JPH0770968A - 製紙用経糸一重緯糸二重織物 - Google Patents
製紙用経糸一重緯糸二重織物Info
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- D—TEXTILES; PAPER
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- Y10T442/322—Warp differs from weft
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Abstract
紙用織物を提供する。 【構成】 緯糸上下二重、経糸一重であり経糸14本以
上で完全組織を形成する織物であって、経糸が下側緯糸
を織り込んだところを始点とした完全組織において、経
糸は下側緯糸を1回または2回織り込み、また隣り合う
上側緯糸を2回織り込み下側緯糸の織り込まれた位置と
上側緯糸の織り込まれた位置との間に配置した緯糸の本
数が全て同一であり上側緯糸を織り込んだ2箇所の織り
込み位置の間では経糸は緯糸を織り込まず上下の緯糸の
間にほぼ直線状に配置されている、製紙用経糸一重緯糸
二重織物である。
Description
ーマークの発生防止、耐摩耗性の向上、製紙の歩留ま
り、良好な▲ろ▼水性等の多くの要求がある。近年、製
紙スピードの高速化、填料の使用量の増加、中性抄造の
増加、製紙会社のコストダウン政策にともない抄紙用織
物の耐摩耗性の向上が解決しなくてはならない最重要課
題となってきている。しかしながら、耐摩耗性を向上さ
せる実用化されている対策としては、織物の走行面を緯
糸摩耗型として経糸の摩耗を防止した程度であり、耐摩
耗性のあるポリアミドモノフィラメントを使用したり、
線径の太い糸を使用したりといくつかの試みが成された
が、ポリアミドモノフィラメントを使用したものは、姿
勢安定性が悪く、ポリエステルモノフィラメントとの併
用、すなわち交織しなくては使用できず、線径の太い糸
を使用したものは、他の糸とのバランスが悪く、表面性
が悪くなり、ワイヤーマークが発生する欠点があり、実
用上問題があった。
記載されているように、14シャフトの織物で製紙面は
一見従来用いられている7シャフトの経糸一重緯糸二重
織で、走行面側に下側緯糸11本分のロングクリンプを
形成することにより耐摩耗性を向上させることが提案さ
れた。下側緯糸にロングクリンプを形成することにより
有効摩耗体積が増加し、またクリンプ性が向上するため
に太い糸の使用が可能となり耐摩耗性の向上には有効と
考えられる。しかしながらこの提案には重大な問題が存
在していた。わかり易く説明するために図面を用いて問
題を説明する。経糸が上下の緯糸を同時に織り込むこと
を組織内に織込むといい、下側緯糸の下側に接している
場合を下側緯糸を織り込むと言う。また上側緯糸の上側
に接する場合を上側緯糸を織り込むと言う。
紙用織物の経糸に沿った繰り返し単位の断面図である。
経糸が下側緯糸1を織り込んだ位置と上側緯糸5′を織
り込んだ位置の間には緯糸3本分の距離があり、一方上
側緯糸6′を織り込んだ位置と次の単位の下側緯糸1を
織り込む位置の間には緯糸1本分の距離がある。
物の経糸に沿った繰り返し単位の断面図である。緯糸の
1、2、3〜14は下側の緯糸であり、1′、2′、
3′〜14′の′のついた緯糸は上側の緯糸である。経
糸はこの繰り返し単位において下側緯糸1の緯糸と、上
側緯糸4′、5′と、下側緯糸7と、上側緯糸11′1
2′の緯糸を組織に織り込んでいる。経糸と緯糸の交点
がナックルと呼ばれ、ナックルとナックルの間で緯糸に
対し同じ側にある経糸をクリンプという。例えば1の点
にナックルが形成され、4′と5′のナックル(以下ナ
ックル4′、ナックル5′のように記す)間にクリンプ
が形成されている。経糸のナックルが下方に引き込まれ
る力は経糸が上側緯糸を織り込んだ次のナックルとの距
離に反比例する。図8で明らかなようにクリンプを形成
しているナックル4′とナックル1の間には緯糸2本分
の距離があり、クリンプを形成しているナックル5′と
ナックル7の間には緯糸1本分の距離がある。またナッ
クル7とクリンプを形成しているナックル11′との間
には緯糸3本分の距離があり、クリンプを形成している
ナックル12′と次の繰り返し単位のナックル1との間
には緯糸2本分の距離がある。したがって繰り返し単位
組織に下側緯糸と上側緯糸を織り込む位置の距離の異な
るナックルが3種類出来ることになる。このためクリン
プを形成する経糸を製紙面から下方に引き込む力が均一
でないので引き込まれる角度も変化し、ナックルの高さ
や形が変化するのでクリンプの形状も変化する。したが
って、ナックル4′、5′の間のクリンプとナックル1
1′、12′の間のクリンプの高さの異なる2種類のク
リンプが出来るのである。織り込む位置が近い程経糸は
急激に曲げられる。こうして製紙面には凹凸が形成され
るので表面性が悪化し、ワイヤーマークが発生し、表面
平滑性の良い紙を抄造することが出来ない。このため、
特開昭62−276097号の製紙用織物は平滑性を要
求されない、ワイヤーマークを問題としない紙以外には
使用出来ず、実用上問題が多い。このように、耐摩耗性
を向上する試みが提案されてはいるが、製紙性を含めて
充分満足出来るものではなかった。
で完全組織を形成する織物であって、経糸が下側緯糸を
織り込んだところを始点とした完全組織において、経糸
は下側緯糸を1回または2回織り込み、また隣り合う上
側緯糸を2回織り込み下側緯糸の織り込まれた位置と上
側緯糸の織り込まれた位置との間に配置した緯糸の本数
が全て同一であり上側緯糸を織り込んだ2箇所の織り込
み位置の間では経糸は緯糸を織り込まず上下の緯糸の間
にほぼ直線状に配置されている、製紙用経糸一重緯糸二
重織物。 2. 経糸が下側緯糸を1回、隣り合う上側緯糸を2回
織り込み下側緯糸の織り込まれた位置と上側緯糸の織り
込まれた位置との間に上下一対の緯糸を二対配置した、
1項に記載された製紙用経糸一重緯糸二重織物。 3. 経糸が下側緯糸を2回、隣り合う上側緯糸を2回
織り込み下側緯糸の織り込まれた位置と上側緯糸の織り
込まれた位置との間に上下一対の緯糸を配置した、1項
に記載された製紙用経糸一重緯糸二重織物。 4. 経糸が下側緯糸を2回、隣り合う上側緯糸を2回
織り込み下側緯糸の織り込まれた位置と上側緯糸の織り
込まれた位置との間に緯糸を配置しない、1項に記載さ
れた製紙用経糸一重緯糸二重織物。 5. 経糸が隣り合う下側緯糸を1回、隣り合う上側緯
糸を2回織り込み下側緯糸の織り込まれた位置と上側緯
糸の織り込まれた位置との間に上下一対の緯糸を二対配
置した、1項に記載された製紙用経糸一重緯糸二重織
物。 6. 補助緯糸を各上側緯糸の間に1本づつ配置し、経
糸により織り込まれた上側緯糸の間に配置した補助緯糸
も経糸で織り込んだ、1項ないし5項のいずれか1項に
記載された製紙用経糸一重緯糸二重織物。 7. 補助緯糸を各上側緯糸の間に1本づつ配置し、経
糸により織り込まれた上側緯糸の間に配置した補助緯糸
は折り込まず、経糸により織り込まれた上側緯糸と織り
込まれない上側緯糸の間に配置した補助緯糸は経糸で織
り込んだ、1項ないし5項のいずれか1項に記載された
製紙用経糸一重緯糸二重織物。 8. 下側緯糸が少くとも経糸12本分のロングクリン
プを形成している、1項ないし7項のいずれか1項に記
載された製紙用経糸一重緯糸二重織物。 9. 下側緯糸が上側緯糸よりも線径が大きい緯糸であ
る、1項ないし8項のいずれか1項に記載された製紙用
経糸一重緯糸二重織物。 10. 補助緯糸が上側緯糸以下の線径である、1項な
いし9項のいずれか1項に記載された製紙用経糸一重緯
糸二重織物。」に関する。
明する。
経糸が下側緯糸を1回または2回織り込み、隣り合う上
側緯糸を2回織り込むことである。こうして製紙面は経
糸による上側緯糸の織り込み部が2ヶ所ある面が形成さ
れ、走行面には下側緯糸の織り込み部が1ヶ所または2
ヶ所の面が形成される。上側緯糸の織り込み位置と下側
緯糸の織り込み位置の距離は全て同一である。製紙面を
形成する経糸、つまり上側緯糸を織り込んでクリンプを
形成した位置の経糸は緯糸により持ち上げられている
が、下側緯糸を織り込んだ位置では緯糸により押し下げ
られている。そのため製紙面側の経糸は上側緯糸の織り
込み部で下方に曲る傾向が大きい。そして製紙面の経糸
が走行面に引き込まれる力はこの2つの位置の間の距離
に反比例する。したがって、上側緯糸と下側緯糸の織り
込み位置の距離が完全組織で同一であれば経糸を走行面
側に引き込む力が同一となるので製紙面を形成する経糸
の下方への曲りは同等となり、製紙面は平滑となりワイ
ヤーマークの発生は防止され、表面平滑性の良い紙を抄
造することが出来る。上側と下側の緯糸の織り込み位置
の間の距離が等しいことはこの織り込み位置の間に存在
する緯糸の本数で明らかである。
織り込む位置と下側緯糸を織り込み位置の間に存在する
上下1対の緯糸の本数は同じであれば何対でもよく、ま
た1対もなくてもよい。要するに距離が同じであればよ
いのである。
とである。補助緯糸は各上層緯糸の間に配置され、組織
内に織り込まれる上層緯糸の間に配置された補助緯糸は
この位置で織り込まれるのである。補助緯糸を用いるこ
とにより製紙面を更に平滑にすることが出来る。そして
完全組織で1回織り込まれているので、いわゆるフロー
ティングヤーンではなく、移動して空間率を変化するこ
とはない。本発明の第4の特徴は下側緯糸に経糸12本
分以上のロングクリンプを形成することである。したが
って、クリンプが長いために有効耐摩耗体積が大きく、
クリンプ性が向上するため、太い糸の使用が可能とな
り、耐摩耗性を向上させることが可能となるのである。
このように、本発明は抄紙用織物の表面性、ワイヤーマ
ーク性等には悪影響を与えずに耐摩耗性を向上させるこ
とが出来るのである。次に実施例において、図面に基づ
いて、従来例と比較しながら具体的に説明する。
一重緯糸二重織物の経糸に沿った繰り返し単位の断面を
示す。この図から繰り返し単位において経糸が緯糸をど
のように織り込んでいるか、製紙面と、走行面はどのよ
うな構造になっているかが明らかとなる。
うに従来例から順に説明する。図7は、上側緯糸が1′
〜7′で示され、下側緯糸が1〜7で示され、経糸が1
7で示された7シャフトの経糸一重緯糸二重織物の繰り
返し単位を示すものである。経糸が上側緯糸と下側緯糸
の一対の緯糸の上または下を通るとき緯糸は組織に織り
込まれる。したがって緯糸1、1′と5、5′と6、
6′が経糸により織り込まれている。緯糸2、2′〜
4、4′と7、7′は経糸が上下の緯糸の間を通るだけ
で緯糸を織り込んでいない。製紙面は1′〜4′と7′
の上側緯糸と5′、6′の上にある経糸により形成さ
れ、経糸は緯糸2本分のクリンプを形成している。走行
面は2〜7の下側緯糸と1の下側の経糸によるナックル
によって形成されることがわかる。この図7の織物は緯
糸7本の完全組織で下側緯糸を1回、上側緯糸を1回織
り込み、しかも上側緯糸の織り込み位置の両側で異なる
距離を置いて必ず下側緯糸を織り込む。このため経糸の
屈曲は均一ではなくしかも屈曲回数も多くなり、製紙面
の平滑性は失われる。さらにこの従来例は、7シャフト
であり、完全組織で経糸が下側緯糸を1回織り込むの
で、下側緯糸は経糸6本分のクリンプしか形成しないの
で、耐摩耗性に大きな欠点があった。
た特開昭62−276097号に開示された製紙用織物
である。この織物は繰り返し単位でクリンプが二つ形成
され、下側緯糸を織り込む位置とクリンプの距離が緯糸
1本分、緯糸2本分、緯糸3本分の3種類が生じ、さら
に隣り合う繰り返し単位の間では緯糸2本分となってい
る。緯糸1本分の距離にある下側緯糸織り込み点により
引っ張り力は3本よりはるかに大きい。このためクリン
プを形成する経糸の下方に引っ張られる力は3種類とな
り経糸の曲りが変化しクリンプの高さも変りクリンプは
変形する。こうして経糸方向に糸の曲りと高さの異なる
2種類のクリンプが交互に配列され平滑で均一な製紙面
は形成出来ない。以下本発明の実施例を説明する。
緯糸、下側緯糸がそれぞれ14本で完全組織を形成する
14シャフトの経糸一重緯糸二重織物である。図1の
4′を始点として14シャフトの完全組織をみると完全
組織の中で経糸が連続する2本の上側緯糸を織り込むこ
とによって上側緯糸4′、5′を織り込んだ製紙面側ク
リンプと上側緯糸11′、12′を織り込んだ製紙面側
クリンプの2つの製紙面側クリンプを形成し、経糸が下
側緯糸1を織り込むことによって形成する走行面側ナッ
クルを1つ形成する組織であり、2つの製紙面側クリン
プの間には、上側緯糸6′、7′、8′、9′、10′
(下側緯糸6、7、8、9、10)の5本分と、上側緯
糸13′、14′、1′、2′、3′(下側緯糸13、
14、1、2、3)の5本分の距離の等しい2つの間隔
が存在することにより製紙面側クリンプを2つ形成して
いることが理解される。また、経糸は2つの製紙面側ク
リンプの間の内の1つの間隔である上側緯糸13′、1
4′、1′、2′、3′の間隔では走行面側ナックルを
形成し、別の間隔である上側緯糸6′、7′、8′、
9′、10′の間隔では走行面側ナックルを形成せず
に、上側緯糸と下側緯糸の間を経糸が通っていることが
理解される。製紙面に凹を発生する危険のある2つの製
紙面側クリンプと走行面側ナックルとの距離についてみ
ると、上側緯糸4′、5′を織り込んだ製紙面側クリン
プは、上側緯糸2′、3′(下側緯糸2、3)の2本分
で、上側緯糸11′、12′を織り込んだ製紙面側クリ
ンプは上側緯糸13′、14′(下側緯糸13、14)
の2本分であるから、どちらも2本分で距離が等しいこ
とが理解される。5′と11′の間では経糸は下側緯糸
を織り込まないので下方に引き込まれず凹は発生しな
い。従って、走行面側ナックルとの距離が異なる2種類
の製紙面側クリンプを有する図8に示した従来例とは異
なり全ての製紙面側クリンプが同じ力、角度で織物内部
に引き込まれ、全ての製紙面側クリンプの高さ、ナック
ル形状は同一となることが理解できる。また、完全組織
で経糸は緯糸を1回織り込むので、下側緯糸は経糸13
本分のロングクリンプを形成する。よって、表面平滑性
を損なわずに耐摩耗性を向上させることが出来るのであ
る。
ぞれ16本で完全組織を形成する16シャフトの経糸一
重緯糸二重織物の実施例である。経糸の1完全組織の中
で経糸が連続する2本の上側緯糸を織り込むことによっ
て、形成する製紙面側クリンプを、上側緯糸6′、7′
を織り込んだ製紙面側クリンプと、上側緯糸14′、1
5′を織り込んだ製紙面側クリンプの2つの製紙面側ク
リンプを形成し、経糸が下側緯糸1を織り込んだ後、連
続する上側緯糸2′、3′と下側緯糸2、3の間を通
り、ついで下側緯糸4を織り込むことによって、形成す
る走行面側ナックルを2つ形成する組織であり、クリン
プの間隔をみるため繰り返し単位の始点を6′に置くと
2つの製紙面側クリンプの間には、上側緯糸8′、
9′、10′、11′、12′、13′(下側緯糸8、
9、10、11、12、13)の6本分と上側緯糸1
6′、1′、2′、3′、4′、5′(下側緯糸16、
1、2、3、4、5)の6本分の距離の等しい2つの間
隔が存在することにより製紙面側クリンプを2つ形成し
ていることが理解される。また、2つの製紙面側クリン
プの間の内の1つの間隔である上側緯糸16′、1′、
2′、3′、4′、5′の間隔では、走行面側ナックル
を形成し、別の間隔である上側緯糸8′、9′、1
0′、11′、12′、13′の間隔では走行面側ナッ
クルを形成せずに、上側緯糸と下側緯糸の間を経糸が通
っていることが理解される。2つの製紙面側クリンプと
走行面側ナックルとの距離は、上側緯糸6′、7′を織
り込んだ製紙面側クリンプは上側緯糸5′(下側緯糸
5)の1本分で、上側緯糸14′、15′を織り込んだ
製紙面側クリンプは上側緯糸16′(下側緯糸16)の
1本分であるからどちらも1本分で距離が等しいことが
理解される。また、完全組織で経糸は緯糸を2回織り込
むので下側緯糸は経糸14本分のロングクリンプを形成
する。従って、1図に示した実施例と同様表面平滑性を
損なわずに耐摩耗性を向上させることができるのであ
る。以下の実施例は組織等が多少異なる程度なので簡単
に説明する。
の経糸一重緯糸二重織物の実施例である。経糸は完全組
織の中で上側緯糸7′、8′と上側緯糸15′、16′
を織り込んで2つの製紙面側クリンプを形成し、経糸が
下側緯糸1を織り込んだ後連続する上側緯糸2′、
3′、4′、5′と下側緯糸2、3、4、5の間を通
り、ついで下側緯糸6を織り込むことによって走行面側
ナックルを2つ形成する組織であり、2つの製紙面側ク
リンプと走行面側ナックルとの距離はどちらも、緯糸0
本分の等しい距離である。また、経糸は完全組織で2回
下側緯糸を織り込むので下側緯糸は経糸14本分のロン
グクリンプを形成する。従って、前述した実施例と同様
表面平滑性を損なわずに耐摩耗性を向上させることが出
来るのである。
用織物で、経糸は完全組織で上側緯糸5′、6′と1
3′、14′を織り込んで2つの製紙面側クリンプを形
成し、また下側緯糸1、2を織り込んで走行面側クリン
プを形成する。走行面側クリンプと製紙面側クリンプお
よび製紙面側の2つのクリンプの間では、経糸は上下の
緯糸の間を通っている。下側緯糸1、2を織り込んだ走
行面側クリンプと上側緯糸5′、6′を織り込んだ製紙
面側クリンプの間の距離は緯糸3′、4′の2本であ
り、上側緯糸13′、14′を織り込んだ製紙面側クリ
ンプと次に続く完全組織の下側緯糸1、2を織り込んだ
走行面側クリンプとの間の距離も緯糸2本分であって全
く同一である。また下側緯糸は完全組織で1回織り込ま
れるので経糸14本分のロングクリンプを形成する。従
って、製紙面は均一の形状のクリンプが形成され平滑で
あり、走行面のロングクリンプにより耐摩耗性は大きく
なる。
間に補助緯糸を配置した実施例である。図面より上側緯
糸の間に補助緯糸1″〜16″が配置されていることが
理解出来る。補助緯糸を配置することにより製紙面側を
密にし、より表面平滑性を一層向上させることが出来
る。
た。経糸、上側緯糸、下側緯糸、補助緯糸がそれぞれ1
4本で完全組織を形成する14シャフトの経糸一重緯糸
二重織物の実施例である。経糸は完全組織の中で補助緯
糸3″、上側緯糸4′を織り込んだ後補助緯糸4″の下
を通って、ついで上側緯糸5′補助緯糸5″を織り込む
ことによって形成する製紙面側クリンプと、補助緯糸1
0″、上側緯糸11′を織り込んだ後、補助緯糸11″
の下を通って、ついで上側緯糸12′、補助緯糸12″
を織り込むことによって形成する製紙面側クリンプの2
つの製紙面側クリンプを形成し、経糸が下側緯糸1を織
り込むことによって走行面側ナックルを1つ形成する組
織であり、2つの製紙面側クリンプと走行面側ナックル
との距離はどちらも下側緯糸2本分で等しい距離であ
る。図6の右側においては次に続く完全組織の走行面ナ
ックルとの距離でみる。また、この経糸は下側緯糸を一
回織り込むので下側緯糸13本分のロングクリンプを形
成する。従って、前述した実施例と同様表面平滑性を損
なわずに耐摩耗性を向上させることが出来るのである。
このように、本発明においては抄紙用織物の表面平滑
性、ワイヤーマーク性等良好になし、さらに耐摩耗性を
向上させることが出来た。このことは、次に比較試験で
具体的に示す。図1と図6に示した実施例1と実施例5
を本発明の代表例として、図7と図8に示した従来例を
比較例1、2として、表面平滑性と耐摩耗性の比較を行
った。結果を表1に示す。
ンダード・テストマシンにて、坪量70g/m2相当の
紙シートを作製してベックの平滑度計で織物面に接して
いた紙の平滑度を測定した。数値の大きい方が優れてい
る。 寿命数比: 日本フイルコン株式会社 登録実用新案第
1350122号摩耗試験機による。数値の大きい方が
寿命が長い。
は製紙面が平滑でありワイヤーマークを発生させず、表
面平滑性の優れた紙を抄造することが出来、さらに耐摩
耗性も大きいという優れた効果を奏する。
に沿って切断した断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 緯糸上下二重、経糸一重であり経糸14
本以上で完全組織を形成する織物であって、経糸が下側
緯糸を織り込んだところを始点とした完全組織におい
て、経糸は下側緯糸を1回または2回織り込み、また隣
り合う上側緯糸を2回織り込み下側緯糸の織り込まれた
位置と上側緯糸の織り込まれた位置との間に配置した緯
糸の本数が全て同一であり上側緯糸を織り込んだ2箇所
の織り込み位置の間では経糸は緯糸を織り込まず上下の
緯糸の間にほぼ直線状に配置されている、製紙用経糸一
重緯糸二重織物。 - 【請求項2】 経糸が下側緯糸を1回、隣り合う上側緯
糸を2回織り込み下側緯糸の織り込まれた位置と上側緯
糸の織り込まれた位置との間に上下一対の緯糸を二対配
置した、請求項1に記載された製紙用経糸一重緯糸二重
織物。 - 【請求項3】 経糸が下側緯糸を2回、隣り合う上側緯
糸を2回織り込み下側緯糸の織り込まれた位置と上側緯
糸の織り込まれた位置との間に上下一対の緯糸を配置し
た、請求項1に記載された製紙用経糸一重緯糸二重織
物。 - 【請求項4】 経糸が下側緯糸を2回、隣り合う上側緯
糸を2回織り込み下側緯糸の織り込まれた位置と上側緯
糸の織り込まれた位置との間に緯糸を配置しない、請求
項1に記載された製紙用経糸一重緯糸二重織物。 - 【請求項5】 経糸が隣り合う下側緯糸を1回、隣り合
う上側緯糸を2回織り込み下側緯糸の織り込まれた位置
と上側緯糸の織り込まれた位置との間に上下一対の緯糸
を二対配置した、請求項1に記載された製紙用経糸一重
緯糸二重織物。 - 【請求項6】 補助緯糸を各上側緯糸の間に1本づつ配
置し、経糸により織り込まれた上側緯糸の間に配置した
補助緯糸も経糸で織り込んだ、請求項1ないし5のいず
れか1項に記載された製紙用経糸一重緯糸二重織物。 - 【請求項7】 補助緯糸を各上側緯糸の間に1本づつ配
置し、経糸により織り込まれた上側緯糸の間に配置した
補助緯糸は折り込まず、経糸により織り込まれた上側緯
糸と織り込まれない上側緯糸の間に配置した補助緯糸は
経糸で織り込んだ、請求項1ないし5のいずれか1項に
記載された製紙用経糸一重緯糸二重織物。 - 【請求項8】 下側緯糸が少くとも経糸12本分のロン
グクリンプを形成している、請求項1ないし7のいずれ
か1項に記載された製紙用経糸一重緯糸二重織物。 - 【請求項9】 下側緯糸が上側緯糸よりも線径が大きい
緯糸である、請求項1ないし8のいずれか1項に記載さ
れた製紙用経糸一重緯糸二重織物。 - 【請求項10】 補助緯糸が上側緯糸以下の線径であ
る、請求項1ないし9のいずれか1項に記載された製紙
用経糸一重緯糸二重織物。
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