JPH077216A - 希土類イオン添加レーザ素子および希土類イオン添加光増幅素子 - Google Patents

希土類イオン添加レーザ素子および希土類イオン添加光増幅素子

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JPH077216A
JPH077216A JP5327419A JP32741993A JPH077216A JP H077216 A JPH077216 A JP H077216A JP 5327419 A JP5327419 A JP 5327419A JP 32741993 A JP32741993 A JP 32741993A JP H077216 A JPH077216 A JP H077216A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 励起光よりも波長が短く且つ高出力なレーザ
光を出力することができるレーザ素子を提供する。 【構成】 光学材料としての光ファイバのコアにはTm
イオンとNdイオンとが添加されている。Ndイオン励
起用の波長809nmの光を入射部から光ファイバに入
射すると、Ndイオンは波長1.012μm付近の光を
放出する。Ndイオンから放出された光の吸収又はNd
イオンとTmイオンとの間のエネルギー伝達を3回行な
うことにより、Tmイオンは3回の励起遷移212,2
13,214を行ない、第3の高エネルギー準位206
に達する。その後、Tmイオンは発光遷移215をして
波長480nmの青色光を放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコヒーレント光を応用し
た光通信、光情報処理及び光応用計測制御分野等で使用
される希土類イオン添加レーザ素子および希土類イオン
添加光増幅素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、希土類イオンが添加された従来
の固体レーザ素子が用いられた固体レーザーの構成を示
しており、図7において、501はYLiF4 よりなる
固体レーザ素子、502は固体レーザ素子501の入射
部、503は固体レーザ素子501の出射部、504は
入射レンズ、505は励起光、506は出力されるレー
ザ、507は励起光源、508は出射レンズである。
【0003】図8は、固体レーザ素子501に添加され
たTm(ツリウム)イオンのエネルギー準位及びエネル
ギー遷移を示しており、図8において、601は光吸収
による準位遷移、602はフォノン放出による非発光遷
移、603は光放出による発光遷移であり、604,6
05,606,607は各々エネルギー準位である。
尚、縦軸608はエネルギーを単位cm-1(カイザー)
で示している。
【0004】図7に示すように、励起光源507から発
振された光波長795nmの励起光505を入射レンズ
504により集光し、集光された励起光505を入射部
502から固体レーザ素子501に入射する。図8に示
すように、Tmイオンのエネルギー状態は、励起光50
5が放出するエネルギーをTmイオンが吸収することに
より基底準位604から高エネルギー準位606に遷移
し、非発光遷移602により高エネルギー準位606か
ら第1中間準位605に遷移する。第1中間準位605
のときにTmイオンは1.50μmの光を放出し、Tm
イオンのエネルギー状態は第1中間準位605から第2
中間準位607に遷移する。Tmイオンが第1中間準位
605から第2中間準位607に発光遷移することによ
りTmイオンから放出された光は、入射部502及び出
射部503に設けられた反射膜によって共振された後、
出射部503から1.5μmのレーザとして出射され
る。
【0005】従来の固体レーザ素子は、その光学材料に
添加された希土類イオン例えばTmイオンが、励起光に
よりエネルギー準位が高くなるように励起された後、励
起光よりも低いエネルギー準位の光、すなわち励起光よ
りも長い波長のレーザを出射する3準位系又は4準位系
のものが主体であったが、近年、赤色又は赤外の励起光
を用い、2光子吸収によって励起光よりも短波長のレー
ザを発振するアップコンバージョンレーザ素子の開発が
盛んに行なわれている。アップコンバージョンレーザ素
子の従来の技術については、" CW Room-temperature bl
ue upconversion fibre laser", S.G. Grubb, K.W. Ben
nett, R.S. Cannon, and W.F. Humer Electronics Lett
ers, Vol 28, No. 13, pp 1243-1244.等において詳しく
述べられている。
【0006】以下、Tmイオンを用いた場合のアップコ
ンバージョンレーザ素子について図9のTmイオンのエ
ネルギー準位図を用いて説明する。
【0007】図9において、701は励起光源から発振
する1.12μmの励起光の吸収遷移、702はフォノ
ン放出による遷移、703は発光遷移を示し、704,
705,706,707,708,709,710はエ
ネルギー準位を示している。尚、縦軸608はエネルギ
ーを単位cm-1(カイザー)で示している。
【0008】Tmイオンはフッ化物系の光ファイバ(長
さ2m)のコア部に1000p.p.m.(1p.p.m.は重量当
たり1,000,000分の1である。)添加されてい
る。この光ファイバに1.12μmの励起光を入射する
と、Tmイオンのエネルギー準位は、励起光を吸収する
ことにより基底準位704から第1の高エネルギー準位
706に遷移した後、フォノン放出702により第1の
中間エネルギー準位705に遷移し、その後、同じ励起
光を吸収することにより第1の中間準位705から第2
の高エネルギー準位708に遷移した後、フォノン放出
702により第2の中間エネルギー準位707に遷移
し、その後、また同じ励起光を吸収することにより第2
の中間エネルギー準位707から第3のエネルギー準位
709に遷移する。そして、Tmイオンは第3の高エネ
ルギー準位709から基底準位704に遷移する際に4
80nmの青色光を放出する。Tmイオンから放出され
た光は、光ファイバの入射部及び出射部に設けられた反
射膜により共振された後、出射部からレーザとして発振
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来の
希土類イオン添加レーザ素子にはいくつかの問題点があ
る。
【0010】第1の問題は、従来の希土類イオン添加レ
ーザ素子において用いられ1.12μmの励起光を出射
する励起光源としては高出力のものが得られないことで
ある。すなわち、通常のNdイオン添加の固体レーザか
らは1.064μmのレーザが発振する。その理由は、
1.064μmの光の遷移確率が1.12μmの光の遷
移確率よりも2倍ほど高いからである。1.064μm
のレーザを発振する固体レーザ素子にかなりの工夫、例
えば共振器の反射膜を1.12μm近傍の波長の光を反
射するようにしたり、共振器内に波長選択性のあるエタ
ロンを挿入したりする等の手段を講じなければ、波長
1.12μmのレーザの発振は得られない。これらの手
段を講じると、1.12μmのレーザを発振することは
できるが、レーザの出力が低下し、励起に寄与するエネ
ルギーが不足してしまう。
【0011】第2の問題は、光ファイバのカットオフ波
長による励起光と発振光とのモード重なりの問題であ
る。すなわち、赤外光である1.12μmの励起光を用
いる場合、この励起光を光ファイバ内でなるべく無損失
且つ単一モードで伝搬するためには、光ファイバのコア
部をその波長に見合う大きさにしなければならない。つ
まり光ファイバのカットオフ波長:λc を0.9〜1.
0μmの間に設定する必要がある。ところが、光ファイ
バのコア部をこのように大きくすると、発振光である4
80nmの光は光ファイバ中においてマルチモードで伝
搬してしまう。このため、励起光の光ファイバ中の伝播
モードと発振光の光ファイバ中の伝播モードとの重なり
が非常に悪くなり、発振光出力の励起光出力に対する効
率が悪くなる。
【0012】前記に鑑み、本発明は、通常用いられる半
導体レーザからの励起光を用いることにより高出力のレ
ーザが得られる固体レーザ素子、及び前記の励起光を用
いて高利得が得られる光増幅素子を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、光学材料に、通常用いられる励起光によ
り励起される希土類イオンと、該希土類イオンが発光遷
移する際に放出する光により複数回励起される希土類イ
オンとを添加するものである。
【0014】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、希土類イオン添加レーザ素子を、Tmイオンと該T
mイオンとは異なる他の希土類イオンとが添加された光
学材料により形成されており、共振器を構成する入射部
と出射部とを備えており、前記他の希土類イオンは、該
他の希土類イオンの吸収波長に相当する波長で発振し前
記入射部から入射するレーザを吸収することにより励起
され励起状態から発光遷移することにより波長1.0μ
m〜1.2μmの光を放出し、前記Tmイオンは、前記
他の希土類イオンが放出する波長1.0μm〜1.2μ
mの光を吸収するか又は励起状態の前記他の希土類イオ
ンからエネルギー伝達されることにより基底準位から第
1の励起状態になり、該第1の励起状態のときに前記他
の希土類イオンが放出した波長1.0μm〜1.2μm
の光を吸収するか又は励起状態の前記他の希土類イオン
からエネルギー伝達されることにより第2の励起状態に
なり、該第2の励起状態のときのエネルギー準位と該エ
ネルギー準位よりも低いエネルギー準位との間で反転分
布を行ない、前記Tmイオンが前記第2の励起状態から
発光遷移する際に放出する光を前記出射部からレーザと
して発振する構成である。
【0015】請求項2の発明が講じた解決手段は、希土
類イオン添加レーザ素子を、Tmイオンと該Tmイオン
とは異なる他の希土類イオンとが添加された光学材料に
より形成されており、共振器を構成する入射部と出射部
とを備えており、前記他の希土類イオンは、該他の希土
類イオンの吸収波長に相当する波長で発振し前記入射部
から入射するレーザ光を吸収することにより励起され、
励起状態から発光遷移することにより波長1.0μm〜
1.2μmの光を放出し、前記Tmイオンは、前記他の
希土類イオンが放出する波長1.0μm〜1.2μmの
光を吸収するか又は励起状態の前記他の希土類イオンか
らエネルギー伝達されることにより基底準位から第1の
励起状態になり、該第1の励起状態のときに前記他の希
土類イオンが放出する波長1.0μm〜1.2μmの光
を吸収するか又は励起状態の前記他の希土類イオンから
エネルギー伝達されることにより第2の励起状態にな
り、該第2の励起状態のときに前記他の希土類イオンが
放出する波長1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか
又は励起状態の前記他の希土類イオンからエネルギー伝
達されることにより第3の励起状態になり、該第3の励
起状態のときのエネルギー準位と該エネルギー準位より
も低いエネルギー準位との間で反転分布を行ない、前記
Tmイオンが前記第3の励起状態から発光遷移する際に
放出した光を前記出射部からレーザとして発振する構成
である。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2の構成
に、前記光学材料は光学的屈折率が高いコア部と該コア
部を囲繞し該コア部よりも光学的屈折率が低いクラッド
部とを有し且つ前記コア部に前記Tmイオン及び前記他
の希土類イオンが添加された光ファイバであるという構
成を付加するものである。
【0017】請求項4の発明は、請求項1〜3の構成
に、前記他の希土類イオンはNdイオンであるという構
成を付加するものである。
【0018】請求項5の発明は、請求項1〜4の構成
に、前記光学材料はフッ化物系素材、SiO2 系素材又
はハライド系素材により形成されているという構成を付
加するものである。
【0019】請求項6の発明は、請求項1〜5の構成
に、前記レーザの波長は680nm±20nm又は81
0±20nmであるという構成を付加するものである。
【0020】請求項7の発明は、希土類イオン添加光増
幅素子を、Tmイオンと該Tmイオンとは異なる他の希
土類イオンとが添加された光学材料により形成されてお
り、共振器を構成する入射部と出射部とを備えており、
前記他の希土類イオンは、該他の希土類イオンの吸収波
長に相当する波長で発振し前記入射部から入射するレー
ザを吸収することにより励起され、励起状態から発光遷
移することにより波長1.0μm〜1.2μmの光を放
出し、前記Tmイオンは、前記他の希土類イオンが放出
する波長1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又は
励起状態の前記他の希土類イオンからエネルギー伝達さ
れることにより基底準位から第1の励起状態になり、該
第1の励起状態のときに前記他の希土類イオンが放出す
る波長1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又は励
起状態の前記他の希土類イオンからエネルギー伝達され
ることにより第2の励起状態になり、該第2の励起状態
のときのエネルギー準位と該エネルギー準位よりも低い
エネルギー準位との間で反転分布を行ない、前記入射部
から入射した光を増幅すると共に増幅した光を前記出射
部から出射する構成とするものである。
【0021】請求項8の発明は、希土類イオン添加光増
幅素子を、Tmイオンと該Tmイオンとは異なる他の希
土類イオンとが添加された光学材料により形成されてお
り、共振器を構成する入射部と出射部とを備えており、
前記他の希土類イオンは、該他の希土類イオンの吸収波
長に相当する波長で発振し前記入射部から入射するレー
ザ光を吸収することにより励起され、励起状態から発光
遷移することにより波長1.0μm〜1.2μmの光を
放出し、前記Tmイオンは、前記他の希土類イオンが放
出する波長1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又
は励起状態の前記他の希土類イオンからエネルギー伝達
されることにより基底準位から第1の励起状態になり、
該第1の励起状態のときに前記他の希土類イオンが放出
する波長1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又は
励起状態の前記他の希土類イオンからエネルギー伝達さ
れることにより第2の励起状態になり、該第2の励起状
態のときに前記他の希土類イオンが放出する波長1.0
μm〜1.2μmの光を吸収するか又は励起状態の前記
他の希土類イオンからエネルギー伝達されることにより
第3の励起状態になり、該第3の励起状態のときのエネ
ルギー準位と該エネルギー準位よりも低いエネルギー準
位との間で反転分布を行ない、前記入射部から入射した
光を増幅すると共に増幅した光を前記出射部から出射す
る構成とするものである。
【0022】請求項9の発明は、請求項7又は8の構成
に、前記光学材料は、光学的屈折率が高いコア部と該コ
ア部を囲繞し該コア部よりも光学的屈折率が低いクラッ
ド部とを有し且つ前記コア部に前記Tmイオン及び前記
他の希土類イオンが添加された光ファイバであるという
構成を付加するものである。
【0023】請求項10の発明は、請求項7〜9の構成
に、前記他の希土類イオンはNdイオンであるという構
成を付加するものである。
【0024】請求項11の発明は、請求項7〜10の構
成に、前記光学材料はフッ化物系素材、SiO2 系素材
又はハライド系素材により形成されているという構成を
付加するものである。
【0025】請求項12の発明は、請求項7〜11の構
成に、前記レーザの波長は680nm±20nm又は8
10±20nmであるという構成を付加するものであ
る。
【0026】
【作用】請求項1の構成により、他の希土類イオンは、
入射部から入射し該他の希土類イオンの吸収波長に相当
する波長で発振するレーザを吸収することにより励起さ
れる。Tmイオンは、他の希土類イオンが放出する光の
吸収又は他の希土類イオンとの間のエネルギー伝達を2
回経ることにより、基底準位から第1の励起状態になっ
た後、第1の励起状態から第2の励起状態になり、第2
の励起状態から発光遷移することにより赤外光を放出す
る。この赤外光は共振器を構成する入射部と出射部とに
よって共振された後、出射部からレーザとして発振す
る。
【0027】請求項2の構成により、他の希土類イオン
は、入射部から入射し該他の希土類イオンの吸収波長に
相当する波長で発振するレーザを吸収することにより励
起される。Tmイオンは、他の希土類イオンが放出する
光の吸収又は他の希土類イオンとの間のエネルギー伝達
を3回経ることにより、基底準位から第1の励起状態に
なった後、第1の励起状態から第2の励起状態になり、
その後、第2の励起状態から第3の励起状態になり、第
3の励起状態から発光遷移することにより青色光を放出
する。この青色光は共振器を構成する入射部と出射部と
によって共振された後、出射部からレーザとして発振す
る。
【0028】請求項7の構成により、他の希土類イオン
は、入射部から入射し該他の希土類イオンの吸収波長に
相当する波長で発振するレーザを吸収することにより励
起される。Tmイオンは、他の希土類イオンが放出する
光の吸収又は他の希土類イオンとの間のエネルギー伝達
を2回経ることにより、基底準位から第1の励起状態に
なった後、第1の励起状態から第2の励起状態になり、
第2の励起状態から発光遷移する。入射部から入射した
光は、第2の励起状態から発光遷移するTmイオンによ
って増幅された後、出射部から出射する。
【0029】請求項8の構成により、他の希土類イオン
は、入射部から入射し該他の希土類イオンの吸収波長に
相当する波長で発振するレーザを吸収することにより励
起される。Tmイオンは、他の希土類イオンが放出する
光の吸収又は他の希土類イオンとの間のエネルギー伝達
を3回経ることにより、基底準位から第1の励起状態に
なった後、第1の励起状態から第2の励起状態になり、
その後、第2の励起状態から第3の励起状態になり、第
3の励起状態から発光遷移する。入射部から入射した光
は、第3の励起状態から発光遷移するTmイオンによっ
て増幅された後、出射部から出射する。
【0030】
【実施例】以下、本発明の第1実施例に係る希土類イオ
ン添加レーザ素子について図面を参照しながら説明す
る。
【0031】図1は、第1実施例に係る希土類イオン添
加レーザ素子が用いられた固体レーザの構成を示してお
り、該固体レーザは、光学材料としての光ファイバ10
1、光ファイバ101の入射部102、光ファイバ10
1の出射部103、入射レンズ系104a,104b、
809nmの励起光を出射する半導体レーザよりなる励
起光源107、出射レンズ系108、及び励起光源10
7を駆動するための駆動電源109を備えている。駆動
電源109により駆動された励起光源107は波長80
9nmの励起光105を出射し、該励起光105は、入
射レンズ系104a,104bによって集光された後、
入射部102から光ファイバ101に入射し、光ファイ
バ101内で利得を得て出射部103からレーザよりな
る出射光106として発振し、その後、出射レンズ系1
08により平行光とされる。
【0032】本第1実施例に係る光ファイバ101を構
成する光学材料は、1000p.p.m.のTm3+イオンと1
000p.p.m.の他の希土類イオンとしてのNd3+イオン
とが添加されたフッ化物系の材料例えばYLiF4 であ
る。光ファイバ101は、コア径:3μm、クラッド
径:125μm、カットオフ波長:0.6μmを有して
いる。
【0033】以下、前記光学材料における励起光の作用
を図2のエネルギー図を用いて詳しく説明する。
【0034】図2は、前記光学材料に添加されたNdイ
オン及びTmイオンのエネルギー準位を示しており、図
2において、201〜209はそれぞれエネルギー準位
を示し、210〜216はそれぞれエネルギー準位20
1〜209間の遷移を示している。尚、縦軸220はエ
ネルギーを単位cm-1(カイザー)で示している。
【0035】図1に示す励起光源107から出射された
励起光105は、前記光学材料に添加されたNdイオン
に吸収され、Ndイオンのエネルギー準位は基底準位2
07から高エネルギー準位209に吸収遷移210をす
る。その後、Ndイオンは、高エネルギー準位209か
ら中間準位208に発光遷移211をする。
【0036】光学材料の内部において、発光遷移211
により放出される波長1.0μm〜1.2μmの光がT
mイオンに吸収されるか又はNdイオンとTmイオンと
の間のエネルギー伝達が行なわれ、これによりTmイオ
ンの第1の励起遷移212が起きる。すなわち、Tmイ
オンのエネルギー準位は、第1の励起遷移212により
基底準位201から第1の高エネルギー準位203に遷
移した後、非発光遷移216により第1の中間準位20
2に遷移する。なお、この場合、励起光源107から出
射された励起光105を直接に吸収することにより基底
準位207から第1の中間準位202に遷移するTmイ
オンも存在する。
【0037】図5はNdイオンの発光特性を示してお
り、図5において、横軸は波長をμmの単位で示し、縦
軸は光出力を任意単位で示している。図6はTmイオン
の吸収特性を示しており、図6において、横軸は波長を
μmの単位で示し、縦軸は吸収係数をdB/km/pp
m(デシベル毎km毎濃度)の単位で示している。図5
及び図6から明らかなように、Ndイオンが放出する光
の波長領域は1.0〜1.2μmであり、基底準位のT
mイオンが吸収する光の波長領域も1.0〜1.2μm
であり、両方の波長領域が一致しているので、発光遷移
211によりNdイオンから放出される光のTmイオン
による吸収及びNdイオンとTmイオンとの間のエネル
ギー伝達は高い確率で行なわれる。
【0038】その後、光学材料の内部において、発光遷
移211により放出される波長1.0μm〜1.2μm
の光がTmイオンに吸収されるか又はNdイオンとTm
イオンとの間のエネルギー伝達が行なわれ、これにより
Tmイオンの第2の励起遷移213が起きる。すなわ
ち、Tmイオンのエネルギー準位は、第2の励起遷移2
13により、第1の中間準位202から第2の高エネル
ギー準位205に遷移した後、非発光遷移216により
第2の中間準位204に遷移する。
【0039】その後、再び、光学材料の内部において、
発光遷移211により放出される波長1.0μm〜1.
2μmの光がTmイオンに吸収されるか又はNdイオン
とTmイオンとの間のエネルギー伝達が行なわれ、これ
によりTmイオンの第3の励起遷移214が起きる。す
なわち、Tmイオンのエネルギー準位は、第3の励起遷
移214により、第2の中間準位204から第3の高エ
ネルギー準位206に遷移する。
【0040】その後、Tmイオンのエネルギー準位は、
発光遷移215により第3の高エネルギー準位206か
ら基底準位201に遷移する。この発光遷移215によ
り放出された光は波長480nmの青色の光である。
【0041】Tmイオンは第3の高エネルギー準位20
6と基底準位201との間で反転分布を行ない、発光遷
移215に伴ってTmイオンから放出された480nm
の光は、光ファイバ101の入射部102の端面及び出
射部103の端面にそれぞれ設けられた反射型ミラーに
より共振されることによって利得を得た後、出射部10
3から青色レーザとして発振する。光ファイバ101の
出射部103から発振したレーザは出射レンズ系108
によって平行光とされる。なお、第1実施例における反
射型ミラーの波長480nmの光に対する反射率は、入
射部102においては99%、出射部103においては
95%にそれぞれ設定されている。
【0042】以上のように、希土類イオン添加レーザ素
子は、励起光エネルギーによるアップコンバージョン過
程を3回経て、励起光よりもエネルギーが高い光つまり
励起光よりも波長が短いレーザを発振することができ
る。
【0043】励起光によるアップコンバージョンを行な
う従来の青色レーザ素子においては、1.12μm付近
の励起光を外部から入力しなければならないところ、
1.12μm付近の波長で発振するレーザがないため
1.12μm付近の励起光を得ることは困難である。と
ころが、第1実施例によると、市販品であり波長809
nmの強力なレーザを発振する半導体レーザを励起光源
として用いることができるので、低価格且つ小型の青色
固体レーザを実現できる。
【0044】第1実施例のレーザ素子の特性は、光出
力:100mWの励起光源に対して光出力:50mWの
出力光が得られる、つまり50%の変換効率が得られる
高効率なものである。
【0045】以下、本発明の第2実施例に係る希土類イ
オン添加レーザ素子について図面を参照しながら説明す
る。
【0046】本第2実施例に係る希土類イオン添加レー
ザが用いられた固体レーザの構成については前記第1実
施例と同様であるので図面は省略する。
【0047】図3は、第2実施例の光ファイバ101を
構成する光学材料に添加されたNdイオン及びTmイオ
ンのエネルギー準位を示しており、図3において、30
1〜309はそれぞれエネルギー準位を示し、310〜
316はそれぞれエネルギー準位301〜309間の遷
移を示している。尚、縦軸320は、エネルギーを単位
cm-1(カイザー)で示している。
【0048】図1に示す励起光源107から出射された
励起光105は、前記光学材料に添加されたNdイオン
に吸収され、Ndイオンのエネルギー準位は基底準位3
07から高エネルギー準位309に吸収遷移310をす
る。その後、Ndイオンは、高エネルギー準位309か
ら中間準位308まで発光遷移311をする。
【0049】光学材料の内部において、発光遷移311
により放出される波長1.0μm〜1.2μmの光がT
mイオンに吸収されるか又はNdイオンとTmイオンと
の間のエネルギー伝達が行なわれ、これによりTmイオ
ンの第1の励起遷移312が起きる。すなわち、Tmイ
オンのエネルギー準位は、第1の励起遷移312により
基底準位301から第1の高エネルギー準位303に遷
移した後、非発光遷移316により第1の中間準位30
2に遷移する。
【0050】その後、光学材料の内部において、発光遷
移311により放出される波長1.0μm〜1.2μm
の光がTmイオンに吸収されるか又はNdイオンとTm
イオンとの間のエネルギー伝達が行なわれ、これにより
Tmイオンの第2の励起遷移313が起きる。すなわ
ち、Tmイオンのエネルギー準位は、第2の励起遷移3
13により、第1の中間準位302から第2の高エネル
ギー準位305に遷移した後、非発光遷移316により
第2の中間準位304に遷移する。
【0051】その後、Tmイオンのエネルギー準位は、
発光遷移315により第2の中間準位304から基底準
位301に遷移する。この発光遷移315により放出さ
れた光は波長1.48μmの赤外光である。
【0052】Tmイオンは第2の中間準位304と基底
準位301との間で反転分布を行なう。発光遷移315
に伴ってTmイオンから放出された波長1.48μmの
光は、光ファイバ101の入射部102の端面及び出射
部103の端面にそれぞれ設けられた反射型ミラーによ
り共振されることによって利得を得た後、出射部103
から赤外レーザとして発振する。光ファイバ101の出
射部103から発振されたレーザは出射レンズ系108
によって平行光とされる。なお、第2実施例における反
射型ミラーの波長1.48μmの光に対する反射率は、
入射部102においては99%、出射部103において
は95%にそれぞれ設定されている。
【0053】第2実施例によると、市販品であり波長8
09nmの強力なレーザを発振する半導体レーザを励起
光源として用いることができるので、低価格且つ小型の
赤外光レーザ素子を実現できる。また、第2実施例のレ
ーザ素子の特性は、光出力:1Wの励起光源に対して光
出力:500mWの出力光が得られる。従来の波長1.
48μmの固体レーザ素子によると120mWの出力光
しか得られなかったが、第2実施例によると500mW
という高出力を得ることができる。
【0054】以下、本発明の第3実施例に係る希土類イ
オン添加光増幅素子について図面を参照しながら説明す
る。
【0055】図4は、第3実施例に係る希土類イオン添
加光増幅素子が用いられた光増幅器の構成を示してお
り、該光増幅器は、光学材料としての第1の光ファイバ
101、入射レンズ系104a,104b、809nm
の励起光を出射する半導体レーザよりなる励起光源10
7、及び励起光源107を駆動するための駆動電源10
9、Erイオンが添加された光学材料からなる第2の光
ファイバ401、1.55μmの信号光を出射する信号
光源402、第2の光ファイバ401を励起する1.4
8μmの半導体レーザモジュール403、信号光源40
2から出射された光と半導体レーザモジュール403か
ら出射された光とを合波する第1の合波器404、第1
の合波器404から出射された光と励起光源107から
出射された励起光とを合波する第2の合波器405、4
本の接続用光ファイバ406、第1の光ファイバ101
と第2の光ファイバ401との接続部407、光アイソ
レータ408、及び出射部409を備えている。
【0056】信号光源402から出射された1.55μ
mの信号光と半導体レーザモジュール403から出射さ
れた1.48μmの光とは第1の合波器404で合波さ
れた後、第2の合波器405に入力される。励起光源1
07から出射された809nmの励起光105は入射レ
ンズ系104a,104bにより集光された後、接続用
光ファイバ406を介して第2の合波器405に入力さ
れる。第2の合波器405において合波された1.55
μmの信号光、1.48μmの光及び809nmの励起
光は第1の光ファイバ101に入力され、1.48μm
の光は前記第2実施例と同様に第1の光ファイバ101
内において809nmの励起光により増幅される。1.
55μmの信号光、増幅された1.48μmの光及び8
09nmの励起光は接続部407を経て第2の光ファイ
バ401に入力される。1.55μmの信号光は第2の
光ファイバ401において1.48μmの光により増幅
され、増幅された信号光は出射部409から出射され
る。尚、アイソレータ408は第2の光ファイバ401
内における1.55μmのレーザ発振を防止している。
【0057】以上のように構成された希土類イオン添加
光増幅器を用いて、1.55μmの信号光を−10dB
m、1.48μmの光を100mW、809nmの励起
光を300mWの出力でそれぞれ出力した。接続部40
7において検出した結果は、1.55μmの信号光が−
10dBm、1.48μmの光が1W、809nmの光
が10mWであり、出射部409において検出した結果
は1.55μmの信号光が40dBmであった。これに
より、1.55μmの信号光に対して50dBの利得が
得られることが確認できた。すなわち、従来の光増幅器
によると、最高出力120mWの1.48μmの半導体
レーザを用いても、1.55μmの信号光の増幅の利得
は40dBしか得られなかったのが、第3実施例に係る
光増幅素子を用いた光増幅器によると50dBの利得が
得られる。
【0058】尚、前記第1、第2及び第3の実施例にお
いては、フッ化物系の光学材料を用いたが、これに代え
て、SiO2 系素材又はInF3 等のハライド系素材に
より形成された光学材料を用いてもよい。
【0059】また、前記第1、第2及び第3の実施例に
おいては、Ndイオンを809nmの光で励起したが、
Ndイオンが吸収可能であれば、他の波長の光により励
起してもよい。
【0060】さらに、前記第1、第2及び第3の実施例
においては、Tmイオンの励起光としては、Ndイオン
が放出する1.12μmの光を用いたが、これに代えて
1.0μm付近の波長の光を放出する希土類イオンつま
りTmイオンが吸収可能な光を放出するYb3+イオン、
Pr3+イオン、Sm3+イオン、Ho3+イオン等の他の希
土類イオンを用いてもよい。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明に係る希土類イオン添加
レーザ素子によると、他の希土類イオンは入射部から入
射し該他の希土類イオンの吸収波長に相当する波長で発
振するレーザを吸収することにより励起され、Tmイオ
ンは他の希土類イオンが放出する光の吸収又は他の希土
類イオンとの間のエネルギー伝達を2回行なうことによ
り基底準位から第1の励起状態を経て第2の励起状態に
なり、該第2の励起状態から発光遷移することにより赤
外光を放出するため、通常用いられている高出力な半導
体レーザを励起光源として用いることができるので、高
出力で且つ高い変換効率のレーザを発振することが可能
になる。
【0062】請求項2の発明に係る希土類イオン添加レ
ーザ素子によると、Tmイオンは他の希土類イオンが放
出する光の吸収又は他の希土類イオンとの間のエネルギ
ー伝達を3回行なうことにより基底準位から第1の励起
状態及び第2の励起状態を経て第3の励起状態になり、
該第3の励起状態から発光遷移することにより青色光を
放出するため、通常用いられている高出力な半導体レー
ザを励起光源として用いることができると共に高出力で
且つ励起光よりもエネルギーが高いつまり励起光よりも
波長が短いレーザを発振することが可能になる。
【0063】請求項7の発明に係る希土類イオン添加光
増幅素子によると、Tmイオンは他の希土類イオンが放
出する光の吸収又は他の希土類イオンとの間のエネルギ
ー伝達を2回行なうことにより基底準位から第1の励起
状態を経て第2の励起状態になり、第2の励起状態から
発光遷移する際に入射部から入射した光を増幅するの
で、通常用いられている半導体レーザを用いて高い増幅
利得を得ることができる。
【0064】請求項8の発明に係る希土類イオン添加光
増幅素子によると、Tmイオンは他の希土類イオンが放
出する光の吸収又は他の希土類イオンとの間のエネルギ
ー伝達を3回行なうことにより基底準位から第1の励起
状態及び第2の励起状態を経て第3の励起状態になり、
第3の励起状態から発光遷移する際に入射部から入射し
た光を増幅するので、通常用いられている半導体レーザ
を用いて高い増幅利得を得ることができる。
【0065】さらに、前記の希土類イオン添加レーザ素
子又は光増幅素子は、通常の3準位又は4準位系の固体
レーザ又は光増幅器はもちろん、アップコンバージョン
系の固体レーザ又は光増幅器にも容易に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例又は第2実施例に係る希土
類イオン添加レーザ素子を用いた固体レーザの構成図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例における希土類イオンのエ
ネルギー準位の遷移を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例における希土類イオンのエ
ネルギー準位の遷移を示す図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る希土類イオン添加光
増幅素子を用いた光増幅器の構成図である。
【図5】Ndイオンの発光特性を示す図である。
【図6】Tmイオンの吸収特性を示す図である。
【図7】従来の希土類イオン添加レーザ素子を用いた固
体レーザの構成図である。
【図8】従来の希土類イオン添加レーザ素子における希
土類イオンのエネルギー準位の一の遷移例を示す図であ
る。
【図9】従来の希土類イオン添加レーザ素子における希
土類イオンのエネルギー準位の他の遷移例を示す図であ
る。
【符号の説明】
101 光ファイバ(光学材料)、第1の光ファイバ
(光学材料) 102 入射部 103 出射部 104a,104b 入射レンズ系 105 励起光 106 出射光 107 励起光源 108 出射レンズ系 109 駆動電源 201 エネルギー準位 202 エネルギー準位 203 エネルギー準位 204 エネルギー準位 205 エネルギー準位 206 エネルギー準位 207 エネルギー準位 208 エネルギー準位 209 エネルギー準位 210 吸収遷移 211 発光遷移 212 第1の励起遷移 213 第2の励起遷移 214 第3の励起遷移 215 発光遷移 216 非発光遷移 301 エネルギー準位 302 エネルギー準位 303 エネルギー準位 304 エネルギー準位 305 エネルギー準位 306 エネルギー準位 307 エネルギー準位 308 エネルギー準位 309 エネルギー準位 310 吸収遷移 311 発光遷移 312 第1の励起遷移 313 第2の励起遷移 315 発光遷移 316 非発光遷移 401 第2の光ファイバ 402 信号光源 403 半導体レーザモジュール 404 第1の合波器 405 第2の合波器 406 接続用光ファイバ 407 接続部 408 光アイソレータ 409 出射部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Tmイオンと該Tmイオンとは異なる他
    の希土類イオンとが添加された光学材料により形成され
    ており、 共振器を構成する入射部と出射部とを備えており、 前記他の希土類イオンは、該他の希土類イオンの吸収波
    長に相当する波長で発振し前記入射部から入射するレー
    ザを吸収することにより励起され、励起状態から発光遷
    移することにより波長1.0μm〜1.2μmの光を放
    出し、 前記Tmイオンは、前記他の希土類イオンが放出する波
    長1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又は励起状
    態の前記他の希土類イオンからエネルギー伝達されるこ
    とにより基底準位から第1の励起状態になり、該第1の
    励起状態のときに前記他の希土類イオンが放出した波長
    1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又は励起状態
    の前記他の希土類イオンからエネルギー伝達されること
    により第2の励起状態になり、該第2の励起状態のとき
    のエネルギー準位と該エネルギー準位よりも低いエネル
    ギー準位との間で反転分布を行ない、 前記Tmイオンが前記第2の励起状態から発光遷移する
    際に放出する光を前記出射部からレーザとして発振する
    ことを特徴とする希土類イオン添加レーザ素子。
  2. 【請求項2】 Tmイオンと該Tmイオンとは異なる他
    の希土類イオンとが添加された光学材料により形成され
    ており、 共振器を構成する入射部と出射部とを備えており、 前記他の希土類イオンは、該他の希土類イオンの吸収波
    長に相当する波長で発振し前記入射部から入射するレー
    ザ光を吸収することにより励起され、励起状態から発光
    遷移することにより波長1.0μm〜1.2μmの光を
    放出し、 前記Tmイオンは、前記他の希土類イオンが放出する波
    長1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又は励起状
    態の前記他の希土類イオンからエネルギー伝達されるこ
    とにより基底準位から第1の励起状態になり、該第1の
    励起状態のときに前記他の希土類イオンが放出する波長
    1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又は励起状態
    の前記他の希土類イオンからエネルギー伝達されること
    により第2の励起状態になり、該第2の励起状態のとき
    に前記他の希土類イオンが放出する波長1.0μm〜
    1.2μmの光を吸収するか又は励起状態の前記他の希
    土類イオンからエネルギー伝達されることにより第3の
    励起状態になり、該第3の励起状態のときのエネルギー
    準位と該エネルギー準位よりも低いエネルギー準位との
    間で反転分布を行ない、 前記Tmイオンが前記第3の励起状態から発光遷移する
    際に放出した光を前記出射部からレーザとして発振する
    ことを特徴とする希土類イオン添加レーザ素子。
  3. 【請求項3】 前記光学材料は、光学的屈折率が高いコ
    ア部と該コア部を囲繞し該コア部よりも光学的屈折率が
    低いクラッド部とを有し且つ前記コア部に前記Tmイオ
    ン及び前記他の希土類イオンが添加された光ファイバで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の希土類イ
    オン添加レーザ素子。
  4. 【請求項4】 前記他の希土類イオンはNdイオンであ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の希土類イオン添加レーザ素子。
  5. 【請求項5】 前記光学材料はフッ化物系素材、SiO
    2 系素材又はハライド系素材により形成されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の希土
    類イオン添加レーザ素子。
  6. 【請求項6】 前記レーザの波長は680nm±20n
    m又は810±20nmであることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の希土類イオン添加レーザ
    素子。
  7. 【請求項7】 Tmイオンと該Tmイオンとは異なる他
    の希土類イオンとが添加された光学材料により形成され
    ており、 共振器を構成する入射部と出射部とを備えており、 前記他の希土類イオンは、該他の希土類イオンの吸収波
    長に相当する波長で発振し前記入射部から入射するレー
    ザを吸収することにより励起され、励起状態から発光遷
    移することにより波長1.0μm〜1.2μmの光を放
    出し、 前記Tmイオンは、前記他の希土類イオンが放出する波
    長1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又は励起状
    態の前記他の希土類イオンからエネルギー伝達されるこ
    とにより基底準位から第1の励起状態になり、該第1の
    励起状態のときに前記他の希土類イオンが放出する波長
    1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又は前記他の
    希土類イオンからエネルギー伝達されることにより第2
    の励起状態になり、該第2の励起状態のときのエネルギ
    ー準位と該エネルギー準位よりも低いエネルギー準位と
    の間で反転分布を行ない、 前記入射部から入射した光を増幅すると共に増幅した光
    を前記出射部から出射することを特徴とする希土類イオ
    ン添加光増幅素子。
  8. 【請求項8】 Tmイオンと該Tmイオンとは異なる他
    の希土類イオンとが添加された光学材料により形成され
    ており、 共振器を構成する入射部と出射部とを備えており、 前記他の希土類イオンは、該他の希土類イオンの吸収波
    長に相当する波長で発振し前記入射部から入射するレー
    ザ光を吸収することにより励起され、励起状態から発光
    遷移することにより波長1.0μm〜1.2μmの光を
    放出し、 前記Tmイオンは、前記他の希土類イオンが放出する波
    長1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又は励起状
    態の前記他の希土類イオンからエネルギー伝達されるこ
    とにより基底準位から第1の励起状態になり、該第1の
    励起状態のときに前記他の希土類イオンが放出する波長
    1.0μm〜1.2μmの光を吸収するか又は励起状態
    の前記他の希土類イオンからエネルギー伝達されること
    により第2の励起状態になり、該第2の励起状態のとき
    に前記他の希土類イオンが放出する波長1.0μm〜
    1.2μmの光を吸収するか又は励起状態の前記他の希
    土類イオンからエネルギー伝達されることにより第3の
    励起状態になり、該第3の励起状態のときのエネルギー
    準位と該エネルギー準位よりも低いエネルギー準位との
    間で反転分布を行ない、 前記入射部から入射した光を増幅すると共に増幅した光
    を前記出射部から出射することを特徴とする希土類イオ
    ン添加光増幅素子。
  9. 【請求項9】 前記光学材料は、光学的屈折率が高いコ
    ア部と該コア部を囲繞し該コア部よりも光学的屈折率が
    低いクラッド部とを有し且つ前記コア部に前記Tmイオ
    ン及び前記他の希土類イオンが添加された光ファイバで
    あることを特徴とする請求項7又は8に記載の希土類イ
    オン添加光増幅素子。
  10. 【請求項10】 前記他の希土類イオンはNdイオンで
    あることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記
    載の希土類イオン添加光増幅素子。
  11. 【請求項11】 前記光学材料はフッ化物系素材、Si
    2 系素材又はハライド系素材により形成されているこ
    とを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の
    希土類イオン添加光増幅素子。
  12. 【請求項12】 前記レーザの波長は680nm±20
    nm又は810±20nmであることを特徴とする請求
    項7〜11のいずれか1項に記載の希土類イオン添加光
    増幅素子。
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JP2005210072A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Japan Science & Technology Agency 光ファイバおよび広帯域光増幅器
WO2007055137A1 (ja) * 2005-11-08 2007-05-18 Central Glass Company, Limited 光源装置

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