JPH0774267B2 - 改良されたポリアリーレートの製造法 - Google Patents

改良されたポリアリーレートの製造法

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JPH0774267B2
JPH0774267B2 JP2131118A JP13111890A JPH0774267B2 JP H0774267 B2 JPH0774267 B2 JP H0774267B2 JP 2131118 A JP2131118 A JP 2131118A JP 13111890 A JP13111890 A JP 13111890A JP H0774267 B2 JPH0774267 B2 JP H0774267B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は改良された色調のポリアリーレートに関する。
[本発明の背景] ポリアリーレートは2価フェノール、特に2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、それは又ビスフ
ェノールAとしても同定され、及び芳香族ジカルボン
酸、特にテレフタル酸及びイソフタル酸の混合物に由来
するポリエステルである。これらのポリアリーレートは
良好な熱及び機械的特性の組合された高温、高性能の熱
可塑性のポリマーである。これらのポリアリーレートは
亦種々の物品に成形される良好な加工性を有する。
ポリアリーレートの調製のための多くの方法が文献に記
載されている。このような1つの方法はジアセテート法
である。ジアセテート法においては、2価フェノールを
それのジアセテートに転換し、つづいてこれを芳香族ジ
カルボン酸と作用させてそれのポリアリーレートを生成
させる。
併し乍ら、ジアセテート法によって製造されたポリアリ
ーレート類は着色する傾向があり或る末端の応用方面に
おいては不適当とされることもあるであろう。従ってこ
のような末端の応用面でポリアリーレートの色調を改善
することが望まれるわけである。
評価の客観的水準として使用される既知の1つのポリマ
ーの着色についての尺度は、L,a,及びb軸によって表わ
されるハンター(Hunter)スケールである。Lは試料を
通る光の透過を表わす黒−白スケールで、aは赤−緑ス
ケール又bは黄−青スケールである。ハンタースケール
上で0,0のa,b点で表わされるできるだけ中性に近い色調
を得ることが好ましい。更にポリアリーレートの光透過
を考慮せねばならず又これが悪影響をうけないようにす
べきである。
ジフェニルテレフタレート及び/又はジフェニルイソフ
タレートをビスフェノール−Aと触媒作用による溶融エ
ステル交換法によって生成した溶融調製ポリアリーレー
トの着色を改良する試みが行われている。かくして一般
的に提案された、1987年6月30日付出願の米国特許出願
第068,163号は上述のモノマー成分の溶融重合混合物中
にコバルト含有塩を含むこと及びアルカリ金属エステル
交換触媒の存在で重合させ商業的に好ましい青味のある
色調を有するポリアリーレートを製造する方法を記載し
ている。そのコバルト塩及びこの特許出願中で有用と記
載される化合物は、炭酸、安息香酸、フェノール及び醋
酸の夫々コバルト塩を含む。併し乍ら、この方法は、こ
の先出願明細書に記載される如くジアセテート法による
ポリアリーレートの製造に関するわけではないので、ジ
アセテート法によって作られたポリアリーレートで同じ
色調の改善が達成可能であったか否かに関してはこのよ
うな仕上げ方法からは何も断言することはできなかっ
た。
[本発明の要約] 本発明は、低色調の高分子量芳香族ポリエステルを調製
する改良重合法に関する。本法は大幅に着色の減少した
特に黄色の減少したポリアリーレートを製造するために
十分量のコバルト塩及びポリエステル化触媒の存在にお
いて2価フェノールのジエステル、又は酸無水物及び2
価フェノールを、芳香族ジカルボン酸又は芳香族ジカル
ボン酸類の混合物と反応させることからなっている。こ
のコバルト化合物が触媒活性を促進することも亦見出さ
れた。
該混合物にコバルトを実質的にポリアリーレートの色調
を改良する以下のレベルで加え、又更にこの反応混合物
にウルトラマリンブルー顔料を加えることによって、改
良されたポリアリーレートの色調を達成できることが更
に見出された。コバルトはポリアリーレートの酸化を触
媒する故にポリアリーレートの最終コバルト含有量を減
少させることは有利であろうと信じられている。このよ
うなわけで、コバルトのレベルの減少によってポリアリ
ーレートの耐抗性の改良に導びかれるであろうと推測さ
れる。
[発明の明細] 本発明は一般に内部粘度が約0.45から1.0dl/gmより大き
い通常の固形無定形ポリアリーレート調製の改良法を目
指し、この方法はポリエステル化触媒及び改良された色
調のポリアリーレートを生成させ及び/又はこの反応速
度を促進するために十分な量のコバルト塩の存在下で2
価フェノールのジエステル誘導体を芳香族ジカルボン酸
又は芳香族ジカルボン酸類の混合物と反応させることか
らなっている。触媒作用並びに色調の改良に関して、反
応器への装入物重量を基準として不活性溶剤を約10〜約
60重量%を添加することが有利であることも亦見出され
ている。重合は約200゜〜約350℃の温度で進行する。
本発明方法は: (a)次の式を有する少くとも1個の2個フェノールジ
エステル誘導体: 式中Rは水素、1から約6炭素原子を有するアルキル
基、好ましくはメチル、4から約7炭素原子を有するシ
クロアルキル、又はアリールから別個に選択され、Yは
1〜4の炭素原子のアルキル基、塩素又は臭素から別個
に選択せられ、zは0〜4の価を別個に有し、又R′は
2価飽和脂肪族炭化水素基、特に1〜8炭素原子を有す
るアルキレン基又はアルキリデン基又はこれらのハロゲ
ン誘導体、特にC(CH32,C(CX32,(但し式中Xは
ハロゲン、好ましくは弗素である)9個迄の炭素原子を
有し又9個の炭素原子を含むシクロアルキレン基又はシ
クロアルキリデン基、それらのハロゲン化誘導体、O,S,
SO,SO2及びCOから別個に選択せられ、Xは0又は1であ
る;及び(b)少くとも1個の芳香族ジカルボン酸との
反応からなる。
この2価フェノールのジエステル誘導体は、慣用のエス
テル化の条件のもとで2価フェノールを1〜8炭素原子
を含む酸から誘導された酸無水物と反応させることによ
って調製される。好ましい酸無水物は無水醋酸である。
2価フェノールジエステル誘導体は、芳香族ジカルボン
酸との反応に先立って生成されるが、芳香族ジカルボン
酸、2価フェノール及び酸無水物が同時に加えられる1
個の反応容器内で本反応が実施されるのが望ましい。従
って、本反応をテレフタル酸、ビスフェノール−A及び
無水醋酸を反応体として使用して下記の如くであらわす
ことができる。
本発明で使用してもよい2価フェノールは以下の例を含
むがそれに限定されることはない: 2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン, 2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン, ビス−(2−ヒドロキシフェニル)メタン, ビス−(4−ヒドロキシフェニル)メタン, ビス−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−3−メトキ
シフェニル)メタン, 1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)エタン, 1,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)エタン, 1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−2−クロロフェニル)
エタン, 1,1−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
エタン, 1,3−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン, 2,2−ビス−(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン, 2,2−ビス−(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン, 2,2−ビス−(2−イソプロピル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン, 2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン, 3,3−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン, 2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン, 1,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1,2−ビス−
(フェニル)−プロパン, 4,4′−(ジヒドロキシフェニル)エーテル, 4,4′−(ジヒドロキシフェニル)スルフィド, 4,4′−(ジヒドロキシフェニル)スルホン, 4,4′−(ジヒドロキシフェニル)スルホキシド, 4,4′−(ジヒドロキシベンゾフェノン), ヒドロキノン,及び ナフタレンジオール類。
これらの2価フェノールは個別的に又は何等かの組合せ
で使用される。ネオペンチルグリコールのような脂肪族
ジオールの全ジオール含量を基準にして50重量%迄加え
ることも亦可能である。好ましい2価フェノールは2,2
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフ
ェノールA)である。
本発明で使用可能の芳香族ジカルボン酸はテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸類及びそれ
らの混合物のいづれか、ならびにアルキル基が1〜約4
炭素原子を含むこれらのカルボン酸のアルキル置換同族
体及び、ハロゲン化物、アルキル又はアリールエーテル
等のような他の不活性成分を含有する酸類を含む。イソ
フタル酸及びテレフタル酸の混合物を85:15〜15:85の割
合で使用するのが好ましい。より好ましくはイソフタル
酸のテレフタル酸に対する混合の割合を約80:20〜50:50
とする。特に好ましい混合物はイソフタル酸対テレフタ
ル酸が75:25からなる。又2から約10個の炭素原子を含
む脂肪族2塩基酸(例えばアジピン酸、セバシン酸等
の)の約0.5〜約20%を更に重合反応に使用してもよ
い。
更に、小量の多価フェノール(3個又はそれ以上のOH
基)を用いて長鎖の分枝を生成するとか又はその他では
ポリマーの性状を改変することも亦行われるであろう。
同様にして、少量の多価カルボン酸も使用されるであろ
う。
2価フェノールのジエステル誘導体と芳香族ジカルボン
酸との反応は全装入物の重量を基準にして約10〜約60重
量%好ましくは約10〜約40重量%、又最も好ましくは約
10〜約30重量%の量で溶媒存在中で実施されることが望
ましい。好ましい溶媒はジフェニルエーテル(ジフェニ
ルオキシドとしても知られる)化合物を含む。ジフェニ
ルエーテル化合物は置換されてもよい。
これらの置換基はアルキル基、塩素、臭素又はポリアリ
ーレート形成反応又は2価フェノールのジエステル誘導
体形成反応を妨害しない何等かの置換基から選択され
る。更に、このジフェニルエーテル化合物を他の化合
物、例えば種々のビフェニル、又はポリアリーレート形
成反応又は2価フェノールのジエステル誘導体形成反応
を妨害しない、何か他の化合物の50重量%迄とともに使
用してよい。好ましい溶媒は、室温で液体のジフェニル
オキシド及びビフェニルの共融混合物からなる。
ジフェニルエーテル化合物の量は重合反応中に変化させ
ることが可能であった。例えば、ジフェニルエーテル化
合物の量を前進的に増加し、略々一定の粘度に反応培体
を維持することは有利であろう。重合化の終で溶媒の存
在することは生成したポリマーが溶液中に適当に仕上げ
られ又つづいてポリマーが既知の非反応性の脱揮発分法
によって回収されるであろうから有利である。
2価フェノールのジエステル誘導体と芳香族ジカルボン
酸の反応は、内部粘度を少くとも0.5dl/gとするために
ジエステル/酸の比率が約0.85〜1.10及び好ましくは約
0.97〜1.03で存在するジエステルと酸の反応体を用いて
実施される。
本発明の方法は約200゜〜約350℃及び、好ましくは約27
5゜〜約305℃の重合温度で実施される。本方法は一般に
不活性気流(例えばアルゴン又は窒素)中で実施され
る。反応速度に関しては反応温度はできる限り高い方が
有利であるが、ポリマーの着色をふせぐためには反応温
度はできるだけ低温に保つ方が望ましい。本方法は最初
は大気圧又は大気圧以上で実施せられ重合が進行するに
つれて減圧する。重合の終点の近くでは0.5トルの低圧
が使用される。
触媒は重合化速度を促進するために使用される。エステ
ル交換反応を促進することの可能な従来のすべての触媒
を使用できる。好適な触媒の例として元素周期表の1A,2
A,2B,3A,4A及び5A族から選択される元素の塩又は化合物
である。実例は金属酸化物(例えば、酸化マグネシウ
ム,酸化鉛,酸化亜鉛,3酸化アンチモン);アルコール
又はグリコールの反応によって調製されるアルコキシド
及びアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム又
はチタニウム;醋酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウ
ム;金属水素化物及び金属水素化硼素、(例えば、水素
化リチウム、水素化硼素カリウム(K2B2H6)を含む。好
ましい触媒はアルカリ金属塩であるが最も好ましいもの
は醋酸塩、炭酸塩、安息香酸塩、蟻酸塩、重炭酸塩、水
酸化物、燐酸塩及びリチウム又はカリウムの燐酸−水素
化合物を含むリチウム及びカリウム塩である。醋酸リチ
ウム、炭酸塩及び水酸化物を含むリチウム塩は殊に有利
である。触媒はポリマーを基準にして約5〜100ppm、好
ましくは約20〜50ppm、又最も好ましくは約25ppmの量で
添加される。
補助触媒も亦使用してもよい。例えばここで参考文献と
して引用された米国特許第4,612,360号記載のイミダゾ
ール触媒があげられる。特例として1−メチルイミダゾ
ール、1−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール及びベンゾイミダゾールがあげられる。
本発明に従って、コバルト塩を補助触媒として働かせ又
改良された色調のポリアリーレート、特に、改良された
ハンターbの色調、この場合ポリアリーレートの黄色調
は実質的に減少をうるためにエステル化触媒とともに反
応媒体中に添加する。前述の米国特許出願No.068,163号
に記載されたような芳香族ジカルボン酸及びビスフェノ
ールのポリアリーレートへの溶融エステル交換法におけ
るよりも“ジアセテート法”においてコバルトはより大
きい触媒効果を有することが予期せずして見出された。
反応媒体にコバルトを添加することによって本ジアセテ
ート法によって作られた“あつらえむきのもの”として
のポリアリーレートの黄色調が減少することが亦見出さ
れた。ポリアリーレートの色調を改善する補助触媒とし
て醋酸、安息香酸、炭酸、フェノールのそれぞれコバル
ト塩及び3〜20炭素原子を含む脂肪酸又はイソ脂肪酸エ
ステルのコバルト塩、例えば2−エチルヘキサノエート
コバルトを含むいづれのコバルト塩でも使用してよいが
限定はされない。このコバルト塩は直接にモノマー成分
に添加してよいが、より好ましくは、コバルト塩の溶解
度及び均一の分散を確保するために、このコバルト塩を
添加に先立って溶媒に溶解してよい。慣用のいづれの溶
媒でも使用できる。一般に、コバルト塩は少くとも約20
ppm、好ましくは少くとも25ppmのコバルトが最終のポリ
マー中に供給されるだけの十分の量で加えられるべきで
ある。これらのレベル以下で水白色は達成されないが、
若干の色調の改善は見出された。より好ましくは、コバ
ルトの量は最終のポリマーを基準にして約30ppm〜60ppm
の範囲となるべきである。好ましいポリアリーレートの
色調はハンターbスケール上で2.0以下の値を有する。
或方面の用途にとっては、ポリアリーレート内の高レベ
ルのコバルト含有量が望ましくない場合もあろう。例え
ば、ポリアリーレートの光の透過が高レベルのコバルト
によって悪影響をうけることもありうる。このコバルト
がポリアリーレートの空気中の酸化を触媒することもあ
りうるし、従ってポリアリーレートの耐候性を減少させ
又ポリアリーレートの屋外の環境下での利用度を低下さ
せることも亦考えられる。幸いなことに、前記のコバル
トの添加を好ましいハンターbの色調の調整ポリアリー
レートを得るにはコバルト量が不十分な程度迄減少させ
た場合、即ち約25ppm以下の場合でも、低レベルのコバ
ルトをウルトラマリンブルー顔料で補充することによっ
て実質的な色調の改善が得られることが発見された。ウ
ルトラマリンブルーはスルホ硅酸アルミニウムナトリウ
ムの錯体である。ウルトラマリンブルー顔料の組成は次
の範囲内で変動する:Na2O,19〜23重量%;Al2O3,23〜29
重量%;SiO2,37〜50重量%;及びS,8〜14重量%ウルト
ラマリンブルー顔料は酸化触媒として働くような重又は
多価金属のいづれも含有しない。大まかにいって、ウル
トラマリンブルーはポリマーを規準にして20〜100ppmの
量で添加してよい。このウルトラマリンブルーが触媒効
果を有することは見出されていないが、コバルトと混合
するとポリアリーレート中の黄色の色調の減少を促進す
るものと思われる。更に、コバルトの添加がなければ、
独自ではウルトラマリンブルー顔料は調製されたものと
してのポリアリーレートの黄色の色調を適当に減少させ
ることは見出されていない。
この重合化反応は1.0dl/gmより大きい、少くとも約0.45
の内部粘度を有するポリアリーレートを生成するのに十
分な期間で実施されるが、その時間は一般に約4時間〜
約8時間の範囲にあり、調製される個々のポリアリーレ
ートに依存する。
本発明の重合反応は適当な段階化及び適当な装置を用い
ることによってバッチ毎に又は連続的に行われるであろ
う。更に、反応体は適宜に又は所望の順序で重合領域に
添加される。
2価フェノールのジエステル誘導体はこの2価フェノー
ルを、酸無水物、芳香族ジカルボン酸及び任意に選択し
たジフェニルエーテル化合物のような溶媒と一緒に反応
器に加えることによりその場所で生成せられ、この反応
は上述のように組合せられたエステル化及び重合化の条
件のもとで単一の反応帯の中で行われるであろう。更
に、この2価フェノールのジエステル誘導体は最初に調
製せられ、つづいて芳香族ジカルボン酸及びジフェニル
エーテル化合物が上述の条件下で重合の行われる同じ反
応容器に直接に加えられるであろう。
少くとも約0.45dl/gの内部粘度を有するこのポリアリー
レートポリマーが工業技術に周知の方法、例えばジフェ
ニルエーテル化合物を除去するのに十分な条件のもとで
押出機中で直接脱揮発分により膠化、スプレー乾燥等に
よって最終の形で回収される。
該ポリアリーレートは亦2価フェノールのジエステル誘
導体を芳香族ジカルボン酸と前記の条件のもとで約3時
間の作用時間で反応させることによって、約0.1〜約0.4
dl/gmの内部粘度を有するポリアリーレートのプレポリ
マーをはじめに生成させることによっても調製されるで
あろう。バッチ法の条件下では、ポリアリーレートのプ
レポリマーをつづいて約275〜305℃の温度に加熱し、約
0.45から1.0dl/gmより大きい内部粘度を有するポリアリ
ーレートを得る。
別法として、ポリアリーレートのプレポリマーをそれの
生成後に、ベント式押出機(この中で分子量が増加し約
0.45から約1.0dl/gmより大きい内部粘度を有するポリマ
ーが形成される)に直接加えてもよい。例えば、ポリア
リーレートプレポリマーの分子量は押出機中で約320〜
約360℃の温度で、約0.3〜約2トルの圧力及び約5分〜
約20の滞留時間のもとで増加する。
本発明の方法は30℃で1,1,2,2−テトラクロロエタンで
測定した場合、約0.45から約1.0より大きい、好ましく
は約0.55から0.70dl/gmの内部粘度を有する固形のポリ
アリーレートを通常製造する。内部粘度が好ましいレベ
ルを越えて増加するにつれてポリアリーレートの着色が
受け入れ難くなるということが見出された。
このポリアリーレートは分子量調節剤、抗酸化剤等のよ
うな材料の存在の中で調製される。本発明の方法によっ
て得られたポリアリーレートは既知の添加剤、例えば、
可塑剤、顔料、潤滑剤、離型剤、安定剤、無機充填剤、
等と一緒に使用してよい。これらのポリアリーレートは
亦他のポリマーとも配合される。
本発明の実施態様には以下のものが含まれる。
1.2価フェノールのジエステルの混合物、少くとも1種
の芳香族ジカルボン酸及びコバルトを含有しないポリエ
ステル化触媒をエステル化の条件のもとで反応させるこ
とによってポリアリーレートを製造する方法において、
反応混合物にコバルト添加することを特徴とする改良方
法。
2.該コバルトを形成されるポリマーに関して少くとも20
ppmの量で反応混合物に添加する前記第1項記載の改良
方法。
3.該コバルトをポリマーを基準にして少くとも約25ppm
の量でこの反応混合物に添加する前記第2項記載の改良
方法。
4.該コバルトをポリマーを基準にして約30〜60ppm間の
量でこの反応混合物に添加する前記第3項記載の改良方
法。
5.該2価フェノールはビスフェノール−Aである前記第
1項記載の改良方法。
6.該芳香族ジカルボン酸はイソフタル酸、テレフタル酸
及びそれらの混合物からなる群より選択される前記第1
項記載の改良方法。
7.該芳香族ジカルボン酸はイソフタル酸及びテレフタル
酸の混合物からなる前記第6項記載の改良方法。
8.イソフタル酸対テレフタル酸のモル比率が3:1である
前記第7項記載の改良方法。
9.該ポリエステル化触媒はアルカリ金属を含有する前記
第1項記載の改良方法。
10.該アルカリ金属はリチウムを含有する前記第9項記
載の改良方法。
11.該反応混合物は更に溶媒を10〜60重量%含有する前
記第1項記載の改良方法。
12.2価フェノールのジアセテート、少くとも1種の芳香
族ジカルボン酸、及びコバルトを含有しないポリエステ
ル化触媒の混合物をエステル化の条件のもとで反応させ
ることによりポリアリーレートを製造する方法におい
て、反応混合物にコバルト添加することを特徴とする改
良方法。
13.無水醋酸及び該2価フェノールの作用による該反応
の間に2価フェノールの該ジアセテートをその場で製造
する前記第12項記載の改良方法。
14.該反応混合物が更に溶媒を10〜60重量%を含む前記
第12項記載の改良方法。
15.該コバルトはポリマーを基準にして約25〜60ppmの量
で存在する前記第12項記載の改良方法。
16.該2価フェノールはビスフェノール−Aである前記
第12項記載の改良方法。
17.該芳香族ジカルボン酸はイソフタル酸、テレフタル
酸及びそれらの混合物からなる群から選択される前記第
12項記載の改良方法。
18.該芳香族ジカルボン酸はイソフタル酸及びテレフタ
ル酸の混合物からなる前記第17項記載の改良方法。
19.イソフタル酸/テレフタル酸のモル比率が3:1である
前記第18項記載の改良方法。
20.該ポリエステル化触媒はアルカリ金属からなる前記
第12項記載の改良方法。
21.該アルカリ金属はリチウムを含む前記第20項記載の
改良方法。
22.該コバルトは醋酸コバルトの形で加えられ、そして
該ポリエステル化触媒は醋酸リチウムである前記第12項
記載の改良方法。
23.該コバルトはコバルト−2−エチルヘキサノエート
の形で添加せられ、そして該触媒は水酸化リチウムであ
る前記第12項記載の改良方法。
24.該溶媒はジフェニルオキシドからなる前記第14項記
載の改良方法。
25.該反応は2段階で、即ち約0.45dl/g以下の内部粘度
を有するプレポリマーを形成する最初の段階と、該プレ
ポリマーが少くとも約275℃の温度で重合し、0.45dl/g
より大きい内部粘度のポリアリーレートを形成する後期
の重合段階で行われる前記第12項記載の改良方法。
26.該コバルトは該プレポリマーが形成される最初の段
階の間で添加される前記第25項記載の改良方法。
27.該コバルトは該ポリアリーレート中に約25ppm以下の
量で存在し、且つウルトラマリンブルー顔料を後期重合
段階の間にプレポリマーに加える前記第26項記載の改良
方法。
28.2価フェノールのジエステル、少くとも1種の芳香族
ジカルボン酸及びコバルトを含有しないポリエステル化
触媒の混合物をエステル化条件のもとで反応させること
によってポリアリーレートを製造する方法において、該
反応混合物にコバルトをポリマーを基準として約25ppm
以下の量で加え、そして形成したポリアリーレートの黄
色の色調を減少させるためウルトラマリンブルー顔料を
加えることからなる改良方法。
29.ウルトラマリンブルー顔料をポリマーを基準にして
約20〜100ppmの量で加える前記第28項記載の改良方法。
30.該反応混合物は更に溶媒を10〜60重量%含有する前
記29項記載の改良方法。
31.2価フェノールの該ジエステルはビスフェノール−A
のジアセテートで前記ある第28項記載の改良方法。
32.該芳香族ジカルボン酸はイソフタル酸、テレフタル
酸及びそれらの混合物からな群から選択される前記第31
項記載の改良方法。
33.該芳香族ジカルボン酸はイソフタル酸及びテレフタ
ル酸の混合物からなる前記第32項記載の改良方法。
34.イソフタル酸対テレフタル酸のモル比率が3:1である
前記第33項記載の改良方法。
35.該ポリエステル化触媒がアルカリ金属を含有する前
記第28項記載の改良方法。
36.形成されたポリマーの内部粘度は、そのポリマーが
該段階を通じて進行するに伴って増加する複数の段階で
該反応が行われ、段階間のポリマーの反応及び転移が連
続して行われる前記第1項記載の改良方法。
37.形成されたポリマーの内部粘度は、そのポリマーが
該段階を通じて進行するに伴って増加する複数の段階で
該反応が行われ、段階間のポリマーの反応及び転移が連
続して行われる前記第12項記載の改良方法。
[実施例] 次の実施例は本発明を説明することを目的とするが本発
明を明細書に示されたような具体例に過度に限定した解
釈をしてはならない。
実施例1 ポリアリーレートは次の材料を反応させることによって
形成された。
投入重量% ビスフェノールA(BPA) 29.07g 28.05 イソフタル酸(IPA) 15.87g 15.31 テレフタル酸(TPA) 5.29g 5.10 無水醋酸(AC2O) 26.54g 25.61 Dowtherm A1 26.87g 25.93 LiOH・H2O 0.0071g トルエン中3.5%コバルト2−エチルヘキサノエートの
0.24ml ジフェニルオキシド及びビフェニルの混合物、(Dow
Chemical社製) ビスフェノールA、イソフタル酸、テレフタル酸、及び
無水醋酸は夫々、1:0.75:0.25:2.04のモル比率で存在し
た。Liとしてのリチウム濃度及びCoとしてのコバルト濃
度は、最終ポリマーに関して夫々25ppm及び35ppmであっ
た(投入された量から計算)。
この乾燥固体を200mlのガラス製反応器にN2のもとで投
入し100℃で乾燥し約0.08トル気圧で1時間以上加圧し
た。
残りの材料を投入し、混合物を1.5〜2℃/分の速度で
約175rpmで振盪し乍ら290〜300℃迄加熱した。醋酸の蒸
溜は温度が約175℃に到達する前に開始し、190℃に到達
する前に、醋酸の理論値の約半分が(1/2×15.3g)、ビ
スフェノールAのアセチレーションの結果溜去された。
圧力は30〜40分の期間にわたって0.70トル迄減少した。
攪拌子の速度は約175rpmで開始し本工程中にポリマーが
攪拌子の軸に這い上るのを最小限にするためにこの速度
を約2rpm迄減少させた。DowthermA(沸点約255℃,1気
圧)は本工程中に反応する残余の醋酸とともに除去され
本工程の終り迄に反応器中にはなくなった。300℃及び
低圧処理の2時間後、真空を中止して粘稠性のポリマー
を注意深くとりだした。
1/16インチの厚さのポリマーのプラークをカルバーCarv
er成形機中の2枚の加熱した熱板の間で製造し、又ハン
ターLab明度価を得た。内部粘度を25℃で0.5重量/容量
%の1,1,2,2−テトラクロロエタン溶液として測定し
た。
透明なプラックは第1表に示される内部粘度及びハンタ
ーLab明度特性を有した。
D25−PC2プロセッサー付きの光の3刺激D25P光センサー
であった。1.6のハンターbは“水色”に近い。YIは黄
色インデックスである。
実施例2 ポリアリーレートを実施例1の操作法で製造した。ビス
フェノールA及び酸性反応体の量はすべての試料につい
て実施例1における場合と同様であった。1−メチルイ
ミダゾール補助触媒の使用の変法、水酸化リチウム触
媒、コバルト及び溶媒の使用及び使用法と量は、形成さ
れたポリアリーレートの内部粘性及びハンター明度に関
してのこれらの材料の効果を測定するために使用され
た。製造されたポリアリーレートの各々の変動量及び内
部粘度、及び明度を第2表に示す。
第2表からわかるように、コバルトの添加される試料中
の内部粘度の増加によって測定されるようにコバルトの
添加によって触媒活性が増大するように思われる。色調
減少を定量できる限りでは、イミダゾール補助触媒の添
加は色調の改善を阻止するようであった。第1表の結果
を1−メチルイミダゾール触媒を含まずコバルト含有量
が25ppm以上の試料5によって複製した。試料6からわ
かるように、コバルトのみでは十分な内部粘性を提供で
きても、ポリアリーレートの色調の大幅な改善には至ら
なかった。第2表からも溶媒の缺如は内部粘度(試料
7)並びに色調(試料9)に悪影響を及ぼすことがわか
る。試料5及び8を試料6及び10との比較によりポリア
リーレートの色調の目にみえる程の改善を与えるために
は、触媒もコバルト補助触媒も必要であることを示して
いる。
実施例3 実施例1の操作をポリアリーレートを製造するために再
度利用した。本例においては、種々のコバルト塩を生成
ポリマーを基準にして40ppmのコバルトの量で添加し
た。
内部粘度及びハンター明度に関する結果を第3表に示
す。
上表にみられるように、コバルト2−エチルヘキサノエ
ートを利用する実施例1で示された結果と比較できる程
の改善された色調を安息香酸コバルト及びアルミン酸コ
バルトは示した。
実施例4 実施例1のようなバッチ方式のガラス反応器による工程
の今1つの例が実施された。溶媒を使用せず又コバルト
2−エチルヘキサノエートの代りに醋酸コバルトを使用
することを除いては実施1と同様に行った。製品品質は
内部粘度=0.51dl/g、ハンターL=88.2、及びハンター
b=3.5であった。内部粘性は比較的低く、実施2で示
した如くこの変動が溶媒依存性であることを示唆した。
色調は良好で醋酸コバルトが色調の改善剤として有用で
あることを示した。比較は第2表の無溶媒の試料9と行
うことができる。
実施例5 実施例1〜4で使用された方法の変更は、ガラス又は31
6ステンレス鋼の攪拌子、及び12−トレー、1−インチ
直径のオルダーショー(Olderohaw)蒸溜カラム及び還
流頭を備えた1の蒸溜管に反応混合物を装入すること
からなる。
このシステムは実施例1〜4で使用されたガラス反応器
以上に有利である。液の還流によって無水醋酸の損失を
最少とし、又芳香族酸、ビスフェノール醋酸、及びガラ
ス管反応器中で昇華する傾向のある低分子量のオリゴマ
ーを洗いもどす。ポリマー製品は所望の如何なる内部粘
度でもとることが可能であるが、再沸騰温度並びに粘稠
性の塊の強制的除去、それは物理的手段により又はそれ
を更にすぐれた溶媒(例えば、塩化炭化水素)に溶解し
てから、この溶媒と混合可能であるがこのポリマーには
難溶の溶媒、例えばアセトンのような化合物を加えるこ
とによってこのポリマーを沈澱させることによってのみ
制限される。
好ましい方法は丁度今述べた装置で扱い易いプレポリマ
ーを調整し、それに続いてそのプレポリマーをベント式
押出機又は類似の装置で後重合させることである。初期
重合は大気圧下で実施せられ、又は醋酸の除去を容易に
するために減圧下で、又はキシレンのような低沸点溶媒
を使用する場合は過圧下で実施される。
例えば、本タイプの研究室装置は実施例1について概算
的に反応器の挿入量の5倍を受け入れるために使用され
た。
再沸騰器に装入された反応体: BPA(ビスフェノール−A) 145g IPA(イソフタル酸) 79 g TPA(テレフタル酸) 26.5 g Ac2O(無水醋酸)(99%,1%醋酸) 133 g ジフェニルオキシド 134.5 g 醋酸コバルト・4H2Oコバルト(II) 0.065g 水酸化リチウム・H2O 0.035g 熱を再沸騰器(1気圧)に与えて、醋酸の発生速度がお
そくなりつづいて還溜速度が増加する迄、還流比を1:1
で醋酸を蒸溜した。該反応混合物は250℃で均一となっ
た。最高の再沸騰温度(275℃)で生成した醋酸を除去
するための全工程時間は92分であった。蒸溜された醋酸
量は重縮合反応に対する理論値の約90%に相当した。
DowthermAは溜去されなかった。
反応器−再沸騰器の溶融生成物は透明でかつ非常に青白
い色調であった。この生成物は155℃で固化し、粉砕や
貯蔵可能の安定した、非粘着性の白色な近い安定した固
体となった。分析測定により、該プレポリマーは大略0.
13dl/gの内部粘度を有した。
このプレポリマーの試料を0.1〜0.05トル絶対圧で120分
間310℃で実施例1の反応器中で後重合させた。該ポリ
マーは: 内部粘度=0.675 ハンターb=−0.2 ハンターL=86.1 ハンターa=0.4 ハンターYI=0.0 の特性を有した。
これは曇のない透明な、水白色に近い、強靭な材料であ
る。
実施例6 更にポリアリーレート試料を実施例5の方法によって調
製した、即ち、プレポリマーの調製後バッチ法で後重合
させた。結果を第4表に示す。示された触媒の濃度は最
終ポリマーにおける濃度であり、最初の装入量から計算
された。
上表からみられる如く、試料No.3は最適の色調を与えた
し、又コバルトを補助触媒として添加することの有利性
を示している。
実施例7 3.7ミリモルのLi,Na,K,又はCsと組合せたCoの相対的活
性を、実施例5の如く実施された工程で比較した。溶媒
はすべての試料に対してジフェニルオキシドであった。
結果を第5表に示す。示された触媒の濃度は最終ポリマ
ーにおける濃度であり、又最初の装入量から計算され
た。
実施例8 更にポリアリーレートの試料を実施例5における如く2
工程操作法によって製造した。LiとCoの量及び存在を初
期重合段階の間で変動させた。後重合の間に、ウルトラ
マリンブルー(UMB)顔料を比較のためある工程中で添
加した。結果を第6表に示す。示された触媒の濃度は最
終ポリマーの濃度であり、又最初の装入量から計算され
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター・エフ・ロボ アメリカ合衆国ニュージャージー州07060, ノース・プレインフィールド,フィスク・ プレース 564 (56)参考文献 特開 平2−218718(JP,A) 特開 昭62−218417(JP,A) 特開 昭57−195728(JP,A) 特開 昭55−116722(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2価フェノールのジエステル、少なくとも
    1種の芳香族ジカルボン酸及びコバルトを含有しないア
    ルカリ金属ポリエステル化触媒からなる反応混合物をエ
    ステル化条件のもとで反応させることによってポリアリ
    ーレートを製造する方法において、上記反応混合物にコ
    バルト塩からなる補助触媒を添加することを特徴とする
    改良方法。
  2. 【請求項2】該アルカリ金属はリチウムを含有する請求
    項1記載の改良方法。
  3. 【請求項3】該反応混合物は更に溶媒を10〜60重量%含
    有する請求項1記載の改良方法。
  4. 【請求項4】2価フェノールのジエステルがジアセテー
    トである請求項1記載の改良方法。
  5. 【請求項5】2価フェノールのジエステル、少なくとも
    1種の芳香族ジカルボン酸及びコバルトを含有しないア
    ルカリ金属ポリエステル化触媒からなる反応混合物をエ
    ステル化条件のもとで反応させることによってポリアリ
    ーレートを製造する方法において、該反応混合物にコバ
    ルト塩をポリマーを基準にして約25ppm以下の量で加
    え、そして形成したポリアリーレートの黄色の色調を減
    少させるためにウルトラマリンブルー顔料を加えること
    からなる改良方法。
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