JPH0782696A - 写真用支持体の製造方法 - Google Patents

写真用支持体の製造方法

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JPH0782696A
JPH0782696A JP22414393A JP22414393A JPH0782696A JP H0782696 A JPH0782696 A JP H0782696A JP 22414393 A JP22414393 A JP 22414393A JP 22414393 A JP22414393 A JP 22414393A JP H0782696 A JPH0782696 A JP H0782696A
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JP
Japan
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photographic
paper
slime
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JP22414393A
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English (en)
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Masao Miyama
政夫 深山
Takeshi Yamazaki
健 山崎
Masayoshi Fukuzumi
正芳 福積
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真用支持体の原紙抄造工程において、スラ
イム発生が少なく、写真性が良好な写真印画紙用支持体
を提供する。 【構成】 原紙抄造工程において、1,5-ペンタンジア
ールを対ヘッドボックススラリーで、5〜500ppm
(W/W)添加する。 【効果】 写真用支持体の原紙抄造工程において、スラ
イム発生が少なく、また、フォイルの汚れが少なくな
り、さらに、写真印画紙となった場合、ポチやカブリが
ない優れた写真性を有する写真用支持体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真用支持体の製造方
法に関するものであり、更に詳しくは、写真用支持体の
原紙を製造する工程において、スライムの発生が少ない
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】写真用印画紙は、バライタ紙を支持体と
して用い、ハロゲン化銀乳剤層を塗布した印画紙から、
最近は、紙の両面にポリオレフィン樹脂を被覆した耐水
性支持体上に、ハロゲン化銀乳剤層を塗布した印画紙が
使われるようになってきている。
【0003】これらの写真用支持体を製造するときに、
先ず、原紙を抄造する工程があるが、この抄造工程は、
パルプ繊維を各種薬品と共に水中に分散して、その懸濁
液(パルプスラリー)を長網や円網抄紙機で抄上げ、乾
燥して紙匹を形成させる工程である。この様な抄紙工程
中では、適度な温度と、栄養分が豊富なため、微生物が
繁殖しやすく、微生物やその代謝産物等が凝集して、粘
性泥状物である、いわゆるスライムを生じ易い。このよ
うなスライムがある程度の大きさになり、付着していた
ワイヤー部、チェスト、パイプ等の壁から剥離してパル
プスラリー中に混入すると、抄造した原紙に汚点穴明き
等を生じたり、さらには、紙切れや装置の汚れ、及び悪
臭等の障害を起こし品質上、操業上に重大な影響を与え
ることになる。
【0004】一般に写真用支持体は、要求される品質が
一般の紙より厳しく、原紙での欠点が殆ど無いことが必
要であり、そのためには抄紙工程でのスライムの発生を
極力防ぐことが必要である。抄紙工程でのスライムを防
ぐ方法としては、スライムコントロール剤といわれる殺
菌剤をパルプスラリーに添加し、スライムの原因となる
細菌を殺し、または、その増殖を抑止することが知られ
ている。
【0005】このスライムコントロール剤としては、有
機水銀剤、有機窒素剤、有機臭素剤などがあるが、これ
らのスライムコントロール剤をそのまま適用した場合に
は、スライムを防ぐと言う効果はあるものの、写真性へ
の悪影響があり、現像後の印画紙にポチやカブリを生じ
て、製品としての品質を著しく損ねてしまったり、充分
要求を満たすことができなかった。このため、写真用に
適するスライムコントロール剤として、特開昭59−1
28537号公報には、モルホリン系スライムコントロ
ール剤が提案されている。また、特開昭59−1319
29号公報ではチアゾリン系スライムコントロール剤と
して、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン等が提
案されているが、写真性への影響及び、スライム防止効
果の点で充分でなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、写真
用支持体の原紙抄造工程においてスライムの発生を充分
に防止し、汚点、穴明き等の少ない写真用支持体の製造
方法を提供することにある。さらには、写真用乳剤に悪
影響を及ぼさない写真用支持体を製造する方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の問
題点を解決するために鋭意検討した結果、写真用支持体
の原紙の抄造工程に1,5-ペンタンジアールを添加する
ことにより、目的が達成されることを見いだし、本発明
を完成するに至った。
【0008】1,5-ペンタンジアールは、既存化学物質
に登録されており有機鎖状低分子化合物に属しコード番
号は2-509である。
【0009】
【化1】
【0010】原紙の抄造工程でのスライム発生を測定す
る目安としては、パルプスラリー中の生菌数を測定する
方法があるが、この測定法による生菌数は、一般に10
個/ml以下にすることが好ましく、より好ましくは
103個/ml以下である。また、生菌数が107個/m
lより多くなると、スライムがある程度の大きさにな
り、付着していたワイヤー部、チェスト、パイプ等の壁
から剥離して、パルプスラリー中に混入したり、抄紙工
程での汚れや悪臭が発生し易くなる。
【0011】一般に、抄造時に用いられるパルプスラリ
ー濃度は、0.5〜2.0(W/W)%のものが利用され
る。特に、好ましくは0.9〜1.2%である。パルプス
ラリー濃度が0.5%未満になると、抄紙機上の脱水率
が著しく低下して、高水分のまま乾燥されるので、乾燥
収縮が大きくなり面シボが悪化し、力学的強度が低下す
る。逆に、濃度が2.0%を越えたパルプスラリーを使
用すると、フロック形成が多くなり、凝集が頻繁になる
ので、地合が悪くなるとともに、面シボが悪化する。
【0012】本発明のスライムコントロール剤の適正な
添加量は、ヘッドボックスパルプスラリーに対して、5
〜500ppm(W/W)添加することである。5pp
mより少ないとスライムコントロール効果が殆ど無く、
スライムが発生し、紙切れや原紙の汚点、穴明き等の欠
点となり目的を達することができない。また、500p
pmより多くなると、スライムコントロール剤としての
効果は、あるレベル以上に向上せず、飽和する傾向を示
し、コストアップや写真乳剤への悪影響がでてくるため
好ましくない。
【0013】1,5-ペンタンジアールの添加場所として
は、パルプ、薬品等を最初にバッチ仕込みするときに添
加しても良く、抄紙する直前のパルプスラリー中に連続
して添加しても良い。添加方法は、アルコール、水等で
適当量溶解した製剤を使用することが好ましく、さらに
製剤を水で希釈して添加しても良い。
【0014】本発明に使用されるパルプは、通常の木材
パルプあるいは合成パルプや合成繊維等でも良い。これ
らの中では、針葉樹材パルプ、広葉樹材パルプ、針葉樹
広葉樹材混合パルプの木材パルプが有効である。
【0015】これらのパルプには、各種の添加剤を含有
せしめることができる。例えば、乾燥紙力増強剤として
は、カチオン化澱粉、カチオン化ポリアクリルアミド、
アニオン化ポアクリルアミド、カルボキシル変性ポリビ
ニルアルコール、ゼラチンなどを含有することができ
る。また、サイズ剤としては、脂肪酸塩、ロジン誘導
体、アルキルケテンダイマー、石油樹脂エマルジョン、
高級脂肪酸アミドなどが含有することができる。さら
に、顔料として、カオリン、硫酸バリウム、酸化チタン
等、湿潤紙力増強剤として、尿素樹脂、エポキシ化ポリ
アミド樹脂など、また、定着剤として、塩化アルミ等の
多価金属塩、カチオン化澱粉等のカチオン変性ポリマ
ー、pH調節剤として可性ソーダ、炭酸ソーダ等、無機
電解質として食塩、ぼう硝等、その他染料、蛍光増白剤
などを適宜組み合わせて添加することができる。
【0016】このパルプスラリーより抄紙された原紙
を、写真用支持体として使用するには、硫酸バリウムを
ゼラチン中に分散させた液を塗布したいわゆるバライタ
紙としても良く、原紙の両面をポリオレフィン樹脂で押
出コーティングした樹脂被覆紙として使用しても良い。
【0017】本発明の写真用支持体には、各種のハロゲ
ン化銀写真乳剤層を設けることができる。ハロゲン化銀
乳剤層には、増感色素、化学増感剤、カブリ防止剤、蛍
光増白剤、硬膜剤、帯電防止剤等の添加剤を含有せしめ
ることができる。本発明の写真用支持体の裏面には、目
的に応じて裏塗り層を設けても良く、また、目的に応じ
た下引き層を設けても良い。
【0018】
【作用】本発明のように、1,5-ペンタンジアールを添
加して抄造すると、スライムの発生が少なく、抄造され
た原紙をポリオレフィン樹脂で被覆した写真印画紙に
は、現像処理後のポチやカブリが発生しない。
【0019】
【実施例】本発明を実施例により、詳細に説明する。な
お、本発明は実施例に限定されるものではない。以下に
おける、部は重量部を、%は(W/W)基準%を示す。 広葉樹材晒クラフトパルプ(LBKP) 50部 広葉樹材サルファイトパルプ(LBSP)50部 の混合パルプをカナデイアンスタンダードフリーネスで
320mlまで叩解し、このパルプスラリーに、対パル
プ重量%で、 −サイズ剤− アルキルケテンダイマー(日本PMC製AS−24) 0.5% −強度剤− ポリアクリルアミド(星光化学製スターガム−A−15) 0.5% カチオン化澱粉(日食化工製ネオタック130) 2.0% ポリアミドエピクロロヒドリン(日本PMC製WS525) 0.5% を添加し、1%パルプスラリーとした。
【0020】[実施例1〜4]このパルプスラリーに対
して、スライムコントロール剤として、1,5-ペンタン
ジアールの50%製剤を連続添加した。1,5-ペンタン
ジアール固形分の添加量は、以下のとおりとし、それぞ
れ実施例1〜4とした。 実施例1 1,5-ペンタンジアール 5ppm 実施例2 〃 50ppm 実施例3 〃 100ppm 実施例4 〃 500ppm
【0021】これらのスラリーを長網抄紙機で坪量17
0g/m2になるように抄造した。これらの原紙を連続4
日間抄造後、白水の生菌数を測定した。生菌数の測定は
JIS−K0101工業用水試験方法に準じて行った。
また、抄紙機ワイヤー部のフォイルやワイヤーロール等
の抄紙工程での汚れも観察した。
【0022】抄造した原紙に密度0.918g/cm3
低密度ポリエチレン100重量部に対し、アナターゼ型
酸化チタンを均一に分散したポリエチレン組成物をチタ
ン顔料濃度が10部となるように混合し、320℃で溶
融し厚さ30μmに押出し塗布した。またもう一方の面
には、密度0.962g/cm3の高密度ポリエチレン樹
脂50部、密度0.918g/cm3の低密度ポエチレン
50部の混合樹脂を、同様に320℃で溶融し厚さ27
μmになるように押出塗布し写真用支持体を得た。この
支持体の酸化チタンを含有する層の面にコロナ処理を施
した後、カラー印画紙用乳剤を塗布しカラー印画紙を作
成した。この印画紙を、通常の露光方法による露光後、
カラー現像処理を行い、ポチの発生程度を観察した。
又、この印画紙を露光せずに、カラー現像処理を行いカ
ブリ濃度を観察比較した。これらの結果を表1に示す。
【0023】[比較例1〜4]実施例と同様にパルプス
ラリーを調成し、比較例1 スライムコントール剤なし
とし、比較例2〜5については、同様に試料を調成し
て、 比較例2 5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 1ppm 比較例3 〃 50ppm を連続添加した。また、 比較例4 1,5-ペンタンジアール 1ppm 比較例5 〃 550ppm を連続添加した。スライムコントロール剤添加後のパル
プスラリーは、実施例と同じく長網抄紙機で抄造し、樹
脂被覆加工を行い、更にカラー印画紙用乳剤を塗布しカ
ラー印画紙を作成した。カラー印画紙のポチ及びカブリ
の評価は、実施例と同じに実施した。抄造でのパルプス
ラリーの生菌数の測定も実施例と同じに実施した。これ
らの結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明かなように、実施例1,2のよ
うに1,5-ペンタンジアールを使用すると、抄紙工程で
の菌数発生が少なく、抄紙工程での汚れが少ない。ま
た、写真性も良好であることがわかる。しかしながら、
比較例1のようにスライムコントロール剤を添加しない
場合、スライムが発生して、抄紙工程での汚れがひど
く、また、抄造した原紙に汚点穴明き等が発生したの
で、3日目に途中で停機した。比較例2,3のように、
5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンを使
用した場合においては、添加量が少ない場合、抄紙工程
での汚れが大きく、連続抄造に問題があり、また、若干
のポチの発生が認められた。逆に、添加量が多い場合、
抄紙工程での汚れは少ないが、写真性が非常に悪く、ポ
チが多数発生して、写真印画紙としては品質上大きな問
題となり、実用には全く耐えることなく、製品とはなら
ない。また、比較例4,5のように、1,5-ペンタンジ
アールを使用しても、添加量が少ないと写真性には問題
がないが、抄紙工程での汚れが問題となり、長時間の連
続抄造に耐えることはできない。また、添加量が多い場
合には、汚れや写真性のポチ関しては問題がないが、若
干のカブリが発生するようになり、写真印画紙として実
用に耐えない。
【0026】
【発明の効果】本発明に記載の製造方法は写真用支持体
の原紙抄造において、スライムの発生が抑止され原紙と
しての品質、生産性が良好であり、かつこれを写真用支
持体として写真乳剤層を形成しても、印画紙として、な
んら悪影響の無い写真印画紙が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真用支持体の原紙の抄造工程におい
    て、ヘッドボックスパルプスラリーに対して、1,5-ペ
    ンタンジアールを5〜500ppm(W/W)添加する
    ことを特徴とする写真用支持体の製造方法。
JP22414393A 1993-09-09 1993-09-09 写真用支持体の製造方法 Pending JPH0782696A (ja)

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