JPH0778991A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置および半導体装置の製造方法Info
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- JPH0778991A JPH0778991A JP16124393A JP16124393A JPH0778991A JP H0778991 A JPH0778991 A JP H0778991A JP 16124393 A JP16124393 A JP 16124393A JP 16124393 A JP16124393 A JP 16124393A JP H0778991 A JPH0778991 A JP H0778991A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】多結晶シリコン膜上にタングステンシリサイド
膜を成膜したタングステンポリサイド膜を有する半導体
装置であって、良好な低抵抗を確保しながらも、多結晶
シリコン膜とタングステンシリサイド膜との密着性に優
れ、かつゲート酸化膜へのフッ素の拡散を低減すること
ができ、しかも、キャップを成膜しなくても、その後の
熱処理工程における異常酸化も好適に防止することがで
きる半導体装置および製造方法、およびこれを利用する
ポリサイドゲートMOS構造を有する半導体装置を提供
する。 【構成】タングステンシリサイド膜18が、多結晶シリ
コン膜16との界面近傍の高シリコン組成部20、中央
の低シリコン組成部27および表面近傍の高シリコン組
成部24より構成される。
膜を成膜したタングステンポリサイド膜を有する半導体
装置であって、良好な低抵抗を確保しながらも、多結晶
シリコン膜とタングステンシリサイド膜との密着性に優
れ、かつゲート酸化膜へのフッ素の拡散を低減すること
ができ、しかも、キャップを成膜しなくても、その後の
熱処理工程における異常酸化も好適に防止することがで
きる半導体装置および製造方法、およびこれを利用する
ポリサイドゲートMOS構造を有する半導体装置を提供
する。 【構成】タングステンシリサイド膜18が、多結晶シリ
コン膜16との界面近傍の高シリコン組成部20、中央
の低シリコン組成部27および表面近傍の高シリコン組
成部24より構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多結晶シリコン膜上に
タングステンシリサイド膜を積層してなる半導体装置
(タングステンポリサイド膜)およびその製造方法、な
らびにこのタングステンポリサイド膜を利用したポリサ
イドゲートMOS構造の半導体装置に関する。
タングステンシリサイド膜を積層してなる半導体装置
(タングステンポリサイド膜)およびその製造方法、な
らびにこのタングステンポリサイド膜を利用したポリサ
イドゲートMOS構造の半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タングステンとシリコンとを有するタン
グステンシリサイド膜を多結晶シリコン上に成膜してな
るタングステンポリサイド膜が、MOS型トランジスタ
等のゲート電極として利用されている。このタングステ
ンポリサイド膜は低抵抗であり、これをゲート電極とし
て利用することによって、素子の処理速度の高速化を図
ることができる。
グステンシリサイド膜を多結晶シリコン上に成膜してな
るタングステンポリサイド膜が、MOS型トランジスタ
等のゲート電極として利用されている。このタングステ
ンポリサイド膜は低抵抗であり、これをゲート電極とし
て利用することによって、素子の処理速度の高速化を図
ることができる。
【0003】このようなタングステンポリサイド膜を有
する半導体装置を形成する際には、一例として、図4に
示されるように、シリコン基板50上に熱酸化によって
ゲート酸化膜52を成膜し、次いで、減圧CVD法によ
ってゲート酸化膜上に多結晶シリコンを成長させ、さら
に、N型不純物をイオン注入法等によって導入して多結
晶シリコン膜54を成膜する。N型多結晶シリコン膜5
4表面の自然酸化膜をHF溶液等で除去した後、CVD
法によってタングステンシリサイド膜56をN型多結晶
シリコン膜54上に気相成長させ、半導体装置60が製
造される。
する半導体装置を形成する際には、一例として、図4に
示されるように、シリコン基板50上に熱酸化によって
ゲート酸化膜52を成膜し、次いで、減圧CVD法によ
ってゲート酸化膜上に多結晶シリコンを成長させ、さら
に、N型不純物をイオン注入法等によって導入して多結
晶シリコン膜54を成膜する。N型多結晶シリコン膜5
4表面の自然酸化膜をHF溶液等で除去した後、CVD
法によってタングステンシリサイド膜56をN型多結晶
シリコン膜54上に気相成長させ、半導体装置60が製
造される。
【0004】タングステンシリサイド膜の成膜方法とし
ては、6フッ化タングステン(WF6)と、モノシラン(Si
H4)あるいはジクロルシラン(SiH2Cl2) とを原料ガスと
したCVD法(Chemical Vapor Depsition)が一般的に
用いられている。また、タングステンシリサイド膜の気
相成長においては、通常は成膜直後のタングステンシリ
サイド膜中のSi/W比が2.6〜2.8となるよう
に、原料ガスの流量比等を調整する。
ては、6フッ化タングステン(WF6)と、モノシラン(Si
H4)あるいはジクロルシラン(SiH2Cl2) とを原料ガスと
したCVD法(Chemical Vapor Depsition)が一般的に
用いられている。また、タングステンシリサイド膜の気
相成長においては、通常は成膜直後のタングステンシリ
サイド膜中のSi/W比が2.6〜2.8となるよう
に、原料ガスの流量比等を調整する。
【0005】前述のように、タングステンポリサイド膜
は低抵抗で、処理速度の早い素子が実現可能な反面、下
記のような問題点も有する。まず、タングステンシリサ
イド膜と多結晶シリコン膜との密着性が低く、両者が比
較的容易に剥離してしまうため、信頼性があまり高くな
い。また、タングステンシリサイド膜は酸化されやす
く、酸化雰囲気に入った際に容易に異常酸化を起こして
しまうため、タングステンシリサイド膜成膜の後の工程
によっては、素子の歩留りが非常に低くなってしまう。
さらに、CVDの原料ガスとしてWF6 を用いるため、タ
ングステンシリサイド膜中にフッ素が混入し、このフッ
素がその後の熱処理工程等でゲート酸化膜中に拡散して
しまうため、ゲート酸化膜の膜厚増加、ゲート酸化膜の
絶縁性の低下等が生じて信頼性が低下してしまう。
は低抵抗で、処理速度の早い素子が実現可能な反面、下
記のような問題点も有する。まず、タングステンシリサ
イド膜と多結晶シリコン膜との密着性が低く、両者が比
較的容易に剥離してしまうため、信頼性があまり高くな
い。また、タングステンシリサイド膜は酸化されやす
く、酸化雰囲気に入った際に容易に異常酸化を起こして
しまうため、タングステンシリサイド膜成膜の後の工程
によっては、素子の歩留りが非常に低くなってしまう。
さらに、CVDの原料ガスとしてWF6 を用いるため、タ
ングステンシリサイド膜中にフッ素が混入し、このフッ
素がその後の熱処理工程等でゲート酸化膜中に拡散して
しまうため、ゲート酸化膜の膜厚増加、ゲート酸化膜の
絶縁性の低下等が生じて信頼性が低下してしまう。
【0006】これらの問題点は、タングステンシリサイ
ド膜中のシリコン量を増加することによって解決するこ
とができる。しかしながら、タングステンシリサイド膜
中のシリコン量を増加すると抵抗値が増大してしまうた
め、ゲート電極等の抵抗を小さくして素子の高速化を図
るという、タングステンポリサイド膜の本来の目的を果
たすことができなくなってしまう。
ド膜中のシリコン量を増加することによって解決するこ
とができる。しかしながら、タングステンシリサイド膜
中のシリコン量を増加すると抵抗値が増大してしまうた
め、ゲート電極等の抵抗を小さくして素子の高速化を図
るという、タングステンポリサイド膜の本来の目的を果
たすことができなくなってしまう。
【0007】このような問題点を解決するため、タング
ステンシリサイド膜と多結晶シリコン膜との間に、シリ
コン組成が過剰な第2のタングステンシリサイド膜を成
膜する方法が、特開昭61−125043号公報に開示
されている。しかしながら、この方法ではタングステン
シリサイド膜の成膜直後は各膜の密着性は良好である
が、熱処理後には第2のタングステンシリサイド膜の過
剰なシリコンが多結晶シリコン膜に拡散してしまうた
め、熱処理後は両者の密着性が低下してしまうという問
題点がある。しかも、酸化雰囲気中におけるタングステ
ンシリサイド膜の異常酸化については何ら解決されてい
ないため、通常のタングステンポリサイド膜と同様に、
その後は酸化雰囲気にさらされないような工程しか選択
することができず、製造プロセスの自由度が低いという
問題点がある。
ステンシリサイド膜と多結晶シリコン膜との間に、シリ
コン組成が過剰な第2のタングステンシリサイド膜を成
膜する方法が、特開昭61−125043号公報に開示
されている。しかしながら、この方法ではタングステン
シリサイド膜の成膜直後は各膜の密着性は良好である
が、熱処理後には第2のタングステンシリサイド膜の過
剰なシリコンが多結晶シリコン膜に拡散してしまうた
め、熱処理後は両者の密着性が低下してしまうという問
題点がある。しかも、酸化雰囲気中におけるタングステ
ンシリサイド膜の異常酸化については何ら解決されてい
ないため、通常のタングステンポリサイド膜と同様に、
その後は酸化雰囲気にさらされないような工程しか選択
することができず、製造プロセスの自由度が低いという
問題点がある。
【0008】そのため、上記特開昭61−125043
号公報に開示されるタングステンポリサイド膜も含め、
タングステンポリサイド膜を利用する半導体装置の製造
においては、タングステンシリサイド膜表面の異常酸化
を防止するために、タングステンシリサイド膜を成膜し
た後、CDV法等によってシリコン酸化膜(いわゆるキ
ャップ)を成膜しており、半導体装置製造の工程増およ
びコストアップの要因となっている。
号公報に開示されるタングステンポリサイド膜も含め、
タングステンポリサイド膜を利用する半導体装置の製造
においては、タングステンシリサイド膜表面の異常酸化
を防止するために、タングステンシリサイド膜を成膜し
た後、CDV法等によってシリコン酸化膜(いわゆるキ
ャップ)を成膜しており、半導体装置製造の工程増およ
びコストアップの要因となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決することにあり、多結晶シリコ
ン膜上にタングステンシリサイド膜を成膜したタングス
テンポリサイド膜を有する半導体装置であって、良好な
低抵抗を確保しながらも、多結晶シリコン膜とタングス
テンシリサイド膜との密着性に優れ、かつゲート酸化膜
へのフッ素の拡散を低減することができ、しかも、キャ
ップを成膜しなくても、その後の熱処理工程における異
常酸化も好適に防止することができる半導体装置および
その製造方法、ならびに前記ポリサイド構造の半導体装
置より製造されるポリサイドゲートMOS構造を有する
半導体装置を提供することにある。
従来技術の問題点を解決することにあり、多結晶シリコ
ン膜上にタングステンシリサイド膜を成膜したタングス
テンポリサイド膜を有する半導体装置であって、良好な
低抵抗を確保しながらも、多結晶シリコン膜とタングス
テンシリサイド膜との密着性に優れ、かつゲート酸化膜
へのフッ素の拡散を低減することができ、しかも、キャ
ップを成膜しなくても、その後の熱処理工程における異
常酸化も好適に防止することができる半導体装置および
その製造方法、ならびに前記ポリサイド構造の半導体装
置より製造されるポリサイドゲートMOS構造を有する
半導体装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置の第1の態様は、多結晶シリコ
ン膜上にタングステンシリサイド膜を積層してなるタン
グステンポリサイド膜を有する半導体装置であって、前
記タングステンシリサイド膜が、多結晶シリコン膜との
界面近傍の高シリコン組成部、中央の低シリコン組成部
および表面近傍の高シリコン組成部より構成されること
を特徴とする半導体装置を提供する。
に、本発明の半導体装置の第1の態様は、多結晶シリコ
ン膜上にタングステンシリサイド膜を積層してなるタン
グステンポリサイド膜を有する半導体装置であって、前
記タングステンシリサイド膜が、多結晶シリコン膜との
界面近傍の高シリコン組成部、中央の低シリコン組成部
および表面近傍の高シリコン組成部より構成されること
を特徴とする半導体装置を提供する。
【0011】また、前記高シリコン組成部のSi/W原
子比が2.8超3.5未満、前記低シリコン組成部のS
i/W原子比が2.6以下であるのが好ましい。
子比が2.8超3.5未満、前記低シリコン組成部のS
i/W原子比が2.6以下であるのが好ましい。
【0012】また、本発明の半導体装置の第2の態様
は、前記半導体装置をリソグラフィによって所定形状に
整形した後、n- イオン注入、サイドウォールの形成、
マスク酸化膜の形成、n+ イオン注入、およびアニール
の工程を経て形成されたポリサイドゲートMOS構造を
有することを特徴とする半導体装置を提供する。
は、前記半導体装置をリソグラフィによって所定形状に
整形した後、n- イオン注入、サイドウォールの形成、
マスク酸化膜の形成、n+ イオン注入、およびアニール
の工程を経て形成されたポリサイドゲートMOS構造を
有することを特徴とする半導体装置を提供する。
【0013】さらに、本発明の半導体装置の製造方法
は、多結晶シリコン膜上にタングステンシリサイド膜を
積層してなるタングステンポリサイド膜を有する半導体
装置を製造するに際し、タングステンシリサイド膜の成
膜をCVD法によって行い、かつタングステンおよびシ
リコンのそれぞれの原料ガスの混合比および/またはC
VD温度を調節することにより、タングステンシリサイ
ド膜の成膜初期は高シリコン組成、成膜中期は低シリコ
ン組成、成膜後期は高シリコン組成とすることを特徴と
する半導体装置の製造方法を提供する。
は、多結晶シリコン膜上にタングステンシリサイド膜を
積層してなるタングステンポリサイド膜を有する半導体
装置を製造するに際し、タングステンシリサイド膜の成
膜をCVD法によって行い、かつタングステンおよびシ
リコンのそれぞれの原料ガスの混合比および/またはC
VD温度を調節することにより、タングステンシリサイ
ド膜の成膜初期は高シリコン組成、成膜中期は低シリコ
ン組成、成膜後期は高シリコン組成とすることを特徴と
する半導体装置の製造方法を提供する。
【0014】また、前記本発明の半導体装置の製造方法
において、前記CVD法における成膜温度が300〜5
00℃で、かつ原料ガスとして6フッ化タングステンと
モノシランとを用い、タングステンシリサイド膜の成膜
初期および後期は6フッ化タングステン/モノシランの
流量比が1/500〜1/1200、同成膜中期は6フ
ッ化タングステン/モノシランの流量比が1/50〜1
/100であるのが好ましい。
において、前記CVD法における成膜温度が300〜5
00℃で、かつ原料ガスとして6フッ化タングステンと
モノシランとを用い、タングステンシリサイド膜の成膜
初期および後期は6フッ化タングステン/モノシランの
流量比が1/500〜1/1200、同成膜中期は6フ
ッ化タングステン/モノシランの流量比が1/50〜1
/100であるのが好ましい。
【0015】あるいは、前記本発明の半導体装置の製造
方法において、前記CVD法における成膜温度が450
〜650℃で、かつ原料として6フッ化タングステンと
ジクロルシランとを用い、タングステンシリサイド膜の
成膜初期および後期は6フッ化タングステン/ジクロル
シランの流量比が1/500〜1/1200、同成膜中
期は6フッ化タングステン/ジクロルシランの流量比が
1/50〜1/100であるのが好ましい。
方法において、前記CVD法における成膜温度が450
〜650℃で、かつ原料として6フッ化タングステンと
ジクロルシランとを用い、タングステンシリサイド膜の
成膜初期および後期は6フッ化タングステン/ジクロル
シランの流量比が1/500〜1/1200、同成膜中
期は6フッ化タングステン/ジクロルシランの流量比が
1/50〜1/100であるのが好ましい。
【0016】以下、本発明の半導体装置および半導体装
置の製造方法について詳細に説明する。
置の製造方法について詳細に説明する。
【0017】図1に、本発明の半導体装置の第1の態様
の一例を概念的に示す。本発明の半導体装置は、多結晶
シリコン膜上にタングステンシリサイド膜を成膜してな
るタングステンポリサイド膜を有するもので、図1に示
される半導体装置10は、シリコン基板12上にゲート
酸化膜14が成膜され、その上に多結晶シリコン膜16
が成膜され、さらにその上にタングステンシリサイド膜
18が成膜されて構成される。すなわち、図示例におい
ては、多結晶シリコン膜16とタングステンシリサイド
膜18とによってタングステンポリサイド膜(タングス
テンポリサイド構造)が構成される。
の一例を概念的に示す。本発明の半導体装置は、多結晶
シリコン膜上にタングステンシリサイド膜を成膜してな
るタングステンポリサイド膜を有するもので、図1に示
される半導体装置10は、シリコン基板12上にゲート
酸化膜14が成膜され、その上に多結晶シリコン膜16
が成膜され、さらにその上にタングステンシリサイド膜
18が成膜されて構成される。すなわち、図示例におい
ては、多結晶シリコン膜16とタングステンシリサイド
膜18とによってタングステンポリサイド膜(タングス
テンポリサイド構造)が構成される。
【0018】半導体装置10において、ゲート酸化膜1
4の成膜方法には特に限定はなく、熱酸化等の公知の方
法がいずれも利用可能である。
4の成膜方法には特に限定はなく、熱酸化等の公知の方
法がいずれも利用可能である。
【0019】また、多結晶シリコン膜16の成膜方法に
も特に限定はなく、減圧CVD等の公知の方法で多結晶
シリコンを成膜した後、イオン注入法、POCl3 等からの
熱拡散等の方法によってN型不純物、リン等を、成膜し
た多結晶シリコンに導入して成膜すればよい。なお、多
結晶シリコン膜16の厚さには特に限定はないが、好ま
しくは100nm〜200nm程度である。
も特に限定はなく、減圧CVD等の公知の方法で多結晶
シリコンを成膜した後、イオン注入法、POCl3 等からの
熱拡散等の方法によってN型不純物、リン等を、成膜し
た多結晶シリコンに導入して成膜すればよい。なお、多
結晶シリコン膜16の厚さには特に限定はないが、好ま
しくは100nm〜200nm程度である。
【0020】多結晶シリコン膜16の上にはタングステ
ンシリサイド膜18が成膜され、タングステンポリサイ
ド膜が構成される。このタングステンシリサイド膜18
は、本発明の最も特徴的な部分で、多結晶シリコン膜1
6との界面近傍のシリコン量の多い高シリコン組成部2
0、各膜の積層方向中央部分のシリコン量の少ない低シ
リコン組成部22、およびタングステンシリサイド膜1
8(タングステンポリサイド膜)表面近傍のシリコン量
の多い高シリコン組成部24とより構成される。
ンシリサイド膜18が成膜され、タングステンポリサイ
ド膜が構成される。このタングステンシリサイド膜18
は、本発明の最も特徴的な部分で、多結晶シリコン膜1
6との界面近傍のシリコン量の多い高シリコン組成部2
0、各膜の積層方向中央部分のシリコン量の少ない低シ
リコン組成部22、およびタングステンシリサイド膜1
8(タングステンポリサイド膜)表面近傍のシリコン量
の多い高シリコン組成部24とより構成される。
【0021】すなわち、本発明の半導体装置のタングス
テンシリサイド膜18は、各膜の積層方向に、図2のグ
ラフに模式的に示されるようなSi/W原子比(以下、
Si/W比とする)分布、すなわちシリコン量の分布を
有する。なお、図3は特開昭61−125043号公報
に開示されるタングステンシリサイド膜のシリコン組成
分布である。図2および図3においては、縦軸はSi/
W比を示しており、数値が大きい程シリコン組成比が高
い。他方、横軸は膜の深さ方向を示し、左方向が膜表面
方向である。さらに、点線は900℃で30分(窒素ガ
ス等の不活性雰囲気で)アニールした後のシリコン組成
分布を示す。
テンシリサイド膜18は、各膜の積層方向に、図2のグ
ラフに模式的に示されるようなSi/W原子比(以下、
Si/W比とする)分布、すなわちシリコン量の分布を
有する。なお、図3は特開昭61−125043号公報
に開示されるタングステンシリサイド膜のシリコン組成
分布である。図2および図3においては、縦軸はSi/
W比を示しており、数値が大きい程シリコン組成比が高
い。他方、横軸は膜の深さ方向を示し、左方向が膜表面
方向である。さらに、点線は900℃で30分(窒素ガ
ス等の不活性雰囲気で)アニールした後のシリコン組成
分布を示す。
【0022】図3に示されるように、特開昭61−12
5043号公報に開示されるタングステンシリサイド膜
は、タングステンシリサイド膜の成膜直後は第2のタン
グステンシリサイド膜(WSi−2)が高シリコン組成
であるので、多結晶シリコン膜とタングステンシリサイ
ド膜との密着性は良好であるが、アニール後は第2のタ
ングステンシリサイド膜のシリコンが多結晶シリコン膜
に拡散して含有量が低下するため、密着性が低下してし
まい、しかも、膜表面に関しては、成膜直後も低シリコ
ン組成でアニール後にはさらにシリコン組成が低下する
ため、酸化雰囲気下において異常酸化を起こしやすいの
は前述のとおりである。
5043号公報に開示されるタングステンシリサイド膜
は、タングステンシリサイド膜の成膜直後は第2のタン
グステンシリサイド膜(WSi−2)が高シリコン組成
であるので、多結晶シリコン膜とタングステンシリサイ
ド膜との密着性は良好であるが、アニール後は第2のタ
ングステンシリサイド膜のシリコンが多結晶シリコン膜
に拡散して含有量が低下するため、密着性が低下してし
まい、しかも、膜表面に関しては、成膜直後も低シリコ
ン組成でアニール後にはさらにシリコン組成が低下する
ため、酸化雰囲気下において異常酸化を起こしやすいの
は前述のとおりである。
【0023】これに対し、本発明の半導体装置10はタ
ングステンシリサイド膜18が、図1および図2に示さ
れるように表面近傍の高シリコン組成部24および多結
晶シリコン膜16との界面近傍の高シリコン組成部20
を有するため、アニールした後であっても、高シリコン
組成部20および高シリコン組成部24は、共に図3に
示される従来例よりも高シリコン組成を保っている。
ングステンシリサイド膜18が、図1および図2に示さ
れるように表面近傍の高シリコン組成部24および多結
晶シリコン膜16との界面近傍の高シリコン組成部20
を有するため、アニールした後であっても、高シリコン
組成部20および高シリコン組成部24は、共に図3に
示される従来例よりも高シリコン組成を保っている。
【0024】本発明においては、上記構成を有すること
によって、加熱処理等による膜表面の異常酸化を好適に
防止することができるので、本発明を利用する半導体装
置の歩留りを大幅に向上することができ、その後の製造
プロセスの自由度も向上することができる。また、加熱
処理後も多結晶シリコン膜16とタングステンシリサイ
ド膜18との密着性を良好に保つことができ、さらにゲ
ート酸化膜14へのフッ素の拡散を防止することができ
る。しかも、表面近傍および界面近傍以外の中央部分は
低シリコン組成部22となっているので、タングステン
シリサイド膜18(タングステンポリサイド膜)の低抵
抗も確保することができる。
によって、加熱処理等による膜表面の異常酸化を好適に
防止することができるので、本発明を利用する半導体装
置の歩留りを大幅に向上することができ、その後の製造
プロセスの自由度も向上することができる。また、加熱
処理後も多結晶シリコン膜16とタングステンシリサイ
ド膜18との密着性を良好に保つことができ、さらにゲ
ート酸化膜14へのフッ素の拡散を防止することができ
る。しかも、表面近傍および界面近傍以外の中央部分は
低シリコン組成部22となっているので、タングステン
シリサイド膜18(タングステンポリサイド膜)の低抵
抗も確保することができる。
【0025】なお、多結晶シリコン膜16との界面近傍
の高シリコン組成部20のシリコン量は、好ましくはS
i/W比で2.8超3.5未満、より好ましくは2.9
〜3.1である。また、中央部分の低シリコン組成部2
2のシリコン量は、好ましくはSi/W比で2.6以
下、より好ましくは2.2〜2.5である。さらに、表
面近傍の高シリコン組成部24のシリコン量は、好まし
くはSi/W比で2.8超3.5未満、より好ましくは
3.0〜3.3である。
の高シリコン組成部20のシリコン量は、好ましくはS
i/W比で2.8超3.5未満、より好ましくは2.9
〜3.1である。また、中央部分の低シリコン組成部2
2のシリコン量は、好ましくはSi/W比で2.6以
下、より好ましくは2.2〜2.5である。さらに、表
面近傍の高シリコン組成部24のシリコン量は、好まし
くはSi/W比で2.8超3.5未満、より好ましくは
3.0〜3.3である。
【0026】各組成部におけるSi/W比を上記範囲と
することにより、耐異常酸化性、多結晶シリコン膜16
との密着性、低抵抗、ゲート酸化膜14へのフッ素侵入
の低減、良好な生産性等の優れた特性をバランスよく発
揮する半導体装置を実現可能である。
することにより、耐異常酸化性、多結晶シリコン膜16
との密着性、低抵抗、ゲート酸化膜14へのフッ素侵入
の低減、良好な生産性等の優れた特性をバランスよく発
揮する半導体装置を実現可能である。
【0027】なお、これらの高シリコン組成部20、低
シリコン組成部22および高シリコン組成部24は、互
いに明確な界面を有さず連続的に成膜されたものであっ
てもよく、あるいは各層が積層されたようにして成膜さ
れたものであってもよい。
シリコン組成部22および高シリコン組成部24は、互
いに明確な界面を有さず連続的に成膜されたものであっ
てもよく、あるいは各層が積層されたようにして成膜さ
れたものであってもよい。
【0028】このような本発明の半導体装置10のタン
グステンシリサイド膜18は、各種の公知の薄膜成膜技
術によって製造することができるが、好ましくは、CV
D法によって行い、かつタングステンおよびシリコンの
それぞれの原料ガスの流量比および/またはCVD温度
を調節する本発明の製造方法によって製造される。
グステンシリサイド膜18は、各種の公知の薄膜成膜技
術によって製造することができるが、好ましくは、CV
D法によって行い、かつタングステンおよびシリコンの
それぞれの原料ガスの流量比および/またはCVD温度
を調節する本発明の製造方法によって製造される。
【0029】すなわち、CVD法によるタングステンシ
リサイド膜の成膜は、300〜650℃程度の温度で、
原料ガスとして6フッ化タングステン(WF6) と、モノシ
ラン(SiH4)あるいはジクロルシラン(SiH2Cl2) とを用い
て行われるが、高シリコン組成部20および24を成膜
する際には、モノシランあるいはジクロルシランの流量
を増加あるいは6フッ化タングステンの流量を減少して
高シリコン組成とし、逆に、低シリコン組成部22を成
膜する際には、モノシランあるいはジクロルシランの流
量を減少あるいは6フッ化タングステンの流量を増加し
て低シリコン組成とする。また、原料ガス流量ではなく
反応温度を調整してもよく、高シリコン組成部20およ
び24を成膜する際には反応温度を高くし、逆に、低シ
リコン組成部22を成膜する際には反応温度を低くす
る。あるいは原料ガス流量の調整と反応温度の調整とを
併用してもよい。
リサイド膜の成膜は、300〜650℃程度の温度で、
原料ガスとして6フッ化タングステン(WF6) と、モノシ
ラン(SiH4)あるいはジクロルシラン(SiH2Cl2) とを用い
て行われるが、高シリコン組成部20および24を成膜
する際には、モノシランあるいはジクロルシランの流量
を増加あるいは6フッ化タングステンの流量を減少して
高シリコン組成とし、逆に、低シリコン組成部22を成
膜する際には、モノシランあるいはジクロルシランの流
量を減少あるいは6フッ化タングステンの流量を増加し
て低シリコン組成とする。また、原料ガス流量ではなく
反応温度を調整してもよく、高シリコン組成部20およ
び24を成膜する際には反応温度を高くし、逆に、低シ
リコン組成部22を成膜する際には反応温度を低くす
る。あるいは原料ガス流量の調整と反応温度の調整とを
併用してもよい。
【0030】好ましくは、原料ガスとして6フッ化タン
グステンとモノシランとを用いる場合には、CVD法に
おける成膜温度を300〜500℃、好ましくは350
〜450℃とし、原料ガスの流量比(単位SCCM 以
下同様)を、タングステンシリサイド膜の成膜初期およ
び後期は6フッ化タングステン/モノシラン=1/50
0〜1/1200、好ましくは1/800〜1/100
0とし、同成膜中期は6フッ化タングステン/モノシラ
ン=1/50〜1/100、好ましくは1/60〜1/
80に調整する。
グステンとモノシランとを用いる場合には、CVD法に
おける成膜温度を300〜500℃、好ましくは350
〜450℃とし、原料ガスの流量比(単位SCCM 以
下同様)を、タングステンシリサイド膜の成膜初期およ
び後期は6フッ化タングステン/モノシラン=1/50
0〜1/1200、好ましくは1/800〜1/100
0とし、同成膜中期は6フッ化タングステン/モノシラ
ン=1/50〜1/100、好ましくは1/60〜1/
80に調整する。
【0031】また、原料ガスとして6フッ化タングステ
ンとジクロルシランとを用いる場合には、CVD法にお
ける成膜温度を450〜650℃、好ましくは500〜
600℃とし、原料ガスの流量比を、タングステンシリ
サイド膜の成膜初期および後期は6フッ化タングステン
/ジクロルシラン=1/500〜1/1200、好まし
くは1/800〜1/1000とし、同成膜中期は6フ
ッ化タングステン/ジクロルシラン=1/50〜1/1
00、好ましくは1/60〜1/80に調整する。
ンとジクロルシランとを用いる場合には、CVD法にお
ける成膜温度を450〜650℃、好ましくは500〜
600℃とし、原料ガスの流量比を、タングステンシリ
サイド膜の成膜初期および後期は6フッ化タングステン
/ジクロルシラン=1/500〜1/1200、好まし
くは1/800〜1/1000とし、同成膜中期は6フ
ッ化タングステン/ジクロルシラン=1/50〜1/1
00、好ましくは1/60〜1/80に調整する。
【0032】CVD法によるタングステンシリサイド膜
18の成膜条件を上記範囲に調整することにより、高シ
リコン組成部20、低シリコン組成部22および高シリ
コン組成部24の組成を好適に前述の好ましい範囲に制
御することが可能であり、優れた特性を有する半導体装
置を容易かつ安定して製造することができる。
18の成膜条件を上記範囲に調整することにより、高シ
リコン組成部20、低シリコン組成部22および高シリ
コン組成部24の組成を好適に前述の好ましい範囲に制
御することが可能であり、優れた特性を有する半導体装
置を容易かつ安定して製造することができる。
【0033】本発明の第2の態様は、このような本発明
の第1の態様の半導体装置を用いて形成したポリサイド
ゲートMOS構造を有する半導体装置、すなわちポリサ
イドゲート構造を持つMOS型トランジスタである。図
4(a),(b)および(c)に、本発明の第2の態様
の半導体装置(ポリサイドゲートMOS型トランジス
タ)およびその製造例の一例を概念的に示す。なお、図
4(a′),(b′)および(c′)には、比較のた
め、前述の図5に示される従来の半導体装置60に特開
昭61−125043号公報を応用した例を示す。な
お、図4において、本発明例は図中左側の(a)〜
(c)、従来例は図中右側の(a′)〜(c′)でそれ
ぞれ示し、従来例における第2タングステンシリサイド
膜は符号56aで示す。
の第1の態様の半導体装置を用いて形成したポリサイド
ゲートMOS構造を有する半導体装置、すなわちポリサ
イドゲート構造を持つMOS型トランジスタである。図
4(a),(b)および(c)に、本発明の第2の態様
の半導体装置(ポリサイドゲートMOS型トランジス
タ)およびその製造例の一例を概念的に示す。なお、図
4(a′),(b′)および(c′)には、比較のた
め、前述の図5に示される従来の半導体装置60に特開
昭61−125043号公報を応用した例を示す。な
お、図4において、本発明例は図中左側の(a)〜
(c)、従来例は図中右側の(a′)〜(c′)でそれ
ぞれ示し、従来例における第2タングステンシリサイド
膜は符号56aで示す。
【0034】図4(a)〜(c)に示される本発明の半
導体装置(以下、従来例も同様)は、前述の図1に示さ
れる半導体装置10を利用したもので、まず、半導体装
置10上に、形成するゲート電極の形状に応じたレジス
トパターンを有するレジスト層30を形成する。なお利
用するレジストおよびレジスト層の形成方法には特に限
定はなく、公知のレジストおよび形成方法がいずれも利
用可能である。
導体装置(以下、従来例も同様)は、前述の図1に示さ
れる半導体装置10を利用したもので、まず、半導体装
置10上に、形成するゲート電極の形状に応じたレジス
トパターンを有するレジスト層30を形成する。なお利
用するレジストおよびレジスト層の形成方法には特に限
定はなく、公知のレジストおよび形成方法がいずれも利
用可能である。
【0035】次いで、反応性イオンエッチング等によっ
てタングステンシリサイド膜18をエッチングしてゲー
トを形成し、レジスト層30を除去する。レジスト層3
0を除去した後、n- イオンを注入してn- 層32を形
成し、さらにCVDシリコン酸化膜等を体積後、異方性
エッチングによる全面エッチバック法等によってサイド
ウォール34を形成する。
てタングステンシリサイド膜18をエッチングしてゲー
トを形成し、レジスト層30を除去する。レジスト層3
0を除去した後、n- イオンを注入してn- 層32を形
成し、さらにCVDシリコン酸化膜等を体積後、異方性
エッチングによる全面エッチバック法等によってサイド
ウォール34を形成する。
【0036】サイドウォール34を形成した後、熱酸化
あるいは減圧CVD法によってゲート上および活性領域
上にマスク酸化膜(SiO2 膜)36を形成する。ここ
で、タングステンシリサイド膜18が高シリコン組成部
20、低シリコン組成部22および高シリコン組成部2
4より構成される本発明においては、図4(c)に示さ
れるように良好なマスク酸化膜36が形成されるが、第
2タングステンシリサイド膜56aしか有さない従来の
半導体装置60では、図4(c′)に示されるように、
タングステンシリサイド膜56の表面が異常酸化を起こ
してしまい、製品として使用できない場合が多い(歩留
まりが低い)。なお、従来例においては、減圧CVD法
によるマスク酸化膜36形成の場合でも、入炉時の巻き
込み大気によって異常酸化を起こしてしまう。
あるいは減圧CVD法によってゲート上および活性領域
上にマスク酸化膜(SiO2 膜)36を形成する。ここ
で、タングステンシリサイド膜18が高シリコン組成部
20、低シリコン組成部22および高シリコン組成部2
4より構成される本発明においては、図4(c)に示さ
れるように良好なマスク酸化膜36が形成されるが、第
2タングステンシリサイド膜56aしか有さない従来の
半導体装置60では、図4(c′)に示されるように、
タングステンシリサイド膜56の表面が異常酸化を起こ
してしまい、製品として使用できない場合が多い(歩留
まりが低い)。なお、従来例においては、減圧CVD法
によるマスク酸化膜36形成の場合でも、入炉時の巻き
込み大気によって異常酸化を起こしてしまう。
【0037】マスク酸化膜36を形成したら、n+ イオ
ンを注入して、さらにアニールを行いソース電極、ドレ
イン電極およびゲート電極が形成され、ポリサイドゲー
ト構造を持つMOS型トランジスタが得られる。このよ
うにしてMOS型トランジスタを製造した後、層間膜形
成、コンタクト形成、配線形成等の各種の工程が行わ
れ、本発明の半導体装置とされる。なお、MOS型トラ
ンジスタ作製後の各種の工程には全く限定はなく、半導
体装置の用途等に応じて公知の方法がすべて利用可能で
ある。
ンを注入して、さらにアニールを行いソース電極、ドレ
イン電極およびゲート電極が形成され、ポリサイドゲー
ト構造を持つMOS型トランジスタが得られる。このよ
うにしてMOS型トランジスタを製造した後、層間膜形
成、コンタクト形成、配線形成等の各種の工程が行わ
れ、本発明の半導体装置とされる。なお、MOS型トラ
ンジスタ作製後の各種の工程には全く限定はなく、半導
体装置の用途等に応じて公知の方法がすべて利用可能で
ある。
【0038】以上、本発明の半導体装置および半導体装
置の製造方法について説明したが、本発明は以上の例に
限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、各種の変更および改良を行ってもよいのはもちろん
である。
置の製造方法について説明したが、本発明は以上の例に
限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、各種の変更および改良を行ってもよいのはもちろん
である。
【0039】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明
をより詳細に説明する。
をより詳細に説明する。
【0040】図1に示されるように、シリコン基板12
上に熱酸化によってゲート酸化膜14を成膜し、さら
に、モノシラン(SiH4)を原料ガスとする減圧CVD法に
よって、厚さ1500Åの多結晶シリコン膜16を成膜
した。
上に熱酸化によってゲート酸化膜14を成膜し、さら
に、モノシラン(SiH4)を原料ガスとする減圧CVD法に
よって、厚さ1500Åの多結晶シリコン膜16を成膜
した。
【0041】次いで、CVD法によってタングステンシ
リサイド膜18を成膜し、図1に示される本発明の半導
体装置10を作製した。原料ガスは6フッ化タングステ
ン(WF6) とモノシラン(SiH4)を用い、温度を450℃均
一として、成膜初期、中期および後期で原料ガスの流量
(SCCM)比を変更して、高シリコン組成部20、低
シリコン組成部22および高シリコン組成部24とし
た。すなわち、初期はWF6 /SiH4 =1/900で
20秒間成膜を行って高シリコン組成部20とし;中期
はWF6 /SiH4 =1/100で120秒間成膜を行
って低シリコン組成部22とし;さらに、後期はWF6
/SiH4 =1/900で20秒間成膜を行って高シリ
コン組成部24とした。
リサイド膜18を成膜し、図1に示される本発明の半導
体装置10を作製した。原料ガスは6フッ化タングステ
ン(WF6) とモノシラン(SiH4)を用い、温度を450℃均
一として、成膜初期、中期および後期で原料ガスの流量
(SCCM)比を変更して、高シリコン組成部20、低
シリコン組成部22および高シリコン組成部24とし
た。すなわち、初期はWF6 /SiH4 =1/900で
20秒間成膜を行って高シリコン組成部20とし;中期
はWF6 /SiH4 =1/100で120秒間成膜を行
って低シリコン組成部22とし;さらに、後期はWF6
/SiH4 =1/900で20秒間成膜を行って高シリ
コン組成部24とした。
【0042】その結果、高シリコン組成部20のSi/
W比が2.9、低シリコン組成部22のSi/W比が
2.6、高シリコン組成部24のSi/W比が2.9の
タングステンシリサイド膜18を成膜することができ
た。また、タングステンシリサイド膜18の膜厚は20
00Åであった。
W比が2.9、低シリコン組成部22のSi/W比が
2.6、高シリコン組成部24のSi/W比が2.9の
タングステンシリサイド膜18を成膜することができ
た。また、タングステンシリサイド膜18の膜厚は20
00Åであった。
【0043】このようにして得られた多結晶シリコン膜
16とタングステンシリサイド膜18とより構成される
タングステンポリサイド膜を有する本発明の半導体装置
10と、通常のタングステンシリサイド膜を有する以外
は全く同様の、図5に示される従来の半導体装置60に
ついて、不活性雰囲気下で900℃で30分アニールし
た後、各種の特性を検討した。
16とタングステンシリサイド膜18とより構成される
タングステンポリサイド膜を有する本発明の半導体装置
10と、通常のタングステンシリサイド膜を有する以外
は全く同様の、図5に示される従来の半導体装置60に
ついて、不活性雰囲気下で900℃で30分アニールし
た後、各種の特性を検討した。
【0044】まず、ゲート酸化膜14へのフッ素の突き
抜け量をSIMS分析によって測定したところ、従来の
半導体装置では5×1020cm-3であったのに対し、本発
明の半導体装置10においては1×1020cm-3と大幅に
減少していた。また、900℃で30分のアニールによ
って膜表面に生成した酸化膜をHF溶液によって除去し
た後に加熱したところ、従来品は10%O2 環境下で7
00℃で10分間加熱したところ異常酸化を起こした
が、本発明の半導体装置10は、同様の条件下で750
℃の温度までは異常酸化を起こすことはなかった。さら
に、抵抗は本発明の半導体装置10および従来の半導体
装置共に5Ω/□で、本発明の半導体装置10に抵抗値
の上昇は見られなかった。
抜け量をSIMS分析によって測定したところ、従来の
半導体装置では5×1020cm-3であったのに対し、本発
明の半導体装置10においては1×1020cm-3と大幅に
減少していた。また、900℃で30分のアニールによ
って膜表面に生成した酸化膜をHF溶液によって除去し
た後に加熱したところ、従来品は10%O2 環境下で7
00℃で10分間加熱したところ異常酸化を起こした
が、本発明の半導体装置10は、同様の条件下で750
℃の温度までは異常酸化を起こすことはなかった。さら
に、抵抗は本発明の半導体装置10および従来の半導体
装置共に5Ω/□で、本発明の半導体装置10に抵抗値
の上昇は見られなかった。
【0045】このような特性を示す本発明の半導体装置
10に、図4(a)に示される様にレジスト層30を形
成し、反応性イオンエッチングによってタングステンシ
リサイド膜18をエッチングしてゲートを形成し、レジ
スト層30を除去した。次いで、n- イオンを注入して
n- 層32を形成し、さらにCVDシリコン酸化膜によ
ってサイドウォール34を形成した。この時点でのタン
グステンシリサイド18の組成は、高シリコン組成部2
4のSi/W比が2.65、低シリコン組成部22のS
i/W比が2.55、高シリコン組成部20のSi/W
比が2.45であった。
10に、図4(a)に示される様にレジスト層30を形
成し、反応性イオンエッチングによってタングステンシ
リサイド膜18をエッチングしてゲートを形成し、レジ
スト層30を除去した。次いで、n- イオンを注入して
n- 層32を形成し、さらにCVDシリコン酸化膜によ
ってサイドウォール34を形成した。この時点でのタン
グステンシリサイド18の組成は、高シリコン組成部2
4のSi/W比が2.65、低シリコン組成部22のS
i/W比が2.55、高シリコン組成部20のSi/W
比が2.45であった。
【0046】サイドウォール34を形成した後、800
℃の温度下で減圧CVD装置に入炉し、マスク酸化膜
(SiO2 膜)36を成膜した。その結果、本発明の半
導体装置10においては、タングステンシリサイド膜1
8が異常酸化されることなく、図4(c)に示されるよ
うに良好なマスク酸化膜36を形成することができた。
なお、前述の従来の半導体装置60についても、同様の
工程を経てマスク酸化膜を成膜したが、図4(c′)に
示されるように、タングステンシリサイド膜56の表面
が異常酸化を起こしてしまい、製品として使用できなか
った。これは、入炉時の巻き込み大気により入炉温度下
で異常酸化したものである。
℃の温度下で減圧CVD装置に入炉し、マスク酸化膜
(SiO2 膜)36を成膜した。その結果、本発明の半
導体装置10においては、タングステンシリサイド膜1
8が異常酸化されることなく、図4(c)に示されるよ
うに良好なマスク酸化膜36を形成することができた。
なお、前述の従来の半導体装置60についても、同様の
工程を経てマスク酸化膜を成膜したが、図4(c′)に
示されるように、タングステンシリサイド膜56の表面
が異常酸化を起こしてしまい、製品として使用できなか
った。これは、入炉時の巻き込み大気により入炉温度下
で異常酸化したものである。
【0047】マスク酸化膜36を形成した後、n+ イオ
ンを注入して、さらに不活性雰囲気下で900℃で30
分アニールを行い、ソース電極、ドレイン電極およびゲ
ート電極を持つポリサイドゲート構造を持つMOS型ト
ランジスタが得られた。このMOS型トランジスタを用
いて、層間膜形成、コンタクト形成、配線形成等の各種
の工程を施してスタティックランダムアクセスメモリ
(SRAM)を作製したところ、高速処理が可能で信頼
性の高い、優れた特性を有する半導体装置を製造するこ
とができた。
ンを注入して、さらに不活性雰囲気下で900℃で30
分アニールを行い、ソース電極、ドレイン電極およびゲ
ート電極を持つポリサイドゲート構造を持つMOS型ト
ランジスタが得られた。このMOS型トランジスタを用
いて、層間膜形成、コンタクト形成、配線形成等の各種
の工程を施してスタティックランダムアクセスメモリ
(SRAM)を作製したところ、高速処理が可能で信頼
性の高い、優れた特性を有する半導体装置を製造するこ
とができた。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多結晶シリコン膜上にタングステンシリサイド膜を成膜
したタングステンポリサイド膜を有する半導体装置、お
よびこのタングステンポリサイド膜をゲートとするMO
S型構造のトランジスタなどの半導体装置において、良
好な低抵抗を確保しながらも、高い多結晶シリコン膜と
タングステンシリサイド膜との密着性、ゲート酸化膜へ
のフッ素の拡散低減、キャップを成膜しなくてもその後
の熱処理工程におけるタングステンシリサイド膜の異常
酸化の防止、等を行うことができ、高速処理、ゲート酸
化膜の高信頼性等の優れた特性を有する半導体装置を、
高い歩留まりで、安定して、しかも簡易な工程で製造す
ることができる。
多結晶シリコン膜上にタングステンシリサイド膜を成膜
したタングステンポリサイド膜を有する半導体装置、お
よびこのタングステンポリサイド膜をゲートとするMO
S型構造のトランジスタなどの半導体装置において、良
好な低抵抗を確保しながらも、高い多結晶シリコン膜と
タングステンシリサイド膜との密着性、ゲート酸化膜へ
のフッ素の拡散低減、キャップを成膜しなくてもその後
の熱処理工程におけるタングステンシリサイド膜の異常
酸化の防止、等を行うことができ、高速処理、ゲート酸
化膜の高信頼性等の優れた特性を有する半導体装置を、
高い歩留まりで、安定して、しかも簡易な工程で製造す
ることができる。
【図1】本発明の第1の態様の半導体装置の一例を模式
的に示す図である。
的に示す図である。
【図2】本発明の半導体装置のタングステンシリサイド
膜におけるシリコン組成を模式的に示すグラフである。
膜におけるシリコン組成を模式的に示すグラフである。
【図3】従来の半導体装置のタングステンシリサイド膜
におけるシリコン組成を模式的に示すグラフである。
におけるシリコン組成を模式的に示すグラフである。
【図4】(a)〜(c)は図1に示される本発明の半導
体装置を用いた本発明の第2の態様の半導体装置の製造
工程を、(a′)〜(c′)は従来の半導体装置の製造
工程を、それぞれ模式的に示す図である。
体装置を用いた本発明の第2の態様の半導体装置の製造
工程を、(a′)〜(c′)は従来の半導体装置の製造
工程を、それぞれ模式的に示す図である。
【図5】従来の半導体装置の一例を模式的に示す図であ
る。
る。
10,60 半導体装置 12,50 シリコン基板 14,52 ゲート酸化膜 16,54 多結晶シリコン膜 18,56 タングステンシリサイド膜 20,22 高シリコン組成部 24 低シリコン組成部 30 レジスト層 32 n- 層 34 サイドウォール 36 マスク酸化膜
Claims (6)
- 【請求項1】多結晶シリコン膜上にタングステンシリサ
イド膜を積層してなるタングステンポリサイド膜を有す
る半導体装置であって、前記タングステンシリサイド膜
が、多結晶シリコン膜との界面近傍の高シリコン組成
部、中央の低シリコン組成部および表面近傍の高シリコ
ン組成部より構成されることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】前記高シリコン組成部のSi/W原子比が
2.8超3.5未満、前記低シリコン組成部のSi/W
原子比が2.6以下である請求項1に記載の半導体装
置。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の半導体装置をリ
ソグラフィによって所定形状に整形した後、n- イオン
注入、サイドウォールの形成、マスク酸化膜の形成、n
+ イオン注入、およびアニールの工程を経て形成された
ポリサイドゲートMOS構造を有することを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項4】多結晶シリコン膜上にタングステンシリサ
イド膜を積層してなるタングステンポリサイド膜を有す
る半導体装置を製造するに際し、タングステンシリサイ
ド膜の成膜をCVD法によって行い、かつタングステン
およびシリコンのそれぞれの原料ガスの混合比および/
またはCVD温度を調節することにより、タングステン
シリサイド膜の成膜初期は高シリコン組成、成膜中期は
低シリコン組成、成膜後期は高シリコン組成とすること
を特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】前記CVD法における成膜温度が300〜
500℃で、かつ原料ガスとして6フッ化タングステン
とモノシランとを用い、タングステンシリサイド膜の成
膜初期および後期は6フッ化タングステン/モノシラン
の流量比が1/500〜1/1200、同成膜中期は6
フッ化タングステン/モノシランの流量比が1/50〜
1/100である請求項4に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項6】前記CVD法における成膜温度が450〜
650℃で、かつ原料として6フッ化タングステンとジ
クロルシランとを用い、タングステンシリサイド膜の成
膜初期および後期は6フッ化タングステン/ジクロルシ
ランの流量比が1/500〜1/1200、同成膜中期
は6フッ化タングステン/ジクロルシランの流量比が1
/50〜1/100である請求項4に記載の半導体装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16124393A JPH0778991A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16124393A JPH0778991A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0778991A true JPH0778991A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=15731373
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16124393A Withdrawn JPH0778991A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0778991A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6221771B1 (en) | 1998-01-14 | 2001-04-24 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Method of forming tungsten silicide film, method of fabricating semiconductor devices and semiconductor manufactured thereby |
| JP2007173762A (ja) * | 2005-12-23 | 2007-07-05 | Hynix Semiconductor Inc | フラッシュメモリ素子の製造方法 |
| US7256125B2 (en) | 2003-08-25 | 2007-08-14 | Renesas Technology Corp. | Method of manufacturing a semiconductor device |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP16124393A patent/JPH0778991A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6221771B1 (en) | 1998-01-14 | 2001-04-24 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Method of forming tungsten silicide film, method of fabricating semiconductor devices and semiconductor manufactured thereby |
| US7256125B2 (en) | 2003-08-25 | 2007-08-14 | Renesas Technology Corp. | Method of manufacturing a semiconductor device |
| US7601635B2 (en) | 2003-08-25 | 2009-10-13 | Renesas Technology Corp. | Method of manufacturing a semiconductor device |
| JP2007173762A (ja) * | 2005-12-23 | 2007-07-05 | Hynix Semiconductor Inc | フラッシュメモリ素子の製造方法 |
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Legal Events
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