JPH077863B2 - 可視光半導体レーザ装置 - Google Patents

可視光半導体レーザ装置

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JPH077863B2
JPH077863B2 JP1083107A JP8310789A JPH077863B2 JP H077863 B2 JPH077863 B2 JP H077863B2 JP 1083107 A JP1083107 A JP 1083107A JP 8310789 A JP8310789 A JP 8310789A JP H077863 B2 JPH077863 B2 JP H077863B2
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正治 本多
昌幸 庄野
隆夫 山口
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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明はAlGaInP系の可視光半導体レーザ装置に関す
る。
(ロ)従来の技術 AlGaInPは0.6μm帯のバンドギャップを有し、可視光半
導体レーザ装置の材料として用いられている。
第6図は従来のAlGaInP系半導体レーザ装置を示し、例
えば昭和63年秋季応用物理学会予稿集、4p-ZC-10、836
頁に開示されている。
図において(11)はn型GaAsからなる基板、(12)はn
型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pからなるn型クラッド層、(1
3)はアンドープの(AlXGa1-X)0.5In0.5Pからなる活性
層、(14)はp型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pからなるp型
クラッド層である。これらの層は周知のMOCVD法、MBE法
等を用いて基板(11)の一主面上に順次エピタキシャル
成長される。またp型クラッド層(14)にはエッチング
により幅5μmのリッジが形成されている。
(15)はp型クラッド層(14)上にエピタキシャル成長
されたn型GaAsからなるブロック層で、マスクによりp
型クラッド層(14)のリッジ頂部には積層されていな
い。(16)は露出したp型クラッド層(14)の頂部及び
ブロック層(15)上にエピタキシャル成長されたp型Ga
Asからなるキャップ層である。
(17)はキャップ層(16)上に形成されたAu/Zn/Auから
なるp型電極、(18)は基板(11)の他主面上に形成さ
れたAuGe/Auからなるn型電極である。
斯る装置では活性層(13)のAl組成比をx=0.1とした
時、波長649nmのレーザ光が得られる。
一方、現在、可視光レーザ光を用いた計測器やPOS(poi
nt of sales)システムに用いられるバーコードスキャ
ナの光源として波長632.8nmのHe-Neレーザが用いられて
いる。そこで、斯るHe-Neレーザと同じ波長が発振可能
であり、軽量、小型、低消費電力であるAlGaInP系半導
体レーザ装置は、He-Neレーザに代わる光源として望ま
れている。このために、上記従来装置をより短波長発振
させる必要がある。
AlGaInP系の半導体レーザ装置を短波長化する方法とし
て、 活性層のAl組成比を大きくする 活性層を超格子構造とする(Electronics Letters、V
ol.24、No.24(1988)、p.1489参照) 各層の成長温度を700℃より大とする(Japanese Jour
nal of Applied Physics、Vol.27、No.11(1988)、p.2
098参照) 活性層にZnを拡散させる(IEEE、Journal of Quantum
Electronics、QE-23、No.6(1987)、p.704参照) ことが考えられている。
しかし乍ら、の方法ではAl組成比率の増加と共に活性
層(13)の結晶性が低下するため、発振しきい値が大き
くなり、連続動作が困難となる。例えば、活性層(13)
のAl組成比をx=0.2とすると、発振波長は630〜640nm
となり、He-Neレーザの波長と略等しくなるが、発振し
きい値電流密度は10kA/cm2以上となり、実用的でなくな
る。
また、、、の方法では、装置の発振動作が不安定
になり、活性層(13)の劣化が激しくなるため、装置の
製造歩留りが低く、寿命が短いといった問題が生じる。
(ハ)発明が解決しようとする課題 したがって、本発明は装置の発振しきい値が低く、製造
歩留りが高く、且つ寿命が長いAlGaInP系の可視光半導
体レーザ装置を提供するものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、(100)面から[011]方向に5度以上傾斜し
た面を主面とするGaAs基板と、該主面上に形成されたAl
GaInPからなる活性層を含むAlGaInP系半導体層と、を備
え、上記活性層の上記AlGaInPのAl組成比を0より大き
く且つ0.15以下としたことを特徴とする。
(ホ)作用 本発明は、(100)面から[011]方向に5度以上傾斜し
た面を主面とするGaAs基板と、該主面上に形成されたAl
GaInPからなる活性層を含むAlGaInP系半導体層と、を備
え、上記活性層の上記AlGaInPのAl組成比を0より大き
く且つ0.15以下としたので、この活性層のAl組成比を0
より大きく且つ0.15以下と極力小さくしつつ発振光の短
波長化が図れる。従って、所望の波長を得る場合従来よ
りもしきい値電流の増加を抑えることができる。しか
も、本発明の構成であれば、上記活性層は結晶性が向上
し、良結晶性となるので、本発明装置の製造歩留まりは
高くなり、寿命も長くなる。
(ヘ)実施例 本発明は、AlGaInP系の半導体層のバンドギャップがGaA
s基板の面方位に依存して変化するといった現象、即
ち、GaAs基板の成長面に(100)面から[011]方向に5
度以上傾斜した面を用いることによって、この上に形成
されるAlGaInP系半導体層のバンドギャップが広がる現
象を利用するものである。またこの現象は本発明者らに
よって初めて見いだされたものである。
第2図に斯る現象の一例を示す。同図はGaAs基板の一主
面を(100)面から[011]方向に種々傾け、この上に形
成したGa0.5In0.5Pのフォトルミネッセンス(PL)から
ピークエネルギを測定したものである。また、このGa
0.5In0.5Pは成長温度710℃、成長圧力70Torrの減圧MOCV
D法を用いて形成されたものである。図から明らかな如
く、傾斜角の増加に伴いピークエネルギは増加してい
き、傾斜角が5°以上になると飽和していく。
第3図は基板の一主面上にGa0.5In0.5Pを形成し、この
上に(AlXGa1-X)0.5In0.5P(X≧0)を形成した時の(Al
XGa1-X)0.5In0.5PのAl組成比に対するフォトルミネッセ
ンスのピーク波長を示したものである。ここで基板の一
主面として、(100)面から[011]方向に0°、5°、
7°傾斜した面を夫々用いた。また一例として、Al組成
比xを0.15とし、基板の傾斜角を0°、5°とした時の
フォトルミネッセンスのスペクトルを第4図及び第5図
に示す。また、測定はいずれも室温で行った。
第3図から明らかな如く、基板傾斜によるピーク波長の
変化量はAl組成比xにかかわらず略一定となっている。
例えば第4図及び第5図に示されるようにAl組成比x=
0.15の時、傾斜角0°、5°のピーク波長は夫々642.2n
m、622.0nmであり、その変化量は約20nmとなる。また、
基板の傾斜角に対するピーク波長は、Al組成比xにかか
わらず第2図に示したGa0.5In0.5Pの場合と同様に5°
以上で飽和していく傾向にあった。
以上より、AlGaInP系の半導体レーザ装置において、基
板の一主面に(100)面から[011]方向に傾斜した面を
用いることにより、短波長化が図れることは明らかであ
る。但し本発明における基板の一主面に(100)面から
[011]方向に5°以上、好ましくは5〜7°傾斜した
面が選択される。これは、傾斜角が5°以上で最大且つ
同程度の波長変化が得られることに加え、この面上に形
成されるGa0.5In0.5P及び(AlXGa1-X)0.5In0.5Pから結晶
欠陥が急激に減少し、結晶性が向上することによる。例
えば基板の(100)面上に形成されたGa0.5In0.5Pにはヒ
ロックと呼ばれる結晶欠陥が約10000個/cm2発生してい
たが、5°傾斜した面上では100個/cm2以下となる。即
ち、本発明は、基板の一主面に(100)面から[011]方
向へ5°以上の傾斜面を用いることによって、所望の短
波長化をするのに活性層のAl組成比を極力小さくし、活
性層の結晶性の低下を抑えることにとどまらず、活性層
の結晶性を向上させることができるものである。
第1図に本発明装置の一実施例を示す。
図において、(1)はキャリア濃度2×1018cm-3のn型
GaAsからなる基板で、その一主面(1a)を研摩により
(100)面から[011]方向に5°以上、例えば5°傾斜
したものである。
(2)はバッファ層、(3)はn型クラッド層、(4)
は活性層、(5)はp型クラッド層、(6)はキャップ
層で、これらの層は成長温度620〜670℃例えば670℃、
反応室内圧力70Torrの減圧MOCVD法を用いて、基板
(1)の一主面(1a)上に順次積層される。下表にこれ
らの層の他の形成条件を示す。
(7)はキャップ層(6)上にスパッタ法を用いて積層
されたSiO2からなるブロック層で、キャップ層(6)に
達する幅6μmのストライプ溝(8)がエッチング形成
されている。
(9)は露出したキャップ層(6)上及びブロック層
(7)上にCr膜、Au膜がこの順に真空蒸着されたAu/Cr
電極からなるp型電極、(10)は基板(1)の他主面
(1b)上にCr膜、Sn膜、Au膜がこの順に真空蒸着された
Au/Sn/Cr電極からなるn型電極である。これらの電極は
400℃の熱処理によって、キャップ層(6)あるいは基
板(1)とオーミック接触する。
また、装置の動作電圧の増加を抑える目的で、p型クラ
ッド層(5)のキャップ層(6)の間にGa0.5In0.5Pか
らなる周知の中間層を設けてもよい。
以上、本実施例ではブロック層(7)にSiO2を用いた所
謂オキサイドストライプ構造のものについて説明した
が、本発明は第6図に示す従来装置の様なインナースト
ライプ構造等の他の構造にも容易に適用し得る。
また、本実施例装置では活性層(4)のAl組成比xを0.
15としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
所望の波長を得るため、種々の値が選択されることは勿
論である。例えば、He-Neレーザの代用を目的として、6
30nm程度の波長を得る場合、例えば基板(1)の傾斜角
を5°として、活性層(4)のAl組成比xを0.1〜0.15
とすれば良い。
(ト)発明の効果 本発明は、(100)面から[011]方向に5度以上傾斜し
た面を主面とするGaAs基板と、該主面上に形成されたAl
GaInPからなる活性層を含むAlGaInP系半導体層と、を備
え、上記活性層の上記AlGaInPのAl組成比を0より大き
く且つ0.15以下としたので、この活性層のAl組成比を0
より大きく且つ0.15以下と極力小さくしつつ発振光の短
波長化が図れる。従って、所望の波長を得る場合従来よ
りもしきい値電流の増加を抑えることができる。しか
も、本発明の構成であれば、上記活性層は結晶性が向上
し、良結晶性となるので、本発明装置の製造歩留まりは
高くなり、寿命も長くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一実施例を示す断面図、第2図は
基板傾斜角に対するPLピークエネルギを示す特性図、第
3図はAl組成比に対するピーク波長を示す特性図、第4
図及び第5図はAl組成比を0.15とし、基板の傾斜角を夫
々0°、5°としたときのPLスペクトル特性図、第6図
は従来装置を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 隆夫 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−128423(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(100)面から[011]方向に5度以上傾斜
    した面を主面とするGaAs基板と、該主面上に形成された
    AlGaInPからなる活性層を含むAlGaInP系半導体層と、を
    備え、上記活性層の上記AlGaInPのAl組成比を0より大
    きく且つ0.15以下としたことを特徴とする可視光半導体
    レーザ装置。
JP1083107A 1988-09-29 1989-03-31 可視光半導体レーザ装置 Expired - Lifetime JPH077863B2 (ja)

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