JPH0777979A - 音声制御音響変調装置 - Google Patents
音声制御音響変調装置Info
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- JPH0777979A JPH0777979A JP5160724A JP16072493A JPH0777979A JP H0777979 A JPH0777979 A JP H0777979A JP 5160724 A JP5160724 A JP 5160724A JP 16072493 A JP16072493 A JP 16072493A JP H0777979 A JPH0777979 A JP H0777979A
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- frequency
- spectrum
- linear prediction
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10H—ELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
- G10H2250/00—Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
- G10H2250/055—Filters for musical processing or musical effects; Filter responses, filter architecture, filter coefficients or control parameters therefor
- G10H2250/101—Filter coefficient update; Adaptive filters, i.e. with filter coefficient calculation in real time
-
- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10H—ELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
- G10H2250/00—Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
- G10H2250/471—General musical sound synthesis principles, i.e. sound category-independent synthesis methods
- G10H2250/481—Formant synthesis, i.e. simulating the human speech production mechanism by exciting formant resonators, e.g. mimicking vocal tract filtering as in LPC synthesis vocoders, wherein musical instruments may be used as excitation signal to the time-varying filter estimated from a singer's speech
Landscapes
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子楽器等の音響発生装置から発生される音
を、特徴的な音声信号成分に基づいて適格に変調可能と
することを目的とする。 【構成】 フィルタ係数算出部302が、線形予測法に
よるスペクトル算出部301で算出される音声信号p
(n) の振幅スペクトルから、ホルマントに対応する複数
のピークの周波数とゲインを抽出し、複数組のフィルタ
係数を算出する。それらはフィルタ係数記憶部303に
保持される。そして、フィルタ係数記憶部303に保持
されたフィルタ係数を用いて、複数のバンドパスフィル
タ(BPF)304が構成され、これらのフィルタに楽
音信号x(n) が入力される。各フィルタ出力Yj(n)(1
≦j≦J)は累算部305で累算され、その累算出力が
ディジタル出力楽音信号z(n) として出力される。
を、特徴的な音声信号成分に基づいて適格に変調可能と
することを目的とする。 【構成】 フィルタ係数算出部302が、線形予測法に
よるスペクトル算出部301で算出される音声信号p
(n) の振幅スペクトルから、ホルマントに対応する複数
のピークの周波数とゲインを抽出し、複数組のフィルタ
係数を算出する。それらはフィルタ係数記憶部303に
保持される。そして、フィルタ係数記憶部303に保持
されたフィルタ係数を用いて、複数のバンドパスフィル
タ(BPF)304が構成され、これらのフィルタに楽
音信号x(n) が入力される。各フィルタ出力Yj(n)(1
≦j≦J)は累算部305で累算され、その累算出力が
ディジタル出力楽音信号z(n) として出力される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器等の音響発生
装置から発生される音を音声で変調することにより、発
生される音が音声に対応して変化する効果を付加するこ
とのできる音響変調装置に関する。
装置から発生される音を音声で変調することにより、発
生される音が音声に対応して変化する効果を付加するこ
とのできる音響変調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器等の音響発生装置の普及に伴
い、使用者が自分の意志をより簡単かつ効果的に出力音
に反映させることのできる音響発生装置が求められてい
る。
い、使用者が自分の意志をより簡単かつ効果的に出力音
に反映させることのできる音響発生装置が求められてい
る。
【0003】そのような装置の一形態として、使用者の
発声などによって得られる音声信号により、発生する音
響信号に変調をかけることのできるいわゆるボコーダが
ある。
発声などによって得られる音声信号により、発生する音
響信号に変調をかけることのできるいわゆるボコーダが
ある。
【0004】図14は、このようなボコーダ装置の従来
技術の説明図である。まず、人間が歌ったりしゃべった
りすることによりディジタル音声信号p(n)が生成さ
れ、一方、電子楽器などに対する演奏操作に基づいてデ
ィジタル楽音信号x(n) が生成される。
技術の説明図である。まず、人間が歌ったりしゃべった
りすることによりディジタル音声信号p(n)が生成さ
れ、一方、電子楽器などに対する演奏操作に基づいてデ
ィジタル楽音信号x(n) が生成される。
【0005】そして、DSP(Digital Signal Processo
r)などのディジタル信号処理装置において、ディジタル
楽音信号x(n) 及びディジタル音声信号p(n) に対し
て、ディジタル信号処理である#1〜#Nの複数の帯域別変
換部1401の処理が実行される。
r)などのディジタル信号処理装置において、ディジタル
楽音信号x(n) 及びディジタル音声信号p(n) に対し
て、ディジタル信号処理である#1〜#Nの複数の帯域別変
換部1401の処理が実行される。
【0006】即ち、まず、各帯域別変換部1401のバ
ンドパスフィルタ部(BPF部)1403によって、デ
ィジタル楽音信号x(n) が複数の異なる周波数帯域内に
帯域制限された複数の楽音信号成分Yi(n)に分割され
る。
ンドパスフィルタ部(BPF部)1403によって、デ
ィジタル楽音信号x(n) が複数の異なる周波数帯域内に
帯域制限された複数の楽音信号成分Yi(n)に分割され
る。
【0007】これとともに、各帯域別変換部1401の
バンドパスフィルタ部(BPF部)1402によって、
ディジタル音声信号p(n) が複数の異なる周波数帯域内
に帯域制限された複数の音声信号成分Qj(n)に分割され
る。次に、各帯域別変換部1401のエンベロープ抽出
部1406によって、音声信号成分Qj(n)のエンベロー
プ信号Rj(n)が抽出される。
バンドパスフィルタ部(BPF部)1402によって、
ディジタル音声信号p(n) が複数の異なる周波数帯域内
に帯域制限された複数の音声信号成分Qj(n)に分割され
る。次に、各帯域別変換部1401のエンベロープ抽出
部1406によって、音声信号成分Qj(n)のエンベロー
プ信号Rj(n)が抽出される。
【0008】更に、各帯域別変換部1401の乗算部1
404において、各周波数帯域の楽音信号成分Yi(n)に
各周波数帯域の音声信号成分のエンベロープ信号Rj(n)
が乗算されることにより、各周波数帯域毎に楽音信号成
分Yi(n)が音声信号成分のエンベロープ信号Rj(n)によ
って変調される。
404において、各周波数帯域の楽音信号成分Yi(n)に
各周波数帯域の音声信号成分のエンベロープ信号Rj(n)
が乗算されることにより、各周波数帯域毎に楽音信号成
分Yi(n)が音声信号成分のエンベロープ信号Rj(n)によ
って変調される。
【0009】そして、各帯域別変換部1401の乗算部
1404の出力が累算部1405で累算されることによ
り、その累算出力としてディジタル出力楽音信号z(n)
が出力される。
1404の出力が累算部1405で累算されることによ
り、その累算出力としてディジタル出力楽音信号z(n)
が出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来技
術では、各帯域別変換部1401におけるバンドパスフ
ィルタ部1402及び1403の周波数特性は固定され
ており、時々刻々変化するディジタル音声信号p(n) の
周波数特性を必ずしも適格にディジタル楽音信号x(n)
の周波数特性に反映させることができないという問題点
を有している。
術では、各帯域別変換部1401におけるバンドパスフ
ィルタ部1402及び1403の周波数特性は固定され
ており、時々刻々変化するディジタル音声信号p(n) の
周波数特性を必ずしも適格にディジタル楽音信号x(n)
の周波数特性に反映させることができないという問題点
を有している。
【0011】本発明の課題は、特徴的な音声信号成分に
基づいて適格に音響信号を変調可能とすることにある。
基づいて適格に音響信号を変調可能とすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、まず、音声信
号からその声道スペクトルに対応する周波数強度包絡成
分(振幅スペクトル又はパワースペクトル)を算出する
スペクトル算出手段を有する。このスペクトル算出手段
は、例えば、音声信号に対して線形予測分析を実行する
ことにより、線形予測係数を算出する線形予測分析手段
と、線形予測分析手段によって算出された線形予測係数
に基づいて決定される全極型の周波数強度成分を周波数
強度包絡成分として算出する全極型周波数強度成分算出
手段とから構成される。或いは、スペクトル算出手段
は、音声信号に対してフーリエ変換を実行することによ
り、周波数強度成分を算出するフーリエ変換手段と、フ
ーリエ変換手段によって算出される周波数強度成分を平
滑化することにより周波数強度包絡成分を算出する平滑
化手段とから構成される。
号からその声道スペクトルに対応する周波数強度包絡成
分(振幅スペクトル又はパワースペクトル)を算出する
スペクトル算出手段を有する。このスペクトル算出手段
は、例えば、音声信号に対して線形予測分析を実行する
ことにより、線形予測係数を算出する線形予測分析手段
と、線形予測分析手段によって算出された線形予測係数
に基づいて決定される全極型の周波数強度成分を周波数
強度包絡成分として算出する全極型周波数強度成分算出
手段とから構成される。或いは、スペクトル算出手段
は、音声信号に対してフーリエ変換を実行することによ
り、周波数強度成分を算出するフーリエ変換手段と、フ
ーリエ変換手段によって算出される周波数強度成分を平
滑化することにより周波数強度包絡成分を算出する平滑
化手段とから構成される。
【0013】次に、スペクトル算出手段により算出され
た周波数強度包絡成分から複数の有効なピークの周波数
特性を算出するピーク算出手段を有する。この有効なピ
ークは、例えば音声の声道特性におけるホルマントに対
応する。ピークの周波数特性としては、例えばピークの
周波数と強度値が算出される。
た周波数強度包絡成分から複数の有効なピークの周波数
特性を算出するピーク算出手段を有する。この有効なピ
ークは、例えば音声の声道特性におけるホルマントに対
応する。ピークの周波数特性としては、例えばピークの
周波数と強度値が算出される。
【0014】続いて、ピーク算出手段により算出された
有効なピークの周波数特性に対応する伝達特性を有する
フィルタ係数の組を、複数の有効なピークに対応して複
数組算出するフィルタ係数算出手段を有する。
有効なピークの周波数特性に対応する伝達特性を有する
フィルタ係数の組を、複数の有効なピークに対応して複
数組算出するフィルタ係数算出手段を有する。
【0015】また、フィルタ係数算出手段によって算出
された複数組のフィルタ係数を使用して、音響信号に対
して、各フィルタ係数の組に対応する複数のフィルタリ
ング処理を独立して実行するフィルタリング処理手段を
有する。
された複数組のフィルタ係数を使用して、音響信号に対
して、各フィルタ係数の組に対応する複数のフィルタリ
ング処理を独立して実行するフィルタリング処理手段を
有する。
【0016】更に、フィルタリング処理手段によって実
行される複数のフィルタリング処理手段の出力を累算し
出力音響信号として出力する累算手段を有する。
行される複数のフィルタリング処理手段の出力を累算し
出力音響信号として出力する累算手段を有する。
【0017】
【作用】スペクトル算出手段により算出された音声信号
の周波数強度包絡成分からピーク算出手段により音声の
ホルマントなどに対応する複数の有効なピークの周波数
特性が算出され、更に、フィルタ係数算出手段によっ
て、そのような有効なピークの周波数特性に対応する伝
達特性を有するフィルタ係数の組が算出される。
の周波数強度包絡成分からピーク算出手段により音声の
ホルマントなどに対応する複数の有効なピークの周波数
特性が算出され、更に、フィルタ係数算出手段によっ
て、そのような有効なピークの周波数特性に対応する伝
達特性を有するフィルタ係数の組が算出される。
【0018】フィルタリング処理手段は、上述のフィル
タ係数の組を使用して、上述の複数の有効なピークの周
波数特性を強調するような複数のフィルタ処理を音響信
号に対して独立して実行する。そして、複数のフィルタ
リング処理手段の出力が累算手段により累算され、出力
音響信号として出力される。
タ係数の組を使用して、上述の複数の有効なピークの周
波数特性を強調するような複数のフィルタ処理を音響信
号に対して独立して実行する。そして、複数のフィルタ
リング処理手段の出力が累算手段により累算され、出力
音響信号として出力される。
【0019】この結果、音響信号は、時々刻々と変化す
る音声信号のホルマントなどの有効なピークに対応する
周波数帯域が適格に強調されることになる。
る音声信号のホルマントなどの有効なピークに対応する
周波数帯域が適格に強調されることになる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
つき詳細に説明する。 <第1の実施例>構成 図1は、本発明が鍵盤楽器に適用された場合の第1の実
施例の全体構成を示すブロック図である。
つき詳細に説明する。 <第1の実施例>構成 図1は、本発明が鍵盤楽器に適用された場合の第1の実
施例の全体構成を示すブロック図である。
【0021】演奏者がキーボード109で押鍵を行った
り、或いは機能スイッチ110によって音色設定や各種
の効果設定等のスイッチ操作を行うと、それらの演奏情
報がバス117を介してCPU101に送られる。
り、或いは機能スイッチ110によって音色設定や各種
の効果設定等のスイッチ操作を行うと、それらの演奏情
報がバス117を介してCPU101に送られる。
【0022】CPU101は、ROM102に記憶され
たプログラムを実行し、RAM103をワークメモリと
して演奏情報の処理を行う。このようにして処理された
演奏情報、例えばノートオン/オフ、ベロシティ、音色
設定データなどは、バス117を介して楽音発生回路1
07に送られる。この回路は、演奏情報に従って楽音信
号を生成する。なお、楽音発生回路107における楽音
発生方式としては、例えばPCM方式、変調方式、倍音
加算方式などが用いられる。
たプログラムを実行し、RAM103をワークメモリと
して演奏情報の処理を行う。このようにして処理された
演奏情報、例えばノートオン/オフ、ベロシティ、音色
設定データなどは、バス117を介して楽音発生回路1
07に送られる。この回路は、演奏情報に従って楽音信
号を生成する。なお、楽音発生回路107における楽音
発生方式としては、例えばPCM方式、変調方式、倍音
加算方式などが用いられる。
【0023】次に、楽音発生回路107で生成されたデ
ィジタル楽音信号(以後、単に楽音信号と呼ぶ)x(n)
は、楽音信号専用のバス118を介してDSP104に
入力される。
ィジタル楽音信号(以後、単に楽音信号と呼ぶ)x(n)
は、楽音信号専用のバス118を介してDSP104に
入力される。
【0024】一方、演奏者がマイク111に向かって歌
を歌ったりしゃべったりすると、マイクアンプ112を
介して得られるアナログ音声信号がローパスフィルタ1
13を介してA/D変換器114に入力され、ディジタ
ル音声信号(以後、単に音声信号と呼ぶ)p(n) に変換
されてDSP104に入力される。なお、アナログ音声
信号はマイクロフォンからでなく、ライン入力端子LINE
IN から入力されるようにしてもよい。
を歌ったりしゃべったりすると、マイクアンプ112を
介して得られるアナログ音声信号がローパスフィルタ1
13を介してA/D変換器114に入力され、ディジタ
ル音声信号(以後、単に音声信号と呼ぶ)p(n) に変換
されてDSP104に入力される。なお、アナログ音声
信号はマイクロフォンからでなく、ライン入力端子LINE
IN から入力されるようにしてもよい。
【0025】DSP104は、A/D変換器114から
入力される音声信号p(n) に基づいてフィルタ係数の算
出処理を行い、このフィルタ係数に基づいて決定される
特性を有するバンドパスフィルタリング処理を、楽音発
生回路107から入力される楽音信号x(n) に対して実
行する。この結果、楽音信号x(n) が音声信号p(n)に
よって変調されることになる。
入力される音声信号p(n) に基づいてフィルタ係数の算
出処理を行い、このフィルタ係数に基づいて決定される
特性を有するバンドパスフィルタリング処理を、楽音発
生回路107から入力される楽音信号x(n) に対して実
行する。この結果、楽音信号x(n) が音声信号p(n)に
よって変調されることになる。
【0026】DSP104での変調処理により得られた
ディジタル出力楽音信号z(n) は、専用のバス119を
介してD/A変換器108へ送られ、ここでアナログ出
力楽音信号に変換され、アンプ115を介しスピーカ1
16から放音される。
ディジタル出力楽音信号z(n) は、専用のバス119を
介してD/A変換器108へ送られ、ここでアナログ出
力楽音信号に変換され、アンプ115を介しスピーカ1
16から放音される。
【0027】つぎに、DSPの構成および機能について
説明する。DSPの構成 図2は、DSP104の全体構成図である。
説明する。DSPの構成 図2は、DSP104の全体構成図である。
【0028】インタフェース201は、CPU101に
接続されるバス117、楽音発生回路107に接続され
るバス118、A/D変換114に接続されるバス、お
よびD/A変換器108に接続されるバス119を収容
し、各バスとDSP内部の回路とを接続する。
接続されるバス117、楽音発生回路107に接続され
るバス118、A/D変換114に接続されるバス、お
よびD/A変換器108に接続されるバス119を収容
し、各バスとDSP内部の回路とを接続する。
【0029】オペレーションROM202は、DSP1
04全体の動作を規定するマイクロプログラムを格納し
たROMであり、アドレスカウンタ203からの指定ア
ドレスに基づいて対応するプログラム命令が読み出され
る。図1のCPU101は、アドレスカウンタ203に
データをセットすることにより、オペレーションROM
202からどのプログラムを読み出して後述の変調処理
を実行するかを、アドレスカウンタ203に指示する。
04全体の動作を規定するマイクロプログラムを格納し
たROMであり、アドレスカウンタ203からの指定ア
ドレスに基づいて対応するプログラム命令が読み出され
る。図1のCPU101は、アドレスカウンタ203に
データをセットすることにより、オペレーションROM
202からどのプログラムを読み出して後述の変調処理
を実行するかを、アドレスカウンタ203に指示する。
【0030】オペレーションROM202の出力は、デ
コーダ204にも与えられ、DSP104内の各回路に
各種の制御信号を出力し、所望の動作を行わせる。一
方、DSP104の内部バスには、図1のフィルタ係数
RAM105およびワークRAM106が接続されてい
る。
コーダ204にも与えられ、DSP104内の各回路に
各種の制御信号を出力し、所望の動作を行わせる。一
方、DSP104の内部バスには、図1のフィルタ係数
RAM105およびワークRAM106が接続されてい
る。
【0031】そして、この内部バスを介して、楽音信号
x(n) 、音声信号p(n) などがDSP104に対して供
給され、又はワークRAM106に対して入出力され
る。レジスタ群207は、演算中のデータを一時記憶す
る複数のレジスタで構成され、乗算器205又は加減算
器206の各入出力端子に、内部バスを介して接続され
ている。そして、加減算器206からの演算結果(比較
結果等)に基づいたジャッジ処理を実現するため、フラ
グレジスタ208を介してアドレスカウンタ203へ、
ジャッジ結果を示すフラグ信号が送出される。
x(n) 、音声信号p(n) などがDSP104に対して供
給され、又はワークRAM106に対して入出力され
る。レジスタ群207は、演算中のデータを一時記憶す
る複数のレジスタで構成され、乗算器205又は加減算
器206の各入出力端子に、内部バスを介して接続され
ている。そして、加減算器206からの演算結果(比較
結果等)に基づいたジャッジ処理を実現するため、フラ
グレジスタ208を介してアドレスカウンタ203へ、
ジャッジ結果を示すフラグ信号が送出される。
【0032】このフラグレジスタ208の出力に応じて
アドレスカウンタ203のアドレスが変更され、そのア
ドレスに応じてオペレーションROM202からプログ
ラム命令が読み出される。このようにして、ジャッジ処
理が実現される。動作原理 次に、DSP104の機能として実現される第1の実施
例の動作原理について説明する。
アドレスカウンタ203のアドレスが変更され、そのア
ドレスに応じてオペレーションROM202からプログ
ラム命令が読み出される。このようにして、ジャッジ処
理が実現される。動作原理 次に、DSP104の機能として実現される第1の実施
例の動作原理について説明する。
【0033】図3は、第1の実施例におけるDSP10
4の機能ブロック図である。第1の実施例では、まず、
線形予測法によるスペクトル算出部301が、所定時間
間隔(10〜30msec間隔)で、音声信号p(n) に
対して、線形予測法と呼ばれる方法に基づく音声分析を
実行することにより、音声信号p(n) のスペクトルを算
出する。
4の機能ブロック図である。第1の実施例では、まず、
線形予測法によるスペクトル算出部301が、所定時間
間隔(10〜30msec間隔)で、音声信号p(n) に
対して、線形予測法と呼ばれる方法に基づく音声分析を
実行することにより、音声信号p(n) のスペクトルを算
出する。
【0034】線形予測分析法は、音声波形の標本値間に
高い相関があることを利用して、現在の音声信号p(n)
を、過去のp個(10個程度)の標本の線形結合である
予測値と現在の誤差信号の和として表そうとするもので
あり、次式で表現される。
高い相関があることを利用して、現在の音声信号p(n)
を、過去のp個(10個程度)の標本の線形結合である
予測値と現在の誤差信号の和として表そうとするもので
あり、次式で表現される。
【0035】
【数1】
【0036】数1式において、a(i) は線形予測係数
(LPC係数)、e(n) は予測誤差信号と呼ばれ、この
予測誤差信号e(n) の一定区間の平均2乗誤差を最小に
するという条件で線形予測係数を求めることを線形予測
分析( Linear Prediction Coding:LPC)という。
(LPC係数)、e(n) は予測誤差信号と呼ばれ、この
予測誤差信号e(n) の一定区間の平均2乗誤差を最小に
するという条件で線形予測係数を求めることを線形予測
分析( Linear Prediction Coding:LPC)という。
【0037】次に、線形予測分析の周波数域での意味に
ついて考えてみる。まず、予測誤差信号e(n) は、音声
信号の大部分を占める有声音区間では利得Gのインパル
ス列G・u(n) であると仮定できる。この仮定によれ
ば、数1式は次式で示される。
ついて考えてみる。まず、予測誤差信号e(n) は、音声
信号の大部分を占める有声音区間では利得Gのインパル
ス列G・u(n) であると仮定できる。この仮定によれ
ば、数1式は次式で示される。
【0038】
【数2】
【0039】そして、この数2式の両辺のz変換をとる
と、次式が得られる。
と、次式が得られる。
【0040】
【数3】
【0041】従って、次式が得られる。
【0042】
【数4】
【0043】
【数5】
【0044】
【数6】
【0045】
【数7】
【0046】これらの4つの数式より、インパルスu
(n) を伝達関数S(z) に入力した後の出力がp(n) であ
り、更に、伝達関数S(z) が、線形予測係数a(i) で決
定されるP次方程式A(z) =0の根として与えられるp
個の極による全極モデルとなることを表している。即
ち、音声信号に対して線形予測分析を行うことは、音声
信号を全極モデルで近似することと等価である。
(n) を伝達関数S(z) に入力した後の出力がp(n) であ
り、更に、伝達関数S(z) が、線形予測係数a(i) で決
定されるP次方程式A(z) =0の根として与えられるp
個の極による全極モデルとなることを表している。即
ち、音声信号に対して線形予測分析を行うことは、音声
信号を全極モデルで近似することと等価である。
【0047】音声信号が全極モデルによって近似される
場合、その極は音声スペクトルのホルマントに対応す
る。そして、線形予測係数a(i) に基づいて決定される
全極モデルに基づく任意の周波数fにおける振幅スペク
トル|S(z) |は、数6式においてz変換を複素周波数
に変換することにより得られる次の数8式を、数7式と
共に、数5式から変形される以下の数9式に代入するこ
とで、計算できる。
場合、その極は音声スペクトルのホルマントに対応す
る。そして、線形予測係数a(i) に基づいて決定される
全極モデルに基づく任意の周波数fにおける振幅スペク
トル|S(z) |は、数6式においてz変換を複素周波数
に変換することにより得られる次の数8式を、数7式と
共に、数5式から変形される以下の数9式に代入するこ
とで、計算できる。
【0048】
【数8】
【0049】
【数9】
【0050】ここで、jは複素数単位、πは円周率、f
max はナイキスト周波数である。このようにして計算さ
れる振幅スペクトル|S(z) |では、音声信号p(n) の
有声音源のピッチに帰因する調波構造の影響が除去さ
れ、声道スペクトルのホルマントによるピークが正確に
近似されている。
max はナイキスト周波数である。このようにして計算さ
れる振幅スペクトル|S(z) |では、音声信号p(n) の
有声音源のピッチに帰因する調波構造の影響が除去さ
れ、声道スペクトルのホルマントによるピークが正確に
近似されている。
【0051】以上のようにして算出される音声信号p
(n) の振幅スペクトル|S(z) |の例を、図4に示す。
この図から、線形予測係数a(i) の次数Pが10〜20
程度である場合に、音声信号p(n) の特徴であるホルマ
ントによるピーク(図中では、矢印で示されている)が
正確に表現されていることがわかる。
(n) の振幅スペクトル|S(z) |の例を、図4に示す。
この図から、線形予測係数a(i) の次数Pが10〜20
程度である場合に、音声信号p(n) の特徴であるホルマ
ントによるピーク(図中では、矢印で示されている)が
正確に表現されていることがわかる。
【0052】そこで、第1の実施例では、図3のフィル
タ係数算出部302が、線形予測法によるスペクトル算
出部301で前述した所定時間間隔毎に算出される音声
信号p(n) の振幅スペクトル|S(z) |から、やはり所
定時間間隔毎に図4の矢印などとして示されるJ組のピ
ークの周波数Fj とゲイン(振幅値)Gj (1≦j≦
J)を抽出し、上記所定時間間隔毎にそれぞれ図5に示
される特性を有する#1〜#JのJ組のバンドパスフィルタ
(BPF)のためのフィルタ係数を算出する。
タ係数算出部302が、線形予測法によるスペクトル算
出部301で前述した所定時間間隔毎に算出される音声
信号p(n) の振幅スペクトル|S(z) |から、やはり所
定時間間隔毎に図4の矢印などとして示されるJ組のピ
ークの周波数Fj とゲイン(振幅値)Gj (1≦j≦
J)を抽出し、上記所定時間間隔毎にそれぞれ図5に示
される特性を有する#1〜#JのJ組のバンドパスフィルタ
(BPF)のためのフィルタ係数を算出する。
【0053】このようにして、算出された#1〜#JのJ組
のバンドパスフィルタのためのフィルタ係数は、フィル
タ係数記憶部303に保持される。そして、このフィル
タ係数記憶部303に保持されたフィルタ係数を用い
て、それぞれ図5に示される特性を有する#1〜#JのJ個
のバンドパスフィルタ(BPF)304が構成され、こ
れらのフィルタに楽音信号x(n) が入力される。
のバンドパスフィルタのためのフィルタ係数は、フィル
タ係数記憶部303に保持される。そして、このフィル
タ係数記憶部303に保持されたフィルタ係数を用い
て、それぞれ図5に示される特性を有する#1〜#JのJ個
のバンドパスフィルタ(BPF)304が構成され、こ
れらのフィルタに楽音信号x(n) が入力される。
【0054】最後に、J個のバンドパスフィルタ304
の出力Yj(n)(1≦j≦J)が累算部305で累算さ
れ、その累算出力がディジタル出力楽音信号z(n) とし
て出力される。
の出力Yj(n)(1≦j≦J)が累算部305で累算さ
れ、その累算出力がディジタル出力楽音信号z(n) とし
て出力される。
【0055】以上の処理により、楽音信号x(n) は、時
々刻々と変化する音声信号p(n) のホルマントに対応す
る周波数帯域が適格に強調されることになる。具体的動作 まず、CPU101が実行する制御動作に基づいて楽音
発生回路107が楽音信号x(n) を生成する動作につい
ては、本発明には特には関連しないためその詳細は省略
する。
々刻々と変化する音声信号p(n) のホルマントに対応す
る周波数帯域が適格に強調されることになる。具体的動作 まず、CPU101が実行する制御動作に基づいて楽音
発生回路107が楽音信号x(n) を生成する動作につい
ては、本発明には特には関連しないためその詳細は省略
する。
【0056】図6は、DSP104(図1、図2)にお
いて、オペレーションROM202に記憶されたマイク
ロプログラムに従って実行されるボコーダ処理に関する
動作フローチャートであり、スペクトル算出処理、フィ
ルタ係数算出処理、及びバンドパスフィルタリング処理
を含む。
いて、オペレーションROM202に記憶されたマイク
ロプログラムに従って実行されるボコーダ処理に関する
動作フローチャートであり、スペクトル算出処理、フィ
ルタ係数算出処理、及びバンドパスフィルタリング処理
を含む。
【0057】この動作フローチャートに従った処理によ
り、楽音信号x(n) および音声信号p(n) に共通なサン
プリング周期毎に、図3の線形予測法によるスペクトル
算出部301、フィルタ係数算出部302、#1〜#JのJ
個のバンドパスフィルタ(BPF)304、及び累算部
305に相当する処理が、時分割処理で実行されること
によって、サンプリング周期毎にディジタル出力楽音信
号z(n) が得られ、図1のD/A変換器108に出力さ
れる。
り、楽音信号x(n) および音声信号p(n) に共通なサン
プリング周期毎に、図3の線形予測法によるスペクトル
算出部301、フィルタ係数算出部302、#1〜#JのJ
個のバンドパスフィルタ(BPF)304、及び累算部
305に相当する処理が、時分割処理で実行されること
によって、サンプリング周期毎にディジタル出力楽音信
号z(n) が得られ、図1のD/A変換器108に出力さ
れる。
【0058】まず、ステップS601で、図1のフィル
タ係数RAM105、ワークRAM106、及び図2の
DSP104内のレジスタ群207などの内容がイニシ
ャライズされる。
タ係数RAM105、ワークRAM106、及び図2の
DSP104内のレジスタ群207などの内容がイニシ
ャライズされる。
【0059】次に、ステップS602で、図1のA/D
変換器114においてサンプリング周波数fs に対応す
る周期毎に実行されるA/D変換が完了したか否かが監
視される。
変換器114においてサンプリング周波数fs に対応す
る周期毎に実行されるA/D変換が完了したか否かが監
視される。
【0060】A/D変換が完了しステップS602の判
定がYESとなると、ステップS603で、A/D変換
された音声信号p(n) がインタフェース201(図2)
から取り込まれて、ワークRAM106内の変数p(n)
へ順次格納される。これと共に、楽音発生回路107
(図1)から入力される楽音信号x(n) もインタフェー
ス201から取り込まれて、ワークRAM106内の変
数x(n) に順次格納される。なお、ワークRAM106
内の後述する3つの変数x(n) 、x(n−1)、及びx(n−
2)のそれぞれには、現在のサンプルと過去2サンプルの
連続する楽音信号が記憶されるものとする。
定がYESとなると、ステップS603で、A/D変換
された音声信号p(n) がインタフェース201(図2)
から取り込まれて、ワークRAM106内の変数p(n)
へ順次格納される。これと共に、楽音発生回路107
(図1)から入力される楽音信号x(n) もインタフェー
ス201から取り込まれて、ワークRAM106内の変
数x(n) に順次格納される。なお、ワークRAM106
内の後述する3つの変数x(n) 、x(n−1)、及びx(n−
2)のそれぞれには、現在のサンプルと過去2サンプルの
連続する楽音信号が記憶されるものとする。
【0061】次に、ステップS604で、スペクトル算
出処理が実行される。この処理の詳細な動作フローチャ
ートを図7に示す。この処理によって、前述した図3の
線形予測法によるスペクトル算出部301の機能が実現
される。
出処理が実行される。この処理の詳細な動作フローチャ
ートを図7に示す。この処理によって、前述した図3の
線形予測法によるスペクトル算出部301の機能が実現
される。
【0062】なお、このスペクトル算出処理は、図6の
動作フローチャート上では、音声信号p(n) のサンプル
が入力される毎に実行されるように示されているが、実
際には、特には図示しない時間制御処理に基づき、所定
時間(10〜30msec)に1回の割合で実行され
る。
動作フローチャート上では、音声信号p(n) のサンプル
が入力される毎に実行されるように示されているが、実
際には、特には図示しない時間制御処理に基づき、所定
時間(10〜30msec)に1回の割合で実行され
る。
【0063】図7のステップS701〜S703の処理
は、第1の実施例の動作原理において説明した線形予測
係数a(i) を算出するための処理である。そのために、
第1の実施例の動作原理の説明で前述したように、ま
ず、所定時間間隔(10〜30msec間隔)毎に、音
声信号p(n) の自己相関関数r(i)を計算する必要があ
る。
は、第1の実施例の動作原理において説明した線形予測
係数a(i) を算出するための処理である。そのために、
第1の実施例の動作原理の説明で前述したように、ま
ず、所定時間間隔(10〜30msec間隔)毎に、音
声信号p(n) の自己相関関数r(i)を計算する必要があ
る。
【0064】そこで、ステップS701で、例えばワー
クRAM106に保持されている過去に入力された所定
時間長(10〜30msec)のNサンプル分の音声信
号p(n) が切り出され、それに対してハミングウインド
ウなどのウインドウ関数が乗算される。これは、始めと
終りの切出し部分の振幅が徐々に0に近づくように音声
信号p(n) の振幅を変更することにより、それらの部分
の信号成分がスペクトル分析に与える悪影響を除去する
ための処理である。
クRAM106に保持されている過去に入力された所定
時間長(10〜30msec)のNサンプル分の音声信
号p(n) が切り出され、それに対してハミングウインド
ウなどのウインドウ関数が乗算される。これは、始めと
終りの切出し部分の振幅が徐々に0に近づくように音声
信号p(n) の振幅を変更することにより、それらの部分
の信号成分がスペクトル分析に与える悪影響を除去する
ための処理である。
【0065】なお、サンプル数Nは、サンプリング周波
数fs と上記所定時間長に依存して定まるが、一般的に
N=256〜1024サンプル程度である。次に、ステ
ップS702で、ウインドウ関数が乗算されたNサンプ
ル分の音声信号p(n) に対し、次式で定義される自己相
関関数r(i) (0≦i≦P、Pは線形予測係数の次数)
が計算される。
数fs と上記所定時間長に依存して定まるが、一般的に
N=256〜1024サンプル程度である。次に、ステ
ップS702で、ウインドウ関数が乗算されたNサンプ
ル分の音声信号p(n) に対し、次式で定義される自己相
関関数r(i) (0≦i≦P、Pは線形予測係数の次数)
が計算される。
【0066】
【数10】
【0067】続いて、ステップS703で、上述の自己
相関関数r(i) を用いて、次式で示される正規方程式と
呼ばれるP元連立1次方程式を解くことによって、線形
予測係数a(i) (1≦i≦P)が算出される。
相関関数r(i) を用いて、次式で示される正規方程式と
呼ばれるP元連立1次方程式を解くことによって、線形
予測係数a(i) (1≦i≦P)が算出される。
【0068】
【数11】
【0069】この正規方程式は、ガウス・ザイデル法な
どの一般的な連立方程式の数値計算法によって解くこと
ができるほか、Levinsonのアルゴリズムと呼ばれる方法
によっても解くことができる。これらの方法は周知の方
法であるため、その詳細な説明については省略する。な
お、線形予測係数を求めるアルゴリズムの一例は、文献
「<<電子科学シリーズ>>86 コンピュータ音声処
理」(安居院 猛・中嶋正之 著)(産報出版)の68
頁〜70頁などに開示されている。
どの一般的な連立方程式の数値計算法によって解くこと
ができるほか、Levinsonのアルゴリズムと呼ばれる方法
によっても解くことができる。これらの方法は周知の方
法であるため、その詳細な説明については省略する。な
お、線形予測係数を求めるアルゴリズムの一例は、文献
「<<電子科学シリーズ>>86 コンピュータ音声処
理」(安居院 猛・中嶋正之 著)(産報出版)の68
頁〜70頁などに開示されている。
【0070】次に、ステップS704とS705によっ
て、線形予測係数a(i) を使って、前述した数5式、数
7式、及び数8式に基づいて、振幅スペクトル|S(z)
|が計算される。
て、線形予測係数a(i) を使って、前述した数5式、数
7式、及び数8式に基づいて、振幅スペクトル|S(z)
|が計算される。
【0071】まず、振幅スペクトル特性|S(z) |にお
いて、計算すべき周波数fの変化幅Δfを次式で定義す
る。
いて、計算すべき周波数fの変化幅Δfを次式で定義す
る。
【0072】
【数12】
【0073】ここで、数8式におけるナイキスト周波数
fmax とサンプリング周波数fs は、次式で示される関
係を有する。
fmax とサンプリング周波数fs は、次式で示される関
係を有する。
【0074】
【数13】
【0075】この数13式と数12式より、次式が成立
する。
する。
【0076】
【数14】
【0077】従って、任意の周波数fは、次式で表され
る。
る。
【0078】
【数15】
【0079】数13式及び数14式より、前述した数8
式は、次式で表される。
式は、次式で表される。
【0080】
【数16】
【0081】即ち、振幅スペクトル|S(z) |は、線形
予測係数a(i) を使って、前述した数7式、数9式、及
び上述した数16式に基づいて計算することができる。
ここで、各周波数m・Δf(0≦m≦N/2)における
数16式の値は、次式で表すことができる。
予測係数a(i) を使って、前述した数7式、数9式、及
び上述した数16式に基づいて計算することができる。
ここで、各周波数m・Δf(0≦m≦N/2)における
数16式の値は、次式で表すことができる。
【0082】
【数17】
【0083】これらの値は、線形予測係数a(i) (1≦
i≦P)と値0とからなる次の数18式で示される実数
部データre(m) 、及び全ての値が0の虚数部データi
m(m)(1≦m≦N)に対して、高速フーリエ変換(F
FT)を演算し、その結果得られる前半部の実数部出力
データRE(m) と虚数部出力データIM(m) (1≦m≦
N/2)に対して、以下の数19式を演算することによ
り、計算することができる。なお、FFT演算は、周知
の演算技術であるためその詳細については省略する。
i≦P)と値0とからなる次の数18式で示される実数
部データre(m) 、及び全ての値が0の虚数部データi
m(m)(1≦m≦N)に対して、高速フーリエ変換(F
FT)を演算し、その結果得られる前半部の実数部出力
データRE(m) と虚数部出力データIM(m) (1≦m≦
N/2)に対して、以下の数19式を演算することによ
り、計算することができる。なお、FFT演算は、周知
の演算技術であるためその詳細については省略する。
【0084】
【数18】
【0085】
【数19】
【0086】この結果、直流分からナイキスト周波数f
max までの変化幅Δf毎のN/2サンプルからなる振幅
スペクトルの値|S(z) |=S(m) (1≦m≦N/2)
は、前述の数7式、数9式、及び上述の数19式に基づ
いて計算することができる。
max までの変化幅Δf毎のN/2サンプルからなる振幅
スペクトルの値|S(z) |=S(m) (1≦m≦N/2)
は、前述の数7式、数9式、及び上述の数19式に基づ
いて計算することができる。
【0087】上述した計算処理を図7の実際の処理と対
応付けると、次のようになる。まず、ステップS703
で計算された線形予測係数a(i) (1≦i≦P)と値0
とからなる次の数18式で示される実数部データre
(m) 、及び全ての値が0の虚数部データim(m) (1≦
m≦N)に対して、ステップS704で高速フーリエ変
換(FFT)の演算が実行される。
応付けると、次のようになる。まず、ステップS703
で計算された線形予測係数a(i) (1≦i≦P)と値0
とからなる次の数18式で示される実数部データre
(m) 、及び全ての値が0の虚数部データim(m) (1≦
m≦N)に対して、ステップS704で高速フーリエ変
換(FFT)の演算が実行される。
【0088】次に、ステップ705で、ステップS70
4において計算された実数部出力データRE(m) と虚数
部出力データIM(m) (1≦m≦N/2)に対して数1
9式が計算される。また、ステップS702で計算され
た自己相関関数r(i) (0≦i≦P)及びステップS7
03で計算された線形予測係数a(i) (1≦i≦P)と
に基づいて数7式の利得Gが計算される。そして、数1
9式と数7式の計算結果を使って、前述した数9式に基
づき、直流分からナイキスト周波数fmax までの変化幅
Δf毎のN/2サンプルからなる振幅スペクトル値|S
(z) |=S(m)(1≦m≦N/2)が計算される。
4において計算された実数部出力データRE(m) と虚数
部出力データIM(m) (1≦m≦N/2)に対して数1
9式が計算される。また、ステップS702で計算され
た自己相関関数r(i) (0≦i≦P)及びステップS7
03で計算された線形予測係数a(i) (1≦i≦P)と
に基づいて数7式の利得Gが計算される。そして、数1
9式と数7式の計算結果を使って、前述した数9式に基
づき、直流分からナイキスト周波数fmax までの変化幅
Δf毎のN/2サンプルからなる振幅スペクトル値|S
(z) |=S(m)(1≦m≦N/2)が計算される。
【0089】以上のスペクトル算出処理の結果得られた
振幅スペクトル値S(m) (1≦m≦N/2)は、ワーク
RAM106に保持される。続いて、図6のステップS
605で、フィルタ係数算出処理が実行される。
振幅スペクトル値S(m) (1≦m≦N/2)は、ワーク
RAM106に保持される。続いて、図6のステップS
605で、フィルタ係数算出処理が実行される。
【0090】この処理の詳細な動作フローチャートを図
8に示す。この処理によって、前述した図3のフィルタ
係数算出部302の機能が実現される。なお、このフィ
ルタ係数算出処理は、図6の動作フローチャート上で
は、音声信号p(n) のサンプルが入力される毎に実行さ
れるように示されているが、実際は、スペクトル算出処
理に同期して、所定時間(10〜30msec)に1回
の割合で実行される。
8に示す。この処理によって、前述した図3のフィルタ
係数算出部302の機能が実現される。なお、このフィ
ルタ係数算出処理は、図6の動作フローチャート上で
は、音声信号p(n) のサンプルが入力される毎に実行さ
れるように示されているが、実際は、スペクトル算出処
理に同期して、所定時間(10〜30msec)に1回
の割合で実行される。
【0091】この処理では、DSP104内のレジスタ
群207(図2)内のレジスタmの値が、ステップS8
02で2に初期設定された後、ステップS810で+1
ずつインクリメントされながら、ステップS811でN
/2を越えたと判定されるまで、ステップS803のピ
ーク検索処理が実行される。
群207(図2)内のレジスタmの値が、ステップS8
02で2に初期設定された後、ステップS810で+1
ずつインクリメントされながら、ステップS811でN
/2を越えたと判定されるまで、ステップS803のピ
ーク検索処理が実行される。
【0092】即ち、ステップS803では、レジスタm
の値に対応する離散周波数位置mの振幅スペクトル値S
(m) が、その前後の離散周波数位置m−1及びm+1の
各振幅スペクトル値S(m-1) 及びS(m+1) より大きいか
否かが判定されることによって、図4の矢印などとして
示されるピーク周波数位置が検索される。そして、ステ
ップS803の判定がYESとなることによりピーク周
波数位置mが抽出されると、以下のステップS804〜
S809の処理が実行されることにより、j番目のピー
クに対応するバンドパスフィルタリング処理のためのフ
ィルタ係数が算出される。なお、番号jに対応するレジ
スタ群207(図2)内のレジスタjの値は、ステップ
S801で1に設定された後、ステップS804〜S8
09の処理が実行される毎に、ステップS809で+1
される。
の値に対応する離散周波数位置mの振幅スペクトル値S
(m) が、その前後の離散周波数位置m−1及びm+1の
各振幅スペクトル値S(m-1) 及びS(m+1) より大きいか
否かが判定されることによって、図4の矢印などとして
示されるピーク周波数位置が検索される。そして、ステ
ップS803の判定がYESとなることによりピーク周
波数位置mが抽出されると、以下のステップS804〜
S809の処理が実行されることにより、j番目のピー
クに対応するバンドパスフィルタリング処理のためのフ
ィルタ係数が算出される。なお、番号jに対応するレジ
スタ群207(図2)内のレジスタjの値は、ステップ
S801で1に設定された後、ステップS804〜S8
09の処理が実行される毎に、ステップS809で+1
される。
【0093】まず、ステップS804で、ステップS8
03の判定がYESとなったときのピーク周波数位置m
に対応する実際のピーク周波数Fj 〔Hz〕が計算され
る。今、離散周波数位置mに対応する実際の周波数f=
Fj 〔Hz〕は、前述した数12式と数15式より、次
式で求めることができる。
03の判定がYESとなったときのピーク周波数位置m
に対応する実際のピーク周波数Fj 〔Hz〕が計算され
る。今、離散周波数位置mに対応する実際の周波数f=
Fj 〔Hz〕は、前述した数12式と数15式より、次
式で求めることができる。
【0094】
【数20】
【0095】次に、ステップS805で、ステップS8
03の判定がYESとなったときのピーク周波数位置m
に対応する振幅スペクトル値S(m) が、ピークゲインG
j として算出される。
03の判定がYESとなったときのピーク周波数位置m
に対応する振幅スペクトル値S(m) が、ピークゲインG
j として算出される。
【0096】ステップS806〜S808では、ステッ
プS804とS805で算出されたピーク周波数Fj と
ピークゲインGj に基づいて、図9に示される周波数特
性を有し、図10に示される機能構成を有するバンドパ
スフィルタリング処理のためのフィルタ係数が算出され
る。なお、帯域幅Qは、計算の簡単のため固定値とす
る。
プS804とS805で算出されたピーク周波数Fj と
ピークゲインGj に基づいて、図9に示される周波数特
性を有し、図10に示される機能構成を有するバンドパ
スフィルタリング処理のためのフィルタ係数が算出され
る。なお、帯域幅Qは、計算の簡単のため固定値とす
る。
【0097】まず、図10において、1001、100
2のZ-1として示される部分はサンプリング・クロック
1周期分の遅延を与える遅延部を表す。1003、10
04は加算部である。また、1005〜1009はそれ
ぞれ乗算部であり、それぞれフィルタ係数A0j 、A1
j 、A2j 、B1j 、及びB2j を乗算する。
2のZ-1として示される部分はサンプリング・クロック
1周期分の遅延を与える遅延部を表す。1003、10
04は加算部である。また、1005〜1009はそれ
ぞれ乗算部であり、それぞれフィルタ係数A0j 、A1
j 、A2j 、B1j 、及びB2j を乗算する。
【0098】そして、図10の機能構成を有するバンド
パスフィルタリング処理が、図9に示されるように、中
心周波数がピーク周波数Fj に等しく、ゲインがピーク
ゲインGj に等しく、帯域幅が固定値Qである周波数特
性を有するとした場合、フィルタ係数A0j 、A1j 、
A2j 、B1j 、及びB2j は、次の数21式と数22
式で算出される係数Kj と係数TXj を用いて、以下の
数23式〜数27式に基づいて算出される。
パスフィルタリング処理が、図9に示されるように、中
心周波数がピーク周波数Fj に等しく、ゲインがピーク
ゲインGj に等しく、帯域幅が固定値Qである周波数特
性を有するとした場合、フィルタ係数A0j 、A1j 、
A2j 、B1j 、及びB2j は、次の数21式と数22
式で算出される係数Kj と係数TXj を用いて、以下の
数23式〜数27式に基づいて算出される。
【0099】
【数21】
【0100】
【数22】
【0101】
【数23】
【0102】
【数24】
【0103】
【数25】
【0104】
【数26】
【0105】
【数27】
【0106】そして、ステップS804とS805で算
出されたピーク周波数Fj とピークゲインGj に基づい
て、上述の数21式と数22式の計算を行うのが、ステ
ップS806とS807であり、それらの結果を用いて
数23式〜数27式に基づいてフィルタ係数A0j 、A
1j 、A2j 、B1j 、及びB2j を算出するのが、ス
テップS808である。これらの算出されたフィルタ係
数は、フィルタ係数RAM105に保持される。
出されたピーク周波数Fj とピークゲインGj に基づい
て、上述の数21式と数22式の計算を行うのが、ステ
ップS806とS807であり、それらの結果を用いて
数23式〜数27式に基づいてフィルタ係数A0j 、A
1j 、A2j 、B1j 、及びB2j を算出するのが、ス
テップS808である。これらの算出されたフィルタ係
数は、フィルタ係数RAM105に保持される。
【0107】上述の処理の後、ステップS809で、ピ
ークの番号を示すレジスタjの値が+1される。そし
て、ステップS810、S811を介して、ステップS
803で、次のピーク周波数位置が検索される。
ークの番号を示すレジスタjの値が+1される。そし
て、ステップS810、S811を介して、ステップS
803で、次のピーク周波数位置が検索される。
【0108】以上の処理の繰返しの結果、ステップS8
11で、レジスタmの値がN/2を越えたと判定され、
その判定がYESとなると、ステップS812で、総ピ
ーク数Jが、(現在のレジスタjの値−1)として算出
され、その結果がレジスタ群207(図2)内のレジス
タJに格納される。そして、図8の動作フローチャート
で示される図6のステップS605のフィルタ係数算出
処理を終了する。
11で、レジスタmの値がN/2を越えたと判定され、
その判定がYESとなると、ステップS812で、総ピ
ーク数Jが、(現在のレジスタjの値−1)として算出
され、その結果がレジスタ群207(図2)内のレジス
タJに格納される。そして、図8の動作フローチャート
で示される図6のステップS605のフィルタ係数算出
処理を終了する。
【0109】図6のステップS606〜S611では、
所定時間(10〜30msec)に1回の割合で算出さ
れフィルタ係数RAM105に保持されている上述のJ
組のフィルタ係数を用いて、楽音信号の各サンプルx
(n) に対し、図5に示される特性を有する#1〜#JのJ回
のバンドパスフィルタリング処理が順次実行される。
所定時間(10〜30msec)に1回の割合で算出さ
れフィルタ係数RAM105に保持されている上述のJ
組のフィルタ係数を用いて、楽音信号の各サンプルx
(n) に対し、図5に示される特性を有する#1〜#JのJ回
のバンドパスフィルタリング処理が順次実行される。
【0110】今、図10の機能構成を有するバンドパス
フィルタリング処理は、
フィルタリング処理は、
【0111】
【数28】
【0112】なる離散演算処理により実現することがで
きる。そこで、図6で、バンドパスフィルタリング処理
の番号jを指示するレジスタjの値が、ステップS60
6で1に初期設定された後、ステップS610で+1ず
つインクリメントされながら、ステップS609でレジ
スタJにより示される総数Jを越えたと判定されるま
で、ステップS607で、フィルタ係数RAM105に
保持されているj組目のフィルタ係数A0j 、A1j 、
A2j 、B1j 、及びB2j を用いて、前述した数28
式で示されるバンドパスフィルタリング処理が実行され
る。
きる。そこで、図6で、バンドパスフィルタリング処理
の番号jを指示するレジスタjの値が、ステップS60
6で1に初期設定された後、ステップS610で+1ず
つインクリメントされながら、ステップS609でレジ
スタJにより示される総数Jを越えたと判定されるま
で、ステップS607で、フィルタ係数RAM105に
保持されているj組目のフィルタ係数A0j 、A1j 、
A2j 、B1j 、及びB2j を用いて、前述した数28
式で示されるバンドパスフィルタリング処理が実行され
る。
【0113】そして、ステップS608で、上述のj番
目のバンドパスフィルタリング処理の出力Yj(n)が、ワ
ークRAM106に保持されているディジタル出力楽音
信号z(n) に累算される。
目のバンドパスフィルタリング処理の出力Yj(n)が、ワ
ークRAM106に保持されているディジタル出力楽音
信号z(n) に累算される。
【0114】以上の処理の結果、ステップS609の判
定がYESとなると、ステップS611で、J回のバン
ドパスフィルタリング処理の出力Yj(n)(1≦j≦J)
を累算して得られたディジタル出力楽音信号z(n) が、
サンプリングクロックに同期したタイミングで、ワーク
RAM106からインタフェース201(図2)、及び
バス119(図1)を介してD/A変換器108(図
1)に出力される。
定がYESとなると、ステップS611で、J回のバン
ドパスフィルタリング処理の出力Yj(n)(1≦j≦J)
を累算して得られたディジタル出力楽音信号z(n) が、
サンプリングクロックに同期したタイミングで、ワーク
RAM106からインタフェース201(図2)、及び
バス119(図1)を介してD/A変換器108(図
1)に出力される。
【0115】その後は、再びステップS602の処理に
戻り、次の音声信号p(n) 及び楽音信号x(n) のサンプ
ルのための上述した一連の処理が繰り返される。以上説
明したようにして、楽音信号x(n) は、時々刻々と変化
する音声信号p(n) のホルマントに対応する周波数帯域
が適格に強調されることになる。 <第2の実施例>次に、本発明の第2の実施例につき説
明する。構成 第2の実施例の構成は、第1の実施例における図1及び
図2の構成と全く同様である。動作原理 上述した第1の実施例では、前述したように、線形予測
係数a(i) に基づいて算出される振幅スペクトルが音声
信号の特徴であるホルマントによるピークを正確に近似
できる(図4)ことを利用し、その振幅スペクトルから
複数個のピークの周波数とゲインが抽出され、図5に示
されるような特性を有する複数組のフィルタ係数が算出
され、それらのフィルタ係数を用いた複数組のバンドパ
スフィルタリング処理が実行された。
戻り、次の音声信号p(n) 及び楽音信号x(n) のサンプ
ルのための上述した一連の処理が繰り返される。以上説
明したようにして、楽音信号x(n) は、時々刻々と変化
する音声信号p(n) のホルマントに対応する周波数帯域
が適格に強調されることになる。 <第2の実施例>次に、本発明の第2の実施例につき説
明する。構成 第2の実施例の構成は、第1の実施例における図1及び
図2の構成と全く同様である。動作原理 上述した第1の実施例では、前述したように、線形予測
係数a(i) に基づいて算出される振幅スペクトルが音声
信号の特徴であるホルマントによるピークを正確に近似
できる(図4)ことを利用し、その振幅スペクトルから
複数個のピークの周波数とゲインが抽出され、図5に示
されるような特性を有する複数組のフィルタ係数が算出
され、それらのフィルタ係数を用いた複数組のバンドパ
スフィルタリング処理が実行された。
【0116】これに対し、以下に説明する第2の実施例
では、図11のDSP104の機能ブロック図として示
されるように、まず、フーリエ変換によるスペクトル算
出部1101が、所定時間(10〜30msec)分の
音声信号p(n) に対して、FFT法などによるフーリエ
変換を実行することにより、音声信号p(n) の有声音源
のピッチに帰因する調波構造を含む振幅スペクトルを算
出する。そして、フーリエ変換によるスペクトル算出部
1101は、振幅スペクトルを平滑化することによって
調波構造の影響を除去する。このようにして算出される
振幅スペクトルは、例えば図12に示されるように、音
声信号p(n) の特徴であるホルマントによるピークをほ
ぼ表現することができる。
では、図11のDSP104の機能ブロック図として示
されるように、まず、フーリエ変換によるスペクトル算
出部1101が、所定時間(10〜30msec)分の
音声信号p(n) に対して、FFT法などによるフーリエ
変換を実行することにより、音声信号p(n) の有声音源
のピッチに帰因する調波構造を含む振幅スペクトルを算
出する。そして、フーリエ変換によるスペクトル算出部
1101は、振幅スペクトルを平滑化することによって
調波構造の影響を除去する。このようにして算出される
振幅スペクトルは、例えば図12に示されるように、音
声信号p(n) の特徴であるホルマントによるピークをほ
ぼ表現することができる。
【0117】その後のフィルタ係数の算出及びそれを使
用したバンドパスフィルタの構成については、第1の実
施例の場合と全く同様である。以上の処理により、第1
の実施例の場合より少ない演算量で、フィルタ係数を算
出できる。具体的動作 上述の動作原理に基づく第2の実施例の具体的動作につ
き以下に説明する。
用したバンドパスフィルタの構成については、第1の実
施例の場合と全く同様である。以上の処理により、第1
の実施例の場合より少ない演算量で、フィルタ係数を算
出できる。具体的動作 上述の動作原理に基づく第2の実施例の具体的動作につ
き以下に説明する。
【0118】まず、DSP104で実行されるボコーダ
処理の全体的な機能は、第1の実施例において図6の動
作フローチャートで示したものと同様である。図6にお
いて、第2の実施例が第1の実施例と異なるのは、ステ
ップS604のスペクトル算出処理のみである。
処理の全体的な機能は、第1の実施例において図6の動
作フローチャートで示したものと同様である。図6にお
いて、第2の実施例が第1の実施例と異なるのは、ステ
ップS604のスペクトル算出処理のみである。
【0119】この処理の詳細な動作フローチャートを図
13に示す。この処理によって、前述した図11のフー
リエ変換によるスペクトル算出部1101の機能が実現
される。
13に示す。この処理によって、前述した図11のフー
リエ変換によるスペクトル算出部1101の機能が実現
される。
【0120】なお、このスペクトル算出処理は、図6の
動作フローチャート上では、音声信号p(n) のサンプル
が入力される毎に実行されるように示されているが、実
際には、特には図示しない時間制御処理に基づき、所定
時間(10〜30msec)に1回の割合で実行され
る。
動作フローチャート上では、音声信号p(n) のサンプル
が入力される毎に実行されるように示されているが、実
際には、特には図示しない時間制御処理に基づき、所定
時間(10〜30msec)に1回の割合で実行され
る。
【0121】まず、ステップS1301では、前述した
第1の実施例における図7のステップS701の場合と
同様の目的で、例えばワークRAM106に保持されて
いる過去に入力された所定時間長(10〜30mse
c)のNサンプル分の音声信号p(n) が切り出され、そ
れに対してハミングウインドウなどのウインドウ関数が
乗算される。
第1の実施例における図7のステップS701の場合と
同様の目的で、例えばワークRAM106に保持されて
いる過去に入力された所定時間長(10〜30mse
c)のNサンプル分の音声信号p(n) が切り出され、そ
れに対してハミングウインドウなどのウインドウ関数が
乗算される。
【0122】次に、ステップS1302で、ウインドウ
関数が乗算されたNサンプル分の音声信号p(n) が設定
される実数部データre(m) と、全ての値が0である虚
数部データim(m) (1≦m≦N)に対し、高速フーリ
エ変換(FFT)が演算される。
関数が乗算されたNサンプル分の音声信号p(n) が設定
される実数部データre(m) と、全ての値が0である虚
数部データim(m) (1≦m≦N)に対し、高速フーリ
エ変換(FFT)が演算される。
【0123】続いて、ステップS1303で、ステップ
S1302のFFT演算により得られる前半部の実数部
出力データRE(m) と虚数部出力データIM(m) (1≦
m≦N/2)に対して、以下の数29式が演算されるこ
とにより、直流分からナイキスト周波数fmax までの変
化幅Δf毎のN/2サンプルからなる振幅スペクトル値
S(m) ′(1≦m≦N/2)が算出される。
S1302のFFT演算により得られる前半部の実数部
出力データRE(m) と虚数部出力データIM(m) (1≦
m≦N/2)に対して、以下の数29式が演算されるこ
とにより、直流分からナイキスト周波数fmax までの変
化幅Δf毎のN/2サンプルからなる振幅スペクトル値
S(m) ′(1≦m≦N/2)が算出される。
【0124】
【数29】
【0125】そして、ステップS1304で、上述の振
幅スペクトル値S(m) ′(1≦m≦N/2)に対して、
平滑化の処理が実行される。この平滑化の処理は、例え
ば数10サンプル程度の周波数方向の移動平均を演算す
る処理である。この結果、有声音のピッチによる調波構
造の影響が低減された振幅スペクトル値S(m) (1≦m
≦N/2)が算出される。
幅スペクトル値S(m) ′(1≦m≦N/2)に対して、
平滑化の処理が実行される。この平滑化の処理は、例え
ば数10サンプル程度の周波数方向の移動平均を演算す
る処理である。この結果、有声音のピッチによる調波構
造の影響が低減された振幅スペクトル値S(m) (1≦m
≦N/2)が算出される。
【0126】以上説明した処理として図6のステップS
604のスペクトル算出処理が次っくされる。それ以
降、図6のステップS605のフィルタ係数算出処理で
は、上述の振幅スペクトル値S(m) (1≦m≦N/2)
に対して、第1の実施例において説明した図8と同様の
処理が実行され、この結果、所定時間(10〜30ms
ec)に1回の割合で、フィルタ係数RAM105にJ
組のフィルタ係数が得られる。
604のスペクトル算出処理が次っくされる。それ以
降、図6のステップS605のフィルタ係数算出処理で
は、上述の振幅スペクトル値S(m) (1≦m≦N/2)
に対して、第1の実施例において説明した図8と同様の
処理が実行され、この結果、所定時間(10〜30ms
ec)に1回の割合で、フィルタ係数RAM105にJ
組のフィルタ係数が得られる。
【0127】そして、第1の実施例の場合と同様にし
て、図6のステップS606〜S611で、フィルタ係
数RAM105に得られる上述したJ組のフィルタ係数
を用いて、楽音信号の各サンプルx(n) に対し、図5に
示される特性を有する#1〜#JのJ回のバンドパスフィル
タリング処理が順次実行される。 <他の実施例>上述した第1又は第2の実施例では、音
声信号p(n) の振幅スペクトル値からフィルタ係数が算
出される場合、各ピークの帯域幅Qは固定値とされた
が、処理時間が許すなら、これらは振幅スペクトルから
個別に算出されてもよい。この場合には、振幅値が各ピ
ーク値の1/2に等しいピーク周波数の前後の2つの周
波数の間隔として、帯域幅Qが算出される。
て、図6のステップS606〜S611で、フィルタ係
数RAM105に得られる上述したJ組のフィルタ係数
を用いて、楽音信号の各サンプルx(n) に対し、図5に
示される特性を有する#1〜#JのJ回のバンドパスフィル
タリング処理が順次実行される。 <他の実施例>上述した第1又は第2の実施例では、音
声信号p(n) の振幅スペクトル値からフィルタ係数が算
出される場合、各ピークの帯域幅Qは固定値とされた
が、処理時間が許すなら、これらは振幅スペクトルから
個別に算出されてもよい。この場合には、振幅値が各ピ
ーク値の1/2に等しいピーク周波数の前後の2つの周
波数の間隔として、帯域幅Qが算出される。
【0128】また、音声信号p(n) の振幅スペクトル値
は周波数が高くなるほど小さい値になるため、高い周波
数で楽音信号x(n) に対して十分な変調を行うために、
予め音声信号p(n) の高周波数成分を高域強調フィルタ
などによって強調した後に、線形予測法又はフーリエ変
換による振幅スペクトルの算出を行うようにしてもよ
い。
は周波数が高くなるほど小さい値になるため、高い周波
数で楽音信号x(n) に対して十分な変調を行うために、
予め音声信号p(n) の高周波数成分を高域強調フィルタ
などによって強調した後に、線形予測法又はフーリエ変
換による振幅スペクトルの算出を行うようにしてもよ
い。
【0129】更に、振幅スペクトルは、線形予測法及び
フーリエ変換法以外の様々な方法によって算出すること
ができ、例えばケプストラム法によって有声音のピッチ
による調波構造の影響が除去された振幅包絡スペクトル
を算出することもできる。
フーリエ変換法以外の様々な方法によって算出すること
ができ、例えばケプストラム法によって有声音のピッチ
による調波構造の影響が除去された振幅包絡スペクトル
を算出することもできる。
【0130】
【発明の効果】本発明によれば、音声信号の周波数強度
包絡成分から算出される音声のホルマントなどに対応す
る複数の有効なピークの周波数特性を強調するような複
数のフィルタ処理を音響信号に対して実行することがで
きる。このため、音響信号において、時々刻々と変化す
る音声信号のホルマントなどの有効なピークに対応する
周波数帯域を適格に強調することが可能となる。
包絡成分から算出される音声のホルマントなどに対応す
る複数の有効なピークの周波数特性を強調するような複
数のフィルタ処理を音響信号に対して実行することがで
きる。このため、音響信号において、時々刻々と変化す
る音声信号のホルマントなどの有効なピークに対応する
周波数帯域を適格に強調することが可能となる。
【図1】本発明の実施例の全体構成図である。
【図2】DSPの全体構成図である。
【図3】第1の実施例におけるDSPの機能ブロック図
である。
である。
【図4】線形予測法に基づいて算出されたスペクトルの
例を示した図である。
例を示した図である。
【図5】バンドパスフィルタの特性図である。
【図6】ボコーダ処理の動作フローチャートである。
【図7】第1の実施例におけるスペクトル算出処理の動
作フローチャートである。
作フローチャートである。
【図8】フィルタ係数算出処理の動作フローチャートで
ある。
ある。
【図9】バンドパスフィルタリング処理の周波数特性図
である。
である。
【図10】バンドパスフィルタリング処理の機能構成図
である。
である。
【図11】第2の実施例におけるDSPの機能ブロック
図である。
図である。
【図12】フーリエ変換法に基づいて算出されたスペク
トルの例を示した図である。
トルの例を示した図である。
【図13】第2の実施例におけるスペクトル算出処理の
動作フローチャートである。
動作フローチャートである。
【図14】従来技術の説明図である。
101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 DSP 105 フィルタ係数RAM 106 ワークRAM 107 楽音発生回路 108 D/A変換器 109 キーボード 110 機能スイッチ 111 マイク 112 マイクアンプ 113 ローパスフィルタ 114 A/D変換器 115 アンプ 116 スピーカ 117、118、119 バス 201 インタフェース 202 オペレーションROM 203 アドレスカウンタ 204 デコーダ 205 乗算器 206 加減器 207 レジスタ群 208 フラグレジスタ 301 線形予測法によるスペクトル算出部 302 フィルタ係数算出部 303 フィルタ係数記憶部 304 バンドパスフィルタ(BPF) 305 累算部 1101 フーリエ変換によるスペクトル算出部
Claims (3)
- 【請求項1】 音声信号からその声道スペクトルに対応
する周波数強度包絡成分を算出するスペクトル算出手段
と、 該スペクトル算出手段により算出された前記周波数強度
包絡成分から複数の有効なピークの周波数特性を算出す
るピーク算出手段と、 該ピーク算出手段により算出された前記有効なピークの
周波数特性に対応する伝達特性を有するフィルタ係数の
組を、前記複数の有効なピークに対応して複数組算出す
るフィルタ係数算出手段と、 該フィルタ係数算出手段によって算出された前記複数組
のフィルタ係数を使用して、音響信号に対して、前記各
フィルタ係数の組に対応する複数のフィルタリング処理
を独立して実行するフィルタリング処理手段と、 該フィルタリング処理手段によって実行される前記複数
のフィルタリング処理手段の出力を累算し出力音響信号
として出力する累算手段と、 を有することを特徴とする音声制御音響変調装置。 - 【請求項2】 前記スペクトル算出手段は、 前記音声信号に対して線形予測分析を実行することによ
り、線形予測係数を算出する線形予測分析手段と、 該線形予測分析手段によって算出された前記線形予測係
数に基づいて決定される全極型の周波数強度成分を前記
周波数強度包絡成分として算出する全極型周波数強度成
分算出手段と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の音声制御音響
変調装置。 - 【請求項3】 前記スペクトル算出手段は、 前記音声信号に対してフーリエ変換を実行することによ
り、周波数強度成分を算出するフーリエ変換手段と、 該フーリエ変換手段によって算出される前記周波数強度
成分を平滑化することにより前記周波数強度包絡成分を
算出する平滑化手段と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の音声制御音響
変調装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5160724A JPH0777979A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 音声制御音響変調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5160724A JPH0777979A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 音声制御音響変調装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0777979A true JPH0777979A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=15721098
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5160724A Pending JPH0777979A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 音声制御音響変調装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0777979A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006010908A (ja) * | 2004-06-24 | 2006-01-12 | Yamaha Corp | 音声効果付与装置及び音声効果付与プログラム |
| JP2006323166A (ja) * | 2005-05-19 | 2006-11-30 | Casio Comput Co Ltd | 楽音発生装置および楽音発生プログラム |
| JP2006337450A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Casio Comput Co Ltd | 楽音発生装置および楽音発生プログラム |
| WO2007088853A1 (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 音声符号化装置、音声復号装置、音声符号化システム、音声符号化方法及び音声復号方法 |
| JP2008197873A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | スペクトル分布および統計分布解析方法、スペクトル分布および統計分布解析装置、スペクトル分布および統計分布解析プログラム |
| JP2009512895A (ja) * | 2005-10-21 | 2009-03-26 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | スペクトル・ダイナミックスに基づく信号コーディング及びデコーディング |
| US8392176B2 (en) | 2006-04-10 | 2013-03-05 | Qualcomm Incorporated | Processing of excitation in audio coding and decoding |
| US8428957B2 (en) | 2007-08-24 | 2013-04-23 | Qualcomm Incorporated | Spectral noise shaping in audio coding based on spectral dynamics in frequency sub-bands |
| JP2015179143A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | カシオ計算機株式会社 | 楽曲演奏装置、楽曲演奏方法及びプログラム |
| CN114155869A (zh) * | 2020-09-08 | 2022-03-08 | 瑞昱半导体股份有限公司 | 用于进行音频透通的音频处理方法与相关装置 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5160724A patent/JPH0777979A/ja active Pending
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