JPH0775788A - 藻類発生防止方法および抗藻類組成物 - Google Patents

藻類発生防止方法および抗藻類組成物

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JPH0775788A
JPH0775788A JP6127497A JP12749794A JPH0775788A JP H0775788 A JPH0775788 A JP H0775788A JP 6127497 A JP6127497 A JP 6127497A JP 12749794 A JP12749794 A JP 12749794A JP H0775788 A JPH0775788 A JP H0775788A
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JP
Japan
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algae
germanium
herbicide
water
composition
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Withdrawn
Application number
JP6127497A
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English (en)
Inventor
Kazumichi Ushio
和道 牛尾
Yoshiki Makimoto
宜樹 牧本
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Senju Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Senju Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ゲルマニウム化合物を1〜100ppmおよ
び除草剤を0.001〜0.2ppmとなるよう水棲動
物育成用水に添加し、藻類の発生を抑制または防止する
方法、およびゲルマニウム化合物1〜100ppmおよ
び除草剤0.001〜0.2ppmを含有することを特
徴とする抗藻類組成物。 【効果】 本発明の方法は、ゲルマニウム化合物と除草
剤との相乗効果により、毒性を呈さない低濃度の除草剤
類の使用で、水棲動物育成用水中で繁殖する藻類の発生
または発育を抑制または防止できるため、水棲動物に対
する毒性もなく安全に使用することができる。さらに、
本発明の方法を観賞用の水槽等に使用する場合、付着性
藻類の発生または発育を防止または抑制できるため、美
観が保たれる共に、水槽の清掃等の手間が軽減される。
また本発明の人工海水用組成物は、本組成物で調製され
た人工海水で飼育される海棲動物に対する毒性もなく、
藻類の発生を抑制することができるため、海棲動物の飼
育、養殖、研究等に有利に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中で繁殖する藻類の
発生または発育を抑制または防止する方法に関する。さ
らに本発明は、藻類の発生または発育を抑制または防止
することができる抗藻類組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】藻類は湖沼、河川、海洋等の水中に成育
する光合成植物を主体とする植物群であるが、水中以外
にも土壌中、岩石、樹木の表面、動物の体表等にも付着
し、生活している。藻類は、一般に緑藻、褐藻および紅
藻と体色を基準に分類したり、形質を基準として分類さ
れている。また、これとは別に、大型藻類、微細藻類と
いった分類がされることもある。藻類は古くから人類と
のかかわりも深く有用な水産資源として利用されてき
た。しかし、網囲や網生簀等で魚等を養殖する場合に
は、魚網に藻類が付着繁殖すると、水流が妨げられ、魚
が酸欠状態となるおそれがある。また、水槽や養殖池等
の閉鎖的環境下で水棲動物を飼育した場合には、繁殖力
の著しい微細藻類が繁殖すると、水棲動物育成用水の汚
濁の原因となるばかりでなく、水棲動物の病害の原因と
なることもある。さらに船舶等の喫水部に発生または発
育する藻類は船舶の運行上、支障をきたす場合もある。
【0003】また、水槽等で観賞魚等を飼育する場合、
藻類の繁殖は、上記したような水棲動物育成用水の汚濁
の原因となるばかりでなく、水槽等に付着性藻類が繁殖
すると、その除去が困難であるばかりでなく、外観上の
美観もそこなわれるという欠点がある。
【0004】さらに、水棲動物を研究の目的で培養等す
る場合、微細藻類の繁殖は、培養する水棲動物の生長を
妨げ、ひいては、研究の成果をも大きく左右する原因と
なるものである。
【0005】かかる藻類の発生または発育を防止または
抑制するため、種々の殺藻剤の研究がなされており、主
として、塩化ベンザルコニウム等の第4級アンモニウム
塩、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素化合物が使用されて
きたが、これらは毒性が強く、水棲動物に悪影響を与え
るため好ましくない。
【0006】近年では、珪藻類の細胞膜への珪素の取り
込みを妨害し、生長阻害をおこすゲルマニウムが、藻類
の中でも特に繁殖力の強い珪藻類の繁殖防止効果がある
ことが報告されている〔Lewin,J.,Phyco
logia,6,1−12(1966)等〕。しかし、
ゲルマニウムは珪藻類の繁殖には効果的であるが、緑藻
類や紅藻類等、およびゲルマニウムの毒性に抵抗性を有
する珪藻類の繁殖は防止できないという欠点があった。
【0007】一方、除草剤を殺藻剤として使用する試み
もなされているが、水棲動物に対する毒性が強い等の理
由で実施が困難な現況である。光合成電子伝達系阻害剤
は、植物の光合成を阻害し植物の繁殖を抑制することか
ら、除草剤として一般的に使用されている化合物であ
る。種々の微細藻類および藍藻類に対しては、その最低
成育阻止濃度(MIC)は、ジウロンでは1.1〜2.
8μg/ml(1.1〜2.8ppm)の間と報告
〔D.M.Paterson等、Lett.Appl.
Microbiol.,7,87−90(1988)〕
されている。また、水棲動物に対して、Call,D.
J.等〔Arch.Environ.Contam.T
oxi.,16(5),607−613(1987)〕
は、除草剤類のうちジウロンについて、フェイスド・ミ
ノウ(fathead minnow)に対する急性毒
性を検討し、50%致死量(LD50)は、96および1
92時間でそれぞれ14.2および7.7mg/L(1
4.2および7.7ppm)で、当該稚魚および卵に影
響を与えない濃度は33.4μg/L(0.0334p
pm)であったと報告されている。また、本報告中には
すでに公知となっている他の水棲動物の急性毒性〔たと
えば、ストライプド・バス(striped bas
s)の幼生のLD50(96時間)は0.5mg/L等〕
が引例されており、水棲動物の種によりジウロンの感受
性に大きな差があることを示している。これらの先行文
献は、ジウロンの藻類に対するMICの濃度では、水棲
動物の種や成育段階によっては強い毒性があり、除藻、
殺藻の目的で動物が棲息している水中にジウロンを容易
に使用できないことを示している。従って、水棲動物に
影響を与えないで、水棲動物育成用水にジウロン等の除
草剤類を藻類の発生または発育を抑制または防止するた
めに使用することは、実質的に不可能であった。
【0008】一方、近年、海水中に棲息する生物を飼育
し、養殖し、またはその生態その他を研究するにあたっ
ては、天然海水に代わって、天然海水の組成に近似させ
た人工海水の使用が増加してきている。このような人工
海水を使用する場合、調製時に藻類が全く存在しない状
態であっても、当該人工海水中で飼育する海棲動物に付
着、共生等している藻類が原因となり、藻類が繁殖する
ようになるため、人工海水を使用しても藻類の発生を抑
制または防止できないという問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水中での藻
類の発生または発育を抑制または防止する方法を提供す
ることを目的とする。また、本発明の別の目的は、藻類
の発生または発育を抑制または防止することができる抗
藻類組成物を提供することである。
【0010】そこで、本発明者らは、水中での藻類の発
生または発育を抑制または防止する方法を求めて鋭意研
究を重ねたところ、ゲルマニウム化合物と除草剤類の適
量を水に添加、または藻類が付着する物品に塗布等する
ことによって、両化合物の相乗効果により、従来の除
藻、殺藻方法に認められた欠点を解消することができる
方法を見出した。また、ゲルマニウム化合物と除草剤類
の適量を含有する抗藻類組成物は、特に人工海水をはじ
めとする水棲動物育成用水として調製し、使用すると
き、藻類の発生または発育の抑制または防止が不可能で
あるといった従来の人工海水に見られた欠点が認められ
ないことを見出した。本発明はこの新知見に基づいて完
成されたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、水
中での藻類の発生を抑制または防止する方法に関する。
より詳細には、本発明は、ゲルマニウム化合物と除草剤
類を使用することを特徴とする藻類の発生を抑制または
防止する方法に関する。
【0012】また、本発明は、藻類の発生または発育を
抑制または防止することができる抗藻類組成物に関す
る。より詳細には、本発明は、ゲルマニウム化合物と除
草剤類を含有することを特徴とする抗藻類組成物に関す
る。
【0013】本発明の方法および抗藻類組成物は、珪藻
類および光合成能を有する藻類の発生または発育の抑制
または防止に適宜に用いることができる。ここで抗藻類
組成物とは、上記した藻類の発生または発育を抑制また
は防止する組成物をいう。藻類としては、緑藻(アオ
サ、クロレラ、イカダモ、アオミドロ等)、車軸藻(シ
ャジクモ、シラタマモ等)、プラシノ藻(プラシノモ
等)、ミドリムシ藻(ミドリムシ等)、褐藻(シオミド
ロ、クロモ等)、黄金色藻(ヒカリモ等)、珪藻(クモ
ノスケイソウ、ナビキュラ等)、黄緑藻(ヒモモ等)、
ラフィド藻(ウミイトカクシ等)、紅藻(テングサ、マ
ツバノリ等)および藍藻(アオコ、スピルリナ等)が例
示される。
【0014】本発明の方法は、藻類の発生する水あるい
は物品のいずれにも使用できる。特に水棲動物育成用水
には、好ましく使用できる。ここに水棲動物育成用水と
しては、海水(天然海水、人工海水等)、淡水(河川
水、池水、湖水、水道水、雨水等)が挙げられ、また、
別の分類からは養殖魚用水、観賞魚用水等が挙げられ
る。
【0015】本発明の抗藻類組成物は、水棲動物育成用
水に対して使用されるばかりでなく、藻類の繁殖が問題
となる水槽や船体にも適用可能である。時に該組成物を
人工海水として調製した場合、天然海水に近似した元素
組成をなす塩類組成物に、ゲルマニウム化合物および除
草剤類を配合して調製される。
【0016】本発明に使用されるゲルマニウム化合物
は、水に容易に溶解する化合物が有利に使用できる。具
体的には、二酸化ゲルマニウム、塩化ゲルマニウム等を
挙げることができる。これらの化合物は本発明の目的に
応じ、単独であるいは適宜混合して使用することも可能
である。
【0017】本発明に使用される除草剤は、光合成の電
子伝達系を特異的に阻害し、かつ水棲動物に対する毒性
の低いものが有利に使用できる。具体的には、ジウロン
〔3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチ
ルウレア〕、プロパニル〔N−(3,4−ジクロロフェ
ニル)プロパンアミド〕、1,10−フェナンスロリ
ン、(3−クロロフェニル)カルバメート、シマジン
〔2−クロロ−4,6−ビス−(エチルアミン)−s−
トリアジン〕、2−n−ヘプチル−4−ヒドロキシキノ
リン、ピエリシジンA、サリチルアルドキシム、ヒドロ
キシルアミン、ジサリチルデンプロパンジアミン等の化
合物が挙げられる。これらの化合物は本発明の目的に応
じ、単独であるいは適宜混合して使用することも可能で
ある。
【0018】たとえば、水棲動物育成用水として本発明
を適用する場合、ゲルマニウム化合物1に対し除草剤が
0.00001〜0.2、好ましくは0.0001〜
0.1(重量比)の割合で使用される。これを水棲動物
育成用水に、ゲルマニウム化合物が、1〜100pp
m、好ましくは1〜10ppmとなるように、除草剤
が、0.001〜0.2ppm、好ましくは0.001
〜0.1ppmとなるように添加するのがよい。
【0019】人工海水用組成物を調製する場合、ゲルマ
ニウム化合物、除草剤類以外の成分としては、天然海水
の主要元素〔ナトリウム(8〜13g/L)、マグネシ
ウム(0.9〜1.6g/L)、カルシウム(0.3〜
0.5g/L)、カリウム(0.3〜0.5g/L)、
塩素(15〜24g/L)、イオウ(0.7〜1.2g
/L)、臭素(0.04〜0.08g/L)、炭素
(0.02〜0.04g/L)〕を、諸種の塩類、たと
えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、
臭化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫
酸ナトリウム、炭酸ナトリウムおよび硫酸マグネシウム
等として配合するほか、天然海水中に存在する微量成
分、たとえば、リチウム、ストロンチウム、バリウム、
チタニウム、モリブデン、タングステン、マンガン、
鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニウム等の
金属イオンやアンモニウム、ホウ素、ヨウ素、フッ素等
の陰イオン等も無機塩類等として含ませることができ
る。これら塩類等は製剤中に適宜に含有させ、水に溶解
した場合の各元素類の組成および濃度が、天然海水の組
成および濃度と可能な限り近似するように調製するのが
好ましい。もちろん、海棲動物の研究を主眼として調製
する場合は、目的に応じてこれら以外の塩類や、微量成
分または試薬等を含有させ、あるいは塩類濃度を天然海
水と異なるものとすることもできる。
【0020】人工海水用組成物を調製する場合、通常人
工海水用組成物に使用される形態の、たとえば粉末剤、
顆粒剤、錠剤等のいずれであってもよく、その調製法は
医薬、農薬その他の分野において利用されているいずれ
の手段をも便宜に使用しうる。人工海水の調製のため水
に溶解する場合、最も溶解しやすい剤型は粉末剤である
が、微粉末の飛散を防ぐために顆粒剤とすることもでき
る。
【0021】本発明の人工海水用組成物を調製する場
合、防湿性のある容器に収納して保存するのがよく、た
とえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の防湿性合成
樹脂あるいはアルミニウムでラミネートされたそれらの
合成樹脂で製造された袋の使用が好ましい。一方、金属
製の容器を使用することもできるが、そのときは微量の
金属性不純物の混入を避けるため、内面を合成樹脂等で
コーティングしたものを使用するのが望ましい。
【0022】また、本発明の組成物を魚網や船体の藻類
の発生または発育の防止または抑制のために塗布などす
る場合は、たとえば、魚網用に使用する場合は、ゲルマ
ニウム化合物が10〜20ppmおよび除草剤が0.0
1〜40ppmの水溶液に魚網を浸漬するのがよい。船
舶に使用する場合は、ゲルマニウム化合物が10〜20
0ppmおよび除草剤が0.01〜40ppmとなるよ
う塗料等に溶解および/または混和し、船舶の喫水部に
塗布するのがよい。
【0023】以下に、実験例、実施例を挙げて本発明を
さらに詳細に説明し、実験例により本発明の効果を明ら
かにするが、これらは単なる例示であって、これらによ
り本発明の範囲が限定されるものではない。
【0024】
【実験例】
実験例1.珪藻類に与える二酸化ゲルマニウムの影響 滅菌天然海水にProvasoliの海水補給栄養剤
(ES)を添加した培地(西澤一俊等編「藻類研究
法」、共立出版株式会社、285頁、昭和54年;ES
M培地と略する)に種々の濃度の二酸化ゲルマニウムを
添加した培地を調製した。この培地に別途TES培地
〔J.Thycol.,23,38(1987,sup
pl.)〕に珪酸を添加した培地(海産珪藻用培地)で
継代培養した珪藻を添加し、25°C、6,000ルク
ス、白色蛍光灯照射下、13日間静置培養した。肉眼に
より珪藻の発育状態を観察した。その結果を表1に示
す。
【表1】
【0025】その結果、二酸化ゲルマニウム0.5pp
m以下の培地では、珪藻は二酸化ゲルマニウム無添加の
場合と同様の珪藻の発育を示した。二酸化ゲルマニウム
1ppmの添加では、珪藻の発育は抑制され、2ppm
以上の添加では珪藻の発生は認められなかった。従っ
て、二酸化ゲルマニウム単独では、1ppm以上の濃度
で珪藻の発育を抑制または防止できることが分かった。
また、未滅菌の天然海水で調製したESM培地に、二酸
化ゲルマニウムを添加し、同様の条件で培養すると、二
酸化ゲルマニウム100ppm以下の濃度では緑藻類が
成育してくることを確認している。
【0026】実験例2.緑藻類に与えるジウロンおよび
プロパニルの影響 ESM培地にジウロンおよびプロパニルを添加し、別途
ESM培地で培養した緑藻を適量加え、25°C、6,
000ルクス、白色蛍光灯照射下、13日間静置培養し
た。肉眼により緑藻の発育状態を観察した。その結果を
表2に示す。
【表2】
【0027】その結果、ジウロン0.2ppm以下およ
びプロパニル0.2ppm以下の培地では、緑藻は当該
化合物無添加の場合と同様の緑藻の発育を示した。ジウ
ロン2ppmの添加では、緑藻の発育は抑制され、ジウ
ロン20ppm、プロパニル2ppm以上の添加では緑
藻の発生は認められなかった。従って、ジウロンおよび
プロパニル単独では各々2ppm以上の添加で緑藻類の
発生を抑制または防止できることが分かった。
【0028】実験例3.藻類発生に与える二酸化ゲルマ
ニウムとジウロンの併用効果およびソラスズメダイに与
える影響 天然海水の主要元素組成に近似させた基本となる人工海
水に、二酸化ゲルマニウム5ppmおよびジウロン濃度
を変化させた人工海水を入れた水槽(容量20L)にソ
ラスズメダイ5匹および藻類が付着した珊瑚砂2gを入
れ、25°Cで2月間飼育した。経時的に人工海水中に
発生する藻類およびソラスズメダイの状態を観察した。
その結果を表3に示す。
【表3】
【0029】その結果、二酸化ゲルマニウムは、珪藻類
の発生を防止した5ppmの濃度で単独で使用した場
合、藻類の発生を抑制することができなかった。一方、
二酸化ゲルマニウム5ppmとジウロンを併用すると、
ジウロン0.001ppm以上の濃度で藻類の発生は認
められなかった。従って、二酸化ゲルマニウムとジウロ
ンの相乗効果により、両化合物共に単独使用では藻類の
発生を抑制または防止できない低い濃度でも、藻類の発
生を防止できることが分かった。一方、ソラスズメダイ
に対する影響は二酸化ゲルマニウム5ppm単独では、
二酸化ゲルマニウムによると思われる影響は認められ
ず、さらに、ジウロンを併用した場合、ジウロン0.2
ppm以下の濃度では二酸化ゲルマニウムおよびジウロ
ン併用によると考えられる影響は認められなかった。以
上のことから二酸化ゲルマニウム5ppmとジウロンを
併用した場合、ジウロン0.001ppm〜0.2pp
mの範囲の濃度で安全に使用できることが分かった。
【0030】
【実施例】
実施例1.脱塩素剤を添加した水道水20Lを入れた水
槽に、二酸化ゲルマニウム0.1gおよびジウロンの水
溶液(0.4g/L)0.1mlを添加し、金魚15匹
を1月飼育した。飼育環境は、室温で、酸素発生装置
下、太陽光の差し込む室内でおこなった。飼育期間中、
水槽のガラス面への藻類の付着や水槽内の水に藻類の発
生は認められなかった。また、金魚の死亡例は認められ
なかった。
【0031】実施例2.人工海水用組成物 塩化ナトリウム1,000g、塩化マグネシウム500
g、硫酸ナトリウム180g、塩化カルシウム70g、
塩化カリウム30g、臭化カリウム4g、炭酸水素ナト
リウム1g、チオ硫酸ナトリウム0.1g、ホウ酸5
g、ホウ酸ナトリウム2g、二酸化ゲルマニウム0.2
5g、ジウロンのエタノール溶解溶液(1g/1L)
0.5mlおよび微量元素の混合末(塩化リチウム10
g、四塩化チタン40mg、塩化マンガン9mg、塩化
第二鉄48mg、塩化亜鉛80mg、モリブデン酸アン
モニウム200mgおよびタングステン酸ナトリウム2
1mgを混合した粉末)52mgを充分に混和後エタノ
ールを留去してポリエチレン製の袋に収納した。本品は
人工海水として使用するとき、全量50リットルとなる
ように、水道水に溶解した。
【0032】実施例3.人工海水用組成物 塩化ナトリウム1,000g、塩化マグネシウム500
g、硫酸ナトリウム180g、塩化カルシウム70g、
塩化カリウム30g、臭化ナトリウム4g、炭酸水素ナ
トリウム1g、二酸化ゲルマニウム0.5g、プロパニ
ルのエタノール溶解溶液(0.1g/1L)1mlおよ
び微量元素の混合末(塩化リチウム10g、四塩化チタ
ン40mg、塩化マンガン9mg、塩化第二鉄48m
g、塩化亜鉛80mg、モリブデン酸アンモニウム20
0mgおよびタングステン酸ナトリウム21mgを混合
した粉末)52mgを充分に混和後エタノールを留去し
てポリエチレン製の袋に収納した。本品は人工海水とし
て使用するとき、全量50リットルとなるように、脱イ
オン水に溶解した。
【0033】実施例4.実施例2および3により得られ
た人工海水用組成物を使用し、調製した人工海水を入れ
た水槽(容量20L)にソラスズメダイ5匹および藻類
が付着した珊瑚砂2gを入れ、25°Cで2月間飼育し
た。経時的に人工海水中に発生する藻類およびソラスズ
メダイの状態を観察した。これら人工海水は、共に藻類
の発生は認められなかった。また、ソラスズメダイの生
存率も良好であり、また、病害の発生も認められなかっ
た。従って、本発明の人工海水用組成物は、人工海水と
して調製したときに、海棲動物に対し毒性もなく、藻類
の発生または発育を防止することができた。
【0034】実施例5.水100Lに二酸化ゲルマニウ
ム5gおよびジウロンのエタノール溶液(1g/L)2
0mlを添加した水溶液に魚網を浸漬し、乾燥させた
後、海水に1ヶ月浸漬し、その後魚網を観察した。魚網
には藻類の付着は認められなかった。
【0035】
【発明の効果】本発明の方法は、ゲルマニウム化合物と
除草剤類との相乗効果により、毒性を呈さない低濃度の
除草剤類の使用で、水棲動物育成用水中で繁殖する藻類
の発生または発育を抑制または防止できるため、水棲動
物に対する毒性もなく安全に使用することができる。さ
らに、本発明の方法を観賞用の水槽等に使用する場合、
付着性藻類の発生または発育を防止または抑制できるた
め、美観が保たれると共に、水槽の清掃等の手間が軽減
される。
【0036】また本発明の人工海水用組成物は、本組成
物で調製された人工海水で飼育される海棲動物に対する
毒性もなく、藻類の発生を抑制することができるため、
海棲動物の飼育、養殖、研究等に有利に使用できる。さ
らに魚網や船舶等に本発明の組成物を塗布等した場合、
魚類等への影響を抑制された環境下で藻類等の発生また
は発育を抑制または防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01K 63/04 Z A01N 59/16 Z

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲルマニウム化合物および除草剤を使用
    する藻類の発生または発育を抑制または防止する方法。
  2. 【請求項2】 ゲルマニウム化合物を1〜100ppm
    および除草剤を0.001〜0.2ppmとなるよう水
    棲動物育成用水に添加する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ゲルマニウム化合物が二酸化ゲルマニウ
    ムである請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 除草剤が光合成電子伝達系阻害剤から選
    ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 光合成電子伝達系阻害剤がアニリン誘導
    体から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項4
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 アニリン誘導体がアミド結合を有する化
    合物から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項
    5記載の方法。
  7. 【請求項7】 アミド結合を有するアニリン誘導体がジ
    ウロンおよびプロパニルから選ばれる少なくとも1種の
    化合物である請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 ゲルマニウム化合物および除草剤を含有
    することを特徴とする抗藻類組成物。
  9. 【請求項9】 ゲルマニウム化合物と除草剤の重量比が
    ゲルマニウム化合物1に対して除草剤が0.00001
    〜0.2である請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 人工海水として調製したときにゲルマ
    ニウム化合物が1〜100ppmおよび除草剤が0.0
    01〜0.2ppmとなる請求項9記載の組成物。
  11. 【請求項11】 ゲルマニウム化合物が二酸化ゲルマニ
    ウムである請求項8記載の組成物。
  12. 【請求項12】 除草剤が光合成電子伝達系阻害剤から
    選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項8記載の
    組成物。
  13. 【請求項13】 光合成電子伝達系阻害剤がアニリン誘
    導体から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項
    8記載の組成物。
  14. 【請求項14】 アニリン誘導体がアミド結合を有する
    化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求
    項8記載の組成物。
  15. 【請求項15】 アミド結合を有するアニリン誘導体が
    ジウロンおよびプロパニルから選ばれる少なくとも1種
    の化合物である請求項8記載の組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1297493C (zh) * 2004-09-18 2007-01-31 清华大学深圳研究生院 利用紫外光辐照抑制水中蓝藻生长的方法及系统
JP2007153852A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Nippon Nohyaku Co Ltd 水系用防藻剤
JP2011030474A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Kakei Gakuen 観賞魚用飼育水、トリートメント水、および、観賞魚用トリートメント水、観賞魚用トリートメント水生成物質

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