JPH0783244A - 伸縮ポール機構のクラッチ構造 - Google Patents

伸縮ポール機構のクラッチ構造

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JPH0783244A
JPH0783244A JP23071093A JP23071093A JPH0783244A JP H0783244 A JPH0783244 A JP H0783244A JP 23071093 A JP23071093 A JP 23071093A JP 23071093 A JP23071093 A JP 23071093A JP H0783244 A JPH0783244 A JP H0783244A
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clutch wheel
ring
pole
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clutch
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Koichi Yoshida
吉田公一
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用コーナーポールなどに装備されてい
るポールの伸縮力を増し、且つクラッチ部分から生ずる
衝撃音を減少させる。 【構成】 自動車用コーナーポールなどの装置に内蔵さ
れているクラッチホイール53の周面53bに、その一
部を切欠して成る切欠面53cを形成する。一方、この
クラッチホイール53の周面53bに圧接するC形のリ
ング55には、その開放部55a側を内側に曲げて成る
フラット面55cを形成する。そして、リング55の開
放部55aに突設されている爪55b,55b′を切欠
溝10bに位置付けて、その回転を規制し、クラッチホ
イール53がリング55に接触しながら回転するように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のコーナーポー
ルや伸縮自在アンテナとして利用されている伸縮ポール
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モーターの動力を回転ドラムに伝
達し、この回転ドラムでドライブコードの繰り出し・巻
き取りを行って、ポールを伸縮させるようにした装置が
実用化されている。
【0003】この種の装置として、自動車用のコーナー
ポールやアンテナが知られ、例えば実開昭62−157
640号、同62−158908号、同63−1558
52号、同63−155853号、特願昭63−168
153号公報などに開示されている。
【0004】ところで、そのような従来装置にあって、
モーターの動力は上記公報にも開示されている如く、ク
ラッチホイールを含む減速歯車列を介して回転ドラムに
伝達されるようになっている。
【0005】図6(a)及び図7(a)は、そのクラッ
チホイールを示し、図中の符号2′,2″はバネ性を有
するリングである。
【0006】図6(a)に示すタイプのクラッチホイー
ル1′は円形状を呈しており、その周面1a′に同形の
リング2′が圧接してある。
【0007】そして、そのリング2′に突設されている
爪2a′,2b′が、装置の一部に係止されることによ
って、このリング2の回転が規制されていて、クラッチ
ホイール1′はそのリング2′に接触しながら回転する
ようになっている。
【0008】一方、図7(a)に示すタイプのクラッチ
ホイール1″は、周面1a″の一部にフラット面1b″
を有しており、その周面1a″に同形のリング2″が圧
接してある。
【0009】そして、そのリング2″に突設されている
爪2a″,2b″が装置の一部に係止されることによっ
て、このリング2″の回転が規制されていて、クラッチ
ホイール1″はそのリング2″に接触しながら回転する
ようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6
(a)に示すようなクラッチホイール1′によれば、こ
れが連続して作動すると、クラッチホイール1′の周面
1a′とリング2′との摩擦係数が摩擦熱によって低下
するので、回転ドラムに伝達されるトルクが減少し、ポ
ールの伸縮力が急降下するようになってしまう(図6
(b)参照)。
【0011】このため、ポールを構成する金属円筒の嵌
合が、塵埃などの影響できつくなると、ポールが伸縮途
中で停止するという事態が生じてしまう。
【0012】一方、図7(a)に示すようなクラッチホ
イール1″によれば、クラッチホイール1″によって、
リング2″のフラット面2c″が押圧されるので、双方
に大きな摩擦力が生じ、回転ドラムに大きなトルクが伝
達されるようになるものの、クラッチホイール1″の周
面1a″がリング2″のフラット面2c″を押圧する場
合、その周面1a″には極大の力が作用する。
【0013】即ち、クラッチホイール1″が矢印方向に
回転するとき、リング2″は一方の爪2a″を支点と
し、他方の爪2b″が押し広げられるようになるので、
クラッチホイール1″によって押圧されるフラット面2
c″が、自由端となる爪2b″側から離れた所に位置し
ていると、クラッチホイール1″の周面1a″に作用す
る力もそれだけ大きくなるのである。
【0014】このため、初期にあってはポールの伸縮力
が極大となるが、やがてクラッチホイール1″の摩耗が
急速に進み、ポールの伸縮力が大きく減衰するので、上
述の如くポールの伸縮不良が生ずるようになってしまう
(図7(a)参照)。
【0015】また、このクラッチホイール1″による
と、双方のフラット面1b″,2c″が合致するとき
に、開放されたリング2″が急激に復元し、これがクラ
ッチホイール1″の周面1a″と密着するようになるの
で、大きな衝撃音が発生してしまうという欠点があっ
た。
【0016】特に、その衝撃音は、車体を介して車内に
伝播するので、ドライバーに不快感を与えることとな
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、クラッチホイ
ールを含む減速歯車列を介し、モーターの動力を回転ド
ラムに伝達し、この回転ドラムに一端が係止されたドラ
イブコードの巻き取り、繰り出しを行って、このドライ
ブコードの他端が係止された伸縮可能なポールを伸縮動
させるようにした伸縮ポール機構に於いて、前記クラッ
チホイールの周面に切欠面を形成するとともに、このク
ラッチホイールの周面に圧接するリングの開放部側をそ
の内側に曲げて成る伸縮ポール機構のクラッチ構造を提
供することにより、上記課題を達成するものである。
【0018】
【作用】モーターの動力を減速歯車列を介して回転ドラ
ムに伝達すると、この回転ドラムがドライブコードを巻
き取り、或いは繰り出して、ポールを伸縮させるように
なる。
【0019】そして、ポールが最長、最短状態に達する
と、回転ドラムが停止する一方、クラッチホイールが空
転し、モーターを保護する。
【0020】なお、このときクラッチホイールの周面に
圧接するリングが、回転するクラッチホイールで押し広
げるようになるので、双方の摩擦力が増大し、回転ドラ
ムに大きなトルクが作用するようになる。
【0021】従って、ポールにそのトルクが伝達するこ
ととなって、そのポールの伸縮力が向上する。
【0022】なお、クラッチホイールは、リングの開放
部側を押圧するので、このクラッチホイールの周面に極
端に大きな摩擦が生ずることはない。
【0023】従って、このクラッチホイールの摩耗が少
なく、リングとの摩擦力が長期にわたりほぼ一定に保た
れるので、ポールの伸縮力を規定値以上に安定させるこ
とができる。
【0024】また、押し広げられたリングは、クラッチ
ホイールが一回転する毎に切欠面に沿って徐々に復元す
るので、この復元時に衝撃音が生ずることはない。
【0025】
【実施例】以下、本発明の伸縮ポール機構のクラッチ構
造に係わる実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0026】図1は、自動車用のコーナーポールを示す
断面図で、図中の符号10はケースである。
【0027】このケース10には、モーターMとポール
Pが固設されているとともに、その下方開口部には中心
軸12の突設された蓋14が、上方開口部には前記中心
軸12にナット16で固定される蓋18が被着されてい
る。
【0028】なお、前記ポールPは、複数の金属円筒を
順次嵌合することによって成る多段式の棒体であり、最
先端の金属円筒にはレンズRが被着され、その内部に発
光体が内蔵されている。
【0029】一方、前記中心軸12には、回転ドラム2
0が回転自在に支持されており、且つこの回転ドラム2
0の環状溝22には、芯線32を絶縁皮膜した可撓性の
ドライブコード30が巻回されている。
【0030】また、そのドライブコード30の両端に
は、前記芯線32と導通する接触子34,34(一方は
図示省略)が固着されていて、一方の接触子34が前記
環状溝22に固着される給電プレート41に係止され、
他方はケース10に穿孔された通路10aからポールP
の内部に通され、このポールPに内蔵されている前記発
光体に接触する状態で係止されている。
【0031】なお、上記給電プレート41は、リベット
42を介してスライド接片43に接触し、更に、このス
ライド接片43は、蓋18に固着された給電メタル44
に接触している。
【0032】また、前記給電メタル44には、リード線
L1(図2参照)が接続されているとともに、前記ポー
ルPの基端にはアース用のリード線L2(図2参照)が
接続されている。
【0033】従って、そのリード線L1の一端をバッテ
リーに接続し、且つリード線L2を車体にアースすれ
ば、前記ポールPに装備された発光体が発光するように
なる。
【0034】ところで、前記回転ドラム20には、減速
歯車列を介し、可逆モーターであるモーターMの動力が
伝達されるようになっている。
【0035】このため、回転ドラム20は正逆に回転
し、これによって前記ドライブコード30が巻き取り、
或いは繰り出され、斯くしてポールPが伸縮するのであ
る。
【0036】なお、その減速歯車列は、モーターMの主
軸に嵌着されたウォーム51と、前記中心軸12に回転
自在に支持されている回転体52と、この回転体52に
回転自在に嵌合されているクラッチホイール53と、前
記回転ドラム20のボス24,24に回転自在に嵌合さ
れている遊星歯車54,54とにより成る。
【0037】そして、前記ウォーム51が回転体52の
ウォームホイール部52aに噛合し、且つ前記遊星歯車
54,54が回転体52の太陽歯車部52bとクラッチ
ホイール53の内歯車部53aに噛合するようにしてあ
る。
【0038】また、クラッチホイール53の周面53b
には、断面が円形状のリング55を嵌着せしめてあり、
且つこのリング55の一部がケース10の所定箇所に係
止してある。
【0039】斯くして、このクラッチホイール53は、
一定のトルクが作用しないと回転しないようにしてある
ので、モーターMがウォーム51を、このウォーム51
が回転体52を回転させると、遊星歯車54,54が中
心軸12の周りを旋回し、これに回転ドラム20が連動
して回転するようになるのである。
【0040】一方、この回転ドラム20の回転によっ
て、ポールPが最長、或いは最短状態に達すると、回転
ドラム20の回転が抑止されるので、回転体52のトル
クは遊星歯車54,54を介してクラッチホイール53
に作用し、これを回転させるようになる。
【0041】そして、このクラッチホイール53が回転
すると、これに固設されている突片がモーターMの停止
スイッチをスイッチングし、モーターMを停止させるよ
うになっている。
【0042】次に、図2は同装置の内部構造を示す平面
図で、図中の符号10bは切欠溝を示す。
【0043】この図で明らかにしているように、前記リ
ング55はC字形を呈しており、その開放部55aに
は、外側に向けて爪55b,55b′が突設されてい
る。
【0044】そして、この爪55b,55b′が前記ケ
ース10に形成された凹状の切欠溝10bに位置付けら
れることによって、その回転が規制されるようにしてい
るのである。
【0045】なお、図中の符号L1が前記発光体へ給電
するためのリード線で、L2がそのアース用のリード
線、そしてL3,L4,L5がモーターMの制御に用い
るリード線である。
【0046】次に、図3にはクラッチホイール53とリ
ング55を示し、(a)がクラッチホイール53の平面
図で、(b)が(a)のX−X′線断面図、そして
(c)がリング55の平面図である。
【0047】先ず、図3(a)で明らかにしているよう
に、クラッチホイール53の周面53bは一部が直線状
に切欠されており、そこが切欠面53cとされている。
【0048】なお、このクラッチホイール53は、ポリ
ホルムアルデヒド(デルリン)、トリオキサンとエチレ
ノキシドの共重合体(ジュラコン)、或いはこれらにタ
ルクを加えたものなど、摩擦係数が小さく、且つ耐摩耗
性に優れた材料から成る。
【0049】また、図3(b)で明らかにしているよう
に、クラッチホイール53の周面53bにはU字形の溝
53dが形成されており、ここに前記リング55が嵌合
するようになっている。
【0050】また、図3(c)で明らかにしているよう
に、リング55の開放部55a側は内側に曲げられてい
て、そこがフラット面55cとされている。
【0051】なお、このリング55には、高いバネ性が
付与されており、その自己のバネ作用で前記クラッチホ
イール53の周面53bに圧接するようになっている。
【0052】次に、図4に基づいて、本発明の要部であ
るところのクラッチホイール53とリング55の作用を
説明する。
【0053】先ず、図示する如く、クラッチホイール5
3の切欠面53cと、リング55のフラット面55cは
同方向で接触している。
【0054】この状態において、クラッチホイール53
が矢印の方向に回転すると、リング55のフラット面5
5cに、クラッチホイール53の周面53bが接触する
ようになるので、リング55の開放部55aの口幅が想
像線に示す如く広がるようになる。
【0055】そして、このときクラッチホイール53の
周面53bとリング55との摩擦力が増大し、クラッチ
ホイール53に作用するトルクが増大するので、前記ポ
ールPに大きな伸縮力を与えることができるのである。
【0056】一方、クラッチホイール53が約1回転
し、想像線に示す位置へと到達すると、リング55の一
方の爪55b′の基端がクラッチホイール53の切欠面
55cに接触し始めるようになる。
【0057】従って、リング55は爪55b′の基端が
切欠面55cに接触しながら徐々に復元するようになる
ので、リング55の復元時に衝撃音が生ずることがな
い。
【0058】また、リング55は、爪55b側を支点と
し、他方の爪55b′側が押し広げられるようになり、
自由端となる爪55b′側をクラッチホイール53の周
面53bで押圧するので、この周面53bに極大の力が
作用することはない。
【0059】従って、このクラッチホイール53の摩耗
が少なく、リング55との摩擦力が長期にわたりほぼ一
定に保たれるので、ポールPの伸縮力を規定値以上に安
定させることができる(図5参照)。
【0060】なお、リング55を断面矩形状のものと
し、且つクラッチホイール53の周面53bに形成され
る溝53d(図3参照)を凹字状とすれば、ポールの伸
縮力の減衰率をより小さくすることができる。
【0061】また、上記実施例によれば、クラッチホイ
ール53に形成した切欠面53は、その周面53bを直
線状に切欠したものとしているが、この切欠面53はU
字状の溝としてもよいし、外側に向けて僅かに湾曲して
いてもよい。
【0062】また、上記実施例では、図1に示すような
自動車用のコーナーポールを対象としているが、本発明
は、他の構造のコーナーポールやアンテナなどに採用可
能であることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】本発明の伸縮ポール機構のクラッチ構造
は、上記の如く構成されているため、以下に記すような
効果を奏する。
【0064】(1)クラッチホイールの周面に切欠面を
形成するとともに、このクラッチホイールの周面に圧接
するリングの開放部側をその内側に曲げたことにより、
クラッチホイールとリングに適度の摩擦力が生ずるの
で、ポールの伸縮力が向上し、これが途中で停止するこ
とがなくなるという優れた効果を奏する。
【0065】(2)また、特にリングの開放部側が内側
に曲げられていることにより、適度の押圧力でその部分
を押圧し、リングを押し広げることができるので、クラ
ッチホイールの摩耗を防止でき、延いてはリングとクラ
ッチホイールの摩擦力を長期にわたりほぼ一定に保てる
ので、ポールの伸縮力を規定値以上に安定させることが
できるという優れた効果を奏する。
【0066】(3)また、クラッチホイールによって押
し広げられたリングは、クラッチホイールの切欠面に沿
って徐々に復元するようになるので、その復元時に衝撃
音を発生することがないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用コーナーポールを示す断面図
【図2】同装置の内部構造を示す平面図
【図3】(a)は同装置のクラッチホイールを示す平面
図、(b)は(a)におけるX−X′線断面図、(c)
は同装置のリングを示す平面図
【図4】同装置のクラッチホイールとリングの作動状態
を示す平面図
【図5】同装置におけるポールの伸縮力を示す減衰率線
図
【図6】(a)は従来のクラッチホイールとリングを示
す平面図、(b)はそのクラッチホイールとリングを用
いたときのポールの伸縮力を示す減衰率線図
【図7】(a)は従来の他のクラッチホイールとリング
を示す平面図、(b)はそのクラッチホイールとリング
を用いたときのポールの伸縮力を示す減衰率線図
【符号の説明】
M モーター P ポール 10 ケース 20 回転ドラム 30 ドライブコード 51 ウォーム 52 回転体 52a ウォームホイール部 52b 太陽歯車部 53 クラッチホイール 53a 内歯車部 53b 周面 53c 切欠面 54 遊星歯車 55 リング 55a 開放部 55b,55b′ 爪 55c フラット面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチホイールを含む減速歯車列を介
    し、モーターの動力を回転ドラムに伝達し、この回転ド
    ラムに一端が係止されたドライブコードの巻き取り、繰
    り出しを行って、このドライブコードの他端が係止され
    た伸縮可能なポールを伸縮動させるようにした伸縮ポー
    ル機構に於いて、前記クラッチホイールの周面に切欠面
    を形成するとともに、このクラッチホイールの周面に圧
    接するリングの開放部側をその内側に曲げて成る伸縮ポ
    ール機構のクラッチ構造。
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