JPH0783090A - 2サイクルエンジンの運転制御装置 - Google Patents
2サイクルエンジンの運転制御装置Info
- Publication number
- JPH0783090A JPH0783090A JP22749493A JP22749493A JPH0783090A JP H0783090 A JPH0783090 A JP H0783090A JP 22749493 A JP22749493 A JP 22749493A JP 22749493 A JP22749493 A JP 22749493A JP H0783090 A JPH0783090 A JP H0783090A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- fuel injection
- wall surface
- cylinder wall
- injection amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 焼き付き発生の傾向をエンジンの運転中に予
知することができ、もって上記焼き付きを確実に防止で
きる2サイクルエンジンの運転制御装置を提供する。 【構成】 燃料を供給する燃料噴射弁25aを備えた2
サイクルエンジン1の運転制御装置において、上記燃料
噴射弁25aからの燃料噴射量をエンジンの運転状態に
応じた燃料噴射量に制御する燃料噴射制御手段(EC
U)42と、シリンダ壁面温度を計測する計測手段60
と、何れかの気筒のシリンダ壁面温度が第1しきい温度
Ta以上のとき、又は1つの気筒と他の気筒とのシリン
ダ壁面温度の差が第1しきい温度差Tb以上のとき、上
記燃料噴射制御手段による燃料噴射量を減じる燃料噴射
量補正手段(ECU)42とを備える。
知することができ、もって上記焼き付きを確実に防止で
きる2サイクルエンジンの運転制御装置を提供する。 【構成】 燃料を供給する燃料噴射弁25aを備えた2
サイクルエンジン1の運転制御装置において、上記燃料
噴射弁25aからの燃料噴射量をエンジンの運転状態に
応じた燃料噴射量に制御する燃料噴射制御手段(EC
U)42と、シリンダ壁面温度を計測する計測手段60
と、何れかの気筒のシリンダ壁面温度が第1しきい温度
Ta以上のとき、又は1つの気筒と他の気筒とのシリン
ダ壁面温度の差が第1しきい温度差Tb以上のとき、上
記燃料噴射制御手段による燃料噴射量を減じる燃料噴射
量補正手段(ECU)42とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばディーゼルエン
ジンのように気筒内に直接燃料を噴射供給する、あるい
は被潤滑部に潤滑油を供給するようにした2サイクルエ
ンジンの運転制御装置に関し、詳細には焼き付きが発生
し易い状態に移行傾向にあることを前もって予知し、も
って焼き付きを予防できるようにした運転制御方法の改
善に関する。
ジンのように気筒内に直接燃料を噴射供給する、あるい
は被潤滑部に潤滑油を供給するようにした2サイクルエ
ンジンの運転制御装置に関し、詳細には焼き付きが発生
し易い状態に移行傾向にあることを前もって予知し、も
って焼き付きを予防できるようにした運転制御方法の改
善に関する。
【0002】
【従来の技術】気筒内に燃料を直接噴射供給するタイプ
の2サイクルエンジンとして、ディーゼルエンジン及び
筒内噴射式2サイクルガソリンエンジンがある。そして
一般に、2サイクルエンジンでは、熱負荷が大きいこと
から、シリンダとピストンとの焼き付きが生じ易い問題
がある。この焼き付きは、製造時のピストン,シリンダ
ボア間の寸法関係だけでなく、エンジン運転状態、さら
には潤滑油量,潤滑油の性能,等各種の要因によって発
生する。
の2サイクルエンジンとして、ディーゼルエンジン及び
筒内噴射式2サイクルガソリンエンジンがある。そして
一般に、2サイクルエンジンでは、熱負荷が大きいこと
から、シリンダとピストンとの焼き付きが生じ易い問題
がある。この焼き付きは、製造時のピストン,シリンダ
ボア間の寸法関係だけでなく、エンジン運転状態、さら
には潤滑油量,潤滑油の性能,等各種の要因によって発
生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記2サイクルエンジ
ンの焼き付きを回避するため、従来、各部品の加工精度
を大幅に高める方法、冷却を十分に行う、潤滑油を十分
に供給する等、各種の方法が採用されている。しかし上
述のように2サイクルエンジンの焼き付き現象は非常に
多くの要因によって発生するものであるため、上述のよ
うな焼き付き防止策を講じるにも限度があり、発生要因
の全てに対応することは極めて困難である。
ンの焼き付きを回避するため、従来、各部品の加工精度
を大幅に高める方法、冷却を十分に行う、潤滑油を十分
に供給する等、各種の方法が採用されている。しかし上
述のように2サイクルエンジンの焼き付き現象は非常に
多くの要因によって発生するものであるため、上述のよ
うな焼き付き防止策を講じるにも限度があり、発生要因
の全てに対応することは極めて困難である。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、焼き付き発生の傾向をエンジンの運転中に
予知することができ、もって上記焼き付きを確実に防止
できる2サイクルエンジンの運転制御装置を提供するこ
とを目的としている。
れたもので、焼き付き発生の傾向をエンジンの運転中に
予知することができ、もって上記焼き付きを確実に防止
できる2サイクルエンジンの運転制御装置を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、燃料
を供給する燃料噴射弁を備えた2サイクルエンジンの運
転制御装置において、上記燃料噴射弁からの燃料噴射量
をエンジンの運転状態に応じた燃料噴射量に制御する燃
料噴射制御手段と、シリンダ壁面温度を計測する計測手
段と、何れかの気筒のシリンダ壁面温度が第1しきい温
度以上のとき、又は1つの気筒と他の気筒とのシリンダ
壁面温度の差が第1しきい温度差以上のとき、上記燃料
噴射制御手段による燃料噴射量を減じる燃料噴射量補正
手段とを備えたことを特徴としている。
を供給する燃料噴射弁を備えた2サイクルエンジンの運
転制御装置において、上記燃料噴射弁からの燃料噴射量
をエンジンの運転状態に応じた燃料噴射量に制御する燃
料噴射制御手段と、シリンダ壁面温度を計測する計測手
段と、何れかの気筒のシリンダ壁面温度が第1しきい温
度以上のとき、又は1つの気筒と他の気筒とのシリンダ
壁面温度の差が第1しきい温度差以上のとき、上記燃料
噴射制御手段による燃料噴射量を減じる燃料噴射量補正
手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】請求項2の発明は、何れかの気筒のシリン
ダ壁面温度が第2しきい温度以上で、かつ1つの気筒と
他の気筒とのシリンダ壁面温度の差が第2しきい温度差
以上のとき燃料噴射量を減じる燃料噴射量補正手段を備
えたことを特徴としている。
ダ壁面温度が第2しきい温度以上で、かつ1つの気筒と
他の気筒とのシリンダ壁面温度の差が第2しきい温度差
以上のとき燃料噴射量を減じる燃料噴射量補正手段を備
えたことを特徴としている。
【0007】また請求項3の発明は、何れかの気筒のシ
リンダ壁面温度が第3しきい温度以上のとき、又は1つ
の気筒と他の気筒とのシリンダ壁面温度の差が第3しき
い温度差以上のとき、潤滑油制御手段による潤滑油量を
増加する潤滑油量補正手段を備えたことを特徴としてい
る。
リンダ壁面温度が第3しきい温度以上のとき、又は1つ
の気筒と他の気筒とのシリンダ壁面温度の差が第3しき
い温度差以上のとき、潤滑油制御手段による潤滑油量を
増加する潤滑油量補正手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】請求項1の発明に係る2サイクルエンジンの運
転制御装置によれば、何れかの気筒のシリンダ壁面温度
が第1しきい温度以上の場合、又は何れかの気筒と他の
気筒との温度差が第1しきい温度差以上の場合は燃料噴
射量が減じられる。即ち、本発明ではシリンダ壁面温度
がある温度以上の場合は焼き付き易い状態になっている
と考え、また1つの気筒と他の気筒との温度差が所定値
以上の場合は、焼き付き易い状態に移行傾向にあると考
えるようにした。従って現に焼き付きが生じ易い状態に
なっている場合だけでなく、焼き付き易い状態への移行
傾向にあることも予知でき、焼き付きの発生をより確実
に回避することが可能となる。
転制御装置によれば、何れかの気筒のシリンダ壁面温度
が第1しきい温度以上の場合、又は何れかの気筒と他の
気筒との温度差が第1しきい温度差以上の場合は燃料噴
射量が減じられる。即ち、本発明ではシリンダ壁面温度
がある温度以上の場合は焼き付き易い状態になっている
と考え、また1つの気筒と他の気筒との温度差が所定値
以上の場合は、焼き付き易い状態に移行傾向にあると考
えるようにした。従って現に焼き付きが生じ易い状態に
なっている場合だけでなく、焼き付き易い状態への移行
傾向にあることも予知でき、焼き付きの発生をより確実
に回避することが可能となる。
【0009】一方請求項2の発明では、何れかの気筒の
シリンダ壁面温度がしきい値以上であり、かつある気筒
と他の気筒とのシリンダ壁面温度の差がしきい値以上で
ある場合も焼き付きが発生し易いとみるようにしたの
で、より確実に焼き付きの発生を回避できる。なお、こ
の場合、第2しきい温度は第1しきい温度よりも低温に
設定するのが望ましい。
シリンダ壁面温度がしきい値以上であり、かつある気筒
と他の気筒とのシリンダ壁面温度の差がしきい値以上で
ある場合も焼き付きが発生し易いとみるようにしたの
で、より確実に焼き付きの発生を回避できる。なお、こ
の場合、第2しきい温度は第1しきい温度よりも低温に
設定するのが望ましい。
【0010】また、請求項3の発明では、シリンダ壁面
温度,シリンダ壁面温度差が所定値以上になった場合は
請求項1の発明と同様に、焼き付きが発生し易い状態に
なっている、あるいは発生し易い状態に移行しつつある
と判断し、潤滑油を増量するようにしたので、焼き付き
の発生を確実に回避できる。この場合、通常運転時にお
いて潤滑油量を多めに設定する必要がないので、潤滑油
消費量を低減できる。
温度,シリンダ壁面温度差が所定値以上になった場合は
請求項1の発明と同様に、焼き付きが発生し易い状態に
なっている、あるいは発生し易い状態に移行しつつある
と判断し、潤滑油を増量するようにしたので、焼き付き
の発生を確実に回避できる。この場合、通常運転時にお
いて潤滑油量を多めに設定する必要がないので、潤滑油
消費量を低減できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図7は請求項1の発明の実施例
(第1実施例)による2サイクルディーゼルエンジンの
運転制御装置を説明するための図であり、図1,図2は
本実施例のエンジンの断面正面図,断面側面図、図3,
図4は図1のIII-III 線,IV-IV線断面図、図5はシリン
ダ部の上側合面を示す図で、図1のV-V 線矢視図、図6
は該実施例装置のブロック構成図、図7は燃料噴射量の
制御動作を説明するためのフローチャート図である。
説明する。図1ないし図7は請求項1の発明の実施例
(第1実施例)による2サイクルディーゼルエンジンの
運転制御装置を説明するための図であり、図1,図2は
本実施例のエンジンの断面正面図,断面側面図、図3,
図4は図1のIII-III 線,IV-IV線断面図、図5はシリン
ダ部の上側合面を示す図で、図1のV-V 線矢視図、図6
は該実施例装置のブロック構成図、図7は燃料噴射量の
制御動作を説明するためのフローチャート図である。
【0012】これらの図において、1は水冷式並列3気
筒2サイクルディーゼルエンジンであり、該エンジン1
のシリンダブロック2の下側合面2aにはクランクケー
ス3が取り付けられ、シリンダブロック2の下部とクラ
ンクケース3とで各気筒毎のクランク室4が3組構成さ
れている。また上記シリンダブロック2の上側合面2b
にはシリンダヘッド5が載置され、ヘッドボルト6によ
って締結固定されている。
筒2サイクルディーゼルエンジンであり、該エンジン1
のシリンダブロック2の下側合面2aにはクランクケー
ス3が取り付けられ、シリンダブロック2の下部とクラ
ンクケース3とで各気筒毎のクランク室4が3組構成さ
れている。また上記シリンダブロック2の上側合面2b
にはシリンダヘッド5が載置され、ヘッドボルト6によ
って締結固定されている。
【0013】上記シリンダヘッド5の合面5a側部分に
は、主燃焼室8に開口する円筒状のプラグ保持穴20a
が形成され、該保持穴20a内にはホットプラグ21が
挿入され、ボルト23で固定されている。該ホットプラ
グ21の燃焼凹部21aとへッド側燃焼凹部20bとで
副燃焼室22が形成されており、該副燃焼室22は連絡
孔21bで上記主燃焼室8に連通している。また上記副
燃焼室22内にはインジェクタ25a,グロープラグ2
5bが挿入されている。
は、主燃焼室8に開口する円筒状のプラグ保持穴20a
が形成され、該保持穴20a内にはホットプラグ21が
挿入され、ボルト23で固定されている。該ホットプラ
グ21の燃焼凹部21aとへッド側燃焼凹部20bとで
副燃焼室22が形成されており、該副燃焼室22は連絡
孔21bで上記主燃焼室8に連通している。また上記副
燃焼室22内にはインジェクタ25a,グロープラグ2
5bが挿入されている。
【0014】上記シリンダブロック2はアルミ合金製で
あり、これには3つのシリンダボア2cが並列に形成さ
れている。このシリンダボア2cはアルミ内面に耐摩耗
性物質をメッキ,容射等で被覆形成してなり、鋳鉄型ス
リーブは有していない。上記各シリンダボア2c内には
ピストン7が摺動自在に挿入配置されている。該ピスト
ン7の上面,上記シリンダヘッド5の合面5a,上記シ
リンダボア2c,及び上記ホットプラグ21の下面によ
り囲まれた空間が上記主燃焼室8となっている。また上
記ピストン7にはコンロッド9の小端部9aがピストン
ピン10,ニードル軸受11を介して連結されており、
該コンロッド9の大端部9bはクランク軸12のクラン
クピン13にニードル軸受14を介して連結されてい
る。上記クランク軸12は軸受46,39によって軸支
されている。
あり、これには3つのシリンダボア2cが並列に形成さ
れている。このシリンダボア2cはアルミ内面に耐摩耗
性物質をメッキ,容射等で被覆形成してなり、鋳鉄型ス
リーブは有していない。上記各シリンダボア2c内には
ピストン7が摺動自在に挿入配置されている。該ピスト
ン7の上面,上記シリンダヘッド5の合面5a,上記シ
リンダボア2c,及び上記ホットプラグ21の下面によ
り囲まれた空間が上記主燃焼室8となっている。また上
記ピストン7にはコンロッド9の小端部9aがピストン
ピン10,ニードル軸受11を介して連結されており、
該コンロッド9の大端部9bはクランク軸12のクラン
クピン13にニードル軸受14を介して連結されてい
る。上記クランク軸12は軸受46,39によって軸支
されている。
【0015】上記シリンダブロック2の下部には、吸気
開口15aが上記各クランク室4に連通するように3組
形成されており、該各吸気開口15aには吸気マニホー
ルド16aが接続されている。そして各クランク室4と
上記吸気マニホールド16aとは、各クランク室4の底
部に開口するオイル戻し孔51,ホース52を介して連
通されている。これにより、クランク室4内に溜まった
オイルを吸気マニホールド16a内に戻すようになって
いる。
開口15aが上記各クランク室4に連通するように3組
形成されており、該各吸気開口15aには吸気マニホー
ルド16aが接続されている。そして各クランク室4と
上記吸気マニホールド16aとは、各クランク室4の底
部に開口するオイル戻し孔51,ホース52を介して連
通されている。これにより、クランク室4内に溜まった
オイルを吸気マニホールド16a内に戻すようになって
いる。
【0016】また上記各吸気開口15aにはリードバル
ブ17が配設されている。このリードバルブ17は、バ
ルブボディ17aに形成された開口17bを弁板17c
によって開閉する構造のものである。このリードバルブ
17は、上記ピストン7の上昇によってクランク室4内
が負圧になると自動的に開いて空気をクランク室4内に
導入し、下降によって正圧になると閉じて空気の吹き返
しを防止する。
ブ17が配設されている。このリードバルブ17は、バ
ルブボディ17aに形成された開口17bを弁板17c
によって開閉する構造のものである。このリードバルブ
17は、上記ピストン7の上昇によってクランク室4内
が負圧になると自動的に開いて空気をクランク室4内に
導入し、下降によって正圧になると閉じて空気の吹き返
しを防止する。
【0017】また上記シリンダブロック2の上記吸気開
口15aと反対側には掃気調整開口15bが上記各クラ
ンク室4に連通するように形成されている。該各掃気調
整開口15bには共通の掃気チャンバ16bが接続され
ており、該掃気チャンバ16bの接続開口部分には掃気
制御弁16cが配設されている。該掃気制御弁16cを
開くと該接続開口に連なるクランク室4が掃気チャンバ
16b内に連通してクランク室容積が実質的に拡大され
て掃気圧が低下し、主燃焼室8内において内部EGRガ
スが増加して燃焼温度が低下する。また上記掃気制御弁
16cを閉じると通常のクランク室容積となり、掃気が
充分に行われる。
口15aと反対側には掃気調整開口15bが上記各クラ
ンク室4に連通するように形成されている。該各掃気調
整開口15bには共通の掃気チャンバ16bが接続され
ており、該掃気チャンバ16bの接続開口部分には掃気
制御弁16cが配設されている。該掃気制御弁16cを
開くと該接続開口に連なるクランク室4が掃気チャンバ
16b内に連通してクランク室容積が実質的に拡大され
て掃気圧が低下し、主燃焼室8内において内部EGRガ
スが増加して燃焼温度が低下する。また上記掃気制御弁
16cを閉じると通常のクランク室容積となり、掃気が
充分に行われる。
【0018】また上記シリンダブロック2の上部には、
各気筒毎に1組の排気ポート18が形成されている。こ
の排気ポート18は、主排気口18aをシリンダ外部接
続口に導出する主排気ポート18bと、上記主排気口1
8aの上側に開口する一対の副排気口18cを外部に導
出し、途中で上記主排気ポート18bに合流する副排気
ポート18dとで構成されている。
各気筒毎に1組の排気ポート18が形成されている。こ
の排気ポート18は、主排気口18aをシリンダ外部接
続口に導出する主排気ポート18bと、上記主排気口1
8aの上側に開口する一対の副排気口18cを外部に導
出し、途中で上記主排気ポート18bに合流する副排気
ポート18dとで構成されている。
【0019】上記副排気ポート18dは、排気制御装置
19によって開閉制御される。この排気制御装置19
は、排気タイミング,圧縮比を変化させるためのもので
あり、上記シリンダブロック2の副排気ポート18dを
横切るように挿入配置され、上記各副排気ポート18d
を開閉する3本の排気弁体19aと、該排気弁体19a
を開閉駆動する駆動機構19bとを備えている。上記各
排気弁体19aは丸棒に円弧状の弁部を形成してなるも
のであり、それぞれ係止部によって互いに連結されてい
る。上記駆動機構19bは上記排気弁体19aの外端部
に駆動軸を連結し、該駆動軸に歯車列を介して駆動モー
タを連結した構造のものである。ここで、本実施例では
シリンダボア2cがメッキ製であり、鋳鉄スリーブを有
しないことから上記排気弁体19aをシリンダボア内面
に近接配置でき、副排気ポート18dによるデッドスペ
ースを縮小できる。
19によって開閉制御される。この排気制御装置19
は、排気タイミング,圧縮比を変化させるためのもので
あり、上記シリンダブロック2の副排気ポート18dを
横切るように挿入配置され、上記各副排気ポート18d
を開閉する3本の排気弁体19aと、該排気弁体19a
を開閉駆動する駆動機構19bとを備えている。上記各
排気弁体19aは丸棒に円弧状の弁部を形成してなるも
のであり、それぞれ係止部によって互いに連結されてい
る。上記駆動機構19bは上記排気弁体19aの外端部
に駆動軸を連結し、該駆動軸に歯車列を介して駆動モー
タを連結した構造のものである。ここで、本実施例では
シリンダボア2cがメッキ製であり、鋳鉄スリーブを有
しないことから上記排気弁体19aをシリンダボア内面
に近接配置でき、副排気ポート18dによるデッドスペ
ースを縮小できる。
【0020】また上記シリンダブロック2の上記主排気
口18aの両隣には、一対の主掃気口18eが、また上
記主排気口18aと対向位置には対向掃気口18fがそ
れぞれ形成されており、これらの各掃気口18e,18
fは掃気ポートを介して該気筒用クランク室4に連通し
ている。
口18aの両隣には、一対の主掃気口18eが、また上
記主排気口18aと対向位置には対向掃気口18fがそ
れぞれ形成されており、これらの各掃気口18e,18
fは掃気ポートを介して該気筒用クランク室4に連通し
ている。
【0021】また上記シリンダブロック2には、ピスト
ン摺動面に潤滑油を供給するためのオイル孔2e,2f
が各気筒毎に一対形成されている。該両オイル孔2e,
2fはクランク軸と直角方向にシリンダブロック2を貫
通しており、その気筒軸A方向にみると(図4参照)、
該気筒軸Aを挟んでクランク軸方向に変位しており、ま
たクランク軸方向にみると(図1参照)、下死点に位置
するピストン7のピストンリング間に位置している。そ
して上記各オイル孔2e,2fはオイル供給通路41を
介して潤滑油ポンプ45に接続されている。
ン摺動面に潤滑油を供給するためのオイル孔2e,2f
が各気筒毎に一対形成されている。該両オイル孔2e,
2fはクランク軸と直角方向にシリンダブロック2を貫
通しており、その気筒軸A方向にみると(図4参照)、
該気筒軸Aを挟んでクランク軸方向に変位しており、ま
たクランク軸方向にみると(図1参照)、下死点に位置
するピストン7のピストンリング間に位置している。そ
して上記各オイル孔2e,2fはオイル供給通路41を
介して潤滑油ポンプ45に接続されている。
【0022】さらにまた上記ピストン7の外周面には、
上記オイル孔2e,2fから供給された潤滑油をピスト
ン摺動面全体に均等に拡散させるための拡散溝43が凹
設されている。
上記オイル孔2e,2fから供給された潤滑油をピスト
ン摺動面全体に均等に拡散させるための拡散溝43が凹
設されている。
【0023】また上記クランクケース3の底壁3aの周
縁には下側が開口した箱状のボス部3bが突設されてお
り、該ボス部3bに上側が開口した箱状のバランサカバ
ー26を装着することによりバランサ室27が形成され
ている。このバランサ室27内にはバランサ軸28がク
ランク軸12と平行に配置され、その両端部が軸受29
を介して上記ボス部3bとバランサカバー26との合面
で軸支されている。
縁には下側が開口した箱状のボス部3bが突設されてお
り、該ボス部3bに上側が開口した箱状のバランサカバ
ー26を装着することによりバランサ室27が形成され
ている。このバランサ室27内にはバランサ軸28がク
ランク軸12と平行に配置され、その両端部が軸受29
を介して上記ボス部3bとバランサカバー26との合面
で軸支されている。
【0024】上記バランサ軸28の一端は上記バランサ
室27から外方に突出しており、該突出部が歯車30
a,30bを介して上記クランク軸12で同速回転駆動
されている。またこれらの歯車30a,30bは、上記
シリンダブロック2,クランクケース3,バランサカバ
ー26の端面をギヤカバー31で囲んでなるギヤ室32
内に位置しており、該ギヤ室32は上部,下部連通孔2
7a,27bによって上記バランサ室27内に連通して
いる。
室27から外方に突出しており、該突出部が歯車30
a,30bを介して上記クランク軸12で同速回転駆動
されている。またこれらの歯車30a,30bは、上記
シリンダブロック2,クランクケース3,バランサカバ
ー26の端面をギヤカバー31で囲んでなるギヤ室32
内に位置しており、該ギヤ室32は上部,下部連通孔2
7a,27bによって上記バランサ室27内に連通して
いる。
【0025】また本実施例エンジン1では、ブレーキマ
スタバック35用の吸気負圧が十分でないことから、ク
ランク軸で駆動されるオルタネータ34aと同軸に負圧
発生用ベーンポンプ(真空ポンプ)34bが配設されて
おり、該ベーンポンプ34bに上述の潤滑油ポンプ45
と別個に設けられたオイルポンプ36から潤滑油が供給
されている。従って本実施例では、ブレーキマスタバッ
クから吸引した空気と上記潤滑油との混合体が発生す
る。そこで本実施例では、上記バランサ室27を上記混
合体から潤滑油を分離するためのブリーザ室に兼用して
おり、そのために上記ベーンポンプ34bの突出口を混
合体通路37で上記ギヤ室32に連通接続し、かつ該ギ
ヤ室32のオイル溜まり部分に形成された戻り口をオイ
ル通路38によって上記オイルポンプ36に接続してい
る。
スタバック35用の吸気負圧が十分でないことから、ク
ランク軸で駆動されるオルタネータ34aと同軸に負圧
発生用ベーンポンプ(真空ポンプ)34bが配設されて
おり、該ベーンポンプ34bに上述の潤滑油ポンプ45
と別個に設けられたオイルポンプ36から潤滑油が供給
されている。従って本実施例では、ブレーキマスタバッ
クから吸引した空気と上記潤滑油との混合体が発生す
る。そこで本実施例では、上記バランサ室27を上記混
合体から潤滑油を分離するためのブリーザ室に兼用して
おり、そのために上記ベーンポンプ34bの突出口を混
合体通路37で上記ギヤ室32に連通接続し、かつ該ギ
ヤ室32のオイル溜まり部分に形成された戻り口をオイ
ル通路38によって上記オイルポンプ36に接続してい
る。
【0026】そして上記シリンダブロック2には各シリ
ンダボア2cの壁面温度を検出する熱電対タイプの温度
センサ60が配設されている(図1,図5参照)。この
温度センサ60の先端部はシリンダヘッド側の合面2b
の上記排気ポート18bの上方に凹設された挿入溝内に
配置されており、その検出端60aは下方に折り曲げら
れ、シリンダボア内面から約5mmでかつ上記合面2bか
ら約10mmの点に位置している。ここで本実施例ではシ
リンダボア2cがメッキ製であり、鋳鉄スリーブを有し
ないことから、上記温度センサ60の検出端60aをシ
リンダボア内面に近接させることができ、温度検出精度
を向上できる。
ンダボア2cの壁面温度を検出する熱電対タイプの温度
センサ60が配設されている(図1,図5参照)。この
温度センサ60の先端部はシリンダヘッド側の合面2b
の上記排気ポート18bの上方に凹設された挿入溝内に
配置されており、その検出端60aは下方に折り曲げら
れ、シリンダボア内面から約5mmでかつ上記合面2bか
ら約10mmの点に位置している。ここで本実施例ではシ
リンダボア2cがメッキ製であり、鋳鉄スリーブを有し
ないことから、上記温度センサ60の検出端60aをシ
リンダボア内面に近接させることができ、温度検出精度
を向上できる。
【0027】上記各温度センサ60の検出温度T1〜T
3は、ECU42に入力されている。このECU42は
各シリンダボアの壁面温度に基づいて潤滑油ポンプ4
5,駆動機構19b,及び燃料供給ポンプ26の動作を
制御するよう構成されている。
3は、ECU42に入力されている。このECU42は
各シリンダボアの壁面温度に基づいて潤滑油ポンプ4
5,駆動機構19b,及び燃料供給ポンプ26の動作を
制御するよう構成されている。
【0028】次に、本実施例の作用効果を説明する。ま
ず、上記ECU42による燃料供給ポンプ26,排気制
御弁19aの制御動作を図7のフローチャートに基づい
て説明する。図において、T1,T2,T3は上記3つ
のシリンダボア2cのシリンダ壁面温度である。またT
aは第1しきい温度(例えば250℃)であり、該第1
しきい温度Taは、このエンジンの運転状態が現に焼き
付きが発生し易い状態になっていることを示しており、
これは予め実験により求められた温度である。またTb
は第1しきい温度差(例えば40〜50℃)であり、該
第1しきい温度差は、該エンジンの運転状態が焼き付き
が発生し易い状態に移行する傾向にあることを示してお
り、これも予め実験によって求められたものである。
ず、上記ECU42による燃料供給ポンプ26,排気制
御弁19aの制御動作を図7のフローチャートに基づい
て説明する。図において、T1,T2,T3は上記3つ
のシリンダボア2cのシリンダ壁面温度である。またT
aは第1しきい温度(例えば250℃)であり、該第1
しきい温度Taは、このエンジンの運転状態が現に焼き
付きが発生し易い状態になっていることを示しており、
これは予め実験により求められた温度である。またTb
は第1しきい温度差(例えば40〜50℃)であり、該
第1しきい温度差は、該エンジンの運転状態が焼き付き
が発生し易い状態に移行する傾向にあることを示してお
り、これも予め実験によって求められたものである。
【0029】上記ECU42は、まず、エンジン運転状
態、例えばエンジン回転数,アクセルペダル踏み込み量
に応じた基本燃料噴射量Qを求め(ステップS1)、つ
ぎに各温度センサ60によって検出された各シリンダボ
ア2cの壁面温度T1〜T3の何れかが上記第1しきい
温度Ta以上か否かを判断する(ステップS2)。上記
3つのシリンダ壁面温度の何れもTa未満である場合
は、続いて何れかのシリンダボアの壁面温度と、他の2
つのシリンダボアの平均壁面温度との差が上記第1しき
い温度差Tb以上か否かを判断する(ステップS3)。
上記何れのシリンダ壁面温度差がTb未満の場合は、エ
ンジンは正常状態で運転されているとして、上述の基本
燃料噴射量Qに応じた噴射信号を燃料供給ポンプ26に
出力し、該噴射量Qの出力処理を行う。
態、例えばエンジン回転数,アクセルペダル踏み込み量
に応じた基本燃料噴射量Qを求め(ステップS1)、つ
ぎに各温度センサ60によって検出された各シリンダボ
ア2cの壁面温度T1〜T3の何れかが上記第1しきい
温度Ta以上か否かを判断する(ステップS2)。上記
3つのシリンダ壁面温度の何れもTa未満である場合
は、続いて何れかのシリンダボアの壁面温度と、他の2
つのシリンダボアの平均壁面温度との差が上記第1しき
い温度差Tb以上か否かを判断する(ステップS3)。
上記何れのシリンダ壁面温度差がTb未満の場合は、エ
ンジンは正常状態で運転されているとして、上述の基本
燃料噴射量Qに応じた噴射信号を燃料供給ポンプ26に
出力し、該噴射量Qの出力処理を行う。
【0030】一方、上記ECU42は上記ステップS2
において、何れかの気筒のシリンダ壁面温度が上記第1
しきい温度Ta℃以上であると判断した場合、又は上記
ステップS3において上記何れかの気筒のシリンダ壁面
温度差が上記第1しきい温度差Tb以上であると判断し
た場合は、ステップS5において、上記基本燃料噴射量
Qから補正量qを減じた補正燃料噴射量Q′を求め、該
噴射量Q′の出力処理を行う。またこれに続いて、上記
排気制御弁19aを全開とする制御信号を上記駆動機構
19bに出力し(ステップS6)、さらに警告灯の表示
処理を行う(ステップS7)。
において、何れかの気筒のシリンダ壁面温度が上記第1
しきい温度Ta℃以上であると判断した場合、又は上記
ステップS3において上記何れかの気筒のシリンダ壁面
温度差が上記第1しきい温度差Tb以上であると判断し
た場合は、ステップS5において、上記基本燃料噴射量
Qから補正量qを減じた補正燃料噴射量Q′を求め、該
噴射量Q′の出力処理を行う。またこれに続いて、上記
排気制御弁19aを全開とする制御信号を上記駆動機構
19bに出力し(ステップS6)、さらに警告灯の表示
処理を行う(ステップS7)。
【0031】このように、本実施例装置によれば、シリ
ンダボア2cのシリンダ壁面温度を計測し、何れかのシ
リンダ壁面温度が第1しきい温度Ta以上の場合は、現
に焼き付きが発生し易い状態になっているとして燃料噴
射量を減じるととともに排気制御弁19aを開くように
したので、焼き付きの発生を未然に防止できる。なお、
燃料噴射量をエンジンの運転状態に応じた基本燃料噴射
量より減じることによって熱負荷が減少し、焼き付きの
発生を回避できるのであり、また排気制御弁19aを開
くことにより圧縮比が小さくなり、この場合も熱負荷が
減少することから焼き付き防止に効果がある。
ンダボア2cのシリンダ壁面温度を計測し、何れかのシ
リンダ壁面温度が第1しきい温度Ta以上の場合は、現
に焼き付きが発生し易い状態になっているとして燃料噴
射量を減じるととともに排気制御弁19aを開くように
したので、焼き付きの発生を未然に防止できる。なお、
燃料噴射量をエンジンの運転状態に応じた基本燃料噴射
量より減じることによって熱負荷が減少し、焼き付きの
発生を回避できるのであり、また排気制御弁19aを開
くことにより圧縮比が小さくなり、この場合も熱負荷が
減少することから焼き付き防止に効果がある。
【0032】また全ての気筒のシリンダ壁面温度が上記
第1しきい温度Ta未満であっても、何れかの気筒のシ
リンダ壁面温度と他の気筒の平均壁面温度との間に第1
しきい温度差Tb以上の差がある場合は、焼き付きが発
生し易い状態に移行する傾向にあるとして、この場合も
燃料噴射量を減量し、排気制御弁19aを開くようにし
たので、より確実に焼き付きの発生を防止できる。
第1しきい温度Ta未満であっても、何れかの気筒のシ
リンダ壁面温度と他の気筒の平均壁面温度との間に第1
しきい温度差Tb以上の差がある場合は、焼き付きが発
生し易い状態に移行する傾向にあるとして、この場合も
燃料噴射量を減量し、排気制御弁19aを開くようにし
たので、より確実に焼き付きの発生を防止できる。
【0033】ここで上記第1実施例では、シリンダ壁面
温度が所定温度以上であるか、又はシリンダ壁面温度差
が所定値以上であるかの何れかの場合に、燃料噴射量を
減じる等の焼き付き防止対策を講じるようにしたが、壁
面温度が所定値以上でかつ温度差が所定値以上の場合に
上記焼き付き防止策を講じるようにしてもよく、このよ
うにしたのが請求項2の発明である。
温度が所定温度以上であるか、又はシリンダ壁面温度差
が所定値以上であるかの何れかの場合に、燃料噴射量を
減じる等の焼き付き防止対策を講じるようにしたが、壁
面温度が所定値以上でかつ温度差が所定値以上の場合に
上記焼き付き防止策を講じるようにしてもよく、このよ
うにしたのが請求項2の発明である。
【0034】図8は、請求項2の発明の実施例(第2実
施例)によるエンジンの運転制御装置の制御動作を示す
フローチャート図であり、図7と同一符号は同一又は相
当部分を示す。本実施例では、ECU42は、ステップ
S2において何れかのシリンダ壁面温度がTc以上であ
ると判断し、かつステップS4において、何れかの気筒
のシリンダ壁面温度と他の気筒の平均壁面温度との差が
第2しきい温度差Td以上であると判断した場合は、ス
テップS5〜S7において燃料噴射量の減量処理,排気
制御弁の開処理,警告灯の表示処理を行う。なお、全て
の気筒のシリンダ壁面温度が所定値未満で、全ての気筒
間のシリンダ壁面温度差が所定値未満の場合は、ステッ
プS3において、基本燃料噴射量Qをそのまま出力処理
する。
施例)によるエンジンの運転制御装置の制御動作を示す
フローチャート図であり、図7と同一符号は同一又は相
当部分を示す。本実施例では、ECU42は、ステップ
S2において何れかのシリンダ壁面温度がTc以上であ
ると判断し、かつステップS4において、何れかの気筒
のシリンダ壁面温度と他の気筒の平均壁面温度との差が
第2しきい温度差Td以上であると判断した場合は、ス
テップS5〜S7において燃料噴射量の減量処理,排気
制御弁の開処理,警告灯の表示処理を行う。なお、全て
の気筒のシリンダ壁面温度が所定値未満で、全ての気筒
間のシリンダ壁面温度差が所定値未満の場合は、ステッ
プS3において、基本燃料噴射量Qをそのまま出力処理
する。
【0035】ここで、本第2実施例における第2しきい
温度Tcは、上記第1実施例における第1しきい温度T
aより低く、例えば230℃程度に設定するのが望まし
い。このような温度設定にすることより、より確実に焼
き付きの発生を回避できる。
温度Tcは、上記第1実施例における第1しきい温度T
aより低く、例えば230℃程度に設定するのが望まし
い。このような温度設定にすることより、より確実に焼
き付きの発生を回避できる。
【0036】上記第1,第2実施例では、シリンダ壁面
温度,あるいはシリンダ壁面温度差が所定値以上の場合
の焼き付き防止策として、補正燃料噴射量を求める方法
を採用したが、この焼き付き防止策として、ピストン摺
動面に供給される潤滑油量を増量する方法も採用でき、
このようにしたのが請求項3の発明である。
温度,あるいはシリンダ壁面温度差が所定値以上の場合
の焼き付き防止策として、補正燃料噴射量を求める方法
を採用したが、この焼き付き防止策として、ピストン摺
動面に供給される潤滑油量を増量する方法も採用でき、
このようにしたのが請求項3の発明である。
【0037】図9は請求項3の発明の実施例(第3実施
例)によるエンジンの運転制御装置の動作を示すフロー
チャート図である。本第3実施例では、ECU42は、
まず、エンジン運転状態、例えばエンジン回転数,アク
セルペダル踏み込み量に応じた基本潤滑油噴射量Gを求
め(ステップS11)、全てのシリンダ壁面温度が第3
しきい温度Ta未満で、かつ全ての気筒のシリンダ壁面
温度の差が第3しきい温度差Tb未満の場合は、エンジ
ンは正常状態で運転されているとして、上述の基本潤滑
油噴射量Gの出力処理を行われる(ステップS12〜S
14)。
例)によるエンジンの運転制御装置の動作を示すフロー
チャート図である。本第3実施例では、ECU42は、
まず、エンジン運転状態、例えばエンジン回転数,アク
セルペダル踏み込み量に応じた基本潤滑油噴射量Gを求
め(ステップS11)、全てのシリンダ壁面温度が第3
しきい温度Ta未満で、かつ全ての気筒のシリンダ壁面
温度の差が第3しきい温度差Tb未満の場合は、エンジ
ンは正常状態で運転されているとして、上述の基本潤滑
油噴射量Gの出力処理を行われる(ステップS12〜S
14)。
【0038】一方、上記ステップS12において、何れ
かの気筒のシリンダ壁面温度が上記第3しきい温度Ta
℃以上であると判断した場合、又は上記ステップS13
において上記何れかの気筒のシリンダ壁面温度差が上記
第3しきい温度差Tb以上であると判断した場合は、ス
テップS15において、上記基本潤滑油噴射量Gに補正
量gを加えた補正潤滑油噴射量G′を求め、該噴射量
G′の出力処理を行う。またこれに続いて、上記排気制
御弁19aを全開とする制御信号を上記駆動機構19b
に出力し(ステップS16)、さらに警告灯の表示処理
を行う(ステップS17)。
かの気筒のシリンダ壁面温度が上記第3しきい温度Ta
℃以上であると判断した場合、又は上記ステップS13
において上記何れかの気筒のシリンダ壁面温度差が上記
第3しきい温度差Tb以上であると判断した場合は、ス
テップS15において、上記基本潤滑油噴射量Gに補正
量gを加えた補正潤滑油噴射量G′を求め、該噴射量
G′の出力処理を行う。またこれに続いて、上記排気制
御弁19aを全開とする制御信号を上記駆動機構19b
に出力し(ステップS16)、さらに警告灯の表示処理
を行う(ステップS17)。
【0039】このように、本第3実施例装置によれば、
シリンダボア2cのシリンダ壁面温度が第3しきい温度
Ta以上の場合、又はシリンダ壁面温度差が第3しきい
温度差Tb以上の場合は、焼き付きが生じ易い状態にな
っている、又は焼き付きが生じ易い状態に移行する傾向
にあるとして、潤滑油量を増量するととともに排気制御
弁19aを開くようにしたので、焼き付きの発生を未然
に防止できる。
シリンダボア2cのシリンダ壁面温度が第3しきい温度
Ta以上の場合、又はシリンダ壁面温度差が第3しきい
温度差Tb以上の場合は、焼き付きが生じ易い状態にな
っている、又は焼き付きが生じ易い状態に移行する傾向
にあるとして、潤滑油量を増量するととともに排気制御
弁19aを開くようにしたので、焼き付きの発生を未然
に防止できる。
【0040】ここで上記第3実施例では、シリンダ壁面
温度が所定温度以上であるか、又はシリンダ壁面温度差
が所定値以上であるかの何れかの場合に、潤滑油噴射量
を増量する等の焼き付き防止対策を講じるようにした
が、壁面温度が所定値以上でかつ温度差が所定値以上の
場合に潤滑油噴射量を増量しても良い。
温度が所定温度以上であるか、又はシリンダ壁面温度差
が所定値以上であるかの何れかの場合に、潤滑油噴射量
を増量する等の焼き付き防止対策を講じるようにした
が、壁面温度が所定値以上でかつ温度差が所定値以上の
場合に潤滑油噴射量を増量しても良い。
【0041】また上記補正潤滑油噴射量G′を求める方
法としては、表1に示すようなシリンダ壁面温度t1〜
t6に応じた補正係数K1〜K4と上記基本潤滑油噴射
量Gとの積によって算出する方法も採用可能である。な
お、この方法は、上記補正燃料噴射量Qを求める場合に
おいても採用可能である。
法としては、表1に示すようなシリンダ壁面温度t1〜
t6に応じた補正係数K1〜K4と上記基本潤滑油噴射
量Gとの積によって算出する方法も採用可能である。な
お、この方法は、上記補正燃料噴射量Qを求める場合に
おいても採用可能である。
【0042】
【表1】
【0043】なお、上記各実施例では、シリンダ壁面温
度差を求める場合に、1つの気筒の壁面温度と他の気筒
の平均壁面温度との差を求めるようにしたが、最低壁面
温度と最高壁面温度との差をもってシリンダ壁面温度差
とするようにしてもよい。
度差を求める場合に、1つの気筒の壁面温度と他の気筒
の平均壁面温度との差を求めるようにしたが、最低壁面
温度と最高壁面温度との差をもってシリンダ壁面温度差
とするようにしてもよい。
【0044】また上記各実施例では、2サイクルディー
ゼルエンジンについて説明したが、本発明は2サイクル
ガソリンエンジンにも適用可能であり、また気筒内に直
接燃料あるいは潤滑油を噴射供給するエンジンに限定さ
れるものではなく、クランク室あるいは吸気系に燃料,
潤滑油を供給するエンジンにも採用可能である。
ゼルエンジンについて説明したが、本発明は2サイクル
ガソリンエンジンにも適用可能であり、また気筒内に直
接燃料あるいは潤滑油を噴射供給するエンジンに限定さ
れるものではなく、クランク室あるいは吸気系に燃料,
潤滑油を供給するエンジンにも採用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明に係る2サイクルエ
ンジンの運転制御装置によれば、シリンダ壁面温度が所
定値以上か又はシリンダ壁面温度差が所定値以上かの場
合に、あるいはシリンダ壁面温度が所定値以上でかつシ
リンダ壁面温度差が所定値以上の場合に、燃料供給量を
減少する、あるいは潤滑油供給量を増量するようにした
ので、現実に焼き付きが発生し易い状態になっている場
合は勿論、焼き付きが発生し易い状態に移行する傾向に
ある場合にも、焼き付き防止策を講じることができ、焼
き付きの発生を確実に防止できる効果がある。
ンジンの運転制御装置によれば、シリンダ壁面温度が所
定値以上か又はシリンダ壁面温度差が所定値以上かの場
合に、あるいはシリンダ壁面温度が所定値以上でかつシ
リンダ壁面温度差が所定値以上の場合に、燃料供給量を
減少する、あるいは潤滑油供給量を増量するようにした
ので、現実に焼き付きが発生し易い状態になっている場
合は勿論、焼き付きが発生し易い状態に移行する傾向に
ある場合にも、焼き付き防止策を講じることができ、焼
き付きの発生を確実に防止できる効果がある。
【図1】請求項1の発明の第1実施例による運転制御装
置を備えた2サイクルディーゼルエンジンの断面正面で
ある。
置を備えた2サイクルディーゼルエンジンの断面正面で
ある。
【図2】上記第1実施例エンジンの断面側面図である。
【図3】図1の III−III 線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】上記第1実施例エンジンのシリンダブロックの
平面図(図1のV-V 線矢視図)である。
平面図(図1のV-V 線矢視図)である。
【図6】上記第1実施例装置のブロック構成図である。
【図7】上記第1実施例装置の制御動作を示すフローチ
ャート図である。
ャート図である。
【図8】請求項2の発明の第2実施例によるエンジンの
運転制御装置の制御動作を示すフローチャート図であ
る。
運転制御装置の制御動作を示すフローチャート図であ
る。
【図9】請求項3の発明の第3実施例によるエンジンの
運転制御装置の制御動作を示すフローチャート図であ
る。
運転制御装置の制御動作を示すフローチャート図であ
る。
1 2サイクルディーゼルエンジン 2c シリンダボア(気筒) 25a 燃料噴射弁 42 ECU〔燃料(潤滑油)噴射制御手段,燃料(潤
滑油)噴射量補正手段〕 60 温度センサ(計測手段) Ta 第1(第3)しきい温度 Tb 第1(第3)しきい温度差 Tc 第2しきい温度 Td 第2しきい温度差
滑油)噴射量補正手段〕 60 温度センサ(計測手段) Ta 第1(第3)しきい温度 Tb 第1(第3)しきい温度差 Tc 第2しきい温度 Td 第2しきい温度差
Claims (3)
- 【請求項1】 燃料を供給する燃料噴射弁を備えた2サ
イクルエンジンの運転制御装置において、上記燃料噴射
弁からの燃料噴射量をエンジンの運転状態に応じた燃料
噴射量に制御する燃料噴射制御手段と、シリンダ壁面温
度を計測する計測手段と、何れかの気筒のシリンダ壁面
温度が第1しきい温度以上のとき、又は1つの気筒と他
の気筒とのシリンダ壁面温度の差が第1しきい温度差以
上のとき、上記燃料噴射制御手段による燃料噴射量を減
じる燃料噴射量補正手段とを備えたことを特徴とする2
サイクルエンジンの運転制御装置。 - 【請求項2】 燃料を供給する燃料噴射弁を備えた2サ
イクルエンジンの運転制御装置において、上記燃料噴射
弁からの燃料噴射量をエンジンの運転状態に応じた燃料
噴射量に制御する燃料噴射制御手段と、シリンダ壁面温
度を計測する計測手段と、何れかの気筒のシリンダ壁面
温度が第2しきい温度以上で、かつ1つの気筒と他の気
筒とのシリンダ壁面温度の差が第2しきい温度差以上の
とき、上記燃料噴射制御手段による燃料噴射量を減じる
燃料噴射量補正手段とを備えたことを特徴とする2サイ
クルエンジンの運転制御装置。 - 【請求項3】 被潤滑部に潤滑油を供給する潤滑油供給
機構を備えた2サイクルエンジンの運転制御装置におい
て、上記潤滑油供給機構からの潤滑油量をエンジンの運
転状態に応じた潤滑油量に制御する潤滑油制御手段と、
シリンダ壁面温度を計測する計測手段と、何れかの気筒
のシリンダ壁面温度が第3しきい温度以上のとき、又は
1つの気筒と他の気筒とのシリンダ壁面温度の差が第3
しきい温度差以上のとき、上記潤滑油制御手段による潤
滑油量を増加する潤滑油量補正手段とを備えたことを特
徴とする2サイクルエンジンの運転制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22749493A JPH0783090A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 2サイクルエンジンの運転制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22749493A JPH0783090A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 2サイクルエンジンの運転制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0783090A true JPH0783090A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16861773
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22749493A Withdrawn JPH0783090A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 2サイクルエンジンの運転制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0783090A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011099446A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-19 | Andreas Stihl Ag & Co Kg | 空冷式内燃エンジンを備えた手で操縦される作業機 |
| JP2011169327A (ja) * | 2011-04-15 | 2011-09-01 | Man Diesel & Turbo Filial Af Man Diesel & Turbo Se Tyskland | スカッフィング検出 |
| CN103032166A (zh) * | 2008-04-17 | 2013-04-10 | 曼柴油机和涡轮公司,德国曼柴油机和涡轮欧洲股份公司的联营公司 | 磨损检测 |
-
1993
- 1993-09-13 JP JP22749493A patent/JPH0783090A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103032166A (zh) * | 2008-04-17 | 2013-04-10 | 曼柴油机和涡轮公司,德国曼柴油机和涡轮欧洲股份公司的联营公司 | 磨损检测 |
| JP2011099446A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-19 | Andreas Stihl Ag & Co Kg | 空冷式内燃エンジンを備えた手で操縦される作業機 |
| US9140204B2 (en) | 2009-11-06 | 2015-09-22 | Andreas Stihl Ag & Co. Kg | Handheld work apparatus having an air-cooled combustion engine |
| JP2011169327A (ja) * | 2011-04-15 | 2011-09-01 | Man Diesel & Turbo Filial Af Man Diesel & Turbo Se Tyskland | スカッフィング検出 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001128 |