JPH0772864A - 電子楽器の自動伴奏装置 - Google Patents

電子楽器の自動伴奏装置

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JPH0772864A
JPH0772864A JP5217633A JP21763393A JPH0772864A JP H0772864 A JPH0772864 A JP H0772864A JP 5217633 A JP5217633 A JP 5217633A JP 21763393 A JP21763393 A JP 21763393A JP H0772864 A JPH0772864 A JP H0772864A
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accompaniment
pitch
chord
sound
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Application number
JP5217633A
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English (en)
Inventor
Yoshibumi Kira
義文 吉良
Kazunori Matsuda
寿徳 松田
Takeshi Koike
剛 小池
Junichi Takano
純一 高野
Takayo Hosoda
恭代 細田
Satoshi Fujimoto
諭 藤本
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Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より自然な伴奏音を発生することができる自
動伴奏装置を提供する。 【構成】 電子キーボードにて実行される伴奏パターン
データ処理では、伴奏パターンデータ内の制御データに
基づきフラグF1〜Fnを更新する(S110〜S140)。そ
して、発音データを読み込んだときに、そのフラグが0
のときには、データテーブルからコードタイプに応じた
音高変換データを検索して、その変換データの値だけ発
音データの音高データを上下にシフトする音高シフト処
理を実行し、フラグが1のときには、音高データをシフ
トせずに発音データをそのまま後段の処理へ出力する音
高非シフト処理を実行する(S150〜S200)。この結果、
通常は音高シフト処理により、コードタイプにふさわし
く違和感のない伴奏音を発生させ、音高データをシフト
しない方が自然な伴奏音が得られる場合には、音高非シ
フト処理を実行させて音高データに忠実な伴奏音を発音
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子オルガン等
の電子楽器に備えられる自動伴奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子オルガンや電子キーボー
ド等の電子鍵盤楽器において、いわゆる自動伴奏装置を
備えたものが広く用いられている。この自動伴奏装置に
おいては、例えばロックやワルツ等といったリズム毎
に、音の高さを表す音高データ,発音タイミングデー
タ,音量データ,及び発音持続時間データを備えた基準
の伴奏データ(Cメジャーを基準に作成されることが多
い)を予め記憶しておき、この基準の伴奏データと、m
aj(メジャー),min(マイナー)等の和音の種類
(コードタイプ)及びC,D,E等の根音(コードルー
ト)からなるコード情報と、から伴奏音を発音するため
の発音データを生成するようにしている。そして、これ
により自動伴奏にコード進行をつける(即ち、曲の進行
に応じて伴奏のコードを変更する)ようにしているので
ある。
【0003】尚、上述のコード情報を装置に与える方法
としては、演奏者が演奏を開始する前に所定のスイッチ
操作により外部から入力する方法、演奏者が演奏中に鍵
盤を押鍵することにより入力する方法、及びROM等の
メモリに予めコード進行のデータを記憶させておく方法
等、様々なものがある。
【0004】ここで、伴奏データとコード情報とに基づ
き伴奏用の発音データを生成する方法として、例えば、
特開平4−30198号公報に開示されているように、
予めコードタイプ毎に、1オクターブ内の12個の各音
(C,C# ,D,D# ,E,F,F# ,G,G# ,A,
# ,B)を、夫々、半音上にシフトしたり、半音下に
シフトしたりするための音高変換データをROM等に格
納しておき、上述のように与えられるコード情報のコー
ドタイプに応じて、その音高変換データを読み出し、読
み出した音高変換データに基づいて伴奏データ内の音高
データが表す音高を変換(シフト)し、更にその後、コ
ード情報の根音に基づき、例えば、伴奏データがCメジ
ャーを基準に作成されており、コード情報の根音がDの
場合であれば、変換後の音高を更に1音上げて発音させ
るといった処理を行うものがある。
【0005】つまり、この方法の場合には、与えられた
コード情報のコードタイプに応じて、通常の音階(スケ
ール)を構成する12個の音(ノート)のうち、そのコ
ードタイプにふさわしいとみなされるノートだけで構成
される専用のスケールを作り出すようにしているのであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動伴奏装置では、伴奏データの音高データをコー
ドタイプに応じてシフトすることにより、そのコードタ
イプにふさわしく違和感のない伴奏音を発生させること
ができ、また、伴奏データに基づきメロディ音を発生さ
せることができるものの、シフトされる元のノート(即
ち、そのとき設定されたスケール外の音)を発音させた
方がより自然な伴奏音が得られる場合に、それができな
いという問題があった。
【0007】従って、上記従来の装置では、より自然で
広がりを持った伴奏音を発生させるのに限界があったの
である。本発明は、上記問題に鑑みなされたものであ
り、より自然な伴奏音を発生させることができる電子楽
器の自動伴奏装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るために成された本発明は、図1に例示する如く、音の
高さを表す音高データ,発音タイミングデータ,音量デ
ータ,及び発音持続時間データを少なくとも備えた伴奏
データを予め記憶する伴奏データ記憶手段と、予め設定
されるか或いは外部から入力されるコードタイプデータ
を記憶するコードタイプデータ記憶手段と、所定のコー
ドタイプ毎に上記伴奏データ内の音高データが表す音高
を所定の音高に変換するための変換データを予め記憶す
る変換データ記憶手段と、上記伴奏データ記憶手段から
上記伴奏データを順次読み出す伴奏データ読み出し手段
と、上記コードタイプデータ記憶手段からコードタイプ
データを読み出すコードタイプデータ読み出し手段と、
該コードタイプデータ読み出し手段により読み出された
コードタイプデータに応じて上記変換データ記憶手段か
ら変換データを読み出し、当該変換データに基づき上記
伴奏データ読み出し手段により読み出された伴奏データ
の音高データが表す音高を変換して発音データを生成す
る発音データ生成手段と、該発音データ生成手段により
生成された発音データに基づき伴奏音を発音する発音手
段と、を備えた電子楽器の自動伴奏装置において、上記
伴奏データ記憶手段に上記伴奏データに加えて上記発音
データ生成手段の動作を禁止するための制御データを予
め記憶させておくと共に、該制御データに基づき上記発
音データ生成手段の動作を禁止して、上記伴奏データ読
み出し手段により読み出された伴奏データを、直接、発
音データとして上記発音手段に出力させる禁止手段を設
けたこと、を特徴とする電子楽器の自動伴奏装置を要旨
としている。
【0009】
【作用及び発明の効果】このように構成された本発明の
電子楽器の自動伴奏装置においては、伴奏データ記憶手
段に、音の高さを表す音高データ,発音タイミングデー
タ,音量データ,及び発音持続時間データを少なくとも
備えた伴奏データが予め記憶されており、コードタイプ
データ記憶手段に、予め設定されるか或いは外部から入
力されるコードタイプデータが記憶される。また、変換
データ記憶手段には、所定のコードタイプ毎に伴奏デー
タ内の音高データが表す音高を所定の音高に変換するた
めの変換データが予め記憶されている。
【0010】そして、伴奏データ読み出し手段が、伴奏
データ記憶手段から伴奏データを順次読み出し、コード
タイプデータ読み出し手段が、コードタイプデータ記憶
手段からコードタイプデータを読み出す。すると、発音
データ生成手段が、コードタイプデータ読み出し手段に
より読み出されたコードタイプデータに応じて変換デー
タ記憶手段から変換データを読み出し、その変換データ
に基づき、伴奏データ読み出し手段により読み出された
伴奏データの音高データが表す音高を変換して発音デー
タを生成する。そして、発音手段が、発音データ生成手
段により生成された発音データに基づき伴奏音を発音す
る。
【0011】ここで、本発明の電子楽器の自動伴奏装置
においては、伴奏データ記憶手段に発音データ生成手段
の動作を禁止するための制御データが伴奏データに加え
て予め記憶されており、禁止手段が、その制御データに
基づき発音データ生成手段の動作を禁止して、伴奏デー
タ読み出し手段により読み出された伴奏データを、直
接、発音データとして発音手段に出力させる。
【0012】即ち、本発明の電子楽器の自動伴奏装置に
おいては、発音データ生成手段が、伴奏データの音高デ
ータが表す音高をコードタイプに応じてシフトする、上
記従来の発音データ生成方法を行う装置としての動作を
行い、禁止手段が発音データ生成手段の動作を禁止する
と、伴奏データ読み出し手段により読み出された伴奏デ
ータの音高データに忠実な伴奏音が、発音手段から発音
されるようにしているのである。
【0013】従って、本発明の電子楽器の自動伴奏装置
によれば、通常は、発音データ生成手段によって伴奏デ
ータの音高データが表す音高をコードタイプに応じてシ
フトすることにより、そのコードタイプにふさわしく違
和感のない伴奏音を発生させ、伴奏データの音高データ
が表す音高をシフトしない方がより自然な伴奏音が得ら
れる場合には、禁止手段により発音データ生成手段の動
作を禁止させて、伴奏データの音高データに忠実な伴奏
音を発音させることができるのである。そして、このよ
うにコードタイプに関わらず音高データに忠実な伴奏音
を発音させることができるようになるため、例えば、ジ
ャズの4ビートでクロマティックに(半音階的に)動い
ていくようなベースラインや、ブルーノートスケール
(メジャーの調性を持っていても第3,第7音がフラッ
トし、b5音も頻繁に現れるスケール)を用いたブルー
ス系のジャンル、或いはフィルインにおけるグリッサン
ド等の場合に有効となり、より自然な伴奏音を発生させ
ることができるのである。
【0014】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。ここで、図2は実施例としての電子キーボード
1の外観を示している。
【0015】本実施例の電子キーボード1は、予めメモ
リに記憶されている基本パターンやフィルインパター
ン、エンディングパターン等の伴奏パターンデータ(後
に詳述する)に基づいて自動伴奏を行うことのできるも
のであり、図2に示す様に、多数の白鍵及び黒鍵が配置
された鍵盤3と、自動伴奏のための各種設定を行う多数
のパネルスイッチ5〜11とを備えている。
【0016】尚、このパネルスイッチ5〜11とは、電
源のオン・オフを行う電源スイッチ5,ロック、ワルツ
等といった伴奏リズムの選択や、ピアノ,ストリング
ス,ベース等といった伴奏のパートにパート1,パート
2,……といったパート番号を割り当てるパート割当、
及び後述する和音の基準最高音Toの入力等を行なうた
めのリズム選択スイッチ6,自動伴奏を行う「自動伴奏
モード」に設定するための伴奏モードスイッチ7,この
「自動伴奏モード」において、更に「自動コード進行モ
ード」又は「手動コード進行モード」のいずれかを選択
するコード進行モードスイッチ8,自動伴奏のスタート
及びストップを指示するスタートスイッチ9,自動伴奏
のテンポを設定するテンポスイッチ10,「自動伴奏モ
ード」において、伴奏パターンを切り替えるための伴奏
パターン切替スイッチ11等から構成されている。
【0017】ここで、上述の「自動コード進行モード」
とは、予めメモリに記憶されている自動コード進行デー
タ(後に詳述する)に基づき、伴奏にコード進行をつけ
るモードであり、これに対して、「手動コード進行モー
ド」とは、演奏者が鍵盤3を押鍵してコードの種類(例
えば、C,Dm,E7 等のコードネーム)を指定するこ
とにより伴奏にコード進行をつけるモードである。
【0018】次に、上述の様な電子キーボード1の電気
的構成を、図3のブロック図に基づいて説明する。図3
に示す様に、電子キーボード1の主な制御部分は、各種
演算を行なうCPU12と、各種のデータ等を一時記憶
すると共に、「手動コード進行モード」においては演奏
者により鍵盤3から指定されたコードの種類を記憶して
コードタイプデータ記憶手段としての役割を果たすRA
M13と、種々の制御プログラムや、後述する音高シフ
ト処理及び音高非シフト処理で参照する第1のデータテ
ーブルを格納して、変換データ記憶手段としての役割を
果たすと共に、後述するコード転回形選択処理で参照す
る第2のデータテーブルを格納するプログラムメモリ
(ROM)14と、基本パターンやフィルインパター
ン、エンディングパターン等の伴奏パターンデータを予
め記憶した、伴奏データ記憶手段としての伴奏パターン
データメモリ15と、「自動コード進行モード」におい
て使用される後述の自動コード進行データを予め記憶し
た、コードタイプデータ記憶手段としての自動コード進
行データメモリ16と、鍵盤3が接続される鍵盤インタ
ーフェース20と、各パネルスイッチ6〜11が接続さ
れるパネルインターフェース21と、楽音信号発生回路
(音源)22とを備えており、これらがデータバス23
を介して相互に接続されている。
【0019】ここで、前記鍵盤インターフェース20
は、鍵盤3の各鍵の押鍵及び離鍵を検出する回路であ
り、パネルインターフェース21は、各スイッチ6〜1
1のオン・オフ状態等を検出する回路である。また、楽
音信号発生回路22は、複数の並列発音チャンネルを備
え、データバス23を介して各チャンネルに入力される
発音データに基づいて、音声信号を出力する。尚、この
楽音信号発生回路22にはアンプ25を介して、発音手
段としてのスピーカ26が接続されている。
【0020】次に、伴奏パターンデータメモリ15に記
憶されている伴奏パターンデータの構成について詳細に
説明する。図4に示す様に、伴奏パターンデータは、ロ
ック、ワルツ等の各リズム毎に、基本パターンの演奏デ
ータ(基本パターンデータ;例えば4小節分),曲の頭
で演奏されるべきイントロパターンの演奏データ(イン
トロデータ;例えば2小節分),曲の途中に挿入される
べきフィルインパターンの演奏データ(フィルインデー
タ;例えば1小節分),曲の最後に演奏されるべきエン
ディングパターンの演奏データ(エンディングデータ;
例えば2小節分)を備えている。そして、これらのデー
タは、夫々、ピアノ,ストリングス,ベース等といった
パート毎に演奏データを備えている。
【0021】ここで、伴奏パターンデータの詳細な構成
について、基本パターンデータを例に挙げて説明する。
図5示す様に、1パート(4小節分)のデータは、その
先頭に、後述するコード転回(換言するならば発音デー
タの生成方法)の種別を示す1バイトの制御データが配
置され、続いて1音毎の発音を指定する4バイトの発音
データが、各発音毎に順次記憶されている。そして、こ
の発音データは、発音の高さ(音高)の基本設定である
[KEY No.],発音のタイミングを示す[Step](0〜
191),発音の長さを示す[Gate],発音の強さ(音
量)を示す[Velocity]等のデータから構成されてい
る。尚、制御データは、1パート内でコード転回の種別
を変更しない場合には、データの先頭にのみ配置され、
1パート内でコード転回を変更する場合には、コード転
回の種別を変更したい発音データの直前毎に配置され
る。
【0022】そして、複数の制御データ及び発音データ
の後には、1小節の区切り毎に小節エンドデータが配置
され、1パートのデータの終わりには、そのデータの終
了を示すパートエンドデータが配置される。尚、イント
ロデータ,フィルインデータ,エンディングデータ(図
4参照)も、図5の基本パターンデータとほぼ同様に構
成されている。
【0023】次に、自動コード進行データメモリ16
(図3参照)に記憶された自動コード進行データの構成
について説明する。図6に示す様に、自動コード進行デ
ータは、各リズム毎に設けられており、自動伴奏のコー
ドの変更を指示する2バイトのコードデータを順次配置
することにより構成されている。尚、各コードデータ
は、メジャー,マイナー等のコードタイプを示すコード
タイプデータ及びC,D,E等の根音を示す根音データ
からなるコード情報[Chord Name]と、コードの変更タ
イミングを示す数値データとしてのステップ[Step]と
から構成されている。また、この自動コード進行データ
におけるコード進行は、そのデータが属するリズムに合
った典型的なコード進行となっており、例えば、ワルツ
の自動コード進行データであれば、いかにもワルツらし
い曲調のコード進行となっている。
【0024】次に、上記構成を備えた本実施例の電子キ
ーボード1にて行われる制御処理を、フローチャートに
基づいて詳細に説明する。本実施例の電子キーボード1
においては、主に図7に示すメインルーチンと、図8に
示す割込処理とが実行される。
【0025】まず、図7のメインルーチンについて詳細
に説明する。尚、このメインルーチンは、電源スイッチ
5をオンにした場合に実行される。図7に示すように、
本メインルーチンの実行が開始されると、まず、ステッ
プ(以下、単にSと記す)11にて、RAM13をクリ
アする等の初期化処理を行い、続くS13にて、パネル
スイッチ6〜11のオン・オフの状態等を検出するため
のパネルスキャン処理を行う。そして、続くS15に
て、鍵盤3の押鍵及び離鍵を検出する鍵盤スキャン処理
を行う。尚、この鍵盤スキャン処理にて検出される押鍵
及び離鍵の情報は逐次RAM13に格納され、その情報
に応じて、自動伴奏を行わない電子キーボードの場合と
同様に、スピーカ26より楽音の発音及び消音が行われ
る。
【0026】そして、続くS17にて、伴奏モードスイ
ッチ7によって「自動伴奏モード」にセットされている
か否かを判断し、「自動伴奏モード」にセットされてい
ないと判断された場合には、S13に戻って上述のパネ
ルスキャン処理及び鍵盤スキャン処理を繰り返す。
【0027】一方、S17にて「自動伴奏モード」にセ
ットされていると判断された場合には、続くS19に
て、現在自動伴奏中(即ち、スタートスイッチ9が押さ
れて自動伴奏の演奏が開始されている状態)であるか否
かを判断する。そして、このS19にて、自動伴奏中で
ないと判断された場合にはS13に戻り、自動伴奏中で
あると判断された場合にはS21へ進む。
【0028】このS21では、現在「自動コード進行モ
ード」にセットされているか否かを判断し、「自動コー
ド進行モード」にセットされていると判断された場合に
は、続くS23にて、自動コード進行データメモリ16
から図6に示した自動コード進行データを読み込む、コ
ードタイプデータ読み出し手段としての処理を実行す
る。
【0029】尚、このS23における自動コード進行デ
ータの読み込みは、リズム選択スイッチ6にて選択され
ているリズムに対応する自動コード進行データ(図6参
照)のコードデータを先頭のアドレスに配置されたもの
から順に読み込み、読み込んだコードデータのステップ
[Step]の値が、後述する割込処理内でカウントされて
いるステップカウントnの値以下である場合には、その
とき読み込んだコードデータのコード情報[Chord Nam
e]をRAM13の所定領域に格納して後述するS25
の伴奏パターンデータ処理で使用するコード情報を更新
すると共に、次回に読み込むコードデータのアドレスを
更新し、そうでなければ、そのまま終了する、といった
手順で実行される。
【0030】一方、S21にて、「自動コード進行モー
ド」にセットされていないと判断された場合(即ち「手
動コード進行モード」の場合)には、S24に移行し、
このS24にて、鍵盤3(図2参照)の一部をコード進
行指定用のパート3aに割り当てると共に、このパート
3aでの演奏者の押鍵操作により指定され上述の鍵盤ス
キャン処理にてRAM13に一時格納されたコードの種
類を読み出して検出し、その検出したコードの種類を、
後述するS25の伴奏パターンデータ処理で使用するコ
ード情報としてRAM13の所定領域に格納する、コー
ドタイプデータ読み出し手段としての処理を実行する。
【0031】そして、S23或いはS24にて、処理に
使用するコード情報をRAM13に格納した後、S25
にて、後述する図10の伴奏パターンデータ処理を実行
し、伴奏パターンデータ(図5参照)を順次読み出すと
共に、その伴奏パターンデータとS23或いはS24に
てRAM13に格納したコード情報とに基づき、コード
転回や発音等の自動伴奏のための処理を行う。
【0032】次に、図8の割込処理について詳細に説明
する。この割込処理は、演奏のテンポ(テンポスイッチ
10によって設定される)等の条件に応じて所定時間毎
に実行され、自動伴奏における各音の発音タイミングや
コードの変更タイミング等の基準となるステップカウン
トnの値をカウントするものである。
【0033】本割込処理においては、まず、S31に
て、現在自動伴奏中であるか否かを判断し、自動伴奏中
でないと判断した場合には、そのままメインルーチンに
復帰するが、自動伴奏中であると判断した場合には、S
33に進んで、ステップカウントnに1を加算(n=n
+1)する。尚、nの値は自動伴奏がスタートされる時
点で0にリセットされている。
【0034】そして、続くS35にて、ステップカウン
トnが所定の値Nと等しいか否かを判断し、n≠Nと判
断された場合には、そのままメインルーチンに戻るが、
n=Nであると判断された場合は、続くS37にて、ス
テップカウントnを0にリセットしてメインルーチンに
戻る。
【0035】ここで、上記所定の値Nは、1小節の間に
ステップカウントnがカウントされる回数に応じて決定
される。つまり、図9に示す様に、例えば4/4拍子
で、4分音符の1/48の時間毎にステップカウントn
を加算する場合(即ち1小節を48×4=192等分す
る場合)は、nは0から192(=N)までカウントさ
れ、n=192になると、図8の割込処理のS37にて
nが0にリセットされて、1小節の終りのタイミング
(即ち次の小節の開始)を示すことになる。
【0036】次に、メインルーチン(図7)における伴
奏パターンデータ処理(S25)を、図10のフローチ
ャートに基づいて詳細に説明する。尚、この伴奏パター
ンデータ処理においては、上述のリズム選択スイッチ6
により、例えば、パート1がピアノでパート2がベース
といった具合いにパート番号が予め割り当てられた、n
個の各パートに対応する伴奏パターンデータを処理す
る。
【0037】図10に示すように、本伴奏パターンデー
タ処理が開始されると、まず、S110にて、リズム選
択スイッチ6にて選択されているリズムに対応する伴奏
パターンデータのうちパート1(例えば、ピアノ)に対
応する伴奏パターンデータを、発音データや小節エンド
データ等の区分毎に、データの先頭から順番に読み込
む、伴奏データ読み出し手段としての処理を実行する。
ここで伴奏パターンデータメモリ15から読み出される
データは、通常は基本パターンデータであるが、上述の
伴奏パターン切替スイッチ11により基本パターン以外
の伴奏パターンに切り替えられている場合には、その設
定に応じてイントロデータ、フィルインデータ又はエン
ディングデータを読み込む。
【0038】そして、続くS120では、読み込んだデ
ータが制御データ(図5参照)であるか否かを判断し、
制御データである場合には、S130に進んで、その制
御データの値に応じて、コード転回の種別を示すコード
転回フラグF1〜Fnを更新する。尚、図10におい
て、コード転回フラグF1〜Fnの末尾の数字はパート
の番号を表している。そして、コード転回フラグF1〜
Fnは、夫々、2ビットデータからなり、読み込んだ制
御データが、コード転回の種別として後述する音高シフ
ト処理を要求するものである場合には”0”に設定さ
れ、後述する音高非シフト処理を要求するものである場
合には”1”に設定される。また、制御データが後述す
るコード転回形選択処理を要求するものである場合に
は”2”に設定される。従って、例えば、パート1の伴
奏パターンデータを処理している場合に、読み込んだ制
御データが後述する音高シフト処理を要求するものであ
った場合には、コード転回フラグF1〜FnのうちF1
の値が0に設定されることとなり、音高非シフト処理を
要求するものであった場合には、コード転回フラグF1
の値が1に設定されることとなる。また、パート3の伴
奏パターンデータを処理している場合に、制御データが
後述するコード転回形選択処理を要求するものであった
場合には、コード転回フラグF3の値が2に設定される
こととなる。
【0039】そして、このようにS130にて、コード
転回フラグF1〜Fnの更新を行った後、続くS140
にて、次回のS110の処理で読み込むそのパートに対
応する伴奏パターンデータのアドレスポインタを次に進
めておく。そして、S140の処理の後、或いは、S1
20にて、読み込んだデータが制御データでないと判断
した場合には、S150に移行し、S110で読み込ん
だデータが発音データ(図5参照)であるか否かを判断
する。そして、発音データであると判断した場合には、
続くS160にて、発音データの[Step]の値が現在の
ステップカウントnの値以下であるか否かを判断し、発
音データの[Step]の値が現在のステップカウントnの
値以下であると判断された場合には、S170へ進む。
【0040】このS170では、そのとき処理している
パートに対応するコード転回フラグF1〜Fnの値が0
であるか否かを判断し、0であると判断した場合には、
続くS180にて、図7に示したメインルーチンのS2
3或いはS24でRAM13に更新記憶された現在のコ
ード情報のコードタイプに応じて、予めプログラムメモ
リ(ROM)14に格納した後述する図11に示す第1
のデータテーブルを参照し、S110で読み込まれた発
音データの[KEY No.](音高データ)が表す音高を変
更(シフト)する、音高シフト処理(発音データ生成手
段としての処理)を実行する。
【0041】一方、S170にて、そのとき処理してい
るパートに対応するコード転回フラグF1〜Fnの値が
0でないと判断した場合には、S190に移行して、今
度はそのコード転回フラグF1〜Fnの値が1であるか
否かを判断し、1であると判断した場合には、続くS2
00にて、S110で読み込まれた発音データの[KEY
No.]が表す音高を全くシフトせずに、その発音デー
タをそのまま後段の処理へ出力する、音高非シフト処理
(禁止手段としての処理)を実行する。
【0042】ここで、この音高シフト処理及び音高非シ
フト処理について説明する。まず、図11に示すよう
に、音高シフト処理及び音高非シフト処理で使用する第
1のデータテーブルは、Chord.1〜Chord.
nのn個の各コードタイプ毎に対応して、1オクターブ
12音の各ノートコード(C,C# ,……,A # ,B)
の音高を、夫々、半音上にシフト(+1)したり、半音
下にシフト(−1)したりするための音高変換データ
(S1-1,S1-2,……,Sn-11,Sn-12)を予め格納したも
のである。つまり、図11において、S1-1,S1-2,…
…,Sn-11,Sn-12の各値は、各コードタイプに応じて各
ノートコードの表す音高を半音階毎に上下にシフトする
値(+1或いは−1)を表している。また、この第1の
データテーブルには、12音の各ノートコードに対する
音高変換データの値が全て0である非シフトデータ[No
Chord]が格納されている。
【0043】そして、S180で実行される音高シフト
処理は、第1のデータテーブルから現在のコード情報の
コードタイプに対応した音高変換データを検索し、その
音高変換データの値だけ、S110で読み込んだ発音デ
ータの[KEY No.]が表す音高を上下にシフトする、と
いった手順で実行される。
【0044】例えば、図11に示すように、現在のコー
ド情報のコードタイプに対応した変換データが、ノート
コードCを変換するものから順に、0,+1,0,…
…,0,−1である場合には、読み込まれた発音データ
の[KEY No.]のC# はDにシフトされ、BはA# にシ
フトされるといった変換がなされることとなる。つま
り、この音高シフト処理では、現在設定されているコー
ド情報のコードタイプに応じて、通常のスケールを構成
する12個のノートのうち、そのコードタイプにふさわ
しいとみなされるノートだけで構成される専用のスケー
ルを作り出すようにしているのである。
【0045】また、S200で実行される音高非シフト
処理は、現在のコード情報のコードタイプに関わらず、
第1のデータテーブルから非シフトデータ[No Chord]
読み出し、そのデータの値だけ発音データの[KEY N
o.]が表す音高をシフトする、換言するならば、発音デ
ータの[KEY No.]が表す音高を全くシフトせずに出力
する、といった手順で実行される。つまり、この音高非
シフト処理は、音高シフト処理を行わないために実行さ
れるものである。
【0046】一方、S190にて、そのとき処理してい
るパートに対応するコード転回フラグF1〜Fnの値が
1でない、即ち2であると判断したときには、S210
へ移行し、このS210にて、図7に示したメインルー
チンのS23或いはS24でRAM13に更新記憶され
た現在のコード情報のコードタイプに応じて、予めプロ
グラムメモリ(ROM)14に格納した後述する図12
に示す第2のデータテーブルから和音発生用のデータを
択一的に選択する、コード転回形選択処理を実行する。
【0047】ここで、このコード転回形選択処理につい
て説明する。まず、図12に示すように、コード転回形
選択処理で使用する第2のデータテーブルは、Chor
d.1〜Chord.nのn個の各コードタイプ毎に対
応して、和音を構成する複数(本実施例においては最大
4個)の音高データからなるm個の和音発生用データ
(Inv.1〜Inv.m)を格納したものである。つ
まり、図12において、Wn-1,Xn-2,Yn-3等の各記号
は、先頭のアルファベットが1オクターブ中のC,D,
E等のノートコードを示すと共に、数字の部分がオクタ
ーブの位置を示す、音高データを表しており、各コード
タイプ毎に、最大4音により構成されるm通りの和音発
生用データ(Inv.1〜Inv.m)が格納されてい
るのである。より具体的に説明すると、例えば図12に
示すように、コードタイプChord.1がmaj(メ
ジャー)であるとすると、和音発生用データInv.2
として、同一オクターブ内のC,E,Gの3音で構成さ
れる和音発生用データが格納される。尚、以下、このよ
うに各コードタイプ毎に複数個設定された各和音発生用
データをコードの転回形、或いは単に、転回形という。
【0048】次に、このような第2のデータテーブルか
ら、現在のコード情報のコードタイプに応じたコードの
転回形を択一的に選択するコード転回形選択処理につい
て、図13及び図14のフローチャートチャートを用い
て説明する。尚、このコード転回形選択処理は、自動伴
奏中に発音する和音の音域が一定範囲に収まるように実
行されるものであり、演奏者は、予め、上述のリズム選
択スイッチ6により、和音の基準最高音Toを入力して
いるものとする。また、図13及び図14において、x
4は、コードの転回形を構成する音のうち、最も音高の
高い音を数字で表したものである。
【0049】図13に示すように、本コード転回形選択
処理の実行が開始されると、まず、S400にて、図7
に示したメインルーチンのS23或いはS24にて行わ
れるコード情報のRAM13への格納(即ち、コードタ
イプの更新)が1回目であるか否かを判断し、1回目で
ある場合にはS410に進む。
【0050】そして、S410では、図12に示した第
2のデータマップから、メインルーチンのS23或いは
S24の処理でRAM13に格納されたコード情報のコ
ードタイプに対応するm個の転回形Inv.1〜In
v.mを読み出し、その転回形の中に、x4=Toであ
るもの、即ち、コードの転回形の最高音が、演奏者が指
定した基準最高音Toに等しいものが存在するか否かを
判断する。そして、x4=Toであるものが存在すると
判断した場合には、その転回形を選択して当該処理を終
了する。
【0051】一方、S410にて、x4=Toであるも
のが存在しないと判断した場合には、続くS420に
て、1の値がコードの転回形を構成する各音の最小音程
差を表すカウンタjに”1”をセットし、続くS430
にて、x4=To−jである転回形が存在するか否かを
判断する。そして、S430にて、x4=To−jであ
る転回形が存在すると判断した場合には、その転回形を
選択して当該処理を終了し、逆に、x4=To−jであ
る転回形が存在しないと判断した場合には、続くS44
0にて、今度は、x4=To+jである転回形が存在す
るか否かを判断する。
【0052】そして、S440にて、x4=To+jで
ある転回形が存在すると判断した場合には、その転回形
を選択して当該処理を終了し、逆に、x4=To+jで
ある転回形が存在しないと判断した場合には、続くS4
50にて、カウンタjに”1”を加算し、S430へ戻
る。
【0053】つまり、S410〜S450の処理では、
そのとき読み込んだ転回形の中から、x4と基準最高音
Toとの差が最も小さい転回形を選択するべく、x4と
基準最高音Toとの差が0,−1,+1,−2,+2,
−3,……の順に転回形が存在するまで検索するように
しているのである。
【0054】一方、S400にて、コードタイプの更新
が1回目でない場合、即ち2回目以降であると判断した
場合には、S460へ移行して、2回目以降の選択処理
を実行する。即ち、この2回目以降の選択処理は図14
に示す如く実行され、まず、S470にて、前回選択し
た転回形の最高音Tm-1 が基準最高音Toと等しいか否
か(Tm-1 =Toであるか否か)を判断する。そして、
このS470にて、Tm-1 =Toであると判断した場合
には、S480に進み、上述したS410〜S450と
全く同様のS480〜S520の処理を実行する。つま
り、Tm-1 =Toの場合には、コードタイプの更新が1
回目である場合と全く同様に、x4と基準最高音Toと
の差が0,−1,+1,−2,……の順に転回形が存在
するまで検索し、検索できた転回形を選択して当該処理
を終了するのである。
【0055】一方、S470にて、Tm-1 =Toでない
と判断した場合には、S530に移行し、Tm-1 が(T
o−3)以下であるか否かを判断する。そして、Tm-1
が(To−3)以下であると判断した場合には、S48
0へ移行して、上述の場合と同様にS480〜S520
の処理を実行する。これは、Tm-1 即ち、前回選択した
転回形(直前の和音)の最高音が基準最高音Toから離
れ過ぎているため、これを元に戻すためである。
【0056】また、530にて、Tm-1 が(To−3)
以下でないと判断した場合には、S540に進み、Tm-
1 がToより小さいか否かを判断する。そして、Tm-1
がToより小さいと判断した場合、即ち、Tm-1 =To
−1或いはTm-1 =To−2の場合には、S550に進
んで、今度はx4=Tm-1 である転回形が存在するか否
かを判断し、x4=Tm-1 である転回形が存在すると判
断した場合には、その転回形を選択して当該処理を終了
する。これは、前回選択した転回形の最高音Tm-1 が、
基準最高音Toとそれほど離れていないので、同じ最高
音の転回形が存在すれば、それを優先的に選択するため
である。そして、S550にて、x4=Tm-1 である転
回形が存在しないと判断した場合には、S480へ移行
する。
【0057】一方、S540にて、Tm-1 がToより小
さくないと判断した場合には、S560に移行して、T
m-1 が(To+3)以上であるか否かを判断し、Tm-1
が(To+3)以上である場合には、S570に進む。
このS570では、S410及びS480の処理と同様
に、そのとき第2のデータマップから読み出した転回形
の中に、x4=Toであるものが存在するか否かを判断
し、x4=Toであるものが存在すると判断した場合に
は、その転回形を選択して当該処理を終了する。
【0058】そして、S570にて、x4=Toである
ものが存在しないと判断した場合には、続くS580に
て、カウンタjに”1”をセットし、続くS590に
て、x4=To+jである転回形が存在するか否かを判
断する。そして、このS590にて、x4=To+jで
ある転回形が存在すると判断した場合には、その転回形
を選択して当該処理を終了し、逆に、x4=To+jで
ある転回形が存在しないと判断した場合には、続くS6
00にて、今度は、x4=To−jである転回形が存在
するか否かを判断する。
【0059】そして、S600にて、x4=To−jで
ある転回形が存在すると判断した場合には、その転回形
を選択して当該処理を終了し、逆に、x4=To−jで
ある転回形が存在しないと判断した場合には、続くS6
10にて、カウンタjに”1”を加算し、S590へ戻
る。
【0060】一方、S560にて、Tm-1 が(To+
3)以上でないと判断した場合、即ち、Tm-1 =To+
1或いはTm-1 =To+2である場合には、S620へ
移行して、x4=Tm-1 である転回形が存在するか否か
を判断し、x4=Tm-1 である転回形が存在する場合に
は、その転回形を選択して当該処理を終了し、逆に、x
4=Tm-1 である転回形が存在しない場合には、S57
0へ移行する。
【0061】つまり、SS560,S620,S570
〜S610の処理は、S530,S550,S480〜
S520の処理に類似しているが、S500に相当する
処理とS510に相当する処理とが逆になっているので
ある。これは、以下の理由による。S570以降の処理
は、前回選択した転回形の最高音Tm-1 が基準最高音T
oよりも高い場合の処理であるため、発音する和音の最
高音の変動をなるべく少なくするためには、S570に
てx4=Toである転回形が存在しないと判断された場
合には、まず、x4=To+jである転回形が存在する
か否かを調べた方が良いからである。
【0062】このように、コード転回形選択処理におい
ては、メインルーチンのS23或いはS24で更新され
るコード情報のコードタイプに応じて、第2のデータテ
ーブルからm個の転回形を読み出し、その読み出した転
回形の中から、最高音x4が、予め演奏者により入力さ
れた和音の基準最高音Toに近いものを優先的に選択す
るようにしており、これによって発音する和音の音域が
一定範囲に収まり、より自然な和音の伴奏音を発音でき
るようにしているのである。また、このコード転回形選
択処理においては、コードタイプが初めて更新された場
合と2回目以降に更新された場合とで、処理を分けるこ
とにより、2回目以降の処理では、前回に選択した転回
形の最高音をも考慮して転回形の選択が行われるように
している。以上のように、S180にて音高シフト処理
を実行するか、S200にて音高非シフト処理を実行す
るか、或いは、S210にてコード転回形選択処理を実
行すると、次に、S220にて、現在のコード情報の根
音に応じて、S180、S200或いはS210にて設
定された音高データ(即ち、S180の処理を実行した
場合には、発音データの[KEY No.]の音高をシフトし
た音高データとなり、S200の処理を実行した場合に
は、発音データの[KEY No.]そのままの音高データと
なり、S210の処理を実行した場合には、選択された
転回形を構成する各音の音高データとなる)を移調する
移調処理を実行すると共に、続くS230にて、発音処
理を行って楽音の発音を行い、続くS240にて、S1
40の場合と同様に、次回のS110の処理で読み込む
そのパートに対応する伴奏パターンデータのアドレスポ
インタを次に進める。
【0063】ここで、S220の移調処理は、例えば、
コード情報の根音がDの場合には、設定された音高デー
タを全体的に1音上げ、また、根音がFの場合には、設
定された音高データを全体的に3音上げる、といった具
合いに実行される。また、S230の発音処理では、S
180、S200、S210のうち何れかの処理及びS
220の処理にて設定された音高データを伴う発音デー
タを、楽音信号発生回路22の所定のチャンネルに割り
当てて入力し、この発音データに応じて楽音信号発生回
路22から出力される音声信号をアンプ25により増幅
して、スピーカ26から伴奏音を発音する。
【0064】そして、上述したように、S150にて発
音データでないと判断した場合、S160にて発音デー
タの[Step]の値が現在のステップカウントnの値以下
でないと判断した場合、及び、S240にてアドレスポ
インタを次に進めた後には、夫々、S250へ移行し
て、S110にて読み込んだデータが小節エンドデータ
(図5参照)であるか否かを判断する。そして、小節エ
ンドデータであると判断した場合には、続くS260に
て、現在のステップカウントnの値が0であるか否かを
判断し、ステップカウントnの値が0である場合(即
ち、小節の終わりのタイミングである場合)には、次回
のS110の処理で読み込むそのパートに対応する伴奏
パターンデータのアドレスポインタを次に進める。
【0065】そして、S250にてデータが小節エンド
データでないと判断した場合、S260にて現在のステ
ップカウントnの値が0でないと判断した場合、及び、
S270にてアドレスポインタを進めた後には、夫々、
S280に移行して、今度は、S110で読み込んだデ
ータがパートエンドデータ(図5参照)であるか否かを
判断する。そして、パートエンドデータでないと判断し
た場合には、S290に進んで、次回の本処理における
S110で読み込む伴奏パターンデータのパート(図4
参照)を次のパートに切り換え、一旦本処理を終了して
メインルーチンに戻る。
【0066】一方、S280にて、データがパートエン
ドデータであると判断した場合には、S300に移行し
て、現在のステップカウントnの値が0であるか否かを
判断し、ステップカウントnの値が0でないと判断した
場合には、そのままメインルーチンに戻り、逆に、ステ
ップカウントnの値が0であると判断した場合には、続
くS310にて、今回の処理におけるS110で読み込
んだ伴奏パターンデータの種類を判別し、その種類に応
じて次のような処理(S320,S330,S340)
を実行した後、メインルーチンに戻る。
【0067】即ち、読み込んだデータが基本パターンデ
ータである場合は、S320に進んで、次回のS110
の処理で読み込む伴奏パターンデータのアドレスポイン
タを先頭に戻す。つまり、現在、基本パターンデータの
処理を行っていた場合には、次回の伴奏パターンデータ
処理が実行される場合、再び基本パターンデータの先頭
から読み出しが行われ、基本パターンの演奏が繰り返さ
れることになる。
【0068】一方、読み込んだデータがイントロデータ
又はフィルインデータである場合は、S330に移行し
て、次回の本処理におけるS110で読み込む伴奏パタ
ーンデータを基本パターンデータに切り換える。つま
り、イントロ又はフィルインパターンの終了後は、直ち
に基本パターンの演奏に復帰するのである。
【0069】また、読み込んだデータがエンディングデ
ータである場合は、伴奏の終了であるので、S340に
移行し、自動伴奏の演奏中を示すフラグをクリアする等
して、自動伴奏終了状態とする。このように、伴奏パタ
ーンデータ処理においては、伴奏パターンデータを順次
読み込み(S110)、その伴奏パターンデータの発音
データとメインルーチンのS23或いはS24にて更新
されたコード情報とに基づき、実際に発音するための発
音データを生成して(S180,S200或いはS21
0,及びS220)、スピーカ26から伴奏音を発音す
る(S230)ようにしている。
【0070】そして特に、この伴奏パターンデータ処理
においては、伴奏パターンデータ内に配置された制御デ
ータに基づき、コード情報に応じて発音データの[KEY
No.](音高データ)を変化させるコード転回の種別
を示すコード転回フラグを更新し(S130)、そのコ
ード転回フラグに応じて、音高シフト処理(S180)
と、音高非シフト処理(S200)と、コード転回形選
択処理(S210)との何れかが実行されるようにして
いる。
【0071】そして、音高シフト処理が実行される場合
には、第1のデータテーブルから現在のコード情報のコ
ードタイプに対応した音高変換データを検索し、その音
高変換データの値だけ伴奏パターンデータの発音データ
の[KEY No.]が表す音高を上下にシフトする、といっ
たコード転回が行なわれるため、現在設定されているコ
ードタイプにふさわしいとみなされる音(ノート)だけ
で構成された伴奏音を発生させることができると共に、
伴奏パターンデータの発音データの[KEY No.]に基づ
きメロディ音を発生させることができる。また、音高非
シフト処理が実行される場合には、コードタイプに関わ
らず、伴奏パターンデータの発音データの[KEY No.]
が表す音高がシフトされなくなるため、通常の12音か
らなるスケールが構成されて発音データの[KEY No.]
が表すオリジナルな音高に忠実な伴奏音を発生させるこ
とができる。一方、コード転回形選択処理が実行される
場合には、第2のデータテーブルから現在のコード情報
のコードタイプに対応したm個の転回形(Inv.1〜
Inv.m)を読み出し、その中から実際の発音に使用
する転回形を和音の音域が一定範囲に収まるように択一
的に選択する、といったコード転回が行われるため、第
2のデータテーブルに格納しておく各転回形の構成音
(和音を構成する各音の音高)の設定により如何なる高
さの音も自由に発音させることができる。
【0072】従って、本実施例の電子キーボード1によ
れば、伴奏パターンデータ内に配置する制御データによ
り、コードタイプにふさわしいメロディの伴奏音を発生
させたい場合には、音高シフト処理によるコード転回を
行ない、この場合において、特に、伴奏パターンデータ
内の発音データの[KEY No.]が表す音高をシフトしな
い方がより自然な伴奏音が得られるときには、音高非シ
フト処理を実行させ、一方、変化に富んだ和音の伴奏音
を発音させたい場合には、コード転回形選択処理による
コード転回を行なう、といった具合いに、コード転回の
仕方を自由に切り替えることができるようになるのであ
る。そして、これにより、より自然で、且つ、広がりの
ある伴奏音を発生することができるようになる。
【0073】また、本実施例の電子キーボード1によれ
ば、図5に示したように、伴奏パターンデータ内の制御
データをコード転回の仕方を変更したい発音データの直
前毎に配置するようにしているため、例えば、音高シフ
ト処理によるコード転回を行っている途中で、1音だけ
シフトせずに(発音データの[KEY No.]に忠実に)発
音させるといったことが可能となる。
【0074】尚、1つのパート内で音高シフト処理によ
るコード転回とコード転回形選択処理によるコード転回
とを切り替える必要がない場合には、例えば、パート1
では音高シフト処理によるコード転回を行ない、パート
2ではコード転回形選択処理によるコード転回を行なう
というように、制御データによらず、予め、各パート番
号毎にコード転回の仕方を決定しておいてもよい。そし
て、この場合には、演奏者がリズム選択スイッチ6によ
り伴奏の各パートにパート番号を割り当てた時点で、各
パートに対するコード転回の仕方が決定されることとな
り、音高シフト処理によるコード転回を行なうパートだ
けについて、制御データに基づき音高非シフト処理が実
行されるようにすればよいのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】実施例の電子キーボードの外観図である。
【図3】実施例の電子キーボードの電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図4】実施例の伴奏パターンデータのデータ構成を示
す説明図である。
【図5】実施例の基本パターンデータのデータ構成を示
す説明図である。
【図6】実施例の自動コード進行データのデータ構成を
示す説明図である。
【図7】実施例のメインルーチンを示すフローチャート
である。
【図8】実施例の割込処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】割込処理におけるステップカウントnの計数例
を示す説明図である。
【図10】メインルーチン内の伴奏パターンデータ処理
を示すフローチャートである。
【図11】伴奏パターンデータ処理内の音高シフト処理
及び音高非シフト処理で参照する第1のデータテーブル
を示す説明図である。
【図12】伴奏パターンデータ処理内のコード転回形選
択処理で参照する第2のデータテーブルを示す説明図で
ある。
【図13】コード転回形選択処理を示すフローチャート
チャートである。
【図14】コード転回形選択処理内で実行される2回目
以降の選択処理を示すフローチャートチャートである。
【符号の説明】
1…電子キーボード 3…鍵盤 12…CPU
13…RAM 14…プログラムメモリ(ROM) 15…伴奏パタ
ーンデータメモリ 16…自動コード進行データメモリ 22…楽音信号
発生回路 26…スピーカ
フロントページの続き (72)発明者 高野 純一 静岡県浜松市寺島町200番地 株式会社河 合楽器製作所内 (72)発明者 細田 恭代 静岡県浜松市寺島町200番地 株式会社河 合楽器製作所内 (72)発明者 藤本 諭 静岡県浜松市寺島町200番地 株式会社河 合楽器製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音の高さを表す音高データ,発音タイミ
    ングデータ,音量データ,及び発音持続時間データを少
    なくとも備えた伴奏データを予め記憶する伴奏データ記
    憶手段と、 予め設定されるか或いは外部から入力されるコードタイ
    プデータを記憶するコードタイプデータ記憶手段と、 所定のコードタイプ毎に上記伴奏データ内の音高データ
    が表す音高を所定の音高に変換するための変換データを
    予め記憶する変換データ記憶手段と、 上記伴奏データ記憶手段から上記伴奏データを順次読み
    出す伴奏データ読み出し手段と、 上記コードタイプデータ記憶手段からコードタイプデー
    タを読み出すコードタイプデータ読み出し手段と、 該コードタイプデータ読み出し手段により読み出された
    コードタイプデータに応じて上記変換データ記憶手段か
    ら変換データを読み出し、当該変換データに基づき上記
    伴奏データ読み出し手段により読み出された伴奏データ
    の音高データが表す音高を変換して発音データを生成す
    る発音データ生成手段と、 該発音データ生成手段により生成された発音データに基
    づき伴奏音を発音する発音手段と、 を備えた電子楽器の自動伴奏装置において、 上記伴奏データ記憶手段に上記伴奏データに加えて上記
    発音データ生成手段の動作を禁止するための制御データ
    を予め記憶させておくと共に、 該制御データに基づき上記発音データ生成手段の動作を
    禁止して、上記伴奏データ読み出し手段により読み出さ
    れた伴奏データを、直接、発音データとして上記発音手
    段に出力させる禁止手段を設けたこと、 を特徴とする電子楽器の自動伴奏装置。
JP5217633A 1993-09-01 1993-09-01 電子楽器の自動伴奏装置 Pending JPH0772864A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010092016A (ja) * 2008-09-09 2010-04-22 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd アドリブ演奏機能を有する電子楽器およびアドリブ演奏機能用プログラム

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JP2010092016A (ja) * 2008-09-09 2010-04-22 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd アドリブ演奏機能を有する電子楽器およびアドリブ演奏機能用プログラム

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