JPH1048603A - 可変情報表示窓 - Google Patents
可変情報表示窓Info
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- JPH1048603A JPH1048603A JP22187896A JP22187896A JPH1048603A JP H1048603 A JPH1048603 A JP H1048603A JP 22187896 A JP22187896 A JP 22187896A JP 22187896 A JP22187896 A JP 22187896A JP H1048603 A JPH1048603 A JP H1048603A
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- Japan
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- liquid crystal
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- pdlc
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 煩雑性や資源の浪費がなく、必要な情報が繰
り返し表示可能な可変情報表示窓を提供すること。 【解決手段】 スメクチック液晶が高分子マトリックス
中に分散してなる液晶/高分子複合膜を有する透明体か
らなり、該膜が、熱及び電界のいずれか一方で情報を書
込み且つ他方で情報を消去することが繰り返し可能に構
成されていることを特徴とする可変情報表示窓。
り返し表示可能な可変情報表示窓を提供すること。 【解決手段】 スメクチック液晶が高分子マトリックス
中に分散してなる液晶/高分子複合膜を有する透明体か
らなり、該膜が、熱及び電界のいずれか一方で情報を書
込み且つ他方で情報を消去することが繰り返し可能に構
成されていることを特徴とする可変情報表示窓。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、住宅、事務所ビ
ル、工場、電車、バス等、その他の場所における窓に各
種情報を繰り返し表示可能な可変情報表示窓に関する。
ル、工場、電車、バス等、その他の場所における窓に各
種情報を繰り返し表示可能な可変情報表示窓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の如き各種窓には、宣伝広
告、情報伝達等の目的で各種情報が付与されている。上
記の如き窓に、社名やその他の宣伝広告情報を付する方
法としては、窓ガラス作製時に、ガラス用印刷インキに
より印刷及び焼き付けする方法、窓ガラスに印刷する方
法、窓ガラスの内側に印刷したフイルムや紙を貼着する
方法、着色プラスチックフイルムを切り抜き、これを窓
ガラスに貼着する方法等が行われている。
告、情報伝達等の目的で各種情報が付与されている。上
記の如き窓に、社名やその他の宣伝広告情報を付する方
法としては、窓ガラス作製時に、ガラス用印刷インキに
より印刷及び焼き付けする方法、窓ガラスに印刷する方
法、窓ガラスの内側に印刷したフイルムや紙を貼着する
方法、着色プラスチックフイルムを切り抜き、これを窓
ガラスに貼着する方法等が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法におい
て、窓ガラスに印刷する方法は、一定の情報を長期間表
示する場合には適しているが、表示情報を変更する場合
には、既に形成されている情報の消去及び新たな情報の
印刷が困難である。又、窓を形成後に窓ガラスの内側に
各種情報を貼着によって表示する方法は、情報の変更の
際にその張り替え作業が煩雑であるとともに、使用済み
の印刷物が多量に発生し、その処分としては焼却や再生
処理が為されるが、いずれにしろ、資源的にもエネルギ
ー的にも多大な浪費であり、環境保全上からも好ましい
ものではない。従って、本発明の目的は、以上の如き煩
雑性や資源の浪費がなく、必要な情報が繰り返し表示可
能な可変情報表示窓を提供することである。
て、窓ガラスに印刷する方法は、一定の情報を長期間表
示する場合には適しているが、表示情報を変更する場合
には、既に形成されている情報の消去及び新たな情報の
印刷が困難である。又、窓を形成後に窓ガラスの内側に
各種情報を貼着によって表示する方法は、情報の変更の
際にその張り替え作業が煩雑であるとともに、使用済み
の印刷物が多量に発生し、その処分としては焼却や再生
処理が為されるが、いずれにしろ、資源的にもエネルギ
ー的にも多大な浪費であり、環境保全上からも好ましい
ものではない。従って、本発明の目的は、以上の如き煩
雑性や資源の浪費がなく、必要な情報が繰り返し表示可
能な可変情報表示窓を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、スメクチック液
晶が高分子マトリックス中に分散してなる液晶/高分子
複合膜(以下単にPDLC膜という)を有する透明体か
らなり、該膜が、熱及び電界のいずれか一方で情報を書
込み且つ他方で情報を消去することが繰り返し可能に構
成されていることを特徴とする可変情報表示窓である。
によって達成される。即ち、本発明は、スメクチック液
晶が高分子マトリックス中に分散してなる液晶/高分子
複合膜(以下単にPDLC膜という)を有する透明体か
らなり、該膜が、熱及び電界のいずれか一方で情報を書
込み且つ他方で情報を消去することが繰り返し可能に構
成されていることを特徴とする可変情報表示窓である。
【0005】本発明の可変情報表示窓は、スメクチック
液晶の特性により、熱及び電界のいずれか一方で情報を
書込み且つ他方で情報を消去することが繰り返し可能で
あるので、窓に表示された情報の内容を変更することが
非常に容易であり、紙やプラスチックフイルム等の如き
廃棄物が生じることがない。
液晶の特性により、熱及び電界のいずれか一方で情報を
書込み且つ他方で情報を消去することが繰り返し可能で
あるので、窓に表示された情報の内容を変更することが
非常に容易であり、紙やプラスチックフイルム等の如き
廃棄物が生じることがない。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、好ましい実施の形態を挙げ
て本発明を更に詳しく説明する。図1aは、本発明の可
変情報表示窓の1例の断面を図解的に説明する図であ
る。図において11はポリエステルフイルム等の基材フ
イルムであり、その表面には、透明電極12を介してP
DLC膜13が形成されている。このPDLC膜の表面
には透明電極14が形成されていてもよいが、透明電極
14を設けずに保護層15を膜13の面に直接形成して
もよい。尚、各層の詳細は後述する。このようなPDL
C膜を窓の板ガラス16の内面に適当な方法で貼着する
ことによって本発明の可変情報表示膜とすることができ
る。又、図1bは上記ポリエステルフイルム等の基材フ
イルムに代えて、板ガラス16或いは透明プラスチック
板(有機ガラス)を使用した以外は、図1aと同様にP
DLC膜等の各層を形成した例である。以上の如きPD
LC膜は、熱及び電界のいずれか一方で情報を書込み且
つ他方で情報を消去することができ、この書き込み及び
消去は繰り返し可能である。
て本発明を更に詳しく説明する。図1aは、本発明の可
変情報表示窓の1例の断面を図解的に説明する図であ
る。図において11はポリエステルフイルム等の基材フ
イルムであり、その表面には、透明電極12を介してP
DLC膜13が形成されている。このPDLC膜の表面
には透明電極14が形成されていてもよいが、透明電極
14を設けずに保護層15を膜13の面に直接形成して
もよい。尚、各層の詳細は後述する。このようなPDL
C膜を窓の板ガラス16の内面に適当な方法で貼着する
ことによって本発明の可変情報表示膜とすることができ
る。又、図1bは上記ポリエステルフイルム等の基材フ
イルムに代えて、板ガラス16或いは透明プラスチック
板(有機ガラス)を使用した以外は、図1aと同様にP
DLC膜等の各層を形成した例である。以上の如きPD
LC膜は、熱及び電界のいずれか一方で情報を書込み且
つ他方で情報を消去することができ、この書き込み及び
消去は繰り返し可能である。
【0007】以上の如き本発明の可変情報表示窓におけ
る情報の書き込み及び消去に関しては、例えば、図1
a,bにおいて、PDLC層を必要に応じて所定の温度
に加熱し、この状態で保護層15の面にコロナ放電器等
により帯電させ、保護層と電極12との間に所定の電圧
を印加すると、PDLC層における液晶は配向し、PD
LC層は透明状態となり、冷却及び帯電除却によって透
明状態は維持される。この状態においてサーマルヘッド
や熱ペン等によってPDLC層を画像状に加熱すること
によって、PDLC層の液晶の配向状態が解消され、熱
を印加した部分は光散乱状態となり、情報が記録され、
記録された情報は、PDLC層が再加熱されない限り消
去されることはない。
る情報の書き込み及び消去に関しては、例えば、図1
a,bにおいて、PDLC層を必要に応じて所定の温度
に加熱し、この状態で保護層15の面にコロナ放電器等
により帯電させ、保護層と電極12との間に所定の電圧
を印加すると、PDLC層における液晶は配向し、PD
LC層は透明状態となり、冷却及び帯電除却によって透
明状態は維持される。この状態においてサーマルヘッド
や熱ペン等によってPDLC層を画像状に加熱すること
によって、PDLC層の液晶の配向状態が解消され、熱
を印加した部分は光散乱状態となり、情報が記録され、
記録された情報は、PDLC層が再加熱されない限り消
去されることはない。
【0008】図1aの場合には、基材フィルム11上に
電極、PDLC層、保護層等が形成された状態で、前記
書き込みを行い、窓の板ガラス16に貼着し、書替え時
には窓から剥して消去及び書き込みを行い、再度貼着す
ればよい。又、図1a、1b共に、窓に形成した上で表
面をサーマルヘッドやコロナ帯電器のような書込装置及
び消去装置を動かして、情報の書替を行うこともでき
る。書き込まれる情報は、二色性色素の使用によりコン
トラスト比の向上が可能であり、又、イエロー、マゼン
タ及びシアンの3原色の二色性色素を添加した液晶を用
いて液晶層をYMCのマトリックス状に形成することに
よって各種のカラー表示やフルカラーの画像表示も可能
である。
電極、PDLC層、保護層等が形成された状態で、前記
書き込みを行い、窓の板ガラス16に貼着し、書替え時
には窓から剥して消去及び書き込みを行い、再度貼着す
ればよい。又、図1a、1b共に、窓に形成した上で表
面をサーマルヘッドやコロナ帯電器のような書込装置及
び消去装置を動かして、情報の書替を行うこともでき
る。書き込まれる情報は、二色性色素の使用によりコン
トラスト比の向上が可能であり、又、イエロー、マゼン
タ及びシアンの3原色の二色性色素を添加した液晶を用
いて液晶層をYMCのマトリックス状に形成することに
よって各種のカラー表示やフルカラーの画像表示も可能
である。
【0009】PDLC膜への可視情報の書込み(記録)
/消去の原理は、熱と電界(熱−電界モード)とによる
液晶分子の配向状態とランダム配向状態における光透過
と光散乱を利用する。従って、記録された情報を光散乱
による白濁光(二色性色素を用いた場合には、該色素に
よる着色光)で表示し、消去を光透過による透明化によ
って行う場合には、印字(書込み)はスポット的に加熱
可能な、例えば、サーマルヘッド等の加熱手段によって
行い、消去は、例えば、必要に応じて加熱しながら、P
DLC膜に液晶配向の閾値以上の電界を印加することに
よって行うことができる。
/消去の原理は、熱と電界(熱−電界モード)とによる
液晶分子の配向状態とランダム配向状態における光透過
と光散乱を利用する。従って、記録された情報を光散乱
による白濁光(二色性色素を用いた場合には、該色素に
よる着色光)で表示し、消去を光透過による透明化によ
って行う場合には、印字(書込み)はスポット的に加熱
可能な、例えば、サーマルヘッド等の加熱手段によって
行い、消去は、例えば、必要に応じて加熱しながら、P
DLC膜に液晶配向の閾値以上の電界を印加することに
よって行うことができる。
【0010】PDLC膜は、電界印加により液晶はμs
ec.オーダーで配向するので、従来の熱−熱モードに
よる各種可逆表示素子に比して高速書換え処理ができ、
本発明の可変情報表示窓に使用するPDLC膜として好
適なものである。書換え回数も十分であり、二色性色素
を併用することで表示画像の視認性も良好となり、自然
環境下でメモリー性に優れ、上記表示画像が意図せずに
消去されることはない。
ec.オーダーで配向するので、従来の熱−熱モードに
よる各種可逆表示素子に比して高速書換え処理ができ、
本発明の可変情報表示窓に使用するPDLC膜として好
適なものである。書換え回数も十分であり、二色性色素
を併用することで表示画像の視認性も良好となり、自然
環境下でメモリー性に優れ、上記表示画像が意図せずに
消去されることはない。
【0011】本発明で使用する液晶材料は、スメクチッ
ク液晶であり、従来公知のいずれのスメクチック液晶も
使用することができる。これらのスメクチック液晶はネ
マチック相を示す温度範囲が広いものが好ましく、本発
明においては、ネマティック相を示す温度範囲が1℃以
上のスメクチック液晶材料を使用することによって、P
DLC膜を透明状態にするときの駆動電圧を低下させる
ことができる。スメクチック液晶には、二色性色素をコ
ントラスト比の向上や着色等を目的として、例えば、ス
メクチック液晶100重量部当たり1〜10重量部の割
合で混入させることもできる。その場合に、上記液晶に
含有させる二色性色素は、特に限定されるものでなく、
アゾ系、ペリレン系、アントラキノン系等いずれも用い
ることができ、可変情報表示窓に表示に要求される色調
に適した二色性色素が、液晶、マトリックス材料、カプ
セル壁材料等との組み合わせで用いられる。
ク液晶であり、従来公知のいずれのスメクチック液晶も
使用することができる。これらのスメクチック液晶はネ
マチック相を示す温度範囲が広いものが好ましく、本発
明においては、ネマティック相を示す温度範囲が1℃以
上のスメクチック液晶材料を使用することによって、P
DLC膜を透明状態にするときの駆動電圧を低下させる
ことができる。スメクチック液晶には、二色性色素をコ
ントラスト比の向上や着色等を目的として、例えば、ス
メクチック液晶100重量部当たり1〜10重量部の割
合で混入させることもできる。その場合に、上記液晶に
含有させる二色性色素は、特に限定されるものでなく、
アゾ系、ペリレン系、アントラキノン系等いずれも用い
ることができ、可変情報表示窓に表示に要求される色調
に適した二色性色素が、液晶、マトリックス材料、カプ
セル壁材料等との組み合わせで用いられる。
【0012】上記液晶又は二色性色素を含有する液晶
(以下単に液晶という)を分散させる高分子マトリック
スを形成する高分子材料としては、液晶と相溶性がな
く、透明性及び被膜形成能に優れた高分子材料であれば
いずれも使用可能である。具体的には、PDLC膜の形
成方法に従って適当な高分子材料、例えば、ポリビニル
アルコール樹脂、フマレート系樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリチオールのUV硬化樹脂等が
使用される。
(以下単に液晶という)を分散させる高分子マトリック
スを形成する高分子材料としては、液晶と相溶性がな
く、透明性及び被膜形成能に優れた高分子材料であれば
いずれも使用可能である。具体的には、PDLC膜の形
成方法に従って適当な高分子材料、例えば、ポリビニル
アルコール樹脂、フマレート系樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリチオールのUV硬化樹脂等が
使用される。
【0013】又、上記液晶はマイクロカプセル化しても
よく、そのマイクロカプセル化方法としては、従来公知
の方法が用いられ、特に限定されるものではない。例え
ば、水媒体中に、液晶、又はラジカル反応性モノマーを
溶解させた液晶をラジカル反応性界面活性剤、水溶性保
護コロイド、或はラジカル反応性保護コロイド或はこれ
らのうち2種類以上の混合物で乳化分散させ、水中或は
液晶中にラジカル開始剤を溶解或は分散させて、開始剤
の分解温度まで昇温させることによって、液晶粒子を包
囲するカプセル壁膜を作製することができる。液晶中に
溶解させるラジカル重合性モノマーとしては、スチレ
ン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル等の液晶
と相溶性があるものを用いることができる。好ましくは
2官能以上のモノマーを混合する方が良い。ラジカル開
始剤としては水溶性、油溶性或いはレドックス系の開始
剤が用いることができる。又、γ線や電子線等のような
電離性放射線を用いて重合を開始することも可能であ
る。
よく、そのマイクロカプセル化方法としては、従来公知
の方法が用いられ、特に限定されるものではない。例え
ば、水媒体中に、液晶、又はラジカル反応性モノマーを
溶解させた液晶をラジカル反応性界面活性剤、水溶性保
護コロイド、或はラジカル反応性保護コロイド或はこれ
らのうち2種類以上の混合物で乳化分散させ、水中或は
液晶中にラジカル開始剤を溶解或は分散させて、開始剤
の分解温度まで昇温させることによって、液晶粒子を包
囲するカプセル壁膜を作製することができる。液晶中に
溶解させるラジカル重合性モノマーとしては、スチレ
ン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル等の液晶
と相溶性があるものを用いることができる。好ましくは
2官能以上のモノマーを混合する方が良い。ラジカル開
始剤としては水溶性、油溶性或いはレドックス系の開始
剤が用いることができる。又、γ線や電子線等のような
電離性放射線を用いて重合を開始することも可能であ
る。
【0014】上記構成のマイクロカプセル化液晶におい
ては、壁材料として使用する高分子材料は、芯物質であ
るスメクチック液晶100重量部当たり5〜25重量部
の範囲内で使用することが好ましい。壁材料の使用量が
上記範囲未満であると、壁の厚さが薄いために液晶の滲
み出し等の問題を十分には解決することができない。一
方、使用量が上記範囲を越えると壁の厚さが厚いため
に、二色性色素を使用した場合に壁に取り込まれる二色
性色素の量が増え、壁が着色してしまうため、電圧印加
時の反射濃度が十分低くならない等の点で好ましくな
い。又、カプセル化した状態における壁の厚みは、使用
する液晶材料、高分子材料、カプセル化方法等によって
変化するが、一般的には約10〜100nm程度であ
る。
ては、壁材料として使用する高分子材料は、芯物質であ
るスメクチック液晶100重量部当たり5〜25重量部
の範囲内で使用することが好ましい。壁材料の使用量が
上記範囲未満であると、壁の厚さが薄いために液晶の滲
み出し等の問題を十分には解決することができない。一
方、使用量が上記範囲を越えると壁の厚さが厚いため
に、二色性色素を使用した場合に壁に取り込まれる二色
性色素の量が増え、壁が着色してしまうため、電圧印加
時の反射濃度が十分低くならない等の点で好ましくな
い。又、カプセル化した状態における壁の厚みは、使用
する液晶材料、高分子材料、カプセル化方法等によって
変化するが、一般的には約10〜100nm程度であ
る。
【0015】液晶を高分子マトリックス中に分散させる
方法としては、相分離法やエマルジョン法等の従来公知
の方法がいずれも使用可能であるが、エマルジョン法を
代表例として以下簡単に説明する。但し、本発明はエマ
ルジョン法に限定されるものではない。エマルジョン法
は、必要に応じて界面活性剤や保護コロイドを含む水を
主体とする媒体中に液晶を乳化分散させ、該乳化液中に
ポリビニルアルコール、ゼラチン、アクリル酸共重合
体、水溶性アルキド樹脂等の水溶性又は水分散性高分子
材料を加えたものを、適当な基板上に塗工及び乾燥して
適当な厚みの膜を形成する方法であり、該方法によれ
ば、形成された膜中に液晶が均一に分散されたPDLC
膜が形成される。
方法としては、相分離法やエマルジョン法等の従来公知
の方法がいずれも使用可能であるが、エマルジョン法を
代表例として以下簡単に説明する。但し、本発明はエマ
ルジョン法に限定されるものではない。エマルジョン法
は、必要に応じて界面活性剤や保護コロイドを含む水を
主体とする媒体中に液晶を乳化分散させ、該乳化液中に
ポリビニルアルコール、ゼラチン、アクリル酸共重合
体、水溶性アルキド樹脂等の水溶性又は水分散性高分子
材料を加えたものを、適当な基板上に塗工及び乾燥して
適当な厚みの膜を形成する方法であり、該方法によれ
ば、形成された膜中に液晶が均一に分散されたPDLC
膜が形成される。
【0016】上記分子マトリックスの水溶液又は水分散
液に、上記液晶を乳化分散させる方法としては、超音波
分散法、機械分散法等の各種の撹拌装置による混合方法
や、膜乳化法[中島忠夫・清水政高、PHARMTEC
H JAPAN 4巻、10号(1988)参照]等の
分散方法が有効である。得られる液晶エマルジョン粒子
の粒子径は、マトリックス内若しくはカプセル内で液晶
分子が配向し易くするために、体積分布において直径1
μm以下の液晶粒子の割合が全粒子中で10%以下であ
ることが望ましい。例えば、多孔質ガラス(MPG)膜
乳化システムにより液晶のO/Wエマルジョンを得る場
合には、用いるMPGの平均細孔径を0.3μm(直
径)以上にすることによって、乳化分散する液晶の体積
分布を上記範囲にすることができる。又、機械分散方法
を用い、例えば、機械分散の条件を回転数1,000r
pm及び1分間以上とすることにより上記範囲のような
体積分布を有する液晶粒子を含む液晶エマルジョンを得
ることができる。
液に、上記液晶を乳化分散させる方法としては、超音波
分散法、機械分散法等の各種の撹拌装置による混合方法
や、膜乳化法[中島忠夫・清水政高、PHARMTEC
H JAPAN 4巻、10号(1988)参照]等の
分散方法が有効である。得られる液晶エマルジョン粒子
の粒子径は、マトリックス内若しくはカプセル内で液晶
分子が配向し易くするために、体積分布において直径1
μm以下の液晶粒子の割合が全粒子中で10%以下であ
ることが望ましい。例えば、多孔質ガラス(MPG)膜
乳化システムにより液晶のO/Wエマルジョンを得る場
合には、用いるMPGの平均細孔径を0.3μm(直
径)以上にすることによって、乳化分散する液晶の体積
分布を上記範囲にすることができる。又、機械分散方法
を用い、例えば、機械分散の条件を回転数1,000r
pm及び1分間以上とすることにより上記範囲のような
体積分布を有する液晶粒子を含む液晶エマルジョンを得
ることができる。
【0017】こうして得られた液晶分散液を用いてPD
LC膜を形成する方法としては、基板上に上記液晶分散
液を塗布及び乾燥する方法が好ましい。塗布方法として
は、電着方法、スクリーンコーティング、ブレードコー
ティング、ナイフコーティング、スライドコーティン
グ、インストルージョンコーティング、ファウンテンコ
ーティング等が挙げられる。このようにして得られるP
DLC膜の厚みは、3〜23μm程度が好適である。膜
厚が薄すぎると、加熱時の光散乱(濁度)が不足し、膜
厚が厚すぎると液晶の配向に多大な駆動電圧を必要とす
る。
LC膜を形成する方法としては、基板上に上記液晶分散
液を塗布及び乾燥する方法が好ましい。塗布方法として
は、電着方法、スクリーンコーティング、ブレードコー
ティング、ナイフコーティング、スライドコーティン
グ、インストルージョンコーティング、ファウンテンコ
ーティング等が挙げられる。このようにして得られるP
DLC膜の厚みは、3〜23μm程度が好適である。膜
厚が薄すぎると、加熱時の光散乱(濁度)が不足し、膜
厚が厚すぎると液晶の配向に多大な駆動電圧を必要とす
る。
【0018】液晶の使用量としては、通常、高分子マト
リックス形成材料/液晶の混合比(重量比)が65/3
5〜35/65の範囲が望ましい。液晶の使用量が少な
すぎると、電圧印加時の光の透明性が不足するだけでな
く、膜を透明状態にするために、多大な電圧を必要とす
る等の点で不十分であり、一方、液晶の使用量が多すぎ
ると、加熱時の光の散乱(濁度)が不足するだけでな
く、膜の強度が低下したりするので好ましくない。
リックス形成材料/液晶の混合比(重量比)が65/3
5〜35/65の範囲が望ましい。液晶の使用量が少な
すぎると、電圧印加時の光の透明性が不足するだけでな
く、膜を透明状態にするために、多大な電圧を必要とす
る等の点で不十分であり、一方、液晶の使用量が多すぎ
ると、加熱時の光の散乱(濁度)が不足するだけでな
く、膜の強度が低下したりするので好ましくない。
【0019】以上のように本発明の可変情報表示窓は、
少なくともPDLC膜と該膜に電界を印加するための電
極とから構成される。この電極はPDLC膜の両面を挟
持するものでもよいが、裏面のみに設けてもよい。裏面
のみに電極を設ける場合の電圧に印加は、例えば、コロ
ナ放電等によって行われる。又、サーマルヘッド等を用
いて情報を書き込む場合には、PDLC膜の保護のため
にPDLC膜面に保護層を形成することが好ましい。
少なくともPDLC膜と該膜に電界を印加するための電
極とから構成される。この電極はPDLC膜の両面を挟
持するものでもよいが、裏面のみに設けてもよい。裏面
のみに電極を設ける場合の電圧に印加は、例えば、コロ
ナ放電等によって行われる。又、サーマルヘッド等を用
いて情報を書き込む場合には、PDLC膜の保護のため
にPDLC膜面に保護層を形成することが好ましい。
【0020】PDLC膜を塗工形成する導電性基板とし
ては、従来公知の液晶表示素子に一般的に使用されるも
のであって、例えば、ITO、SnO2 系、ZnO系の
ような透明導電性材料をPET(ポリエチレンテレフタ
レート)等の高分子フイルムやガラス等の透明基板に付
着させた電極基板である。透明性導電性基板上に形成し
たPDLC膜を導電性基板とで挟持する場合には、導電
性基板は従来公知の液晶表示素子に一般的に使用される
ものであって、例えば、ITO、SnO2 系、ZnO系
のような透明導電性材料をPET等の高分子フルイム等
のような透明基板に付着させた電極基板が使用される。
ては、従来公知の液晶表示素子に一般的に使用されるも
のであって、例えば、ITO、SnO2 系、ZnO系の
ような透明導電性材料をPET(ポリエチレンテレフタ
レート)等の高分子フイルムやガラス等の透明基板に付
着させた電極基板である。透明性導電性基板上に形成し
たPDLC膜を導電性基板とで挟持する場合には、導電
性基板は従来公知の液晶表示素子に一般的に使用される
ものであって、例えば、ITO、SnO2 系、ZnO系
のような透明導電性材料をPET等の高分子フルイム等
のような透明基板に付着させた電極基板が使用される。
【0021】透明性導電性基板上に形成したPDLC膜
の表面に保護層を形成する場合に、保護層を形成する高
分子材料としては、PDLC膜との接着性に優れ、透明
な被膜を形成し得るものであり、その屈折率が、PDL
C膜のマトリックス形成高分子材料の屈折率と比較して
その差が0.05以下であれば、いずれの高分子材料も
用いることができる。例えば、マトリックス形成高分子
材料としては、ポリビニルアルコールを用いた場合に
は、好ましい保護層形成高分子材料としては、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート等の多官能モノ
マーからなる架橋重合体等が挙げられる。これらのモノ
マーは単独で、又は2種類以上混合して、更に他のモノ
マーと混合して用いることができる。
の表面に保護層を形成する場合に、保護層を形成する高
分子材料としては、PDLC膜との接着性に優れ、透明
な被膜を形成し得るものであり、その屈折率が、PDL
C膜のマトリックス形成高分子材料の屈折率と比較して
その差が0.05以下であれば、いずれの高分子材料も
用いることができる。例えば、マトリックス形成高分子
材料としては、ポリビニルアルコールを用いた場合に
は、好ましい保護層形成高分子材料としては、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート等の多官能モノ
マーからなる架橋重合体等が挙げられる。これらのモノ
マーは単独で、又は2種類以上混合して、更に他のモノ
マーと混合して用いることができる。
【0022】PDLC膜の表面に形成する保護層は、表
面が平滑で、且つ該保護層の屈折率と該高分子マトリッ
クスの屈折率との差が0.05以下であることが望まし
い。その差が0.05を超えると、電圧印加時に液晶の
屈折率と保護層との屈折率との差が大きくなるために、
光の散乱が大きくなり、コントラストが低下してしま
う。更に好ましくは0.03以下である。又、得られる
保護層の平均粗さ(Ra)は0.1μm未満であること
が好ましい。平均粗さが0.1μm以上であると、光が
保護層表面で散乱してしまい、コントラストが低下して
しまう。
面が平滑で、且つ該保護層の屈折率と該高分子マトリッ
クスの屈折率との差が0.05以下であることが望まし
い。その差が0.05を超えると、電圧印加時に液晶の
屈折率と保護層との屈折率との差が大きくなるために、
光の散乱が大きくなり、コントラストが低下してしま
う。更に好ましくは0.03以下である。又、得られる
保護層の平均粗さ(Ra)は0.1μm未満であること
が好ましい。平均粗さが0.1μm以上であると、光が
保護層表面で散乱してしまい、コントラストが低下して
しまう。
【0023】保護層の作製方法としては、例えば、PD
LC膜を溶解しない溶剤に保護層形成高分子材料を溶解
した溶液或いは適当な媒体のエマルジョンとしてPDL
C膜の形成と同様な方法、重合によって皮膜を形成する
前記の如き単量体をPDLC膜面に塗布後、適当な手段
(加熱、電子線照射等)によって、単量体を重合体に転
化させると共に硬化させる等の方法、上記方法により離
型シート面に別に保護層又はモノマー層を形成してお
き、この保護層又はモノマー層をPDLC膜面に転写ラ
ミネートする方法(モノマー層の場合には転写時又は転
写後に重合硬化させる)等が挙げられる。形成される保
護層の厚さは1〜5μmの範囲が好ましい。
LC膜を溶解しない溶剤に保護層形成高分子材料を溶解
した溶液或いは適当な媒体のエマルジョンとしてPDL
C膜の形成と同様な方法、重合によって皮膜を形成する
前記の如き単量体をPDLC膜面に塗布後、適当な手段
(加熱、電子線照射等)によって、単量体を重合体に転
化させると共に硬化させる等の方法、上記方法により離
型シート面に別に保護層又はモノマー層を形成してお
き、この保護層又はモノマー層をPDLC膜面に転写ラ
ミネートする方法(モノマー層の場合には転写時又は転
写後に重合硬化させる)等が挙げられる。形成される保
護層の厚さは1〜5μmの範囲が好ましい。
【0024】図2は、本発明の可変情報表示窓の他の例
を示す概略図であり、窓の上方の枠から前記図1bに示
す如きPDLC膜22を引き下げ、引き下げたPDLC
膜22に各種情報を表示するとともに、窓ガラスに密着
させる例である。図中の20は窓ガラスであり、21は
フレキシブルなPDLC膜22の巻取り装置(上方の窓
枠を兼ねてもよい)であり、PDLC膜22が巻き取り
装置21に巻きつけられ、自在に引き出し可能となって
いる。巻き取り装置21の下部には加熱装置とコロナ帯
電器が組み込まれた消去ユニット24と小型プリンター
の如きサーマルヘッドを備えた書き込みユニット23が
設けられている。今、PDLC膜には所定の状態の情報
が記録されているとする。該情報の内容を変更する場合
には、消去ユニット24を作動させて、PDLC膜22
を巻き込み装置21に巻き込むとともに、表示されてい
る情報を消去する。次いで書き込みユニット23を作動
させつつ所定の速度でPDLC膜22を引き出すことに
よって、別の情報が表示されたPDLC膜22が下降
し、窓ガラス20に密着する。以上の動作は半永久的に
繰り返し可能である。
を示す概略図であり、窓の上方の枠から前記図1bに示
す如きPDLC膜22を引き下げ、引き下げたPDLC
膜22に各種情報を表示するとともに、窓ガラスに密着
させる例である。図中の20は窓ガラスであり、21は
フレキシブルなPDLC膜22の巻取り装置(上方の窓
枠を兼ねてもよい)であり、PDLC膜22が巻き取り
装置21に巻きつけられ、自在に引き出し可能となって
いる。巻き取り装置21の下部には加熱装置とコロナ帯
電器が組み込まれた消去ユニット24と小型プリンター
の如きサーマルヘッドを備えた書き込みユニット23が
設けられている。今、PDLC膜には所定の状態の情報
が記録されているとする。該情報の内容を変更する場合
には、消去ユニット24を作動させて、PDLC膜22
を巻き込み装置21に巻き込むとともに、表示されてい
る情報を消去する。次いで書き込みユニット23を作動
させつつ所定の速度でPDLC膜22を引き出すことに
よって、別の情報が表示されたPDLC膜22が下降
し、窓ガラス20に密着する。以上の動作は半永久的に
繰り返し可能である。
【0025】図3は、本発明の可変情報表示窓の他の例
を示す概略図であり、窓の左右の枠(不図示)がPDL
C膜32の巻き取り部31,31’を兼ねてもよい構成
となっている。一方の巻取り部31の出入り口近傍に書
込みユニット33が、他方の巻取り部31’の出入り口
近傍に消去ユニット34が設けられた例であるが、例え
ば、巻取り部31又は31’の出入り口近傍に書き込み
ユニット33及び消去ユニット34の両方を設けること
もできる。このように各ユニット33、34の取り付け
位置は特に限定されない。
を示す概略図であり、窓の左右の枠(不図示)がPDL
C膜32の巻き取り部31,31’を兼ねてもよい構成
となっている。一方の巻取り部31の出入り口近傍に書
込みユニット33が、他方の巻取り部31’の出入り口
近傍に消去ユニット34が設けられた例であるが、例え
ば、巻取り部31又は31’の出入り口近傍に書き込み
ユニット33及び消去ユニット34の両方を設けること
もできる。このように各ユニット33、34の取り付け
位置は特に限定されない。
【0026】図3において情報をPDLC膜32に書込
むために、巻取り部31又は31’はローラ(不図示)
を駆動モータ(不図示)で回転させて、PDLC膜32
を巻取り部31に巻込むが、既にPDLC膜32に情報
が書込まれている場合には、消去ユニット34を作動さ
せて書込まれた情報を消去しながら巻込みを行う。新た
に情報を書込むために、巻取り部31及び31’のロー
ラ(不図示)の回転と書込みユニットの作動を同期させ
てPDLC膜32の右半分部に印字を行う。次いで、巻
取り部31及び31’のローラ(不図示)の回転を書き
込みユニット33の作動と同期させてPDLC膜32の
左半分部に印字する。書込みユニット33には、例え
ば、サーマルヘッドが設置され、これによる加熱によっ
てPDLC膜32に所望の情報が記録及び表示される。
図4に、可変情報表示窓を構成するPDLC膜に書き込
み、消去を行なう場合の書込みユニットと消去ユニット
の一例の概略構成図を示す。図4では書込みユニット4
3と消去ユニット44が一体的に描かれているが、これ
らはそれぞれ破線で示されるユニットに分離できること
を意味している。
むために、巻取り部31又は31’はローラ(不図示)
を駆動モータ(不図示)で回転させて、PDLC膜32
を巻取り部31に巻込むが、既にPDLC膜32に情報
が書込まれている場合には、消去ユニット34を作動さ
せて書込まれた情報を消去しながら巻込みを行う。新た
に情報を書込むために、巻取り部31及び31’のロー
ラ(不図示)の回転と書込みユニットの作動を同期させ
てPDLC膜32の右半分部に印字を行う。次いで、巻
取り部31及び31’のローラ(不図示)の回転を書き
込みユニット33の作動と同期させてPDLC膜32の
左半分部に印字する。書込みユニット33には、例え
ば、サーマルヘッドが設置され、これによる加熱によっ
てPDLC膜32に所望の情報が記録及び表示される。
図4に、可変情報表示窓を構成するPDLC膜に書き込
み、消去を行なう場合の書込みユニットと消去ユニット
の一例の概略構成図を示す。図4では書込みユニット4
3と消去ユニット44が一体的に描かれているが、これ
らはそれぞれ破線で示されるユニットに分離できること
を意味している。
【0027】書込みユニット43には、プラテンローラ
45に対向してサーマルヘッド46が設けられている。
サーマルヘッド45は所定の信号を受けてPDLC膜4
2に所望の情報の書込みを行う。消去ユニット44は、
帯電器47に所定の電圧を供給する電源48と接地ロー
ラ49に対向して処理面を確実に接触させるためのプラ
テンローラ45とがそれぞれ配置されている。PDLC
膜42は、必要の応じて加熱しながら電圧印加で記録情
報を消去し、サーマルヘッド46による加熱で情報の記
録が行われる。帯電器47は、内部に電源48に接続さ
れたタングステンワイヤーを有するコロナ帯電器であ
る。又、接地ローラ49及び電源42はアースされ、帯
電器47で帯電されるPDLC膜42の表面と接地ロー
ラ49との接触面との間に電位差が生じ、これによって
PDLC膜42の垂直方向に電界が印加されることとな
る。
45に対向してサーマルヘッド46が設けられている。
サーマルヘッド45は所定の信号を受けてPDLC膜4
2に所望の情報の書込みを行う。消去ユニット44は、
帯電器47に所定の電圧を供給する電源48と接地ロー
ラ49に対向して処理面を確実に接触させるためのプラ
テンローラ45とがそれぞれ配置されている。PDLC
膜42は、必要の応じて加熱しながら電圧印加で記録情
報を消去し、サーマルヘッド46による加熱で情報の記
録が行われる。帯電器47は、内部に電源48に接続さ
れたタングステンワイヤーを有するコロナ帯電器であ
る。又、接地ローラ49及び電源42はアースされ、帯
電器47で帯電されるPDLC膜42の表面と接地ロー
ラ49との接触面との間に電位差が生じ、これによって
PDLC膜42の垂直方向に電界が印加されることとな
る。
【0028】帯電器47には、従来公知のコロトロン帯
電器、スコロトロン帯電器等が使用できる。接地ローラ
49は、金属製又は導電性カーボンブラック等の導電性
材料を配合したプラスチック又はゴム製のローラ等が使
用できる。特に好ましいのはゴム等の弾性体からなるロ
ーラである。電界印加手段47(帯電器)とサーマルヘ
ッド46は、いずれも情報の書込み及び消去に使用でき
るが、電界印加手段を消去用として用いることによって
自然環境下の温度で表示が消去されず、表示信頼性に優
れた表示が可能となる。
電器、スコロトロン帯電器等が使用できる。接地ローラ
49は、金属製又は導電性カーボンブラック等の導電性
材料を配合したプラスチック又はゴム製のローラ等が使
用できる。特に好ましいのはゴム等の弾性体からなるロ
ーラである。電界印加手段47(帯電器)とサーマルヘ
ッド46は、いずれも情報の書込み及び消去に使用でき
るが、電界印加手段を消去用として用いることによって
自然環境下の温度で表示が消去されず、表示信頼性に優
れた表示が可能となる。
【0029】消去ユニット44の電界印加手段は上記の
方法に限定されるものではなく、例えば、特願平6−1
03249号及び特願平6−302701号に記載の帯
電方式、特願平6−30270号に記載の電極方式等の
いずれの電界印加手段も使用可能である。書込みユニッ
ト43としては、サーマルプリンターに用いられるサー
マルヘッドが用いられる。サーマルヘッドに代えてレー
ザーによる加熱手段も使用可能である。
方法に限定されるものではなく、例えば、特願平6−1
03249号及び特願平6−302701号に記載の帯
電方式、特願平6−30270号に記載の電極方式等の
いずれの電界印加手段も使用可能である。書込みユニッ
ト43としては、サーマルプリンターに用いられるサー
マルヘッドが用いられる。サーマルヘッドに代えてレー
ザーによる加熱手段も使用可能である。
【0030】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。 実施例1 スメクチック液晶:SCE−9(メルク・リミテッド社
製、ネマティック相を示す温度範囲:91.0〜11
5.0℃)100部に、二色性色素:S−428(黒発
色/透明の二色性)(三井東圧化学製)2部を添加して
温度120℃で30分間撹拌した。この混合溶液にポリ
ビニルアルコール:EG−05(日本合成化学工業製、
重合度:500、鹸化度:86.5〜89.0)5重量
%水溶液252.8部を添加し、孔径1.10μm(直
径)の多孔質ガラス膜管(伊勢化学工業製)を用いて膜
乳化方法で分散した。
明する。 実施例1 スメクチック液晶:SCE−9(メルク・リミテッド社
製、ネマティック相を示す温度範囲:91.0〜11
5.0℃)100部に、二色性色素:S−428(黒発
色/透明の二色性)(三井東圧化学製)2部を添加して
温度120℃で30分間撹拌した。この混合溶液にポリ
ビニルアルコール:EG−05(日本合成化学工業製、
重合度:500、鹸化度:86.5〜89.0)5重量
%水溶液252.8部を添加し、孔径1.10μm(直
径)の多孔質ガラス膜管(伊勢化学工業製)を用いて膜
乳化方法で分散した。
【0031】液晶の粒子径分布をマイクロトラックMK
−IISPA粒度分布計(LEED&NORTHRUP
社製)を用いて測定した結果、体積分布において平均粒
子径(直径)は7.7μmであり、且つ直径1μm以下
の粒子の割合は1.5%であった。この分散液に増粘剤
としてPVA:KH−20(日本合成化学工業製、重合
度:2,000、鹸化度:78.5〜81.5)を、S
CE−9/(KP−06+KH−20)=50/50
(w/w)となるように添加して撹拌した。この分散液
を用いて、ITO蒸着白PETフイルム(東レ製)のI
TO面上にドクターブレードを用いて塗布し、乾燥させ
て成膜を行った。得られたPDLC膜の膜厚は10.3
μmであった。PDLC膜のマトリックスを形成するポ
リビニルアルコール(EG−05及びKH−20)の屈
折率は1.51であった。屈折率の測定は、屈折率計:
DVA−36L(溝尻光学工業製)を用いて測定した。
−IISPA粒度分布計(LEED&NORTHRUP
社製)を用いて測定した結果、体積分布において平均粒
子径(直径)は7.7μmであり、且つ直径1μm以下
の粒子の割合は1.5%であった。この分散液に増粘剤
としてPVA:KH−20(日本合成化学工業製、重合
度:2,000、鹸化度:78.5〜81.5)を、S
CE−9/(KP−06+KH−20)=50/50
(w/w)となるように添加して撹拌した。この分散液
を用いて、ITO蒸着白PETフイルム(東レ製)のI
TO面上にドクターブレードを用いて塗布し、乾燥させ
て成膜を行った。得られたPDLC膜の膜厚は10.3
μmであった。PDLC膜のマトリックスを形成するポ
リビニルアルコール(EG−05及びKH−20)の屈
折率は1.51であった。屈折率の測定は、屈折率計:
DVA−36L(溝尻光学工業製)を用いて測定した。
【0032】PET製離型フイルム:MC−19(麗光
社製)にドクターブレードを用いてトリメチロールプロ
パントリアクリレート:EXG−40−8(大日精化
製)を塗布し、乾燥させて1.8μmの厚さに成膜し
た。この膜面と上記のPDLC膜面とを対向させてラミ
ネートした後、4Mradの電子線を照射して上記アク
リレートを重合及び乾燥させ、その後離型フイルムを剥
離した結果、平滑(平均粗さ:Ra=0.01μm)な
保護層が形成された。同じ膜厚のトリメチロールプロパ
ントリアクリレートの硬化重合体フイルムの屈折率は
1.50であった(屈折率の測定は上記屈折率計を用い
た)。
社製)にドクターブレードを用いてトリメチロールプロ
パントリアクリレート:EXG−40−8(大日精化
製)を塗布し、乾燥させて1.8μmの厚さに成膜し
た。この膜面と上記のPDLC膜面とを対向させてラミ
ネートした後、4Mradの電子線を照射して上記アク
リレートを重合及び乾燥させ、その後離型フイルムを剥
離した結果、平滑(平均粗さ:Ra=0.01μm)な
保護層が形成された。同じ膜厚のトリメチロールプロパ
ントリアクリレートの硬化重合体フイルムの屈折率は
1.50であった(屈折率の測定は上記屈折率計を用い
た)。
【0033】このようにして得られたPDLC膜をガラ
ス窓と同一サイズに裁断して、住宅の窓ガラスの内側に
張り合せて本発明の可変情報表示窓とした。上記のPD
LC膜の情報の書き込みには、書き込ユニットとしてサ
ーマルプリンターに使用されるサーマルヘッド(ヘッド
解像度:6dot/mm、加熱量0.8mJ/dot)
を用いた。消去ユニットとしてコロナ帯電器を使用し
た。マイクロコンピュータにサーマルヘッドを接続し、
マイクロコンピュータにインプットした文字情報を上記
のPDLC膜に出力した結果、黒色の鮮明な文字が表示
された。このPDLC膜を窓ガラスの貼着した。次に窓
ガラスからPDLC膜を剥離してその全面を約75〜9
5℃に加熱しながら、コロナ帯電器によって電界を印加
すると、全ての面が透明となり表示画像は完全に消去さ
れた。この消去済のPDLC膜は何回でも書き込み及び
消去が可能であった。
ス窓と同一サイズに裁断して、住宅の窓ガラスの内側に
張り合せて本発明の可変情報表示窓とした。上記のPD
LC膜の情報の書き込みには、書き込ユニットとしてサ
ーマルプリンターに使用されるサーマルヘッド(ヘッド
解像度:6dot/mm、加熱量0.8mJ/dot)
を用いた。消去ユニットとしてコロナ帯電器を使用し
た。マイクロコンピュータにサーマルヘッドを接続し、
マイクロコンピュータにインプットした文字情報を上記
のPDLC膜に出力した結果、黒色の鮮明な文字が表示
された。このPDLC膜を窓ガラスの貼着した。次に窓
ガラスからPDLC膜を剥離してその全面を約75〜9
5℃に加熱しながら、コロナ帯電器によって電界を印加
すると、全ての面が透明となり表示画像は完全に消去さ
れた。この消去済のPDLC膜は何回でも書き込み及び
消去が可能であった。
【0034】実施例2 実施例1で得られたPDLC膜を図2に示す巻き取り装
置に組み込み、事務所ビルの窓ガラスの上枠に取り付け
て本発明の可変情報表示窓を構成した。上記の可変情報
表示窓のPDLC膜の情報の書き込みには、書き込ユニ
ットとしてサーマルプリンターに使用されるサーマルヘ
ッド(ヘッド解像度:6dot/mm、加熱量0.8m
J/dot)を用いた。消去ユニットとしてコロナ帯電
器を使用した。マイクロコンピュータにサーマルヘッド
を接続し、マイクロコンピュータにインプットした文字
情報を上記のPDLC膜に出力した結果、黒色の鮮明な
文字が表示された。次にPDLC膜の全面を約75〜9
5℃に加熱しながら、コロナ帯電器によって電界を印加
すると、全ての面が透明となり表示画像は完全に消去さ
れた。この消去済のPDLC膜は何回でも書き込み及び
消去が可能であった。
置に組み込み、事務所ビルの窓ガラスの上枠に取り付け
て本発明の可変情報表示窓を構成した。上記の可変情報
表示窓のPDLC膜の情報の書き込みには、書き込ユニ
ットとしてサーマルプリンターに使用されるサーマルヘ
ッド(ヘッド解像度:6dot/mm、加熱量0.8m
J/dot)を用いた。消去ユニットとしてコロナ帯電
器を使用した。マイクロコンピュータにサーマルヘッド
を接続し、マイクロコンピュータにインプットした文字
情報を上記のPDLC膜に出力した結果、黒色の鮮明な
文字が表示された。次にPDLC膜の全面を約75〜9
5℃に加熱しながら、コロナ帯電器によって電界を印加
すると、全ての面が透明となり表示画像は完全に消去さ
れた。この消去済のPDLC膜は何回でも書き込み及び
消去が可能であった。
【0035】実施例3 実施例1で得られたPDLC膜を図3に示す巻き込み型
の表示装置に組み込み、左右の窓枠に固定して本発明の
可変情報表示窓とした。書き込ユニットとしてサーマル
プリンターに使用されるサーマルヘッド(ヘッド解像
度:6dot/mm、加熱量0.8mJ/dot)を用
いた。消去ユニットとしてコロナ帯電器を使用した。マ
イクロコンピュータにサーマルヘッドを接続し、マイク
ロコンピュータにインプットした文字情報を上記のPD
LC膜に出力した結果、黒色の鮮明な文字が表示され
た。次に、PDLC膜の全面を約75〜95℃に加熱し
ながら、コロナ帯電器によって電界を印加すると、全て
の面が透明となり表示画像は完全に消去された。この消
去済のPDLC膜は何回でも書き込み及び消去が可能で
あった。
の表示装置に組み込み、左右の窓枠に固定して本発明の
可変情報表示窓とした。書き込ユニットとしてサーマル
プリンターに使用されるサーマルヘッド(ヘッド解像
度:6dot/mm、加熱量0.8mJ/dot)を用
いた。消去ユニットとしてコロナ帯電器を使用した。マ
イクロコンピュータにサーマルヘッドを接続し、マイク
ロコンピュータにインプットした文字情報を上記のPD
LC膜に出力した結果、黒色の鮮明な文字が表示され
た。次に、PDLC膜の全面を約75〜95℃に加熱し
ながら、コロナ帯電器によって電界を印加すると、全て
の面が透明となり表示画像は完全に消去された。この消
去済のPDLC膜は何回でも書き込み及び消去が可能で
あった。
【0036】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、スメクチッ
ク液晶の特性により、熱及び電界のいずれか一方で情報
を書込み且つ他方で情報を消去することが繰り返し可能
であるので、窓に表示された情報の内容を変更すること
が非常に容易であり、紙やプラスチックフイルム等の如
き廃棄物が生じることがない。
ク液晶の特性により、熱及び電界のいずれか一方で情報
を書込み且つ他方で情報を消去することが繰り返し可能
であるので、窓に表示された情報の内容を変更すること
が非常に容易であり、紙やプラスチックフイルム等の如
き廃棄物が生じることがない。
【0038】
【図1】本発明の可変情報表示窓の一例を示す概略図。
【図2】本発明の可変情報表示窓の一例を示す概略図。
【図3】本発明の可変情報表示窓の一例を示す概略図。
【図4】情報の表示及び消去を行う書き込みユニット、
消去ユニットの一例を示す概略図。
消去ユニットの一例を示す概略図。
11:基材フイルム 12:電極 14:透明電極 15:保護層 16,20:窓ガラス 21:巻取り装置 13,22,32,42:PDLC膜 23,33,43:書き込みユニット 24,34,44:消去ユニット 31,31’:巻取り部 45:プラテンローラ 46:サーマルヘッド 47:帯電器 48:電源 49:接地ローラ
Claims (3)
- 【請求項1】スメクチック液晶が高分子マトリックス中
に分散してなる液晶/高分子複合膜を有する透明体から
なり、該膜が、熱及び電界のいずれか一方で情報を書込
み且つ他方で情報を消去することが繰り返し可能に構成
されていることを特徴とする可変情報表示窓。 - 【請求項2】液晶がマイクロカプセル化されている請求
項1に記載の可変情報表示窓。 - 【請求項3】書込み及び消去ユニットに組み込まれてい
る請求項1に記載の可変情報表示窓。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22187896A JPH1048603A (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 可変情報表示窓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22187896A JPH1048603A (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 可変情報表示窓 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1048603A true JPH1048603A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16773605
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22187896A Pending JPH1048603A (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 可変情報表示窓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1048603A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007249049A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Ricoh Co Ltd | 画像表示装置 |
| CN110802822A (zh) * | 2019-11-06 | 2020-02-18 | 昆山乙盛机械工业有限公司 | 一种pc隔热天窗及其生产工艺 |
-
1996
- 1996-08-06 JP JP22187896A patent/JPH1048603A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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