JPH0773629A - 浮上型磁気ヘッド装置 - Google Patents

浮上型磁気ヘッド装置

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JPH0773629A
JPH0773629A JP21675993A JP21675993A JPH0773629A JP H0773629 A JPH0773629 A JP H0773629A JP 21675993 A JP21675993 A JP 21675993A JP 21675993 A JP21675993 A JP 21675993A JP H0773629 A JPH0773629 A JP H0773629A
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JP
Japan
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slider
rail
magnetic head
head device
recording medium
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Application number
JP21675993A
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English (en)
Inventor
Naoto Kojima
直人 小島
Takashi Watanabe
隆 渡辺
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浮上型磁気ヘッド装置のコンタクト・スター
ト・ストップ耐久性を向上し、製品寿命を向上し、ステ
ィクションを防止し、良好な電磁変換特性を得ることを
可能し、スライダー浮上距離の低浮上距離化にも対応可
能とする。 【構成】 磁気記録媒体対向面側に停止時には磁気記録
媒体に接するスライダーレールが形成されるスライダー
と、上記スライダーレールの磁気記録媒体対向面に磁気
ギャップを臨ませるようにしてスライダーレールの長手
方向端部に搭載される磁気ヘッド素子にて浮上型磁気ヘ
ッド装置を構成し、上記スライダーレールをクラウン形
状とし、その任意のレール長をL(μm),任意のレー
ル長に対応するクラウン量をc(μm),レール長25
00μmに対応するクラウン量をb(ただし、0.02
(μm)<b<0.1(μm)である。)とした場合
に、これらが、c=b×(L/2500)2 の関係を有
するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスクドライ
ブ装置等に用いられる浮上型磁気ヘッド装置に係わり、
特に磁気記録媒体表面に対して微小の間隙をもった状態
で情報の記録再生を行い、停止時には磁気記録媒体(以
下、磁気ディスクと称する。)表面に接するコンタクト
・スタート・ストップ型の浮上型磁気ヘッド装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク等に対して情報の記録或
いは再生を行うハードディスクドライブ装置において
は、磁気ヘッドと磁気ディスク表面の接触による摩耗損
傷を避けるために、停止時には磁気ヘッドが磁気ディス
クに接し、情報の記録再生時には磁気ヘッドが高速回転
する磁気ディスク表面より微小間隙を有して浮上走行す
るように構成した、いわゆるコンタクト・スタート・ス
トップ型の浮上型磁気ヘッド装置が用いられている。
【0003】上記コンタクト・スタート・ストップ型の
浮上型磁気ヘッド装置は、例えば、磁気ディスク対向面
側にスライダーレールが突出形成され、スライダーレー
ルの磁気ディスク対向面が磁気ディスク表面に発生する
空気流を受ける面であるエア・ベアリング・サーフェス
とされ、上記スライダーレール間には空気流が流入する
エアグルーブと称される溝部が設けられているスライダ
ーに、情報の記録再生を行う磁気ヘッド素子が搭載され
ており、スライダーには板バネによって構成されるサス
ペンションが支持体として取り付けられ、該サスペンシ
ョンがアクチュエータアームに取り付けられたものであ
る。なお、磁気ヘッド素子は、その磁気ギャップをエア
・ベアリング・サーフェスに臨ませるようにしてスライ
ダーレールの空気流出端側に搭載されている。そして、
上記アクチュエータアームは、その先端に取付けられた
スライダーを磁気ディスク径方向に移動させるものであ
り、回動軸を中心に回動してスライダーに円弧状の軌跡
を描かせながら磁気ディスク上を移動させるアクチュエ
ータアーム、いわゆるスイングアーム方式のアクチュエ
ータアームが一般的である。
【0004】従って、磁気ヘッド素子の搭載されたスラ
イダーは、磁気ディスクの回転が停止している時は、サ
スペンションからの下向きのバネ荷重によって磁気ディ
スク表面に接し、磁気ディスクが回転すると、その回転
によって発生する空気流による上向きの揚力をエア・ベ
アリング・サーフェスに受け、かつサスペンションから
の下向きのバネ荷重を受けて、これらの力のバランスに
よって決定されるスライダー浮上距離を有して浮上す
る。そして、アクチュエータアームの回動によって磁気
ディスク面内を径方向に移動し所定の記録トラックへの
情報の記録再生を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なコンタクト・スタート・ストップ型の浮上型磁気ヘッ
ド装置においては、コンタクト・スタート・ストップ耐
久性の向上が求められている。上記浮上型磁気ヘッド装
置においては、前述のように、停止時にはスライダーが
磁気ディスク表面に接しており、起動動作直後或いは停
止動作直後にはスライダーが磁気ディスク表面に摺動す
ることとなる。このとき、スライダー表面及び磁気ディ
スク表面が非常に平滑な面であるため、スライダー表面
及び磁気ディスク表面が摩耗しやすく、いわゆるコンタ
クト・スタート・ストップ耐久性は良好ではない。ま
た、このことから浮上型磁気ヘッド装置の製品寿命が大
幅に減じることとなる。
【0006】そこで、スライダーと磁気ディスクの摺動
時間を短縮してスライダー表面及び磁気ディスク表面の
摩耗を低減し、コンタクト・スタート・ストップ耐久性
を向上させることが提案されている。なお、その具体的
な手法としてスライダーレールのエア・ベアリング・サ
ーフェスの形状を長手方向の円弧状とする、すなわちス
ライダーレールをいわゆるクラウン形状とし、スライダ
ーに大きなピッチ角を与え、スライダーの磁気ディスク
との摺動時間を短縮する手法が提案されている。
【0007】また、上記のようなコンタクト・スタート
・ストップ型の浮上型磁気ヘッド装置においては、スラ
イダーと磁気ディスク間の貼り着き(いわゆるスティク
ション)が問題となっている。すなわち、前述のよう
に、上記浮上型磁気ヘッド装置においては、停止時にス
ライダーと磁気ディスクが接しているが、両者の表面が
非常に平滑な面であるためにスティクションが生じてし
まう。このようにスティクションが生じると、様々の不
都合が生じる。
【0008】スライダー,磁気ディスク表面の平面度を
小さくしてスティクションを防止することも考えられる
が、近年では高密度記録化に伴うスライダー浮上距離の
低浮上距離化が要求されており、スライダー,磁気ディ
スクの平面度を大きくする方向にあり、上記のように平
面度を小さくすることは不可能である。
【0009】そこで、上記のようにスライダーレールを
クラウン形状とし、スライダーに大きなピッチ角を与え
てスライダーと磁気ディスクの摺動時間を短縮するとと
もに、スライダーと磁気ディスクの実質的な接触面積を
抑え、スティクションを防ぐことが提案されている。ま
た、上記のようなクラウン形状のスライダーレールにお
いては、クラウン量を大きくするほど、上記効果が高ま
るものと思われる。
【0010】しかしながら、クラウン量が大きすぎる
と、スライダーレールの空気流出端側に搭載される磁気
ヘッド素子と磁気ディスク間の距離、すなわち磁気ヘッ
ド素子の浮上距離が大きくなってしまい、良好な電磁変
換特性を得ることが困難となり、またスライダー低浮上
距離化への対応も困難となってしまう。
【0011】そこで、本発明は従来の実情に鑑みて提案
されたものであり、スライダーと磁気ディスクの摺動時
間の短縮によりコンタクト・スタート・ストップ耐久性
が向上され、製品寿命が向上されて、スティクションが
防止され、良好な電磁変換特性を得ることが可能で、ス
ライダー浮上距離の低浮上距離化にも対応可能な浮上型
磁気ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、磁気記録媒体対向面側に停止時には磁気
記録媒体に接するスライダーレールが形成されるスライ
ダーを有し、上記スライダーレールの磁気記録媒体対向
面に磁気ギャップを臨ませるようにしてスライダーレー
ルの長手方向端部に磁気ヘッド素子が搭載されてなる浮
上型磁気ヘッド装置において、上記スライダーレールが
クラウン形状とされており、その任意のレール長をL
(μm),任意のレール長に対応するクラウン量をc
(μm),レール長2500μmに対応するクラウン量
をb(ただし、0.02(μm)<b<0.1(μm)
である。)とした場合に、これらが、c=b×(L/2
500)2 の関係を有することを特徴とするものであ
る。
【0013】また、本発明は、上記のような浮上型磁気
ヘッド装置において、スライダーのスライダーレールが
複数本形成されていることを特徴とするものである。
【0014】さらに、本発明は、上記のような浮上型磁
気ヘッド装置において、スライダーのスライダーレール
が少なくとも磁気記録媒体対向面中心線上に設けられて
いることを特徴とするものである。
【0015】また、本発明は、上記のような浮上型磁気
ヘッド装置において、スライダーのスライダーレールが
磁気記録媒体対向面中心線上に設けられるとともに、そ
の両側に一対のサイドレールが設けられ、上記スライダ
ーレールの磁気記録媒体対向面の平面度が上記サイドレ
ールの磁気記録媒体対向面の平面度よりも大であること
を特徴とするものである。
【0016】さらに、本発明は、上記のような浮上型磁
気ヘッド装置において、磁気記録媒体対向面中心線上に
設けられるスライダーレールの両側に設けられるサイド
レールのレール長が、上記スライダーレールのレール長
よりも小であることを特徴とするものである。
【0017】
【作用】本発明は、磁気記録媒体対向面側に停止時には
磁気記録媒体に接するスライダーレールが形成されるス
ライダーを有し、上記スライダーレールの磁気記録媒体
対向面に磁気ギャップを臨ませるようにしてスライダー
レールの長手方向端部に磁気ヘッド素子が搭載されてな
る浮上型磁気ヘッド装置において、上記スライダーレー
ルがクラウン形状とされ、その任意のレール長をL(μ
m),任意のレール長に対応するクラウン量をc(μ
m),レール長2500μmに対応するクラウン量をb
(ただし、0.02(μm)<b<0.1(μm)であ
る。)とした場合に、これらが、c=b×(L/250
0)2 の関係を有するため、スライダーに十分なピッチ
角が与えられ、スライダーと磁気記録媒体の実質的な接
触面積が低減され、スライダーレール長手方向端部に搭
載される磁気ヘッド素子の浮上距離が極端に大きくなる
ことがない。
【0018】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】実施例 1 先ず、浮上型磁気ヘッド装置の構成について説明する。
浮上型磁気ヘッド装置は、図1に示すように、図示しな
い磁気ヘッド素子の搭載されたスライダー1がサスペン
ション2に取り付けられ、アクチュエータアーム3に取
り付けられて構成されるものである。なお、スライダー
1とサスペンション2は1つの部品として取り扱われる
ことが多く、ヘッド・ジンバル・アッセンブリー(HG
A)と称されることが多い。
【0020】そして、上記スライダー1にはサスペンシ
ョン2による下向きのバネ荷重が常時印加されている。
従って、スライダー1は、停止時には上記バネ荷重によ
って磁気記録媒体(以下、ハードディスクと称する。)
4表面に接し、情報の記録再生時にはハードディスク4
の図中R1 方向の回転により発生する空気流による上向
きの揚力を受け浮上し、上記揚力とサスペンション2の
バネ荷重とのバランスによって決定されるスライダー浮
上距離を有してハードディスク4上を浮上走行し、該ハ
ードディスク4に情報の記録再生を行い、停止時にはハ
ードディスク4上に降下する。
【0021】また、ハードディスク4が図中矢印R1 方
向に回転する時、アクチュエータアーム3は図中R2 方
向に回動し、サスペンション2に取り付けられたスライ
ダー1を図中矢印Mのように移動させて、スライダー1
に搭載される磁気ヘッド素子をハードディスク4の各半
径位置へ移動させ、情報の記録再生を可能とする。
【0022】なお、上記のような浮上型磁気ヘッド装置
においてスライダー1がハードディスク4上を径方向に
移動した場合、ハードディスク4の回転によって発生す
る空気流がスライダー1に対して流入する角度が変化
し、上向きの揚力が変化することが考えられるが、上記
のような浮上型磁気ヘッド装置においては、スライダー
1の形状を工夫する等して、スライダー1の受ける揚力
が略一定となるようにし、スライダー浮上距離が略一定
となるようにしている。
【0023】次に、上記浮上型磁気ヘッド装置のスライ
ダー1の拡大図を図2に示す。該スライダー1は、スラ
イダー1のハードディスク対向面1a側にレール加工が
施されてエアグルーブ5が形成され、このエアグルーブ
5の両側にはスライダーレール6,7が突出部として形
成されたものである。さらに磁気ヘッド素子8が一方の
スライダーレール7のエア・ベアリング・サーフェス7
aと直交し、空気流出端側となる一側面7bに設けら
れ、磁気ギャップが上記エア・ベアリング・サーフェス
7aに臨むようになされている。なお、上記磁気ヘッド
素子8としては、薄膜ヘッド及びMIGヘッド等のバル
クヘッドの何れも使用可能である。また、スライダーレ
ール6,7の空気流入端側には角度1゜以下のごく緩や
かな斜面であるテーパー9,10が形成されている。な
お、上記のようなスライダーは一般にテーパーフラット
型と称される。
【0024】このとき、本実施例の浮上型磁気ヘッド装
置においては、特に、図3に模式的に示すように、スラ
イダー1のスライダーレール6,7(図中にはスライダ
ーレール7のみを示す。)がクラウン形状となされ、そ
の任意のレール長がL(μm)とされ、任意のレール長
に対応するクラウン量がc(μm)となされており、こ
れらは下記のような関係を有する。
【0025】c=b×(L/2500)2 (ただし、bはレール長2500μmに対応するクラウ
ン量であり、0.02(μm)<b<0.1(μm)で
ある。)
【0026】ところで、クラウン形状のスライダーレー
ルを有するスライダーを用いた浮上型磁気ヘッド装置に
おいては、停止時にスライダーとハードディスクが接す
る場合、スライダーにサスペンションによる下向きのバ
ネ荷重が印加されていることから、図4A,Bに示すよ
うに、スライダー11,21のスライダーレール17,
27の各図中破線で示すスライダーレール表面17a,
27aがハードディスク14,24の形状に沿った形状
に塑性変形する。従って、各スライダー11,21とハ
ードディスク14,24の接触面積は、両者の接触点近
傍部にあたる図中斜線部で示すS1 ,S2 となる。そし
て、この接触面積S1 ,S2 は、各スライダー11,2
1に印加される下向きのバネ荷重が一定であれば、各ス
ライダーレール17,27の曲率半径、すなわちクラウ
ン量によって決定される。例えば、図4Aに示すスライ
ダー11のようにスライダーレール17のクラウン量が
大きい場合には、接触面積S1 は小さいものとなり、図
4Bに示すスライダー21のようにスライダーレール2
7のクラウン量が小さい場合には、接触面積S2 は大き
なものとなる。
【0027】従って、上記のようなスライダー11,2
1において、スライダーレール表面17a,27aの平
面度が同一であった場合、接触面積S2 が大であるスラ
イダー21の方がスティクションを起こし易い。言い換
えれば、クラウン量の小さいスライダーレールを有する
スライダーは、スティクションを起こし易く、クラウン
量の大きいスライダーレールを有するスライダーはステ
ィクションを起こしにくい。
【0028】また、クラウン量を大きくすれば、スライ
ダーに大きなピッチ角を与えることができる。すなわ
ち、クラウン形状を有するスライダーのクラウン量をあ
る程度の大きさ以上とすれば、実質的な接触面積を抑え
ることにより、スティクションの発生を抑え、スライダ
ーに大きなピッチ角を与えることができる。
【0029】上述のように、本実施例の浮上型磁気ヘッ
ド装置においては、スライダーのスライダーレールをク
ラウン形状とし、そのクラウン量を規定していることか
ら、適度なクラウン量が付与され、スティクションの発
生が抑えられるものと思われる。また、本実施例の浮上
型磁気ヘッド装置においては、適度なクラウン量が与え
られることから、スライダーに大きなピッチ角が与えら
れ、スライダーとハードディスクの摺動時間が短縮さ
れ、コンタクト・スタート・ストップ耐久性が向上さ
れ、製品寿命が向上されるものと思われる。
【0030】そこで、本実施例の浮上型磁気ヘッド装置
の効果を確認すべく、以下のような実験を行った。すな
わち、フェライト材とアルチック材を用いてレール長を
2500μmとしてクラウン形状を有するマイクロスラ
イダーを作製し、これらのクラウン量bとスティクショ
ンの関係について調査した。調査方法としては、上記各
スライダーのコンタクト・スタート・ストップ試験前後
の摩擦係数の増加量を測定する方法を用いた。結果を図
5に示す。図5中横軸はレール長2500μmに対応す
るクラウン量bとし、縦軸は摩擦係数の増減比とし(た
だし、試験後の摩擦係数/試験前の摩擦係数)、図中□
はフェライト材製マイクロスライダーの結果を示し、図
中+はアルチック材製のマイクロスライダーの結果を示
す。
【0031】図5の結果を見てわかるように、フェライ
ト材製,アルチック材製のマイクロスライダーともにレ
ール長2500μmに対応するクラウン量bが大きい
程、摩擦係数の増加が少なく、スティクションの発生が
抑えられることが確認された。特に、前述のような浮上
型磁気ヘッド装置によく使用される薄膜磁気ヘッドに対
して用いられるアルチック材製のマイクロスライダーに
関しては、レール長2500μmに対応するクラウン量
bを20nm以上とすることによりスティクションを抑
えることができることが確認された。また、クラウン量
bを20nm以上とすることによって、マイクロスライ
ダーに十分なピッチ角を付与することができるものと思
われる。
【0032】従って、本実施例の浮上型磁気ヘッド装置
のスライダーに、上述したレール長が2500μm,ク
ラウン量bが0.02μm以上であるマイクロスライダ
ーと同等の効果を付与するためには、上記スライダーの
任意のレール長をL(μm)とし、任意のレール長に対
応するクラウン量をc(μm)とした場合に、c=b×
(L/2500)2 の関係が成り立つようにし、レール
長2500μmに対応するクラウン量bを0.02(μ
m)以上とすれば良い。すなわち、上記の関係を満たす
スライダーを用いた本実施例の浮上型磁気ヘッド装置に
おいては、スティクションが抑えられ、スライダーに大
きなピッチ角が与えられ、スライダーとハードディスク
の摺動時間の短縮によりコンタクト・スタート・ストッ
プ耐久性が向上され、製品寿命が向上される。
【0033】また、本実施例の浮上型磁気ヘッド装置に
おいては、図6に模式的に示すように、スライダー1の
一方のスライダーレール7の空気流出端側に磁気ヘッド
素子8がその磁気ギャップがエア・ベアリング・サーフ
ェス7aに臨むように搭載されており、スライダーレー
ル7がクラウン形状を有することからスライダー1の浮
上距離H1 と、磁気ヘッド素子8とハードディスク4間
の距離、すなわち磁気ヘッド素子8の浮上距離H2 に差
が生じてしまう。前記のように、スライダーレールのク
ラウン量が大きい程、スティクションの発生の抑制やピ
ッチ角の付与には効果があるが、クラウン量が大きすぎ
ると、浮上距離H1 と浮上距離H2 の差も大きくなり、
磁気ヘッド素子8,ハードディスク4間の距離も大きく
なることから良好な電磁変換特性を得ることも困難とな
ってしまう。また、スライダー浮上距離の低浮上距離化
を行った場合には、上記のような電磁変換特性の劣化は
顕著である。
【0034】ところで、前述したマイクロスライダーに
おいては、良好な電磁変換特性を確保し、スライダー浮
上距離の低浮上距離化を達成するために、レール長25
00μmに対応するクラウン量bを100nm以下とし
ている。従って、本実施例の浮上型磁気ヘッド装置のス
ライダーに上記マイクロスライダーと同等の効果を付与
するためには、上記スライダーの任意のレール長をL
(μm)とし、任意のレール長に対応するクラウン量を
c(μm)とした場合に、c=b×(L/2500)2
の関係が成り立つようにし、レール長2500μmに対
応するクラウン量bを0.1(μm)以下とすれば良
い。すなわち、上記の関係を満たすスライダーを用いた
本実施例の浮上型磁気ヘッド装置においては、良好な電
磁変換特性が確保され、スライダー浮上距離の低浮上距
離化が達成される。
【0035】従って、本実施例の浮上型磁気ヘッド装置
においては、スライダーレールに適度なクラウン量が与
えられることからスティクションの発生が抑えられ、十
分なピッチ角が与えられ、スライダーとハードディスク
の摺動時間の短縮によりコンタクト・スタート・ストッ
プ耐久性が向上され、製品寿命が向上される。また、本
実施例の浮上型磁気ヘッド装置においては、スライダー
レールに適度なクラウン量が与えられることから、良好
な電磁変換特性が確保され、スライダー浮上距離の低浮
上距離化が達成される。
【0036】実施例 2 実施例1においては、2本のスライダーレールを有する
スライダーを用いた浮上型磁気ヘッド装置について述べ
てきたが、本発明は、他の浮上型磁気ヘッド装置にも適
用可能である。
【0037】例えば、図7に示すようなスライダー31
を用いた浮上型磁気ヘッド装置にも適用可能である。上
記スライダー31は、ハードディスク対向面31a側の
ハードディスク対向面31a中心線上に二等辺三角形状
の突状部であるスライダーレール37が形成され、この
スライダーレール37の両側に長方形状の突状部である
サイドレール34,36が形成されたものであり、スラ
イダーレール37とサイドレール34,36間にはエア
・グルーブ35が形成されている。なお、上記スライダ
ーレール37は、空気流出端側に二等辺三角形の底辺が
位置するように形成され、一方のサイドレール34,3
6は、空気流入端側に角度1゜以下のごく緩やかな斜面
であるテーパー39,40を有し、スライダー31の長
手方向中途部まで形成されている。さらに、磁気ヘッド
素子38がスライダーレール37のエア・ベアリング・
サーフェス37aと直交し、空気流出端側となる一側面
37bに設けられ、磁気ギャップが上記エア・ベアリン
グ・サーフェス37aに臨むようになされている。な
お、上記磁気ヘッド素子38としては、薄膜ヘッド及び
MIGヘッド等のバルクヘッドの何れも使用可能であ
る。
【0038】このとき、本実施例の浮上型磁気ヘッド装
置においては、図8に模式的に示すように、スライダー
31のスライダーレール37及びサイドレール34,3
6がクラウン形状となされ、スライダーレール37がサ
イドレール34,36よりも突出するようになされてい
る。すなわち、スライダー31においては、スライダー
レール37のみが停止時にハードディスク39に接する
ようになされている。そして、スライダーレール37の
任意のレール長をL(μm)とし、任意のレール長に対
応するクラウン量をc(μm)とした場合、これらはc
=b×(L/2500)2 (ただし、bはレール長25
00μmに対応するクラウン量であり、0.02(μ
m)<b<0.1(μm)である。)の関係を満たすも
のとされている。また、本実施例の浮上型磁気ヘッド装
置においては、スライダーレール37のハードディスク
39対向面であるエア・ベアリング・サーフェス37a
の平面度がサイドレール34,36のハードディスク3
9対向面であるエア・ベアリング・サーフェス34a,
36aの平面度よりも大とされても良い。
【0039】従って、本実施例の浮上型磁気ヘッド装置
のスライダーにおいても、実施例1の浮上型磁気ヘッド
装置のスライダーと同様の効果が期待され、ハードディ
スクに接し、磁気ヘッド素子の搭載されるスライダーレ
ールに適度なクラウン量が与えられることからスティク
ションの発生が抑えられ、十分なピッチ角が与えられ、
スライダーとハードディスクの摺動時間の短縮によりコ
ンタクト・スタート・ストップ耐久性が向上され、製品
寿命が向上される。また、本実施例の浮上型磁気ヘッド
装置においては、スライダーレールに適度なクラウン量
が与えられることから、良好な電磁変換特性が確保さ
れ、スライダー浮上距離の低浮上距離化が達成される。
【0040】ところで、本実施例の浮上型磁気ヘッド装
置を製造するに際しては、スライダーレールのクラウン
形状加工が最重要工程となるが、上記工程は以下のよう
な点に留意して行う必要がある。
【0041】スライダーレールのクラウン形状加工を行
う方法としては、先ず、スライダーレール,サイドレー
ルを個々に長手方向に研磨加工する方法が挙げられる。
上記方法にて研磨加工を行った場合、図8に模式的に示
すように、スライダーレール37のエア・ベアリング・
サーフェス37aに対し、サイドレール34,36のエ
ア・ベアリング・サーフェス34a,36aがねじれを
有する面となる場合がある。
【0042】例えば、図中に示すようにサイドレール3
4のエア・ベアリング・サーフェス34aが、該面の空
気流入端側が加工予定位置よりもハードディスク39か
ら遠のいて位置し、空気流出端側が加工予定位置よりも
ハードディスク39に近づいて位置する面となり、サイ
ドレール36のエア・ベアリング・サーフェス36a
が、該面の空気流入端側が加工予定位置よりもハードデ
ィスク39に近づいて位置し、空気流出端側が加工予定
位置よりもハードディスク39から遠のいて位置する面
となる場合である。
【0043】このような場合においても、サイドレール
34,36の突出点がスライダーレール37の突出点よ
りも低くなるように加工する必要がある。すなわち、ス
ライダーレール37の任意のレール長に対応するクラウ
ン量をcとし、サイドレール34,36の予定されるク
ラウン量をhとし、それぞれの実際のクラウン量をh
4 ,h6 とし、これらのねじれ量(ツイスト量)を表面
形状測定機によって測定した値をtとしたときに、下記
の式が成り立つように加工を行う必要がある。
【0044】h4 =h+t/2 h6 =h+t/2 h+t/2<c
【0045】また、スライダーレールのクラウン形状加
工を行う方法としては、上記のような方法の他に、図9
に模式的に示すように、スライダーレール37及びサイ
ドレール34,36を個々に、断面が略半円状となるよ
うに研磨加工する方法が挙げられる。この場合において
も、スライダーレール37のラテラルクラウン量r7が
サイドレール34,36のラテラルクラウン量r4 ,r
6 よりも大きくなるように加工し、スライダーレール3
7の突出点がサイドレール34,36の突出点よりも高
くなるようにする。
【0046】スライダーレールのクラウン形状加工を行
うさらに他の方法としては、図10に模式的に示すよう
に、スライダーレール37及びサイドレール34,36
を一括研磨加工する方法が挙げられる。この方法によっ
て研磨加工を行う場合には、全体的に山なりになるよう
に加工を行い、サイドレール34,36の外側部に対す
る内側部の研磨ムラの量、いわゆるキャンバー量が正の
値となるようにする。
【0047】なお、上記のようなスライダーレールとサ
イドレールを有するスライダーにおいて、上記加工条件
の範囲での研磨加工が行われず、サイドレールがスライ
ダーレールよりも突出して形成され、このようなスライ
ダーを用いて浮上型磁気ヘッド装置を形成した場合、停
止時に一方のサイドレールのみがハードディスクに接す
る片当たりが生じ易い。このような片当たりが生じる
と、その部分での接触圧が著しく高くなり、ハードディ
スクの異常摩耗が発生し、ハードディスクの耐久性を著
しく損なうこととなる。従って、上記加工条件に十分留
意してスライダーレールの研磨加工を行う必要がある。
【0048】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は、磁気記録媒体対向面側に停止時には磁気記録媒体
に接するスライダーレールが形成されるスライダーを有
し、上記スライダーレールの磁気記録媒体対向面に磁気
ギャップを臨ませるようにしてスライダーレールの長手
方向端部に磁気ヘッド素子が搭載されてなる浮上型磁気
ヘッド装置において、上記スライダーレールがクラウン
形状とされ、スライダーレールの任意のレール長をL
(μm),任意のレール長に対応するクラウン量をc
(μm),レール長2500μmに対応するクラウン量
をb(ただし、0.02(μm)<b<0.1(μm)
である。)とした場合に、これらが、c=b×(L/2
500)2 の関係を有するため、スライダーに十分なピ
ッチ角が与えられ、スライダーとハードディスクの摺動
時間の短縮によりコンタクト・スタート・ストップ耐久
性が向上され、製品寿命が向上される。なお、スライダ
ーとハードディスクの摺動時間の短縮により耐振動特性
も向上される。
【0049】また、スライダーレールに適度なクラウン
量が与えられることから、スライダーと磁気記録媒体の
実質的な接触面積が低減され、スティクションが抑えら
れ、上記浮上型磁気ヘッド装置を稼動させるスピンドル
モータの消費電力の低減,小型化も達成される。
【0050】さらには、スライダーレールに適度なクラ
ウン量が与えられることから、スライダーレール長手方
向端部に搭載される磁気ヘッド素子の浮上距離が極端に
大きくなることがなく、良好な電磁変換特性が得られ、
スライダー浮上距離の低浮上距離化にも対応可能とされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の浮上型磁気ヘッド装置の構成を示す
要部概略斜視図である。
【図2】実施例1の浮上型磁気ヘッド装置のスライダー
を示す斜視図である。
【図3】実施例1の浮上型磁気ヘッド装置のスライダー
を模式的に示す側面図である。
【図4】スライダーがハードディスクに接している状態
を模式的に示す側面図である。
【図5】フェライト材製,アルチック材製のマイクロス
ライダーのレール長2500μmに対応するクラウン量
bと摩擦係数の増減比の関係を示す図である。
【図6】スライダーの浮上距離と磁気ヘッド素子の浮上
距離の関係を模式的に示す側面図である。
【図7】実施例2の浮上型磁気ヘッド装置のスライダー
を示す斜視図である。
【図8】実施例2の浮上型磁気ヘッド装置のスライダー
を模式的に示す側面図である。
【図9】実施例2の浮上型磁気ヘッド装置のスライダー
のスライダーレールのクラウン形状加工を行う方法の一
例を模式的に示す断面図である。
【図10】実施例2の浮上型磁気ヘッド装置のスライダ
ーのスライダーレールのクラウン形状加工を行う方法の
他の例を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1,31・・・スライダー 1a,31a・・・ハードディスク対向面 4,39・・・ハードディスク 6,7,37・・・スライダーレール 8,38・・・磁気ヘッド素子 34,36・・・サイドレール b・・・レール長2500μmに対応するクラウン量 c・・・任意のレール長に対応するクラウン量 L・・・任意のレール長

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体対向面側に停止時には磁気
    記録媒体に接するスライダーレールが形成されるスライ
    ダーを有し、上記スライダーレールの磁気記録媒体対向
    面に磁気ギャップを臨ませるようにしてスライダーレー
    ルの長手方向端部に磁気ヘッド素子が搭載されてなる浮
    上型磁気ヘッド装置において、 上記スライダーレールがクラウン形状とされており、そ
    の任意のレール長をL(μm),任意のレール長に対応
    するクラウン量をc(μm),レール長2500μmに
    対応するクラウン量をb(ただし、0.02(μm)<
    b<0.1(μm)である。)とした場合に、これら
    が、c=b×(L/2500)2 の関係を有することを
    特徴とする浮上型磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 スライダーのスライダーレールが複数本
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の浮上型
    磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 スライダーのスライダーレールが少なく
    とも磁気記録媒体対向面中心線上に設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の浮上型磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 スライダーのスライダーレールが磁気記
    録媒体対向面中心線上に設けられるとともに、その両側
    に一対のサイドレールが設けられ、上記スライダーレー
    ルの磁気記録媒体対向面の平面度が上記サイドレールの
    磁気記録媒体対向面の平面度よりも大であることを特徴
    とする請求項1,2または3記載の浮上型磁気ヘッド装
    置。
  5. 【請求項5】 磁気記録媒体対向面中心線上に設けられ
    るスライダーレールの両側に設けられるサイドレールの
    レール長が、上記スライダーレールのレール長よりも小
    であることを特徴とする請求項3または4記載の浮上型
    磁気ヘッド装置。
JP21675993A 1993-08-31 1993-08-31 浮上型磁気ヘッド装置 Pending JPH0773629A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998016932A1 (en) * 1996-10-17 1998-04-23 Sony Corporation Discoidal recording medium, head slider and recording and/or playback apparatus

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WO1998016932A1 (en) * 1996-10-17 1998-04-23 Sony Corporation Discoidal recording medium, head slider and recording and/or playback apparatus

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Effective date: 20020409