JPH0775521A - 果実風味増強剤および風味が増強された果実飲料 - Google Patents

果実風味増強剤および風味が増強された果実飲料

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JPH0775521A
JPH0775521A JP5221371A JP22137193A JPH0775521A JP H0775521 A JPH0775521 A JP H0775521A JP 5221371 A JP5221371 A JP 5221371A JP 22137193 A JP22137193 A JP 22137193A JP H0775521 A JPH0775521 A JP H0775521A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 乳酸菌・酵母発酵乳清液から不溶物、菌体お
よび可溶性蛋白を除去した清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液
を有効成分として含有することを特徴とする果実特有の
風味増強剤および該清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液の有効
量を添加してなる果実特有の風味が増強された果実飲
料。 【効果】 本発明の清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液を有効
成分とする果実特有の風味増強剤を有効量、例えば約
0.5〜5%を果実飲料に添加することにより、低果汁
含有率の飲料でも高果汁飲料並の果汁感、風味を持ち、
さらに元々果汁になかった完熟感を持ったクリアーな果
実飲料を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は果実特有の風味の増強剤
および果実特有の風味が増強された果実飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】果実飲料は果汁10%未満の「清涼飲
料」、果汁10%以上50%未満の「果汁入り清涼飲
料」、果汁50%以上100%未満の「果汁飲料」、果
汁100%の「天然果汁」等や、果肉飲料、果粒入り果
汁飲料等として広く普及している。乳酸菌飲料もまた広
く普及しているが、果汁を使用した乳酸菌飲料としては
次のような方法が知られている。
【0003】(1)ホエーを乳酸発酵し、得られた乳酸
発酵液の上澄液に果汁を加えた乳酸菌飲料の製造法(特
開昭54−129164号公報)、(2)ホエーをラク
トバチルスsp.KPB−167で発酵した発酵乳に果
汁を加えた乳酸菌飲料の製造法(特開平4−10476
1号公報)、(3)乳原料に果汁を添加し、乳酸菌と酵
母またはケフィア粒で発酵した果汁含有ケフィア様食品
またはフルーツケフィアの製造法(特開昭61−135
540号公報、特開平1−317355号公報、特開平
4−169152号公報)、
【0004】一方、乳清発酵液を得る方法としては次の
ような例が上げられる。(4)ホエーに糖類を添加した
発酵原料を乳酸発酵した後、次に乳酸発酵と並行して酵
母発酵することを特徴とする栄養酒の製造法(特開昭6
3−7774号公報)、(5)ホエーを原料とし、これ
に酵母及び乳酸菌を加えて一次発酵した後、殺菌あるい
は除菌、濾過をして得た一次発酵液に予め殺菌、冷却し
た乳性原料を適宜の割合で混合し乳酸発酵を行うことを
特徴とする発酵乳の製造法(特開昭63−146748
号公報)、(6)ホエーを酸素含有ガスの強制供給化に
おいてケフィア菌により発酵させ、カゼイン蛋白等の沈
澱物を除去し、次いでフィルター除菌または加熱殺菌す
ることを特徴とする乳酸菌飲料の製造法(特開平2−2
19538号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、濃縮
還元果汁を使用した「清涼飲料」、「果汁入り清涼飲
料」および「果汁飲料」等は果汁が希釈されている飲料
のため、コクや果汁感、完熟風味等に不足しており、フ
レーバーに頼らざるを得ないのが現状である。
【0006】また、果汁を使用した乳酸菌飲料は元来、
果汁を主とする飲料ではないから、乳の風味が強く、果
汁感、完熟感に欠けている上に、乳原料由来の濁りがあ
り、透明感がない。また、これらの乳酸菌飲料は乳蛋白
を含んでいるため果実飲料添加後に加熱殺菌を行った場
合には、製品保存中に乳蛋白が凝固、沈澱するため、製
品品質上、好ましくない。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、上記の
ような果実飲料の欠点を解決すべく鋭意研究した結果、
果実飲料に乳清(ホエー)を乳酸菌および酵母により発
酵した乳清発酵液を極少量混合した際に果実飲料の果汁
感が増し、完熟風味が付与されることを見い出した。し
かしながら、上記乳清発酵液を添加して得られた果実飲
料を加熱殺菌した際に、澱が発生し、果汁の透明感が失
われてしまうという問題点があった。そこで、澱の発生
を防止するため、さらに研究を重ねた結果、乳清発酵液
に含まれる可溶性蛋白を限外濾過膜で除去することによ
り果汁の透明感を失うことなく、果実本来のコクと風味
が著しく増強され、完熟風味をも付与された果実飲料を
得られることを見い出した。
【0008】さらに、本発明者は乳清を乳酸菌および酵
母により発酵した発酵乳清液を製造するに際し、乳清に
乳酸菌および酵母をまたはケフィア粒を同時に発酵させ
て得られた発酵乳清液よりも、乳清に先ず乳酸菌を発酵
させ、次いで酵母を発酵させて得られた発酵乳清液の方
が、安定した品質の発酵乳清液が得られ、且つ果実特有
の風味をより増強させる効果があることを知った。本発
明は上記の知見に基づいて完成されたものである。
【0009】すなわち、本発明は清澄乳酸菌・酵母発酵
乳清液を有効成分として含有することを特徴とする果実
特有の風味増強剤を提供するものである。また、本発明
は清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液の有効量を添加してなる
果実特有の風味が増強された果実飲料を提供するもので
ある。
【0010】さらにまた、本発明は乳清に乳酸菌を静置
発酵させて得られた乳酸菌発酵液に糖源と窒素源を加え
て酵母を通気撹拌発酵させて得られた乳酸菌・酵母発酵
乳清液から不溶物、菌体および可溶性蛋白を除去した清
澄乳酸菌・酵母発酵乳清液を有効成分として含有するこ
とを特徴とする果実特有の風味増強剤および該清澄乳酸
菌・酵母発酵乳清液の有効量を添加してなる果実特有の
風味が増強された果実飲料を提供するものである。
【0011】本発明における乳酸菌・酵母発酵乳清発酵
液とは、乳清を乳酸菌および酵母により発酵したもので
ある。上記の発酵は、特開平2−219538号公報に
記載のように乳清にケフィア粒を発酵させる方法、いわ
ゆる乳酸菌と酵母を同時に発酵させることにより行って
もよい。より好ましくは、乳酸発酵と酵母発酵を別々の
工程として行った方がより安定した品質の乳酸菌・酵母
発酵乳清発酵液が得られる。
【0012】本発明において使用される乳清(ホエー)
とは牛乳等の獣乳からチーズ、カゼイン、バター等を製
造した後に残るカゼイン蛋白および乳脂肪を含まない乳
清溶液、もしくはその乳清溶液を噴霧乾燥して得られる
乳清パウダーを水に溶解したものを言う。上記の乳酸菌
・酵母発酵に使用される乳清の濃度は特に限定されるも
のではないが、速やかな発酵を行うために5〜25重量
%、望ましくは12〜18重量%が好ましい。乳清は該
発酵中の雑菌による汚染を避けるために、予め発酵開始
前に80〜90℃、15〜30秒、瞬間加熱殺菌を行う
のが望ましい。
【0013】乳清を別々に乳酸菌発酵と酵母発酵を行う
場合には、先ず、乳酸菌発酵が先に行われる。乳酸菌発
酵に用いられる乳酸菌は特に限定されるものではない
が、公知の乳酸菌、例えば、ラクトバシルス・ブルガリ
カス(Lactobacillus bulgaric
us)、ラクトバシルス・ラクティス(Lactoba
cillus lactis)、ラクトバシルス・アシ
ドフィラス(Lactobacillus acido
philus)等の市販の乳酸菌株が挙げられる。これ
らの菌株は併用してもよいが、単独で使用する方がより
好ましい。上記の乳酸菌発酵は、常法により40℃前後
で20〜24時間発酵したときに、pHが約3.6〜
4.0、望ましくは約3.6〜3.7の範囲に収まるこ
とが好ましい。
【0014】このようにして得られた乳酸菌発酵液に逐
次の工程として酵母発酵を行うが、その際に酵母の栄養
源として糖源と窒素源、その他適宜の栄養源を該乳酸菌
発酵液に添加して酵母発酵が行われる。上記酵母発酵に
おいて使用される糖源および窒素源は特に限定されるも
のではないが、糖源としてはグルコース、窒素源として
酵母エキス、麦芽エキス、ペプトン等を単独または組み
合わせて水に溶解し、120℃、10分間殺菌後、該乳
酸菌発酵液に添加すればよい。
【0015】酵母発酵に用いられる酵母は特に限定され
るものではないが、酒酵母、ワイン酵母、ビール酵母等
の公知の酵母、例えば、サッカロミセス・セレビシエ
(Saccharomyces cerevisia
e)、ハンセヌラ・アノマラ(Hansenula a
nomala)等の市販酵母として容易に入手できる酵
母を単独で用いられる。
【0016】上記の酵母発酵は、通常30℃前後で1分
間当たり発酵液体積の約1/4量から同量の無菌エアー
を発酵槽底部に吹き込み、100〜400rpmで攪拌
下、15〜20時間行われる。尚、酵母発酵過程および
発酵終了後における発酵液中のアルコール濃度は常に
1.0容量%未満に収まることが望ましい。このように
して得られた乳酸菌・酵母発酵乳清液から不溶物、菌体
および可溶性蛋白の除去を行って清澄乳酸菌・酵母発酵
乳清液を得るのであるが、これらの処理は、本発明の果
実特有の風味増強剤を果実飲料に添加した後、製品保存
中に蛋白由来の澱が発生するのを防止するために行われ
る。
【0017】上記の処理方法としては、珪藻土を濾過助
剤としたフィルタープレス濾過と限外濾過(UF)の併
用または精密濾過(MF)とUFの併用もしくはUF単
独による濾過が望ましい。UF処理により除去すべき可
溶性蛋白は主としてβ−ラクトグロブリン(分子量:約
36000)およびα−ラクトアルブミン(分子量:約
14000)であるが、乳酸菌由来の蛋白分解酵素によ
り分解された蛋白も存在するので、使用する限外濾過膜
の分画分子量は3000〜10000、望ましくは30
00〜6000が好ましい。
【0018】このようにして得られた清澄乳酸菌・酵母
発酵乳清液を果実特有の風味増強剤として使用する場合
には、その保存安定性を高める目的で加糖を行っても良
い。使用する糖質の種類および添加量は特に限定される
ものではないが、通常、蔗糖、乳糖、異性化糖、還元澱
粉糖化物等を清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液の体積に対し
て5〜50重量%添加するのが望ましい。加糖後、清澄
乳酸菌・酵母発酵乳清液の品質保持のため、加熱殺菌し
ても良い。殺菌条件は該発酵液のpH、浸透圧等により
若干異なってくるが、通常は80〜90℃、15〜30
秒、瞬間加熱殺菌すれば良い。
【0019】本発明の果実特有の風味増強剤は、上記の
ように調製された清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液に適宜加
糖されている形態であってもよく、また、場合により加
熱殺菌されている形態であってもよい。次に、本発明の
果実飲料を調製するのであるが、果実飲料に清澄乳酸菌
・酵母発酵乳清液を果実特有の風味を増強するに足りる
有効量を添加することにより行われる。
【0020】本発明における果実飲料とはグレープ、ア
ップル、オレンジ、グレープフルーツ、パイナップル、
ピーチ、トマト、その他の果実、野菜等の果汁または搾
汁を使用した「天然果汁」、「果汁飲料」、「果汁入り
清涼飲料」、「果肉飲料」、「果粒入り果実飲料」等を
指し、特にその種類は限定されるものではないが、風味
の改良効果が顕著に現れ易いのは「果汁入り清涼飲料」
および「清涼飲料」である。
【0021】果実飲料への清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液
の添加量は、果実飲料の種類により左右されるが、通常
は果実飲料に対し約0.5〜5重量%が適量であり、
0.5%未満では果汁の風味増強効果に乏しく、また5
%を超えると果実飲料の果汁感、完熟風味が強くなりす
ぎる傾向がある。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例により更
に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定され
るものではない。尚、例中の%は何れも重量基準を意味
する。
【0023】
【実施例1】 清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液の調製 15%ホエーパウダー溶液1Lを85℃、15秒の瞬間
加熱殺菌後、40℃に冷却し、乳酸菌スターターとして
ラクトバシルス・ブルガリカス(Lactobacil
lus bulgaricus)IFO−3533の1
0%脱脂粉乳培養液を30g加えて40℃、20時間、
静置発酵した。得られた乳酸菌発酵液を30℃まで冷却
後、これに120℃、10分加熱殺菌したグルコースの
50%溶液を40gおよび酵母エキス3%溶液を20g
添加した後、これに酵母スターターとしてサッカロミセ
ス・セレビシエ(Saccharomyces cer
evisiae)協会7号の培養液30gを加え、1分
間当たり発酵液体積の50%の無菌エアーを発酵槽底部
に吹き込みながら200rpm、30℃、20時間の通
気攪拌培養を行い、pH3.6、アルコール濃度0.4
%の乳酸菌・酵母発酵乳清液1.05Lを得た。
【0024】得られた乳酸菌・酵母発酵乳清液を10℃
に冷却後、濾過助剤として珪藻土を適量加えフィルター
プレス濾過により発酵液中の不溶物と菌体を除去した
後、分画分子量6000の限外濾過膜(旭化成工業社
製:UFモジュールSIP−1013)を用いて限外濾
過を行い、通過液を回収して清澄乳酸菌・酵母発酵乳清
液0.95Lを得た。これに蔗糖を最終的に糖度が36
%になるよう添加、溶解し、プレート殺菌機を用いて8
5℃、20秒の瞬間加熱殺菌をした後、無菌容器に充填
し、加糖清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液1.2Lを得た。
【0025】
【比較例1】 UF未処理清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液の調製 実施例1の清澄発酵乳清液の調製方法と同様にフィルタ
ープレス濾過までの工程を行った発酵乳清液を限外濾過
膜による除蛋白処理をせずに、実施例1の方法と同様に
加糖、殺菌、充填し、UF未処理清澄乳酸菌・酵母乳清
発酵液を得た。
【0026】
【実施例2】 果汁入り清涼飲料の調製 実施例1で得られた清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液を表1
の配合に基づいてグレープ果汁に添加し、清澄発酵乳清
液添加量2.0%、果汁含有率30%の果汁入り清涼飲
料(発明品1)を得た。得られた発明品1は十分な果汁
感がある上に、芳醇な完熟風味が感じられた。また、5
5℃にて1ヶ月保存しても濁り、沈澱物等は一切発生し
なかった。
【0027】
【比較例2】 果汁入り清涼飲料の調製 表1の配合に基づいて清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液を含
有しないグレープ果汁含有率30%の果汁入り清涼飲料
(対照品1)を調製した。得られた対照品1は果汁感が
弱く、完熟風味に到っては全く感じられなかった。ま
た、55℃、1ヶ月保存しても濁り、沈澱物等は一切発
生しなかった。
【0028】
【比較例3】 果汁入り清涼飲料の調製 表1の配合に基づいてUF未処理清澄乳清発酵液を2%
添加したグレープ果汁含有率30%の果汁入り清涼飲料
(対照品2)を調製した。得られた対照品2は果汁感、
完熟風味共に強く、発明品1の飲料とほぼ同等の風味を
有していた。しかし、果汁に添加した時点から濁りが発
生し、55℃保存2日目で沈澱物が多量に発生した。
【0029】
【比較例4】 果汁入り清涼飲料の調製 実施例1で得られた清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液を表1
の配合に基づいてグレープ果汁に添加し、各々清澄乳酸
菌・酵母発酵乳清液0.2(対照品3)、7.0%(対
照品4)、果汁含有率30%の果汁入り清涼飲料を得
た。得られた飲料のうち、対照品3はやや果汁感、完熟
風味が不足しており、対照品4は果汁感、完熟風味共に
強すぎた。
【0030】
【表1】
【0031】
【実施例3】 清涼飲料の調製 実施例1で得られた清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液を表2
の配合に基づいてグレープ果汁に添加し、清澄乳酸菌・
酵母発酵乳清液添加量2.0%、果汁含有率10%の清
涼飲料(発明品2)を得た。得られた発明品2は果汁感
があり、芳醇な完熟風味が感じられた。また、55℃、
1ヶ月保存しても濁り、沈澱物等は一切発生しなかっ
た。
【0032】
【比較例5】表2の配合に基づいてグレープ果汁含有率
各々10%(対照品5)、20%(対照品6)、30%
(対照品7)、40%(対照品8)の果実飲料を調製し
た。対照品8はやや完熟感は感じられるものの完熟風味
は感じられなかった。対照品5、6および7はいずれも
完熟風味がなく、果汁感も不足しており、特に対照品5
は甘いだけで果実感がほとんど感じられなかった。
【0033】
【表2】
【0034】
【実施例4】 果汁入り清涼飲料の調製 実施例1で得られた清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液を表3
の配合に基づいてリンゴ果汁(発明品3)とオレンジ果
汁(発明品4)に添加し、果汁含有率30%の果汁入り
清涼飲料を得た。得られた発明品3および4は十分な果
汁感がある上に芳醇な完熟風味が感じられた。また、5
5℃にて1ヶ月保存しても濁り、沈澱物等は一切発生し
なかった。
【0035】
【比較例6】 果汁入り清涼飲料の調製 表3の配合に基づいて清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液を含
有しないリンゴ果汁(対照品9)とオレンジ果汁(対照
品10)の果汁入り清涼飲料を各々調製した。得られた
対照品9および10は果汁感が弱く、完熟風味に到って
は全く感じられなかった。
【0036】
【表3】
【0037】
【発明の効果】25名のパネラーによる各発明品および
対照品の官能検査を行った。果汁感、完熟感、味、香り
等の風味については「良い」(2点)、「やや良い」
(1点)、「良否不明」(0点)、「やや悪い」(−1
点)、「悪い」(−2点)の5段階に評価してもらい合
計点数を示した。各飲料の透明感等の外観の好ましさに
ついては「良い」(1点)、「普通」(0点)、「悪
い」(−1点)の3段階に評価してもらい合計点数を示
した。さらに、風味と外観の点数を合計し、総合評価と
して40点以上を○、10〜40点未満を△、10点以
下を×の3段階に評価した。
【0038】上記の官能検査の結果は表4〜6に示す通
りである。表5に示したように本発明の清澄乳酸菌・酵
母発酵乳清液の添加により果汁含有率10%の果実飲料
でも果汁含有率40%の果実飲料を上回る風味が得られ
た。
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】以上の如く、本発明の清澄乳酸菌・酵母発
酵乳清液を有効成分とする果実特有の風味増強剤を果実
飲料に添加することにより、低果汁含有率の飲料でも高
果汁飲料並みの果汁感、風味を持ち、さらに元々果汁に
なかった完熟感を持ったクリアーな果実飲料を提供する
ことができる。特に、乳酸菌・酵母発酵乳清液を乳清を
順次乳酸菌発酵および酵母発酵させた発酵液を使用した
場合には、品質の安定した清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液
が得られ、これを添加して得た果実飲料は果実特有の風
味がより安定した果実飲料を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 2/02 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液を有効成分
    として含有することを特徴とする果実特有の風味増強
    剤。
  2. 【請求項2】 清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液が乳酸菌・
    酵母発酵乳清液から不溶物、菌体および可溶性蛋白を除
    去したものである請求項1記載の風味増強剤。
  3. 【請求項3】 乳酸菌・酵母発酵乳清液が乳清に乳酸菌
    を静置発酵させて得られた乳酸菌発酵液に糖源と窒素源
    を加えて酵母を通気撹拌発酵させて得られた発酵液であ
    る請求項2記載の風味増強剤。
  4. 【請求項4】 清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液の有効量を
    添加してなる果実特有の風味が増強された果実飲料。
  5. 【請求項5】 清澄乳酸菌・酵母発酵乳清液が乳酸菌・
    酵母発酵乳清液から不溶物、菌体および可溶性蛋白を除
    去したものである請求項4記載の果実飲料。
  6. 【請求項6】 乳酸菌・酵母発酵乳清液が乳清に乳酸菌
    を静置発酵させて得られた乳酸菌発酵液に糖源と窒素源
    を加えて酵母を通気撹拌発酵させて得られた発酵液であ
    る請求項5記載の果実飲料。
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