JPH0779694A - 卵焼き食品の製造方法とそれを用いた加工食品の製造方法 - Google Patents

卵焼き食品の製造方法とそれを用いた加工食品の製造方法

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JPH0779694A
JPH0779694A JP5180899A JP18089993A JPH0779694A JP H0779694 A JPH0779694 A JP H0779694A JP 5180899 A JP5180899 A JP 5180899A JP 18089993 A JP18089993 A JP 18089993A JP H0779694 A JPH0779694 A JP H0779694A
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food
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eggroll
fried
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Akira Terada
章 寺田
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SANWAGIYOKUTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温で20日以上も保存可能な卵焼き食品の
製造方法とそれを用いた加工食品(スナックタイプの食
品)の製造方法を実現する。 【構成】 液卵または凍結卵等の卵溶液に澱粉質類、糖
類、食塩及びアミノ酸等の卵焼きに使用する各種調味料
等を加え、これに乳酸等の有機酸を添加してPHを4.
9〜4に調整し、それを焼き上げて卵焼き食品とする。
PHを5〜4とし、これに燻液添加と燻蒸のいずれか一
方又は両方を施し、それを焼き上げて卵焼き食品とす
る。PHを5.3〜4として製造した卵焼き食品を水分
50%以下に乾燥してスナックタイプの食品とする。P
Hを5.8〜4とし、これに燻液添加と燻蒸のいずれか
一方又は両方を施して製造した卵焼き食品を水分50%
以下に乾燥してスナックタイプの食品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は卵を主原料とし、合成保
存料等使用しないで、長期間室温に放置しても微生物に
よる汚染のない卵焼き食品の製造方法とそれを用いた加
工食品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】卵は完全食品であるとかスタミナ食品の
王者であるとか言われており、食品への利用は多岐に亘
っている。例えば、卵焼き製品には厚焼き卵、オムレ
ツ、錦糸、薄焼き卵等各製品が製造販売されている。し
かし、これらは前出のごとく栄養のかたまりの食品であ
るため微生物の生育、増殖が早く、室温、特に夏季のご
とく30℃〜35℃においては約2昼夜で微生物は10
7 〜108 /gに達し、肉眼で確認できる「ネバ」が発
生し、また納豆臭が発生する。3昼夜経過すると離水が
起こり形が崩れてくる。そのため流通時は冷凍もしくは
冷蔵されているが、5℃前後の冷蔵では10日から15
日目に黴の発生や臭気の異常が生じる。
【0003】卵焼きに発生する微生物(バクテリヤ類)
は耐熱性の芽胞子菌(Bacillus:枯草菌特に納豆菌類)
が主で、二次汚染としてEnterobactriaceae (腸内細菌
類)、Stahylococcus (黄色ブドー球菌)、Streptococ
cus (乳酸菌)、Yeast (酵母菌)等が発生する。これ
らのうち、特に芽胞子菌類は卵焼きの加熱(厚焼卵の肉
厚の中心部は70〜80℃)では死滅しないので腐敗臭
は主として納豆臭似類の臭いである。
【0004】また、原料冷凍卵や液卵中の微生物の数を
調査した結果8×103 /g〜3×105 /g程度存在
しているので、厚焼卵を作る場合、生焼きがないような
注意と工場内の清掃、消毒が必要である。更に、厚焼卵
の副原料として使用する澱粉類にも枯草菌の存在が認め
られるので、前記と同様に保存中に成育増殖する。ちな
みに、1g中の生菌数の表示例を表1に示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来は卵焼き
の保存日数を延長させる目的でグリセリン脂肪酸エステ
ル、ピロリン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、メタリン
酸ナトリウム、グリシンやアラニンなどのアミノ酸類、
また天然物として、しら子蛋白(プロタミン)などが使
用されているが、これらの添加物を使用しても変敗日数
を1〜2日間延長させるのが限度であった。
【0006】一般に食品の保存性を高める方法として、
前記のように食品に合った保存料を添加する方法、冷
凍、冷蔵等の方法があり、その他に食品の水分を15%
以下にする方法、食品の糖度を50%以上にする方法、
アルコールを添加する方法、食品を加熱する方法、食品
に紫外線や放射線を照射する方法、卵焼を製造する室内
にオゾンガスを流す方法、PH4以下にする方法、包装
容器内に食品と共に炭酸ガス、窒素ガス等を充填する方
法、食品を真空包装する方法、包装容器内に食品と共に
脱酸素剤を入れる方法、食品を燻煙する方法等がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のいずれ
の方法による場合でも、食品を常温の状態においた場合
の保存日数には限度があり、卵焼きの場合は数日しか保
存できなかった。
【0008】本発明の目的は常温で20日以上も保存可
能な卵焼き食品の製造方法とそれを用いた加工食品(ス
ナックタイプの食品)の製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のうち卵焼き食品
の製造方法は、卵焼きに使用する調味卵溶液に乳酸、酢
酸、クエン酸などの有機酸を単独使用又は二種以上併用
することにより、PH4.8〜4.0で卵焼きに発生す
る微生物の成育増殖を完全に抑制し、30℃の悪状況に
おいて30日以上放置しても生菌数が102 /g以下
(不検出)であり、PH4.9でも20日以上の保存性
がある卵焼き食品が得られるようにしたものである。
【0010】また、燻液0.05%〜1%を調味卵溶液
に添加することによりPH5でも同様に微生物を完全に
抑制できる卵焼き食品が得られるようにしたものであ
る。
【0011】次に、本発明の卵焼き食品の製造法で得ら
れた卵焼き食品を加工して加工食品を得る製造方法は、
前記の卵焼き食品の水分(65%前後)を水分50%以
下に乾燥することにより、燻液添加のものはPH5.
8、燻液無添加のものはPH5.3でも、30℃の悪状
況において長期間腐敗を防止できる加工食品が得られる
ようにしたものである。
【0012】本発明のうち請求項1の卵焼き食品の製造
方法は、液卵または凍結卵等の卵溶液に澱粉質類、糖
類、食塩及びアミノ酸等の卵焼きに使用する各種調味料
等を加え、これに乳酸等の有機酸を添加してPHを4.
9〜4に調整することを特徴とするものである。
【0013】本発明のうち請求項2の卵焼き食品の製造
方法は、請求項1の製造方法においてPHを5〜4と
し、これに燻液添加と燻蒸のいずれか一方又は両方を施
すことを特徴とするものである。
【0014】本発明のうち請求項3の加工食品の製造方
法は、液卵または凍結卵等の卵溶液に澱粉質類、糖類、
食塩及びアミノ酸等の卵焼きに使用する各種調味料等を
加え、これに乳酸等の有機酸を添加してPHを5.3〜
4として製造した卵焼き食品を、そのままの状態で又は
切断して、水分50%以下に乾燥することを特徴とする
ものである。
【0015】本発明のうち請求項4の加工食品の製造方
法は、液卵または凍結卵等の卵溶液に澱粉質類、糖類、
食塩及びアミノ酸等の卵焼きに使用する各種調味料等を
加え、これに乳酸等の有機酸を添加してPHを5.8〜
4とし、これに燻液添加と燻蒸のいずれか一方又は両方
を施して製造した卵焼き食品を、そのままの状態で又は
切断して、水分50%以下に乾燥することを特徴とする
ものである。
【0016】微生物を抑制できる酸として一般的に考え
られるものに酢酸、乳酸、クエン酸がある。特に酢酸が
食品添加物として最も制菌作用があるといわれており、
漬物や寿司をはじめとして、その他多くの食品に利用さ
れており、また、人間の健康にも重要視されている。ま
た、厚焼き卵などの卵焼き製品製造時に香味の調整、色
調の向上などのために少量添加して使用されている。
【0017】卵焼きに使用されている食酢(酢酸として
4.2%〜4.5%程度)の添加量は卵溶液に対し0.
7%〜2.5%で、澱粉質、糖質その他の調味料を加え
た調理卵液のPHは7前後である。本発明ではそれに更
に食酢を加え、また酢と乳酸との併用によりPHを下げ
た。
【0018】本件発明者はPHと卵焼きに発生する微生
物の生育、増殖の関係を調査した。そのため各種PHの
厚焼き卵を製造し、放冷後、卵焼きの水分の急激な離散
を防止するためポリ袋に入れ、ポリ袋の開口部は輪ゴム
で閉めて簡単に包装した。この状態で30℃の恒温器に
入れ、経時的に輪ゴムを取り、内部の卵焼きの生菌数を
測定したところ、次の様な結果が得られた。
【0019】PH7.0〜5.7までは2昼夜で生菌数
は107 〜108 /gに達し、酢、乳酸または酢と乳酸
との併用など酸添加効果は認められない。
【0020】PH5.6〜5.3では3昼夜で製品の表
面に黴が発生し、4昼夜後には細菌(バクテリア)数も
1〜5×107 /gに達した。
【0021】PH5.1〜5.2のものは5日目で黴が
発生した。
【0022】PH5.0のものは10日目で生菌数は8
×106 /g、12日目で1.1×108 /g、PH
4.9のものは25日目で生菌数3×107 /gとな
り、日時日数はのびるが、いずれも1ケ月以内で変敗し
た。
【0023】PH4.8のものは30日以上経過しても
生菌数は102 /g以下(不検出)であった。
【0024】卵焼き食品を製造する時に酸を多く加える
ことは「タブー」とされている。その原因は卵の蛋白が
酸により凝固し、その部分に熱が通らなくなるためであ
ろうと思われる。そのため、酸を添加する時は卵溶液を
良く攪拌しながら少量づつ添加するか、澱粉質、糖類、
調味料に水を加えた中へ酸を添加した調味液を卵溶液に
加える必要がある。しかし、図1の通りPH4.0以下
になると粘度が急激に上昇し、火通りが悪くなるし、P
H4.0以下の卵溶液では酸味が強く、食品としては不
適と思われる。
【0025】次に、酸の種類と日持ちとの関係を調査し
た。PHを調整するために加える有機酸として、乳酸、
酢酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、蓚酸な
どが考えられる。しかし酢酸、乳酸以外の酸は若干制菌
作用が劣る傾向が見られたので、これらを代表してクエ
ン酸を選び、表2−1,2−2の配合で厚焼き卵を製造
し、放冷後、前出の簡単な包装で30℃の恒温器に入れ
経時的に生菌数を測定したところ、その結果は次の通り
であった。
【0026】クエン酸のみでPH4.75としたものは
20日目から異常が見られ、25日目には生菌数が10
7 /gに達し、腐敗したが、他のものは102 /g以下
(不検出)であった。なお、原料卵の細菌により内容成
分が異なり、緩衝作用の差により酸の添加料は同じでも
PHは4.86〜4.7となる。
【0027】以上の試験結果から調味卵溶液に添加する
有機酸として乳酸、酢酸の単独、または乳酸と食酢との
併用及び食酢または乳酸とクエン酸などの併用によりP
Hを4.8前後以下にするか、クエン酸等その他の有機
酸の単独使用はPH4.6以下にする必要があった。
【0028】なかでも、食酢や乳酸は液状のため溶かす
必要がなく、作業性も良く、制菌効果、更に、価格の点
から最も望ましい。また、乳酸と食酢との併用及びクエ
ン酸と食酢の併用は製品の香味の点においても良い結果
を得た。
【0029】次に燻煙による効果を試験した。燻煙の場
合はバラツキが多く正確な結果が得られないので、本件
では燻液(スモークオイル:萬有栄養株式会社製)0.
05%〜1%を加え、保存性について測定した。添加量
0.5%以上になると燻液の臭気が強く感じられるの
で、この場合後述するように乾燥を強めにする必要があ
る。
【0030】試験した仕込配合は表3−1,3−2の通
り。この配合で厚焼き卵を製造し、前出と同様に放冷、
包装して30℃の恒温器にて経時的に生菌数を測定した
ところ、次の様な結果が得られた。
【0031】PH5.1のみ15日目の生菌数3.1×
108 /gで腐敗したが、表3−1,3−2の符号2〜
4の仕込配合のものは30日経過しても102 /g以下
(不検出)で、公的試験機関(食品衛生法による厚生大
臣指定検査機関:財団法人群馬県健康づくり財団)で検
査した結果、生菌数300ケ以下/g、大腸菌群、黄色
ブドウ球菌、サルモネラ、腸炎ビブリオ共すべて陰性で
あった。
【0032】以上述べたものは全て卵焼き後2時間程度
室温で放冷してからポリ袋に入れて試験したもので、製
品の水分は60〜65%のものであり、変敗し易い条件
である。本発明では卵焼き食品をより一層変敗しにくく
するため、前記した卵焼き食品を乾燥してスナックタイ
プの食品を発明した。
【0033】厚焼き卵を2mm〜5mm程度の幅に切断
して乾燥することも良いが、厚さ2mm〜5mm程度の
ものを2枚重ね焼きし、これを幅2mm〜1cm程度に
切断して水分50%に乾燥したものの場合は、PH5.
3以下の製品は30℃で30日以上経過しても生菌数は
102 /g以下であり、更に、燻液0.2%添加した製
品はPH5.8以下の製品でも同様の保存性が認められ
た。また、熱風にて乾燥することにより切断面は鮮やか
な黄色となり食欲を向上させるものとなった。
【0034】表3−1,3−2における各段階の水分含
有量の製品について嗜好調査した結果、水分30〜35
%のものが最も良かった。また、燻液添加量は原料卵溶
液に対し0.2%程度添加したものが良い傾向である。
乾燥した場合、若干香りが飛散するため大目に添加する
必要がある。
【0035】卵を主原料とした半生食品は腐り易いため
全国的に流通できる食品は今まで販売されていなかった
が、本発明により全国的に流通可能な卵焼き食品が得ら
れる。ただし、卵焼きを行う場合に鉄板に食用油をしい
て焼くため、長期間空気に晒されると油が酸化し風味が
劣化するので、本発明の卵焼き食品の包装には脱酸素剤
の使用が望まれる。封を切っても若干の品質の劣化はあ
るが長期間微生物による汚染はない。
【0036】スナックタイプの食品を「甘口タイプ」に
するためには、糖類(砂糖、グラニュウ糖、果糖等)を
15〜20%添加する。「辛口タイプ」にするためには
一味唐辛子0.5%、酒のおつまみとして適する「大辛
タイプ」にするためには一味唐辛子を0.8〜1%添加
するのが望ましい。
【0037】また、黄色を鮮やかにするためにβカロチ
ン0.002%程度の添加が有効である。その他、青の
り、小海老、山葵、カレー味等各種のものを加えること
により製品の多様化を図ることができる。但し、これら
の製品で微生物の多い不良品、中でも或る種の酵母類等
は制菌効果が弱いので、一度テストを行い、不良品の場
合は消毒用エタノールの噴霧、または80〜100℃程
度の加熱等の処理をすることにより微生物の汚染を防止
することができる。
【0038】
【実施例1】本発明の卵焼き食品の製造方法の実施例を
説明する。澱粉90g、上白糖150g、食塩20g、
グルタミン酸Na5g、みりん10mlに水150ml
を加え、良く固形物を溶かしてから醸造酢60mlと5
0%発酵乳酸13mlを加え、十分に攪拌して全体を良
く溶かす。液卵1kgを攪拌機にて攪拌しながら上記調
味液を少量ずつ添加する。なお、PHが5以下になると
黄色が減少するのでβカロチン0.02mlを加える。
この調味卵溶液を常法により5回程度重ね焼きして厚さ
約3.5cmの厚焼き卵を製造した。それを2時間室温
で放冷した後、ポリ袋に入れて封をして30℃の恒温器
に入れ、約1ケ月経過後、生菌数及び官能検査を行った
結果、生菌数は102 /g以下(不検出)、香味も異状
が認められなかった。但し、当社の従来の厚焼き卵より
若干固く、また酸味も若干多いようであった。水分は6
2.5%。
【0039】
【実施例2】次に本発明の卵焼き食品を用いた加工食品
(スナックタイプの食品)の製造方法の実施例を説明す
る。表4−1,4−2の仕込配合により甘口タイプと、
一味唐辛子入りの辛口タイプの加工食品を製造した。製
造方法は実施例1の順に澱粉等固形物を溶かし、これを
酢、乳酸を加えた調味液を良く攪拌した液卵に添加し、
これに燻液2ml及びβカロチン0.02mlを加え、
食用油を塗った鉄板容器へ厚さ約3mm程度流し込み、
折り重ね焼きを行って厚さ7〜8mm程度のものとし、
冷却後、幅6〜8mmに切断してから熱風乾燥器にて水
分35%程度に乾燥させた。乾燥する場合、工業生産の
見地からコンベアー式の遠赤外線装置を使用することが
望まれる。
【0040】乾燥させることにより甘口タイプのものの
切り口は鮮明な黄色に仕上がり、チーズ食品のような製
品が得られた。また一味唐辛子を使用したものは、粉末
唐辛子の比重が軽いため表面に浮くので、重ね焼きを行
って一味唐辛子が厚さ方向中央部に配置するようにし
た。これにより、スナックタイプの食品の中心部が赤く
なり食欲をそそる製品が得られた。
【0041】本発明により得られたスナック食品は夏期
でも30日以上変敗しないが、市販する場合は油の酸化
により風味が若干劣化するので、脱酸素剤の封入が必要
であり、賞味期間は6ケ月程度は可能であり、開封後も
10〜15日間は安心して賞味可能である。
【0042】本発明により得られた加工食品の嗜好調査
では「甘口タイプ」及び「辛口タイプ」とも子供から大
人に至るまで好評であった。またこの配合では卵の風味
がほとんどなく「チーズ」入り食品と間違う人が多かっ
た。
【0043】卵の風味を出したい場合は酢酸、乳酸の添
加量を少なくしてPH5.5〜5.8にする必要がある
が、この場合、製品の内部に気泡が多くなり軟らかい製
品になる。
【0044】
【実施例3】本発明の卵焼き食品を用いた加工食品(ス
ナックタイプの食品)であって、山葵風味を有する加工
食品の製造方法の実施例を説明する。製造方法は実施例
1に準じて行った。澱粉100g、砂糖30g、グルタ
ミン酸Na5g、食塩20g、乾燥山葵(粉末)6g、
ワサビパウダー3g(主として山葵の匂いを出すための
もの:塩水港精糖株式会社製)及びクチナシ青色素(主
として山葵色を出すためのもの:東京田辺製薬株式会社
製)0.2gを加え、良く混合してから、水70ml、
醸造酢60ml、50%発酵の乳酸13mlを添加し、
全体が均一になってから液卵500g、凍結卵500g
の卵溶液を良く攪拌した中へ入れ、実施例2と同様に重
ね焼きを行い、熱風乾燥器で水分を35%程度まで乾燥
させた。色は黄緑色で山葵の味、香りのした非常に美味
な製品が得られた。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2−1】 添加した酸の種類及び調味卵液の仕込配
【0047】
【表2−2】
【0048】
【表3−1】 燻液添加調味卵液の仕込配合(PH5.
1〜4.8)
【0049】
【表3−2】
【0050】
【表4−1】 甘口タイプ及び辛口タイプ加工食品の仕
込配合
【0051】
【表4−2】
【0052】
【発明の効果】本発明の卵焼き食品の製造法によれば、
常温で20日以上も保存可能な卵焼き食品を得ることが
できる。
【0053】本発明の卵焼き食品を用いた加工食品の製
造法によれば、常温で20日以上も保存可能な加工食品
(スナックタイプの食品)を得ることができる。山葵、
唐辛子等を添加することにより嗜好に合った各種食品を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】調味卵液のPHと粘度との関係を示す説明図で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液卵または凍結卵等の卵溶液に澱粉質
    類、糖類、食塩及びアミノ酸等の卵焼きに使用する各種
    調味料等を加え、これに乳酸等の有機酸を添加してPH
    を4.9〜4に調整することを特徴とする卵焼き食品の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 液卵または凍結卵等の卵溶液に澱粉質
    類、糖類、食塩及びアミノ酸等の卵焼きに使用する各種
    調味料等を加え、これに乳酸等の有機酸を添加してPH
    を5〜4とし、これに燻液添加と燻蒸のいずれか一方又
    は両方を施すことを特徴とする卵焼き食品の製造方法。
  3. 【請求項3】 液卵または凍結卵等の卵溶液に澱粉質
    類、糖類、食塩及びアミノ酸等の卵焼きに使用する各種
    調味料等を加え、これに乳酸等の有機酸を添加してPH
    を5.3〜4として製造した卵焼き食品を、そのままの
    状態で又は切断して、水分50%以下に乾燥することを
    特徴とする加工食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 液卵または凍結卵等の卵溶液に澱粉質
    類、糖類、食塩及びアミノ酸等の卵焼きに使用する各種
    調味料等を加え、これに乳酸等の有機酸を添加してPH
    を5.8〜4とし、これに燻液添加と燻蒸のいずれか一
    方又は両方を施して製造した卵焼き食品を、そのままの
    状態で又は切断して、水分50%以下に乾燥することを
    特徴とする加工食品の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014039539A (ja) * 2012-07-24 2014-03-06 Marketing Business Systems Co Ltd 玉子焼きの製造方法およびだし汁
JP2019216611A (ja) * 2018-06-15 2019-12-26 ハウス食品株式会社 卵加熱調理食品用調味料
CN115989861A (zh) * 2021-10-20 2023-04-21 青岛鑫润锦食品有限公司 一种鸡蛋块厚切玉子烧及其生产工艺

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