JPH0776668A - 水性のガスバリアーコーティング剤 - Google Patents
水性のガスバリアーコーティング剤Info
- Publication number
- JPH0776668A JPH0776668A JP22318293A JP22318293A JPH0776668A JP H0776668 A JPH0776668 A JP H0776668A JP 22318293 A JP22318293 A JP 22318293A JP 22318293 A JP22318293 A JP 22318293A JP H0776668 A JPH0776668 A JP H0776668A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- weight
- coating agent
- gas barrier
- barrier coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】二酸化炭素の遮蔽性能に優れる被膜を形成させ
ることができ、かつ分散安定性に優れる水性のガスバリ
アーコーティング剤を得る。 【構成】水より高沸点の水溶性の有機溶剤を含む水中
に、アクリロニトリル類の重合体が分散されてなる分散
液であり、該分散液から成膜された被膜の本文中で定義
する二酸化炭素透過係数が1.0×10-10 以下である
ことを特徴とする。
ることができ、かつ分散安定性に優れる水性のガスバリ
アーコーティング剤を得る。 【構成】水より高沸点の水溶性の有機溶剤を含む水中
に、アクリロニトリル類の重合体が分散されてなる分散
液であり、該分散液から成膜された被膜の本文中で定義
する二酸化炭素透過係数が1.0×10-10 以下である
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二酸化炭素の遮蔽性能
に優れる被膜を基材上に形成せしめることができる水性
のガスバリアーコーティング剤に関する。
に優れる被膜を基材上に形成せしめることができる水性
のガスバリアーコーティング剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンクリートの早期劣化現象が問
題となっている。劣化現象の1つにコンクリートの炭酸
化が挙げられており、この炭酸化の主原因は、空気中に
360ppm程度存在する二酸化炭素であることが確認
されている。
題となっている。劣化現象の1つにコンクリートの炭酸
化が挙げられており、この炭酸化の主原因は、空気中に
360ppm程度存在する二酸化炭素であることが確認
されている。
【0003】従来、コンクリートの炭酸化を防止するた
めに、アクリル系の合成樹脂塗料をコンクリートの表面
に塗布することが行われている。しかし、従来のアクリ
ル系の合成樹脂塗料は、二酸化炭素の遮蔽性能に劣るた
め、塗膜を形成させる場合には、樹脂濃度を高めたり、
塗膜を厚膜化する等の工夫がなされていた。しかし、実
際に二酸化炭素遮蔽性能の点で満足な塗膜は得られてい
なかった。
めに、アクリル系の合成樹脂塗料をコンクリートの表面
に塗布することが行われている。しかし、従来のアクリ
ル系の合成樹脂塗料は、二酸化炭素の遮蔽性能に劣るた
め、塗膜を形成させる場合には、樹脂濃度を高めたり、
塗膜を厚膜化する等の工夫がなされていた。しかし、実
際に二酸化炭素遮蔽性能の点で満足な塗膜は得られてい
なかった。
【0004】一方、二酸化炭素の遮蔽性能に優れる皮膜
を造る塗料として、塩化ビニル系の樹脂と有機溶剤から
なる合成樹脂塗料が知られている。しかし、塩化ビニル
系の樹脂は耐候性に劣るという欠点があるため、建築材
料に適用する場合には問題がある。また、該塗料中には
大量の有機溶剤が含まれるため、人体に対して有害であ
り、環境にも悪影響を及ぼす欠点がある。また消防法に
おいて規制されるため、使用に関して制限がある。
を造る塗料として、塩化ビニル系の樹脂と有機溶剤から
なる合成樹脂塗料が知られている。しかし、塩化ビニル
系の樹脂は耐候性に劣るという欠点があるため、建築材
料に適用する場合には問題がある。また、該塗料中には
大量の有機溶剤が含まれるため、人体に対して有害であ
り、環境にも悪影響を及ぼす欠点がある。また消防法に
おいて規制されるため、使用に関して制限がある。
【0005】そこで、有機溶剤の一部あるいは全部を水
に置き換えた塗料の開発も進められているが、塩化ビニ
ル樹脂を含む一般の合成樹脂塗料において、水性の媒体
を用いた場合には、二酸化炭素遮蔽性能の点で満足な塗
膜は得られていない。
に置き換えた塗料の開発も進められているが、塩化ビニ
ル樹脂を含む一般の合成樹脂塗料において、水性の媒体
を用いた場合には、二酸化炭素遮蔽性能の点で満足な塗
膜は得られていない。
【0006】また特開平3−287671には、水分散
性の樹脂塗料とポリビニルアルコールとケイソウ土を含
有する塗料用組成物が提案されている。しかしながらケ
イソウ土を含有させた場合には、ケイソウ土の孔から二
酸化炭素が透過してしまうため、実際に実施した場合に
は、セメント系の建築材料の炭酸化が認められた。ま
た、水分散性の樹脂塗料としてアクリロニトリル系の樹
脂塗料を採用した場合には、樹脂を水媒体中に安定に分
散させることが難しいために均質な塗膜を形成させるこ
とはできず、充分に二酸化炭素遮蔽能を有する膜を形成
させることはできなかった。
性の樹脂塗料とポリビニルアルコールとケイソウ土を含
有する塗料用組成物が提案されている。しかしながらケ
イソウ土を含有させた場合には、ケイソウ土の孔から二
酸化炭素が透過してしまうため、実際に実施した場合に
は、セメント系の建築材料の炭酸化が認められた。ま
た、水分散性の樹脂塗料としてアクリロニトリル系の樹
脂塗料を採用した場合には、樹脂を水媒体中に安定に分
散させることが難しいために均質な塗膜を形成させるこ
とはできず、充分に二酸化炭素遮蔽能を有する膜を形成
させることはできなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
が有する上記の問題点を解決するためになされたもので
あり、基材に悪影響を及ぼす気体成分、特に二酸化炭素
を遮蔽する機能を有する被膜を形成させることができ、
かつ、高い分散安定性を有する分散液からなる水性のガ
スバリアーコーティング剤を提供する下記発明である。
が有する上記の問題点を解決するためになされたもので
あり、基材に悪影響を及ぼす気体成分、特に二酸化炭素
を遮蔽する機能を有する被膜を形成させることができ、
かつ、高い分散安定性を有する分散液からなる水性のガ
スバリアーコーティング剤を提供する下記発明である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、水より高沸点
の水溶性の有機溶剤を含む水中に、アクリロニトリル類
の重合体が分散されてなる分散液であり、該分散液から
成膜された被膜の以下に定義する二酸化炭素透過係数が
1.0×10-10 以下であることを特徴とする水性のガ
スバリアーコーティング剤を提供するものである。
の水溶性の有機溶剤を含む水中に、アクリロニトリル類
の重合体が分散されてなる分散液であり、該分散液から
成膜された被膜の以下に定義する二酸化炭素透過係数が
1.0×10-10 以下であることを特徴とする水性のガ
スバリアーコーティング剤を提供するものである。
【0009】本発明の水性のガスバリアーコーティング
剤は、水より高沸点の有機溶剤を含む水中に、アクリロ
ニトリル類の重合体が分散されてなる分散液からなるも
のである。
剤は、水より高沸点の有機溶剤を含む水中に、アクリロ
ニトリル類の重合体が分散されてなる分散液からなるも
のである。
【0010】水より高沸点の水溶性の有機溶剤として
は、特に限定されないが、コーティング後の乾燥の条
件、水性のガスバリアーコーティング剤としての性能等
の点から、γ−ブチロラクトン、セロソルブアセテート
類、セロソルブ類、ジメチルアセトアミド、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンス
ルホンからなる群より選ばれる少なくとも1種が好まし
い。該有機溶剤は、分散液の100重量部に対して2重
量部以上含まれるのが好ましい。
は、特に限定されないが、コーティング後の乾燥の条
件、水性のガスバリアーコーティング剤としての性能等
の点から、γ−ブチロラクトン、セロソルブアセテート
類、セロソルブ類、ジメチルアセトアミド、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンス
ルホンからなる群より選ばれる少なくとも1種が好まし
い。該有機溶剤は、分散液の100重量部に対して2重
量部以上含まれるのが好ましい。
【0011】また、本発明においてアクリロニトリル類
とは、分子中に炭素−炭素二重結合を1個以上含み、か
つ、シアノ基を1個以上有する化合物である。例えば、
アクリロニトリル、メタアクリロニトリル(以下アクリ
ロニトリルとメタアクリロニトリルをまとめて(メタ)
アクリロニトリルと記す。他の化合物についても同様の
意味を表す)、α−クロロアクリロニトリル、ビニリデ
ンシアナイド、シアノプレン等が挙げられるが、化合物
の安定性、ガスバリアー性能、および経済性の点から、
アクリロニトリルが好ましい。
とは、分子中に炭素−炭素二重結合を1個以上含み、か
つ、シアノ基を1個以上有する化合物である。例えば、
アクリロニトリル、メタアクリロニトリル(以下アクリ
ロニトリルとメタアクリロニトリルをまとめて(メタ)
アクリロニトリルと記す。他の化合物についても同様の
意味を表す)、α−クロロアクリロニトリル、ビニリデ
ンシアナイド、シアノプレン等が挙げられるが、化合物
の安定性、ガスバリアー性能、および経済性の点から、
アクリロニトリルが好ましい。
【0012】本発明におけるアクリロニトリル類の重合
体は、上記アクリロニトリル類の1種あるいは2種以上
を重合させたもの、あるいは上記アクリロニトリル類の
1種あるいは2種以上と、アクリロニトリル類以外の重
合性の単量体(以下、共重合性モノマーと記す。)の1
種あるいは2種以上を共重合させたもののいずれであっ
ても採用可能である。また、2種以上のアクリロニトリ
ル類の重合体の混合物であってもよい。
体は、上記アクリロニトリル類の1種あるいは2種以上
を重合させたもの、あるいは上記アクリロニトリル類の
1種あるいは2種以上と、アクリロニトリル類以外の重
合性の単量体(以下、共重合性モノマーと記す。)の1
種あるいは2種以上を共重合させたもののいずれであっ
ても採用可能である。また、2種以上のアクリロニトリ
ル類の重合体の混合物であってもよい。
【0013】共重合性モノマーとしては、特に限定され
ず、炭素−炭素不飽和二重結合を有する公知ないしは周
知の化合物であり、(メタ)アクリレート類、(メタ)
アクリルアミド類、官能基が結合した(メタ)アクリレ
ート類、ビニル類、オレフィン類、不飽和カルボン酸エ
ステル類、ビニリデン類、不飽和結合を有するウレタン
類、不飽和結合を有するシリコン類、フッ素系の不飽和
単量体等が採用できる。
ず、炭素−炭素不飽和二重結合を有する公知ないしは周
知の化合物であり、(メタ)アクリレート類、(メタ)
アクリルアミド類、官能基が結合した(メタ)アクリレ
ート類、ビニル類、オレフィン類、不飽和カルボン酸エ
ステル類、ビニリデン類、不飽和結合を有するウレタン
類、不飽和結合を有するシリコン類、フッ素系の不飽和
単量体等が採用できる。
【0014】例えば、上記共重合性モノマーは、一般式
CH2 =CR3 R4 で表すことができる化合物である。
CH2 =CR3 R4 で表すことができる化合物である。
【0015】ここで、R3 、R4 は、同一であっても異
なっていてもよく、それぞれ、水素原子、炭素数が1〜
8個の炭化水素基、塩素原子、フッ素原子、水酸基、−
CONH2 、−COOR5 、または−(CH2 )m OR
6 (ただし、mは0〜3の整数である。)である。ここ
で、R5 およびR6 は、水素原子、炭素数が1〜8の炭
化水素基、ナトリウム原子、カリウム原子、−C2 H4
(OC2 H4 )d O(CH2 )e H(ただし、dは0〜
25の整数、eは0〜2の整数である。)、−CH2 A
r(ここで、Arは一価の芳香族炭化水素基であ
る。)、−CH2 CH 2 N(CH3 )2 、−CH2 CH
2 N(C2 H5 )2 、グリシジル基、または、2,5−
エポキシペンチル基より選ばれる1価の有機基である。
なっていてもよく、それぞれ、水素原子、炭素数が1〜
8個の炭化水素基、塩素原子、フッ素原子、水酸基、−
CONH2 、−COOR5 、または−(CH2 )m OR
6 (ただし、mは0〜3の整数である。)である。ここ
で、R5 およびR6 は、水素原子、炭素数が1〜8の炭
化水素基、ナトリウム原子、カリウム原子、−C2 H4
(OC2 H4 )d O(CH2 )e H(ただし、dは0〜
25の整数、eは0〜2の整数である。)、−CH2 A
r(ここで、Arは一価の芳香族炭化水素基であ
る。)、−CH2 CH 2 N(CH3 )2 、−CH2 CH
2 N(C2 H5 )2 、グリシジル基、または、2,5−
エポキシペンチル基より選ばれる1価の有機基である。
【0016】上記共重合性モノマーの具体例としては、
(メタ)アクリレート、エチレンジ(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリ
レート、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、ポリオ
キシプロピレンジオールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リオキシプロピレンジ(メタ)アクリレート、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、フッ化ビニル、ハロゲン化アルキルビ
ニルエーテル、ビニルアルキルケトン、エチレン、スチ
レン、α−メチルケトン、ブタジエン、イソプレン、ク
ロロプレン、エチレンおよび酢酸ビニル、エチレンおよ
びビニルアルコール、(メタ)アクリルアミド、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)
アクリルアミド、グリシジルメタアクリレート、ヒドロ
キシアルキルメタアクリレート、3−クロロ−2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、マレイン酸等が
挙げられる。
(メタ)アクリレート、エチレンジ(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリ
レート、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、ポリオ
キシプロピレンジオールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リオキシプロピレンジ(メタ)アクリレート、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、フッ化ビニル、ハロゲン化アルキルビ
ニルエーテル、ビニルアルキルケトン、エチレン、スチ
レン、α−メチルケトン、ブタジエン、イソプレン、ク
ロロプレン、エチレンおよび酢酸ビニル、エチレンおよ
びビニルアルコール、(メタ)アクリルアミド、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)
アクリルアミド、グリシジルメタアクリレート、ヒドロ
キシアルキルメタアクリレート、3−クロロ−2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、マレイン酸等が
挙げられる。
【0017】これらのうち、本発明のアクリロニトリル
類の重合体としては、成膜性あるいは分散性等の理由か
ら、上記アクリロニトリル類の1種と共重合性モノマー
の1種あるいは2種以上を共重合させた重合体が好まし
く、特にアクリロニトリル類と(メタ)アクレート類の
共重合体が好ましい。
類の重合体としては、成膜性あるいは分散性等の理由か
ら、上記アクリロニトリル類の1種と共重合性モノマー
の1種あるいは2種以上を共重合させた重合体が好まし
く、特にアクリロニトリル類と(メタ)アクレート類の
共重合体が好ましい。
【0018】また、上記のいずれの場合においても、ア
クリロニトリル類の重合体におけるアクリロニトリル類
の重合した単位の割合は、15重量%以上であることが
好ましい。
クリロニトリル類の重合体におけるアクリロニトリル類
の重合した単位の割合は、15重量%以上であることが
好ましい。
【0019】アクリロニトリル類の重合体の分子量は、
低過ぎる場合には塗膜を形成しないおそれがあるため、
通常の場合には約5000以上のものが好ましく、特
に、1万〜200万程度のものが好ましい。
低過ぎる場合には塗膜を形成しないおそれがあるため、
通常の場合には約5000以上のものが好ましく、特
に、1万〜200万程度のものが好ましい。
【0020】上記重合体は、1種、あるいは2種以上の
混合物として用いることができるが、通常の場合は1種
を用いるのが好ましい。また、アクリロニトリル類の重
合体は、分散液の100重量部に1重量部以上含まれる
のが好ましい。
混合物として用いることができるが、通常の場合は1種
を用いるのが好ましい。また、アクリロニトリル類の重
合体は、分散液の100重量部に1重量部以上含まれる
のが好ましい。
【0021】また、上記重合体の粒径は、大きすぎる
と、重合体と媒体が分離するおそれがあるため、通常の
場合の粒径は、数μm以下、特に1μm以下が好まし
く、さらに0.6μm以下が好ましい。
と、重合体と媒体が分離するおそれがあるため、通常の
場合の粒径は、数μm以下、特に1μm以下が好まし
く、さらに0.6μm以下が好ましい。
【0022】アクリロニトリル類の重合体の合成方法に
ついては、特に限定されず、公知ないしは周知の重合法
を採用することができるが、通常の場合は、乳化重合
法、懸濁重合法等で合成するのが好ましい。例えば、ア
クリロニトリル類の重合体の原料となる上記単量体成分
を、水媒体中に溶解あるいは分散させ、重合開始剤を加
えて重合させることにより合成できる。
ついては、特に限定されず、公知ないしは周知の重合法
を採用することができるが、通常の場合は、乳化重合
法、懸濁重合法等で合成するのが好ましい。例えば、ア
クリロニトリル類の重合体の原料となる上記単量体成分
を、水媒体中に溶解あるいは分散させ、重合開始剤を加
えて重合させることにより合成できる。
【0023】重合開始剤としては、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩類、過酸化ベンゾイ
ル、t−ブチルヒドロキシパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルヒドロキシパーオキサイド等のパーオキサイド類、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサン
カルボニトリル等のアゾ化合物類、および過酸化水素と
第一鉄塩、過硫酸塩と酸性亜硫酸ナトリウムを組み合わ
せたレドックス系の重合開始剤等が例示され得る。
ム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩類、過酸化ベンゾイ
ル、t−ブチルヒドロキシパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルヒドロキシパーオキサイド等のパーオキサイド類、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサン
カルボニトリル等のアゾ化合物類、および過酸化水素と
第一鉄塩、過硫酸塩と酸性亜硫酸ナトリウムを組み合わ
せたレドックス系の重合開始剤等が例示され得る。
【0024】さらに、上記のアクリロニトリル類の重合
体を含む水媒体に、前記の水より高沸点の水溶性の有機
溶剤を含ませることにより、本発明の水性のガスバリア
ーコーティング剤が調整される。
体を含む水媒体に、前記の水より高沸点の水溶性の有機
溶剤を含ませることにより、本発明の水性のガスバリア
ーコーティング剤が調整される。
【0025】本発明の水性のガスバリアーコーティング
剤は、さらに、分散剤を含んでいることが好ましい。
剤は、さらに、分散剤を含んでいることが好ましい。
【0026】該分散剤としてはアルキルジフェニルエー
テルジスルホン酸塩が好ましく、特に(1)式で表され
る構造が好ましい。
テルジスルホン酸塩が好ましく、特に(1)式で表され
る構造が好ましい。
【0027】
【化2】
【0028】((1)式においてR1 、R2 は、それぞ
れ、炭素数が1〜50個の炭化水素基であり、aは0、
1または2、bは0または1であり、1≦a+b≦2で
ある。X1 およびX2 は、同一であっても異なっていて
もよく、それぞれ、1価の原子または原子団を示す。)
れ、炭素数が1〜50個の炭化水素基であり、aは0、
1または2、bは0または1であり、1≦a+b≦2で
ある。X1 およびX2 は、同一であっても異なっていて
もよく、それぞれ、1価の原子または原子団を示す。)
【0029】R1 およびR2 の構造としては、特に限定
されず、直鎖、分岐、あるいは環状のいずれの構造であ
ってもよいが、通常の場合は、直鎖あるいは分岐の構造
である。また、R1 およびR2 は炭素数が1〜50個で
あるが、6〜18個が好ましく、特に8〜16個程度が
好ましい。さらに、通常の場合には、入手し易さの点か
ら、R1 およびR2 の炭素数が異なる化合物の混合物を
用いるのが好ましい。
されず、直鎖、分岐、あるいは環状のいずれの構造であ
ってもよいが、通常の場合は、直鎖あるいは分岐の構造
である。また、R1 およびR2 は炭素数が1〜50個で
あるが、6〜18個が好ましく、特に8〜16個程度が
好ましい。さらに、通常の場合には、入手し易さの点か
ら、R1 およびR2 の炭素数が異なる化合物の混合物を
用いるのが好ましい。
【0030】また、X1 およびX2 は、同一であっても
異なっていてもよいが、通常の場合は同一であり、それ
ぞれ、1価の原子または原子団を示す。例えば、ナトリ
ウム原子、カリウム原子、および水素原子、NH4 等が
挙げられる。
異なっていてもよいが、通常の場合は同一であり、それ
ぞれ、1価の原子または原子団を示す。例えば、ナトリ
ウム原子、カリウム原子、および水素原子、NH4 等が
挙げられる。
【0031】また、(1)式の、aは0、1または2、
bは0または1、かつ、1≦a+b≦2であるが、通常
の場合、入手し易さの点からa+b=1を主成分とする
混合物が用いられ、a+bの平均は1以上1.5以下程
度が好ましい。
bは0または1、かつ、1≦a+b≦2であるが、通常
の場合、入手し易さの点からa+b=1を主成分とする
混合物が用いられ、a+bの平均は1以上1.5以下程
度が好ましい。
【0032】また、−SO3 X1 および−SO3 X2 の
結合位置は特に限定されず、通常の場合は、入手し易さ
の点から結合位置の異なる化合物の混合物を用いるのが
好ましい。
結合位置は特に限定されず、通常の場合は、入手し易さ
の点から結合位置の異なる化合物の混合物を用いるのが
好ましい。
【0033】(1)式のアルキルジフェニルエーテルジ
スルホン酸塩の具体例を、化3に挙げるが、これらに限
定されない。
スルホン酸塩の具体例を、化3に挙げるが、これらに限
定されない。
【0034】
【化3】
【0035】上記アルキルジフェニルエーテルジスルホ
ン酸塩は、市販品であり容易に入手できる。また、上記
アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩は、アクリ
ロニトリル類の重合体を水系の媒体中に安定に分散させ
ることができる優れた分散剤である。
ン酸塩は、市販品であり容易に入手できる。また、上記
アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩は、アクリ
ロニトリル類の重合体を水系の媒体中に安定に分散させ
ることができる優れた分散剤である。
【0036】上記アルキルジフェニルエーテルジスルホ
ン酸塩は、分散液中に150ppm以上含まれるのが、
重合体の粒径の調節のし易さ、および、塗膜とする場合
の造膜性等の点で好ましい。
ン酸塩は、分散液中に150ppm以上含まれるのが、
重合体の粒径の調節のし易さ、および、塗膜とする場合
の造膜性等の点で好ましい。
【0037】また、上記アルキルジフェニルエーテルジ
スルホン酸塩と他の分散剤を併用することもできる。他
の分散剤としては、公知ないしは周知の分散剤が適用で
き、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンソルビタンアルキルエステル等のノニオ
ン系界面活性剤、脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサ
ルフェート、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩等の
アニオン系界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーンオ
イル等のシリコーン系界面活性剤類、パーフロロアルキ
ルカルボン酸塩、パーフロロアルキルスルホン酸塩、パ
ーフロロアルキルポリオキシエチレンエタノール等のフ
ッ素系界面活性剤等が例示されうる。他の分散剤を併用
する場合の量は、アルキルジフェニルエーテルジスルホ
ン酸塩の1重量部に対して2重量部程度以下であるのが
好ましい。
スルホン酸塩と他の分散剤を併用することもできる。他
の分散剤としては、公知ないしは周知の分散剤が適用で
き、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンソルビタンアルキルエステル等のノニオ
ン系界面活性剤、脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサ
ルフェート、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩等の
アニオン系界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーンオ
イル等のシリコーン系界面活性剤類、パーフロロアルキ
ルカルボン酸塩、パーフロロアルキルスルホン酸塩、パ
ーフロロアルキルポリオキシエチレンエタノール等のフ
ッ素系界面活性剤等が例示されうる。他の分散剤を併用
する場合の量は、アルキルジフェニルエーテルジスルホ
ン酸塩の1重量部に対して2重量部程度以下であるのが
好ましい。
【0038】本発明の水性のガスバリアーコーティング
剤は、アクリルニロリル類の重合体が上記分散剤の存在
下に上記媒体中に分散している形態であればよく、乳濁
液、または懸濁液等の形態である。
剤は、アクリルニロリル類の重合体が上記分散剤の存在
下に上記媒体中に分散している形態であればよく、乳濁
液、または懸濁液等の形態である。
【0039】さらに、本発明の水性のガスバリアーコー
ティング剤は、上記分散液から成膜された被膜の二酸化
炭素透過係数が1.0×10-10 以下であることが特徴
である。
ティング剤は、上記分散液から成膜された被膜の二酸化
炭素透過係数が1.0×10-10 以下であることが特徴
である。
【0040】二酸化炭素透過係数は、上記分散液から成
膜された被膜で仕切られたセルの一方に二酸化炭素を充
填し、一定時間の後に、他方のセルに膜を透過してくる
二酸化炭素量を測定し、数1に示す式により算出した値
である。
膜された被膜で仕切られたセルの一方に二酸化炭素を充
填し、一定時間の後に、他方のセルに膜を透過してくる
二酸化炭素量を測定し、数1に示す式により算出した値
である。
【0041】
【数1】 二酸化炭素透過係数=[(透過ガス量)×(被膜の膜
厚)]/[(被膜の面積)×(時間)×(セル間の圧力
差)]
厚)]/[(被膜の面積)×(時間)×(セル間の圧力
差)]
【0042】ただし、数1において、透過ガス量の単位
はcm3 、被膜の膜厚の単位はcm、被膜の面積の単位
はcm2 、時間の単位は分、セル間の圧力差の単位はc
mHgであり、二酸化炭素透過係数の単位は(cm3 ×
cm)/(cm2 ×分×cmHg)である。
はcm3 、被膜の膜厚の単位はcm、被膜の面積の単位
はcm2 、時間の単位は分、セル間の圧力差の単位はc
mHgであり、二酸化炭素透過係数の単位は(cm3 ×
cm)/(cm2 ×分×cmHg)である。
【0043】上記二酸化炭素透過係数の値が大である場
合には、被膜の二酸化炭素を透過させる性質が大きく、
1.0×10-10 を超える場合には、充分な二酸化炭素
遮蔽性能を期待することはできない。また、小であるほ
ど、被膜の二酸化炭素を遮蔽する性質が大であることを
示す。
合には、被膜の二酸化炭素を透過させる性質が大きく、
1.0×10-10 を超える場合には、充分な二酸化炭素
遮蔽性能を期待することはできない。また、小であるほ
ど、被膜の二酸化炭素を遮蔽する性質が大であることを
示す。
【0044】本発明の水性のガスバリアコーティング剤
は、基材に施し、基材の表面部分にアクリロニトリル類
の重合体の膜を形成させることによって、基材とガスの
接触を防ぐことができる。
は、基材に施し、基材の表面部分にアクリロニトリル類
の重合体の膜を形成させることによって、基材とガスの
接触を防ぐことができる。
【0045】基材としては、特に限定されず、セメント
系の建築材料、鉄材、鋼板、布、紙、プラスチックフィ
ルム等が挙げられる。これらのうち、本発明のコーティ
ング剤は、特に二酸化炭素を遮蔽する性質に優れること
から、セメント系の建築材料に施すことが好ましく、該
材料の表面に皮膜を形成させ、セメントの劣化、特に炭
酸化を防止することができる。
系の建築材料、鉄材、鋼板、布、紙、プラスチックフィ
ルム等が挙げられる。これらのうち、本発明のコーティ
ング剤は、特に二酸化炭素を遮蔽する性質に優れること
から、セメント系の建築材料に施すことが好ましく、該
材料の表面に皮膜を形成させ、セメントの劣化、特に炭
酸化を防止することができる。
【0046】セメント系の建築材料の例としては、セメ
ントと砂および石を混合したコンクリート材料、セメン
トと砂を混合した気泡を入れたモルタル材料、セメント
とアスベストまたは合成繊維等を混合したスレート材料
等が例示され得る。これらのセメント材料は橋脚、建築
物の外壁、種々の造形物、屋根材等に用いることができ
る。
ントと砂および石を混合したコンクリート材料、セメン
トと砂を混合した気泡を入れたモルタル材料、セメント
とアスベストまたは合成繊維等を混合したスレート材料
等が例示され得る。これらのセメント材料は橋脚、建築
物の外壁、種々の造形物、屋根材等に用いることができ
る。
【0047】上記基材に、本発明の水性のガスバリアー
コーティング剤を施す方法についても、特に限定され
ず、通常のコーティング剤を施す方法を適用できる。例
えば、セメント系建築材料に施す方法としては、コーテ
ィング剤をロールコーター、フローコーター等で塗布、
スプレーコーターで噴霧、または浸漬する等の方法で、
セメント系建材の表面に付着させ、つぎに、乾燥させる
ことにより、セメント系建材の表面に膜を形成させるこ
とによる。乾燥の条件は、基材の種類にもよるが、通常
の場合、温度は20〜250℃程度、好ましくは40〜
200℃程度、特に好ましくは60〜150℃程度がよ
く、時間は、数分〜5時間程度、好ましくは10〜60
分程度がよい。
コーティング剤を施す方法についても、特に限定され
ず、通常のコーティング剤を施す方法を適用できる。例
えば、セメント系建築材料に施す方法としては、コーテ
ィング剤をロールコーター、フローコーター等で塗布、
スプレーコーターで噴霧、または浸漬する等の方法で、
セメント系建材の表面に付着させ、つぎに、乾燥させる
ことにより、セメント系建材の表面に膜を形成させるこ
とによる。乾燥の条件は、基材の種類にもよるが、通常
の場合、温度は20〜250℃程度、好ましくは40〜
200℃程度、特に好ましくは60〜150℃程度がよ
く、時間は、数分〜5時間程度、好ましくは10〜60
分程度がよい。
【0048】本発明の水性のガスバリアーコーティング
剤を基材に施す量は、基材の種類、コーティング剤の組
成等によって適宜変更が可能であるが、通常の場合、コ
ーティング剤中のアクリロニトリル類の重合体の量が、
1〜600g/m2 程度、好ましくは30〜400g/
m2 程度、特に、セメント系建材の表面に施す場合には
60〜300g/m2 程度、好ましくは80〜250g
/m2 程度となるような量がよい。
剤を基材に施す量は、基材の種類、コーティング剤の組
成等によって適宜変更が可能であるが、通常の場合、コ
ーティング剤中のアクリロニトリル類の重合体の量が、
1〜600g/m2 程度、好ましくは30〜400g/
m2 程度、特に、セメント系建材の表面に施す場合には
60〜300g/m2 程度、好ましくは80〜250g
/m2 程度となるような量がよい。
【0049】さらに、本発明の水性のガスバリアーコー
ティング剤に、他の添加剤を含ませて用いることもでき
る。他の添加剤としては、チタン酸カリウム、窒化ケイ
素等のウィスカー、SiO2 、Al2 O3 、TiO2 、
ZrO2 、またはSnO2 等の金属酸化物のコロイドま
たは粉末、アゾ染料またはフタロシアニン染料等の有機
染料、フタロシアニンブルー、ジオキサジンバイオレッ
ト、またはキナクリドン等の有機顔料、コバルト、クロ
ム、鉄等の無機顔料、界面活性剤、カップリング剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤等の安定剤、造膜温度を制御し
たり造膜性を高めたりするための助剤、塗装膜をレベリ
ングさせて均質な塗膜に仕上げるためのシリコーン系界
面活性剤あるいはフッ素系界面活性剤等、塗膜を着色さ
せるための顔料、安定剤類等を挙げることができる。
ティング剤に、他の添加剤を含ませて用いることもでき
る。他の添加剤としては、チタン酸カリウム、窒化ケイ
素等のウィスカー、SiO2 、Al2 O3 、TiO2 、
ZrO2 、またはSnO2 等の金属酸化物のコロイドま
たは粉末、アゾ染料またはフタロシアニン染料等の有機
染料、フタロシアニンブルー、ジオキサジンバイオレッ
ト、またはキナクリドン等の有機顔料、コバルト、クロ
ム、鉄等の無機顔料、界面活性剤、カップリング剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤等の安定剤、造膜温度を制御し
たり造膜性を高めたりするための助剤、塗装膜をレベリ
ングさせて均質な塗膜に仕上げるためのシリコーン系界
面活性剤あるいはフッ素系界面活性剤等、塗膜を着色さ
せるための顔料、安定剤類等を挙げることができる。
【0050】また、本発明の水性のガスバリアーコーテ
ィング剤は、二酸化炭素以外の気体成分の遮蔽性にも優
れるため、鉄材、鋼板等の表面に皮膜を形成させて、酸
化を防止することもできる。また、有毒ガス取扱作業時
の防護服に適用することも可能である。また包装材料上
に適用して、外部からのガスの浸入を防ぐとともに、内
部からのガス揮散も防ぐことができる。
ィング剤は、二酸化炭素以外の気体成分の遮蔽性にも優
れるため、鉄材、鋼板等の表面に皮膜を形成させて、酸
化を防止することもできる。また、有毒ガス取扱作業時
の防護服に適用することも可能である。また包装材料上
に適用して、外部からのガスの浸入を防ぐとともに、内
部からのガス揮散も防ぐことができる。
【0051】
【実施例】以下に本発明を実施例を挙げて具体的に説明
するが、これらの説明によって本発明が限定されるもの
ではない。なお、実施例および比較例において透水量、
二酸化炭素透過係数、および炭酸化防止性能は以下の方
法で評価した。
するが、これらの説明によって本発明が限定されるもの
ではない。なお、実施例および比較例において透水量、
二酸化炭素透過係数、および炭酸化防止性能は以下の方
法で評価した。
【0052】[透水量の評価方法]JIS−A−691
0の方法に従って行った。すなわち、JIS−A−69
10に示される透水試験器具(口径75mmの漏斗の出
口に、1目盛り0.05ccのメスピペット(容量5m
m3 )を取りつけたガラス器具)の漏斗の口側に、試料
をシリコーンシーリング材によって止めつけた。20±
3℃の水を試料の表面から高さ約250mmまで入れ、
メスピペットの目盛りを読み取った。24時間静置した
後、再びメスピペットの目盛りを読み取り、試験前の目
盛りとの差から、試料を透過した水の量を求めた。
0の方法に従って行った。すなわち、JIS−A−69
10に示される透水試験器具(口径75mmの漏斗の出
口に、1目盛り0.05ccのメスピペット(容量5m
m3 )を取りつけたガラス器具)の漏斗の口側に、試料
をシリコーンシーリング材によって止めつけた。20±
3℃の水を試料の表面から高さ約250mmまで入れ、
メスピペットの目盛りを読み取った。24時間静置した
後、再びメスピペットの目盛りを読み取り、試験前の目
盛りとの差から、試料を透過した水の量を求めた。
【0053】[二酸化炭素透過係数の評価方法]コート
液をガラスシャーレに注いで乾燥させ、厚さが20μ程
度の膜を成膜させた。セルをこの膜で2つに仕切り、1
0-4Torrの真空下に1昼夜置いた。一方のセルに1
気圧の二酸化炭素を充填し、25℃で一定時間放置した
後、他方のセルの圧力の変化を測定し、前記の数1に示
す式を用いて二酸化炭素透過係数に換算した。
液をガラスシャーレに注いで乾燥させ、厚さが20μ程
度の膜を成膜させた。セルをこの膜で2つに仕切り、1
0-4Torrの真空下に1昼夜置いた。一方のセルに1
気圧の二酸化炭素を充填し、25℃で一定時間放置した
後、他方のセルの圧力の変化を測定し、前記の数1に示
す式を用いて二酸化炭素透過係数に換算した。
【0054】[炭酸化促進試験の方法]二酸化炭素濃度
が10%、湿度が60%の条件下に試料を置き、6時間
で温度を5℃から40℃に昇温させる操作を1サイクル
として、1〜68サイクルの操作を行った。
が10%、湿度が60%の条件下に試料を置き、6時間
で温度を5℃から40℃に昇温させる操作を1サイクル
として、1〜68サイクルの操作を行った。
【0055】[炭酸化防止性能の評価方法]炭酸化促進
試験を行った試料の1mg、およびKBrの0.5gを
正確に秤り、これらを乳鉢中で一様になるまですりつぶ
しながら混合した。混合粉末の0.05gを正確に秤
り、錠剤成形機で直径が10mmの錠剤となるように加
圧成形した。
試験を行った試料の1mg、およびKBrの0.5gを
正確に秤り、これらを乳鉢中で一様になるまですりつぶ
しながら混合した。混合粉末の0.05gを正確に秤
り、錠剤成形機で直径が10mmの錠剤となるように加
圧成形した。
【0056】促進試験前と促進試験後の試料について、
赤外分光法(以下IR法と記す。)により、炭酸カルシ
ウムに相当する876cm-1の吸光度を透過法で測定
し、吸光度の差を試料1mg当たりの量に換算した。
赤外分光法(以下IR法と記す。)により、炭酸カルシ
ウムに相当する876cm-1の吸光度を透過法で測定
し、吸光度の差を試料1mg当たりの量に換算した。
【0057】なお、表2の炭酸化防止性能の評価は20
サイクル後の試料について、また図1の炭酸化促進試験
における炭酸化防止性能の変化は、炭酸化促進試験中の
試料を適当な間隔で取り出して測定した。
サイクル後の試料について、また図1の炭酸化促進試験
における炭酸化防止性能の変化は、炭酸化促進試験中の
試料を適当な間隔で取り出して測定した。
【0058】[参考例1]ポルトランドセメント500
g、石膏70g、スラグセメント850gそれぞれを混
合した後、570gの水を加えて万能ミキサーで1分3
0秒間混練りした。これに水479gを含有したパーラ
イト650gを加えてさらに1分間混練りし、2cm×
16cm×16cmの大きさの型枠に鋳込んで軽く押し
固め、20℃、湿度が80%の恒温恒湿下に置いて養生
させた。24時間後、型枠を取外して80℃にて24時
間蒸気養生し、60℃にて1昼夜乾燥させてモルタル
(1)を得た。
g、石膏70g、スラグセメント850gそれぞれを混
合した後、570gの水を加えて万能ミキサーで1分3
0秒間混練りした。これに水479gを含有したパーラ
イト650gを加えてさらに1分間混練りし、2cm×
16cm×16cmの大きさの型枠に鋳込んで軽く押し
固め、20℃、湿度が80%の恒温恒湿下に置いて養生
させた。24時間後、型枠を取外して80℃にて24時
間蒸気養生し、60℃にて1昼夜乾燥させてモルタル
(1)を得た。
【0059】モルタル(1)の透水量および炭酸化防止
性能を表2に、炭酸化促進試験における炭酸化防止性能
の変化を図1に示した。
性能を表2に、炭酸化促進試験における炭酸化防止性能
の変化を図1に示した。
【0060】[実施例1]煮沸、脱気したイオン交換水
を酢酸でpH3.97に調整し、イオン交換水254g
に、ペルオキソ二硫酸アンモニウム0.87gを溶解さ
せ、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム(日本乳化剤(株)製のNewcol/271A、化
2のR1 =R2 =C12H25が主成分であり、(a+b=
1)/(a+b=2)=8/2(重量比)の混合物)の
4gと、ポリエーテルスルホン酸塩(日本乳化剤(株)
製のNewcol/707SN)の5gを加えて混合し
た。この中に、予め混合しておいた100gのアクリロ
ニトリル、40gのブチルアクリレート、20gのメチ
ルメタクリレートを加えて撹拌し、乳化させた。これを
窒素雰囲気下の60℃にて、6時間重合させ乳濁液
(1)を得た。
を酢酸でpH3.97に調整し、イオン交換水254g
に、ペルオキソ二硫酸アンモニウム0.87gを溶解さ
せ、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム(日本乳化剤(株)製のNewcol/271A、化
2のR1 =R2 =C12H25が主成分であり、(a+b=
1)/(a+b=2)=8/2(重量比)の混合物)の
4gと、ポリエーテルスルホン酸塩(日本乳化剤(株)
製のNewcol/707SN)の5gを加えて混合し
た。この中に、予め混合しておいた100gのアクリロ
ニトリル、40gのブチルアクリレート、20gのメチ
ルメタクリレートを加えて撹拌し、乳化させた。これを
窒素雰囲気下の60℃にて、6時間重合させ乳濁液
(1)を得た。
【0061】つぎに乳濁液(1)の70重量部に、撹拌
しながらジメチルアセトアミドの60重量%の水溶液3
0重量部を加えてコート液(1)を得た。コート液
(1)から得られた被膜の二酸化炭素透過係数を表1に
示した。さらにジメチルアセトアミドの20重量%水溶
液90重量部に、撹拌しながら10重量部の乳濁液
(1)を加えてコート液(2)を得た。
しながらジメチルアセトアミドの60重量%の水溶液3
0重量部を加えてコート液(1)を得た。コート液
(1)から得られた被膜の二酸化炭素透過係数を表1に
示した。さらにジメチルアセトアミドの20重量%水溶
液90重量部に、撹拌しながら10重量部の乳濁液
(1)を加えてコート液(2)を得た。
【0062】参考例1のモルタル(1)を65℃に加熱
した後、その表面にコート液(2)を50g/m2 にス
プレーコートして100℃で乾燥させた。10分後、さ
らにコート液(1)を120g/m2 にスプレーコート
して100℃で20分間乾燥させ、モルタル(2)を得
た。モルタル(2)の透水量および炭酸化防止性能を表
2に示した。
した後、その表面にコート液(2)を50g/m2 にス
プレーコートして100℃で乾燥させた。10分後、さ
らにコート液(1)を120g/m2 にスプレーコート
して100℃で20分間乾燥させ、モルタル(2)を得
た。モルタル(2)の透水量および炭酸化防止性能を表
2に示した。
【0063】[実施例2]実施例1の乳濁液(1)の7
0重量部に、撹拌しながらγ−ブチロラクトンの65重
量%の水溶液を30重量部加え、コート液(3)を得
た。コート液(3)から得られた被膜の二酸化炭素透過
係数を表1に示した。さらにγ−ブチロラクトンの20
重量%水溶液の90重量部に、撹拌しながら10重量部
の乳濁液(1)を加えてコート液(4)を得た。
0重量部に、撹拌しながらγ−ブチロラクトンの65重
量%の水溶液を30重量部加え、コート液(3)を得
た。コート液(3)から得られた被膜の二酸化炭素透過
係数を表1に示した。さらにγ−ブチロラクトンの20
重量%水溶液の90重量部に、撹拌しながら10重量部
の乳濁液(1)を加えてコート液(4)を得た。
【0064】つぎに参考例1のモルタル(1)を65℃
に加熱した後、その表面にコート液(4)を50g/m
2 にスプレーコートして100℃で乾燥させた。10分
後、さらにコート液(3)を130g/m2 スプレーコ
ートして100℃で20分間乾燥させ、モルタル(3)
を得た。モルタル(3)の透水量および炭酸化防止性能
を表2に示した。
に加熱した後、その表面にコート液(4)を50g/m
2 にスプレーコートして100℃で乾燥させた。10分
後、さらにコート液(3)を130g/m2 スプレーコ
ートして100℃で20分間乾燥させ、モルタル(3)
を得た。モルタル(3)の透水量および炭酸化防止性能
を表2に示した。
【0065】[実施例3]実施例1の乳濁液(1)の7
0重量部に、撹拌しながらジメチルホルムアミドの56
重量%水溶液を30重量部を加え、コート液(5)を得
た。コート液(5)から得られた被膜の二酸化炭素透過
係数を表1に示した。さらにジメチルホルムアミドの2
0重量%水溶液90重量部に、撹拌しながら10重量部
の乳濁液(1)を加えてコート液(6)を得た。
0重量部に、撹拌しながらジメチルホルムアミドの56
重量%水溶液を30重量部を加え、コート液(5)を得
た。コート液(5)から得られた被膜の二酸化炭素透過
係数を表1に示した。さらにジメチルホルムアミドの2
0重量%水溶液90重量部に、撹拌しながら10重量部
の乳濁液(1)を加えてコート液(6)を得た。
【0066】つぎに参考例1のモルタル(1)を65℃
に加熱した後、その表面にコート液(6)を40g/m
2 にスプレーコートして100℃で乾燥させた。10分
後、さらにコート液(5)を98g/m2 スプレーコー
トして100℃で20分間乾燥させ、モルタル(4)を
得た。モルタル(4)の透水量および炭酸化防止性能を
表2に、炭酸化促進試験における炭酸化防止性能の変化
を図1に示した。
に加熱した後、その表面にコート液(6)を40g/m
2 にスプレーコートして100℃で乾燥させた。10分
後、さらにコート液(5)を98g/m2 スプレーコー
トして100℃で20分間乾燥させ、モルタル(4)を
得た。モルタル(4)の透水量および炭酸化防止性能を
表2に、炭酸化促進試験における炭酸化防止性能の変化
を図1に示した。
【0067】[実施例4]16.8重量部のジメチルホ
ルムアミドに、顔料分散ペーストの白を1重量部、黒を
0.1重量部、および青を0.1重量部(いずれも大日
精化工業(株)製)を加え、さらに12重量部の水を加
えて混合した。これを、実施例1のコート液(1)の7
0重量部に撹拌しながら加えてコート液(7)を得た。
ルムアミドに、顔料分散ペーストの白を1重量部、黒を
0.1重量部、および青を0.1重量部(いずれも大日
精化工業(株)製)を加え、さらに12重量部の水を加
えて混合した。これを、実施例1のコート液(1)の7
0重量部に撹拌しながら加えてコート液(7)を得た。
【0068】つぎに参考例1のモルタル(1)を65℃
に加熱した後、その表面に実施例3のコート液(6)を
40g/m2 にスプレーコートして100℃で乾燥させ
た。10分後、さらにコート液(7)を100g/m2
にスプレーコートして100℃で20分間乾燥させ、モ
ルタル(5)を得た。モルタル(5)の透水量および炭
酸化防止性能を表2に示した。
に加熱した後、その表面に実施例3のコート液(6)を
40g/m2 にスプレーコートして100℃で乾燥させ
た。10分後、さらにコート液(7)を100g/m2
にスプレーコートして100℃で20分間乾燥させ、モ
ルタル(5)を得た。モルタル(5)の透水量および炭
酸化防止性能を表2に示した。
【0069】[実施例5]煮沸、脱気したイオン交換水
を酢酸でpH3.86に調整し、該イオン交換水の25
5gに、ペルオキソ二硫酸アンモニウムの0.87gを
溶解させ、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナ
トリウム(日本乳化剤(株)製のNewcol/271
A)の4gと、アルキルエーテルスルホン酸塩(日本乳
化剤(株)製のNewcol/707SN)の4gを加
えて混合した。この中に、予め混合しておいた110g
のアクリロニトリル、30gのブチルアクリレート、2
0gの2−エチルヘキシルアクリレートを加えて撹拌
し、乳化させた。これを窒素雰囲気下の60℃で、6時
間重合させて、乳濁液(2)を得た。
を酢酸でpH3.86に調整し、該イオン交換水の25
5gに、ペルオキソ二硫酸アンモニウムの0.87gを
溶解させ、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナ
トリウム(日本乳化剤(株)製のNewcol/271
A)の4gと、アルキルエーテルスルホン酸塩(日本乳
化剤(株)製のNewcol/707SN)の4gを加
えて混合した。この中に、予め混合しておいた110g
のアクリロニトリル、30gのブチルアクリレート、2
0gの2−エチルヘキシルアクリレートを加えて撹拌
し、乳化させた。これを窒素雰囲気下の60℃で、6時
間重合させて、乳濁液(2)を得た。
【0070】この乳濁液(2)の70重量部に、撹拌し
ながら30重量部のジメチルホルムアミドと、2.5重
量部のシリコーン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製
SILWET/L−7604)を含有する水30重量部
を加えて、コート液(8)を得た。コート液(8)から
得た被膜の二酸化炭素透過係数を表1に示した。さらに
10重量部のジメチルホルムアミドと0.8重量%のシ
リコーン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製SILW
ET/L−7604)を含有する水90重量部に、撹拌
しながら10重量部の乳濁液(2)を加えてコート液
(9)を得た。
ながら30重量部のジメチルホルムアミドと、2.5重
量部のシリコーン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製
SILWET/L−7604)を含有する水30重量部
を加えて、コート液(8)を得た。コート液(8)から
得た被膜の二酸化炭素透過係数を表1に示した。さらに
10重量部のジメチルホルムアミドと0.8重量%のシ
リコーン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製SILW
ET/L−7604)を含有する水90重量部に、撹拌
しながら10重量部の乳濁液(2)を加えてコート液
(9)を得た。
【0071】つぎに、参考例1のモルタル(1)を60
℃に加熱した後、その表面にコート液(9)を45g/
m2 にスプレーコートして100℃で乾燥させた。10
分後、さらにコート液(8)を100g/m2 にスプレ
ーコートして100℃で20分間乾燥させ、モルタル
(6)を得た。モルタル(6)の透水量および炭酸化防
止性能を表2に示した。
℃に加熱した後、その表面にコート液(9)を45g/
m2 にスプレーコートして100℃で乾燥させた。10
分後、さらにコート液(8)を100g/m2 にスプレ
ーコートして100℃で20分間乾燥させ、モルタル
(6)を得た。モルタル(6)の透水量および炭酸化防
止性能を表2に示した。
【0072】[実施例6]酢酸でpH3.91としたイ
オン交換水199gに、ペルオキソ二硫酸アンモニウム
の0.67gを溶解させ、アルキルジフェニルエーテル
ジスルホン酸ナトリウム(日本乳化剤(株)製Newc
ol/271A)の1.57gを加えて混合した。これ
を耐圧反応容器に仕込み、アクリロニトリルの51gと
ブチルアクリレートの30gを加えて撹拌し乳化させ
た。これを凍結、脱気した後融解させ、再度凍結、脱気
させてから19gの塩化ビニルを仕込んだ。これを融解
させ、撹拌しながら60℃に昇温して重合を開始させ
た。この時、耐圧反応容器の圧力計は2.7kgf/c
m2 (ゲージ圧)を示していた。6時間後、圧力計が
0.05kgf/cm2 (ゲージ圧)であることを確認
して重合を終了させ、乳濁液(3)を得た。
オン交換水199gに、ペルオキソ二硫酸アンモニウム
の0.67gを溶解させ、アルキルジフェニルエーテル
ジスルホン酸ナトリウム(日本乳化剤(株)製Newc
ol/271A)の1.57gを加えて混合した。これ
を耐圧反応容器に仕込み、アクリロニトリルの51gと
ブチルアクリレートの30gを加えて撹拌し乳化させ
た。これを凍結、脱気した後融解させ、再度凍結、脱気
させてから19gの塩化ビニルを仕込んだ。これを融解
させ、撹拌しながら60℃に昇温して重合を開始させ
た。この時、耐圧反応容器の圧力計は2.7kgf/c
m2 (ゲージ圧)を示していた。6時間後、圧力計が
0.05kgf/cm2 (ゲージ圧)であることを確認
して重合を終了させ、乳濁液(3)を得た。
【0073】この乳濁液(3)の70重量部に、撹拌し
ながらジメチルホルムアミドの60重量%水溶液の30
重量部を加えてコート液(10)を得た。コート液(1
0)から得た被膜の二酸化炭素透過係数を表1に示し
た。さらにジメチルホルムアミドの20重量%の水溶液
90重量部に、撹拌しながら10重量部の乳濁液(3)
を加えてコート液(11)を得た。
ながらジメチルホルムアミドの60重量%水溶液の30
重量部を加えてコート液(10)を得た。コート液(1
0)から得た被膜の二酸化炭素透過係数を表1に示し
た。さらにジメチルホルムアミドの20重量%の水溶液
90重量部に、撹拌しながら10重量部の乳濁液(3)
を加えてコート液(11)を得た。
【0074】つぎに参考例1のモルタル(1)を60℃
に加熱した後、その表面にコート液(11)を45g/
m2 にスプレーコートして100℃で乾燥させた。10
分後、さらにコート液(10)を100g/m2 にスプ
レーコートして100℃で20分間乾燥させ、モルタル
(7)を得た。モルタル(7)の透水量および炭酸化防
止性能を表2に、炭酸化促進試験における炭酸化防止性
能の変化を図1に示した。
に加熱した後、その表面にコート液(11)を45g/
m2 にスプレーコートして100℃で乾燥させた。10
分後、さらにコート液(10)を100g/m2 にスプ
レーコートして100℃で20分間乾燥させ、モルタル
(7)を得た。モルタル(7)の透水量および炭酸化防
止性能を表2に、炭酸化促進試験における炭酸化防止性
能の変化を図1に示した。
【0075】[実施例7]酢酸でpH4.01としたイ
オン交換水29.5gに、0.35gのペルオキソ二硫
酸アンモニウムを溶解させ、アルキルジフェニルエーテ
ルジスルホン酸ナトリウム(日本乳化剤(株)製New
col/271A)の1gを加えて混合した。これを耐
圧反応容器に仕込み、16gのアクリロニトリルと10
gのブチルアクリレートを加えて撹拌し、乳化させた。
これを凍結、脱気した後融解させ、再度凍結、脱気させ
てから51.5gのフッ化ビニルを仕込んだ。これを融
解させ、撹拌しながら60℃に昇温して重合を開始させ
た。この時、耐圧反応容器の圧力計は31kgf/cm
2 (ゲージ圧)を示していた。6時間後、重合を終了さ
せて乳濁液(4)を得た。この時の圧力計は44.5k
gf/cm2 (ゲージ圧)であった。
オン交換水29.5gに、0.35gのペルオキソ二硫
酸アンモニウムを溶解させ、アルキルジフェニルエーテ
ルジスルホン酸ナトリウム(日本乳化剤(株)製New
col/271A)の1gを加えて混合した。これを耐
圧反応容器に仕込み、16gのアクリロニトリルと10
gのブチルアクリレートを加えて撹拌し、乳化させた。
これを凍結、脱気した後融解させ、再度凍結、脱気させ
てから51.5gのフッ化ビニルを仕込んだ。これを融
解させ、撹拌しながら60℃に昇温して重合を開始させ
た。この時、耐圧反応容器の圧力計は31kgf/cm
2 (ゲージ圧)を示していた。6時間後、重合を終了さ
せて乳濁液(4)を得た。この時の圧力計は44.5k
gf/cm2 (ゲージ圧)であった。
【0076】この乳濁液(4)の70重量部に、撹拌し
ながらジメチルホルムアミドの80重量%の水溶液30
重量部を加えてコート液(12)を得た。コート液(1
2)から得た被膜の二酸化炭素透過係数を表1に示し
た。さらにジメチルホルムアミドの20重量%の水溶液
90重量部に、撹拌しながら10重量部の乳濁液(4)
を加えてコート液(13)を得た。
ながらジメチルホルムアミドの80重量%の水溶液30
重量部を加えてコート液(12)を得た。コート液(1
2)から得た被膜の二酸化炭素透過係数を表1に示し
た。さらにジメチルホルムアミドの20重量%の水溶液
90重量部に、撹拌しながら10重量部の乳濁液(4)
を加えてコート液(13)を得た。
【0077】つぎに参考例1のモルタル(1)を65℃
に加熱した後、その表面にコート液(13)を50g/
m2 にスプレーコートして120℃で乾燥させた。10
分後、さらにコート液(12)を110g/m2 にスプ
レーコートして120℃で20分間乾燥させ、モルタル
(8)を得た。モルタル(8)の透水量および炭酸化防
止性能を表2に、炭酸化防止性能の変化を図1に示し
た。
に加熱した後、その表面にコート液(13)を50g/
m2 にスプレーコートして120℃で乾燥させた。10
分後、さらにコート液(12)を110g/m2 にスプ
レーコートして120℃で20分間乾燥させ、モルタル
(8)を得た。モルタル(8)の透水量および炭酸化防
止性能を表2に、炭酸化防止性能の変化を図1に示し
た。
【0078】[実施例8]実施例7の乳濁液(4)の7
0重量部に、撹拌しながらテトラメチレンスルホンの7
0重量%の水溶液の30重量部を加えてコート液(1
4)を得た。さらにテトラメチレンスルホンの20%水
溶液の90重量部に、撹拌しながら10重量部の乳濁液
(4)を加えてコート液(15)を得た。
0重量部に、撹拌しながらテトラメチレンスルホンの7
0重量%の水溶液の30重量部を加えてコート液(1
4)を得た。さらにテトラメチレンスルホンの20%水
溶液の90重量部に、撹拌しながら10重量部の乳濁液
(4)を加えてコート液(15)を得た。
【0079】続いて実施例7のコート液(12)の替わ
りにコート液(14)を、またコート液(13)の替わ
りにコート液(15)を用いて、実施例7と同様の方法
でモルタル(9)を得た。モルタル(9)の透水量およ
び炭酸化防止性能を表2に示した。
りにコート液(14)を、またコート液(13)の替わ
りにコート液(15)を用いて、実施例7と同様の方法
でモルタル(9)を得た。モルタル(9)の透水量およ
び炭酸化防止性能を表2に示した。
【0080】[比較例1]実施例1のジメチルアセトア
ミドの替わりにテトラヒドロフランを用い、同様の方法
でモルタル(10)を得た。このモルタルの透水量およ
び炭酸化防止性能を表2に示した。
ミドの替わりにテトラヒドロフランを用い、同様の方法
でモルタル(10)を得た。このモルタルの透水量およ
び炭酸化防止性能を表2に示した。
【0081】[比較例2]実施例5のアクリロニトリル
の替わりにメチルメタクリレートの20g、ブチルアク
リレートの90g、2−エチルヘキシルアクリレートの
50gをそれぞれ用い、同様の方法で乳濁液(5)を得
た。乳濁液(5)の70重量部に、撹拌しながら30重
量%のジメチルホルムアミドと2.5重量%のSILW
ET/L−7604を含有する水30重量部を加えてコ
ート液(16)を得た。さらに10重量%のジメチルホ
ルムアミドと0.8重量%のSILWET/L−760
4を含有する水90重量部に、撹拌しながら10重量部
の乳濁液(5)を加えてコート液(17)を得た。コー
ト液(16)から得た被膜の二酸化炭素透過係数を表1
に示した。
の替わりにメチルメタクリレートの20g、ブチルアク
リレートの90g、2−エチルヘキシルアクリレートの
50gをそれぞれ用い、同様の方法で乳濁液(5)を得
た。乳濁液(5)の70重量部に、撹拌しながら30重
量%のジメチルホルムアミドと2.5重量%のSILW
ET/L−7604を含有する水30重量部を加えてコ
ート液(16)を得た。さらに10重量%のジメチルホ
ルムアミドと0.8重量%のSILWET/L−760
4を含有する水90重量部に、撹拌しながら10重量部
の乳濁液(5)を加えてコート液(17)を得た。コー
ト液(16)から得た被膜の二酸化炭素透過係数を表1
に示した。
【0082】つぎに参考例1のモルタル(1)を60℃
に加熱した後、その表面にコート液(17)を45g/
m2 にスプレーコートして100℃で乾燥させた。10
分後、さらにコート液(16)を100g/m2 にスプ
レーコートして100℃で20分間乾燥させ、モルタル
(11)を得た。モルタル(11)の透水量および炭酸
化防止性能を表2に、炭酸化促進試験における炭酸化防
止性能の変化を図1に示した。
に加熱した後、その表面にコート液(17)を45g/
m2 にスプレーコートして100℃で乾燥させた。10
分後、さらにコート液(16)を100g/m2 にスプ
レーコートして100℃で20分間乾燥させ、モルタル
(11)を得た。モルタル(11)の透水量および炭酸
化防止性能を表2に、炭酸化促進試験における炭酸化防
止性能の変化を図1に示した。
【0083】[比較例3]市販溶剤系塗料Vセラン[大
日本塗料(株)製、樹脂成分は塩化ビニル、溶剤は有機
溶剤]から調製した被膜の二酸化炭素透過係数を、表1
に示した。
日本塗料(株)製、樹脂成分は塩化ビニル、溶剤は有機
溶剤]から調製した被膜の二酸化炭素透過係数を、表1
に示した。
【0084】また、Vセランを参考例のモルタル(1)
に110g/m2 スプレーコートして、モルタル(1
2)を得た。このモルタルの透水量および炭酸化防止性
能を表2に、炭酸化促進試験における炭酸化防止性能の
変化を図1に示した。
に110g/m2 スプレーコートして、モルタル(1
2)を得た。このモルタルの透水量および炭酸化防止性
能を表2に、炭酸化促進試験における炭酸化防止性能の
変化を図1に示した。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】
【発明の効果】本発明の水性のガスバリアーコーティン
グ剤は、優れたガス遮蔽性能を有する材料である。該コ
ーティング剤をセメント系の建築材料に適用した場合に
は、従来のアクリル系の樹脂塗料を使用した場合に比べ
てはるかに高い二酸化炭素遮蔽性能を有するため、セメ
ントの炭酸化を防止できる。
グ剤は、優れたガス遮蔽性能を有する材料である。該コ
ーティング剤をセメント系の建築材料に適用した場合に
は、従来のアクリル系の樹脂塗料を使用した場合に比べ
てはるかに高い二酸化炭素遮蔽性能を有するため、セメ
ントの炭酸化を防止できる。
【0088】さらに、本発明の水性のガスバリアーコー
ティング剤は、水系の媒体を採用しているために取扱い
がし易く、作業環境の点でも非常に有利な材料である。
また造膜性にも優れるため、凸凹の多い基材表面に適用
できる利点がある。さらに、顔料を添加した場合におい
ても、ガス遮蔽性能、炭酸化防止性能、および耐久性等
の性能の低下が認められないことから、従来の塗料ある
いは装飾用のコーティング剤等と同様に用いて、美観を
付与するとともにガス遮蔽性能を付与することもでき
る。
ティング剤は、水系の媒体を採用しているために取扱い
がし易く、作業環境の点でも非常に有利な材料である。
また造膜性にも優れるため、凸凹の多い基材表面に適用
できる利点がある。さらに、顔料を添加した場合におい
ても、ガス遮蔽性能、炭酸化防止性能、および耐久性等
の性能の低下が認められないことから、従来の塗料ある
いは装飾用のコーティング剤等と同様に用いて、美観を
付与するとともにガス遮蔽性能を付与することもでき
る。
【0089】また、本発明の水性のガスバリアーコーテ
ィング剤を塗布することにより形成される膜は、高い耐
水性を発現するため、長期間の耐久性を示す。
ィング剤を塗布することにより形成される膜は、高い耐
水性を発現するため、長期間の耐久性を示す。
【0090】さらに、本発明の水性のガスバリアーコー
ティング剤は、セメント系の建築材料だけでなく、ガス
との接触、あるいはガスの漏洩の防御が必要な基材へ施
して、ガス遮蔽性能を付与することが可能である。
ティング剤は、セメント系の建築材料だけでなく、ガス
との接触、あるいはガスの漏洩の防御が必要な基材へ施
して、ガス遮蔽性能を付与することが可能である。
【図1】炭酸化促進試験における炭酸化防止性能の変化
を示すグラフである。グラフの横軸は、炭酸化促進試験
におけるサイクル数であり、縦軸は、赤外分光法で測定
した炭酸カルシウムの876cm-1の吸光度の変化を、
試料1mg当たりの量に換算した値である。縦軸の数値
が大きいほど、試料の炭酸化が進行していることを示
す。
を示すグラフである。グラフの横軸は、炭酸化促進試験
におけるサイクル数であり、縦軸は、赤外分光法で測定
した炭酸カルシウムの876cm-1の吸光度の変化を、
試料1mg当たりの量に換算した値である。縦軸の数値
が大きいほど、試料の炭酸化が進行していることを示
す。
Claims (10)
- 【請求項1】水より高沸点の水溶性の有機溶剤を含む水
中に、アクリロニトリル類の重合体が分散されてなる分
散液であり、該分散液から成膜された被膜の本文中で定
義する二酸化炭素透過係数が1.0×10-10 以下であ
ることを特徴とする水性のガスバリアーコーティング
剤。 - 【請求項2】アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸
塩を含む請求項1の水性のガスバリアーコーティング
剤。 - 【請求項3】(1)式で表されるアルキルジフェニルエ
ーテルジスルホン酸塩を含む請求項1または2の水性の
ガスバリアーコーティング剤。 【化1】 ((1)式においてR1 、R2 は、それぞれ、炭素数が
1〜50個の炭化水素基であり、aは0、1または2、
bは0または1であり、1≦a+b≦2である。X1 お
よびX2 は、同一であっても異なっていてもよく、それ
ぞれ、1価の原子または原子団を示す。) - 【請求項4】アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸
塩を、分散液の1重量部に対して150×10-6重量部
以上含んでなる請求項1〜3のいずれか1項の水性のガ
スバリアーコーティング剤。 - 【請求項5】アクリロニトリル類の重合体が、アクリロ
ニトリル類とアクリレート類の共重合体である請求項1
〜4のいずれか1項の水性のガスバリアーコーティング
剤。 - 【請求項6】アクリロニトリル類の重合体が、アクリロ
ニトリルの重合した単位を15重量%以上含む請求項1
〜5のいずれか1項の水性のガスバリアーコーティング
剤。 - 【請求項7】アクリロニトリル類の重合体を、分散液の
100重量部に対して1重量部以上含んでなる請求項1
〜6のいずれか1項の水性のガスバリアーコーティング
剤。 - 【請求項8】水より高沸点の水溶性の有機溶剤が、γ−
ブチロラクトン、セロソルブ類、セロソルブアセテート
類、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキサイド、およびテトラメチレンスルホン
からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1
〜7のいずれか1項の水性のガスバリアーコーティング
剤。 - 【請求項9】水より高沸点の水溶性の有機溶剤を、分散
液の100重量部に対して2重量部以上含んでなる請求
項1〜8のいずれか1項の水性のガスバリアーコーティ
ング剤。 - 【請求項10】請求項1〜9のいずれか1項の水性のガ
スバリアーコーティング剤で処理されたセメント系建築
材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22318293A JPH0776668A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 水性のガスバリアーコーティング剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22318293A JPH0776668A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 水性のガスバリアーコーティング剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0776668A true JPH0776668A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=16794094
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22318293A Pending JPH0776668A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 水性のガスバリアーコーティング剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0776668A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009001650A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Kansai Paint Co Ltd | 水性塗料組成物 |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP22318293A patent/JPH0776668A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009001650A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Kansai Paint Co Ltd | 水性塗料組成物 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| ES2229489T3 (es) | Composicion de dispersion acuosa y articulos recubiertos. | |
| EP2673322B1 (en) | Coating composition | |
| JPWO1998049230A1 (ja) | 水性分散組生物及び塗装物品 | |
| US20100069551A1 (en) | Ultrahydrophobic coatings | |
| JP3648745B2 (ja) | 水性分散体及び防水剤 | |
| JPWO1998023680A1 (ja) | 水性分散体及び防水剤 | |
| CN1281643C (zh) | 含氟硅丙烯酸共聚树脂乳液及其制备方法 | |
| JP4177214B2 (ja) | 含フッ素共重合体及びその組成物、それらの被膜 | |
| JP6044067B2 (ja) | 重合体エマルションの製造方法 | |
| JPH0776668A (ja) | 水性のガスバリアーコーティング剤 | |
| JP6841238B2 (ja) | 水性分散液、その製造方法、水性塗料および塗装物品 | |
| JP3164634B2 (ja) | 皮膜形成用エマルジョン組成物 | |
| JPH09286676A (ja) | コンクリート用表面仕上げ材 | |
| TWI591042B (zh) | 砂漿用水性樹脂分散體、砂漿組成物及砂漿硬化物 | |
| JP3201511B2 (ja) | コンクリート用表面仕上げ材料 | |
| JP3254503B2 (ja) | 水性塗料用組成物 | |
| JPH07118599A (ja) | 塗料用樹脂、塗料、および建築材料 | |
| JPH04164907A (ja) | フッ素樹脂水性分散体、その製造法、それを含有する樹脂組成物及びその組成物を被覆してなる物品 | |
| JPH1129348A (ja) | コンクリート形成用組成物 | |
| JPH11279364A (ja) | 耐汚染性に優れる硬化性水性エマルション | |
| JPH09110559A (ja) | セメント系基材の塗装方法 | |
| JPH1112311A (ja) | 水性樹脂分散体 | |
| JP2954692B2 (ja) | 塗装仕上げ方法 | |
| JPH04248821A (ja) | フッ素樹脂水性分散体及びその水性分散体を含む水性塗料組成物 | |
| JP2000256611A (ja) | 艶消し被覆材用組成物 |