JPH0784369A - 水性現像可能なフレキソグラフ印刷板 - Google Patents

水性現像可能なフレキソグラフ印刷板

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JPH0784369A
JPH0784369A JP6201221A JP20122194A JPH0784369A JP H0784369 A JPH0784369 A JP H0784369A JP 6201221 A JP6201221 A JP 6201221A JP 20122194 A JP20122194 A JP 20122194A JP H0784369 A JPH0784369 A JP H0784369A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 支持体と、(a)架橋できるエラストマー性
のコアと熱可塑性の非架橋シェルをもつエラストマー性
マイクロゲルバインダー、(b)開始剤、(c)エチレ
ン性の不飽和モノマーまたはオリゴマー、および任意の
(d)酸性官能価を中和することのできる塩基性化合物
を含んでいる水性現像可能な感光性エレメントとからな
る感光性エレメント。 【効果】 本エレメントは水性現像可能なフレキソグラ
フ印刷板の作成に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明はフレキソグラフ印刷板を作るのに
用いることのできる固体状の感光性エレメントに関する
ものである。さらに詳しくは水性現像可能な感光性エレ
メントとこのエレメントを調製するための方法に関する
ものである。
【0002】
【発明の背景】フレキソグラフ印刷板を製造するのに有
用な感光性組成物は従来から良く知られている。これら
の組成物は一般的に(1)付加重合可能な、非ガス状の
エチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマー、(2)活
性光により活性化される光開始剤または光開始系、およ
び(3)重合した共役ジエンモノマーからなる熱可塑性
のエラストマー性ポリマーバインダーから構成されてい
る。フレキソグラフ印刷エレメントはこれらの組成物か
ら溶剤流延により、押出とカレンダー圧延により、また
は高められた温度で組成物をプレスすることにより、適
当な流延用ホイール、ベルトまたはプラテン上に層また
は自立性シートの形に作ることができる。感光性のシー
トは適当な永久支持体に固着させることができる。使用
前の保存中にごみとほこりの粒子による汚染から感光性
シート面を保護するために、除去可能なカバーシートが
普通その上に配置される。
【0003】光重合性エレメントとフレキソグラフ印刷
板の製造に際してのその使用方法は従来から良く知られ
ている。たとえば米国特許第4,323,636号;同第
4,460,675号;同第4,970,037号;その他
を参照できる。フレキソグラフ印刷板は前記の感光性エ
レメントから、感光性層の特定区域を普通画像担持の原
板を通じて活性光線に露光することにより作ることがで
きる。活性光線に対する露光の際に、エチレン性の不飽
和モノマーまたはオリゴマーは、活性光線に露光された
感光性層の区域中で重合するかまたは架橋され、現像溶
剤中での溶解性または膨潤性の低下を生じる。顕著な重
合または架橋は感光性層の未露光区域中では生じない。
この結果、適当な現像溶剤で処理すると露光域は残留
し、そして未露光域は除去される。
【0004】もっとも普通に使用される現像溶剤は有機
溶剤であり、芳香族または脂肪族の炭化水素またはハロ
炭化水素が含まれる。最近、このような有機溶剤の使用
は毒性と環境上の関心から好まれなくなって来た。そこ
で水性現像可能な、すなわち水溶液または淡水(plain
water)により洗い流すことができる感光性組成物を、
フレキソグラフ印刷板を製造する際に使用することが提
案された。いくつかの例には、米国特許第4,177,0
74号;同第4,361,640号;および同第4,96
0,073号が含まれる。
【0005】水性のアルカリ溶液中での現像可能性は、
酸−含有性のコポリマー使用により達成することができ
る。淡水中での現像可能性は、有機または無機の塩基の
添加により中和されている酸−含有性コポリマーの使用
により達成することができる。たとえば、Mirle氏他の
米国特許第5,143,819号は、重合可能なエチレン
性不飽和基を有する窒素−含有化合物と酸−変性のポリ
ブタジエンコポリマーとを反応させることにより、水性
現像可能な光硬化性組成物を作成する方法を示してい
る。この組成物はつぎに水性現像可能なフレキソグラフ
印刷板を作るのに用いられる。
【0006】水性の現像可能性は、Fryd氏他が米国特許
第5,075,192号中で述べているような、バインダ
ーがコアシェルマイクロゲルである感光性組成物を使用
して達成することもできる。Fryd氏他により述べられた
コアシェルマイクロゲルバインダーは2段ステップ法で
作られ、ここでエラストマー性のコアがまず作られ、つ
いで酸−変性コポリマーにグラフトされる。しかしなが
ら、かかるマイクロゲルバインダーはときにエラストマ
ー性コアの過度の架橋を生じ、これはエラストマー的特
性を低下させおよび/または処理の困難さを生じるので
ある。したがって、フレキソグラフ印刷板を製造するの
に用いることができる、改良された水性現像可能な感光
性エレメントが求められている。
【0007】
【発明の要点】本発明はフレキソグラフ印刷板の製造に
適した水性現像可能な感光性エレメントを記述するもの
である。このエレメントは支持体、固形状の感光性組成
物の層、および任意のカバーシートから構成される。感
光性組成物は: (a) エラストマー性モノマーのホモポリマーまたは
コポリマーよりなるコアと、エラストマー性モノマーと
酸性官能価をもつモノマーとのコポリマーよりなるシェ
ルを有する、エラストマー性マイクロゲルバインダー
と; (b) 少なくとも1つのエチレン性モノマーまたはオ
リゴマーと;および (c) 光開始剤系から構成されている。
【0008】本発明はさらに水性現像可能な感光性エレ
メントを調製する1方法に関し、この方法は: (a) エラストマー性コアを形成するためラテックス
分散体としてエラストマー性モノマーを重合させ、ここ
で少なくとも10%のエラストマー性モノマーは未重合
であり; (b) このエラストマー性コアの上にシェルを形成す
るために、酸性官能価をもつエチレン性不飽和モノマー
またはオリゴマーと未重合のエラストマー性モノマーと
を共重合させ; (c) 実質的に水を除去し; (d) このバインダーを(i)少なくとも1つのエチ
レン性不飽和モノマーまたはオリゴマー、および(ii)
光開始剤系と混合し;そして (e) このステップ(d)からの混合物を支持体に付
与して層を形成するから構成されている。
【0009】場合により、塩基性化合物をステップ
(b)またはステップ(c)の後またはステップ(d)
の間に添加することができる。好ましい実施態様では、
この任意の塩基性化合物が存在し、これは少なくとも1
つのエチレン性不飽和基をもつ窒素含有化合物である。
場合により、水は、Kafka氏他の米国特許第4,970,
037号中で述べられている、脱水エクストルーダーに
よりステップ(c)で除去することができる。もし脱水
エクストルーダーが用いられるならば、ステップ(d)
はステップ(b)の後で行いそしてステップ(c)はステ
ップ(d)の後で行うことが好ましい。
【0010】
【発明の具体的説明】本発明は(a)水性現像可能な感
光性層;(b)支持体;および(c)任意のカバーシー
ト、から構成される感光性エレメントに関するものであ
る。「水性現像可能な」の用語は、エラストマー性のマ
イクロゲルバインダーがそれだけでも、水ベースの現像
用溶液に可溶性、膨潤性または分散性であることを意味
している。現像用溶液は塩基性水溶液、活性剤溶液、ま
たは、好ましく水だけとすることができる。
【0011】感光性層は(a)エラストマー性モノマー
のホモポリマーまたはコポリマーからなるコアと、エラ
ストマー性モノマーと酸性官能価をもつモノマーとのコ
ポリマーからなるシェルを有する、エラストマー性マイ
クロゲルバインダーと;(b)少なくとも1つのエチレン
性モノマーまたはオリゴマーと;(c)光開始剤系;お
よび(d)任意の塩基性化合物から構成され、ここで前
記塩基性化合物はマイクロゲルバインダーの酸性官能価
の実質的部分を中和するのに充分な量で存在するもので
ある。
【0012】I. 感光性エレメント 1. 感光性層 A. バインダー 感光性層中のバインダーは最終のフレキソグラフ印刷板
に対して全体的な特性を与えるものである。したがっ
て、これはエラストマー性のものであり、かつ充分な弾
力性、屈曲性または柔軟性、耐久性、インク溶剤耐性、
および良好なインク転写性をもつ板を与えるものでなけ
ればならない。このような望ましい各特性はフレキソグ
ラフ技術の分野で良く知られたものである。
【0013】本発明を実施するために適当なバインダー
は架橋できる熱可塑性のエラストマー性のコアと、熱可
塑性の非架橋シェルとをもつコアシェルマイクロゲルで
ある。コアはバインダーのエラストマー的の特性を与
え、これとともにシェルは水性現像可能性を与えるので
ある。コアはエラストマー性モノマーのホモポリマーま
たはコポリマーからなり、またシェルはエラストマー性
モノマーと酸性官能価を有するエチレン性の不飽和モノ
マーまたはオリゴマーのコポリマーから構成されてい
る。
【0014】ここで用いる「エラストマー性モノマー」
の用語はエチレン性の不飽和モノマーで、10℃または
それより低いガラス転移温度をもつホモポリマーを形成
するものを意味している。適当なエラストマー性モノマ
ーにはブタジエン、イソプレン、ネオプレン、ウレタ
ン、およびこれらの混合物が含まれる。好ましいエラス
トマー性モノマーはブタジエンである。
【0015】コアを形成するためにエラストマー性モノ
マーとともに共重合させることのできるモノマー(「コ
アコモノマー」)は、エラストマー性モノマーのホモポ
リマーと類似の弾性的特性をもつコポリマーを形成する
ようなものである。一般的に、コアコモノマーはコアの
耐久性または堅ろう性を改良するためと、乳化重合プロ
セスを促進するために添加される。多くの場合に、コア
コモノマーは付加的な官能基、すなわち酸性官能価を有
しない。適当なコアコモノマーの例には重合性のアルケ
ニル芳香族炭化水素、とくにスチレンとアルファ−メチ
ルスチレンのようなビニル性単環状芳香族炭化水素が含
まれる。コアコポリマー中に存在するコアコモノマーの
分量は、コポリマーの重量を基準に20重量%より少な
く、好ましくは10重量%より少なくするべきである。
【0016】マイクロゲルシェルを形成するためにエラ
ストマー性モノマーとともに共重合させるのに適したモ
ノマーは、(1)エラストマー性モノマーと共重合し得
る少なくとも1つのエチレン性の不飽和基、と(2)少
なくとも1つの酸性官能価とを有するものである。酸性
基は好ましくカルボン酸であるが、スルホン酸およびそ
の他の酸性基も用いることができる。適当なモノマー
(「酸性モノマー」)の例にはアクリルおよびメタクリ
ル酸、クロトン酸およびイソクロトン酸、ソルビン酸、
マレイン酸、桂皮酸、フマル酸、イタコン酸、その他が
含まれる。酸性モノマーの混合物もまた使用できる。ア
クリル酸とメタクリル酸が好ましいものである。
【0017】コアがコポリマーであるとき、若干のコア
コモノマーがシェルを形成するために酸性モノマーが添
加されるときに残留することもある。したがって、シェ
ルはエラストマー性モノマー/コアコモノマー/酸性モ
ノマーのターポリマーの若干量を含むことがあり得る。
しかしながら、このようなターポリマーの分量は、コア
コモノマーの量がエラストマー性モノマーに対して少な
いことから、もしあったとしても非常に少ないことだろ
う。コアコモノマーのほとんど全部がコア中に在るだろ
う。以下の説明において、コアコモノマーの若干の少量
がシェル中に重合しているかも知れないと考えられよう
が、マイクロゲルシェルはエラストマー性モノマーと酸
性モノマー(または酸性モノマー混合物)のコポリマーと
称する。
【0018】エラストマー性モノマーと共重合する酸性
モノマーの分量はマイクロゲルバインダーに対して水性
処理の可能性を与えるのに充分とすべきであるが、その
ことを除いては最低量にするべきである。すなわち、酸
性のシェルコポリマー対エラストマー性のコアホモポリ
マーまたはコポリマーの比率は、水性処理の可能性を維
持すると同時にできる限り小さくするべきである。これ
はマイクロゲル中のエラストマー性ポリマー量を最大と
し、かくてマイクロゲルバインダーの弾性的特性を最適
化する。以前に述べたように、95%以下のエラストマ
ー性モノマーがコア中に重合されているのが好ましく、
もっとも好ましくは60〜90%である。
【0019】好ましいコアシェルマイクロゲルの1つ
は、スチレンとブタジエンのコポリマーでスチレン含有
量が10%より少ないものからなるコアと、酸性官能価
をもつエチレン性の不飽和モノマーまたはオリゴマーと
ブタジエンのコポリマーからなるシェルとを有するもの
である。さらに好ましいコアシェルマイクロゲルの1つ
は、スチレンとブタジエンのコポリマーでスチレン含有
量が10%より少ないものからなるコアと、アクリル酸
またはメタクリル酸とブタジエンのコポリマーからなる
シェルとを有するものである。ポリブタジエンのコアお
よびアクリル酸またはメタクリル酸とブタジエンのコポ
リマーからなるシェルも好ましい。
【0020】ここで用いた「マイクロゲル」の用語に
は、乳化重合により調製された直径0.01〜1.0ミク
ロンの粒子サイズをもつ、架橋した球形のポリマー分子
が含まれる。非常にうすいシェルをもつマイクロゲルを
使用することがもっとも望ましい。したがってバインダ
ーは本質的に純粋なエラストマー性ポリマーの大きな領
域をもち、このポリマーにごく似た弾性的特性をもつこ
とであろう。酸性官能価を中和するためマイクロゲルに
対して塩基性化合物を添加したとき、感光性材料は水道
水中で処理することができる。以下の説明のために、エ
ラストマー性モノマーの例としてブタジエンが用いられ
る。しかしながら、この他のエラストマー性の各モノマ
ーも使用できることが理解されよう。
【0021】コアシェルマイクロゲルを調製するため
に、コアのブタジエンホモポリマーまたはコポリマー
が、乳化重合によりラテックス分散体としてまず形成さ
れる。乳化重合は一般的に水性系中での重合を指してお
り、ここでブタジエンまたはブタジエンとコアコモノマ
ーとの混合物のようなモノマーは分散した第2相中に存
在し、分散固体相としてポリマーが生成する。この水溶
液中の固体状のエラストマー性ポリマー分散体はラバー
ラテックス、エラストマーラテックス、コロイド状エラ
ストマー、またはマイクロゲル分散体のように色々に呼
称される。非常に小さなポリマー粒子が生成され典型的
にサブミクロンのサイズのものである。乳化重合法は当
業者によく知られており、また論説はI. Piirmaおよび
J. L. Gardon編、Emulsion Polymerization, ACS Sympo
sium Series, Vol. 24, 1976; およびD. R. Bassettお
よびA. E. Hamieliec編、 Emulsion Polymers and Emuls
ion Polymerization, ACS Symposium Series, Vol. 16
5, 1981などで知ることができる。
【0022】一般に、エラストマー性ポリマーラテック
スを作るための方法には油/水エマルジョンの形成を含
み、これは重合触媒と普通乳剤を安定化するための乳化
剤とを含んでいる。ここで用いた「油」の用語は実質的
に水と混和せずに第2相を形成する液体を指している。
このような液体は従来からよく知られらており、たとえ
ばアイソパールである。触媒は油または水のいずれの相
中にも存在することができる。少量のアリルメタクリレ
ートのような架橋剤を存在させることもできる。しかし
ながら、ブタジエンホモポリマーまたはコポリマー中の
架橋の量はかなり低く、すなわち約10%より少ない架
橋とすべきである。コア中の過大な架橋はマイクロゲル
の弾性的特性を損うことになる。エマルジョン中に存在
することのできる他の物質は前記の文献中に示されてい
る。
【0023】エマルジョンが安定化したのち、このエマ
ルジョンにブタジエンモノマーを加えて重合を開始す
る。通常これは典型的に50°〜70℃の熱を与えるこ
とにより達成される。コアコモノマーはエラストマー性
モノマーを添加する前かまたは同時に、安定化したエマ
ルジョンに対して添加することができる。
【0024】本発明を実施する際に使用するマイクロゲ
ルバインダーのために、ブタジエンはこの時点で一部だ
け重合される。ブタジエンモノマーの約95重量%より
少なく重合されるのが好ましく、さらに好ましくは60
〜90%が重合されることである。この時点で、酸性官
能価をもつモノマーをこの反応混合物に対して添加す
る。このモノマーはポリブタジエンのコア上にうすいシ
ェルを形成するよう残留ブタジエンモノマーとともに重
合する。
【0025】このように形成されたコアシェルマイクロ
ゲル粒子をもつエラストマー性ラテックスは、感光性組
成物の他の各成分と混合し、そしてKafka氏他の米国特
許第4,970,037号中で述べられている脱水押出機
のような装置を使用して、感光性層を形成するためのラ
テックスとして使用することができる。しかしながら、
液体(つまり、水と油)は他の各成分と混合する前に、
固形状のバインダーを作るためにラテックスから除去す
ることもできる。これは脱水押出により行うか、または
凝集、濾過、水洗そして乾燥のよく知られた別の方法で
行うこともできる。冷凍乾燥および噴霧乾燥もまた本発
明実施のための有用な方法である。
【0026】コアシェルマイクロゲルバインダーに加え
て、1つまたはいくつかの追加の巨大分子ポリマー性バ
インダーを存在させることもできる。これらは最終的な
フレキソグラフ印刷板の機械的な特性、たとえば耐久性
を改善するために添加することができるが、所要の弾性
的特性に悪影響をするものであってはならない。この追
加の巨大分子ポリマー性バインダーは、このバインダー
が水性現像液中でまた処理可能であるのに充分な酸性ま
たはその他の基を含むことができる。有用な水性処理可
能なバインダーは、たとえば米国特許第3,458,31
1号;同第4,273,857号;および同第4,293,
635号中で示されている。この例には酸−含有ポリマ
ーまたはそれらの塩;およびN−アルキルアクリルアミ
ドまたはメタクリルアミド、酸性のフィルム形成性コモ
ノマー、およびアルキルまたはヒドロキシアルキルアク
リレートから導かれるインターポリマーのような両性ポ
リマーが含まれる。
【0027】一般に、コアシェルマイクロゲルバインダ
ーまたはこれと巨大分子ポリマー性バインダーとの混合
物は、感光性層の全重量を基準に約40〜95重量%、
好ましくは70〜90重量%の分量で存在する。以下の
説明のため、「バインダー」の用語は単独のコアシェル
マイクロゲルバインダー、コアシェルマイクロゲルバイ
ンダーの混合物、または1つまたはいくつかのコアシェ
ルマイクロゲルバインダーと1つまたはいくつかの巨大
分子ポリマー性バインダーとの混合物などを包含するも
のとする。
【0028】B. 塩基性化合物 塩基性化合物は任意のものであり、感光性エレメントを
水道水で現像することが望まれるときに添加される。塩
基性化合物はマイクロゲルシェルの酸性官能価を中和
し、そしてマイクロゲルバインダーを淡水中で現像可能
なものとする。この塩基性化合物は無機塩基かまたはア
ミンのような塩基性の有機化合物とすることができる。
適当な無機塩基の例にはIA属およびIIA属金属のヒド
ロキシドが含まれる。適当な有機塩基の例にはC2〜C
12のアルキルまたはアリールアミン、C2〜C12のアル
キルまたはアリールのジ−またはトリアミン、アルカノ
ールアミン、アミノジオールなどのような1級、2級お
よび3級の各アミン類が含まれる。
【0029】好ましい塩基性化合物の1つは少なくとも
1つのエチレン性不飽和基をもつ窒素−含有化合物であ
る。これらのタイプの塩基性化合物が存在する感光性組
成物は、水性ベースのインクに対して改善された抵抗性
をもつフレキソグラフ印刷板を与える。とくに適当なも
のは(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミドま
たは(メタ)アクリルオイルカルバメート基とアミノ基
との両者を含む化合物である。適当な化合物の例にはジ
アルキルアミノアルキルアクリレートとメタクリレー
ト、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミドとメタク
リルアミド、およびジアルキルアミノアルキルアクリル
オイルカルバメートとメタクリルオイルカルバメートな
どが含まれ、ここで各アルキル基はそれぞれ1〜6個の
炭素原子を有するものである。塩基性化合物の組み合わ
せも使用することができる。
【0030】塩基性化合物は感光性エレメント調製中の
ほとんどどの時期にでも添加することができ、すなわ
ち、化合物は(a)ラテックス中でマイクロゲルの形成
直後に、(b)マイクロゲルバインダーがラテックス中
の水から分離された後に、または(c)感光性層の他の
各成分の添加とともに、添加することができる。添加す
る塩基性化合物の量は、感光性組成物が水溶性になる程
度に酸性官能価を中和するに充分とすべきである。コポ
リマーシェル中の酸性モノマーに対して添加する塩基性
化合物のモル比は普通1:2〜2:1の範囲内である。
一般に、塩基性化合物は感光性層の全重量を基準に約1
〜15重量%の分量に存在する。
【0031】C. モノマー 以下の説明のため、「モノマー」の用語はモノマー、オ
リゴマーおよびこれらの混合物の両方を含むものと意図
されている。感光性層中に適当なモノマーは、比較的低
い分子量をもつ付加重合可能なエチレン性の不飽和化合
物である。感光性層は単一のモノマーまたはモノマーの
混合物を含むことができる。これらは感光性層の解像性
が損われない程度にバインダーと相溶性でなければなら
ない。一般に、バインダーに混合して透明でかつくもり
のない層を形成するモノマーは使用することができる。
【0032】感光性エレメント中に用いることができ、
フレキソグラフ印刷板の形成に用いられるモノマーは従
来からよく知られている。かかるモノマーの例はChen氏
の米国特許第4,323,636号;Fryd氏他の同第4,
753,865号と同第4,726,877号;およびFei
nberg氏他の同第4,894,315号などで知ることが
できる。好ましいモノマーにはアルキルアルコール、ヘ
キサメチレングリコール、トリメチロールプロパン、エ
トキシル化トリメチロールプロパン、ペンタエリトリト
ール、ジペンタエリトリトール、などのようなアルコー
ル類およびポリオール類の、アクリレートおよびメタク
リレートモノ−およびポリエステル類である。モノマー
およびモノマー混合物は、一般に感光性層の重量を基準
に5〜50重量%、好ましくは5〜30重量%の分量で
存在する。
【0033】D. 光開始剤系 光開始剤系は光感受性の、フリーラジカルを発生する有
機化合物または化合物群であり、そしてモノマーまたは
モノマー混合物が過度の停止を伴わずに重合を開始する
ものである。これは活性光線により活性化され、そして
また好ましく185℃またはこれより低温で熱的に不活
性であるべきである。フレキソグラフ印刷板の形成に用
いられる感光性エレメントに有用である開始剤は従来か
らよく知られている。
【0034】適当なものの例には置換または未置換の多
核キノン、芳香族ケトン、ベンゾインおよびベンゾイン
エーテル、および2,4,5−トリアリールイミダゾリル
ダイマーなどが含まれる。適当な開始剤のさらに別の説
明はGruetzmacher氏他の米国特許第4,460,675
号;およびFeinberg氏他の同第4,894,315号に見
出される。開始剤は一般に感光性層の全重量を基準に約
0.01〜15重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%
の分量で存在する。
【0035】E. 任意の成分 感光性層は所要の最終的特性に応じてその他の添加物を
含むことができる。この他の成分について、添加物は感
光性層の解像性を損わない程度にバインダーと相溶性で
なければならない。一般に、バインダーと混合して透明
でかつくもりのない層を形成する添加物は使用すること
ができる。このような添加物には可塑剤、熱重合抑制
剤、抗酸化剤、耐オゾン化剤、着色材、紫外線吸収剤、
充填剤または強化剤などが含まれる。
【0036】添加物は一般的に感光性層の占める割合は
全重量を基準に20重量%より少なく、好ましくは10
重量%より少ない。感光性層は単一層または同じ組成を
もつ多重層に作成することができ、または異なる組成の
2層またはそれ以上の層に作ることもできる。一般に、
異なる層は同じかまたは類似のバインダーをもつべきで
あるが、各成分の濃度、モノマーと開始剤の種類、およ
び添加物は相異することができる。
【0037】2. 支持体 感光性エレメントの支持体として用いるのに適し、フレ
キソグラフ印刷板を製造するために用いられる材料は従
来からよく知られている。支持体は無色透明であるかま
たは半透明とすることができる。適当な支持体材料の例
には金属、たとえば鉄およびアルミニウムの板、シート
および箔;および付加重合性ポリマーまたは線状縮合ポ
リマーのような、各種のフィルム形成性合成樹脂または
ポリマーから構成されるフィルムまたは板などが含まれ
る。好ましい支持体材料はポリエチレンテレフタレート
のようなポリエステルフィルムである。支持体は一般に
約25から250ミクロメーター(1〜10ミル)の厚
みを有している。
【0038】3. 任意のカバーシート ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンまたはそ
の他の剥離性材料などのうすいフィルムのような透明カ
バーシートを、保存または取扱い中の感光性層の汚染ま
たは損傷を防止するための被覆要素として使用すること
ができる。これは支持体と反対側の感光性層表面を被覆
する。カバーシートはまた感光性層とカバーシート間に
位置するうすい、水性現像可能なリリーズ層を含むこと
もできる。このリリーズ層は平滑な屈曲性の面を与え、
像形成のために用いられるネガチブ原板のリリーズを容
易にする。これはまた感光性層と原板との密着または整
列の改善をすることができる。
【0039】このリリーズ層は現像段階で露光と未露光
区域の両方で完全に除去されるために水性−現像可能で
なければならない。使用することのできる適当な材料の
例にはポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、
水溶性ポリアミド、およびヒドロキシアルキルセルロー
ズが含まれる。リリーズ層は2〜25ミクロメーター
(0.1〜1.0ミル)の範囲の厚みを有している。溶剤
現像性システム用として、Gruetzmacher氏他の米国特許
第4,427,759号と同第4,460,675号中で述
べられているような多層カバーシートも、使用したバイ
ンダーが水性現像可能である限り使用することができ
る。
【0040】II. エレメントと印刷板の調製 1. 感光性エレメント 本発明の感光性エレメントはフレキソグラフ技術の分野
で知られた各種の技術により作ることができ、そこでは
感光性層の各成分は混合され、シート構造体に形成さ
れ、そして支持体に付与される。感光性エレメントは各
成分をすべて混合し、そしてこの感光性混合物をホット
メルト状に形成することにより作るのが好ましい。これ
はカレンダー装置の一部とすることのできる、ラバーミ
ルのような混合装置中にこの混合物を入れて行うことが
できる。あるいはまた、この混合物を押出機中に入れる
こともでき、これは組成物の溶融、混合、脱泡および濾
過の機能を果たす。当業者に知られた二軸スクリュー押
出機またはその他の押出機を用いることができる。押出
機中での溶融物の温度は約100°〜200℃の範囲内
で、組成物は押出機中に約0.5〜5分間滞留する。
【0041】このほか、感光性組成物はモールド中で支
持体とカバーシートとの間に置くことができる。ある場
合は支持体とこの感光性層との間に接着剤の層がおかれ
る。支持体はモールドステップの前に接着剤を塗布しそ
して感光性材料をこの接着剤面上におくことができ、ま
たは接着剤フィルムの層を支持体と感光性材料との間に
入れることもできる。材料の各層はつぎに熱および/ま
たは圧力の付与により平らにプレスされる。カバーシー
トは前記の各材料のどれでもよい。感光性材料はまた2
枚の除去可能な支持体の間でプレスすることもできる。
支持体、感光性層およびカバーシートの集合体は、必要
なれば接着剤層により互にラミネートすることができ
る。
【0042】2. フレキソグラフ印刷板 一般的に、感光性エレメントからフレキソグラフ印刷板
を製造する方法は、支持体を通じての任意の裏露光、メ
インの画像露光、現像または洗い流し、および任意の後
−現像処理の各ステップを含んでいる。後−現像処理
は:乾燥、全面後−露光、および表面の粘着防止化のす
べてまたはどれかを含んでいる。
【0043】裏露光は支持体が活性光線に対して実質的
に透明であるとき行うことができる。この裏露光は支持
体を通して均一でかつ比較的短い露光を感光性層に与
え、これにより支持体領域中のモノマーを光重合または
光架橋させて基部を形成する。これは板を増感しまた板
レリーフの深さを確定するために役立つ。裏露光は一般
に、後で説明するメインの画像形成露光のために用いる
のと同じかまたは類似の光源を使用する。
【0044】つぎのステップは画像−担持の原板を通じ
て感光性層の特定部分を活性光線に対して露光すること
である。エチレン性の不飽和モノマーまたはオリゴマー
は、活性光線に対して露光されたその区域で重合または
架橋し、またバインダーとも架橋して、水性の現像溶液
中で減少した溶解度または膨潤性を生じる。層の未露光
区域中では顕著な重合または架橋は生じない。画像−担
持の原板は、セルローズアセテートフィルムおよび配向
したポリエステルフィルムを含む適当な材料のどれかで
作ることができる。
【0045】どのようなタイプのまたどのような光線か
らの活性光線も露光ステップで用いることができる。光
線は点光源からまたは平行光または発散ビームの形など
で放出される。もっとも良く用いられる、活性光線によ
り活性化されるフリーラジカル発生系は、通常紫外光領
域内にその最高感度を示している。そこで、光源は好ま
しく約250〜500nm間の、さらに好ましくは300
〜420nm間の波長範囲をもつこの放射光の有効量を供
給しなければならない。太陽光のほか適当な光源には炭
素アーク、水銀蒸気アーク、ケイ光燈、レーザー、電子
フラッシュ装置および写真光源燈などが含まれる。適切
なマスクを通じての電子加速器および電子ビーム源も使
用することができる。もっとも適当な光源は水銀蒸気
燈、とくに太陽燈、およびケイ光燈である。
【0046】露光時間は数分の1秒から数分までに変化
し、光源の強度とスペクトル的のエネルギー分布、感光
性エレメントからの距離、および感光性組成物の性質と
分量などに関係する。典型的に、水銀蒸気アークが感光
性エレメントから約1.5〜約60インチ(3.8〜15
3cm)の距離で用いられる。露光温度は好ましく周囲温
度またはいくらか高目、すなわち、約20°〜約35℃
である。
【0047】画像状露光につづいて、画像は水性の現像
溶液でウオッシュすることにより現像することができ
る。水性の現像液はアルカリ金属ヒドロキシドのような
アルカリ性物質を含むことができ、または水性の洗剤溶
液とすることもできる。しかしながら、水だけを使用す
ることが好ましい。水性現像液は約50℃までに加熱す
ることができる。
【0048】現像時間は変化できるが、好ましくは約5
〜25分の範囲内である。水性現像液は浸漬、噴霧とブ
ラシまたはローラー利用を含む普通のどの方法でも付与
することができる。ブラッシング補助具を未重合または
未架橋部分の組成物を除去するのに用いることができ
る。現像はまた自動処理装置中で行うこともでき、これ
はエレメントの未露光部分を除去するのに液体および機
械的なブラッシング作用を使用している。
【0049】水性現像につづいて、レリーフ印刷板は一
般に水気が吸いとられるかまたはぬぐい去られ、ついで
強制気流または赤外線オーブン中で乾燥される。乾燥時
間と温度はまちまちであるが、典型的には60℃で5〜
30分間乾燥する。高い温度は支持体が収縮して位置合
わせに問題を生じるためすすめられない。大多数のフレ
キソグラフ印刷板は、光重合と光架橋プロセスを完結し
そして板を印刷と保存の間に安定に保持することを確実
にするため一様な後−露光をされる。この「後−露光」
ステップはメイン露光と同じ活性光源を利用する。
【0050】脱粘防止化は任意の後−現像処理の1つ
で、表面がなお粘着性であるときに適用することができ
る。これは欧州特許第0017927号中で述べられて
いるような、200〜300nmの範囲の波長をもつ放射
線源に露光することにより達成される。これはGibson氏
の米国特許第4,806,506号中で述べられているよ
うに、200〜300nmの範囲の波長をもつ光に露光す
る前に、板を非プロトン性の溶剤で処理するのが好都合
である。イメージングと光仕上げ露光はまたフュージョ
ン燈(Fusion lamp)またはウエスターン石英燈のよう
な高照度光源を用いて行うこともできる。以下の各実施
例は本発明の実施を示すためのものである。すべてのパ
ーセント、割合および部はとくに記述しない限り重量に
よるものである。
【0051】
【実施例】 〔略称〕 AA アクリル酸 塩基1 ジエチルアミノエチルメタクリレート 塩基2 N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド 塩基3 トリエタノールアミン 塩基4 ジエチルアミノプロパンジオール 塩基5 NaOH 10%水溶液 塩基6 KOH 10%水溶液 BD ブタジエン BHT ブチル化ヒドロキシトルエン ブルー3R−RF MacrolexR ブルーRR、CIソルベントブルー97の9
0%とMacrolexR バイオレットB、CIソルベントバイ
オレット13の10%との混合物、両者ともモーベイケ
ミカル社製 CP−1216 ポリ(ビニリデンクロライド/イタコン酸/メチルアク
リレート)2.8部とポリ(エチルアクリレート)1部
のラテックス DAM ジアリルマレエート、MTM−ハードウイ
ケ社製 DDM ドデシルメルカプタン t−DDA t−ドデシルメルカプタン EC9630 水性黒色インクEC9630デンスブラック、pH9.0 Zahn#2
粘度27秒、エンバイロメンタルインクアンドコーティ
ング社製 HEC ヒドロキシエチルセルローズ、HEC WP-09-L、ユニオン
カーバイド社製
【0052】 HMDA 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート HMDMA 1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト HPC ヒドロキシプロピルセルローズ、KlucelR
E-F、ハーキュレス社製 開始剤 2−フェニル−2,2−ジメトキシアセト
フェノン 抑制剤 2,3−ジアザビシクロ〔3.2.2〕ノン−2−エン、1,4,4
−トリメチル−N,N′−ジオキサイド CAS No. 34122-40
-2 Isopar V C14〜C18イソパラフィン系炭化水素、CAS No. 64742-
46-7、エクソン社製 Lomar PW ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒドポリマー、ナト
リウム塩、CAS No. 9084-06-4、ヘンケル社製 MAA メタクリル酸 NaDDBS ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム NLA n−ラウリルアクリレート 76RES−P546 ビニリデンクロライド/アクリレートコポリマーラテッ
クス、ウノカルケミカル社製 TBP トリブトキシエチルホスフェート TKPP テトラカリウムピロホスフェート、モ
ンサント社製 UV吸収剤 2−〔3′,5′−ビス(1−メチル−1−フェニルエ
チル)−2′−ヒドロキシフェニル〕−ベンゾトリアゾ
ール VazoR 67 2,2′−アゾ−ビス(2−メチルブチロニトリル)、
デュポン社製
【0053】実施例1 この実施例は本発明で使用するコア/シェルマイクロゲ
ルバインダーの調製を示している。 A. 水相液の調製 水相液は以下の各成分から構成されている: NaDDBSとLomar PWは窒素雰囲気下に水に対して
添加した。各成分はそれらが溶解するまで混ぜ合わせ
た。
【0054】B. 油相の調製 油相液は以下の各成分から構成されている: DDMとDAMは窒素雰囲気下にスチレン中に溶解し
た。ついでVazoR 67を添加して溶解させた。このスチ
レン液に対し窒素雰囲気下にIsopar Vをゆっくりと添
加した。
【0055】C. 油エマルジョンの調製 この油相を窒素雰囲気下に水相に対し添加して混合液の
形に維持する。ついでこれをMicrofluidizerR M210
(マイクロフルーディクス社製)を使用して、3000
〜6000ポンド/平方インチ(210.9〜421.8k
g/cm2)において粒子径が100〜250nm(ガウス分
布、NiCompサブミクロン粒度計、モデル270、パシフ
イックサイエンティフイク社製)となるまでホモジナイ
ズした。
【0056】D. ブタジエン重合 重合のため以下の組成のものを使用した: FeSO4とTKPPを窒素雰囲気下に脱イオン水中に
溶解した。油エマルジョンを加えこれをオートクレーブ
中に入れた。BDを添加し1時間撹拌して油エマルジョ
ンの小滴を膨潤させた。ついで温度を60〜65℃に上
げて重合反応を開始させた。重合はBDのほぼ85%が
重合するまで進行させた。
【0057】以下の各成分を前もって混ぜておき、BD
がほぼ85%変換したときに注入した。 反応はほぼ90〜95%の全変換で完結するまでに進行
させた。得られたポリマーのムーニー粘度は65であっ
た。最終的な粒子サイズは144nmだった(ガウス分
布、NiCOMPサブミクロン粒度計、モデル270、
パシフイックサイエンティフイク社製)。上記エマルジ
ョンを冷凍乾燥して水を除去した。得られた固体状マイ
クロゲルバインダーは、ポリ(ブタジエン/スチレン)
のコアとポリ(ブタジエン/メタクリル酸)のシェルと
を有している。存在するMAAのパーセントは3.9%
であった。
【0058】実施例2 この実施例は実施例1のマイクロゲルバインダーを使用
する感光性エレメントの作成を示している。感光性組成
物は以下の各成分から調製した:
【0059】カバーシートは厚み5ミル(0.013c
m)のポリエチレンテレフタレートのシートに、HPC
1部とHEC 1部の混合物の層を20mg/dm2の塗布量
に塗布することにより調製した。支持体はUV吸収剤
0.24%とブルー3R−RF 0.57%とを含有する
厚み7ミル(0.018cm)のCronerR ポリエチレンテ
レフタレートのシートに、0.8mg/dm2の塗布量のCP
−1216の第1層と70mg/dm2の塗布量の76RE
S P546の第2層を塗布することにより調製した。
【0060】感光性組成物の各成分は、組成物の溶融、
混合、脱泡および濾過の各機能を実行する30mmの二軸
スクリュー押出機中に供給した。材料は135℃でダイ
を通じて2−ロールカレンダーの回転バンク中に押し出
し、ついで支持体フィルムとカバーシート間でカレンダ
ー圧延した。カレンダー圧延で形成されたエレメントは
全厚み0.072インチ(1.83mm)を有しており、長さ
18インチ(46cm)のサンプルにカットした。
【0061】実施例3 この実施例は実施例2の感光性エレメントからフレキソ
グラフ印刷板の作成を示している。カレンダーがけした
サンプルをCyrelR 3040露光装置(デュポン社製)
中に入れ、支持体フィルムを通じて空気中で60秒間の
全面露光をした。ポリエチレンテレフタレートカバーシ
ートを剥がし去り、感光性層に接着したHEC/HPC
層を残留させる。このHEC/HPC層はその上にのせ
られる画像担持原板に平滑な、非粘着性の面を提供す
る。感光性層はつきに同じ露光装置中で、原板を通じて
真空下に90秒間露光をした。
【0062】露光後に原板をとり除き、露光済みのエレ
メントは回転ドラム−ブラシタイプのCyrelR 3038
W処理機中に入れた。HEC/HPC層とホトポリマー
層の未露光区域は、水道水中46℃で8分間ブラッシン
グすることにより除去した。現像済みエレメントは強制
熱風乾燥機中に60℃で15分間入れ、ついでCyrelR
上げ/後−露光装置中で3分間後−露光と光−仕上げを
した。完成した板はレリーフ0.040インチ(1.02
mm)、ショアA硬度60(Zwick Duramatic7207で
測定)、および弾性35(Zwick 5109リバウンド弾
性テスターで測定)を有していた。
【0063】ついでこの板をMark Andy 830印刷機中
に0.020インチ(0.51mm)のフォームテープ(3
M社、Cushion-MountR プラス#1120)によりマウ
ントした。レーザー彫板したUcarloxR セラミックアニ
ロックスロールからFasson高光沢面紙に100フィート
/分(50.8cm/秒)の速度でのEC9630水性黒
色インクの転写は、市販のCyrelR タイプ67 PLS+
板からのものと濃度および均一性の両者とも同等である
と判定された。
【0064】実施例4〜10 以下の各実施例は異なる塩基性成分の使用を示すもので
ある。以下の各感光性組成物が表1中に示した各成分
(重量部)を使用し調製された:
【表1】
【0065】各感光性組成物は2−ロールミルで110
℃において15分間混合した。混合済みの組成物を支持
体シートとカバーシート(実施例2中で述べたもの)と
の間に置き、ついで水圧プレス中に入れ120℃でプレ
スして全厚み0.072インチ(1.83mm)をもつサン
プルを作成する。水中での現像速度を未露光のサンプル
について、カバーシートをとり除きそしてMiraclon C
P−A4オービタルブラッシ処理機中で水道水を使用し
46℃で処理することにより測定した。結果は以下の表
2中に示してある。
【0066】水性インク中での板の膨潤は以下の方法に
より測定した:1×2インチ(2.5×5.1cm)のサン
プルを未露光の板からカットする。これに実施例3で説
明した露光装置を使用して、支持体を通じて30秒とカ
バー層を通じて8分間の露光をした。カバーシートをと
り除き、サンプルは水道水を使用しブラシ処理機中46
℃で5分間処理し、60℃で60分間乾燥し、ついで1
0分間の光仕上げと後−露光をした。完了したサンプル
を秤量し、そして水80%とn−プロパノール20%
(容量で)とからなり、トリエタノールアミンによりpH
を9.0に調整した擬似水性インク中に、撹拌しながら
24時間浸漬した。ついでサンプルは水気を吸いとって
乾燥し再秤量した。板の膨潤は重量増加パーセントで測
定した。結果は以下の表2中に示してある。
【0067】
【表2】 実施例4は水道水中で現像されない。しかしながら、こ
れはNaOH 10%水溶液のような塩基水性溶液中で
は現像でき、現像した板は膨潤に対し良い抵抗性を有し
ている。実施例5と6は良い水現像性と膨潤抵抗性とを
有している。実施例7〜10は膨潤抵抗性不良である。
【0068】実施例11〜18 これらの各実施例は異なるマイクロゲルバインダーの使
用を示すものである。バインダーは、酸性コモノマーを
ブタジエンコア重合の種々の段階で添加したことと種々
のタイプおよびレベルで酸性コモノマーを添加したこと
以外は、実施例1に述べたようにして調製した。この相
違点は以下の表3中に示してある。完成したフレキソグ
ラフ板は実施例5で述べた処方と条件を使用して作成し
た。硬さと弾性は実施例3で述べたようにして測定し
た。結果は以下の表3中に示してある。
【0069】
【表3】
【0070】これらの各結果は(i)アクリル酸をもつ
マイクロゲルバインダーの使用は、マイクロゲルバイン
ダーがメタクリル酸をもつものよりも低いジュロメータ
ー値を有する板を生じる、(ii)酸性モノマーを5%レ
ベルでの使用は8%レベルよりも低いジュロメーター値
を生じる、そして(ii)ブタジエン重合が85%完結し
たときの酸性コモノマーの添加はより大きな弾性をもつ
板を生成する、などを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/038 (72)発明者 ジヨン・アンソニー・クウイン アメリカ合衆国ニユージヤージー州07751. モーガンビル.ローズベルトアベニユー42 (72)発明者 デイビツド・ウイリアム・スワツトン アメリカ合衆国ニユージヤージー州07701. レツドバンク.ラトリツジドライブ272 (72)発明者 ホーセ・アントーニオ・ブリオーネス アメリカ合衆国デラウエア州19701.ベア ー.バセツトプレイス3 (72)発明者 ポール・トマス・シア アメリカ合衆国ニユージヤージー州07728. フリーホールド.ランカスターロード86

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、 (a) エラストマー性モノマーのホモポリマーまたは
    コポリマーよりなるコアと、エラストマー性モノマーと
    酸性官能価をもつモノマーとのコポリマーよりなるシェ
    ルとを有する、エラストマー性マイクロゲルバインダ
    ー; (b) 少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマーま
    たはオリゴマー;および (c) 光開始剤系からなる感光性層から構成される感
    光性エレメント。
  2. 【請求項2】 さらに: (d) 酸性官能価を中和することのできる塩基性化合
    物を含む、請求項1に記載の感光性エレメント。
  3. 【請求項3】 塩基性化合物が少なくとも1つのエチレ
    ン性不飽和基を有する塩基性窒素含有化合物を含む請求
    項2に記載の感光性エレメント。
  4. 【請求項4】 塩基性化合物が(i)アミノ基と(ii)
    アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタ
    クリルアミド、アクリロイルカーバメート、およびメタ
    クリロイルカーバメートよりなる群から選ばれたエチレ
    ン性不飽和基とを含むものである、請求項3に記載の感
    光性エレメント。
  5. 【請求項5】 塩基性化合物がジエチルアミノエチルア
    クリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジ
    メチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノ
    プロピルメタクリルアミド、およびこれらの混合物、よ
    りなる群から選ばれたものである、請求項4に記載の感
    光性エレメント。
  6. 【請求項6】 感光性層がその全重量を基準に: (a) 40〜95重量%のマイクロゲルバインダー; (b) 5〜30重量%のモノマー;および (c) 0.1〜5.0重量%の光開始剤系から構成され
    る、請求項1に記載の感光性エレメント。
  7. 【請求項7】 さらに: (d) 5〜15重量%の酸性官能価を中和することの
    できる塩基性化合物を含む、請求項6に記載の感光性エ
    レメント。
  8. 【請求項8】 さらに感光性層の上にカバーシートを含
    むものである、請求項1に記載の感光性エレメント。
  9. 【請求項9】 巨大分子ポリマーバインダーが、エラス
    トマー性マイクロゲルバインダーと組み合わせて存在す
    るものである、請求項1に記載の感光性エレメント。
  10. 【請求項10】 巨大分子ポリマーバインダーは酸含有
    ポリマーまたはその塩および両性ポリマーよりなる群か
    ら選ばれたものである、請求項9に記載の感光性エレメ
    ント。
  11. 【請求項11】 エラストマー性マイクロゲルバインダ
    ーのコアは、ポリ(ブタジエン)、ポリ(イソプレ
    ン)、ポリ(ブタジエン−スチレン)、ポリ(イソプレ
    ン−スチレン)、ネオプレン、ポリウレタンおよびこれ
    らの混合物よりなる群から選ばれたエラストマーからな
    るものである、請求項1に記載の感光性エレメント。
  12. 【請求項12】 エラストマー性マイクロゲルバインダ
    ーは、ブタジエンとスチレンのコポリマーからなるコア
    と、ブタジエンと酸性官能価をもつモノマーとのコポリ
    マーからなるシェルとを有するものである、請求項11
    に記載の感光性エレメント。
  13. 【請求項13】 酸性官能価をもつモノマーがアクリル
    酸とメタクリル酸とよりなる群から選ばれたものであ
    る、請求項1に記載の感光性エレメント。
  14. 【請求項14】 エラストマー性マイクロゲルバインダ
    ーは、ブタジエンとスチレンのコポリマーからなるコア
    と、ブタジエン−アクリル酸とブタジエン−メタクリル
    酸とよりなる群から選ばれたコポリマーからなるシェル
    とを有するものである、請求項13に記載の感光性エレ
    メント。
  15. 【請求項15】 (a) エラストマー性コアを形成す
    るためラテックス分散体としてエラストマー性モノマー
    を重合させ、ここで少なくとも10%のエラストマー性
    モノマーは未重合であり; (b) このエラストマー性コアの上にシェルを形成す
    るために、酸性官能価をもつエチレン性不飽和モノマー
    またはオリゴマーと未重合のエラストマー性モノマーと
    を共重合させ; (c) 実質的に水を除去し; (d) このバインダーに(i)少なくとも1つのエチ
    レン性不飽和モノマーまたはオリゴマー、および(ii)
    光開始剤系を混合し;そして (e) このステップ(d)からの混合物を支持体に付
    与して層を形成するステップから構成され、ここでステ
    ップ(c)はステップ(b)またはステップ(d)の後
    か、またはステップ(d)と同時に行うことができる感
    光性エレメントの製造方法。
  16. 【請求項16】 さらに: (f) シェルの酸性官能価を中和することのできる塩
    基性化合物を、ステップ(b)またはステップ(c)の
    後か、またはステップ(d)と同時に添加するのステップ
    を含むものである、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 感光性組成物がカレンダー圧延により
    シート構造体に形成されるものである、請求項16に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 ステップ(d)がステップ(b)の後
    で行われそしてステップ(c)はステップ(d)の後で
    行われ、ここでステップ(c)は押出脱水により実行さ
    れるものである、請求項15に記載の方法。
  19. 【請求項19】 (a) 支持体と、 (i) エラストマー性モノマーのホモポリマーまたは
    コポリマーよりなるコアと、エラストマー性モノマーと
    酸性官能価をもつモノマーとのコポリマーよりなるシェ
    ルとを有する、エラストマー性マイクロゲルバインダ
    ー; (ii) 少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマーま
    たはオリゴマー;および (iii) 光開始剤系からなる感光性層とから構成され
    る感光性エレメントを活性光線に像露光し; (b) 感光性層の未露光区域を水溶液による洗い流し
    でとり除き; (c) 場合により、乾燥、活性光線に再露光、光仕上
    げ、およびこれらの組み合わせよりなる群から選択した
    後−現像処理を行うの各ステップから構成されるフレキ
    ソグラフ印刷板の製造方法。
  20. 【請求項20】 感光性層がさらに: (d) 酸性官能価を中和することのできる塩基性化合
    物を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 水溶液が水である、請求項19に記載
    の方法。
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