JPH0774418B2 - 硬度の高い耐銹性軟磁性鋼板 - Google Patents
硬度の高い耐銹性軟磁性鋼板Info
- Publication number
- JPH0774418B2 JPH0774418B2 JP61256157A JP25615786A JPH0774418B2 JP H0774418 B2 JPH0774418 B2 JP H0774418B2 JP 61256157 A JP61256157 A JP 61256157A JP 25615786 A JP25615786 A JP 25615786A JP H0774418 B2 JPH0774418 B2 JP H0774418B2
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- magnetic steel
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、硬度の高い耐銹性軟磁性鋼板、特に硬度がマ
イクロビッカース硬度(1kgf)180以上であり、かつそ
の縦目のBrとHcの積が0.50T・A/cm以下のヒステリシス
特性を有し、かつステンレス材並の耐銹性を有する軟磁
性鋼板に関するものである。
イクロビッカース硬度(1kgf)180以上であり、かつそ
の縦目のBrとHcの積が0.50T・A/cm以下のヒステリシス
特性を有し、かつステンレス材並の耐銹性を有する軟磁
性鋼板に関するものである。
(従来の技術) 軟磁性材料として、電磁鋼板は非常に広範な分野で使用
されているが、最近の電気機器の多様化と性能向上に伴
ない、過酷な条件下で使用される例も多くなり、これに
対応して電磁鋼板に対する要求特性も多岐にわたるよう
になってきている。例えば、マグネットスイッチのコア
材料では、従来の電磁鋼板と同等もしくはそれ以上の硬
度並びに磁気特性と共に、耐銹性の優れた鋼板が要求さ
れている。
されているが、最近の電気機器の多様化と性能向上に伴
ない、過酷な条件下で使用される例も多くなり、これに
対応して電磁鋼板に対する要求特性も多岐にわたるよう
になってきている。例えば、マグネットスイッチのコア
材料では、従来の電磁鋼板と同等もしくはそれ以上の硬
度並びに磁気特性と共に、耐銹性の優れた鋼板が要求さ
れている。
これに対応するための技術としては、珪素鋼をベースと
して、これにクロムを添加することにより耐銹性を付与
した軟磁性材料の製造法として、古くは特公昭39−2064
4号公報あるいは特公昭56−29952号公報記載の方法等が
提案されている。
して、これにクロムを添加することにより耐銹性を付与
した軟磁性材料の製造法として、古くは特公昭39−2064
4号公報あるいは特公昭56−29952号公報記載の方法等が
提案されている。
前者においては、C≦0.4%,S≦0.2%,Cr11.5〜20%,Si
1〜6%,Ti0.5〜5%と規定され、後者においては、C
≦0.05%,N≦0.05%,Cr3〜11%,Si+Al≦2%,Tiは5
(C+N)%以上で、1%以下と規定されている。
1〜6%,Ti0.5〜5%と規定され、後者においては、C
≦0.05%,N≦0.05%,Cr3〜11%,Si+Al≦2%,Tiは5
(C+N)%以上で、1%以下と規定されている。
本発明では、既に本発明者らが提案している特願昭60−
113153号の技術思想、即ち鋼の高純度化、具体的にはC
≦0.01%,N≦0.01%,S≦0.005%とすることにより優れ
た磁気特性を実現するという考え方をベースとして、前
述のTiの作用を有効に活用し、鋼の高純度化の裕度を拡
大したものである。
113153号の技術思想、即ち鋼の高純度化、具体的にはC
≦0.01%,N≦0.01%,S≦0.005%とすることにより優れ
た磁気特性を実現するという考え方をベースとして、前
述のTiの作用を有効に活用し、鋼の高純度化の裕度を拡
大したものである。
(発明が解決しようとする問題点) 前記先願発明(特願昭60−113153号)においては、C0.0
1%以下、N0.01%以下とすることが鋼成分上の必要条件
となっているが、このレベルの高純度鋼を1.5〜3.5%S
i,5.5〜11.5%Crの鋼で安定して得ることは、工業的に
不可能ではないが、かなりのコストアップを伴なうこ
と、及びCr6%以下の場合には磁気時効が生じることの
2点を解決すべき問題点と考え、より容易に所望の特性
を有する軟磁性鋼板を得るための検討を積み重ねた。
1%以下、N0.01%以下とすることが鋼成分上の必要条件
となっているが、このレベルの高純度鋼を1.5〜3.5%S
i,5.5〜11.5%Crの鋼で安定して得ることは、工業的に
不可能ではないが、かなりのコストアップを伴なうこ
と、及びCr6%以下の場合には磁気時効が生じることの
2点を解決すべき問題点と考え、より容易に所望の特性
を有する軟磁性鋼板を得るための検討を積み重ねた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、種々検討を重ねた結果、C,Nの含有量に
見合った量のTiを添加することにより、即ち、(C+
N)%≦Ti%≦4(C+N)%にコントロールすること
により、磁気時効のない、磁気特性のすぐれた高硬度耐
銹性軟磁性鋼板を容易に得ることが可能であることを新
規に見出だすに至った。
見合った量のTiを添加することにより、即ち、(C+
N)%≦Ti%≦4(C+N)%にコントロールすること
により、磁気時効のない、磁気特性のすぐれた高硬度耐
銹性軟磁性鋼板を容易に得ることが可能であることを新
規に見出だすに至った。
以下に本発明を詳細に説明する。
まず鋼成分について述べる。Crは耐銹性向上のため添加
するが添加に伴ない磁束密度が低下するため、上限を13
%とし、一方下限は耐銹性向上効果の点から5%とす
る。
するが添加に伴ない磁束密度が低下するため、上限を13
%とし、一方下限は耐銹性向上効果の点から5%とす
る。
Siは鋼の固有抵抗を増し、渦電流損を減らし、鉄損を低
下せしめるため、又硬度を高めるために2.0%以上含有
させる。硬度は、マグネットスイッチに使用される場
合、コア端面の耐摩耗性の点から高いものが望まれ、マ
イクロビッカース硬度Hv(1kgf)180以上が最近では必
要とされている。これを満足させるための1つの必要条
件として、Siは2.0%以上とした。一方、その含有量が
多くなるに伴ない、磁束密度が低くなること及び冷間圧
延性が劣化することから添加の上限を3.5%とする。
下せしめるため、又硬度を高めるために2.0%以上含有
させる。硬度は、マグネットスイッチに使用される場
合、コア端面の耐摩耗性の点から高いものが望まれ、マ
イクロビッカース硬度Hv(1kgf)180以上が最近では必
要とされている。これを満足させるための1つの必要条
件として、Siは2.0%以上とした。一方、その含有量が
多くなるに伴ない、磁束密度が低くなること及び冷間圧
延性が劣化することから添加の上限を3.5%とする。
Alは鋼の固有抵抗を高め、前者Siと同様に鉄損を低下せ
しめる作用があるが、経済性から1.5%以下とする。
しめる作用があるが、経済性から1.5%以下とする。
Pは硬度を高める元素として添加することが出来るが、
鋳片が割れ易くなることから、0.1%以下とする。
鋳片が割れ易くなることから、0.1%以下とする。
N,S,Cは窒化物,硫化物,炭化物及びその複合化合物を
形成し、磁気特性を劣化させるので、含有量は少ない程
良いことは既に良く知られている。
形成し、磁気特性を劣化させるので、含有量は少ない程
良いことは既に良く知られている。
ところが、現状の製鋼技術でN,Cをいずれも0.01%以下
に安定して低減させることは、かなりのコストアップを
伴なうため、Tiを添加することにより、N,Cの無害化を
図ることを検討した。
に安定して低減させることは、かなりのコストアップを
伴なうため、Tiを添加することにより、N,Cの無害化を
図ることを検討した。
以下具体的に実施例により説明する。
(実施例1) 真空溶解により、表1に示す成分の鋼を溶製し、通常の
方法により、造塊、熱延し、2.0mmtに仕上げた。この熱
延板に950℃×2分の熱処理を施し、引続き酸洗,冷延
し、0.50mmtに仕上げた。この冷延板に950〜1000℃×30
秒の焼鈍を施し、磁気特性を測定した。尚磁気特性の測
定及びエージングの確認は圧延(L)方向に長い60mm×
300mmの単板によったが、その結果を表2に示す。これ
より明らかに、Ti添加によりエージングを抑制すること
が出来ることが判る。但し、鋼Aの例のように、Ti添加
量<(C+N)%の場合、この効果は充分ではない。
又、表3に焼鈍後SRA(750℃×2h)した場合の鉄損の変
化を示したが、鋼Dの例のようにTi>4(C+N)%の
場合、SRAによる鉄損の劣化が大きいことが判った。
方法により、造塊、熱延し、2.0mmtに仕上げた。この熱
延板に950℃×2分の熱処理を施し、引続き酸洗,冷延
し、0.50mmtに仕上げた。この冷延板に950〜1000℃×30
秒の焼鈍を施し、磁気特性を測定した。尚磁気特性の測
定及びエージングの確認は圧延(L)方向に長い60mm×
300mmの単板によったが、その結果を表2に示す。これ
より明らかに、Ti添加によりエージングを抑制すること
が出来ることが判る。但し、鋼Aの例のように、Ti添加
量<(C+N)%の場合、この効果は充分ではない。
又、表3に焼鈍後SRA(750℃×2h)した場合の鉄損の変
化を示したが、鋼Dの例のようにTi>4(C+N)%の
場合、SRAによる鉄損の劣化が大きいことが判った。
以上に示したことから、C<0.02%,N<0.02%,S<0.01
%のレベルの高純度鋼においては、Tiの適正添加範囲と
して、(C+N)%≦Ti≦4(C+N)%と設定すべき
ことを新規に知見したのである。
%のレベルの高純度鋼においては、Tiの適正添加範囲と
して、(C+N)%≦Ti≦4(C+N)%と設定すべき
ことを新規に知見したのである。
(実施例2) 真空溶解により、表4に示す成分の鋼を溶製し、通常の
方法により、造塊、熱延し、2.0mmtに仕上げた。この熱
延板に950℃×2分の熱処理を施し、引続き酸洗,冷延
し、0.50mmtに仕上げた。この冷延板に1000℃×30秒の
焼鈍を施し、磁気特性と硬度を測定した。その結果を表
5、及び第1図に示す、表5より明らかに、Ti添加によ
り磁束密度、鉄損、及びBr×Hcはやや劣化するものの、
前述のごとくTi添加量を(C+N)%≦Ti%≦4(C+
N)%の範囲にコントロールすればエージングを抑制で
きると共に、SRAによる磁性の劣化をも最小限に止める
ことが可能である。又、硬度は第1図に明らかなように
Ti無添加材に比して、Ti添加材は約20ポイント硬くなる
ことを確認した。硬化の機構としては結晶粒の微細化に
よるものと、TiC,TiN等の析出硬化によるものが考えら
れるが、重要な点はかような硬化に伴なう磁気特性の劣
化がほとんど無視出来る程度に小さいということであ
る。
方法により、造塊、熱延し、2.0mmtに仕上げた。この熱
延板に950℃×2分の熱処理を施し、引続き酸洗,冷延
し、0.50mmtに仕上げた。この冷延板に1000℃×30秒の
焼鈍を施し、磁気特性と硬度を測定した。その結果を表
5、及び第1図に示す、表5より明らかに、Ti添加によ
り磁束密度、鉄損、及びBr×Hcはやや劣化するものの、
前述のごとくTi添加量を(C+N)%≦Ti%≦4(C+
N)%の範囲にコントロールすればエージングを抑制で
きると共に、SRAによる磁性の劣化をも最小限に止める
ことが可能である。又、硬度は第1図に明らかなように
Ti無添加材に比して、Ti添加材は約20ポイント硬くなる
ことを確認した。硬化の機構としては結晶粒の微細化に
よるものと、TiC,TiN等の析出硬化によるものが考えら
れるが、重要な点はかような硬化に伴なう磁気特性の劣
化がほとんど無視出来る程度に小さいということであ
る。
(発明の効果) 本発明は、従来の無方向性電磁鋼板の磁気特性を大きく
損なうことなく、低コストで高硬度の耐銹性軟磁性鋼板
を製造することを可能とし、マグネットスイッチ等の製
造において、従来必要とされた防錆処理が不要となるほ
か、これらの製品の寿命の延長、信頼性の向上等大きな
効果を奏する。
損なうことなく、低コストで高硬度の耐銹性軟磁性鋼板
を製造することを可能とし、マグネットスイッチ等の製
造において、従来必要とされた防錆処理が不要となるほ
か、これらの製品の寿命の延長、信頼性の向上等大きな
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図は、軟磁性鋼のSi含有量とマイクロビッカース硬
度との関係におけるTi添加の有無による差異を示す図表
である。
度との関係におけるTi添加の有無による差異を示す図表
である。
Claims (3)
- 【請求項1】重量%でC0.02%以下,Si2.0〜3.5%,Cr5.0
〜13%,N0.02%以下,Al1.5%以下,P0.1%以下,S0.01%
以下を含み、Ti含有量を(C+N)%≦Ti%≦4(C+
N)%に制御し、残部Fe及び不可避不純物からなること
を特徴とする硬度の高い耐銹性軟磁性鋼板。 - 【請求項2】硬度がマイクロビッカース硬度Hv(1kgf)
180以上である特許請求の範囲第1項記載の硬度の高い
耐銹性軟磁性鋼板。 - 【請求項3】BrとHcの積が0.50T・A/cm以下のヒステリ
シス特性を有する特許請求の範囲第1項記載の硬度の高
い耐銹性軟磁性鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61256157A JPH0774418B2 (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 | 硬度の高い耐銹性軟磁性鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61256157A JPH0774418B2 (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 | 硬度の高い耐銹性軟磁性鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63109143A JPS63109143A (ja) | 1988-05-13 |
| JPH0774418B2 true JPH0774418B2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=17288697
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61256157A Expired - Lifetime JPH0774418B2 (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 | 硬度の高い耐銹性軟磁性鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0774418B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100685952B1 (ko) | 2002-03-19 | 2007-02-23 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 액정표시소자용 기판, 액정표시소자 및 그 제조방법 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59232258A (ja) * | 1983-06-14 | 1984-12-27 | Sanyo Tokushu Seikou Kk | 靭性にすぐれた快削・耐食軟磁性棒管用鋼 |
-
1986
- 1986-10-28 JP JP61256157A patent/JPH0774418B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63109143A (ja) | 1988-05-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |