向上した炭素繊
維を製造することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D06M 101:40
Claims (2)
- 【請求項1】複数のグリシジルエーテル基を有する多環
芳香族化合物をサイジングすることを特徴とする炭素繊
維の製造方法。 - 【請求項2】複数のグリシジルエーテル基を有する多環
芳香族化合物の骨格が、ナフタレン、アントラセン、フ
ェナントレン、ピレンであることを特徴とする請求項1
記載の炭素繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20795993A JPH0770925A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 炭素繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20795993A JPH0770925A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 炭素繊維の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0770925A true JPH0770925A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16548365
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20795993A Pending JPH0770925A (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 炭素繊維の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0770925A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07214551A (ja) * | 1994-01-28 | 1995-08-15 | Toray Ind Inc | 炭素繊維強化樹脂複合材料およびプリプレグ |
-
1993
- 1993-08-23 JP JP20795993A patent/JPH0770925A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07214551A (ja) * | 1994-01-28 | 1995-08-15 | Toray Ind Inc | 炭素繊維強化樹脂複合材料およびプリプレグ |
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