JPH0782845B2 - 鉛蓄電池用複合電極材及びその製造法 - Google Patents
鉛蓄電池用複合電極材及びその製造法Info
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- JPH0782845B2 JPH0782845B2 JP1076182A JP7618289A JPH0782845B2 JP H0782845 B2 JPH0782845 B2 JP H0782845B2 JP 1076182 A JP1076182 A JP 1076182A JP 7618289 A JP7618289 A JP 7618289A JP H0782845 B2 JPH0782845 B2 JP H0782845B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、鉛蓄電池用複合電極材及びその製造法に係
り、特に鉛板と樹脂層を積層してなる、軽量な且つ接着
界面剥離のない鉛蓄電池用複合電極材料及びそれを有利
に製造し得る手法に関するものである。
り、特に鉛板と樹脂層を積層してなる、軽量な且つ接着
界面剥離のない鉛蓄電池用複合電極材料及びそれを有利
に製造し得る手法に関するものである。
(背景技術) 従来から、二次電池として鉛蓄電池が知られ、自動車用
電源を始め、家庭用、更には工業用分野において広く用
いられている。そして、そのような鉛蓄電池における電
極には、鉛を主体とした極板が鉛格子或いはエキスパン
ド極板等の形態において使用されているが、エレクトロ
ニクス分野の進展により、機器のコードレス化が急速に
進んでいる背景下にあっては、かかる重量のある鉛蓄電
池の軽量化が求められ、なかでも鉛を主体とする重い極
板に対する軽量化の要請には大なるものがある。
電源を始め、家庭用、更には工業用分野において広く用
いられている。そして、そのような鉛蓄電池における電
極には、鉛を主体とした極板が鉛格子或いはエキスパン
ド極板等の形態において使用されているが、エレクトロ
ニクス分野の進展により、機器のコードレス化が急速に
進んでいる背景下にあっては、かかる重量のある鉛蓄電
池の軽量化が求められ、なかでも鉛を主体とする重い極
板に対する軽量化の要請には大なるものがある。
ところで、このような鉛蓄電池における電極の軽量化、
更には高機能化の要請に対応すべく、該電極を、鉛板と
軽量な樹脂材料とを一体的に積層接着してなるハイブリ
ッド構造とすることが考えられるが、そのような電極
は、電解液としての硫酸液中に浸漬せしめられ、また放
電、充電により下記の如き化学変化を起こすために、複
合される鉛板と樹脂材料との界面の接着が非常に重要と
なってくるのである。
更には高機能化の要請に対応すべく、該電極を、鉛板と
軽量な樹脂材料とを一体的に積層接着してなるハイブリ
ッド構造とすることが考えられるが、そのような電極
は、電解液としての硫酸液中に浸漬せしめられ、また放
電、充電により下記の如き化学変化を起こすために、複
合される鉛板と樹脂材料との界面の接着が非常に重要と
なってくるのである。
放電時: アノード(負極) Pb+SO4 2-PbSO4+2e- カソード(正極) PbO2+4H++SO4 2-+2e-PbSO4+2H2O 充電時: カソード(陽極) PbSO4+2e-Pb+SO4 2- アノード(陰極) PbSO4+2H2OPbO2+4H++SO4 2-+2e- 要するに、金属鉛Pbは、上記の如き化学変化により、樹
脂材料との接着界面が強固に接着していなければ、接着
界面において硫酸液(電解液)に接触して徐々に硫酸鉛
PbSO4に変化する一方、充電時において、アノード(陰
極)では硫酸鉛PbSO4が水の存在化にPbO2と4H+とSO4 2-
と2e-となるのであり、そしてこのような充電時に発生
する水素4H+等によって、鉛板と樹脂材料との間の界面
剥離を惹起する問題が内在しているのである。
脂材料との接着界面が強固に接着していなければ、接着
界面において硫酸液(電解液)に接触して徐々に硫酸鉛
PbSO4に変化する一方、充電時において、アノード(陰
極)では硫酸鉛PbSO4が水の存在化にPbO2と4H+とSO4 2-
と2e-となるのであり、そしてこのような充電時に発生
する水素4H+等によって、鉛板と樹脂材料との間の界面
剥離を惹起する問題が内在しているのである。
また、従来から、金属塩の表面に対する接着には、ハン
ダ等に見られるように、熱溶着による接着方法が存在す
るが、樹脂の如き異種材料との接着には非常に難しいも
のがあったのである。即ち、金属鉛の表面が低活性であ
るところから、一般に用いられている接着剤を使用して
鉛板と樹脂材料からなる介在層の接着を行なっても、常
態下での接着力は充分でなく、ましてや放電・充電に基
づく化学変化の作用の下では、強固な接着力は全く期待
され得ないものであったのである。
ダ等に見られるように、熱溶着による接着方法が存在す
るが、樹脂の如き異種材料との接着には非常に難しいも
のがあったのである。即ち、金属鉛の表面が低活性であ
るところから、一般に用いられている接着剤を使用して
鉛板と樹脂材料からなる介在層の接着を行なっても、常
態下での接着力は充分でなく、ましてや放電・充電に基
づく化学変化の作用の下では、強固な接着力は全く期待
され得ないものであったのである。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為さ
れたものであって、その解決課題とするところは、鉛板
と樹脂材料とが積層されてなる、軽量な鉛蓄電池用複合
電極材を提供することにあり、またそのような複合電極
材における鉛板と樹脂層との界面における接着性の向上
を図ることにあり、更には鉛板と樹脂層の強固な接着を
行なってなる複合電極材料を簡易に製造し得る手法を提
供することにある。
れたものであって、その解決課題とするところは、鉛板
と樹脂材料とが積層されてなる、軽量な鉛蓄電池用複合
電極材を提供することにあり、またそのような複合電極
材における鉛板と樹脂層との界面における接着性の向上
を図ることにあり、更には鉛板と樹脂層の強固な接着を
行なってなる複合電極材料を簡易に製造し得る手法を提
供することにある。
(解決手段) そして、本発明は、かかる課題解決のために、所定厚さ
の鉛板間にオレフィン系樹脂層を介装してなる積層構造
を有し、且つ該オレフィン系樹脂層と該鉛板とが、塩素
化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、及び
ハロゲン化ブチルゴムからなる群より選ばれたハロゲン
含有ポリオレフィンに、2,4,6−トリメルカプトトリア
ジン若しくは2−メルカプトベンゾチアゾール・ジシク
ロヘキシルアミン塩またはそれらの両者からなる架橋剤
と酸化鉛系架橋助剤とを少なくとも配合してなる接着剤
を用いて接着されてなることを特徴とする鉛蓄電池用複
合電極材を、その要旨とするものである。
の鉛板間にオレフィン系樹脂層を介装してなる積層構造
を有し、且つ該オレフィン系樹脂層と該鉛板とが、塩素
化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、及び
ハロゲン化ブチルゴムからなる群より選ばれたハロゲン
含有ポリオレフィンに、2,4,6−トリメルカプトトリア
ジン若しくは2−メルカプトベンゾチアゾール・ジシク
ロヘキシルアミン塩またはそれらの両者からなる架橋剤
と酸化鉛系架橋助剤とを少なくとも配合してなる接着剤
を用いて接着されてなることを特徴とする鉛蓄電池用複
合電極材を、その要旨とするものである。
また、本発明は、このような鉛蓄電池用複合電極材を製
造するために、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化
ポリエチレン、及びハロゲン化ブチルゴムからなる群よ
り選ばれたハロゲン含有ポリオレフィンに、2,4,6−ト
リメルカプトトリアジン若しくは2−メルカプトベンゾ
チアゾール・ジシクロヘキシルアミン塩またはそれらの
両者からなる架橋剤と酸化鉛系架橋助剤とを少なくとも
配合してなる接着剤を、所定厚さの鉛板の表面に塗布し
た後、その接着剤塗布表面が対向するように鉛板を重ね
合わせると共に、それら鉛板の間にオレフィン系樹脂層
を形成して、積層材と為し、次いで該積層材を加熱圧着
せしめることを特徴とするものである。
造するために、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化
ポリエチレン、及びハロゲン化ブチルゴムからなる群よ
り選ばれたハロゲン含有ポリオレフィンに、2,4,6−ト
リメルカプトトリアジン若しくは2−メルカプトベンゾ
チアゾール・ジシクロヘキシルアミン塩またはそれらの
両者からなる架橋剤と酸化鉛系架橋助剤とを少なくとも
配合してなる接着剤を、所定厚さの鉛板の表面に塗布し
た後、その接着剤塗布表面が対向するように鉛板を重ね
合わせると共に、それら鉛板の間にオレフィン系樹脂層
を形成して、積層材と為し、次いで該積層材を加熱圧着
せしめることを特徴とするものである。
(具体的構成) すなわち、かくの如き本発明に従う鉛蓄電池用複合電極
材は、例えば第1図に示されるように、上下に所定厚さ
の鉛板2,2が配され、それら鉛板2,2の間にオレフィン系
樹脂層4が設けられていると共に、それら鉛板2とオレ
フィン系樹脂層4とが、本発明に従う接着剤からなる接
着剤層6によって強固に接着せしめられているのであ
る。なお、かかる鉛板2やオレフィン系樹脂層4の厚さ
は、複合電極材全体としての厚さを考慮して、有効な軽
量化の目的を達成するために、適宜に選定されることと
なる。
材は、例えば第1図に示されるように、上下に所定厚さ
の鉛板2,2が配され、それら鉛板2,2の間にオレフィン系
樹脂層4が設けられていると共に、それら鉛板2とオレ
フィン系樹脂層4とが、本発明に従う接着剤からなる接
着剤層6によって強固に接着せしめられているのであ
る。なお、かかる鉛板2やオレフィン系樹脂層4の厚さ
は、複合電極材全体としての厚さを考慮して、有効な軽
量化の目的を達成するために、適宜に選定されることと
なる。
ところで、このような本発明に従う鉛蓄電池用複合電極
材を構成する、軽量化のために介装された樹脂層(4)
は、耐水性、疏水性の材料であるオレフィン系ポリマに
て形成されている必要がある。けだし、前述の如き電極
の電池反応に基づいて、電解液が鉛板(2)と樹脂層
(4)との間に存在すると水素等が発生せしめられ、そ
れによって充放電時に界面から剥がれてしまう問題が惹
起されるからであり、このため、そのような界面への電
解液の浸透乃至は侵入を阻止する上において、樹脂層
(4)は耐水性、疏水性のポリマから形成する必要があ
り、且つ電解液である硫酸液に対する耐性を示す材料で
ある必要があるのである。
材を構成する、軽量化のために介装された樹脂層(4)
は、耐水性、疏水性の材料であるオレフィン系ポリマに
て形成されている必要がある。けだし、前述の如き電極
の電池反応に基づいて、電解液が鉛板(2)と樹脂層
(4)との間に存在すると水素等が発生せしめられ、そ
れによって充放電時に界面から剥がれてしまう問題が惹
起されるからであり、このため、そのような界面への電
解液の浸透乃至は侵入を阻止する上において、樹脂層
(4)は耐水性、疏水性のポリマから形成する必要があ
り、且つ電解液である硫酸液に対する耐性を示す材料で
ある必要があるのである。
また、かかるオレフィン系樹脂層4は、目的とする複合
電極材がエキスパンド極板として形成される場合にあっ
ては、一般に、曲げ弾性率が2000〜7000kg/cm2程度、ま
た伸びが200%以上の材料が有利に選択されることとな
る。なお、この樹脂層4を与えるオレフィン系樹脂とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、クロロスルホン
化ポリエチレン等の公知のポリオレフィンやその変性物
を挙げることが出来るが、特に本発明にあっては、無水
マレイン酸の付加等によって、カルボン酸無水基やカル
ボキシル基等の極性基が導入されたポリオレフィンの如
き変性樹脂が有利に用いられることとなる。
電極材がエキスパンド極板として形成される場合にあっ
ては、一般に、曲げ弾性率が2000〜7000kg/cm2程度、ま
た伸びが200%以上の材料が有利に選択されることとな
る。なお、この樹脂層4を与えるオレフィン系樹脂とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、クロロスルホン
化ポリエチレン等の公知のポリオレフィンやその変性物
を挙げることが出来るが、特に本発明にあっては、無水
マレイン酸の付加等によって、カルボン酸無水基やカル
ボキシル基等の極性基が導入されたポリオレフィンの如
き変性樹脂が有利に用いられることとなる。
さらに、このようなオレフィン系樹脂層4と鉛板2とを
強固に接着せしめる接着剤層6は、本発明にあっては、
塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、
及びハロゲン化ブチルゴムからなる群より選ばれたハロ
ゲン含有ポリオレフィンに、2,4,6−トリメルカプトト
リアジン若しくは2−メルカプトベンゾチアゾール・ジ
シクロヘキシルアミン塩またはそれらの両者からなる架
橋剤と酸化鉛系の架橋助剤とを少なくとも配合してなる
接着剤を用いて、形成されるものであり、このような接
着剤が、熱等の作用によって、鉛板2とオレフィン系樹
脂層4との接着界面に化学的な結合を惹起せしめて、よ
り強固な接合状態を現出するのである。
強固に接着せしめる接着剤層6は、本発明にあっては、
塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、
及びハロゲン化ブチルゴムからなる群より選ばれたハロ
ゲン含有ポリオレフィンに、2,4,6−トリメルカプトト
リアジン若しくは2−メルカプトベンゾチアゾール・ジ
シクロヘキシルアミン塩またはそれらの両者からなる架
橋剤と酸化鉛系の架橋助剤とを少なくとも配合してなる
接着剤を用いて、形成されるものであり、このような接
着剤が、熱等の作用によって、鉛板2とオレフィン系樹
脂層4との接着界面に化学的な結合を惹起せしめて、よ
り強固な接合状態を現出するのである。
なお、このような本発明に従うところの接着剤を用い
た、鉛板とオレフィン系樹脂層との間の強固な接合機構
については、未だ充分に解明されていないが、かかる本
発明に従う接着剤組成物を金属鉛表面に熱溶着させる
と、同じような接着効果が認められるところから、本発
明にて用いる接着剤にあっては、熱等の作用によって、
ハロゲン含有ポリオレフィン中のハロゲン、例えば塩
素:Clが遊離することによって金属鉛界面で鉛化合物が
形成されたり、或いは架橋剤にて同じく金属鉛界面で鉛
化合物が形成されたりし、また遊離のハロゲン、例えば
遊離塩素:Clと架橋剤化合物の末端SH基の反応により、
金属鉛界面で硫化鉛化合物の結合が惹起される等して、
接着界面に化学的結合が発生せしめられ、以て強固な接
着力が実現されるものと考えられている。
た、鉛板とオレフィン系樹脂層との間の強固な接合機構
については、未だ充分に解明されていないが、かかる本
発明に従う接着剤組成物を金属鉛表面に熱溶着させる
と、同じような接着効果が認められるところから、本発
明にて用いる接着剤にあっては、熱等の作用によって、
ハロゲン含有ポリオレフィン中のハロゲン、例えば塩
素:Clが遊離することによって金属鉛界面で鉛化合物が
形成されたり、或いは架橋剤にて同じく金属鉛界面で鉛
化合物が形成されたりし、また遊離のハロゲン、例えば
遊離塩素:Clと架橋剤化合物の末端SH基の反応により、
金属鉛界面で硫化鉛化合物の結合が惹起される等して、
接着界面に化学的結合が発生せしめられ、以て強固な接
着力が実現されるものと考えられている。
そして、このような本発明に従う接着剤にあっては、目
的とする複合電極材がエキスパンド極板として用いられ
る場合には、上記のハロゲン含有ポリオレフィンとして
は、その曲げ弾性率が2000〜7000kg/cm2程度、伸びが20
0%以上のものが有利に採用されることとなる。
的とする複合電極材がエキスパンド極板として用いられ
る場合には、上記のハロゲン含有ポリオレフィンとして
は、その曲げ弾性率が2000〜7000kg/cm2程度、伸びが20
0%以上のものが有利に採用されることとなる。
また、架橋剤としての2,4,6−トリメルカプトトリアジ
ン若しくは2−メルカプトベンゾチアゾール・ジシクロ
ヘキシルアミン塩またはそれらの両者は、前記ハロゲン
含有ポリオレフィンを架橋せしめるに有効な割合におい
て用いられることとなるが、一般に、そのような架橋剤
は、その全量において、前記ハロゲン含有ポリオレフィ
ンの100重量部に対して、1〜20重量部程度の割合で配
合せしめられる。
ン若しくは2−メルカプトベンゾチアゾール・ジシクロ
ヘキシルアミン塩またはそれらの両者は、前記ハロゲン
含有ポリオレフィンを架橋せしめるに有効な割合におい
て用いられることとなるが、一般に、そのような架橋剤
は、その全量において、前記ハロゲン含有ポリオレフィ
ンの100重量部に対して、1〜20重量部程度の割合で配
合せしめられる。
さらに、本発明において、酸化鉛系架橋助剤は、受酸剤
として使用されるものであって、架橋反応中に生成する
HClの如き酸を吸収する役目を為すものであって、架橋
剤の種類や配合量、更にはハロゲン含有ポリオレフィン
の種類等によって適宜に決定されることとなるが、一般
に、ハロゲン含有ポリオレフィンの100重量部に対して
3〜50重量部程度の割合において配合せしめられるもの
である。
として使用されるものであって、架橋反応中に生成する
HClの如き酸を吸収する役目を為すものであって、架橋
剤の種類や配合量、更にはハロゲン含有ポリオレフィン
の種類等によって適宜に決定されることとなるが、一般
に、ハロゲン含有ポリオレフィンの100重量部に対して
3〜50重量部程度の割合において配合せしめられるもの
である。
なお、本発明にて用いらえる接着剤組成物には、前記の
ような架橋剤や架橋助剤の他にも、必要に応じて、促進
剤、可塑剤、充填剤等の添加剤が適宜に配合せしめられ
ることとなる。
ような架橋剤や架橋助剤の他にも、必要に応じて、促進
剤、可塑剤、充填剤等の添加剤が適宜に配合せしめられ
ることとなる。
ところで、かくの如き本発明に従う構成の鉛蓄電池用複
合電極材を製造するに際しては、先ず、鉛板2のオレフ
ィン系樹脂層4の接着せしめられる側の表面に対して、
前記した接着剤の溶液、例えばトルエン等の芳香族有機
溶剤を用いて得られる接着剤溶液を塗布せしめ、そして
この接着剤の塗布された鉛板の2枚を、その接着剤塗布
表面が対向するようにして重ね合わせると共に、それら
鉛板2,2の間に通常の手法によってオレフィン系樹脂層
4を形成して積層材と為し、その後、かかる積層材を加
熱圧着せしめることにより、接着剤層6によって上下の
鉛板2,2をオレフィン系樹脂層4の両面に対して強固に
接着せしめるようにするのである。
合電極材を製造するに際しては、先ず、鉛板2のオレフ
ィン系樹脂層4の接着せしめられる側の表面に対して、
前記した接着剤の溶液、例えばトルエン等の芳香族有機
溶剤を用いて得られる接着剤溶液を塗布せしめ、そして
この接着剤の塗布された鉛板の2枚を、その接着剤塗布
表面が対向するようにして重ね合わせると共に、それら
鉛板2,2の間に通常の手法によってオレフィン系樹脂層
4を形成して積層材と為し、その後、かかる積層材を加
熱圧着せしめることにより、接着剤層6によって上下の
鉛板2,2をオレフィン系樹脂層4の両面に対して強固に
接着せしめるようにするのである。
なお、かかる積層材の加熱圧着操作は、接着剤層6の架
橋を行ない、前述の如き化学的結合を惹起せしめようと
するものであって、一般に、100℃〜170℃×10分〜24時
間程度の条件下に該積層材を挟圧しつつ実施されること
となる。このような後加硫方式による接着力の向上によ
って、また、製造工程での品質のバラツキも極力少なく
為し得るのである。
橋を行ない、前述の如き化学的結合を惹起せしめようと
するものであって、一般に、100℃〜170℃×10分〜24時
間程度の条件下に該積層材を挟圧しつつ実施されること
となる。このような後加硫方式による接着力の向上によ
って、また、製造工程での品質のバラツキも極力少なく
為し得るのである。
そして、このようにして得られた第1図に示される如き
断面構造を有する板状の複合電極材は、よく知られてい
るように、鉛蓄電池用の極板として公知の加工が施さ
れ、エキスパンド極板等の形態において用いられるもの
であるが、かかる本発明に従う複合電極材は、上下の鉛
板の間に樹脂層が介装せしめられてなる構造を有するも
のであるところから、その軽量化が有利に達成され、ま
た鉛板とオレフィン系樹脂層との接合が化学的結合形式
の接合状態の採用によって、鉛板とオレフィン系樹脂層
との間の接着が強固に為され、以て充放電による電極反
応(電極における化学変化)によっても、接着界面の剥
離等の問題の発生が良好に回避され得る他、強固な接着
力の実現のために鉛板面の表面処理やプライマ処理の必
要も全くなくなり、以て工程の簡略化、更にはその製造
の容易化を有利に達成し得たのである。
断面構造を有する板状の複合電極材は、よく知られてい
るように、鉛蓄電池用の極板として公知の加工が施さ
れ、エキスパンド極板等の形態において用いられるもの
であるが、かかる本発明に従う複合電極材は、上下の鉛
板の間に樹脂層が介装せしめられてなる構造を有するも
のであるところから、その軽量化が有利に達成され、ま
た鉛板とオレフィン系樹脂層との接合が化学的結合形式
の接合状態の採用によって、鉛板とオレフィン系樹脂層
との間の接着が強固に為され、以て充放電による電極反
応(電極における化学変化)によっても、接着界面の剥
離等の問題の発生が良好に回避され得る他、強固な接着
力の実現のために鉛板面の表面処理やプライマ処理の必
要も全くなくなり、以て工程の簡略化、更にはその製造
の容易化を有利に達成し得たのである。
(実施例) 以下に、本発明の実施例を示し、本発明を更に具体的に
明らかにすることとするが、本発明が、そのような実施
例の記載によって、何等限定的に解釈されるものでない
ことは、言うまぜもないところである。
明らかにすることとするが、本発明が、そのような実施
例の記載によって、何等限定的に解釈されるものでない
ことは、言うまぜもないところである。
また、本発明が、以下の実施例の他にも、更には前記の
具体的構成に係る記述の他にも、本発明の趣旨を逸脱し
ない限りにおいて、当業者の知識に基づき種々なる変
更、修正、改良等を加え得るものであって、そのような
実施形態のものが、何れも本発明の範疇に属するもので
あることが、理解されるべきである。
具体的構成に係る記述の他にも、本発明の趣旨を逸脱し
ない限りにおいて、当業者の知識に基づき種々なる変
更、修正、改良等を加え得るものであって、そのような
実施形態のものが、何れも本発明の範疇に属するもので
あることが、理解されるべきである。
先ず、塩素化ポリエチレン(Cl含量=約45重量%)の10
0重量部に対して、架橋剤たる、2,4,6−トリメルカプト
トリアジンの1重量部及び2−メルカプトベンゾチアゾ
ール・ジシクロヘキシルアミン塩の2重量部、並びに架
橋助剤としての酸化鉛(PbO)の10重量部を配合して、
通常のゴム混練操作と同様に、60〜80℃に加温したオー
ブンミル(またはバンンリーミキサー)にて均一に混練
せしめて、接着剤組成物と為し、そして、この組成物を
トルエンに溶解して接着剤溶液を得た。
0重量部に対して、架橋剤たる、2,4,6−トリメルカプト
トリアジンの1重量部及び2−メルカプトベンゾチアゾ
ール・ジシクロヘキシルアミン塩の2重量部、並びに架
橋助剤としての酸化鉛(PbO)の10重量部を配合して、
通常のゴム混練操作と同様に、60〜80℃に加温したオー
ブンミル(またはバンンリーミキサー)にて均一に混練
せしめて、接着剤組成物と為し、そして、この組成物を
トルエンに溶解して接着剤溶液を得た。
次いで、厚さが0.1mmの鉛板の表面を有機溶剤で簡単に
脱脂処理した後、上記で得られた接着剤溶液を塗布し
て、乾燥せしめ、そしてその接着剤塗布面が対向するよ
うに、2枚の鉛板を、厚さが0.5mmの無水マレイン酸変
性ポリエチレンのフィルムを挟んで重ね合わせた後、15
0℃の温度で30分間加熱圧着せしめることにより、目的
とする複合電極材を得た。
脱脂処理した後、上記で得られた接着剤溶液を塗布し
て、乾燥せしめ、そしてその接着剤塗布面が対向するよ
うに、2枚の鉛板を、厚さが0.5mmの無水マレイン酸変
性ポリエチレンのフィルムを挟んで重ね合わせた後、15
0℃の温度で30分間加熱圧着せしめることにより、目的
とする複合電極材を得た。
このようにして得られた複合電極材における鉛板と樹脂
層との界面に接着力は、常態下では勿論のこと、充放電
のための通電下にあっても、3〜5kg/インチの接着力を
示し、強固な接着が為されていることが認められ、また
通電後においても、鉛板と樹脂層との間の接着界面の剥
離は何等認められなかった。
層との界面に接着力は、常態下では勿論のこと、充放電
のための通電下にあっても、3〜5kg/インチの接着力を
示し、強固な接着が為されていることが認められ、また
通電後においても、鉛板と樹脂層との間の接着界面の剥
離は何等認められなかった。
また、上記の実験では、加硫剤として、2,4,6−トリメ
ルカプトトリアジンと2−メルカプトベンゾチアゾール
・ジシクヘキシルアミン塩が併用されているが、それら
の単独を用いた場合にあっても、鉛板と樹脂層との間に
おける充分な接着力が確保され得ることが認められた。
ルカプトトリアジンと2−メルカプトベンゾチアゾール
・ジシクヘキシルアミン塩が併用されているが、それら
の単独を用いた場合にあっても、鉛板と樹脂層との間に
おける充分な接着力が確保され得ることが認められた。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従って、鉛板
とオレフィン系樹脂層とを所定の接着剤を用いて接着せ
しめてなる複合電極材にあっては、極めて強固な接着力
が実現され、鉛蓄電池の極板として用いられた場合にあ
っても、電極における化学変化に基づくところの界面剥
離の問題も有利に回避され得ることとなったのであり、
またそのような鉛板と樹脂層との積層、接合操作にあっ
ても、単に加熱圧着による後加硫方式により、製造工程
でのバラツキを極力なくしつつ、接着力の向上が図られ
得、更には製造工程の簡略化等も有利に達成され得るこ
ととなったのである。
とオレフィン系樹脂層とを所定の接着剤を用いて接着せ
しめてなる複合電極材にあっては、極めて強固な接着力
が実現され、鉛蓄電池の極板として用いられた場合にあ
っても、電極における化学変化に基づくところの界面剥
離の問題も有利に回避され得ることとなったのであり、
またそのような鉛板と樹脂層との積層、接合操作にあっ
ても、単に加熱圧着による後加硫方式により、製造工程
でのバラツキを極力なくしつつ、接着力の向上が図られ
得、更には製造工程の簡略化等も有利に達成され得るこ
ととなったのである。
第1図は、本発明に係る鉛蓄電池用複合電極材の一例を
示す断面図である。 2:鉛板、4:オレフィン系樹脂層 6:接着剤層
示す断面図である。 2:鉛板、4:オレフィン系樹脂層 6:接着剤層
Claims (2)
- 【請求項1】所定厚さの鉛板間にオレフィン系樹脂層を
介装してなる積層構造を有し、且つ該オレフィン系樹脂
層と該鉛板とが、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン
化ポリエチレン、及びハロゲン化ブチルゴムからなる群
より選ばれたハロゲン含有ポリオレフィンに、2,4,6−
トリメルカプトトリアジン若しくは2−メルカプトベン
ゾチアゾール・ジシクロヘキシルアミン塩またはそれら
の両者からなる架橋剤と酸化鉛系架橋助剤とを少なくと
も配合してなる接着剤を用いて接着されてなることを特
徴とする鉛蓄電池用複合電極材。 - 【請求項2】塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポ
リエチレン、及びハロゲン化ブチルゴムからなる群より
選ばれたハロゲン含有ポリオレフィンに、2,4,6−トリ
メルカプトトリアジン若しくは2−メルカプトベンゾチ
アゾール・ジシクロヘキシルアミン塩またはそれらの両
者からなる架橋剤と酸化鉛系架橋助剤とを少なくとも配
合してなる接着剤を、所定厚さの鉛板の表面に塗布した
後、その接着剤塗布表面が対向するように鉛板を重ね合
わせると共に、それら鉛板の間にオレフィン系樹脂層を
形成して、積層材と為し、次いで該積層材を加熱圧着せ
しめることを特徴とする鉛蓄電池用複合電極材の製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1076182A JPH0782845B2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | 鉛蓄電池用複合電極材及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1076182A JPH0782845B2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | 鉛蓄電池用複合電極材及びその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02256160A JPH02256160A (ja) | 1990-10-16 |
| JPH0782845B2 true JPH0782845B2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=13597972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1076182A Expired - Lifetime JPH0782845B2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | 鉛蓄電池用複合電極材及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0782845B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100892540B1 (ko) * | 2007-11-28 | 2009-04-09 | 현대자동차주식회사 | 납축전지용 전극층, 이를 포함하는 전극판 및 그 제조방법 |
| CN119601661B (zh) * | 2023-09-08 | 2025-12-26 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种复合碳材料的制备方法及其制备得到的复合碳材料和应用 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS529055A (en) * | 1975-07-10 | 1977-01-24 | Osaka Soda Co Ltd | A process for cross-linking chlorinated polyethylene |
| JPS5286439A (en) * | 1975-12-19 | 1977-07-18 | Osaka Soda Co Ltd | Crosslinkable chlorinated polyethylene composition |
| JPS58222129A (ja) * | 1982-06-18 | 1983-12-23 | Nippon Zeon Co Ltd | 含ハロゲンエラストマ−の架橋方法 |
| JPS5983350A (ja) * | 1982-11-05 | 1984-05-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 鉛蓄電池用格子 |
| JPS6136349A (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-21 | Bridgestone Corp | 金属との接着性に優れたアクリルゴム組成物 |
-
1989
- 1989-03-28 JP JP1076182A patent/JPH0782845B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02256160A (ja) | 1990-10-16 |
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