JPH0777046B2 - 光磁気デイスク - Google Patents

光磁気デイスク

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JPH0777046B2
JPH0777046B2 JP60183742A JP18374285A JPH0777046B2 JP H0777046 B2 JPH0777046 B2 JP H0777046B2 JP 60183742 A JP60183742 A JP 60183742A JP 18374285 A JP18374285 A JP 18374285A JP H0777046 B2 JPH0777046 B2 JP H0777046B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、光磁気デイスク、特に光磁気記録媒体層を
保護する保護膜を有する光磁気デイスクに関するもので
ある。
「従来の技術」 レーザ光を使用して情報の記録、再生及び消去を行う光
磁気デイスクは、高密度の情報の記録が可能であり、且
つ情報の消去や書替えが出来るので、各方向で広く使用
されている。
この種の光磁気デイスクの光磁気記録媒体としては、Tb
−Fe系Tb−Fe−Co系、Gd−Tb−Fe系のものなどが使用さ
れているが、いずれのものも酸化などの耐蝕性の面で充
分な特性が得られず、このためにこの種の磁気デイスク
において光磁気記録媒体層を保護するための各種の手段
が提案されている。
例えば光磁気記録媒体を酸素を含有しない膜間に挾持さ
せ、光磁気記録媒体の作成時における酸素の混入を防止
し、さらに最上層に容易に酸化し易い金属膜を形成し、
外部からの酸素はこの金属膜を酸化させることに費して
酸素の混入を防止する方法が提案されている(特開昭59
−110052号)。さらには、光磁気記録媒体と基板間に酸
素を取り込んで安定化する還元性の誘電体膜を形成し、
この誘電体膜の存在で、光磁気記録媒体の酸化を阻止し
ようとする方法も提案されている(特開昭59−110056
号)。また光磁気記録媒体をAl,Bi,Pbなどの非通気性で
防湿効果の高い保護膜で保護する方式のものが提案され
ている(特開昭58−80142号)。
しかしこれらの提案されているいずれの方法によつて
も、空気中の湿気や油分及び水分の存在する雰囲気で
の、光磁気記録媒体の酸化や腐蝕からの防止は不充分で
ある。このために実用面においては、このような雰囲気
での光磁気記録媒体の長時間にわたる使用が行われる
と、光磁気記録媒体の特性が劣化して、記録条件が変化
し、記録情報のドロツプアウトやC/N比の低下などが発
生するという難点があり、この問題は完全には解決され
ていなかつた。
「発明が解決すべき問題点」 この発明は、従来提案されている光磁気デイスクにおけ
る光磁気記録媒体の保護上の難点を解決することを目的
とし、非通気性及び非透湿性の保護膜で光磁気記録媒体
を保護し、全体の膜構造も簡単で作成上の成膜工程数が
少なく製造技術も複数化せず、優れた光磁気記録再生特
性を有する光磁気デイスクを提供するものである。
「発明の構成」 この発明においては、ガラスやポリカーボネート,アク
リル,エポキシ,ポリメチルペンテンなどの透明高分子
材で形成される透明基板上に形成される光磁気記録媒体
層に対して、この光磁気記録媒体層を保護するために組
成がM0.5Zr0.5Owで表わされる保護膜が形成される。
この保護膜は高周波スパツタリング或は反応性スパツタ
リングにより膜厚が1000Å乃至5000Åに形成され、透明
基板上において少なくとも光磁気記録媒体層の透明基板
と反対側の面に積層形成される。
この発明では、保護膜の組成を示すMはYもしくはAlで
あり、保護膜の組成比wには、0.6w1.9なる条件が
設定される。
光磁気記録媒体層としては、TbFe,GdCo,TbCo,DyCo,GdTb
Fe,GdFeCo,TbDyFe,GdTbDyFe,TbDyFeCoなどの希土類遷移
金属合金薄膜や、これらにSn,Zn,Ge,Pb,Si,Bi,B,Crなど
を添加含有させた希土類遷移金属合金薄膜が用いられ、
これらの薄膜が例えば1000Åの膜厚に真空蒸着やスパツ
タリングの手段により形成される。
本願発明者は先に特願昭60−172158号において、この種
の保護膜の組成として、ZrOw(0.6≦w≦1.9)を提案し
ている。しかるに、Zrの一部をYもしくはAlに置換した
組成においても優れた保護膜が得られることが本願発明
者の研究により判明し、この保護膜の組成をこの発明に
おいてM0.5Zr0.5Owと表したのである。
この発明の保護膜は、wが0.6未満であると均質で透明
な保護膜が得られず、wが1.9より大きな値になると酸
素が過剰となり、この過剰な酸素が光磁気記録媒体層内
に混入して、光磁気ディスクの光磁気記録再生特性を劣
化させる。なお、光磁気記録媒体層の透明基板と反対側
の面に加え、透明基板側の面にも保護膜を形成し、両保
護膜により光磁気記録媒体層を挾持する構成とする場合
には、この過剰な酸素の存在によって、第1の保護膜成
膜後の光磁気記録媒体層の成膜工程において所望の真空
度への到達時間が延長し、光磁気ディスクの生産性が低
下する。
保護膜の膜厚が1000Å未満であると、長時間使用状態で
の非通気性及び非透湿性を維持することが出来ず、得ら
れる光磁気ディスクの光磁気記録再生特性が長時間の使
用状態で劣化する。一方、保護膜の膜厚が5000Åより大
きな値になると、保護膜内における熱拡散が増大し、光
磁気記録時におけるレーザ光の出力を増大させる必要が
生じる。
この発明においては、基板的には、第1図に示すよう
に、透明基板1上に光磁気記録媒体層2が形成され、こ
の光磁気記録媒体層2上の保護膜3が形成された構成と
される。しかし、第2図に示すように、透明基板1上に
第1の保護膜3−1が形成され、この第1の保護膜3−
1上に光磁気記録媒体層2が形成され、この光磁気記録
媒体層2上に第2の保護膜3−2が形成された構成のも
のとすることも出来る。
この第2図に示す構成のものでは、第1の保護膜3−1
は情報の読み出し光の内、光磁気記録媒体層2で反射し
た光を保護膜3−1内で多重反射させ読み出し用反射光
のカー回転角を増大させるために再生C/N比を向上させ
る効果も得られる。
「実施例」 以下、この発明の光磁気デイスクを、その実施例に基づ
き製作法に沿つて詳細に説明する。
第1表に実施例1及び2とこれらの実施例に対応する比
較例1乃至12により、それぞれに対して初期C/N比及び
経時C/N比を示したのは、組成がY0.5Zr0.5Owで表わさ
れる保護膜が設けられた光磁気デイスクである。
各実施例及び比較例においては、第1図または第2図に
示すように厚さ1.2mmのソーダガラスやアクリルなどの
透明基板1上に、高周波スパツタリングの手段により直
接或は保護膜を介してTb0.21Fe0.55Co0.24なる組成の光
磁気記録媒体層2を膜厚1000Åに形成し、この光磁気記
録媒体層2上に高純度酸素ガスを導入しながら、高周波
スパツタリングの手段により保護膜を形成した。
いずれの実施例もしくは比較例の光磁気デイスクにおい
ても、記録周波数2MHz(RBW30KHz),レーザパワー6mW
で記録が行われ、再生レーザパワー1mWで再生を行つ
た。この場合記録直後に再生を行つた場合に得られるC/
N比が第1表中の初期C/N比(dB)であり、光磁気デイス
クを温度60℃,90%RH雰囲気中に1000時間放置した後に
再生を行つて得られるC/N比が経時C/N比である。
実施例1は、組成がY0.5Zr0.51.2で膜厚2000Åの保
護膜3を、第1図に示すように透明基板1上に直接形成
した光磁気記録媒体層2上に形成した場合であり、この
場合に得られる初期C/N比及び経時C/N比はいずれも49
(dB)である。実施例1では保護膜3の存在によつて長
期の耐久性に優れ、安定した光磁気記録再生特性を有す
る光磁気デイスクが得られていることが確認される。
比較例1は、実施例1と同様の条件下で第1図に示すよ
うな膜構成で光磁気記録媒体2上に組成がY0.5Zr0.5
0.3の保護膜3を膜厚2000Åに形成した場合である。比
較例1では酸素がこの発明の条件に対して不足している
ために均質で透明な保護膜3が得られていない。このた
めに、保護膜3が非通気性及び非透湿性の条件を満足し
なくなり、初期C/N比47(dB)に対して経時C/N比が33
(dB)と大幅に低下している。
比較例2は、実施例1と同様の条件下で第1図に示すよ
うな膜構成で光磁気記録媒体層2上に組成がY0.5Zr0.5
2.0の保護膜3を膜厚2000Åに形成した場合である。
比較例2ではこの発明の条件に対して酸素が過剰に存在
し、光磁気記録媒体層に過剰な酸素が混入するため、初
期C/N比及び経時C/N比がそれぞれ42(dB)及び28(dB)
となり、光磁気記録再生特性が劣化している。
比較例3は、実施例1と同一条件下で第1図に示すよう
な膜構成で、組成がY0.5Zr0.51.2の保護膜3を膜厚5
00Åに、光磁気記録媒体層2上に形成した場合である。
比較列3では、この発明の組成条件は満足しているが、
膜厚が条件を満足せず膜厚が薄い場合であり、初期C/N
比及び経時C/N比が、それぞれ47(dB)及び32(dB)で
あり、長時間使用状態での非通気性及び非透湿性の維持
が出来ず光磁気記録再生特性が劣化している。
比較例4は、実施例1と同一条件下で第1図に示すよう
な膜構成でY0.5Zr0.51.2の保護膜3を膜厚7000Åで
光磁気記録媒体層2上に形成した場合である。比較例4
はこの発明組成条件は満足しているが、膜厚が、この発
明の条件よりも厚い場合であり、この場合は得られる初
期C/N比と経時C/N比とがそれぞれ41(dB)及び40(dB)
であり、保護膜3が厚過ぎてレーザ光の保護膜内での熱
拡散が増大し、レーザ光の出力を増大させる必要もあ
り、充分な光磁気記録再生特性が得られない。
実施例2は、組成がY0.5Zr0.51.2で膜厚が2000Åの
保護膜3−1,3−2を、第2図に示すような膜構成で透
明基板1上において光磁気記録媒体層2を両面から挾む
ようにして形成した場合である。この場合に得られる初
期C/N比及び経時C/N比はいずれも50(dB)であり、実施
例2により長期の耐久性に優れ、安定した光磁気記録再
生特性を有する光磁気デイスクが得られていることが明
らかである。
比較例5乃至比較例8は、いずれも、第2図に示すよう
な膜構成で透明基板1上において光磁気記録媒体層2を
両面から挾むようにして、保護膜3−1,3−2が形成さ
れた場合である。
比較例5は、組成がY0.5Zr0.50.3で膜厚が2000Åの
保護膜3−1,3−2を形成した場合であり、酸素がこの
発明の条件に比して不足している。このために比較例5
においては、均質で透明な保護膜3−1,3−2が得られ
ず、保護膜3−1,3−2の非通気性及び非透湿性が充分
でなく、得られる初期C/N比及び経時C/N比がそれぞれ49
(dB)及び33(dB)となり、特に経時C/N比が大幅に低
下していることが確認される。
比較例6は、組成がY0.5Zr0.52.0で膜厚が2000Åの
保護膜3−1,3−2を形成した場合であり、酸素がこの
発明の条件に比して過剰に存在する。このために比較例
6においては光磁気記録媒体層に過剰な酸素が混入する
ため、初期C/N比及び経時C/N比がそれぞれ41(dB)及び
27(dB)となり、光磁気記録再生特性が劣化している。
比較例7は、組成がY0.5Zr0.51.2で膜厚が500Åの保
護膜3−1,3−2を形成した場合であり、組成条件はこ
の発明を満足しているが、膜厚が発明の条件に比して薄
い場合がある。比較例7で得られる初期C/N比及び経時C
/N比はそれぞれ48(dB)及び32(dB)であり、保護膜の
膜厚が薄いために長時間使用状態では非通気性及び非透
湿性が劣化し、光磁気デイスクとして充分な特性を得る
ことが出来ない。
比較例8は、組成がY0.5Zr0.51.2で膜厚が7000Åの
保護膜3−1,3−2を形成した場合であり、組成条件は
この発明を満足しているが、膜厚が発明の条件よりも厚
い場合である。比較例8で得られる初期C/N比及び経時C
/N比はそれぞれ42(dB)及び39(dB)であり、保護膜が
厚過ぎるためにC/N比が全般に低く、保護膜3−1,3−2
内での熱拡散が増大し、レーザ光の出力を増大させる必
要がある。
比較例9は、実施例1と同一条件で第1図に示すような
膜構成で光磁気記録媒体層2上に組成がSiOの保護膜3
を膜厚2000Åに形成した場合である。この比較例9で得
られる初期C/N比及び経時C/N比はそれぞれ49(dB)及び
22(dB)であり、保護膜3を材質がSiOで形成した場合
には、非通気性及び非透湿性がこの発明の材質で保護膜
3を形成した場合に比して劣化している。
比較例10は、実施例2と同一条件で、第2図に示すよう
な膜構成で透明基板上において光磁気記録媒体層2を挾
むようにして、組成がSiOで膜厚が2000Åの保護膜3−
1,3−2を形成した場合である。この比較例10では得ら
れる初期C/N比及び経時C/N比が、それぞれ52(dB)及び
26(dB)であり、SiOで保護膜を形成した場合には、非
通気性及び非透湿性の点でこの発明の材質で保護膜を形
成した場合に比して保護機能が充分でなく、その結果光
磁気デイスクの特性が劣化していることが確認される。
比較列11は、実施例1と同一条件で第1図に示すような
膜構成で光磁気記録媒体層2上に組成がSi3N4で膜厚が2
000Åの保護膜3を形成した場合である。この比較例11
の場合には得られる初期C/N比及び経時C/N比はそれぞれ
49(dB)及び21(dB)であり、保護膜の材質としてSi3N
4を使用した場合には、非通気性及び非透湿性の点で、
この発明の材質で保護膜を形成した場合に比して保護機
能が充分でなく、その結果光磁気デイスクの特性が劣化
していることが確認される。
比較例12は、実施例2と同一条件で第2図に示すような
膜構成に光磁気記録媒体層2上に組成がSi3N4で膜厚が2
000Åの保護膜3−1,3−2を形成した場合である。この
比較例12の場合には得られる初期C/N比及び経時C/N比は
それぞれ52(dB)及び26(dB)であり、保護膜の材質と
してSi3N4を使用した場合には、非通気性及び非透湿性
の点で、この発明の材質で保護膜を形成した場合に比し
て保護機能が充分でなく、この結果光磁気デイスクの特
性が劣下していることが確認される。
第2表に第1表と同様にして、実施例3及び4とこれら
の実施例にそれぞれ対応する比較例13乃至24として、そ
れぞれについてその初期C/N比と経時C/N比とを示すの
は、組成がAl0.5Zr0.5 Owで表わされる保護膜を設けた光磁気デイスクである。
第2表の各実施例及び比較例では、第1図または第2図
に示すように厚さが1.2mmのソーダガラスやアクリルな
どの透明基板1上に、高周波スパツタリングの手段によ
り、直接或は保護膜を介してTb0.21Fe0.55Co0.24なる組
成の光磁気記録媒体2を膜厚1000Åに形成し、この光磁
気記録媒体層2上に高純度酸素ガスを導入しながら、高
周波スパツタリングの手段によりそれぞれの保護膜を形
成した。
第2表のいずれの実施例もしくは比較例の光磁気デイス
クにおいても、記録周波数2MHz(RBW30KHz),レーザパ
ワー6mWで記録が行われ、再生レーザパワー1mWで再生が
行われた。記録直後に再生を行つた場合のC/N比が第2
表中に示す初期C/N比(dB)であり、光磁気デイスクを
温度60℃,90%RH雰囲気中に1000時間放置した後に再生
を行つて得られるC/N比が第2表中に示す経時C/N比であ
る。
実施例3は、第1図に示すような膜構成で透明基板1上
に直接形成した組成がTb0.21Fe0.55Co0.24の光磁気記録
媒体層2上に組成がAl0.5Zr0.51.5で膜厚2000Åの保
護膜3を形成した場合である。実施例3で得られる初期
C/N比及び経時C/N比はいずれも49(dB)であり、実施例
においては保護膜3の存在によつて長期の耐久性に優
れ、安定した光磁気記録再生特性を有する光磁気デイス
クが得られていることが確認される。
比較例13では、実施例1と同一条件で第1図に示す膜構
成に組成がAl0.5Zr0.50.3で膜厚2000Åの保護膜3を
形成した場合である。比較例13は発明の条件に比して酸
素が不足しているために、均質で透明な保護膜3が得ら
れず、得られる初期C/N比及び経時C/N比はそれぞれ46
(dB)及び33(dB)であり、特に経時C/N比が大幅に低
下していることが確認される。
比較例14は、実施例3と同一条件で第1図に示す膜構成
に組成がAl0.5Zr0.52.0で膜厚2000Åの保護膜3を形
成した場合である。この比較例14は酸素が発明の条件に
比して過剰に存在する場合であり、この過剰な酸素が光
磁気記録媒体層内に混入する。このために、得られる光
磁気デイスクの初期C/N比及び経時C/N比はそれぞれ41
(dB)及び27(dB)であり、光磁気記録再生特性が劣化
している。
比較例15は、実施例3と同一条件で第1図に示す膜構成
に、組成がAl0.5Zr0.51.5の保護膜3を膜厚500Åに形
成した場合である。比較例15はこの発明の組成条件は満
足しているが、保護膜の膜厚がこの発明の条件よりも薄
い場合であり、長時間使用状態での非通気性及び非透湿
性が維持出来ない。このために比較例15で得られる初期
C/N比及び経時C/N比はそれぞれ48(dB)及び31(dB)と
なつている。
比較例16は、実施例3と同一条件下で第1図に示す膜構
成に組成Al0.5Zr0.51.5の保護膜3を膜厚7000Åに形
成した場合である。この比較例はこの発明の組成条件は
満足しているが、膜厚がこの発明の条件に比して厚い場
合である。保護膜3が厚いために初期C/N比及び経時C/N
比がそれぞれ43(dB)及び41(dB)となり、C/N比が全
般に低く、また保護膜3内での熱拡散が増加し、レーザ
光の出力を増加させる必要があり、充分な光磁気記録再
生特性が得られない。
実施例4は、第2図に示す膜構成で保護膜3−1,3−2
を形成した場合であり、保護膜としては組成がAl0.5Zr
0.51.5で膜厚が2000Åのものを形成した。実施例4に
おいては、得られる初期C/N比及び経時C/N比がいずれも
51(dB)であり、保護膜3−1,3−2の存在により長期
の耐久性に優れ、安定した光磁気記録再生特性を有する
光磁気デイスクが得られている。
比較例17は、実施例4と同様に第2図に示す膜構成で組
成がAl0.5Zr0.50.3で膜厚が2000Åの保護膜3−1,3−
2を形成した場合で、酸素がこの発明の条件に対して不
足している場合である。この比較例17では、均質で透明
な保護膜が得られずその結果初期C/N比及び経時C/N比が
それぞれ48(dB)及び34(dB)となつている。
比較例18は、実施例4と同様に第2図に示す膜構成で組
成がAl0.5Zr0.52.0で膜厚が2000Åの保護膜3−1,3−
2を形成した場合であり、この比較例18は酸素が発明の
条件に対して過剰に存在する場合である。このために光
磁気記録媒体層内に酸素が混入し、得られる初期C/N比
及び経時C/N比がそれぞれ41(dB)及び26(dB)であつ
て充分な光磁気記録再生特性が得られない。
比較例19は、実施例4と同様に第2図に示す膜構成に組
成Al0.5Zr0.51.5で膜厚が500Åの保護膜3−1,3−2
を形成した場合で、この発明の条件に対して膜厚が薄い
場合である。膜厚が薄いために長時間使用状態での非通
気性及び非透湿性が維持出来ず、得られる初期C/N比及
び経時C/N比は、それぞれ49(dB)及び33(dB)であ
り、充分な光磁気記録再生特性が得られない。
比較例20は、実施例4と同一の条件で第2図に示す膜構
成に組成Al0.5Zr0.51.5で膜厚が7000Å保護膜3−1,3
−2を形成した場合であり、膜厚がこの発明の条件を満
足せず厚過ぎる場合である。この場合も、保護膜3−1,
3−2が厚過ぎるために、得られる初期C/N比及び経時C/
N比がそれぞれ42(dB)及び39(dB)で、比較例20では
保護膜内の熱拡散が増大し、全般にC/N比が低く光磁気
記録時におけるレーザ光の出力を増加させる必要もあ
り、光磁気デイスクとして充分な特性が得られない。
比較例21は、実施例3と同一条件で第1図に示す膜構成
に組成がSiOで膜厚が2000Åの保護膜3を形成した場合
である。この場合に得られる初期C/N比及び経時C/N比
は、それぞれ49(dB)及び22(dB)となり、組成がSiO
の保護膜を形成した場合には、この発明の材質で保護膜
を形成した場合に比して充分な保護機能が認められない
ことが明らかである。
比較例22は、実施例4と同一条件で、第2図に示す膜組
成に組成がSiOで膜厚が2000Åの保護膜3−1,3−2を形
成した場合である。この場合に得られる初期C/N比及び
経時C/N比はそれぞれ52(dB)及び26(dB)であり、組
成がSiOの保護膜を形成した場合には、この発明の材質
で保護膜を形成した場合に比して充分な保護機能が認め
られないことが明らかである。
比較例23は、実施例3と同一条件で第1図に示す膜構成
に組成がSi3N4で膜厚が2000Åの保護膜3を形成した場
合である。この場合も、初期C/N比及び経時C/N比はそれ
ぞれ49(dB)及び21(dB)であり、組成がSi3N4の保護
膜を形成した場合には、この発明の材質で保護膜を形成
した場合に比して充分な保護機能が認められないことが
明らかである。
比較例24は、実施例4と同一条件で第2図に示す膜構成
に組成がSi3N4で膜厚2000Åの保護膜3−1,3−2を形成
した場合である。この場合も、初期C/N比及び経時C/N比
はそれぞれ53(dB)及び26(dB)であり、組成がSi3N4
の保護膜を形成した場合には、この発明の材質で保護膜
を形成した場合に比して充分な保護機能が認められない
ことが明らかである。
各実施例においては、組成がTb0.2Fe0.55Co0.24なる光
磁気記録媒体層を使用しているが、光磁気記録媒体層の
組成は実施例のものに限らず、例えばGd−Fe−Co系の光
磁気記録媒体層など他の光磁気記録媒体層を使用すると
こも可能である。
また各実施例においては、透明基板1上に直接光磁気記
録媒体層2を形成し、この光磁気記録媒体層2上に保護
膜3を設けたものと、透明基板1上において保護膜3−
1,3−2で挾まれるようにして光磁気記録媒体層2が形
成されたものを説明した。
しかし、この発明は各実施例の構成に限るものではな
く、例えば光磁気記録媒体層2の透明基板1と反対側の
面に形成される保護膜上にさらに紫外線硬化樹脂を塗布
した構成のものも実現可能である。或はこの発明で構成
れる光磁気デイスクを互に対向させてスペーサにより対
向空間を形成し、この対向空間内の不活性ガスを充填し
た構成のものも実現可能である。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明によると透明基板
上に光磁気記録媒体層が形成される光磁気デイスクにお
いて、少なくとも光磁気記録媒体層の透明基板と反対側
の面に、組成がM0.5Zr0.5Ow(MはYもしくはAl)で表
わされる膜厚が1000Å乃至5000Åの保護膜を形成し、0.
6w1.9に設定することにより、光磁気記録媒体層が
非通気性及び非透湿性を維持した状態で保護されるため
長期耐久性を有し、成膜工程が簡単で優れた光磁気記録
再生特性を有する光磁気デイスクを提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれこの発明の光磁気デイスク
の実施例の構成を示す断面図である。 1:透明基板、2:光磁気記録媒体層、3,3−1,3−2:保護
膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上に光磁気記録媒体層が形成さ
    れ、この光磁気記録媒体層に光ビームを照射して情報の
    書込み及び読み出しを行う光磁気ディスクにおいて、少
    なくとも前記光磁気記録媒体層の前記透明基板と反対側
    の面に、組成がM0.5Zr0.5Ow(MはYもしくはAl)で表
    わされ、前記光磁気記録媒体層を保護する膜厚が1000Å
    乃至5000Åの保護膜が形成され、前記wが0.6≦w≦1.9
    に選定されてなることを特徴とする光磁気ディスク。
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