JPH0774241A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0774241A
JPH0774241A JP5219409A JP21940993A JPH0774241A JP H0774241 A JPH0774241 A JP H0774241A JP 5219409 A JP5219409 A JP 5219409A JP 21940993 A JP21940993 A JP 21940993A JP H0774241 A JPH0774241 A JP H0774241A
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JP
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conductivity type
substrate
inter
insulating film
active layer
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JP5219409A
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English (en)
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Takeshi Matsutani
毅 松谷
Saneya Nakamura
実也 中村
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置及びその製造方法に関し、分離用
の不純物拡散領域は活性層基板全体に亙って確実に基板
間絶縁膜に達するようにし、しかも、ウエルは基板間絶
縁膜に達しないか、若し、達した場合でも、表面不純物
濃度に影響を与えないようにしようとする。 【構成】 SOI基板に於けるn型シリコン活性層基板
23に選択的に形成された凹所23Aの底から下地であ
る基板間絶縁膜22に到達してpn接合分離を行うp型
不純物拡散領域27と、p型不純物拡散領域27に依っ
てpn接合分離されたn型シリコン活性層基板23内に
選択的に且つ表面から下地である基板間絶縁膜22へと
延びると共に前記基板間絶縁膜22とは間隔をおくよう
に形成されるか、或いは、表面不純物濃度に影響を与え
ない範囲で基板間絶縁膜22に接して形成されたp型ウ
エル29とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SOI(silico
n on insulator或いはsemicond
uctor on insulator)基板を用い且
つ素子分離構造を改良した半導体装置及びその製造方法
に関する。
【0002】現在、半導体装置に於いては、多様な構成
のものが要求され、また、実現されつつある。例えば、
アナログ回路部分とディジタル回路部分とを混載した半
導体装置、或いは、パワー集積回路や整流回路を5
〔V〕以下の電圧で動作する論理回路と同一チップに混
載した半導体装置などが知られている。
【0003】そのような半導体装置では、例えば、アナ
ログ回路部分に於ける素子とディジタル回路部分に於け
る素子との素子間干渉ノイズ、或いは、パワー集積回路
が発生するノイズの論理回路への干渉などの抑制が必要
とされている。前記抑制手段の一つとしてSOI基板を
用いた素子分離構造が期待されているところであるが、
未だ、解決しなければならない問題がある。
【0004】
【従来の技術】図9はSOI基板を用いた素子分離構造
の一従来例を解説する為の半導体装置を表す要部切断側
面図である(要すれば、「電子情報通信学会:信学技報
SDM92−147(1993−01)pp.75〜
pp.82」、を参照)。
【0005】図に於いて、1は支持基板、2はSiO2
からなる基板間絶縁膜、3はn型シリコン(Si)活性
層基板、4は二酸化シリコン(SiO2 )からなるフィ
ールド絶縁膜、5はトレンチ(trench)、6は多
結晶シリコンからなるトレンチ埋め込み部分、7はゲー
ト絶縁膜、8A及び8Dはアナログ部分及びディジタル
部分に於けるp型ウエル、9AP及び9DPはアナログ部分
及びディジタル部分に於けるpチャネル・トランジス
タ、10AN及び10DNはアナログ部分及びディジタル部
分に於けるnチャネル・トランジスタ、11は接地線、
12A及び12Dはアナログ部分及びディジタル部分に
於ける接地線、13A及び13Dはアナログ部分及びデ
ィジタル部分に於けるVDD供給線をそれぞれ示してい
る。
【0006】この半導体装置では、アナログ回路とディ
ジタル回路との間を表面から基板間絶縁膜2に達する一
般にU溝と呼ばれているトレンチ5に依って遮断し、ア
ナログ回路に対するディジタル干渉ノイズを抑制してい
る。
【0007】図9に見られるように、SOI基板とバル
ク深くまで分離するプロセスとを組み合わせることで、
これまで、外付けのモジュールであったデバイスをオン
・チップ化し、また、オン・チップ化することで生じる
素子間干渉の抑制も可能となりつつある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記説明したU溝或い
はV溝などのトレンチに依って分離を行う場合、
【0009】 Si活性層基板に深いエッチングを行
う必要がある。因みに、図9に見られるトレンチ5であ
るU溝の深さは3〔μm〕が必要である。
【0010】 トレンチの埋め戻しが必要である。図
示例では、溝内壁に酸化膜を形成してから、厚い多結晶
Siの埋め込みを行い、その後、エッチ・バックして表
面を平坦化するので、製造プロセスは複雑である。など
の問題がある。
【0011】本発明者らは、前記問題を解消するには、
縦方向分離をトレンチに依存することを止め、従来、通
常基板を用いた場合に利用されているpn接合に依る方
が良いと判断した。
【0012】図10はpn接合に依って分離を行う技術
を解説する為の半導体装置を表す要部切断側面図であ
り、図9に関して説明した部分と同部分は同記号で指示
してある。尚、図示の半導体装置は、実際には相補型M
IS(complementary metal in
sulator semiconductor:CMI
S)半導体装置なのであるが、nチャネル・トランジス
タは省略してある。図に於いて、14は分離用p型不純
物拡散領域を示している。
【0013】図10に見られる素子分離構造は、前記
及びに記述した問題を全て解消することができ、有効
な手段なのであるが、分離用p型不純物拡散領域14を
形成する為のプロセスが余分に必要となる。
【0014】ところで、半導体装置がCMISであれ
ば、不純物拡散領域の形成をウエルの形成と同時に実施
すればプロセスを簡単化することができるのであるが、
実際には、それ程簡単ではない。
【0015】一般に、半導体中に於ける不純物拡散係数
と絶縁物質中に於ける不純物拡散係数とは異なっている
為、前記したようなウエルを形成する場合、Si活性層
基板表面のウエル形成予定部分に導入した不純物が拡散
されて基板間絶縁膜に到達するような状態になると、そ
の拡散速度は低下してくる。その結果、同じプロセスを
基板間絶縁膜をもたない通常の基板に応用した場合と比
較すると、表面に於ける不純物濃度は高くなってしま
う。
【0016】図11はSOI基板に不純物拡散を行った
場合の不純物濃度分布を解説する為の線図であり、横軸
にSOI基板の深さを、そして、縦軸に不純物濃度をそ
れぞれ採ってあり、図9或いは図10に関して説明した
部分と同部分は同記号で指示してある。
【0017】図に於いて、ND1はSOI基板のSi活性
層基板3に於ける不純物濃度プロファイルを表す特性
線、ND2は通常のSi半導体基板に於ける不純物濃度プ
ロファイルを表す特性線をそれぞれ示しいる。
【0018】図示の特性線ND1及び特性線ND2は、プロ
セス条件を全く同一にして不純物拡散を行った場合に得
られた結果であって、SOI基板の場合に表面の不純物
濃度が高くなっていること、及び、不純物拡散される半
導体層の厚さに依存して表面の不純物濃度が変化するこ
とが明瞭に看取される。
【0019】図12はMIS電界効果トランジスタに於
けるしきい値電圧のSi活性層基板厚さ依存性を表す線
図であり、横軸にはSOI基板に於けるSi活性層基板
の厚さを、また、縦軸にはMIS電界効果トランジスタ
のしきい値電圧をそれぞれ採ってある。
【0020】図に於いて、横軸に平行な一点鎖線NVth
は、SOI基板に適用するプロセスと全く同じプロセス
を適用して通常基板にウエルを形成した場合に得られる
しきい値電圧のレベルを表している。
【0021】図に見られるように、SOI基板を用いた
場合、Si活性層基板の厚さに依存してしきい値電圧V
thが変動することが明らかである。
【0022】通常、Si活性層基板の厚さはウエハ内で
不均一であるから、ウエルを形成した場合、基板間絶縁
膜に到達する時間の遅速を生ずる。これは、取りも直さ
ず、表面不純物濃度が均一にならないことを意味し、そ
のようになると、MIS電界効果トランジスタに於ける
しきい値電圧Vthや電流増幅率βなどの基本性能が変動
することになる。
【0023】従って、前記のようなMIS電界効果トラ
ンジスタの特性変動を抑制する為には、ウエルが基板間
絶縁膜に達しないようにしなければならない(要すれ
ば、特開平4−263467号公報を参照)。
【0024】さて、ウエルについては前記説明した通り
であるが、図10について説明した分離用の不純物拡散
領域は、その機能上、確実に基板間絶縁膜まで到達させ
なければならない。
【0025】その場合、Si活性層基板が厚いと、11
00〔℃〕〜1200〔℃〕の高温で、3〔時間〕〜6
〔時間〕に亙る熱処理が必要となり、この処理をウエル
の形成及び分離用の不純物拡散領域の形成の二回に亙っ
て加えることになると、プロセス・コストの上昇は勿論
のこと、基板の反り、転位や結晶欠陥を誘起するなどの
問題が起こる。
【0026】本発明は、分離用の不純物拡散領域は活性
層基板全体に亙って確実に基板間絶縁膜に達するように
し、しかも、ウエルは基板間絶縁膜に達しないか、若
し、達した場合でも、表面不純物濃度に影響を与えない
ようにしようとする。
【0027】
【課題を解決するための手段】図1は本発明者らが行な
った数多くの実験で得られたデータを纏めて表した線図
であって、原理を理解するのに有用であり、本発明は、
この原理を具体化する手段を開示する。
【0028】図に於いて、縦軸にはSOI基板に於ける
Si活性層基板の厚さ〔μm〕を、そして、横軸にはウ
エル深さ〔μm〕をそれぞれ採ってある。但し、ここで
謂うウエル深さとは、SOI基板に於けるSi活性層基
板を通常基板と考えても良い程度に充分に厚くして形成
した場合のウエル深さである。
【0029】このデータを得た実験では、Si活性層基
板の厚さを異にするSOI基板を用意して、全く同じプ
ロセスを適用してMIS電界効果トランジスタを作成
し、しきい値VthのSi活性層基板厚さ依存性を測定し
た。因みに、図12に見られるデータは図1に見られる
データを得た実験に依って得られたものである。
【0030】図2及び図3は熱処理した場合の基板深さ
方向に関する不純物濃度分布の経時変化を見た線図であ
る。尚、時間変化は(a)→(b)→(c)→(d)の
順である。
【0031】各図に於いて、縦軸には不純物濃度を、そ
して、横軸には深さ方向をそれぞれ採ってある。
【0032】さて、図1に見られる領域(A)は、ウエ
ルが基板間絶縁膜に到達せず、従って、ウエルの表面不
純物濃度が全く変化しないので、MIS電界効果トラン
ジスタに於ける重要な特性であるしきい値Vthや電流増
幅率βなどに影響がなく、これを図2で見ると(a)の
場合である。
【0033】また、ハッチングを施した領域(B)は、
ウエルが基板間絶縁膜に到達してはいるが、表面不純物
濃度に変化がなく、領域(A)と同様、MIS電界効果
トランジスタに於けるしきい値Vthや電流増幅率βなど
に影響がなく、これを図2及び図3で見ると(b)及び
(c)の場合である。
【0034】更にまた、領域(C)は、表面不純物濃度
が変化し、MIS電界効果トランジスタに於けるしきい
値Vthや電流増幅率βなどに影響が現れ、これを図3で
見ると(d)の場合である。
【0035】ところで、本発明の場合、分離用の不純物
拡散領域を形成するに際し、予め、活性層基板を加工し
ておくことが必要である為、工程簡略化の面では効果が
若干削がれることになるが、高温且つ長時間の熱処理を
複数回に亙って実施する必要がなくなるので、その欠点
を補って余りある。
【0036】前記したところから、本発明に依る半導体
装置及びその製造方法に於いては、(1)SOI基板
(例えばSi半導体支持基板21、SiO2 基板間絶縁
膜22、n型Si活性層基板23などで構成されたSO
I基板)に於ける一導電型半導体活性層基板(例えばn
型Si活性層基板23)に選択的に形成された凹所(例
えば凹所23A)の底から下地である基板間絶縁膜(例
えばSiO2 基板間絶縁膜22)に到達してpn接合分
離を行う反対導電型不純物拡散領域(例えば分離用p型
不純物拡散領域27)と、前記反対導電型不純物拡散領
域に依ってpn接合分離された一導電型半導体活性層基
板内に選択的に且つ表面から下地である基板間絶縁膜へ
と延びると共に前記基板間絶縁膜とは間隔をおくように
形成された反対導電型或いは一導電型ウエル(例えばp
型ウエル29)とを備えてなることを特徴とするか、或
いは、
【0037】(2)前記(1)に於いて、反対導電型或
いは一導電型ウエルが表面不純物濃度に影響を与えない
範囲で基板間絶縁膜に接して(例えば、p型ウエルがぎ
りぎりで基板間絶縁膜22に到達、或いは、図1でハッ
チングを施した領域(B)に止めるようにし、少なくと
も領域(C)には入らないように)形成されてなること
を特徴とするか、或いは、
【0038】(3)SOI基板に於ける一導電型半導体
活性層基板に選択的に凹所を形成する工程と、次いで、
前記一導電型半導体活性層基板の前記凹所が形成された
部分にpn接合分離を行う反対導電型不純物拡散領域を
形成する為及び前記反対導電型不純物拡散領域でpn接
合分離される前記一導電型半導体活性層基板内に於ける
反対導電型ウエル形成予定部分に反対導電型ウエルを形
成する為に選択的に反対導電型不純物を導入する工程
と、次いで、前記pn接合分離を行う反対導電型不純物
拡散領域が前記基板間絶縁膜に到達すると共に前記反対
導電型ウエルが前記基板間絶縁膜とは間隔をおいて形成
されるように熱処理を行う工程とが含まれてなることを
特徴とするか、或いは、
【0039】(4)前記(3)に於いて、pn接合分離
を行う反対導電型不純物拡散領域を前記基板間絶縁膜に
到達させる熱処理は反対導電型ウエルが表面不純物濃度
に影響を与えない範囲で基板間絶縁膜に接する程度であ
ることを特徴とするか、或いは、
【0040】(5)SOI基板に於ける一導電型半導体
活性層基板に選択的に凹所を形成する工程と、次いで、
前記一導電型半導体活性層基板の前記凹所が形成された
部分にpn接合分離を行う反対導電型不純物拡散領域を
形成する為の反対導電型不純物の導入及び前記反対導電
型不純物拡散領域でpn接合分離される前記一導電型半
導体活性層基板内に於ける一導電型ウエル形成予定部分
に一導電型ウエルを形成する為の選択的な一導電型不純
物の導入を行う工程と、次いで、前記pn接合分離を行
う反対導電型不純物拡散領域が前記基板間絶縁膜に到達
すると共に前記一導電型ウエルが前記基板間絶縁膜とは
間隔をおいて形成されるように熱処理を行う工程とが含
まれてなることを特徴とするか、或いは、
【0041】(6)前記(5)に於いて、pn接合分離
を行う反対導電型不純物拡散領域を前記基板間絶縁膜に
到達させる熱処理は一導電型ウエルが表面不純物濃度に
影響を与えない範囲で基板間絶縁膜に接する程度である
ことを特徴とするか、或いは、
【0042】(7)前記(5)或いは(6)に於いて、
pn接合分離を行う反対導電型不純物拡散領域を形成す
る為の熱処理と一導電型ウエルを形成する為の熱処理と
を別個に行う工程が含まれてなることを特徴とする。
【0043】
【作用】前記手段を採ると、同一基板上に多種類のデバ
イスを混載した際に発生し易いノイズを低減させる為に
SOI基板を用いた場合、ウエルの表面不純物濃度が不
均一になって、MIS電界効果トランジスタに於けるし
きい値電圧Vth或いは電流増幅率βなどの基本性能が変
動し易くなるなどの欠点が解消され、高品質の半導体装
置を得ることができる。
【0044】
【実施例】図4乃至図6は本発明の方法に関する第一実
施例を解説する為の工程要所に於ける半導体装置の要部
切断側面図であり、以下、これ等の図を参照しつつ説明
する。
【0045】図4参照 4−(1) Si半導体支持基板21及びSiO2 基板間絶縁膜22
及びn型Si活性層基板23からなるSOI基板が完成
されているものとする。ここで、n型Si活性層基板2
3は、 比抵抗:10〔Ωcm〕 厚さ:3〔μm〕 厚さばらつき:1〔μm〕即ち±0.5〔μm〕 である。
【0046】4−(2) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスとエッチ
ング・ガスをCl2或いはSiCl4 などの塩素系ガス
或いはSF6 +O2 などとする反応性イオン・エッチン
グ(reactive ion etching:RI
E)法を適用することに依り、n型Si活性層基板23
に於ける分離用の不純物拡散領域形成予定部分に深さ例
えば1〔μm〕の凹所23Aを形成する。尚、この凹所
23Aの深さは、n型Si活性層基板23に於ける厚さ
のばらつきを考慮して前記のように選択する。
【0047】図5参照 5−(1) 熱酸化法を適用することに依り、厚さが例えば300
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜24を形成する。 5−(2) 化学気相堆積(chemical vapor dep
osition:CVD)法を適用することに依り、厚
さが例えば1000〔Å〕のSi3 4 膜25を形成す
る。
【0048】5−(3) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを適用す
ることに依り、分離用の不純物拡散領域形成予定部分に
開口26A及びp型ウエル形成予定部分に開口26Bを
もつレジスト膜26を形成する。 5−(4) イオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を1×1
13〔cm-2〕、加速エネルギを150〔keV〕として
ホウ素(B)イオンの打ち込みを行う。尚、n型ウエル
を形成するのであれば、ドーズ量を8×1012〔c
m-2〕、加速エネルギを180〔keV〕として燐
(P)イオンの打ち込みを行うことができる。
【0049】5−(5) レジスト剥離液中に浸漬して、前記工程5−(4)でイ
オン注入のマスクとして用いたレジスト膜26を除去す
る。 5−(6) 窒素(N2 )雰囲気中に於いて、温度を例えば1100
〔℃〕、時間を例えば150〔分〕として不純物を活性
化する為の熱処理を行って分離用p型不純物拡散領域2
7及びp型ウエル29を形成する。
【0050】ここで、温度1100〔℃〕、時間150
〔分〕の熱処理では、B(Pの場合も同じ)が2.5
〔μm〕の深さまでしか拡散されず、p型ウエル29
は、Si活性層基板23の最も薄いところで基板間絶縁
膜22にぎりぎりで到達する。
【0051】このように、p型ウエル29が、ぎりぎり
で基板間絶縁膜22に到達するような場合には表面の不
純物濃度が変動することはないので、MIS電界効果ト
ランジスタの特性に悪影響は現れない。
【0052】ところで、p型ウエル29を形成する為の
熱処理を行った場合、分離用p型不純物拡散領域27が
形成されている箇所に於けるSi活性層基板23の厚さ
が凹所23Aの存在で1〔μm〕だけ薄くなっている
為、凹所23Aを形成する前のSi活性層基板23の厚
さにばらつきが在って、最も厚くなっていたとしても
3.5〔μm〕であるから、凹所23Aを形成した後で
は厚さが2.5〔μm〕になっている筈であるから、分
離用p型不純物拡散領域27は基板間絶縁膜22に到達
していることになる。
【0053】図6参照 6−(1) この後、通常の技法を適用することに依り、アナログ回
路のnチャネル・トランジスタ30AN及びディジタル回
路のnチャネル・トランジスタ30DNやアナログ回路の
pチャネル・トランジスタ31AP及びディジタル回路の
pチャネル・トランジスタ31DPなどを作り込んで完成
する。尚、記号40はSiO2からなる層間絶縁膜を指
示している。
【0054】図示されているように、凹所23Aは、層
間絶縁膜40で埋めて平坦化しても良いが、形成してか
ら直ちにSiO2 で埋めても良い。また、前記実施例に
於いては、分離用p型不純物拡散領域27及びp型ウエ
ル29を形成する為のイオン注入と熱処理を同時に行っ
ているが、それぞれ別個に行っても良い。但し、そのよ
うにしても大きな利点はない。
【0055】本発明では、前記実施例の説明からも判る
ように、Si活性層基板に於ける厚さのばらつきを考慮
に入れた上で、 分離用の不純物拡散領域に於いては、Si活性層基
板が最も厚い部分でも不純物が基板間絶縁膜に確実に到
達する。
【0056】 ウエルに於いては、Si活性層基板が
最も薄い部分でも不純物が基板間絶縁膜に到達しない
か、或いは、到達しても、トランジスタのしきい値電圧
thに変動を生じない範囲、即ち、ぎりぎりで基板間絶
縁膜に到達する程度、若しくは、図1でハッチングを施
した領域(B)に止めるようにし、少なくとも領域
(C)には入らないようにする。 ことが必要であり、この条件を満たすようにSi活性層
基板に於ける分離用の不純物拡散領域形成予定部分に適
切な深さの凹所を形成する。
【0057】ところで、前記第一実施例に於いては、分
離用の不純物拡散領域形成予定部分のSi活性層基板を
薄くする為、所要深さの凹所を形成したが、それにこだ
わる必要はなく、次に、その方法に関する第二実施例に
ついて説明する。
【0058】図7及び図8は本発明の方法に関する第二
実施例を解説する為の工程要所に於ける半導体装置の要
部切断側面図であり、以下、これ等の図を参照しつつ説
明する。
【0059】図7参照 7−(1) ここでも、前記第一実施例と同様、Si半導体支持基板
21及びSiO2 基板間絶縁膜22及びn型Si活性層
基板23からなるSOI基板が用意されているものとす
る。
【0060】但し、n型Si活性層基板23は、 比抵抗:10〔Ωcm〕 厚さ:2〔μm〕 厚さばらつき:±0.3〔μm〕 であるとする。
【0061】7−(2) 熱酸化法を適用することに依り、厚さが例えば0.5
〔μm〕のSiO2 膜41を形成する。
【0062】7−(3) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス並びにエ
ッチャントを希釈フッ化水素酸とするウエット・エッチ
ング法を適用することに依り、SiO2 膜41のエッチ
ングを行って、分離用の不純物拡散領域形成予定部分を
覆うものを残し、他を除去する。
【0063】図8参照 8−(1) 選択的エピタキシャル成長法を適用することに依り、厚
さ例えば1〔μm〕±0.2〔μm〕とするn型Si活
性層を形成する。簡明にする為、ここでは、新たに成長
させたn型Si活性層もn型Si活性層基板23に含め
て記号23で指示するものとする。尚、図では、破線か
ら上が新たに成長させたn型Si活性層である。
【0064】この場合、SiO2 膜41上には、Si活
性層が成長されないから、そこには、第一実施例と同様
な凹所23Aが生成される。
【0065】前記したところまでが、第一実施例と相違
する点であり、この後、SiO2 膜41を除去してか
ら、第一実施例と同様、図6に見られる分離用p型不純
物拡散領域27及びp型ウエル29の形成、アナログ回
路のnチャネル・トランジスタ30AN及びディジタル回
路のnチャネル・トランジスタ30DNやアナログ回路の
pチャネル・トランジスタ31AP及びディジタル回路の
pチャネル・トランジスタ31DPなどを形成して完成す
る。若し、SiO2 膜41が例えば200〔Å〕〜30
0〔Å〕程度に薄ければ、除去することなく、イオン注
入を行うことができる。
【0066】前記第二実施例の製造工程に於いても、n
型Si活性層基板23中に分離用p型不純物拡散領域や
p型ウエルを形成する為のBを拡散するには、第一実施
例と同様、温度1100〔℃〕、時間150〔分〕の熱
処理を行うのであるが、その場合、前記した通り、Bは
深さ2.5〔μm〕までしか到達しないので、選択的に
エピタキシャル成長させたn型Si活性層も含めたn型
Si活性層基板23が最も薄いところでp型ウエルが基
板間絶縁膜22にぎりぎりで到達することになるから、
nチャネルMIS電界効果トランジスタの特性変動は生
じない。
【0067】これに対し、分離用のp型不純物拡散領域
の場合、n型Si活性層基板23が最も厚くても2.3
〔μm〕であるから、Bは基板間絶縁膜22に確実に到
達している。
【0068】第一実施例に於ける凹所23Aの深さ及び
第二実施例に於けるエピタキシャル成長させたn型Si
活性層の厚さは、n型Si活性層基板23に於ける厚さ
のばらつきが小さければ、もっと浅く、或いは、もっと
薄くすることができる。
【0069】
【発明の効果】本発明に依る半導体装置及びその製造方
法に於いては、SOI基板に於ける一導電型シリコン活
性層基板に選択的に凹所が形成され、凹所の底から下地
である基板間絶縁膜に到達してpn接合分離を行う反対
導電型不純物拡散領域が形成され、反対導電型不純物拡
散領域に依ってpn接合分離された一導電型シリコン活
性層基板内に表面から下地である基板間絶縁膜へと延び
ると共に前記基板間絶縁膜とは間隔をおくか、或いは、
接するように反対導電型或いは一導電型ウエルが形成さ
れる。
【0070】前記構成を採ると、同一基板上に多種類の
デバイスを混載した際に発生し易いノイズを低減させる
為にSOI基板を用いた場合、ウエルの表面不純物濃度
が不均一になって、MIS電界効果トランジスタに於け
るしきい値電圧Vth或いは電流増幅率βなどの基本性能
が変動するなどの欠点が解消され、高品質の半導体装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける原理を解説する為に実験で得ら
れたデータを纏めて表した線図である。
【図2】熱処理した場合の基板深さ方向に関する不純物
濃度分布の経時変化を見た線図である。
【図3】熱処理した場合の基板深さ方向に関する不純物
濃度分布の経時変化を見た線図である。
【図4】本発明の方法に関する第一実施例を解説する為
の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図であ
る。
【図5】本発明の方法に関する第一実施例を解説する為
の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図であ
る。
【図6】本発明の方法に関する第一実施例を解説する為
の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図であ
る。
【図7】本発明の方法に関する第二実施例を解説する為
の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図であ
る。
【図8】本発明の方法に関する第二実施例を解説する為
の工程要所に於ける半導体装置の要部切断側面図であ
る。
【図9】SOI基板を用いた素子分離構造の一従来例を
解説する為の半導体装置を表す要部切断側面図である。
【図10】pn接合に依って分離を行う技術を解説する
為の半導体装置を表す要部切断側面図である。
【図11】SOI基板に不純物拡散を行った場合の不純
物濃度分布を解説する為の線図である。
【図12】MIS電界効果トランジスタに於けるしきい
値電圧のSi活性層基板厚さ依存性を表す線図である。
【符号の説明】
21 シリコン半導体支持基板 22 基板間絶縁膜 23 n型シリコン活性層基板 23A 凹所 24 SiO2 からなる絶縁膜 25 Si3 4 膜 26 レジスト膜 26A 開口 26B 開口 27 分離用p型不純物拡散領域 29 p型ウエル 30AN nチャネル・トランジスタ 30DN nチャネル・トランジスタ 31AP pチャネル・トランジスタ 31DP pチャネル・トランジスタ 40 層間絶縁膜 41 SiO2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/092 27/12 F 9170−4M H01L 27/08 321 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SOI基板に於ける一導電型半導体活性層
    基板に選択的に形成された凹所の底から下地である基板
    間絶縁膜に到達してpn接合分離を行う反対導電型不純
    物拡散領域と、 前記反対導電型不純物拡散領域に依ってpn接合分離さ
    れた一導電型半導体活性層基板内に選択的に且つ表面か
    ら下地である基板間絶縁膜へと延びると共に前記基板間
    絶縁膜とは間隔をおくように形成された反対導電型或い
    は一導電型ウエルとを備えてなることを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】反対導電型或いは一導電型ウエルが表面不
    純物濃度に影響を与えない範囲で基板間絶縁膜に接して
    形成されてなることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】SOI基板に於ける一導電型半導体活性層
    基板に選択的に凹所を形成する工程と、 次いで、前記一導電型半導体活性層基板の前記凹所が形
    成された部分にpn接合分離を行う反対導電型不純物拡
    散領域を形成する為及び前記反対導電型不純物拡散領域
    でpn接合分離される前記一導電型半導体活性層基板内
    に於ける反対導電型ウエル形成予定部分に反対導電型ウ
    エルを形成する為に選択的に反対導電型不純物を導入す
    る工程と、 次いで、前記pn接合分離を行う反対導電型不純物拡散
    領域が前記基板間絶縁膜に到達すると共に前記反対導電
    型ウエルが前記基板間絶縁膜とは間隔をおいて形成され
    るように熱処理を行う工程とが含まれてなることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】pn接合分離を行う反対導電型不純物拡散
    領域を前記基板間絶縁膜に到達させる熱処理は反対導電
    型ウエルが表面不純物濃度に影響を与えない範囲で基板
    間絶縁膜に接する程度であることを特徴とする請求項3
    記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】SOI基板に於ける一導電型半導体活性層
    基板に選択的に凹所を形成する工程と、 次いで、前記一導電型半導体活性層基板の前記凹所が形
    成された部分にpn接合分離を行う反対導電型不純物拡
    散領域を形成する為の反対導電型不純物の導入及び前記
    反対導電型不純物拡散領域でpn接合分離される前記一
    導電型半導体活性層基板内に於ける一導電型ウエル形成
    予定部分に一導電型ウエルを形成する為の選択的な一導
    電型不純物の導入を行う工程と、 次いで、前記pn接合分離を行う反対導電型不純物拡散
    領域が前記基板間絶縁膜に到達すると共に前記一導電型
    ウエルが前記基板間絶縁膜とは間隔をおいて形成される
    ように熱処理を行う工程とが含まれてなることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】pn接合分離を行う反対導電型不純物拡散
    領域を前記基板間絶縁膜に到達させる熱処理は一導電型
    ウエルが表面不純物濃度に影響を与えない範囲で基板間
    絶縁膜に接する程度であることを特徴とする請求項5記
    載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】pn接合分離を行う反対導電型不純物拡散
    領域を形成する為の熱処理と一導電型ウエルを形成する
    為の熱処理とを別個に行う工程が含まれてなることを特
    徴とする請求項5或いは請求項6記載の半導体装置の製
    造方法。
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