JPH0773884A - 二次電池 - Google Patents

二次電池

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JPH0773884A
JPH0773884A JP5252072A JP25207293A JPH0773884A JP H0773884 A JPH0773884 A JP H0773884A JP 5252072 A JP5252072 A JP 5252072A JP 25207293 A JP25207293 A JP 25207293A JP H0773884 A JPH0773884 A JP H0773884A
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lithium
battery
positive electrode
mno
manganese dioxide
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JP5252072A
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Toru Nagaura
亨 永浦
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HAIBARU KK
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HAIBARU KK
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、非水電解液二次電池の性能改善
に関するものである。 【構成】 正極活物質としてリチウム含有マンガン複合
酸化物を使用する非水電解液二次電池において、前記正
極活物質には、MnO中のMn含有率(a)とMnO
含有率(b)の比(b/a)が1.53以上のMnO
を出発原料として合成したリチウム含有マンガン複合
酸化物を使用する。その結果、サイクル寿命が大幅に改
善され、特に負極活物質としてX線広角回折法によるd
002(002面の面間隔)が3.42以下である黒鉛
質材料を使用する電池においては、エネルギー密度も既
存の二次電池をはるかに上回り、安価な非水電解液二次
電池が実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、非水電解液二次電池
の性能改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、軽量化が進められる
中、その電源として高エネルギー密度の二次電池の要望
がさらに強まっている。その要望に答えるべく、非水電
解液二次電池は高エネルギー密度電池としての可能性の
高さから、その実用化が試みられた。中でも、負極に金
属リチウムを使用し、正極にリチウム含有マンガン複合
酸化物を使用する非水電解液二次電池がかなり有望と思
われた。しかし金属リチウム負極が充放電の繰り返しに
よりパウダー化して著しくその性能が劣化したり、また
金属リチウムがデンドライトに析出し内部ショートを引
起したりするため、実用的なサイクル寿命に問題があ
り、今だ実用化は難しい。そこで最近、リチウム金属負
極に代えて、カーボンへのリチウムイオンの出入りを利
用するカーボン電極を負極とする非水電解液二次電池が
開発中である。この電池は本発明者等によってリチウム
イオン二次電池と名付けて、1990年(雑誌Prog
ress in Batteries & Solar
Cells,Vol.9、P.209)に初めて紹介
されたもので代表的には正極材料にLiCoOを用
い、負極には炭素質材料が使用される。現在では電池業
界、学会でも次世代の二次電池“リチウムイオン二次電
池”と言われて注目を集めている。実際、200Wh/
l程のエネルギー密度を持つリチウムイオン二次電池は
既に少量実用され始めている。既存のニッケルカドミウ
ム電池のエネルギー密度は100〜150Wh/lであ
り、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度は既存の
電池のそれをはるかに上回るものである。さらにリチウ
ムイオン二次電池の特長は高寿命の点にもある。カーボ
ン負極は、充電においては電極中のカーボンへリチウム
イオンがドープされ、放電ではそのカーボンからリチウ
ムイオンが脱ドープされるだけで、カーボン自身は充放
電に際して大きな結晶構造の変化を伴わないので、極め
て安定した充放電特性を示し、充放電に伴う特性劣化が
少なく、具体的には1000回以上の充放電の繰り返し
も可能である。しかし最大の欠点は既存の電池に比べ値
段的に非常に高いことである。正極材料にLiCoO
を用い、負極に炭素質材料を使用した上述のリチウムイ
オン電池は高価なコバルトと特殊な炭素材料を使用する
ため原材料費が極めて高くなる。既存のニッケルカドミ
ウム電池はエネルギー密度においては100〜150W
h/lであるが、材料費は比較的安価である。そこでリ
チウムイオン電池も安価な材料(例えばLiMn
)を正極活物質に使用して、且つエネルギー密度
も200Wh/l程度を達成できれば、既存のニッケル
カドミウム電池に代わり、広い用途にリチウムイオン二
次電池が使用されることになる。カーボン負極と組み合
わせて、リチウムイオン電池を構成できる正極材料はリ
チウムコバルト複合酸化物(LiCoO)の他にはリ
チウムニッケル複合酸化物(LiNiO)およびスピ
ネル型結晶構造のリチウムマンガン複合酸化物(LiM
)があり、安価な材料という点ではLiMn
が魅力的である。しかしLiMnを正極材料
として、LiCoOと置き換えるだけでは、エネルギ
ー密度において170Wh/l程のものが達成されるに
過ぎない。これまではリチウムイオン二次電池のカーボ
ン負極に適した炭素質材料としては、種々の有機化合物
の熱分解、又は焼成炭化により得られる炭素材料であっ
て、その炭素材料の調整には熱履歴温度条件が重要と言
われ、あまり熱履歴温度が低いと炭化が充分でなく、少
なくとも800℃以上であると言われ、又熱履歴温度の
上限が更に重要で、2400℃以上の温度では結晶成長
が進み過ぎ、電池特性が著しく損なわれると言われてい
た。つまり、性能の良い炭素材料はある程度の乱造構造
を有した擬黒鉛材料であると考えられ、高結晶性の黒鉛
材料は黒鉛表面で電解液が分解し、リチウムイオンのイ
ンターカレーション反応は進みにくいと報告されてい
た。ところが極最近の研究成果は、適切な電解液を選べ
ば、むしろ2400℃以上で熱処理された、より黒鉛化
の進んだ炭素材料、もしくは黒鉛そのものを負極炭素材
料として用いる方が、より平坦で、高い放電電圧を持つ
リチウムイオン二次電池と成ることが判ってきた(公開
特平4−115457)。従って、その負極材料として
黒鉛質材料を使用すれば、正極材料として安価なLiM
を使用しても、エネルギー密度の点でも200
Wh/lを越えるリチウムイオン二次電池となる可能性
がある。しかし、炭素材料を負極に使用するリチウムイ
オン二次電池はサイクル特性が良好なはずにもかかかわ
らず、正極材料としてLiMnを使用したリチウ
ムイオン二次電池のサイクル特性は、必ずしもよくない
ことが分かった。スピネル型リチウム含有マンガン複合
酸化物LiMnの最も代表的な従来の合成方法で
は、マンガン化合物としては市販の二酸化マンガンを使
用し、これに炭酸リチウムや硝酸リチウムなどのリチウ
ム塩を混合し、600〜800℃で焼成して合成する。
二酸化マンガンは乾電池用の用途に大量に製造され、高
純度品として電解二酸化マンガン(EMD)や化学合成
二酸化マンガン(CMD)が安価な価格で市販されてい
るので、安価なLiMnを作る上では、合成出発
材料として好都合な材料と言える。しかし従来の方法で
調整したLiMnを使用したリチウムイオン二次
電池ではサイクル寿命が短く、充放電を50〜100サ
イクル程度行うと電池の容量はほぼ初期の容量の半分に
まで劣化してしまう。この劣化の原因は定かでないが、
LiCoOを使用するリチウムイオン二次電池はサイ
クル特性に優れているわけで、原因は正極材料のLiM
に関係していることはほぼ明らかである。これ
までにもこのサイクル特性を改善するため、充放電サイ
クルに伴いLiMnの結晶が崩壊するためではな
いかとの仮定の基に、結晶のの安定性を増す目的でMn
の一部をMn以外のいろいろな元素(例えばCo、C
r、Ni、Ta、Zn等)で置き換えたリチウム含有マ
ンガン複合酸化物が提案(公開特平4−141954)
されたが、実用的サイクル寿命(300〜500サイク
ル)迄には至っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はスピネル型結
晶構造のリチウム含有複合酸化物を主たる正極活物質材
料とし、炭素材料を負極活物質とする非水電解液二次電
池のサイクル特性の改善に関するもので、特にサイクル
特性の良好な正極材料となるリチウム含有マンガン複合
酸化物を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】課題解決の手段は、リチ
ウム含有マンガン複合酸化物の合成出発材料として、純
度の高い二酸化マンガンを使用する。具体的にはMn含
有率(a)とMnO含有率(b)との比(b/a)が
1.53以上である二酸化マンガンにリチウム化合物
(水酸化リチウム、酸化リチウム、リチウム塩等)を混
合し、500℃以上の温度で熱処理を施して合成する。
【0005】
【作用】従来の最も代表的なLiMnの合成方法
はマンガン化合物として二酸化マンガンを使用し、これ
に炭酸リチウムを混合し、600〜800℃で焼成して
合成する。二酸化マンガンは乾電池用の用途に製造さ
れ、高純度品として電解二酸化マンガン(EMD)や化
学合成二酸化マンガン(CMD)が市販されている。し
かし、これらの高純度二酸化マンガンですらMn含有率
は60.3〜61.3%(理論値:63.19%)であ
り、Mn含有率(a)とMnO含有率(b)の比(b
/a)は1.53(理論値:1.582)以下である。
ちなみに三井金属社製EMD(TAD−I、TSV等)
ではa=60.3%、b=92.2%で、b/a=1.
529であり、セデマ社製CMD(FARADISER
−M)ではa=61.3%、b=91.7%で、b/a
=1.496である。特にb/aが理論値に対して9
6.7%以下であることは、含有するMnのうち3.3
%はMnOではなく他の酸化状態(Mn等)で
MnOに混入していることを意味する。本発明者は、
特別にMnOを合成し、種々のb/a値を持つMnO
を準備し、これを出発物質として合成したLiMn
を活物質としてリチウムイオン二次電池を作成し、
そのサイクル特性は、LiMn合成の出発物質で
あるMnOのb/a値によって大きく変わることを見
いだした。すなわちb/a≧1.53のMnOより合
成したLiMnを活物質とした電池は非常にサイ
クル特性が良好であることを見いだした。LiMn
はスピネル構造を有する立方晶の結晶構造であり、こ
れを正極活物質とした電池では、充電により結晶からL
iイオンが抜き取られ、また放電によりLiが再び結晶
中に入る。充放電のサイクルを繰り返した後LiMn
をx線回折で調べると結晶性が低下していくことが
知られている。本発明によるサイクル特性改善の理由は
定かでないが、より純度の高いMnOより合成したL
iMnは、より高純度のものとなり、不純物の存
在により生じる結晶の歪みがより少なく、結晶の安定性
が増し、充放電サイクル特性の大幅な改善が見られるも
のと考えられる。
【0006】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。まず正極活物質LiMnを合成するため
の出発物質として(A)〜(G)のMnO試料を次の
ようにして用意した。
【0007】MnCOの合成 3モル/lの同一濃度のMnSOと(NHCO
を反応容器中に150cc/hの滴下速度でパラレル
チャージし、反応温度を5℃以下に保って、6時間反応
させ平均粒径0.008mmのMnCO(X)を合成
した。平均粒径0.008mmの小粒径MnCOの合
成では、上記反応温度を5℃以下に保つことが最大のポ
イントであり、小粒径MnCOはつぎに酸化工程で効
率よく酸化され、高純度なMnOの合成に適してい
る。
【0008】高純度MnOの合成 (1)窒素ガスを吹き込みながらNaOH溶液中に上記
MnCO(X)を添加し、温度40℃で2時間反応さ
せてMn(OH)とし、吹き込みガスをNから空気
に代えて2時間保持し、反応物をろ過乾燥させる。乾燥
物300gと蒸留水3リットルを再び反応容器に入れ、
空気を300リットル/h、Clガスを60リットル
/hの流量で導入し50℃で5h撹拌した後、ろ過乾燥
し、その300gに対し3モル/lのHNO900c
cを添加し、90℃で1h撹拌した後、ろ過、水洗乾燥
してMnO試料(A)を得た。 (2)さらにMnO試料(A)300gとMn(NO
180gを0.5モル/lのHNO溶液に添加
し、80℃に保って、撹拌下でNaClOの72gを
15分間で添加し、添加後、80℃で3時間反応させ、
ろ過、水洗乾燥してMnO試料(B)を得た。 (3)前記MnCO(X)を600℃で20時間加熱
を行いMnとし、Mnの1g当たり0.6
ccの割合で13N−HNOを添加し、280℃で熱
分解する操作を3回繰り返し、0.001mm程度の極
めて微細な粒子のβ型MnO試料(C)を得た。
【0009】市販二酸化マンガンの高純度化 三井金属(株)製EMD(TAD−I)を525℃で2
時間熱処理をし、熱処理物を磁製容器に納め、熱処理物
1g当たり0.8ccの割合で13N−HNOを加え
て電気炉中に入れ280℃まで昇温し、この温度に2時
間保持して熱処理を施し、高純度のβ−MnO試料
(D)を得た。以上の(A)〜(D)のMnOはJI
Sの分析方法に基づいてMn含有率(a)とMnO
有率(b)を測定し、各MnO試料についてb/a値
を求めた。結果は表1の通りである。本実施例のため用
意した(A)〜(D)のMnOは何れもb/a値が
1.535以上で高純度のものである。
【0010】LiMnの合成 以上の各二酸化マンガン(MnO)はそれれぞれ炭酸
リチウム(LiCO)と1モル:0.25モルの比
でよく混合し、これを空気中750℃で48時間熱処理
(但し予備実験の結果熱処理温度が500℃以下では充
分な電池容量が得られないことを確認した)をして、M
nO試料(A)を出発材料としてLiMn
(A)を、同様にMnO試料(B)、(C)、
(D)を出発材料としてLiMn(B)、
(C)、(D)をそれぞれ調整した。
【0011】図3を参照しながら本発明の具体的な電池
について説明する。本発明を実施するための発電要素で
ある電池素子は次のようにして用意した。まず2800
℃で熱処理を施したメソカーボンマイクロビーズ(BE
T比表積=0.8m/g、d002=3.37Å)の
90重量部に結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PV
DF)10重量部を加え、溶剤であるN−メチル−2−
ピロリドンと湿式混合してスラリー(ペースト状)にし
た。そしてこのスラリーを集電体となる厚さ0.01m
mの銅箔の両面に均一に塗布し、乾燥後ローラープレス
機で加圧成型して帯状の負極(1)を作成した。前述の
ようにして調整したLiMn(A)〜(D)はそ
れぞれ88重量部に導電剤としてアセチレンブラック3
重量部とグラファイト4重量部を、結合剤としてポリフ
ッ化ビニリデン5重量部を混合し、溶剤であるN−メチ
ル−2−ピロリドンと湿式混合してペーストにする。次
にこのペーストを正極集電体となる厚さ0.02mmの
アルミニウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥後ローラー
プレス機で加圧成型して帯状の正極(2)を作成する。
続いて負極(1)と正極(2)をその間に多孔質ポリプ
ロピレン製セパレータ(3)を挟んでロール状に巻き上
げて、平均外径15.7mmの巻回体で電池素子を作成
する。次にニッケルメッキを施した鉄製の電池缶(4)
の底部に絶縁板(5)を設置し、上記電池素子を収納す
る。電池素子より取り出した負極リード(6)を上記電
池缶の底に溶接し、電池缶の中に電解液としてエチレン
カーボネイト(EC)とジエチルカーボネート(DE
C)の混合溶媒に過塩素酸リチウムを1モル/リットル
の割合で溶解したものを注入する。その後、電池素子の
上部にも絶縁板(5)を設置し、ガスケット(7)を嵌
め、防爆弁(8)を図3に示すように電池内部に設置す
る。電池素子より取り出した正極リード(9)はこの防
爆弁に電解液を注入する前に溶接しておく。防爆弁の上
には正極外部端子となる閉塞蓋体(10)を重ね、電池
缶の縁をかしめて、図3に示す電池構造で外径16.5
mm、高さ65mmの電池(A)〜(D)を作成した。
電池(A)は正極活物質としてLiMn(A)を
使用した電池であり、電池(B)、(C)および(D)
もそれぞれLiMn(B)、(C)、(D)を正
極活物質として作成した電池である。
【0012】
【比較例】実施例で行ったMnOの合成方法は一般的
なものでなく、高純度なMnOを得るための数少ない
方法である。通常の方法では、現在市販の二酸化マンガ
ンと同レベルのb/a値を持つMnOが合成される。
本比較例では市販の二酸化マンガンと同レベルのb/a
を持つMnOを合成し、これを出発材料としたLiM
を正極とする電池を作成し、実施例における電
池と比較した。また市販の電解二酸化マンガン、化学合
成二酸化マンガンをそれぞれ出発材料としたLiMn
を正極とする電池も作成し、実施例における電池と
比較した。
【0013】MnCOの合成 (1)3モル/lの同一濃度のMnSOと(NH
COを反応容器中に150cc/hの滴下速度でパ
ラレルチャージし、反応温度を約20℃に保って、6時
間反応させ平均粒径0.040mmのMnCO(Y)
を合成した。
【0014】MnOの合成 (1)窒素ガスを吹き込みながらNaOH溶液中に上記
MnCO(Y)を添加し、温度40℃で2時間反応さ
せてMn(OH)とし、吹き込みガスをNから空気
に代えて2時間保持し、反応物をろ過乾燥させる。乾燥
物300gと蒸留水3リットルを再び反応容器に入れ、
空気を300リットル/h、Clガスを60リットル
/hの流量で導入し50℃で5h撹拌した後、ろ過乾燥
し、その300gに対し3モル/lのHNO900c
cを添加し、90℃で1h撹拌した後、ろ過、水洗乾燥
してMnO試料(E)を得た。 (2)さらにMnO試料(E)300gとMn(NO
180gを0.5モル/lのHNO溶液に添加
し、80℃に保って、撹拌下でNaClOの72gを
15分間で添加し、添加後、80℃で3時間反応させ、
ろ過、水洗乾燥してMnO試料(F)を得た。
【0015】市販の乾電池用二酸化マンガン 三井金属製EMD(TAD−I)(G)及びセデマ社製
CMD(ファラダイザーM)(H)を準備した。実施例
の場合と同じように(E)〜(H)のMnOもJIS
の分析方法に基づいてMn含有率(a)とMnO含有
率(b)を測定し、各MnO試料についてb/a値を
求めた。結果は表2の通りである。
【0016】LiMnの合成 実施例の場合と同様に、以上の各二酸化マンガン(Mn
)もそれぞれ炭酸リチウム(LiCO)と1モ
ル:0.25モルの比でよく混合し、これを気中750
℃で48時間熱処理をして、MnO試料(A)を出発
材として(LiMn(E)を、同様にMnO
料(F)、(G)、(H)を出発材料としてLiMn
(F)、(G)、(H)をそれぞれ調整した。
【0017】調整したLiMn(E)〜(H)を
活物質として、実施例と全く同じようにして帯状の正極
(2b)を作成する。実施例で作成したものと同じ負極
(1)と正極(2b)をその間に多孔質ポリプロピレン
製セパレータ(3)を挟んでロール状に巻き上げて、平
均外径15.7mmの巻回体で電池素子を作成し、実施
例と同じにして図3に示す電池構造で外径16.5m
m、高さ65mmの電池(E)〜(H)を作成した。電
池(E)は正極活物質としてLiMn(E)を使
用した電池であり、電池(F)、(G)、(H)もそれ
ぞれLiMn(F)、(G)、(H)を正極活物
質として作成した電池である。
【0018】テスト結果 こうして実施例及び比較例において作成した電池(A)
〜(H)は、いずれも電池内部の安定化を目的に12時
間のエージング期間を経過させた後、充電電圧を4.2
Vに設定し、いずれも8時間の充電を行い、放電は全て
の電池について800mAの定電流放電にて終止電圧
3.0Vまで行って、充放電サイクルテストを行った。
その結果、10サイクル時点の放電容量は実施例による
電池も比較例による電池も何れの電池も約910mAh
が得られ、エネルギー密度では約240Wh/lであ
る。この値は既存のニッケルカドミウム電池のそれの
1.5倍以上であるし、現在実用化されているコバルト
を使用したリチウムイオン二次電池に対してさえ15%
ほど優っている。しかし、図1に示すように、比較例に
よる電池(E)、(F)、(G)、(H)は充放電のサ
イクルに伴って容量がかなり劣化していく。各電池は使
用した正極活物質のみが異なるわけであり、正極活物質
(LiMn)がサイクルに伴う容量の劣化に大き
く関係していることになる。何れのLiMnもそ
の出発材料のMnOが異なるだけで、同じ方法で合成
されたものである,したがってLiMnの正極活
物質としての善し悪し出発材料のMnOに大きく左右
されていることになる。そこで、正極材料の出発原料で
ある各MnO中のMn含有率(a)とMnO含有率
(b)の比(b/a)と各電池のサイクル寿命(ここで
は容量が初期容量の50%に達するサイクル数を寿命と
した)との関係を調べてみると、図2に示すように、特
にb/a≧1.53のMnOを出発原料として合成し
たLiMnを活物質とした本実施例の電池(A、
B、C、D)は非常にサイクル特性が良好となる。例え
ば電池(D)ではエネルギー密度も240Wh/l以上
を示し、サイクル寿命(但し初期容量の50%になるま
でのサイクル数)も400サイクルを越え、充分実用に
供することが出来るリチウムイオン二次電池と言える。
本発明によるサイクル特性改善の理由は定かでないが、
より純度の高いMnOより合成したLiMn
より高純度のものとなり、不純物の存在によって生じる
結晶の歪みが、より少なく、結晶の安定性が増し、充放
電サイクル特性の大幅な改善が見られるものと考えられ
る。本発明は単純にLiMnの合成にのみ限定さ
れるものではなく、LiMnのMnの一部をMn
以外の元素で置き換えたスピネル型結晶構造のリチウム
含有マンガン複合酸化物を合成する上でも、当然適用可
能である。また本実施例ではリチウム化合物としてLi
COを使用してLiMnを合成したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、他のリチウム塩や
水酸化リチウム、酸化リチウム等の種々のリチウム化合
物が当然使用可能である。
【0019】
【発明の効果】リチウム含有マンガン複合酸化物を正極
活物質とするリチウムイオン二次電池はそのサイクル寿
命が短いことが最大の問題点であったが、Mn含有率
(a)とMnO含有率(b)との比(b/a)が1.
53以上である二酸化マンガンとリチウム化合物(水酸
化リチウム、酸化リチウム、リチウム塩等)を混合し、
500℃で熱処理をして合成したスピネル型結晶構造の
リチウム含有マンガン複合酸化物を正極活物質としたリ
チウムイオン二次電池ではサイクル特性が大きく改善さ
れる。その結果、既存の二次電池を充分に上回るエネル
ギー密度のリチウムイオン二次電池が安価な材料費で出
来、広範囲な用途に高寿命、高容量の二次電池を提供で
きるようになり、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】試作電池のサイクル特性図
【図2】サイクル寿命とMnO2/Mnの関係図
【図3】実施例及び比較例における電池の構造を示した
模式的断面図
【符号の説明】
1は負極、2は正極、3はセパレータ、4は電池缶、5
は絶縁板、6は負極リード、7はガスケット、8は防爆
弁、9は負極リード、10は閉塞蓋体である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Mn含有率(a)とMnO含有率(b)
    との比(b/a)が1.53以上である二酸化マンガン
    にリチウム化合物(LiCO、LiNO、LiO
    H等)を混合し、500℃以上の温度で熱処理を施して
    合成したことを特徴とするスピネル型結晶構造のリチウ
    ム含有マンガン複合酸化物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスピネル型結晶構造のリチ
    ウム含有マンガン複合酸化物を正極活物質としたことを
    特徴とする非水電解液二次電池。
JP5252072A 1993-08-31 1993-08-31 二次電池 Pending JPH0773884A (ja)

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JP5252072A JPH0773884A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 二次電池

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JP5252072A JPH0773884A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 二次電池

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100323280B1 (ko) * 1996-06-27 2002-07-02 혼조 이치로 스피넬구조의리튬망간산화물을제조하는방법

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KR100323280B1 (ko) * 1996-06-27 2002-07-02 혼조 이치로 스피넬구조의리튬망간산화물을제조하는방법

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