JPH0780204B2 - 合成樹脂製人工芝の射出成形方法 - Google Patents

合成樹脂製人工芝の射出成形方法

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JPH0780204B2 JP33117290A JP33117290A JPH0780204B2 JP H0780204 B2 JPH0780204 B2 JP H0780204B2 JP 33117290 A JP33117290 A JP 33117290A JP 33117290 A JP33117290 A JP 33117290A JP H0780204 B2 JPH0780204 B2 JP H0780204B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、合成樹脂製人工芝の射出成形方法に関し、中
でも帯電防止性を付与された合成樹脂製人工芝の射出成
形方法に関する。
(従来の技術) シート状基盤の表面に、天然芝生様の葉状部を立設した
構造の合成樹脂製人工芝は、テニス、野球、ソフトボー
ルその他の競技場や練習場、或いは一般家庭のベランダ
やサンルーム等の敷物等に汎用されている。ところが、
合成樹脂は電気絶縁性を有するが故に、その成形品は通
常帯電し易く、これを素材として製せられている人工芝
もその例外ではない。特に、屋外でしかも摩擦度合の激
しい競技場やその練習場に敷設されているものは、晴天
が続いたり、空気の乾燥が激しいときは、人体に帯電蓄
積して、競技中に該競技場に設備されている金属製ポー
ルやネツトに触れると、放電の為に激しいショックを受
け、楽しくプレーが出来ないという場合がある。
そこで、従来は人工芝の表面に帯電防止剤を混入した塗
料を塗布したり、或いは成形材料中に予め導電性材料を
混入したものを用いたり、種々研究がなされている。
(本発明が解決しようとする課題) ところが、合成樹脂製人工芝の表面に帯電防止剤を混入
した塗料を塗布する方法では、塗装作業が手作業である
為品質が安定し難いと言う問題があり、又完成品となっ
たものについても、塗膜が経時により競技者の靴での摩
擦や紫外線老化により脱落して、その効果を長期にわた
って持続し得ないという問題があった。
一方、導電性材料を練り込む場合は、その配合割合を通
常は50%以上にしないと、所望の効果が得られないの
で、材料費が嵩むという問題点もあった。
本発明は、叙上の如き従来技術の問題点を解決し、成形
性及び品質に優れ、且つ経時的によってもその機能が低
下しないものが得られる合成樹脂製人工芝の射出成形方
法を提供することを目的としてなされたものである。
(課題を解決する為の手段) 本発明の1は、人工芝本体成形用型窩及び導電部成形用
型窩を有する射出成形用金型と、二つの射出装置とを有
する射出成形用装置を用いて、先ず一つの射出装置から
人工芝本体成形用型窩もしくは導電部成形型窩に、人工
芝本体成形用樹脂もしくは導電部成形用樹脂を射出し、
次に他の一つの射出装置から導電部成形用型窩もしくは
人工芝成形用型窩に、導電部成形用樹脂もしくは人工芝
本体成形用樹脂を射出して、人工芝本体と導電部とを一
体的に成形することを特徴とする合成樹脂製人工芝の射
出成形方法をその要旨とするものであり、本発明の2
は、何れか一方の型窩に一種の溶融樹脂を射出する際
に、他方の型窩に入れ子ピンを挿入して、該一種の溶融
樹脂の流入を阻止することを特徴とする請求項1記載の
合成樹脂製人工芝の射出成形方法をその要旨とするもの
である。
本発明に於いて、人工芝本体成形用型窩に射出する人工
芝本体成形用樹脂は、通常射出成形方法に用いられる合
成樹脂であって、導電性材料を全く含まないか、又は含
んでいても後述する導電性合成樹脂で形成される導電部
が奏する効果を具備しない程度の含有量のものを指し、
具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル等の熱可塑性
樹脂が好適に用いられ、特にこれら熱可塑性樹脂であっ
て、軟質のものを選択使用するときは、人体が素足で踏
んだ際に感触がよい。
本発明に於いて、導電部成形用型窩に射出する導電部成
形用樹脂としては、一般的に知られている導電性合成樹
脂が採用可能であって、上記人工芝本体成形用樹脂に、
ステンレス、銅、真鍮、アルミニウム等の耐蝕性に優れ
た金属やカーボン等の粉末、又は、短繊維(繊維状チョ
ップ)を混練し充填したものである。只、用いられる合
成樹脂は人工芝本体成形用樹脂と相溶性に富むものを選
択して使用するのがよく、出来れば同種のものを用いた
ほうがよい。
本発明では、人工芝本体成形用型窩及び導電部成形用型
窩を有する開割閉合可能な射出成形金型と、これらの型
窩にそれぞれ独立して別種の合成樹脂、即ち人工芝本体
成形用樹脂と導電部成形用樹脂を射出することの可能な
二つの射出装置とを用いるのであって、これに該当する
市販の機器としては、2色射出成形機が好適である。
本発明では、人工芝本体と導電部とは一体的に成形する
必要があるので、型閉状態に於いて各型窩は互いに連通
する構造とせざるを得ないが、各型窩に溶融樹脂を射出
する時点がそれぞれ異なるので、最初に、何れか一方の
型窩に一種の溶融樹脂を射出するときは、他方の型窩に
他種の溶融樹脂が注入されないように、何らかの方策が
必要である。
本発明の2は、この点を簡単な手段によって解決した方
法であって、最初に、一つの射出装置から何れかの型窩
に人工芝本体成形用樹脂もしくは導電部成形用樹脂を射
出する際に、他方の型窩に入れ子ピンを挿入して該型窩
に該人工芝本体成形用樹脂の流入を阻止すると共に、他
種の溶融樹脂を射出する前に、型窩から入れ子ピンを抜
き取るか又は移動して他方の型窩を形成するのであっ
て、該入れ子ピンの抜き差しの手段としては、エアーシ
リンダーを用いるのが好適であって、型閉状態として一
つの射出装置から一方の型窩に一種の溶融樹脂を射出す
る際には、入れ子ピンは他方の型窩に対して挿入状態と
し、該一種の溶融樹脂の射出が終わったならば、入れ子
ピンを抜き取って他方の型窩を形成し、他の一つの射出
装置から該他方の型窩に対する他種の溶融樹脂の射出を
行い、引続き型開、人工芝の離型が終わって型閉状態と
するときに入れ子ピンは再び他方の型窩に対して挿入状
態となるように、入れ子ピンの抜き差しの動作が型の開
閉動作と連動して行えるようにエアーシリンダーを設備
すればよい。
本発明方法では、最初に一つの射出装置から溶融樹脂を
注入する場合、人工芝本体成形用樹脂でも、導電部成形
用樹脂でもどちらでもよいが、人工芝本体成形用樹脂の
方が導電部成形用樹脂よりも樹脂量が格段に多いので、
該樹脂は冷えにくく、次の段階で注入される導電部成形
用樹脂との熱融着性の点で好結果を得られ易く、先に人
工芝本体成形用樹脂を射出する方が良い。
本発明での人工芝本体は、シート状基盤と葉状部とが一
体的に成形されるが、場合によっては何れか一方を予め
成形しておいてこれを人工芝成形用型窩にインサート
し、次いで、一つの射出装置からの人工芝本体成形用樹
脂の射出動作に入るようにしてもよい。
本発明に於ける導電部の形状は、その頭部が先鋭にされ
て空中放電し易く、又脚部は広く地面に接するようにし
てアース効果を発揮し易くしたものが好ましい。
(作用) 本発明合成樹脂製人工芝の射出成形方法は、人工芝本体
成形用型窩及び導電部成形用型窩を有する射出成形用金
型と、二つの射出装置とを有する射出成形装置を用い
て、先ず一つの射出装置から人工芝本体成形用型窩もし
くは導電部成形用型窩に人工芝本体成形用樹脂もしくは
導電部成形用樹脂を射出し、次に他の一つの射出装置か
ら導電部成形用型窩もしくは人工芝本体成形用型窩に、
導電部成形用樹脂もしくは人工芝本体成形用樹脂を射出
して、人工芝本体と導電部とを一体的に成形するので、
得られる人工芝には部分的に導電性を具備せしめること
ができる。
又、導電性合成樹脂の全体に占める割合は、格段に少な
くて済む。
又、異種の合成樹脂をそれぞれ別々の射出装置から連続
して所望の型窩に射出するので、各樹脂の密着性に優れ
たものが得られる。
(実施例) 以下本発明の一実施例を図面を参照しながら詳細に説明
する。
第1図及び第2図は本発明合成樹脂製人工芝の射出成形
方法を実施するのに用いて好適な射出成形装置の要部、
即ち2色射出成形機に用いられる成形金型を示す図であ
って、第1図は、人工芝本体成形用型窩Aに図示しない
一つの射出シリンダーから人工芝本体成形用樹脂を射出
した状態を示す一部切欠断面図であり、第2図は、導電
部成形用型窩Bに同じく図示しない他の一つの射出シリ
ンダーから導電部成形用樹脂を射出した直後の状態を示
す一部切欠断面図であって、aは移動側金型、bは固定
側金型を示し、横方向に開割閉合される。
しかして、1は人工芝本体であって、上述の通り図示し
ない一つの射出シリンダーから人工本体成形用樹脂をラ
ンナー2、ゲートを経由して型窩A内に射出して形成さ
れる。
3は該人工本体1のシート状基盤であって、該シート状
基盤には、略等間隔に多数の上部透水孔4が一面側から
他面側にかけて貫設されている。5は上部透水孔4の周
囲に、略等間隔に4本(図面では2本)立設された葉状
部である。又、シート状基盤3の他面側には、葉状部5
に対応して脚部6、7、8が設けられている。脚部6は
比較的短く、脚部7はやや長く、更に脚部8は脚部7と
同じ長さであって且つやや太めに形成されている。又、
各脚部6、8の上記上部透水孔4に対応する位置に、下
部透水孔9が穿設されており、上記葉状部5、シート状
基盤3及び各脚部6、7、8は一体的に成形されてい
る。
しかして、移動側金型aの型板10及びその外側に位置す
る型板取付板11には、先端部が上記脚部7の空洞部に、
密に且つ出し入れ自在に挿嵌可能なように先細とされた
ブッシュ12が嵌入されており、その先端面から軸方向内
部には後述する導電部の頭部成形用型窩13が設けられて
いる。
又、14は固定側金型bの型板、15はその型板取付板であ
って、これらの前記ブッシュ12に対応する位置には、ブ
ッシュ16が嵌着されており、その中央には図示しない他
の一つの射出シリンダーから導電部成形用樹脂をランナ
ー17、ゲートを経由して型窩B内に射出可能な溶融樹脂
通路が形成されている。
そして、該ブッシュ16の先端及びその前方には第2図に
示すように、導電部の脚部成形用型窩18が設けられてい
るが、第1図に示す段階では、この脚部成形用型窩18内
に前記ブッシュ12の先細部分が密に嵌入され、その外周
面と脚部7が充填される凹部19と共に人工芝本体の脚部
7の型窩を形成し、ブッシュ12の先端面とブッシュ16の
先端面とは、固定側型板14内で衝合するようになってい
る。
かくすることにより、人工芝本体成形用樹脂が、脚部7
の型窩に注入されてきたときに、固定側型板14内に形成
されている導電部の脚部成形用型窩18に浸入するのを防
止できるのである。
又固定側金型bの型面には脚部6を充填する為の凹部20
及び脚部8を充填する為の凹部21がそれぞれ穿設されて
いる。尚、22は突き出しピンである。
本発明射出成形方法を、上記成形装置を用いた場合につ
いて以下に説明する。
第1図に示すように、先ず人工芝本体成形用樹脂を型窩
A内に射出して、人工芝本体1を成形する。この時は、
導電部成形用型窩Bは入れ子ピン12によつて封鎖されて
いるので、人工芝本体成形用樹脂は該導電部成形用型窩
B内には注入されない。
次に、図示しないエアーシリンダーを作動させて入れ子
ピン12を少し後退させ、該入れ子ピン12の嵌入していた
ところに導電部の脚部成形用型窩18を形成する。
つぎに、導電部成形用樹脂を型窩B内に射出すれば人工
芝本体1と導電部23とは一体となって成形され、次に型
開として成形品を離型させて一サイクルが終了する。
上記実施例の場合は、二種類の樹脂を相次いで射出する
順序として、人工芝本体成形用樹脂を先にし、次いで導
電部成形用樹脂を後にした例を示したが、この順序を逆
にした場合を第3図及び第4図に基づいて説明する。
第3図において、12′は入れ子ピンであって、その先端
面より軸方向内部に向けて導電部成形用型窩B′が設け
られ、且つ人工芝本体成形用型窩A′と導電部成形用型
窩B′とが連通しないように脚部が充填される凹部19′
内に嵌入している。このような状態で、先ず導電部成形
用樹脂を型窩B′内に射出して、導電部23′を成形す
る。このとき人工芝本体成形用型窩A′の脚部が充填さ
れる凹部19′と型窩B′とは入れ子ピン12′によって隔
絶されているから、型窩A′に型窩B′から導電部成形
用樹脂は流入しない。
次に、図示しないエアーシリンダーを作動させて入れ子
ピン12′を後退させ、その先端面が人工芝本体のシート
状基盤3′の上面と面一になるような位置で停止する
と、第4図に示すように導電部23′の脚部と脚部が充填
される凹部19′との間に環状の脚部成形用型窩が形成さ
れる。
次に、人工芝本体成形用樹脂を人工芝本体成形用型窩
A′に射出して、人工芝本体1′を成形する。
このとき、先に射出された導電部成形用樹脂は、その脚
部に於いて人工芝本体成形用樹脂と完全に融着する。
叙上の如くして得られた人工芝は、第5図に示すように
地面24上に設置されると導電部23(23′)の脚部は地面
24と接してアースし、且つその頭部からも空中に放電す
る。
(効果) 本発明合成樹脂製人工芝の射出成形方法は、人工芝本体
成形用型窩及び導電部成形用型窩を有する射出成形用金
型と、二つの射出装置とを有する射出成形装置を用い
て、先ず一つの射出装置から人工芝本体成形用型窩もし
くは導電部成形用型窩に、人工芝本体成形用樹脂もしく
は導電部成形用樹脂を射出し、次に他の一つの射出装置
から導電部成形用型窩もしくは人工芝本体成形用型窩
に、導電部成形用樹脂もしくは人工芝本体成形用樹脂を
射出して、人工芝本体と導電部とを一体に成形するの
で、得られる人工芝には部分的に導電性を具備せしめる
ことができる。従って、成形作業が全工程にわたって略
自動化され、品質の安定したものが容易に得られる。
又、導電性合成樹脂の全体に占める割合は、格段に少な
くて済む。従って材料費がそれだけ安価となり、成形も
容易である。
又導電材料も練り混みであるから、その効果の持続性に
も優れている。
又、異種の合成樹脂をそれぞれ別々の射出装置から連続
して所望の型窩に射出するので、先に射出された樹脂は
未だ完全に固化しておらず、従ってその後に射出された
樹脂と強力に融着し、各樹脂の密着性に優れたものが得
られる。従って、品質の向上を更に助長する。
又、人工芝や導電性材料の種類、人工芝の用途に合わせ
て金型を用意をすれば、導電部の寸法、数、設置間隔等
を適宜変更することが出来、適正な帯電防止性を付与す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明合成樹脂製人工芝の射出成形
方法を実施するのに用いて好適な成形装置を用いて行う
本発明成形方法の一実施例を示す図であって、第1図は
人工芝本体成形用型窩に人工芝本体成形用樹脂を射出し
た状態を示す一部切り欠き断面図、第2図は導電部成形
用型窩を形成して該型窩内に導電性合成樹脂を射出した
直後の状態を示す一部切欠断面図、第3図は他の成形装
置を用いて行う本発明方法の他の実施例を示す図であっ
て、導電部成形用型窩内に導電性合成樹脂を射出した直
後の状態を示す一部切欠断面図、第4図は人工芝本体成
形用型窩を形成して該型窩内に人工芝本体成形用樹脂を
射出した直後の状態を示す一部切欠断面図、第5図は同
上の成形方法によって成形された人工芝を地面に設置し
た状態を示す一部切欠側面図である。 A及びA′……人工芝本体成形用型窩、B及びB′……
導電部成形用型窩、a及びa′……移動側金型、b及び
b′……固定側金型、1及び1′……人工芝本体、3及
び3′……シート状基盤、4……上部透水孔、5……葉
状部、6、7、8……脚部、9……下部透水孔、10……
移動側金型aの型板、12及び12′……ブッシュ、13……
導電部の頭部成形用型窩、14……固定側金型bの型板、
16……ブッシュ、18及び18′……導電部の脚部成形用型
窩、19、19′、20、20′、21……各脚部を充填する凹
部、22……突き出しピン、23、23′……導電部、24……
地面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人工芝本体成形用型窩及び導電部成形用型
    窩を有する射出成形用金型と、二つの射出装置とを有す
    る射出成形装置を用いて、先ず一つの射出装置から人工
    芝本体成形用型窩もしくは導電部成形用型窩に、人工芝
    本体成形用樹脂もしくは導電部成形用樹脂を射出し、次
    に他の一つの射出装置から導電部成形用型窩もしくは人
    工芝成形用型窩に、導電部成形用樹脂もしくは人工芝本
    体成形用樹脂を射出して、人工芝本体と導電部とを一体
    的に成形することを特徴とする合成樹脂製人工芝の射出
    成形方法。
  2. 【請求項2】何れか一方の型窩に一種の溶融樹脂を射出
    する際に、他方の型窩に入れ子ピンを挿入して、該一種
    の溶融樹脂の流入を阻止することを特徴とする請求項1
    記載の合成樹脂製人工芝の射出成形方法。
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