JPH0781612A - シャシーフレームを備えた自動車 - Google Patents

シャシーフレームを備えた自動車

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JPH0781612A
JPH0781612A JP5180953A JP18095393A JPH0781612A JP H0781612 A JPH0781612 A JP H0781612A JP 5180953 A JP5180953 A JP 5180953A JP 18095393 A JP18095393 A JP 18095393A JP H0781612 A JPH0781612 A JP H0781612A
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JP
Japan
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chassis frame
cabin
closed cross
section
extending
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Application number
JP5180953A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Yamashita
真一郎 山下
Seiichi Nakabayashi
精一 中林
Takanobu Kamura
孝信 加村
Katsuhiro Nakamura
克宏 中村
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シャシーフレームを備えた自動車において、ボ
ディのキャビン部における低周波の剛体振動を抑制する
ことを目的とする。 【構成】ボディ20のキャビン部22を前部及び後部か
ら分離独立させると共に、該キャビン部22の両側部下
端に設けられたサイドシル24,25により構成される
前後方向に延びる閉断面内に、シャシーフレーム10に
おける両側のサイドメンバー14,15の中央部14
a,15aを貫通させ、かつ、上記閉断面内におけるサ
イドメンバー中央部14a,15aの周囲を弾性部材3
0,30で充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシャシーフレームを備え
た自動車の構造、特にこの種の自動車におけるキャビン
部の振動を効果的に抑制するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車の車体構造としては、全体
が一体形成されて応力外皮構造が採られたモノコック構
造と、骨格をなすシャシーフレームにキャビンを含むボ
ディを支持させた構造のシャシーフレーム付き構造とが
ある。これらのうち、前者の構造は軽量化が容易である
反面、エンジンの振動やサスペンション装置を通じての
路面からの振動が車体全体に伝達され易いという欠点が
あり、また、後者の構造は、重量の増大や量産性に欠け
る等の欠点がある反面、車体各部の振動伝達特性の設定
に自由度があって、振動伝達状態の制御が比較的容易で
ある、という利点がある。
【0003】そして、後者の車体構造に用いられるシャ
シーフレームの構造としては、例えば実公平3−310
0号公報に開示されているように、車体前後方向に延び
るサイドメンバーと車体幅方向に延びるクロスメンバー
とを組み合わせたものが一般に用いられ、このシャシー
フレーム上に複数個のラバーマウント部材を介してボデ
ィが弾力的に支持されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シャシーフ
レーム付き構造の車体は、上記のように、シャシーフレ
ーム及びボディを構成する各部の寸法、形状、重量等を
調整することによって、振動伝達状態の制御が比較的容
易であるという特性を有するものの、これは主として路
面から車輪及びサスペンション装置を介してボディに伝
達される高周波振動に対してのことである。これに対し
て、ボディ、特にキャビン部のピッチングやローリング
等の低周波剛体振動については、上記のようにシャシー
フレーム上に複数のラバーマウント部材を介してボディ
を局部的に支持する構造では、必ずしも十分に低減する
ことができないのが実情である。
【0005】そこで、本発明は、上記のようなシャシー
フレーム付き構造の自動車において、ボディないしキャ
ビン部の低周波剛体振動を抑制することを主たる課題と
し、併せて高周波振動のキャビン部への伝達の低減をも
図ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0007】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、 シャシーフレームにボディが支
持される構造の自動車において、上記シャシーフレーム
の中央部における前後方向に延びるフレーム部材を、ボ
ディのキャビン部に設けられた前後方向に延びる閉断面
内を貫通するように形成すると共に、この閉断面内にお
ける上記フレーム部材の周囲の間隙を弾性部材で充填し
て、該弾性部材を介して上記ボディのキャビン部をシャ
シーフレームの上記フレーム部材に連続的に支持させた
ことを特徴とする。
【0008】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明において、キャビン部が支
持されるシャシーフレームの中央部を、サスペンション
装置が取り付けられる該シャシーフレームの前部及び後
部の少なくとも一方より剛性を低くしたことを特徴とす
る。
【0009】さらに、請求項3に係る発明(以下、第3
発明という)は、上記第1発明または第2発明におい
て、シャシーフレームの中央部に支持されるボディのキ
ャビン部を、該ボディの他の部分から分離独立させたこ
とを特徴とする。
【0010】一方、請求項4から請求項6に係る発明
(以下、第4〜第6発明という)は、上記第1〜第3発
明におけるボディのキャビン部に設けられた前後方向に
延びる閉断面の構成をそれぞれ具体化したものであっ
て、第4発明における閉断面は、キャビン部の両側部下
方に設けられたサイドシルによって構成され、第5発明
における閉断面は、キャビン部のフロア部中央に設けら
れたトンネル部を閉断面化したものであり、さらに第6
発明の閉断面は、キャビン部の両側部におけるヒンジピ
ラーからフロントピラー、ルーフレールを経てリヤピラ
ーに至る連続した閉断面空間であることを特徴とする。
【0011】そして、この第4〜第6発明のいずれにお
いても、上記のような閉断面内にシャシーフレームの中
央部における前後方向に延びるフレーム部材が貫通され
ると共に、その周囲の間隙が弾性部材によって充填され
るのである。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、第1〜第6発明のいずれ
によっても、ボディのキャビン部に設けられた前後方向
の閉断面内にシャシーフレームの中央部における前後方
向のフレーム部材が貫通し、しかもこの閉断面内におけ
るフレーム部材周囲の間隙が弾性部材で充填されるか
ら、ボディのキャビン部は、シャシーフレームの前後方
向に延びるフレーム部材に弾性部材を介して、十分に長
い寸法にわたって連続的に支持されることになる。した
がって、シャシーフレームに対するキャビン部のピッチ
ングやローリング等の低周波剛体振動が抑制されること
になる。
【0013】そして、第2発明によれば、キャビン部が
支持されるシャシーフレームの中央部が、サスペンショ
ン装置が取り付けられる該シャシーフレームの前部及び
後部の少なくとも一方より剛性が低くされているから、
路面から車輪及びサスペンション装置を介してシャシー
フレームの前部及び後部に入力される高周波振動が、剛
性の低いシャシーフレームの中央部で減衰されることに
なり、その上でボディのキャビン部に伝達されることに
なるから、該キャビン部は、上記のような低周波の剛体
振動が抑制されると同時に、高周波振動の入力も低減さ
れることになる。
【0014】また、第3発明によれば、シャシーフレー
ムの中央部に支持されるボディのキャビン部が該ボディ
の他の部分から分離独立されているから、路面から車輪
及びサスペンション装置を介してシャシーフレームの前
部及び後部に入力された高周波振動がさらに該シャシー
フレームの前部及び後部にそれぞれ支持されたボディの
前部及び後部に伝達されても、これがキャビン部にまで
伝達されることがなくなる。したがって、該キャビン部
は上記のように低周波の剛体振動が抑制されると同時
に、高周波振動の入力が一層効果的に低減されることに
なる。
【0015】なお、第4〜第6発明によれば、上記第1
〜第3発明の作用がそれぞれの構造の車体において実現
されることになる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0017】図1に示すように、この実施例に係る自動
車の車体1は、シャシーフレーム10とボディ20とで
構成されていると共に、このボディ20は、エンジンル
ームを含む前部ボディ21と、キャビン部22と、荷台
としての後部ボディ23とがそれぞれ独立した構成とさ
れている。そして、前部ボディ21、キャビン部22、
及び後部ボディ23がそれぞれシャシーフレーム10の
前部11、中央部12及び後部13にそれぞれ支持され
ている。
【0018】また、図示しないが、上記シャシーフレー
ム10の前部11及び後部13には、それぞれサスペン
ション装置を介して車輪が連結されていると共に、上記
前部ボディ21及び後部ボディ23が、このシャシーフ
レーム10の前部11及び後部13にそれぞれ剛体結合
されて支持されている。これに対して、上記キャビン部
22は、シャシーフレーム10の中央部12に対して、
後述するような構成で弾力的に支持されている。
【0019】一方、上記シャシーフレーム10は、図2
に示すように、前後方向に延びる左右のサイドメンバー
14,15と、両サイドメンバー14,15をその前端
部及び後端部で連結する前後のクロスメンバー16,1
7とで構成されているが、上記キャビン部22が支持さ
れるサイドメンバー14,15の中央部14a,15a
は、サスペンション装置を介して車輪が取り付けられる
該サイドメンバー14,15の前部及び後部に対して細
くされ、該シャシーフレーム10の全体として、中央部
12の剛性が前部11及び後部13よりも低くされてい
る。
【0020】そして、ボディ20のキャビン部22は、
シャシーフレーム10の中央部12に次のような構造で
支持されている。
【0021】つまり、図2〜図4に示すように、キャビ
ン部22における左右両側部下端のサイドシル24,2
5によって構成された閉断面X,X内に、シャシーフレ
ーム10における両サイドメンバー14,15の中央部
14a,15aが貫通されていると共に、この閉断面
X,X内におけるサイドシル24,25とサイドメンバ
ー中央部14a,15aとの間の間隙が発泡ゴムでなる
弾性部材30により、その貫通部の全長にわたって充填
されているのである。したがって、キャビン部22は、
その前後方向の全長にわたり、上記弾性部材30を介し
てサイドメンバー14,15の中央部14a,15aに
弾力的に、かつ、連続的に支持されることになるのであ
る。
【0022】上記の構成によれば、まず、シャシーフレ
ーム10は、サスペンション装置を介して車輪が連結さ
れる前部11及び後部13の剛性が高くされているか
ら、走行時における路面からの高周波振動の入力自体が
抑制されると共に、一部の高周波振動がこのシャシーフ
レーム前部11及び後部13に伝達されても、この高周
波振動は該シャシーフレーム10の中央部12における
剛性の低い部分で減衰されることになる。したがって、
このシャシーフレーム中央部12に支持されたボディ2
0のキャビン部22への高周波振動の伝達が軽減される
ことになる。
【0023】また、このキャビン部22は、シャシーフ
レーム10の前部11及び後部13に剛体結合された前
部ボディ21及び後部ボディ23から分離独立されてい
るから、上記シャシーフレーム10の前部11及び後部
13に入力された高周波振動が前部ボディ21及び後部
ボディ23に伝達されても、これがさらにキャビン部2
2にまで伝達されることはなく、これによって、該キャ
ビン部22への高周波振動の伝達が一層効果的に低減さ
れることになるのである。
【0024】ところで、上記のようにキャビン部22を
前部ボディ21及び後部ボディ23から分離独立させて
シャシーフレーム10に支持させた場合、特にこの独立
キャビン部を従来のような複数のラバーマウント部材を
介してシャシーフレームに局部的に支持させた場合、こ
のキャビン部は、シャシーフレームに対して相対的にピ
ッチングやローリング等の低周波の、かつ大きな振幅の
剛体振動を生じ易くなる。
【0025】しかし、上記の構成によれば、キャビン部
22の両側部下端に設けられているサイドシル24,2
5によって構成される閉断面X,X内に、シャシーフレ
ーム10におけるサイドメンバー14,15の中央部1
4a,15aが貫通されていると共に、該サイドシル2
4,25の閉断面X,X内におけるサイドメンバー中央
部14a,15aの周囲の間隙には発泡ゴムでなる弾性
部材30,30が充填されているから、キャビン部22
は、その全長にわたって連続的に、かつ弾力的にシャシ
ーフレーム10のサイドメンバー14,15に支持され
ることになる。したがって、シャシーフレーム10から
の振動が弾性部材30,30によって吸収されると同時
に、該シャシーフレーム10に対するキャビン部22の
低周波の剛体振動が効果的に抑制されることになるので
ある。
【0026】また、シャシーフレーム10についても、
中央部12においてサイドメンバー14,15が長い寸
法にわたって弾性部材30を介してキャビン部22のサ
イドシル24,25内に貫通されているから、該シャシ
ーフレーム10の特に剛性が低くされた中央部12の1
次の曲げ振動が抑制されると共に、該フレーム10を構
成するパネルの高周波振動も抑制されることになる。こ
のように、キャビン部22とシャシーフレーム10との
相互振動抑制作用によって、キャビン部22の低周波振
動及び高周波振動がさらに効果的に低減されることにな
るのである。
【0027】なお、以上の実施例によれば、キャビン部
22の両側部下端のサイドシル24,25内を、シャシ
ーフレーム10のサイドメンバー14,15が貫通する
から、このサイドメンバー14,15上にキャビン部2
2のサイドシル24,25が支持される場合に比較し
て、キャビン部22のフロア面を低くすることができ、
これにより、室内空間の拡大や車体デザインの自由度の
向上等が可能となる。
【0028】次に図5〜図7に示す第2実施例について
説明する。
【0029】この実施例においては、シャシーフレーム
110の中央部112は前後方向に延びる1本のメンバ
ー114で構成されていると共に、その前後両端部に二
股状のメンバーでなる前部111と後部113とが連設
されている。したがって、このシャシーフレーム110
においても、一本のメンバー114でなる中央部112
は2本のメンバーをそれぞれ有する前部111及び後部
113よりも剛性が低くなっている。
【0030】また、ボディ120におけるキャビン部1
22は前部ボディ及び後部ボディ(図示せず)から分離
独立されていると共に、図7に示すように、キャビン部
122のフロア中央に設けらた前後方向に延びるトンネ
ル部124が、底板125を接合することにより前後方
向に延びる閉断面Yを形成するように構成されており、
この閉断面Y内を上記シャシーフレーム110の中央部
112におけるメンバー114が貫通しており、かつ、
該閉断面Y内におけるメンバー114の周囲の間隙が弾
性部材130によって充填されている。
【0031】したがって、この実施例によっても、走行
時における路面から車輪及びサスペンション装置を介し
てのシャシーフレーム110の前部111及び後部11
3への高周波振動の入力が抑制されると共に、この高周
波振動がシャシーフレーム110の中央部112におけ
る剛性の低い部分で減衰されることになる。その結果、
このシャシーフレーム110の中央部112に支持され
たキャビン部122への高周波振動の伝達が軽減される
ことになる。
【0032】また、このキャビン部122は、シャシー
フレーム110の前部111及び後部113に剛体結合
された前部ボディ及び後部ボディ(図示せず)から分離
独立されているから、該前部ボディ及び後部ボディから
の高周波振動の伝達も阻止されることになる。
【0033】そして、このキャビン部122のフロア中
央のトンネル部124と底板125とで構成された閉断
面Y内にシャシーフレーム110の中央部112にける
メンバー114が貫通されていると共に、該閉断面Y内
におけるメンバー114の周囲の間隙が弾性部材130
で充填されているから、キャビン部122は、その全長
にわたって連続的に、かつ弾力的にシャシーフレーム1
10の中央部112に支持されることになる。
【0034】これにより、前記実施例と同様に、シャシ
ーフレーム110からの振動が弾性部材130によって
吸収されると同時に、シャシーフレーム110に対する
キャビン部122の低周波の剛体振動が効果的に抑制さ
れることになるのである。
【0035】また、シャシーフレーム110について
も、中央部112のメンバー114が弾性部材130を
介してキャビン部122の閉断面Y内に貫通されている
から、該シャシーフレーム110の曲げ振動や高周波の
パネル振動も抑制されることになり、その結果、前記実
施例と同様に、キャビン部122の低周波振動及び高周
波振動が一層効果的に低減されることになる。
【0036】さらに、図8〜図10に示す実施例につい
て説明する。
【0037】この実施例においては、図9に示すよう
に、ボディ220におけるキャビン部222の両側部
に、前部下方の垂直方向に延びるヒンジピラー224か
らやや後方に傾斜したフロントピラー225、ルーフ部
両側部の水平方向に延びるルーフレール226及び垂直
方向に延びる後部のリヤピラー227に続く側面視で下
開きのコ字状に連続する閉断面Z,Zが形成されてい
る。
【0038】一方、シャシーフレーム210の中央部2
12においても、左右のサイドメンバー214,215
が、上記閉断面Z,Zの形状に対応させて、垂直方向に
延びる前部垂直部214a,215aと、その上端か
ら、やや後方に傾斜する傾斜部214b,215bと、
さらにその上端から水平方向に延びる水平部214c,
215cと、その後端から垂直方向に延びる後部垂直部
214d,215dとにより、側面視で下開きのコ字状
に形成されている。また、このコ字状に形成されたシャ
シーフレーム210の中央部212は前部211及び後
部213に比較して部材が細く、剛性が前部211及び
後部213よりも低くされている。
【0039】そして、左右のサイドメンバー214,2
15の中央部における前部垂直部214a,215aが
キャビン部222の両側部における閉断面Z,Zのヒン
ジピラー224,224に対応する部位に、傾斜部21
4b,215bがフロントピラー225,225に対応
する部位に、水平部214c,215cがルーフレール
部226,226に対応する部位に、さらに、後部垂直
部214d,215dがリヤピラー227,227に対
応する部位にそれぞれ位置するように、該閉断面Z,Z
内に連続的に貫通されている。
【0040】そして、このコ字状の閉断面Z,Zとその
内部に貫通されたコ字状のサイドメンバー214,21
5の中央部との間の間隙が弾性部材230,230によ
って充填されている。
【0041】したがって、この実施例についても、車輪
及びサスペンション装置を介してのシャシーフレーム2
10の前部211及び後部213への高周波振動の入力
が抑制され、かつ、この高周波振動が該シャシーフレー
ム210の中央部212で減衰されると共に、ボディ2
20のキャビン部222はシャシーフレーム210の前
部211及び後部213にそれぞれ剛体結合された前部
ボディ及び後部ボディ(図示せず)から分離独立されて
いるので、キャビン部222への高周波振動の伝達が効
果的に軽減されることになる。
【0042】また、該キャビン部222は、その両側面
に沿って設けられた閉断面Z,Z内に貫通されたシャシ
ーフレーム210の左右のサイドフレーム214,21
5の中央部によって弾性部材230,230を介して連
続的に支持されているから、シャシーフレーム210か
らの振動が弾性部材230,230によって吸収される
と同時に、該シャシーフレーム210に対するキャビン
部222の低周波の剛体振動が効果的に抑制されること
になるのである。
【0043】そして、前記各実施例と同様に、シャシー
フレーム210についても、中央部212におけるサイ
ドメンバー214,215が弾性部材230,230を
介してキャビン部222の閉断面Z,Z内に貫通されて
いるから、該シャシーフレーム210自体の曲げ振動や
パネル振動も抑制されることになる。
【0044】ここで、この実施例によれば、キャビン部
222における両側面の周囲に沿ってシャシーフレーム
210のサイドメンバー214,215が配設された構
造となるから、横方向からの衝撃に対してキャビン部2
22が保護されることになる。
【0045】なお、図11は本発明に関連するシャシー
フレームを備えた自動車の車体構造の一例を示すもの
で、この自動車においては、シャシーフレーム310の
中央部312に弾性部材330を介してキャビン部32
2が連続的に支持されていると共に、該キャビン部32
2の前後左右の4隅部とシャシーフレーム310との間
にダンパ340…340がそれぞれ介設されている。
【0046】この例では、シャシーフレーム310の振
動が弾性部材330によって吸収された上でキャビン部
322に伝達されると共に、さらにダンパ340…34
0により直ちに減衰されることになり、したがって、該
キャビン部322の振動が効果的に低減されることにな
る。また、キャビン部322は、その全長にわたり、弾
性部材330を介してシャシーフレーム310に支持さ
れているから、該キャビン部322の低周波剛体振動も
抑制されることになる。
【0047】さらに、図示のように、前後のダンパ34
0,340における反ロッド側油室とロッド側油室とを
パイプ341によって連通させておけば、例えば当該自
動車のブレーキング時等においてキャビン部322が前
方へピッチングしようとしたときに、前方のダンパ34
0が収縮して反ロッド側油室から流出した作動油が後方
のダンパ340のロッド側油室に流入して該後方のダン
パ340の伸長を阻止することになり、これらのダンパ
340,340が相まってキャビン部322のピッチン
グを抑制することになる。また、このことは急発進時に
おけるキャビン部322の後方へのピッチング時につい
ても同様であり、また、旋回時におけるキャビン部32
2の左右のローリングに対しても同様にして抑制するこ
とができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シャシー
フレームを備えた自動車において、ボディのキャビン部
に設けられた前後方向の閉断面内にシャシーフレームの
中央部における前後方向のフレーム部材を貫通させると
共に、この閉断面内におけるフレーム部材周囲の間隙を
弾性部材で充填する構成としたから、ボディのキャビン
部は、シャシーフレームの前後方向に延びるフレーム部
材に、弾性部材を介して十分に長い寸法にわたって連続
的に支持されることになる。これにより、シャシーフレ
ームに対する該キャビン部のピッチングやローリング等
の低周波剛体振動が効果的に抑制されることになる。
【0049】そして、特に第2発明によれば、キャビン
部が支持されるシャシーフレームの中央部をサスペンシ
ョン装置が取り付けられる該シャシーフレームの前部及
び後部の少なくとも一方より剛性を低くしたので、路面
から車輪及びサスペンション装置を介してシャシーフレ
ームの前部及び後部に入力される高周波振動が、剛性の
低いシャシーフレームの中央部で減衰された上でキャビ
ン部に伝達されることになり、これにより、該キャビン
部は、上記のような低周波の剛体振動が抑制されると同
時に、高周波振動の入力も低減されることになる。
【0050】さらに、第3発明によれば、シャシーフレ
ームの中央部に支持されるボディのキャビン部が該ボデ
ィの前部や後部から分離独立されているから、路面から
車輪及びサスペンション装置を介してシャシーフレーム
の前部及び後部に入力された高周波振動が前部ボディや
後部ボディからキャビン部へ伝達することが阻止されさ
れることになる。したがって、該キャビン部は、上記の
ように低周波の剛体振動が抑制されると同時に、高周波
振動の入力が一層効果的に低減されることになる。
【0051】このようにして、本発明によれば、シャシ
ーフレームを備えた自動車におけるキャビン部の高周波
及び低周波の振動が低減され、この種の自動車の乗り心
地が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る車体全体の概略図
である。
【図2】 同実施例におけるシャシーフレームとキャビ
ン部の斜視図である。
【図3】 図2の側面図である。
【図4】 図3におけるA−A線による拡大断面図であ
る。
【図5】 第2実施例におけるシャシーフレームとキャ
ビン部の平面図である。
【図6】 図5の側面図である。
【図7】 図6におけるB−B線による拡大断面図であ
る。
【図8】 第3実施例におけるシャシーフレームとキャ
ビン部の斜視図である。
【図9】 図8の側面図である。
【図10】 図9におけるC−C線による断面図であ
る。
【図11】 本発明に関連する自動車の構造の一例を示
す概略図である。
【符号の説明】
10,110,210 シャシーフレーム 12,112,212 中央部 14,15,114,214,215 フレーム部材
(メンバー) 20,120,220 ボディ 22,122,222 キャビン部 24,25 サイドシル 124 トンネル部 224 ヒンジピラー 225 フロントピラー 226 ルーフレール 227 リヤピラー 30,130,230 弾性部材 X,Y,Z 閉断面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 克宏 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャシーフレームにボディが支持される
    構造の自動車であって、上記シャシーフレームの中央部
    における前後方向に延びるフレーム部材が、ボディのキ
    ャビン部に設けられた前後方向に延びる閉断面内に貫通
    されており、かつ、この閉断面内における上記フレーム
    部材の周囲の間隙が弾性部材で充填されて、該弾性部材
    を介して上記ボディのキャビン部がシャシーフレームの
    上記フレーム部材に連続的に支持されていることを特徴
    とするシャシーフレームを備えた自動車。
  2. 【請求項2】 シャシーフレームの中央部が、サスペン
    ション装置が取り付けられる前部及び後部の少なくとも
    一方より剛性が低くされていることを特徴とする請求項
    1に記載のシャシーフレームを備えた自動車。
  3. 【請求項3】 ボディにおけるシャシーフレームの中央
    部に支持されるキャビン部が該ボディの他の部分から分
    離独立されていることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載のシャシーフレームを備えた自動車。
  4. 【請求項4】 ボディのキャビン部に設けられた前後方
    向に延びる閉断面は、該キャビン部の両側部下端に設け
    られたサイドシルによって構成されていることを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載のシャシー
    フレームを備えた自動車。
  5. 【請求項5】 ボディのキャビン部に設けられた前後方
    向に延びる閉断面は、該キャビン部のフロア中央に設け
    られたトンネル部を閉断面化したものであることを特徴
    とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のシャシ
    ーフレームを備えた自動車。
  6. 【請求項6】 ボディのキャビン部に設けられた前後方
    向に延びる閉断面は、該キャビン部の両側部におけるヒ
    ンジピラーからフロントピラー、ルーフレールを経てリ
    ヤピラーに至る連続した閉断面空間であることを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載のシャシー
    フレームを備えた自動車。
JP5180953A 1993-06-25 1993-06-25 シャシーフレームを備えた自動車 Pending JPH0781612A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20240093066A (ko) 2022-12-15 2024-06-24 주식회사 엠디엠 자동차 샤시 프레임

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