JPH0777666B2 - 裏波ビード溶接方法 - Google Patents

裏波ビード溶接方法

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JPH0777666B2
JPH0777666B2 JP13411792A JP13411792A JPH0777666B2 JP H0777666 B2 JPH0777666 B2 JP H0777666B2 JP 13411792 A JP13411792 A JP 13411792A JP 13411792 A JP13411792 A JP 13411792A JP H0777666 B2 JPH0777666 B2 JP H0777666B2
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JP
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welding
bead
welding method
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groove
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繁 中山
壽男 長谷川
将基 田中
秀夫 河原
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は裏波ビード溶接方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】裏波ビード溶接方法に関する第1従来例
としては、特開昭58−61992号公報を挙げること
ができる。この第1従来例では、図4に示すように、裏
当材を全く使用せず第1及び第2の溶接母材51、52
のそれぞれの接合部53、54を加工によってそれぞれ
突起状に形成して、第1溶接母材51の表面55からの
溶接により、その裏面56にも溶け込ませて裏波ビード
を形成するようにしている。これは、裏はつり及び裏溶
接をなくして作業性をよくすると共に、良好な裏波溶接
を行うことができるようにするためである。
【0003】ところがこの第1従来例においては、良好
な裏波ビードを形成するために、例えば突起状の接合部
53、54を形成しなければならない。これには厳しい
加工精度及び組立精度が必要で、さらに溶接条件管理が
厳しく要求される。
【0004】その一方、裏当材を使用する場合には、上
記のような厳しい精度等は要求されないものの、裏当材
の存在に起因する残留スリットが原因で継手性能に難点
がある。また裏当材の設置には、ある程度の精度が必要
であるし、またそれに応じた手数を要する。
【0005】そこで以上のような欠点を解消するため
に、本件出願人は、先の出願、特願平2−418825
号にて次のような裏波ビード溶接方法を提案している。
この第2従来例は、図5及び図6に示すように、第1溶
接部材61の溶接部裏面側に消耗式アーク溶接法による
ビードオンプレート溶接によって裏当ビード部62を形
成し、第2溶接母材63の開先裏面側端部を上記裏当ビ
ード部62に当接させるか、あるいはその近傍に配置
し、次いで開先表面側から溶接を行うことにより、上記
裏当ビード部62と開先裏面側との間に裏波ビード64
を形成するようにしたものである。この方法によれば、
第1従来例の裏波ビード溶接方法のように厳しい精度等
を必要とせず、しかも良好な裏波ビードを形成できるこ
とになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記裏波
ビード溶接方法においては、第1溶接母材61側の止端
部65の形状を最適の形状になるように溶接できても、
第2溶接母材63側の止端部66の形状は、応力が集中
する形状になり易く、疲労性能の面で劣るという欠点が
ある。特に鉄骨カラムやドラムのように溶接完了後に開
先裏面側に加工を加えられない部材では、その傾向は顕
著である。
【0007】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、厳しい精度等を
必要とせず、しかも残留スリットの存しない健全な裏波
ビードを形成することが可能であると共に、さらにそれ
に加えて良好な裏波ビードの形成を一段と容易化し、ま
た疲労性能を一段と向上できる裏波ビード溶接方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明の裏波ビ
ード溶接方法は、第1溶接母材の溶接部裏面側及び第2
溶接母材の開先裏面側に、アーク溶接法によるビードオ
ンプレート溶接によって裏当ビード部をそれぞれ形成
し、第2溶接母材の開先裏面側端部を上記裏当ビード部
に当接させるか、あるいはその近傍に配置し、次いで開
先表面側から溶接を行うことで、上記各裏当ビード部間
に裏波ビードを形成することを特徴としている。
【0009】
【作用】上記裏波ビード溶接方法においては、裏当ビー
ド部が一方の溶接母材にのみ形成されるだけでなく、両
溶接母材に形成されるので、裏波ビードの溶け落ちを防
止する裏当材としての作用が一段と強まり、ルート間隔
に多少の変動があっても裏波ビードの形成が容易とな
る。
【0010】また仮組前に、止端部7、8が形状的に最
適になるような溶接条件での施工が行え、またはその形
状の整形加工が可能となるので、特に溶接完了後に開先
裏面側に加工を加えられない部材においても疲労性能を
向上させることができる。しかも上記裏波ビード溶接方
法においては、両裏当ビード部の間に裏波ビードが形成
されるが、裏当ビート部は各母材と一体とみなせるの
で、スリットが残留することもない。
【0011】
【実施例】次にこの発明の裏波ビード溶接方法の具体的
な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1から図2はこの発明の一実施例を示している。図1
において、符号1は主板、2は立板である。立板2は、
その一端側を開先加工されている。
【0012】まず主板1の溶接部裏面側にアーク溶接法
によるビードオンプレート溶接によって裏当ビード部3
を形成する。同様に立板2の開先裏面側にも裏当ビード
部4を形成する。この溶接は、両止端部7、8の形状を
応力が集中しないような滑らかな形状になるように施工
する。あるいは裏当ビード部3、4の形成後に、この部
分を適当な研削手段で上記形状に整形加工してもよい。
溶接としては、MIG溶接、炭酸ガスアーク溶接、被覆
アーク溶接、TIG溶接等の消耗式及び非消耗式の任意
のものを選択できる。また溶接姿勢としては、立板2を
水平に配置した下向き溶接で行うのが好ましいが、もち
ろんこれに限られる訳ではない。
【0013】次に立板2の開先裏面側の端部5を、図1
のように上記裏当ビード部3の中心よりもやや左側の位
置(好ましくは、5〜8mm)に配置し、この状態で開
先表面側からアーク溶接を行う。その結果、図2に示す
ように、両裏当ビード部3、4を含んで立板2の開先裏
面側に裏波ビード6が形成される。なおこの場合、ルー
トギャップは、0〜3mm程度にし、また場合によって
は0〜2mm程度のルート面を設けるのが好ましいが、
もちろんこれに限定される訳でなはい。
【0014】上記裏波ビード溶接方法によれば、裏当材
として作用する裏当ビード部が、一方の溶接母材のみで
なく、両方の溶接母材に形成されているので、裏波ビー
ドの溶け落ちを一段と強力に防止できる。このためルー
ト間隔に多少の変動があってもよく、加工精度、組立精
度及び溶接条件管理が厳しく要求されず、裏波ビードの
形成が一段と容易となる。また溶接裏面側においては、
従来の裏当材を用いるような場合に生じていたスリット
が残留することもない。加えて仮組前に両止端部7、8
を形状的に最適にできる溶接条件を選定でき、またはそ
の形状の整形加工が可能となるので、特に溶接完了後に
開先裏面側に加工を加えられない部材においても疲労性
能を向上できる。
【0015】図3にはさらに具体的な実施例を示してい
る。これは次のような条件にて溶接を行ったものであ
る。すなわち裏当ビード部3、4は、溶接電圧20V、
溶接電流150A、溶接速度360mm/分の炭酸ガス
アーク溶接法にて形成した。この場合、立板2として
は、板厚19mm、開先角度45度のものを使用してい
る。また裏当ビード部3の中心と開先裏面との距離は5
〜6mm程度にし、ルートギャップ、ルート面は共に0
である。裏波ビード溶接は、溶接電圧30V、溶接電流
300A、溶接速度360mm/分の下向き炭酸ガスア
ーク溶接法により行っている。この方法によれば、図3
のように溶接欠陥のない、良好な溶接継手を得ることが
できる。
【0016】なお上記裏波ビード溶接方法における溶接
姿勢は、下向きに限らず、どのような姿勢であってもよ
いし、また溶接層数は単層、多層のいずれで実施しても
よい。さらに上記溶接方法を適用し得る溶接継手形状
も、図1、図2のものに限られず、種々形状に適用が可
能である。
【0017】
【発明の効果】以上のようにこの発明の裏波ビード溶接
方法によれば、両母材に一体形成された裏当ビード部に
裏当材としての機能を持たせながら裏波溶接を行うよう
にしてあるので、残留スリットの存しない良好な裏波溶
接を行いながらも、裏波ビード形成部でのギャップ裕度
が従来よりも大となる。そのため部品加工精度、組立精
度に従来のような高い精度が要求されず、また溶接可能
条件の裕度が大となり、溶接施工能率を向上し得る。
【0018】しかも裏当材を使用する場合、複雑形状の
構造物では、該複雑な形状に沿って正確に裏当材を成
形、配置する必要があるが、この発明方法ではビードオ
ンプレート溶接を行うだけでよいことから、溶接施工能
率はこの点においても向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の裏波ビード溶接方法の一実施例の溶
接前の状態の説明図である。
【図2】本発明方法の一実施例の溶接後の状態の説明図
である。
【図3】上記実施例方法により得られた溶接部の金属組
織を示す顕微鏡写真である。
【図4】第1従来例の裏波溶接継手を示す図である。
【図5】第2従来例の溶接前の状態の説明図である。
【図6】第2従来例の溶接後の状態の説明図である。
【符号の説明】
1 第1溶接母材 2 第2溶接母材 3 裏当ビード部 4 裏当ビード部 5 開先裏面側端部 6 裏波ビード 7 止端部 8 止端部
フロントページの続き (72)発明者 河原 秀夫 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 昭50−149556(JP,A) 特公 昭61−44598(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1溶接母材の溶接部裏面側及び第2溶
    接母材の開先裏面側に、アーク溶接法によるビードオン
    プレート溶接によって裏当ビード部をそれぞれ形成し、
    第2溶接母材の開先裏面側端部を上記裏当ビード部に当
    接させるか、あるいはその近傍に配置し、次いで開先表
    面側から溶接を行うことで、上記各裏当ビード部間に裏
    波ビードを形成することを特徴とする裏波ビード溶接方
    法。
JP13411792A 1992-04-08 1992-04-08 裏波ビード溶接方法 Expired - Fee Related JPH0777666B2 (ja)

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