JPH0772358B2 - 片面電気めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

片面電気めっき鋼板の製造方法

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JPH0772358B2 JP1108455A JP10845589A JPH0772358B2 JP H0772358 B2 JPH0772358 B2 JP H0772358B2 JP 1108455 A JP1108455 A JP 1108455A JP 10845589 A JP10845589 A JP 10845589A JP H0772358 B2 JPH0772358 B2 JP H0772358B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、非めっき面の外観が優れると共に化成処理
性も良好な、自動車用防錆鋼板として好適な片面電気め
っき鋼板を安定して製造する方法に関する。
〈従来技術とその課題〉 近年、自動車の耐久性向上のため、Zn系等の片面電気め
っき鋼板が自動車用防錆鋼板として多用されるようにな
ってきた。なぜなら、片面電気めっき鋼板ではめっき面
によって優れた耐食性が確保されると共に、非めっき面
の良好な溶接性や塗装性を活用できるからである。
ところが、このような片面電気めっき鋼板を製造するに
当っては次のような問題があった。
即ち、電気めっきの際にはめっき浴として硫酸浴や塩化
物浴等の酸性浴が用いられるが、そのため非めっき面に
めっき浴(酸)による侵食が起こって表面に黒色を呈す
る腐食生成物に起因した汚れ(酸ヤケ)が生じる。更
に、この現象により鋼板の非めっき面が変色して外観品
位が損なわれるばかりか、化成処理性も劣化して塗装性
の悪化を招く結果となる。
そこで、実作業においては、これらの対策として「めっ
き後の鋼板の非めっき面にブラッシング等の機械的な研
磨或いは電解処理を施し、非めっき面に析出した金属そ
の他の汚れを除去する手段」が採られている。
しかし、上記“めっき後鋼板の非めっき面を機械的に研
磨する手段”では、非めっき面の汚れや黒変した部分
(以降、“黒色皮膜”と称す)の除去効果は或る程度認
められるものの、母材部の研削を伴うために表面粗さが
低下し、自動車メーカーでのブランキングラインにおい
て“すべり”が生じると言う問題があった。
そのため、一般的には“めっき後鋼板の非めっき面を電
解処理する手段”が採用されているが、この方法によっ
て更に安定な効果を確保すべく次のような種々の提案も
なされている。
a)被めっき鋼板に片面めっきを施した後、pH5〜9,濃
度50〜300g/の硫酸塩とリン酸塩との混合溶液中で前
記電解処理を実施する(特開昭62−99494号), b)被めっき鋼板に片面めっきを施した後、特定の硫黄
化合物を含有する導電性の浴中で陽極電解処理と陰極電
解処理の形態で前記電解処理を実施する(特開昭62−13
595号), c)被めっき鋼板に片面薄めっきを施した後、pH緩衝剤
と酸化剤を含む電解浴中で、非めっき面を陽極、めっき
面を陰極とする間接通電を行う形態で前記電解処理を実
施する(特開昭61−163292号), d)被めっき鋼板に片面めっきを施した後、トリエタノ
ールアミンを含む可溶性硫酸塩の水溶液中で前記電解処
理を実施する(特開昭61−117300号), e)被めっき鋼板に片面めっきを施した後、硫酸塩又は
リン酸塩を含む水溶液中で陽極処理する形態で前記電解
処理を実施する(特開昭61−106800号), f)被めっき鋼板に片面めっきを施した後、pH4〜10で
界面活性剤を0.05〜20%含む導電性の浴中で陽極処理す
る形態で前記電解処理を実施する(特公昭61−36597
号)。
しかしながら、実際上、このようなめっき後の電解処理
のためには、コストや設置スペース等の関係から処理槽
は1〜2槽しか設置できないのが普通であり、めっきラ
インにおいて鋼帯がこの処理槽を通過する“数秒或いは
それ以下の短い時間”内に非めっき面を十分に清浄化す
るのは困難であった。特に、Zn−Ni合金等の合金めっき
を行う場合にはめっき処理中に非めっき面へFeより貴な
Ni等の元素が析出するのを回避できないが、上記短時間
の電解処理ではこのような元素の除去は更に困難なこと
であった。
このようなことから、本発明が目的としたのは、片面電
気めっき鋼板製造時における前記問題点を解消し、外観
が優れると共に良好な化成処理性をも備える非めっき面
が確保された片面電気めっき鋼板を、格別な設備増を要
することなく安定して製造し得る手段の提供である。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者等は、上記目的を達成すべく数多くの実験を繰
り返しながら研究を重ねた結果、以下に示すような知見
を得ることができた。即ち、 (a) 実際の設備等を考慮した場合には、“めっき処
理が終わった後で非めっき面に形成された黒色皮膜を機
械研削や電解処理によって除去する手段”では非めっき
面の外観や化成処理性改善の根本的手段とはなり得ず、
従来法に見られる各種問題点を完全に解消するために
は、“鋼板の非めっき面がめっき液(酸)による侵食に
よって変色する現象(酸ヤケ)そのものを防止する手
段”の適用が必要であること。
(b) このような手段として、めっき液中に特定濃度
で吸着皮膜形成タイプの有機インヒビターを添加してお
く方法が極めて有効であり、これによって鋼板の活性面
に前記有機インヒビターが吸着することとなり、めっき
液中での非めっき面の酸ヤケが効果的に抑制されて十分
に清浄化された非めっき面が得られる上、化成処理性に
も格別な悪影響が生じないこと。
(c) また、めっき液中に有機インヒビターを添加し
ておく方法とは別に、めっき前処理液である“酸洗液”
乃至は“酸洗後の水洗液”中に吸着皮膜形成タイプの有
機インヒビターを特定濃度で添加しておくこともより一
層有効な手段であり、この手段によっても鋼板の活性面
に前記有機インヒビターが吸着することとなり、その後
のめっき液中での非めっき面の酸ヤケや化成処理性の劣
化が一段と効果的に抑制されること。
本発明は、上記知見等に基づいてなされたものであり、 「片面電気めっき鋼板を製造するに際し、めっき液中に
吸着皮膜形成タイプの有機インヒビターを1ppm以上添加
して鋼板の活性面に吸着させるか、或いはめっき前処理
液である酸洗液乃至は酸洗後の水洗液中に吸着皮膜形成
タイプの有機インヒビターを1ppm以上添加して鋼板の活
性面に吸着させておくことにより、更には有機インヒビ
ターの添加量を各0.1ppm以上とした上で上記両者を併用
することによってめっき液中での非めっき面の酸ヤケや
化成処理性劣化を効果的に抑制し、非めっき面の外観と
化成処理性とに優れた片面電気めっき鋼板を簡単かつ安
定に製造し得るようにした点」に特徴を有するものであ
る。
ここで、本発明において適用される吸着皮膜形成タイプ
の有機インヒビターとしては格別にその種類が問われる
ものではなく、例えばメリカプタン類,チオシアン類,
チオ尿素類,チアゾール類及びアミン類,ジアミン類,
ヒドラジン類,アミド類を代表的なものとして挙げるこ
とができ、これらを単独又は2種以上複合させて“めっ
き液”又は“めっき前に使用する酸洗液乃至酸洗後の水
洗液”に添加する。めっき液が塩化物又は硫酸浴の低pH
の酸性域であることから、酸洗い用に用いられる有機イ
ンヒビターをこの目的のために用いることができる。
〈作用〉 一般に、金属の防食方法の一つとして、腐食環境に少量
の物質(インヒビター)を添加して腐食を抑制すること
が古くから行われてきたが、これらインヒビターとして
非常に多くのものが知られており、例えば下記のように
色々の観点から分類されている。
化合物の形による分類 無機系インヒビター:クロム酸塩,亜硝酸塩等、 有機系インヒビター:アミン,アミド,アセチレン,メ
ルカプタン等、 作用機構による分類 陽極インヒビター:リン酸塩,ケイ酸塩,クロム酸塩
等、 陰極インヒビター:マグネシウム塩,亜鉛塩等、 吸着インヒビター:アミン,アミド等。
そして、このうちの有機系インヒビターは極性を持つ有
機化合物で、金属面の活性点(アノード域又はカソード
域)に吸着することによって腐食を抑制すると言われて
いる。その吸着は、インヒビター分子中にあるN,S,O原
子等の孤立電子対(lone pair electron),不飽和結合
のπ電子等が金属側に移動して吸着すると言われ、アノ
ード域又はカソード域或いはその双方に吸着し、それぞ
れの域で起きる反応を停止させるか、反応速度を抑制す
る効果を上げる。
本発明では、これらの有機インヒビターの1種又は2種
以上を“めっき液”又は“めっき前に使用する酸洗液乃
至酸洗後の水洗液”に1ppm以上の濃度で添加しておく
が、これにより該有機インヒビターは鋼板表面に吸着し
てH+イオンの放電を阻止し、めっき液中でのFeイオンの
溶出を抑制する。そして、その結果としてめっき液中で
の黒色皮膜の生成が防止され、外観劣化や化成処理性の
低下が抑えられる。
これら有機インヒビターとして働く化合物は、前述した
ように、その化合物の分子が金属表面に吸着するのに都
合の良い極性基を1つ或いは2つ以上持っている。この
ような極性基を持つものとして、,,等の孤立電
子対不飽和結合のπ原子等があるが、インヒビター分子
の大きさ,配向性,形及び電荷等によって鋼板に対する
吸着能力及びその結合の強さは変化する。また、めっき
液中の陰イオンも吸着皮膜や電気的二重層の構造に関係
しており、このため、同じ有機インヒビターを用いても
塩酸中と硫酸中とでは効果が異なる。即ち、硫酸浴系の
めっき浴の場合には特に吸着力の強いを有するインヒ
ビターを用いるのが好ましいが、及びを有するイン
ヒビターでも良いことは勿論である。また、塩化浴系の
めっき浴に対してはを有するインヒビターが好ましい
が、これに限定されるものではなく、その他のものでも
十分な効果を示す。
の孤立電子対を持つ有機インヒビターの具体例として
は第1表に示すものが挙げられる。
また、の孤立電子対を有する有機インヒビターとして
は、第1図に示すものが挙げられる。更に、の孤立電
子を有する有機インヒビターとしてはアルデヒド等が挙
げられる。
なお、めっき浴中にインヒビターを添加して片面めっき
鋼板を製造する場合には、添加する有機インヒビターの
種類及び添加量を、出来ればめっき液種及びめっき条件
に合わせて適切に選択するのが良いが、1〜10ppm程度
の範囲であれば概ね良好な効果が得られる。
ただ、有機系インヒビターをめっき液中に添加する場合
には、例えば電気ZnめっきではZnの結晶配向性が変わっ
てめっき外観が灰黒色化すると言った問題が生じがちで
あり、またZn−Ni,Zn−Fe,Zn−Ni−Co,Zn−Mn等の合金
電気めっきでは合金組成が変動する等の問題(例えばNi
含有率やFe含有率が低下するとの問題)が懸念される
が、めっき前の段階(例えば脱脂−酸洗の後の水洗、乃
至は前記酸洗の段階)において有機インヒビターを投入
した水又は酸液によって少なくとも鋼板の非めっき面を
浸す手段、即ち“酸洗液乃至酸洗後の水洗液に有機イン
ヒビターを添加して用いる手段”ではこのような問題が
ないので、より好ましいと言える。このように、めっき
に先立つ酸洗液乃至酸洗後の水洗液に有機インヒビター
を添加しておき、これに鋼板の少なくとも非めっき面を
浸すことによっても、非めっき面に吸着された有機イン
ヒビター膜により“めっき工程でのめっき液による非め
っき面の侵食”が効果的に防止され、酸ヤケが十分に抑
えられる。
何れの場合でも、有機インヒビターの添加量は1ppm以上
とすべきで、1ppm未満の添加量では所望の酸ヤケ抑制効
果が得られない。
更に、“酸洗液乃至酸洗後の水溶液に有機インヒビター
を添加して用いる手段”と“めっき液中に有機インヒビ
ターを添加する手段”とを併用することは、酸ヤケをよ
り効果的に防止する上で好ましいことである。そして、
この場合での有機インヒビターの添加量は、各々0.1ppm
以上であれば十分な効果を得ることができる。
続いて、本発明を実施例によって具体的に説明する。
〈実施例〉 実施例 1 まず、次に示す条件のめっき液を準備した。
浴組成 ZnSO4・7H2O : 130g/, NiSO4・6H2O : 260g/, Na2SO4 : 75g/, pH: 1.8, 浴温: 50℃。
次いで、これに第2表に示した有機インヒビターを添加
してから、 電流密度:60A/dm2, めっき付着量:20g/m2。
のめっき条件で鋼板に片面Zn−Ni合金めっきを施した。
その後、片面めっき鋼板における非めっき面の外観評
価,Ni残存量の蛍光X線による測定並びにリン酸亜鉛処
理性の評価を実施した。
リン酸亜鉛処理性の評価としては、目視及び走 査型電子顕微鏡観察により非めっき面に生成した化成皮
膜の均一性,緻密さを評価すると共に、X線回折により
ホスホフィライト〔Zn2Fe(PO4)2・4H2O〕とホパイト
〔Zn3(PO4)2・4H2O〕のピークを測定し、次式により
耐アルカリ性及び塗装密着性の指標であるP値を求め
た。
また、Zn−Ni合金めっき面については、蛍光X線により
皮膜のNi含有率を測定し、X線回折によりめっき皮膜の
相構造の同定を行った。
これらの調査結果を第2表に併せて示す。
第2表に示される結果からも明らかなように、めっき液
中に有機インヒビターを1ppm以上添加する本発明法によ
れば、非めっき面には酸ヤケ皮膜が生成せず、化成処理
も向上することが分かる。
ただ、試験番号6からして、有機インヒビターの添加量
が多くなるとめっき皮膜のNi含有率が低下し、相構造と
してはγからγ+ηへと変化することから、有機インヒ
ビターの必要以上に多量の添加がめっきの耐食性劣化を
招くとの推測も成り立つ。
実施例 2 次に示す条件のめっき液を準備した。
浴組成 ZnCl2 : 250g/, KCl : 320g/, NiCl2・6H2O : 100g/, pH: 4.5, 浴温: 55℃。
次いで、これに第3表に示した有機インヒビターを添加
してから、 電流密度 : 60A/dm2, めっき付着量 : 20g/m2。
のめっき条件で鋼板に片面Zn−Ni合金めっきを施した。
その後、実施例1と同様の評価を行い、その結果を第3
表に併せて示した。
この第3表に示される結果からも、本発明によると、外
観や化成処理性の良好な非めっき面を有 する片面めっき鋼板が安定して得られることが分かる。
なお、この実施例では、片面Zn−Ni電気めっき鋼板につ
いて説明したが、片面Zn電気めっき鋼板,片面Zn−Feめ
っき鋼板,片面Zn−Ni−Coめっき鋼板,片面Zn−Mnめっ
き鋼板等、他の片面電気めっき鋼板についても同様の結
果が得られることも確認された。
実施例 3 被処理鋼板面をカセイソーダ系の電解脱脂液でアルカリ
脱脂してからH2SO4中で電解し、その後第4表に示す種
々の濃度でチオ尿素を含有する洗浄水で水洗処理した
後、次の条件で片面Zn−Ni合金めっきを施した。
めっき浴組成 ZnSO4・7H2O : 120g/, NiSO4・6H2O : 250g/, 芒硝 :75g/, pH : 2, 浴温 : 55℃, 電流密度 : 60A/dm2, めっき付着量 : 20g/m2。
その後、片面めっき鋼板における非めっき面の外観評
価,Ni残存量の蛍光X線による測定並びにリン酸亜鉛処
理性の評価を実施した。なお、リン酸亜鉛処理性の評価
は実施例1におけると同様に行った。
これらの結果を第4表に併せて示す。
第4表に示される結果からも明らかなように、洗浄水中
にチオ尿素1ppm以上を添加して実施する本発明法による
と、得られる片面めっき鋼板の非めっき面に酸ヤケが発
生せず、化成処理性も向上することが分かる。更に、チ
オ尿素の添加量は好ましくは5ppm以上が良いことも推測
される。
実施例 4 実施例3と同様の片面Zn−Ni合金電気めっき鋼板の製造
において、電解脱脂後、H2SO4電解液の5%H2SO4中にメ
ルカプタンを添加し、そのH2SO4中で電解酸洗の後、水
洗後片面Zn−Ni合金電気めっきを施した。
そして、その後、実施例3におけると同様に片面めっき
鋼板における非めっき面の評価を実施した。
この結果を第5表に示す。
第5表に示される結果からも明らかなように、本発明に
よると品質良好な片面めっき鋼板の得られることが分か
る。
実施例 5 被処理鋼板面をカセイソーダ系の電解脱脂液でアルカリ
脱脂してから、ベンジルアミンを含有する10%HCl溶液
にて浸漬脱脂し、水洗後、塩化浴Znめっき浴にて片面め
っきを施した。なお、めっき条件は次の通りであった。
めっき浴組成 ZnCl2 : 250g/, KCl : 300g/, pH : 4, 浴温 : 60℃, 電流密度 : 60A/dm2, めっき付着量 : 20g/m2。
そして、その後、実施例3におけると同様に片面めっき
鋼板における非めっき面の評価を実施した。
この結果を第6表に示す。
第6表に示される結果からも明らかなように、本発明に
よると品質良好な片面めっき鋼板の得られることが分か
る。
実施例 6 実施例3と同様に、被処理鋼板面を苛性ソーダ系の電解
脱脂液でアルカリ脱脂してからH2SO4中で電解し、次い
で第7表に示す各種有機インヒビターを含有する洗浄水
で水洗処理した後、次のめっき液に各種有機インヒビタ
ー(第7表に併記)を添加して片面Zn−Ni合金めっきを
施し、その後非めっき面の外観評価,Ni残存量及びリン
酸亜鉛処理性の評価を実施した。なお、めっき条件は次
の通りであった。
めっき浴組成 ZnSO4・7H2O : 120g/, NiSO4・6H2O : 250g/, Na2SO4 : 75g/, pH : 2, 浴温 : 55℃, 電流密度 : 60A/dm2, めっき付着量 : 20g/m2。
これらの結果を第7表に併せて示す。
第7表に示される結果から明らかなように、酸洗後の水
溶液中に有機インヒビターを添加する手段とめっき液中
に有機インヒビターを添加する手段とを併用すると、そ
れぞれの単独手段での有機インヒビター量よりも少ない
添加量でもって良好な効果が得られており、より効果的
に酸ヤケを防止し得る手段であることが分かる。
〈効果の総括〉 以上に説明した如く、この発明によれば、極めて簡単な
手段によって非めっき面の外観並びに化成処理性が良好
な片面めっき鋼板をコスト安く製造することが可能とな
るなど、産業上極めて有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、の孤立電子対を持つ有機インヒビターを示
した図面である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面電気めっき鋼板を製造するに際し、め
    っき液中に吸着皮膜形成タイプの有機インヒビターを1p
    pm以上添加して鋼板の活性面に吸着させることにより、
    めっき液中での非めっき面の酸ヤケを抑制することを特
    徴とする、片面電気めっき鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】片面電気めっき鋼板を製造するに際し、め
    っき前処理液である酸洗液乃至は酸洗後の水洗液中に吸
    着皮膜形成タイプの有機インヒビターを1ppm以上添加し
    て鋼板の活性面に吸着させておくことにより、その後の
    めっき液中での非めっき面の酸ヤケを抑制することを特
    徴とする、片面電気めっき鋼板の製造方法。
  3. 【請求項3】片面電気めっき鋼板を製造するに際し、吸
    着皮膜形成タイプの有機インヒビターを0.1ppm以上添加
    した酸洗液乃至は酸洗後の水洗液で鋼板に前処理を施し
    た後、更に吸着皮膜形成タイプの有機インヒビターを0.
    1ppm以上添加しためっき液中で片面めっきを施すことに
    より、めっき液中での非めっき面の酸ヤケを抑制するこ
    とを特徴とする、片面電気めっき鋼板の製造方法。
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