JPH0770993A - 印刷用顔料塗被紙の製造方法 - Google Patents

印刷用顔料塗被紙の製造方法

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JPH0770993A
JPH0770993A JP21020193A JP21020193A JPH0770993A JP H0770993 A JPH0770993 A JP H0770993A JP 21020193 A JP21020193 A JP 21020193A JP 21020193 A JP21020193 A JP 21020193A JP H0770993 A JPH0770993 A JP H0770993A
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pigment
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coated paper
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JP21020193A
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Takeo Sugiyama
武夫 杉山
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、カーテン塗布方式において
ソフトカレンダーに通紙して表面仕上げをすることによ
り、特に白紙光沢及びインキ光沢が高く、不透明度・剛
直度が高い印刷用顔料塗被紙を得ることである。 【構成】 支持体に顔料を主成分とする塗布層を設けて
なる印刷用顔料塗被紙において、該塗布層の塗布液をカ
ーテン塗布装置により塗布し乾燥後、ソフトカレンダー
に通紙して表面仕上げを行うものである。この際、該弾
性ロールのショアーD硬度を70°以上とし、さらには
該支持体のスムースター平滑度を150mmHg以下と
するものである。 【効果】 本印刷用顔料塗被紙は、白紙光沢及びインキ
光沢が高く、不透明度・剛直度が高いものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷用顔料塗被紙の製
造方法に関し、顔料を含有する塗布液を連続走行する帯
状の支持体(以下、「ウェブ」また多くの場合紙をベー
スとするため原紙と称する)に塗布した印刷用顔料塗被
紙の製造方法に関するものである。特に、高光沢を有す
るアート・コート紙等の印刷用紙の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、顔料塗被紙は未塗布の上質紙
と比較して平滑性・光沢が高く、インクの吸収性が均一
であるため印刷用紙として用いられている。特に近年、
印刷物の視覚化が進み、印刷用紙に対する要求も多様化
してきており、さらに、印刷方式もグラビア、輪転オフ
セット及び枚葉オフセット等多種にわたり、それぞれの
印刷方式に適合した特性を持つ印刷用紙の開発が進んで
いる。このため、顔料塗布を行う印刷用紙に対する要求
は、白紙光沢・表面平滑性・インキ受理性及びインキ光
沢に優れ、不透明度・剛直度が高く、塗布欠点のない製
品を高い生産下で得ることである。このような状況下で
各種の提案がなされており、例えば顔料塗布を行う印刷
用紙の塗布方法、あるいは塗布液及び原紙の配合面か
ら、さらには仕上げ方法等数多くの提案が行われてい
る。
【0003】顔料塗布を行う印刷用紙の塗布方法も多岐
にわたるが、具体的にはエアナイフ塗布法・ブレード塗
布法及びロール塗布法を挙げることができる。しかしな
がら、これらの塗布方式では、塗布液に含まれる顔料の
種類や形状及び各種添加剤等について、塗布製品の品質
や工程の安定性を考慮すると制約せざる得ない。即ち、
エアナイフ塗布法は、エアナイフ特有のパターンを塗布
層に発生し易い。このことにより、塗布層の表面の光沢
・平滑度は著しく低下し、単に品質が低下するだけでな
く、印刷時にも重大な障害となる。この傾向は、塗布速
度を高くした場合や液を高濃度化した場合に顕著なもの
となり、生産の効率化と品質の向上が両立しない。
【0004】ブレード塗布法は上記の2つに比べ塗布面
質が良好な上、高濃度塗布も可能なため本業界では主流
を成している。しかしながらブレード塗布法では塗布操
作において、ストリークやスクラッチ等の塗布欠陥が生
じ易い。特に、偏平な形状を持つ顔料(例えばデラミネ
ーションクレー)を配合した塗布液の場合、この傾向は
著しい。これは、ブレード先端直下の狭い間隙に液が引
き込まれるときに、クレーの配向が起こっておらず、液
の粘度が高くなり、ストリークやスクラッチが発生する
ものであり、この傾向はウェブが高平滑な程より顕著で
ある。特に、スムースター平滑度が150mmHg以下
のウェブを用いる場合、ストリーク・スクラッチが多発
し、困難を極める。
【0005】ロール塗布法は、ロールの組み合わせ等に
より様々な形式のものが存在するが、基本的には複数ロ
ールを組み合わせてロール間での塗布液の転写により液
を計量しウェブに転写する塗布方法である。かかる塗布
方法は、ロール特有のパターンを発生し易く、また塗布
ロール面とウェブの転写後の剥離の際に塗布面の光沢や
平滑性が低下し、品質が低下するだけでなく印刷時にも
重大な障害となる。この傾向は、液濃度あるいは塗布速
度を高くすると顕著になる。
【0006】このように、ストリークやスクラッチが発
生すると、発生部分は全て損紙となるため、生産の効率
化やコストの面で、大きな損失となる。また、これらの
欠陥の発生は、塗布速度が高速化されるほど、また、塗
布濃度が高くなるほど一層顕著なものとなり、生産の効
率化と品質の向上が両立しない。また、かかる塗布法
は、余剰な液の供給から計量までの間に、ウェブに塗布
液中の水あるいはバインダー成分が必要以上に浸入する
ため、余剰分として掻き落とされた液は、供給前の液の
組成と異なる。したがって、時間の経過とともに塗布液
の組成が変化し、安定した品質の製品を得ることができ
ない。
【0007】これら塗布方法の他に塗布液の配合面から
は、顔料にサチンホワイト・超微粒子炭酸カルシウム・
デラミカオリン及びプラスチックピグメント等を用い
る。あるいは、バインダーとして高光沢用ラテックスを
用いる等の提案が出されている。しかしながら配合面か
らの改良は、液性の悪化・コストアップあるいは他の物
性に影響を及ぼすなどの弊害を生じることが多い。ま
た、原紙面からは使用するパルプとしてメカニカルパル
プを選択する、あるいは原紙内部に高い填料分を抄き込
む等も行われている。これらにしても、不透明度の向上
は改良されるものの白色度の低下または剛直度の低下を
招かざるえない。
【0008】さらには、仕上げ工程において100℃以
上の高温カレンダーによる仕上げ方法(例えば、特開昭
54−125712号)等も行われているが、仕上げ工
程において塗布面の平滑性や光沢を上げようとすると、
少なからず紙本来の基本特性である厚み・剛直性等が損
なわられる。以上、数多くの提案がなされているが、未
だ満足しうる方法が確立されていないのが実状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カー
テン塗布方式において、一対のロールのうち1本が弾性
ロールであり、他の1本が金属ロールからなるいわゆる
ソフトカレンダーを用いることにより、白紙光沢・イン
キ光沢に優れ、不透明度・剛直度が高い印刷用顔料塗被
紙を得て、且つ塗布欠点のない製品を高い生産下で得る
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体に顔料
を主成分とする塗布層を設けてなる印刷用顔料塗被紙に
おいて、該塗布層の塗布液をカーテン塗布装置により塗
布し乾燥後、ソフトカレンダーに通紙して表面仕上げを
することを特徴とし、この際ソフトカレンダーの弾性ロ
ールのショアーD硬度が70°以上で、且つ該支持体の
スムースター平滑度が150mmHg以下とすることに
より、光沢及びインキ光沢に優れ、高不透明度・高剛
直、且つ均一な塗布面が得られることを見いだしたもの
である。
【0011】カーテン塗布方式の特徴は、図1あるいは
図2からも分かるように、液が流路を規制されて流れる
場が、スリット2の部分だけであることである。このス
リットの幅の選択範囲は広いが、通常は、0.5mm〜
1mmの間である。カーテン塗布では、リップ3から流
出した液は、ウェブ5に接触するまで自由表面を形成す
るため、流路を規制されない。これに対して、ロールや
ブレード塗布方式では、液の計量が行われるロールある
いはブレードとウェブの最小の間隙は、通常は、0.0
5mm以下である。したがって、凝集物や異物等が液中
に存在する場合に、ストリークとして現れる確率は、ロ
ールあるいはブレード塗布方式よりカーテン塗布方式の
ほうが極めて低い。
【0012】カーテン塗布方式は、前計量型の塗布方式
であるため、ヘッドから流出した液が、回収されて使用
される量が少ない。一方、ロールやブレード塗布方式
が、一旦、液をウェブに過剰に供給した後に、掻き落と
して計量を行う後計量型の塗布方式であるため、回収さ
れる液量は、カーテン塗布と比較して多い。また、ロー
ルやブレード塗布方式では、過剰な液がウェブに供給さ
れたときに、液中の水やバインダーが選択的に吸収して
回収液が高濃度化して塗布液が高濃度化したり、原紙表
面に付着している異物が回収液に同伴してストリークの
原因となる。一方、カーテン塗布方式では、長時間の操
業でも塗布液が濃度変化することなく、安定した塗布が
行える。
【0013】カーテン塗布方式は、前述したように前計
量型の塗布装置であり、塗布時に塗布液の掻き落としが
ないため、塗布液がウェブの表面形状に沿った極めて均
一な、いわゆる輪郭塗布層を形成する。特に、本発明の
ごとく平滑性に優れたウェブ上に塗布を行った場合に
は、塗布面の平滑性と塗布量の均一性に優れた理想的な
印刷用顔料塗被紙を得ることができる。さらには、前も
って原紙上に過剰に与えられた塗布液を掻き落とす後計
量型のブレード塗布方式等では塗布液をブレードの先端
においてかなりの圧力を塗布面に与えるため、塗布層が
圧縮されてしまい嵩高な塗層構造を得ることができな
い。これに対し、カーテン塗布方式は計量時に加圧によ
る塗布層の圧縮が小さいばかりではなく、原紙中への塗
布液の浸透が少ない。このため嵩高な塗層構造が得ら
れ、不透明度や剛直度の高い刷用顔料塗被紙を得ること
ができる。
【0014】一方、ロールやブレード塗布方式では、ウ
ェブの凹凸に対して、ウェブの凹部では、塗布量が過剰
に、凸部では塗布量が不足して、製版後の印刷で印刷む
らとなって現れる。また、ロール塗布法では、ロールと
塗布面が剥離する際に塗布面が乱れ易く、基本的に均一
な塗布量を得ることが難しく、表面の平滑性も悪い。こ
の傾向は、塗布液の固形分濃度が高い場合や粘度が高い
場合により顕著となり、ますます、均一な塗布面を得る
ことが難しくなる。均一な塗布面が得られないと、印刷
むらが発生する。これらの塗布方式においてもカーテン
塗布方式同様に、高平滑のウェブ上に塗布を行うと、塗
布後の平滑性が得やすいが、ストリークが多発し著しく
生産効率を低下させる。中でも、ブレード塗布方式はよ
り顕著である。
【0015】さらに、これらの塗布方式はエアーナイフ
塗布方式においても、より高平滑のウェブ(極論すれば
フイルムのようなもの)に塗布しようとすると、液供給
の段階で必要塗布量がウェブに付着しない、あるいは仮
に必要量塗布されたとしてもエアーナーフ特有のパター
ンが生じてしまう。
【0016】本発明は、従来の印刷用顔料塗被紙の塗布
に用いられてきた塗布装置では、得られない高品質な顔
料塗被紙を、カーテン塗布装置を用いることにより、高
い生産効率化で得られることを特徴としているが、さら
に検討を重ねた結果、ソフトカレンダーのロールの硬度
と支持体の平滑性が顔料塗被紙の印刷適性を向上させる
ことが明らかとなった。
【0017】本発明においてソフトカレンダーの弾性ロ
ールのショアーD硬度が70°以上の場合、塗布面が優
れた光沢を持ち面質も良好であり、且つ必要以上にカレ
ンダーで潰すことがないため紙の厚さが厚く、不透明度
及び剛直度が高い塗被紙を得るに至った。本発明はカー
テン塗布法を使用することを特徴としているが、カーテ
ン塗布法は先にも説明したように、ウェブの表面形状に
沿った極めて均一な、いわゆる輪郭塗布層を形成するた
め、塗布ムラが少ない。このため、カレンダーの負荷が
軽減でき、必要以上に潰すこともないため、高平滑・高
光沢でありながら不透明度が高く、剛直性のある塗被紙
が得られる。
【0018】従来まで、ソフトカレンダーを用いて高光
沢な塗被紙を得ようとすると、条件的にかなり厳しい条
件が要求される。即ち硬度を高くする・温度を高くする
・加圧を強くする等、操業性上かなり厳しい条件が必要
となるが、これらの条件で連続操業を行うと耐久性(弾
性ロールの剥離)の問題が生じるため、自ずと使用条件
が限定される。
【0019】しかしながら、本発明ではカーテン塗布装
置を用いることにより、必要以上に弾性ロールに負荷を
かけることもなく、ショアーD硬度が70°程度でも十
分目的とする光沢をえることができることを見いだし
た。一方、弾性ロールのショアーD硬度が70°未満で
は、本発明が目的とするところの高光沢が得られず、ま
た得ようとすると本発明が行うカーテン塗布方式といえ
ども上記で説明したように耐久性の問題が生じる。
【0020】また、ソフトカレンダー以外に本業界で通
常もちいられるスーパーカレンダー(金属ロールと弾性
ロールを交互に組み合わせ多段にしたもの)を用いた場
合、光沢を重視して線圧を上げれば不透明性及び剛直性
に悪影響が出る。一方、ただ単に圧を弱くしただけでは
不透明性及び剛直性は良好ではあるが、光沢が出ない、
またある一定以上の圧をかけることによって得られると
ころの面質がなかなか得られない。このため、本発明が
目的とするところのアート・コート紙において品質バラ
ンスの良好なものを得ることができない。
【0021】さらに検討した結果、支持体のスムースタ
ー平滑度が150mmHg以下とすることにより、顔料
塗被紙の光沢は向上し、印刷適性は著しく向上すること
が明らかになった。
【0022】即ち、エアーナイフ塗布法を除く従来の塗
布方式ではストリークが発生し生産効率に影響を及ぼす
ため、制限せざるえなかったスムースター平滑度が15
0mmHg以下の高平滑原紙に、カーテン塗布法を用い
ることによって本発明にいたった。スムースター平滑度
が150mmHgを越える場合は本発明の目的とすると
ころの、高平滑性及び高光沢は得られず、また仮に得た
としても先に説明したように弾性ロールに必要以上の負
荷が要求される。したがって、本発明は弾性ロールのシ
ョアーD硬度が70°以上で、且つ該支持体のスムース
ター平滑度が150mmHg以下とすることにより、白
紙光沢及びインキ光沢が高く、高不透明度・高剛直、且
つ均一な塗布面が得られることを見いだしたものであ
る。
【0023】本発明のごとく、カーテン塗布法を用いて
弾性ロールのショアーD硬度が70°以上で、且つ該支
持体のスムースター平滑度が150mmHg以下とする
ことにより、塗布欠点の発生がなく、塗布操作が長時間
に及んでも塗りむら等が発生しない安定した塗布操作を
実行することができ、塗布量が均一で光沢及びインキ光
沢が高く、高不透明度・高剛直の印刷用顔料塗被紙を得
る方法を具体的に開示したものはいまだ見当たらない。
【0024】以下、添付図面に基づき、本発明の実施態
様について詳細に説明する。図1は本発明の実施態様を
示した印刷用顔料塗被紙塗布用の塗布装置の概略図であ
る。予め調製された塗布液は塗布液貯蔵タンク12よ
り、給液ポンプ13によってコーターヘッド1へ送られ
る。この際、塗布液の送液量は最終製品の塗布量と比例
関係にあるため、コーターヘッド1への塗布液の送液量
コントロールは精度よく行う必要がある。それ故に給液
ポンプ13としては可変流量型の無脈動定流量ポンプが
適当である。
【0025】コーターヘッド1の内部はマニホールド
7、スリット2からなり、それぞれ高精度の仕上げが施
されている。供給された塗布液はマニホールド7に満た
され、更にスリット2に送られるときに通過する狭い間
隙において、ポンプ13の送液による動圧の影響が軽減
され、幅方向における圧力分布が均一化され、リップ3
より流出し、垂直なカーテン膜4を形成する。
【0026】幅方向でプロファイルが均一となった垂直
カーテン膜4は、連続走行しているウェブ5と接触し、
ウェブ5に塗布される。ここでエッジガイド11a、1
1bはコーターヘッド1の幅を超えず、更にウェブ5の
幅を超えて設けられ、垂直カーテン膜はウェブ5の幅を
超えて形成される。垂直カーテン膜4がウェブ5の幅を
超えて形成されているのは、垂直カーテン膜4の両端部
における塗層の厚塗りを防止するためである。ウェブ5
の幅を超えて流下する塗布液は、受液槽10に回収さ
れ、塗布液貯蔵タンク12に戻された後再び塗布され
る。また、ウェブ5が切断した時など塗布が中断された
場合も、塗布液は受液槽10に回収される。
【0027】連続走行しているウェブ5と垂直カーテン
膜4との接触部(以後、「塗布部」という。)にはウェ
ブ5に同伴する空気流を遮蔽し、カーテン周辺の空気の
回流などで垂直カーテン膜4が乱れることなくウェブ5
に達するようにするため遮風板9が設けられている。ま
た、ウェブ5の搬送方向は塗布部の直前でロール8によ
り方向転換することにより、ウェブ5に同伴する空気の
塗布部への影響を最小限にとどめるように構成されてい
る。
【0028】形成させた垂直カーテン膜4を安定した状
態で塗布するためには、ウェブ5からコーターヘッド1
下部の流出部までの高さがある程度必要とされるが、本
実施態様においてはその高さを制御することも可能であ
り、垂直カーテン膜4の安定に適した高さは60〜30
0mm、好ましくは100〜250mm、更に好ましく
は120〜180mmである。
【0029】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、様々な変形が可能であることは言うまでもな
い。前述した実施態様において、形成したカーテン膜の
幅はウェブ5の幅より大としたが、これは塗布層両端部
における塗布量の増加を防止するためであって、このよ
うな塗布量増加が小であるか、もしくはあまり問題とさ
れない場合、または特公昭49−14130号公報等に
開示される方法、その他塗布量増加防止方法を採用する
ことにより解消しうる場合には、垂直カーテン膜をウェ
ブ5の幅に一致させるか、あるいはこれより多少小とし
ても差し支えない。
【0030】また、カーテンヘッドにプロファイル調整
機構あるいは制御機構を付設することも可能である。特
に、図1に示されるスリット2に開度プロファイルを調
整機構を付設すると、特に塗布幅が大きくなった場合
に、幅方向でより均一な塗布量プロファイルを得ること
ができる。
【0031】ここで言うカーテン塗布装置とは、図1、
図2に示すように、コーターヘッド1の狭いスリット2
から液を流出させて、カーテン状の液膜を形成し、それ
を横切って連続的に走行するウェブ5に塗布を行うもの
である。図1は、コーターヘッド1のスリット2から、
直接、液が流下してカーテン膜4を形成し、ウェブ5に
塗布されるのに対して、図2は、スリット1から流出し
た液は、スライド面6で均一な液膜を形成した後に、カ
ーテン膜4を形成し、ウェブ5に塗布されるものであ
る。両者とも、最終的には、同様に薄い流下液膜である
カーテン膜4を形成することから、区別なくカーテン塗
布装置であり、本発明は、これらを包含する。
【0032】本発明で用いる弾性ロールとは、硬質の鉄
芯が合成樹脂で薄く覆われたものであり、具体的には各
種合成ゴムとしてエポキシ系樹脂・ポリアミド系樹脂・
ポリウレタン系樹脂・ポリイミド系樹脂・ポリアミドイ
ミド系樹脂・シリコン系樹脂・フッ化ビニリデン系樹脂
・イソシアネート系樹脂・ナイロン系樹脂・テトロン系
樹脂・イソシアネート系樹脂・ナイロン系樹脂など、ま
た天然繊維としてコットン・フィルコットン・ホワイト
コットン・ウールンペーパーなどの軟らかい材質によっ
て形成されるものであるが、ニップ圧・ニップ数・ニッ
プ通過時間及び表面ロール温度等なんら限定されるもの
ではない。本発明では、ロールの硬度をショアーD硬度
(ASTM規格・D−2240)で規定しているが、他
の硬度の表現としては例えばJIS硬度(K6301)
あるいはP&J硬度等においても換算されるものであ
る。本発明で用いる支持体のスムースター平滑度は15
0mmHg以下であるが、具体的には原紙の抄造時にお
いて、パルプの叩解・填料・抄造時のプレス圧及びマシ
ンカレンダー処理等によって調整される。また、表面サ
イスプレス及び下塗り層を設けることによっても行われ
る。なお、ここで言うスムースター平滑度とは、東英電
子工業株式会社製の空気透過型平滑計(型式SM−6
A)により測定した値であり、単位はmmHgで表され
数値が小さい程平滑が高い。
【0033】本発明において、顔料を主成分とする塗布
液とは、顔料とバインダー、その他添加剤と共に水に溶
解もしくは分散せしめた液であって、顔料、バインダ
ー、その他添加剤の濃度が、10〜70重量%のものを
言う。顔料、バインダーの配合割合は、一般に顔料10
0重量部に対し、バインダーが5重量部以上、好ましく
は、10〜70重量部であることが望ましい。本発明で
用いる塗被紙用顔料としては、カオリン、クレー、サチ
ンホワイト、酸化チタン、水酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、シリカ、活性白
土、レーキ等が挙げられる。
【0034】本発明に用いられるバインダーとしては、
スチレン・ブタジエン系、酢ビ・アクリル系、エチレン
・酢ビ系、ブタジエン・メチルメタクリル系、酢ビ・ブ
チルアクリレート系等の各種共重合体、ポリビニルアル
コール、無水マレイン酸共重合体、イソブテン・無水マ
レイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート
系共重合体等の合成系接着剤、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシ
ュドライして得られる冷水可溶性澱粉、カゼイン、大豆
蛋白等の天然系接着剤などのような一般に知られた接着
剤が挙げられる。また、必要に応じて、増粘剤、保水
剤、耐水化剤、着色剤等の通常の塗被紙用顔料に配合さ
れる各種助剤が適宜使用できる。
【0035】かくして得られた本発明の塗被組成物は、
ウェブの両面ないし片面に、単層ないし多層コーティン
グされるものである。多層塗布における下層部の塗布に
は、カーテン塗布装置以外の塗布装置の使用も可能であ
り、さらに、下層塗布部を乾燥せずに上層塗布を行うウ
ェットオンウェット塗布方法を行ってもよい。
【0036】本発明で使用されるウェブとしては、一般
に使用される上質紙、中質紙、更紙、マシンコート紙、
アート紙、キャストコート紙、合成紙、レジンコーテッ
ド紙、プラスティックフィルム等を含む。
【0037】本発明において、顔料を主成分とする塗布
液の塗布量は乾燥重量規準で、5g/m2以上、好まし
くは、10〜30g/m2が適当である。
【0038】
【作用】本発明において、カーテン塗布装置を用い、ソ
フトカレンダーの弾性ロールのショアーD硬度が70°
以上で、且つ該支持体のスムースター平滑度が150m
mHg以下とすることにより、白紙光沢・印刷光沢・不
透明度が高く、剛直度が強い印刷用顔料塗被紙を得るこ
とができる。
【0039】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お、以下に示す部および%はいずれも重量基準である。
【0040】実施例1 平滑度が100mmHgになるようにマシンカレンダー
処理を施した絶乾坪量80g/m2の上質紙に、以下の
配合を固形分濃度50%に調整し、カーテン塗布装置に
より絶乾塗布量20g/m2の印刷用顔料塗被紙を得
た。得られた印刷用顔料塗被紙にショアーD硬度が80
°の弾性ロールを用いて線圧100kg/cmのカレン
ダー処理を施した。
【0041】 <上塗り液配合> ・市販重質炭酸カルシウム(カービタル90) : 30部 ・市販2級クレー(アマゾン88) : 40部 ・市販2級クレー(ハイドラスパース) : 30部 ・市販ポリアクリル酸系分散剤(アロンT−40) : 0.1部 ・市販燐酸エステル化澱粉(MS−4800) : 2部 ・市販スチレン−ブタジエンラテックス(JSR−2026): 16部
【0042】実施例2 ショアーD硬度が70°の弾性ロールを用いて線圧10
0kg/cmのカレンダー処理を施した以外、実施例1
と全く同一の方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0043】実施例3 ショアーD硬度が100°の弾性ロールを用いて線圧1
00kg/cmのカレンダー処理を施した以外、実施例
1と全く同一の方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行っ
た。
【0044】実施例4 平滑度が150mmHgになるようにマシンカレンダー
処理を施した上質紙を用いた以外は、実施例1と全く同
一の方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0045】実施例5 平滑度が70mmHgになるようにマシンカレンダー処
理を施した上質紙を用いた以外は、実施例1と全く同一
の方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0046】比較例1 ショアーD硬度が60°の弾性ロールを用いて線圧10
0kg/cmのカレンダー処理を施した以外、実施例1
と全く同一の方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0047】比較例2 平滑度が200mmHgになるようにマシンカレンダー
処理を施した上質紙を用い、さらにはショアーD硬度が
70°の弾性ロールを用いて線圧100kg/cmのカ
レンダー処理を施した以外、実施例1と全く同一の方法
で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0048】比較例3 平滑度が200mmHgになるようにマシンカレンダー
処理を施した上質紙を用いた以外は、実施例1と全く同
一の方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0049】比較例4 平滑度が400mmHgになるようにマシンカレンダー
処理を施した上質紙を用いた以外は、実施例1と全く同
一の方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0050】比較例5 平滑度が200mmHgになるようにマシンカレンダー
処理を施した上質紙を用い、さらにはショアーD硬度が
100°の弾性ロールを用いて線圧100kg/cmの
カレンダー処理を施した以外、実施例1と全く同一の方
法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0051】比較例6 平滑度が400mmHgになるようにマシンカレンダー
処理を施した上質紙を用い、さらにはショアーD硬度が
100°の弾性ロールを用いて線圧100kg/cmの
カレンダー処理を施した以外、実施例1と全く同一の方
法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0052】比較例7 カーテン塗布装置の代わりにエアーナイフ塗布装置を用
いた以外、実施例1と全く同一の方法で印刷用顔料塗被
紙の作製を行った。
【0053】比較例8 カーテン塗布装置の代わりにエアーナイフ塗布装置を用
い、さらには平滑度が400mmHgになるようにマシ
ンカレンダー処理を施した上質紙を用いた以外は、実施
例1と全く同一の方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行っ
た。
【0054】比較例9 カーテン塗布装置の代わりにロール塗布装置を用い、以
外た実施例1と全く同一の方法で印刷用顔料塗被紙の作
製を行った。
【0055】比較例10 カーテン塗布装置の代わりにロール塗布装置を用い、さ
らには平滑度が400mmHgになるようにマシンカレ
ンダー処理を施した上質紙を用いた以外は、実施例1と
全く同一の方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0056】比較例11 液濃度を60%に調整し、カーテン塗布装置の代わりに
ブレード塗布装置を用いた以外、実施例1と全く同一の
方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0057】比較例12 液濃度を60%に調整し、カーテン塗布装置の代わりに
ブレード塗布装置を用い、さらには平滑度が400mm
Hgになるようにマシンカレンダー処理を施した上質紙
を用いた以外は、実施例1と全く同一の方法で印刷用顔
料塗被紙の作製を行った。
【0058】評価方法 1)白紙光沢 村上式光沢度計を用い、入射角75゜−反射角75゜と
してカレンダー処理後の試料の光沢度の測定を行った。
評価の目安として、白紙光沢64%以上を合格とした。 2)印刷光沢 RI−II型印刷試験機を使用して、一定量のインキ(東
洋キングウルトラ12紅)を試料に印刷した後、村上式
光沢度計を入射60゜−反射60゜として光沢度の測定
を行った。評価の目安として、インキ光沢65%以上を
合格とした。
【0059】3)不透明度 不透明度は、デジタルハンター反射率計(東洋精機製作
所製)を用い、JISP8138に基づいて紙の不透明
度を測定した。評価の目安として、不透明度93%以上
を合格とした。 4)剛直度 剛直度は、クラーク剛直度試験機(熊谷理機工業株式会
社製)を用い、JISP8143に基づいて紙の縦方向
のみを測定した。評価の目安として、剛直度70cm3
/100以上を合格とした。
【0060】5)その他 その他として、異なる塗布装置での塗布状況を覧外に示
した。評価の目安として、エアーナイフパターン・ロー
ルパターン及びストリークなど面質に悪影響がなきこと
とした。 6)総合評価 1)〜5)の各評価項目を総合し、×〜◎の総合評価を
行った。評価の目安として、○以上を合格とした。
【0061】評価結果は、実施例を表1に示し比較例を
表2、表3に示す。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【発明の効果】実施例及び比較例から明らかなように、
カーテン塗布装置を用いて、ショアーD硬度が70°以
上の弾性ロールからなるソフトカレンダー処理を施し、
且つ塗布する際の支持体のスムースター平滑度が150
mmHg以下とすることにより、特に白紙光沢・印刷光
沢・不透明度が高く、剛直度が強い印刷用顔料塗被紙を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すエクストルージョン型
のコーターヘッドを用いたカーテン塗布装置の概略図。
【図2】本発明の他の実施例を示すスライド型のコータ
ーヘッドを用いたカーテン塗布装置の概略図。
【符号の説明】
1 コーターヘッド 2 スリット 3 リップ 4 カーテン膜 5 ウェブ 6 スライド面 7 マニホールド 8 ロール 9 遮風板 10 受液槽 11a、11b エッジガイド 12 貯蔵タンク 13 給液ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に顔料を主成分とする塗布層を設
    けてなる印刷用顔料塗被紙において、該支持体のスムー
    スター平滑度が150mmHg以下であり、且つ該塗布
    層の塗布液をカーテン塗布装置により塗布し乾燥後、ソ
    フトカレンダーに通紙して表面仕上げをすることを特徴
    とする印刷用顔料塗被紙の製造方法。
  2. 【請求項2】 該ソフトカレンダーの弾性ロールのショ
    アーD硬度が70°以上であることを特徴とする請求項
    1記載の印刷用顔料塗被紙の製造方法。
JP21020193A 1993-08-25 1993-08-25 印刷用顔料塗被紙の製造方法 Pending JPH0770993A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005087999A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Voith Paper Patent Gmbh 半二重コーティング

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JP2005087999A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Voith Paper Patent Gmbh 半二重コーティング

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