JPH0784231A - 記録媒体 - Google Patents

記録媒体

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JPH0784231A
JPH0784231A JP22990593A JP22990593A JPH0784231A JP H0784231 A JPH0784231 A JP H0784231A JP 22990593 A JP22990593 A JP 22990593A JP 22990593 A JP22990593 A JP 22990593A JP H0784231 A JPH0784231 A JP H0784231A
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electric field
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JP22990593A
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Inventor
Akira Takayama
暁 高山
Masami Sugiuchi
政美 杉内
Tetsuo Okuyama
哲生 奥山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、安定な記録・消去特性およびメモリ
特性が得られ、表示部の固体化が可能であり、耐摩耗性
等の機械的強度に優れ、しかも記録・消去速度の高速化
が可能である記録媒体を提供することを目的とする。 【構成】対向する一対の電極間にコレステリック高分子
液晶および低分子液晶を高分子マトリクス中に分散させ
てなる複合体層と、焦電体層とを挟持し、消去時には高
周波電界を印加することにより前記複合体層中の低分子
液晶が配向して透明化し、記録時には急峻な温度変化に
より発生する焦電効果に起因する低周波電界を印加する
ことにより前記複合体層中のコレステリック高分子液晶
の配向が乱れて白濁化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は書換え可能な記録媒体に
関し、特に、書換え可能なOHPフィルム、記録保持エ
ネルギーを必要としないディスプレイ、書換え可能な表
示部を持つカード等の記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスオートメーション化が進
むにつれて、各種の情報量が著しく拡大している。この
情報量の増加に伴い、情報を出力する機会も増加してい
る。一般に、情報の出力としては、プリンタによる紙へ
のハードコピー表示、およびディスプレイ表示がある。
ハードコピー表示は、情報の出力が増加すると記録媒体
としての紙を大量に使用することになるので、資源保護
の観点から将来問題となる。一方、ディスプレイ表示
は、表示部に大規模な回路基板が必要であるために、携
帯性およびコストの観点から問題がある。そこで、この
ような問題のないリライタブルな記録媒体が第3の記録
媒体として期待されている。
【0003】現在、リライタブルな記録媒体として普及
しつつあるものは、例えば、特開昭55−154198
号公報、特開昭57−82086号公報に開示されてい
る、サ−マルプリンターヘッド(以下、TPHと省略す
る)で記録および消去を行うことができる低分子および
高分子の有機化合物からなる樹脂マトリクス系のもので
ある。このタイプの記録媒体は、リライタブルな記録媒
体としての要求特性のバランスが比較的良好であり、一
部プリペイドカードとして使用されている。
【0004】しかしながら、この記録媒体は、熱の二値
記録を利用しているので、熱ノイズに弱く、TPHによ
り短時間で記録・消去を行うことができる環境温度範囲
が狭く、繰り返し回数が150〜500回程度と比較的
少ない。これは、その適用分野を著しく限定するもので
あり、例えば使用環境温度が広い駅務用IOカード等に
は適用できない。
【0005】この問題を解決するために、例えば、液晶
表示素子、エレクトロクロミック素子、電気泳動素子、
フォトクロミック素子、サーモクロミック素子を用いた
メモリ特性を有する非発光型のデバイスを用いることが
提案されている。これらの素子の中で、エレクトロクロ
ミック素子は、電流印加時間が数十〜数百ミリ秒必要で
あるので記録および消去速度が遅く、高速化が困難であ
る。また、電気泳動素子は全体を固体化することが難し
く、フォトクロミック素子は耐光性が不充分であり、サ
ーモクロミック素子は環境温度範囲が狭い。このため、
現時点で実用的に樹脂マトリクス系記録媒体を上回るリ
ライタブル記録特性を得られるデバイスは、液晶表示素
子だけである。
【0006】液晶表示素子をリライタブル記録媒体に用
いる場合に必要な要件としては、第1に安定な記録・消
去特性およびメモリ特性が得られること、第2にカード
化する場合に必要である表示部の固体化が可能であるこ
と、第3に耐摩耗性のような機械的強度に優れること、
第4に記録・消去速度の高速化が可能であることの4条
件をすべて満たすことである。
【0007】液晶表示素子は、一般に、記録・消去特性
は安定であるがメモリ特性を持たないので、表示保持の
電界の印加を停止すると記録は消失してしまう。そこ
で、自発分極を起こすことによりメモリ特性が得られる
強誘電性液晶を使用することが考えられるが、強誘電性
液晶は振動に弱いので安定性に問題がある。また、高分
子液晶もメモリ特性を有するが、高分子液晶を使用する
と記録・消去速度の高速化を実現することが難しい。さ
らに、最近では、樹脂マトリクス中の液晶について、こ
の系特有の光学的メモリ現象が報告されており(山口
他、信学技報EID 91-27(1991)p.81 )、この系の液晶は
機械的強度に優れているので、記録媒体への応用が期待
されている。しかしながら、この系の液晶を記録媒体に
使用すると、液晶の温度操作なしでは光透過率変化が小
さく、電界印加時間が数十ミリ秒必要であるので記録・
消去速度が遅い。また、この系の液晶において、液晶材
料として高分子液晶・低分子液晶複合体を用いて、メモ
リ現象および印加電界の書き込み周波数における透明・
白濁化を実現した報告もある(菊池他、信学技報OME 92
-11(1992)p.13 )。しかしながら、この構成でも、電界
印加時間が数百ミリ秒必要であるので記録・消去速度が
遅い。
【0008】したがって、現在実用的な液晶表示素子
は、スメクティックC層の液晶を用いて、昇温によりS
m(スメクティック)−N(ネマチック)−I(等方性
液体)の相変化を起こさせ、降温の際のネマチック相に
おいて無電界で白濁化させ、電界印加で透明化させるも
のである(例えば、特開昭58−125247号公報、
特開昭60−114323号公報、窪田他、TV学会技
報OPT 191(1984)p.19 、羽藤他、TV学会技報IPD 91-1
5(1984)p.37 )。この液晶表示素子を記録媒体に使用す
る場合は、記録媒体の各画素に個別に電界を印加するた
めのマトリクス配線および駆動手段を配置し、記録エネ
ルギーを与えるためにレーザーの熱が加熱源として用い
られる。一方、マトリクス配線および駆動手段を各画素
に個別に配置することができない場合には、基板全面に
形成されたサンドイッチ電極により電界を一括に制御
し、熱を用いて記録および消去が個別に行われる。
【0009】さらに、特開平3−22532号公報に
は、ポーリング処理が施された強誘電体との積層体を用
い、この強誘電体への加熱により発生した電界でスメク
ティック液晶を透明化する記録媒体が提案されている。
しかしながら、これらの液晶表示素子を利用した記録媒
体は、いずれも耐摩耗性等の機械的強度が樹脂マトリク
ス系に比べて不充分であるという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、記録
媒体への利用が期待される液晶表示素子において、リラ
イタブルな記録媒体として必要な上記4条件をすべて満
たすことは困難であった。
【0011】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、安定な記録・消去特性およびメモリ特性が得ら
れ、表示部の固体化が可能であり、耐摩耗性等の機械的
強度に優れ、しかも記録・消去速度の高速化が可能であ
る記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、数千回程度の
繰り返し記録・消去が可能なリライタブル記録媒体であ
り、特に、コレステリック高分子液晶、低分子液晶およ
び高分子マトリクスからなる液晶表示素子、並びに焦電
体を用いることにより、上記4条件を同時に満たす記録
媒体である。
【0013】すなわち、本発明は、対向する一対の電極
間にコレステリック高分子液晶および低分子液晶を高分
子マトリクス中に分散させてなる複合体層と、焦電体層
とを挟持することを特徴とする記録媒体を提供する。
【0014】
【作用】上述したような本発明の記録媒体においては、
焦電体層の焦電効果に起因する低周波電界を複合体層に
印加することで複合体層を白濁化させて記録が行われ、
高周波電界を印加することで複合体層を透明化させて消
去が行われる。
【0015】このように、複合体層に電界を印加するこ
とにより記録・消去が行われるので、記録・消去の安定
性は熱の二値記録よりも優れている。しかも、液晶とし
てコレステリック高分子液晶および低分子液晶を併用し
ているので、メモリ特性を確保できる。
【0016】また、複合体層は液晶を高分子マトリクス
中に分散させた構成であるので、機械的強度に優れてお
り、表示部全体を固体化することができる。さらに、複
合体層の白濁化の際に焦電体の電界維持効果を利用する
ことにより、白濁化に必要な電界印加時間が数百ミリ秒
程度であっても高速での記録・消去を行うことが可能と
なる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。図1は本発明の記録媒体の表示部の一例
を示す断面図である。図中11は支持基板を示す。支持
基板11上には、光反射特性を有する対向電極12が形
成されている。対向電極12上には、高分子マトリクス
中にコレステリック高分子液晶および低分子液晶を分散
させてなる複合体層13が形成されている。複合体層1
3上には、透明な焦電体層14が形成されている。さら
に、焦電体層14上には、透明電極15が形成されてい
る。
【0018】支持基板11としては、ガラス基板、金属
基板、セラミック基板、Siウェハ、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)等の樹脂からなる基板等を用いる
ことができる。支持基板11の厚さは、0.1〜2.0
mm程度にすることが好ましい。
【0019】対向電極12の材料としては、アルミニウ
ム、クロム、チタン等の金属を用いることができる。ま
た、対向電極12の厚さは、0.1〜2.0μmである
ことが好ましい。
【0020】複合体層13の高分子マトリクスとして
は、紫外線硬化型樹脂等を用いることができる。また、
液晶としては、化1、化2に示すようなコレステリック
高分子液晶および化3、化4、化5に示すような低分子
液晶が併用される。複合体層13の厚さは、5〜20μ
mであることが好ましい。これは、複合体層13の厚さ
が5μm未満であると白濁時に光透過率が充分に低下せ
ず、厚さが20μmを超えると印加電界を高くする必要
が生じるうえに、複合体層13の形成が繁雑化するから
である。
【0021】
【化1】
【0022】
【化2】
【0023】
【化3】
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】
【0026】焦電体層14の材料としては、有機物では
TGS、単結晶ではLiTaO3 等を用いることができ
る。また、焦電体層14の厚さは、焦電率、誘電率、焦
電体の到達温度を考慮して、焦電電圧による最大電界強
度が1〜50×105 V/cm程度になるように適宜設
定される。具体的に、焦電体層14の厚さは、0.5〜
50μmであることが好ましい。これは、焦電体層14
の厚さが0.5μm未満であると静電容量が増大して焦
電効果に起因する電界が低下する傾向にあり、厚さが5
0μmを超えると記録媒体のカード化が困難となるから
である。また、透明電極15側から情報を読み取る場合
には、焦電体層14は透明である必要がある。
【0027】透明電極15の材料としては、ITO、S
nO 等を用いることができる。また、透明電極15
の厚さは2〜200nmであることが好ましく、さらに厚
さが5nm以下程度に薄膜化した場合は、透明電極15の
材料としては広くAu等の金属でも使用することができ
る。
【0028】次に、上記構成の記録媒体の製造方法につ
いて説明する。図2は本発明の記録媒体の製造プロセス
を示す断面図であり、図3はこのとき得られる記録媒体
の平面図および断面図である。
【0029】まず、図2(A)に示すように、支持基板
11にオゾン処理を施して表面の付着強度を高める。次
いで、図2(B)に示すように、支持基板11の表面上
に金属をDCスパッタリング法もしくは真空蒸着法等に
より被着して対向電極12および取出し電極16を形成
する。この場合、メタルマスクを用いてパターニングす
る。この他に、支持基板11にアルミニウム等の無電解
メッキを施して金属膜を形成し、その後エッチングによ
りパターニングしてもよい。
【0030】次いで、図2(C)に示すように、高分子
マトリクスとして例えば、紫外線硬化型樹脂とコレステ
リック高分子液晶および低分子液晶とを混合して対向電
極12上に塗布し、乾燥することにより樹脂膜を形成し
た後、樹脂膜に紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を硬
化させて複合体層13を形成する(山口他、信学技報EI
D 91-27(1991)p.81 )。複合体層13の形成方法として
は、この他に、樹脂とコレステリック高分子液晶および
低分子液晶とを溶媒に分散させ、これを対向電極12上
に塗布し、乾燥する方法(例えば、菊池、梶山、信学技
報OME 92-11(1992)p.13 )、クロロホルム等の溶媒に溶
解可能な微小粒子を樹脂と共に溶媒に分散させた後、対
向電極12上に塗布し乾燥させた微小粒子を溶媒を用い
て溶解し、その空間にコレステリック高分子液晶および
低分子液晶を封入する方法(例えば、長谷川他、信学技
報ONE 92-39(1992)p.37 )等が挙げられる。なお、この
とき対向電極12上への塗布方法としては、バーコート
法、スピンコート法、グラビアコート法、キャスト法等
のいくつかの方法がある。
【0031】次いで、図2(D)に示すように、取出し
電極16上に透明電極15との接続部17を形成する。
接続部17は、フレキシブル導体や導電性ペースト等に
より形成する。
【0032】一方、図2(E)に示すような、カード化
にあたり必要である保護膜18上に、図2(F)に示す
ように、例えば、RFスパッタリング法によりITO等
を被着して透明電極15を形成する。ここでは、保護膜
18を備えることにより、記録媒体の表示部の耐摩耗性
を向上させることができる。次いで、図2(G)に示す
ように、透明電極15上に焦電体層14を形成する。焦
電体層14の形成方法は、焦電体の膜を透明電極15上
に形成した後、これを適当な温度まで加熱し、外部より
電界を印加して分極の向きを揃える処理(ポーリング処
理)を施す方法、あるいは例えば、引上げ法により作製
したLiTaO3 単結晶等の焦電体をウェハ状に形成
し、これを透明電極15上に張り付ける方法等がある。
ポーリング処理は、焦電体を電極で挟み抗電界を超える
電界を印加するか、図2(H)に示すように、焦電体の
片面のみに電極を設け、例えばチャージャーで帯電して
抗電界を超える電界を発生させる等の方法により行われ
る。これらの方法は、他のプロセスを考慮して適宜選択
する。
【0033】その後、接続部17まで形成した支持基板
11と、焦電体層14を形成した保護膜18とを、昇温
しながら複合体層13と焦電体層14とが接触するよう
にして接着する。また、単結晶をウェハ状に形成した焦
電体層13である場合は、単結晶の一方の主面に透明電
極15と、例えばAlNx のような保護膜18とを積層
した後、他方の主面を複合体層13と接着してもよい。
【0034】このようにして得られた記録媒体は、図3
(A)〜(D)に示すような構成となる。なお、ここ
で、図3(A)は得られた記録媒体の平面図であり、図
3(B)はそのA−A線に沿う断面図、図3(C)はそ
のB−B線に沿う断面図、図3(D)はそのC−C線に
沿う断面図である。
【0035】次に、上記構成を有する記録媒体の記録・
消去について図4および図5を参照して説明する。記録
媒体の視認性は、複合体層13の電気光学効果により得
られる。すなわち、上述したような、電界印加で複合体
層13を白濁・透明化することによる光透過率の変調を
利用している。例えば、複合体層13の膜厚が10μm
の場合、光透過率は白濁モードで2〜5%、透過モード
95〜99%程度となる。
【0036】透明化は、図4(A)に示すように、主と
して低分子液晶の高周波電界下での配向を利用する。ま
ず、対向電極12と透明電極15との間に図4(B)に
示すような高周波電界を印加する。高周波電界により複
合体層13中の低分子液晶およびコレステリック高分子
液晶の側鎖が電極面に対して垂直な方向に配向し、結果
として図4(B)に示すように、複合体層13全面が数
百ミリ秒(図4中では300ミリ秒)で透明化する。こ
のとき、複合体層13にかかる最大電界強度は、応答速
度および耐圧を考慮して1〜50×105 V/cmの範囲
に設定する。
【0037】一方、白濁化は、図5(A)に示すよう
に、コレステリック高分子液晶の低周波電界下での配向
の乱れを利用する。すなわち、低周波電解によりコレス
テリック高分子液晶の主鎖の配向が乱れ、結果として図
示されるようにコレステリック高分子液晶の側鎖と低分
子液晶に配向乱れが生じ、複合体層13全面が白濁化す
る。ここで、低周波電界は、例えばTPHを用いて外部
から焦電体層14に供給した熱により生じた温度差に起
因する焦電効果で発生させたものである。一般に、温度
の変化が緩やかである場合には、焦電効果に起因する電
流は、焦電率を係数として温度の時間微分に比例する。
このため、発生電界は、焦電電流の時間積分に比例する
ので、ほぼ温度変化の値に比例する。これに対して、図
5(B)に示すように、外部から1ミリ秒程度の熱パル
スを用いる場合、温度変化が急峻であるので、温度の立
ち下がり時間は数十ミリ秒程度である。しかし、この場
合に焦電効果で発生した電界は、焦電体の分極の緩和時
間の影響等により、温度の立ち上りより立ち下がりが遅
くなり、短絡しない限り数百ミリ秒から数秒の間、焦電
効果による電界が維持される。これが、実効的に数Hz
からコンマ数Hzの白濁化のための低周波電界となる。
このようにして、1ライン1ミリ秒程度の高速記録が可
能となる。
【0038】上述したような透明化・白濁化の系におい
て、オーバーライト特性は、図6に示すように、上記高
周波電界の寄与と、焦電効果により低周波電界の寄与の
うち低周波電界の寄与が、圧倒的に優位になった場合に
可能となる。通常、本発明の記録媒体では、高周波電界
と低周波電界の電界強度が同程度であると、低周波電界
の効果が支配的となる。それは、外部から焦電体層14
に供給した熱による複合体層13も局所加熱され、複合
体層13中のコレステリック高分子液晶の移動が活発と
なるからである。したがって、例えば対向電極12と透
明電極15との間に高周波電界を印加しながらTPHを
用いて熱を供給することにより、オーバーライト記録が
可能となる。
【0039】次に、本発明の記録媒体の表示部の他の例
を図7〜図13に示し説明する。なお、図1に示す記録
媒体の表示部と同一部分については同一の参照符号を付
して説明を省略し、特徴部分のみについて説明する。
【0040】図7に示す記録媒体においては、対向電極
12の代わりに透明電極15を用い、支持基板11とし
て、例えば黒色に着色されたものを用いている。このよ
うな構成にすることにより、背景とのコントラストを向
上させることができる。あるいは、図8に示すように、
支持基板11と透明な透明電極15との間に着色された
シート部材20を介在させてもよい。
【0041】図9に示す記録媒体においては、支持基板
11として透明なガラス基板やPET等の樹脂からなる
基板等を用い、支持基板11上に透明電極15を形成
し、焦電体層14上に対向電極12を形成している。こ
のような構成にすることにより、焦電体層14を透明に
する必要がなく、焦電体層14の材料の選択の幅が広が
る。この構成においては、例えば、単結晶の焦電体を切
り出して、その上に対向電極12を形成した後、複合体
層13上に熱圧着等の方法によりアセンブルする。
【0042】図10に示す記録媒体においては図9に示
す記録媒体の対向電極12上に光吸収層21を形成し、
その上に保護膜18を形成してなるものである。光吸収
層21としては、TeOx、SnTeSe、CdTe/
Al、Cr等からなる薄膜を用いる。このような構成に
することにより、レーザーの熱による光記録方式に対応
することができる。図10に示す記録媒体では、保護膜
18側からレーザー光を照射して記録を行い、支持基板
11側から情報を読み取る。
【0043】一方、図11に示す記録媒体は、透明な支
持基板11上に光吸収層21、対向電極12、焦電体層
14、複合体層13および透明電極15が順次積層され
たものであり、支持基板11側からレーザー光で記録を
行い、透明電極15側から情報を読取るものである。こ
の場合、対向電極12の材料として、光吸収性の材料を
用いることにより光吸収層21を省略することもでき
る。図10および図11に示す記録媒体では、非接触で
表示部に記録を行うことができる。
【0044】図12に示す記録媒体においては、支持基
板11の材料として、ステンレス板等の導電性を有する
金属材料を用いている。このような構成にすることによ
り、対向電極12を省略することができる。また、記録
媒体自体の機械的強度が向上する。さらに、支持基板1
1側から電気的な導通を取ることができる。
【0045】図13(A),(B)に示す記録媒体にお
いては、表示部の周囲に補助電極22が対向電極12お
よび透明電極15上に形成されており、透明電極15上
には、保護膜18が形成されている。さらに、表示部の
表面に取出し電極16が設けられている。この記録媒体
はOHP用記録媒体であるので、支持基板11、対向電
極12および焦電体層14をすべて透明な材料で構成す
る必要がある。
【0046】このような構成においては、複合体層13
に記録された白濁画像は、支持基板11側から入射した
光を散乱することにより複合体層13中の光の通過を阻
害する。これにより、OHP画像を映し出す。
【0047】なお、本発明においては、その趣旨を逸脱
しない範囲で、この他にも様々な構成上の変更例が考え
られる。例えば、ヒートパワーの低減のために蓄熱層を
設けてもよい。
【0048】上述したように、本発明の記録媒体は課題
とされている4条件をすべて満たすものである。特に、
本発明の記録媒体は、液晶表示素子を用いた記録媒体に
おいては耐摩耗性が優れたものである。ここで、図1に
示す構成の表示部を有する記録媒体について、駅務用I
OカードのTPHによるランニング試験でリライタブル
記録特性で耐摩耗性を評価したところ、樹脂マトリクス
系の記録媒体と同程度であった。これに対して、コレス
テリック高分子液晶および低分子液晶を高分子マトリク
ス中に分散させてなる複合体層13の代わりにスメクテ
ィク液晶を含む層を用いてなる記録媒体について同様に
耐摩耗性を評価したところ、樹脂マトリクス系よりも1
桁以上耐性が低いことが分かった。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録媒体
によれば、安定な記録・消去特性および安定なメモリ特
性が得られ、表示部全体を固体化が可能で耐摩耗性等の
機械的強度にも優れ、しかも高速な記録・消去を実現す
ることができ、これにより、表示の保持にエネルギーを
必要とせず、視認性の高い画像の記録・消去を多数回行
うことができるリライタブルな記録媒体を実現すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体の表示部の一例を示す断面
図。
【図2】(A)〜(H)は、本発明の記録媒体の製造プ
ロセスを示すための断面図。
【図3】(A)は図2に示す製造プロセスで得られた本
発明の記録媒体の平面図、(B)は(A)のA−A線に
沿う断面図、(C)は(A)のB−B線に沿う断面図、
(D)は(A)のC−C線に沿う断面図。
【図4】(A)は複合体層の透明化状態を示す模式図、
(B)は透明化モードの印加信号と光透過率を示す特性
図。
【図5】(A)は複合体層の白濁化状態を示す模式図、
(B)は白濁化モードの印加信号と光透過率を示す特性
図。
【図6】オーバーライト特性を説明するための特性図。
【図7】本発明の記録媒体の他の実施例を示す断面図。
【図8】本発明の記録媒体の他の実施例を示す断面図。
【図9】本発明の記録媒体の他の実施例を示す断面図。
【図10】本発明の記録媒体の他の実施例を示す断面
図。
【図11】本発明の記録媒体の他の実施例を示す断面
図。
【図12】本発明の記録媒体の他の実施例を示す断面
図。
【図13】(A)は本発明の記録媒体の他の実施例を示
す平面図、(B)は(A)のD−D線に沿う断面図。
【符号の説明】
11…支持基板、12…対向電極、13…複合体層、1
4…焦電体層、15,19…透明電極、16…取出し電
極、17…接続部、18…保護膜、20…シート部材、
21…光吸収層、22…補助電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の電極間にコレステリック
    高分子液晶および低分子液晶を高分子マトリクス中に分
    散させてなる複合体層と、焦電体層とを挟持することを
    特徴とする記録媒体。
JP22990593A 1993-09-16 1993-09-16 記録媒体 Pending JPH0784231A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004078221A (ja) * 2002-08-16 2004-03-11 Eastman Kodak Co ディスプレイ

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JP2004078221A (ja) * 2002-08-16 2004-03-11 Eastman Kodak Co ディスプレイ

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