JPH0784641B2 - 装飾パネル建材 - Google Patents
装飾パネル建材Info
- Publication number
- JPH0784641B2 JPH0784641B2 JP63098376A JP9837688A JPH0784641B2 JP H0784641 B2 JPH0784641 B2 JP H0784641B2 JP 63098376 A JP63098376 A JP 63098376A JP 9837688 A JP9837688 A JP 9837688A JP H0784641 B2 JPH0784641 B2 JP H0784641B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative panel
- stainless steel
- building material
- colored coat
- colored
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,建物内外の壁,柱,天井,床,扉,手すり,
ついたてまたはこれらに類するものの表面を覆って装飾
するのに使用される,疵が付きにくく且つ美しい色調を
もったステンレス鋼製の装飾パネル建材に関する 〔従来の技術〕 建築用の建材パネルとして着色ステンレス鋼板の加工品
が普及している。これは,凹凸模様を施したまたは施さ
ないステンレス鋼板の少なくとも一方の表面に各種の色
の着色コートを施したパネル材である。この着色パネル
材は,各種建物や都市構造物における壁,柱,天井,
床,扉,手すり,ついたてまたはこれらに類するもの表
面に被着され,これらに美観と耐用性を付与する。
ついたてまたはこれらに類するものの表面を覆って装飾
するのに使用される,疵が付きにくく且つ美しい色調を
もったステンレス鋼製の装飾パネル建材に関する 〔従来の技術〕 建築用の建材パネルとして着色ステンレス鋼板の加工品
が普及している。これは,凹凸模様を施したまたは施さ
ないステンレス鋼板の少なくとも一方の表面に各種の色
の着色コートを施したパネル材である。この着色パネル
材は,各種建物や都市構造物における壁,柱,天井,
床,扉,手すり,ついたてまたはこれらに類するもの表
面に被着され,これらに美観と耐用性を付与する。
このステンレス鋼製装飾パネルは任意の大きさをもって
製作されるが,通常は被着しようとする大きな素材表面
よりも小さな表面積をもつ装飾パネルが使用される。す
なわち,大きな素材表面に,ユニット化された小さな装
飾パネルを多数枚隣接して貼付けることによって,意図
する素材表面を装飾するのである。この貼付け施工を容
易にするために,各装飾パネルの辺には,その辺に沿っ
て短い折り曲げ片を形成しておくのが通常である。この
折り曲げ片は,装飾表面から裏面の側にほぼ直角方向に
曲げられた幅の短い側片と,この側片の先端縁部を再び
装飾表面と平行となるようにほぼ90度の角度をもって曲
げられた張り出し片とからなっているのが普通である。
そして,被着しようとする素材表面において,一方の装
飾パネルの張り出し片と他方の装飾パネルの張り出し片
とを重ね合わせ,この重ね合わせ部分を鋲打ちなどの係
止手段を採用して素材表面に装飾パネルを取付けてゆ
く。したがって,ステンレス鋼製の装飾パネルは,素材
表面への取付け施工の容易化と取付けの安定性を確保す
るために,その辺部に90度近い曲げ加工が施された部分
を有していることが必要である。
製作されるが,通常は被着しようとする大きな素材表面
よりも小さな表面積をもつ装飾パネルが使用される。す
なわち,大きな素材表面に,ユニット化された小さな装
飾パネルを多数枚隣接して貼付けることによって,意図
する素材表面を装飾するのである。この貼付け施工を容
易にするために,各装飾パネルの辺には,その辺に沿っ
て短い折り曲げ片を形成しておくのが通常である。この
折り曲げ片は,装飾表面から裏面の側にほぼ直角方向に
曲げられた幅の短い側片と,この側片の先端縁部を再び
装飾表面と平行となるようにほぼ90度の角度をもって曲
げられた張り出し片とからなっているのが普通である。
そして,被着しようとする素材表面において,一方の装
飾パネルの張り出し片と他方の装飾パネルの張り出し片
とを重ね合わせ,この重ね合わせ部分を鋲打ちなどの係
止手段を採用して素材表面に装飾パネルを取付けてゆ
く。したがって,ステンレス鋼製の装飾パネルは,素材
表面への取付け施工の容易化と取付けの安定性を確保す
るために,その辺部に90度近い曲げ加工が施された部分
を有していることが必要である。
このような曲げ加工が施された従来のステンレス鋼性の
装飾パネルは,ステンレス鋼板の表面に化成処理または
塗装処理による着色塗膜を形成するかまたは各種のメッ
キ層を形成させたうえ,前記のような曲げ加工を施した
ものであった。
装飾パネルは,ステンレス鋼板の表面に化成処理または
塗装処理による着色塗膜を形成するかまたは各種のメッ
キ層を形成させたうえ,前記のような曲げ加工を施した
ものであった。
本発明の目的は,その表面に化成処理,塗装処理または
メッキ処理された従来公知のあらゆるステンレス鋼製装
飾パネルよりも,その色が経時変化せず且つ疵が付きに
くいステンレス鋼製装飾パネルを提供することにある。
メッキ処理された従来公知のあらゆるステンレス鋼製装
飾パネルよりも,その色が経時変化せず且つ疵が付きに
くいステンレス鋼製装飾パネルを提供することにある。
さらに詳しく言えば,本発明の目的は,デザイナーの求
めに応じた色をもち且つその色が如何なるものであって
も従来公知のあらゆるステンレス鋼製装飾パネルよりも
その色が経時変化せず且つ疵が付きにくいことはもとよ
り,前述の曲げ加工部における品質の低下や銹の発生を
防止できる,半永久的な使用に耐えるステンレス鋼製装
飾パネルを提供することにある。
めに応じた色をもち且つその色が如何なるものであって
も従来公知のあらゆるステンレス鋼製装飾パネルよりも
その色が経時変化せず且つ疵が付きにくいことはもとよ
り,前述の曲げ加工部における品質の低下や銹の発生を
防止できる,半永久的な使用に耐えるステンレス鋼製装
飾パネルを提供することにある。
本発明は,基材がステンレス鋼板からなり,この基材ス
テンレス鋼板の少なくとも一方の表面に着色コートが被
覆され,そして,該基材と該着色コートの全厚みが90度
以上の曲げ角度をもって一体的に曲げ加工された曲げ部
を辺部分に有している,建物内外の壁,柱,天井,床,
扉,手すり,ついたて,またはこれらに類するものの表
面を覆って装飾するのに使用される装飾パネルにおい
て,該着色コートの皮膜が,30〜60at.%のチタニウム,3
0〜60at.%のアルミニウム,および,N(at.%)/〔Ti
(at.%)+Al(at.%)〕の比が0.6〜1.0の範囲の窒素
から実質上なる厚みが5μm以下,好ましくは0.1μm
以上3μm以下の薄層であり,この薄層皮膜がスパッタ
リング法(sputter ion plating process)を用いて該
ステンレス鋼板基材の表面に被覆されたものであり,チ
タンとアルミニウムの窒化物が該皮膜中に渾然一体とな
って形成されていることを特徴とする装飾パネル建材を
提供するものである。
テンレス鋼板の少なくとも一方の表面に着色コートが被
覆され,そして,該基材と該着色コートの全厚みが90度
以上の曲げ角度をもって一体的に曲げ加工された曲げ部
を辺部分に有している,建物内外の壁,柱,天井,床,
扉,手すり,ついたて,またはこれらに類するものの表
面を覆って装飾するのに使用される装飾パネルにおい
て,該着色コートの皮膜が,30〜60at.%のチタニウム,3
0〜60at.%のアルミニウム,および,N(at.%)/〔Ti
(at.%)+Al(at.%)〕の比が0.6〜1.0の範囲の窒素
から実質上なる厚みが5μm以下,好ましくは0.1μm
以上3μm以下の薄層であり,この薄層皮膜がスパッタ
リング法(sputter ion plating process)を用いて該
ステンレス鋼板基材の表面に被覆されたものであり,チ
タンとアルミニウムの窒化物が該皮膜中に渾然一体とな
って形成されていることを特徴とする装飾パネル建材を
提供するものである。
さらに本発明は,該着色コートの皮膜が,30〜60at.%チ
タニウム,30〜60at.%のアルミニウム,N(at.%)/〔T
i(at.%)+Al(at.%)〕の比が0.6〜1.0の範囲の窒
素,およびC(at.%)/〔Ti(at.%)+Al(at.
%)〕の比が0.25以下の炭素から実質上なる厚みが5μ
m以下,好ましくは0.1μm以上3μm以下の薄層であ
り,この薄層皮膜がスパッタリング法を用いて該ステン
レス鋼板基材の表面に被覆されたものであり,チタンと
アルミニウムの炭窒化物が該皮膜中に渾然一体となって
形成されていることを特徴とする装飾パネル建材を提供
するものである。
タニウム,30〜60at.%のアルミニウム,N(at.%)/〔T
i(at.%)+Al(at.%)〕の比が0.6〜1.0の範囲の窒
素,およびC(at.%)/〔Ti(at.%)+Al(at.
%)〕の比が0.25以下の炭素から実質上なる厚みが5μ
m以下,好ましくは0.1μm以上3μm以下の薄層であ
り,この薄層皮膜がスパッタリング法を用いて該ステン
レス鋼板基材の表面に被覆されたものであり,チタンと
アルミニウムの炭窒化物が該皮膜中に渾然一体となって
形成されていることを特徴とする装飾パネル建材を提供
するものである。
本発明に従う装飾パネルは,ステンレス鋼板表面に被着
される前記の着色コートの皮膜がチタニウム,アルミニ
ウムおよび窒素の3元素から実質上なり,前記範囲の窒
素含有量において,窒素含有量の相違に応じて色調が異
なっている。すなわち該範囲における窒素含有量の特定
によっていろんな色調をもたせたものである。本発明の
装飾パネルはこの窒素含有量に応じて赤系統,茶系統,
緑系統,青系統,紫系統,黄金色等のあらゆる美しい色
をもつ。着色コートに炭素を加えると窒素含有量の特定
によって得られた色にさらに黒味を帯させることができ
る。そして,本発明に従う装飾パネルは,従来の化成皮
膜や塗装皮膜の着色コートを施した場合のように干渉色
(つまりその皮膜の厚みによって色調が相違するような
もの)ではなく,着色コート自身が有する自然色であ
り,着色コートの厚みが0.1μm以上であればその厚み
の変化によって色調は実質上変化しない。
される前記の着色コートの皮膜がチタニウム,アルミニ
ウムおよび窒素の3元素から実質上なり,前記範囲の窒
素含有量において,窒素含有量の相違に応じて色調が異
なっている。すなわち該範囲における窒素含有量の特定
によっていろんな色調をもたせたものである。本発明の
装飾パネルはこの窒素含有量に応じて赤系統,茶系統,
緑系統,青系統,紫系統,黄金色等のあらゆる美しい色
をもつ。着色コートに炭素を加えると窒素含有量の特定
によって得られた色にさらに黒味を帯させることができ
る。そして,本発明に従う装飾パネルは,従来の化成皮
膜や塗装皮膜の着色コートを施した場合のように干渉色
(つまりその皮膜の厚みによって色調が相違するような
もの)ではなく,着色コート自身が有する自然色であ
り,着色コートの厚みが0.1μm以上であればその厚み
の変化によって色調は実質上変化しない。
本発明の装飾パネル建材はステンレス鋼基板の表面にス
パッタリング法を用いてチタニウム,アルミニウムおよ
び窒素の3元素から実質上なる着色コートを形成させた
あと,この着色コートをもったまま90度以上の曲げ角度
の加工を施して辺部分に曲げ部を形成させたパネルであ
る。スパッタリングの実施は公知の技術によって行なう
が,そのさいのターゲットとしてTi−Al合金を使用し,
雰囲気中のN2ガス濃度を調整することによって,意図す
る色調の着色コートを施すことができることがわかっ
た。例えばホットプレスによって作成されたTi−Al合金
(例えば50at.%Ti−50at.%Al合金)をターゲットと
し,装置内の雰囲気としては,N2およびAr,場合によって
は更にCnHmガスを添加した混合気体の雰囲気とし10-2〜
−10-4Torr.の減圧に維持したうえ,ターゲットの電圧
は−150Vから−520Vの条件に保ち,基材の鋼板表面に対
して,ターゲットからはじき出される粒子を堆積させ
る。そのさい,所定の減圧下に維持されるように真空装
置を稼働しながら装置内にN2ガス,さらにはCnHmガスを
所定の流量で導入するのであるが,このガスの導入量の
制御によって各種の色調のドライコーティング皮膜を基
材鋼板の表面に形成させることができることがわかっ
た。ターゲットにTi−Al合金を使用し,ArとN2ガスの雰
囲気に保つ場合にはN2ガス濃度を調整するだけで赤系
統,茶系統,緑系統,青系統および紫系統のような各種
のものに自由に調整できる。またターゲットにTi−Al合
金を使用し,Ar,N2およびCnHmガスの雰囲気に保つ場合に
はN2ガス濃度とCnHmガス濃度を調整すると,前記の各色
にさらに黒みを帯びた色に調整することができる。この
色彩と色調は,従来において腕時計の外装やメガネフレ
ーム,装身具などの限られた分野で使用されたことのあ
る窒化チタンだけからなるドライコーティング皮膜の黄
金色系統或いは窒化アルミニウムだけからなるドライコ
ーティング皮膜の金属色(ステンレス鋼のような金属
色)系統とはおよそ異なったものである。
パッタリング法を用いてチタニウム,アルミニウムおよ
び窒素の3元素から実質上なる着色コートを形成させた
あと,この着色コートをもったまま90度以上の曲げ角度
の加工を施して辺部分に曲げ部を形成させたパネルであ
る。スパッタリングの実施は公知の技術によって行なう
が,そのさいのターゲットとしてTi−Al合金を使用し,
雰囲気中のN2ガス濃度を調整することによって,意図す
る色調の着色コートを施すことができることがわかっ
た。例えばホットプレスによって作成されたTi−Al合金
(例えば50at.%Ti−50at.%Al合金)をターゲットと
し,装置内の雰囲気としては,N2およびAr,場合によって
は更にCnHmガスを添加した混合気体の雰囲気とし10-2〜
−10-4Torr.の減圧に維持したうえ,ターゲットの電圧
は−150Vから−520Vの条件に保ち,基材の鋼板表面に対
して,ターゲットからはじき出される粒子を堆積させ
る。そのさい,所定の減圧下に維持されるように真空装
置を稼働しながら装置内にN2ガス,さらにはCnHmガスを
所定の流量で導入するのであるが,このガスの導入量の
制御によって各種の色調のドライコーティング皮膜を基
材鋼板の表面に形成させることができることがわかっ
た。ターゲットにTi−Al合金を使用し,ArとN2ガスの雰
囲気に保つ場合にはN2ガス濃度を調整するだけで赤系
統,茶系統,緑系統,青系統および紫系統のような各種
のものに自由に調整できる。またターゲットにTi−Al合
金を使用し,Ar,N2およびCnHmガスの雰囲気に保つ場合に
はN2ガス濃度とCnHmガス濃度を調整すると,前記の各色
にさらに黒みを帯びた色に調整することができる。この
色彩と色調は,従来において腕時計の外装やメガネフレ
ーム,装身具などの限られた分野で使用されたことのあ
る窒化チタンだけからなるドライコーティング皮膜の黄
金色系統或いは窒化アルミニウムだけからなるドライコ
ーティング皮膜の金属色(ステンレス鋼のような金属
色)系統とはおよそ異なったものである。
本発明に従うドライコーティング皮膜の着色コートは,
雰囲気ガスをN2とArとした場合には,チタニウム,アル
ミニウムおよび窒素の三元素を必須成分として少なくと
もチタニウムとアルミニウムの窒化物が該皮膜中に渾然
一体となって存在しているものである。またCnHmガスを
混在させて形成させたドライコーティング皮膜は,チタ
ン,アルミニウム,窒素および炭素の四元素を必須成分
としてチタニウムとアルミニウムの炭窒化物が該皮膜中
に渾然一体となって存在しているものである。そしてド
ライコーティング皮膜中に渾然一体となって存在してい
る窒化チタンと窒化アルミニウムの量比や化合窒素の
量,さらにはチタンとアルミニウムの炭窒化物の量や形
態によって異なった色彩を放つ。
雰囲気ガスをN2とArとした場合には,チタニウム,アル
ミニウムおよび窒素の三元素を必須成分として少なくと
もチタニウムとアルミニウムの窒化物が該皮膜中に渾然
一体となって存在しているものである。またCnHmガスを
混在させて形成させたドライコーティング皮膜は,チタ
ン,アルミニウム,窒素および炭素の四元素を必須成分
としてチタニウムとアルミニウムの炭窒化物が該皮膜中
に渾然一体となって存在しているものである。そしてド
ライコーティング皮膜中に渾然一体となって存在してい
る窒化チタンと窒化アルミニウムの量比や化合窒素の
量,さらにはチタンとアルミニウムの炭窒化物の量や形
態によって異なった色彩を放つ。
本発明に従うこのドライコーティング皮膜からなる着色
コートは,これを構成する元素の組成範囲が,30〜60at.
%のチタニウム,30〜60at.%のアルミニウム,N(at.
%)/〔Ti(at.%)+Al(at.%)〕の比が0.6〜1.0の
範囲の窒素,場合によっては更にC(at.%)/〔Ti(a
t.%)+Al(at.%)〕の比が0.25以下の炭素である。
この範囲を外れてもドライコーティング皮膜自身は形成
することができるが,装飾パネルに必要とされるような
意匠性をもった色彩のものを安定して得ることができな
いことがわかった。これは,着色コートを形成している
窒化物或いは炭窒化物のうち,その一部が特殊な組成比
をもつ化合物を局部的に形成することがその原因ではな
いかと推察さる。
コートは,これを構成する元素の組成範囲が,30〜60at.
%のチタニウム,30〜60at.%のアルミニウム,N(at.
%)/〔Ti(at.%)+Al(at.%)〕の比が0.6〜1.0の
範囲の窒素,場合によっては更にC(at.%)/〔Ti(a
t.%)+Al(at.%)〕の比が0.25以下の炭素である。
この範囲を外れてもドライコーティング皮膜自身は形成
することができるが,装飾パネルに必要とされるような
意匠性をもった色彩のものを安定して得ることができな
いことがわかった。これは,着色コートを形成している
窒化物或いは炭窒化物のうち,その一部が特殊な組成比
をもつ化合物を局部的に形成することがその原因ではな
いかと推察さる。
本発明の装飾パネル建材は,90度以上の曲げ角度をもっ
て一体的に曲げ加工された少なくとも1箇所の曲げ部を
辺の部分に有している。曲げられた片も装飾の一部とな
ることがあるから,曲げられた片の表面にも着色コート
を有しているのが望ましい。このため,着色コートが存
在する部分において,鋼板を90度以上の曲げ角度をもっ
て曲げ加工することが必要となる。この曲げ加工のさい
に着色コートの表裏を貫通するようなクラックが着色コ
ート内に発生すると,このクラックを通じて着色コート
がコーナ部で部分的に剥離したり或いは基板に銹を発生
させる原因となる。したがって,この90度曲げ加工のさ
いに装飾パネルの製品価値を低くするようなクラックが
着色コートに発生してはならない。本発明に従うドライ
コーティング皮膜からなる着色コートは,その厚みが5
μm以下,好ましくは4μm以下,さらに好ましくは3
μm以下であれば,前記のような問題を起こすクラック
は90度曲げ加工において着色コートに発生しないことが
わかった。しかし0.05μm未満の厚みでは色を付与する
効果が弱いので0.05μm以上の厚みを必要とする。この
意味から本発明の装飾パネルの着色コートの厚みは0.05
〜5μm,好ましくは0.05〜4μm,さらに好ましくは0.1
〜3μmの範囲であるのがよい。
て一体的に曲げ加工された少なくとも1箇所の曲げ部を
辺の部分に有している。曲げられた片も装飾の一部とな
ることがあるから,曲げられた片の表面にも着色コート
を有しているのが望ましい。このため,着色コートが存
在する部分において,鋼板を90度以上の曲げ角度をもっ
て曲げ加工することが必要となる。この曲げ加工のさい
に着色コートの表裏を貫通するようなクラックが着色コ
ート内に発生すると,このクラックを通じて着色コート
がコーナ部で部分的に剥離したり或いは基板に銹を発生
させる原因となる。したがって,この90度曲げ加工のさ
いに装飾パネルの製品価値を低くするようなクラックが
着色コートに発生してはならない。本発明に従うドライ
コーティング皮膜からなる着色コートは,その厚みが5
μm以下,好ましくは4μm以下,さらに好ましくは3
μm以下であれば,前記のような問題を起こすクラック
は90度曲げ加工において着色コートに発生しないことが
わかった。しかし0.05μm未満の厚みでは色を付与する
効果が弱いので0.05μm以上の厚みを必要とする。この
意味から本発明の装飾パネルの着色コートの厚みは0.05
〜5μm,好ましくは0.05〜4μm,さらに好ましくは0.1
〜3μmの範囲であるのがよい。
基材のステンレス鋼板は,その鋼種を問わずあらゆるス
テンレス鋼の板を使用できる。本発明に従う装飾パネル
は基材がステンレス鋼板からなるから,半永久的な使用
に耐える。特に,使用状態では視界から隠れる裏面が着
色コートを持たない表面であっても,その表面はステン
レス鋼であるから耐食性が維持される。また,ステンレ
ス鋼板は普通鋼の鋼板よりも表面が非常に美麗で表面品
質が良好であるという特徴がある。このため,このステ
ンレス鋼板表面に本発明に従う着色コートを施した場合
に非常に美麗に仕上がる。鏡面仕上げやヘアーライン仕
上げしたステンレス鋼板表面に本発明の着色コートを施
したものは特に美麗表面をもつ製品となる。ステンレス
鋼板表面をエッチング処理などによって所望の凹凸模様
を施したうえで本発明に従う着色コートを施した装飾パ
ネルは模様付装飾パネルとなる。そしてステンレス鋼と
本発明に従う着色コートとの密着性は非常に良好であ
り,たとえ凹凸模様のある部分を90度曲げ加工しても着
色コートの厚みが3μm以下であればその部分で密着が
損なわれることは実質上起きない。
テンレス鋼の板を使用できる。本発明に従う装飾パネル
は基材がステンレス鋼板からなるから,半永久的な使用
に耐える。特に,使用状態では視界から隠れる裏面が着
色コートを持たない表面であっても,その表面はステン
レス鋼であるから耐食性が維持される。また,ステンレ
ス鋼板は普通鋼の鋼板よりも表面が非常に美麗で表面品
質が良好であるという特徴がある。このため,このステ
ンレス鋼板表面に本発明に従う着色コートを施した場合
に非常に美麗に仕上がる。鏡面仕上げやヘアーライン仕
上げしたステンレス鋼板表面に本発明の着色コートを施
したものは特に美麗表面をもつ製品となる。ステンレス
鋼板表面をエッチング処理などによって所望の凹凸模様
を施したうえで本発明に従う着色コートを施した装飾パ
ネルは模様付装飾パネルとなる。そしてステンレス鋼と
本発明に従う着色コートとの密着性は非常に良好であ
り,たとえ凹凸模様のある部分を90度曲げ加工しても着
色コートの厚みが3μm以下であればその部分で密着が
損なわれることは実質上起きない。
以下に図面を参照しながら本発明の好ましい態様を説明
する。
する。
第1図は,壁や天井などの比較的大きな素材表面を装飾
するのに好適な本発明に従う装飾パネル建材の一単位を
示したものであり,図に見える側の表面に着色コートが
施されている。図示のように,本例の装飾パネル建材
は,方形の広い表面をもつベース面1と,この方形ベー
ス面1の各辺から裏側に直角方向に曲げられた幅の短い
側片2a〜2d(2bと2dは図では隠れて見えない)と,各側
片2a〜2dから直角方向に外方に曲げられ,ベース面1と
平行な面をもつ幅の短い張り出し片3a〜3dと,からなっ
ている。ベース面1,側片2a〜2dおよび張り出し片3a〜3d
の全ては同じ厚みを有し且つこれらの全ては本発明に従
うチタニウムおよびアルミニウムの窒化物,場合によっ
ては炭窒化物からなる厚みが5μm以下のドライコーテ
ィング薄膜の着色コートが施されたステンレス鋼板から
なっている。図示の例において着色コートは図の上側に
見える面に施され,裏側の面には施されていない。
するのに好適な本発明に従う装飾パネル建材の一単位を
示したものであり,図に見える側の表面に着色コートが
施されている。図示のように,本例の装飾パネル建材
は,方形の広い表面をもつベース面1と,この方形ベー
ス面1の各辺から裏側に直角方向に曲げられた幅の短い
側片2a〜2d(2bと2dは図では隠れて見えない)と,各側
片2a〜2dから直角方向に外方に曲げられ,ベース面1と
平行な面をもつ幅の短い張り出し片3a〜3dと,からなっ
ている。ベース面1,側片2a〜2dおよび張り出し片3a〜3d
の全ては同じ厚みを有し且つこれらの全ては本発明に従
うチタニウムおよびアルミニウムの窒化物,場合によっ
ては炭窒化物からなる厚みが5μm以下のドライコーテ
ィング薄膜の着色コートが施されたステンレス鋼板から
なっている。図示の例において着色コートは図の上側に
見える面に施され,裏側の面には施されていない。
第2図は,第1図の装飾パネル建材を用いて壁面を装飾
する使用状態の例示したものである。図示のように同一
寸法の本発明のパネル建材5を上下左右隣接して壁面に
沿って設置することによって大きな壁面を覆う。そのさ
い壁下地材6を施設し,この下地材6の位置で隣りあう
パネル建材5を接合する。より具体的には,各パネル建
材5の下縁または上縁が位置する部分に壁下地材6を水
平方向に張り渡し,この壁下地材6に各パネル建材5を
固定する。
する使用状態の例示したものである。図示のように同一
寸法の本発明のパネル建材5を上下左右隣接して壁面に
沿って設置することによって大きな壁面を覆う。そのさ
い壁下地材6を施設し,この下地材6の位置で隣りあう
パネル建材5を接合する。より具体的には,各パネル建
材5の下縁または上縁が位置する部分に壁下地材6を水
平方向に張り渡し,この壁下地材6に各パネル建材5を
固定する。
第3図にこの装飾パネル建材5の固定状態を示す。壁素
材7に対して予め定められた位置に水平方向に固定され
た棒状の下地材6に,各装飾パネル建材5の上下の張り
出し片を位置させる。この位置における固定状態の例を
第4図に拡大して示したが,この図に見られるように,
一方のパネルの張り出し片3aと他方のパネルの張り出し
片3bとを下地材6の上で重ね,この重ね部分をタッピン
グビス8の打ち込みによって固定する。そのさい,各パ
ネルのベース面1が同じ平面に整合するように,一方の
側片2aと他方の側片2bとはパネルの厚みに相当する長さ
だけ,その長さを相違させてある。一方の側片2a,他方
の側片2bおよび張り出し片3bとで形成される溝は,装飾
面における一つの模様を形成するが,必要に応じてコー
キング9をこの溝に取付ける。第5図は,第4図のコー
キングに代えて,該溝にベース面1と同様の着色コート
をもつチャンネル10を嵌め込んだ例を示す。この場合,
側片2a,2bをベース面1に対して90度を若干越える角度
をもって曲げ加工しておくとチャンネル10の抜け落ちが
防止できる底拡がりの溝を形成させることができる。
材7に対して予め定められた位置に水平方向に固定され
た棒状の下地材6に,各装飾パネル建材5の上下の張り
出し片を位置させる。この位置における固定状態の例を
第4図に拡大して示したが,この図に見られるように,
一方のパネルの張り出し片3aと他方のパネルの張り出し
片3bとを下地材6の上で重ね,この重ね部分をタッピン
グビス8の打ち込みによって固定する。そのさい,各パ
ネルのベース面1が同じ平面に整合するように,一方の
側片2aと他方の側片2bとはパネルの厚みに相当する長さ
だけ,その長さを相違させてある。一方の側片2a,他方
の側片2bおよび張り出し片3bとで形成される溝は,装飾
面における一つの模様を形成するが,必要に応じてコー
キング9をこの溝に取付ける。第5図は,第4図のコー
キングに代えて,該溝にベース面1と同様の着色コート
をもつチャンネル10を嵌め込んだ例を示す。この場合,
側片2a,2bをベース面1に対して90度を若干越える角度
をもって曲げ加工しておくとチャンネル10の抜け落ちが
防止できる底拡がりの溝を形成させることができる。
第6図は,一方の辺では前例で示したのと同様の側片2a
および張り出し片3aを有しているが,これに対向する他
方の辺では,辺に沿って90度曲げ加工が4箇所施された
別形状の曲げ加工部をもつ本発明に従う装飾パネル建材
の例を示したものである。すなわち,他方の辺において
はベース面1から裏側に直角方向に90度曲げされた側片
11bと,この側片11bからベース面1に沿って内側に90度
曲げされた内曲げ片12bと,この内曲げ片12bから側片11
bと同方向に90度曲げされた第二側片13bと,この第二側
片13bからベース面1と同じ方向に90度曲げされた張り
出し片14bとからなっている。張り出し片14bは側片11b
よりも側方に伸び出しており,張り出し片14bと内曲げ
片12bとの間の間隙はパネル厚みに等しいか,これより
若干大きくしてある。このように構成した装飾パネル建
材は,これを壁または天井に取付けるさいに,前例のよ
うなパネル同士の間の溝を実質上作ることなく簡単に取
付けることができる。すなわち第6図に示すように,下
地板15に対して,張り出し片14bをビス16によって固定
する。張り出し片14bは側片11bよりも外方に伸び出して
いるので,この伸び出した部分でビス止めすればよい。
そして他方のパネルの張り出し片3aを,このビス止めさ
れた一方のパネルの張り出し片14bと内曲げ片12bとの間
隙に挿入する(第6図の矢印の方向に挿入する)。この
挿入によって一方のパネルの側片11bと他方のパネルの
側片2aとを隙間なく接合することができる。
および張り出し片3aを有しているが,これに対向する他
方の辺では,辺に沿って90度曲げ加工が4箇所施された
別形状の曲げ加工部をもつ本発明に従う装飾パネル建材
の例を示したものである。すなわち,他方の辺において
はベース面1から裏側に直角方向に90度曲げされた側片
11bと,この側片11bからベース面1に沿って内側に90度
曲げされた内曲げ片12bと,この内曲げ片12bから側片11
bと同方向に90度曲げされた第二側片13bと,この第二側
片13bからベース面1と同じ方向に90度曲げされた張り
出し片14bとからなっている。張り出し片14bは側片11b
よりも側方に伸び出しており,張り出し片14bと内曲げ
片12bとの間の間隙はパネル厚みに等しいか,これより
若干大きくしてある。このように構成した装飾パネル建
材は,これを壁または天井に取付けるさいに,前例のよ
うなパネル同士の間の溝を実質上作ることなく簡単に取
付けることができる。すなわち第6図に示すように,下
地板15に対して,張り出し片14bをビス16によって固定
する。張り出し片14bは側片11bよりも外方に伸び出して
いるので,この伸び出した部分でビス止めすればよい。
そして他方のパネルの張り出し片3aを,このビス止めさ
れた一方のパネルの張り出し片14bと内曲げ片12bとの間
隙に挿入する(第6図の矢印の方向に挿入する)。この
挿入によって一方のパネルの側片11bと他方のパネルの
側片2aとを隙間なく接合することができる。
以上の例に見られるように,本発明の壁や天井などのフ
ラットな面を装飾する装飾パネル建材は何れも辺部に90
度曲げ加工が施されている。そして,その曲げ加工部を
含むその外表面に,本発明に従うドライコーティング皮
膜の着色コートが施されたものである。
ラットな面を装飾する装飾パネル建材は何れも辺部に90
度曲げ加工が施されている。そして,その曲げ加工部を
含むその外表面に,本発明に従うドライコーティング皮
膜の着色コートが施されたものである。
第7〜8図は,I型鋼の鉄骨17を本発明の装飾パネル建材
18で被覆した例を示す。この場合にも,先に説明したの
と同様の90度曲げ部19a,19bがその辺部に形成される。
この90度曲げ部19a,19bにおいては,第4〜5図で説明
したのと同様の側片および張り出し片が形成されてい
る。
18で被覆した例を示す。この場合にも,先に説明したの
と同様の90度曲げ部19a,19bがその辺部に形成される。
この90度曲げ部19a,19bにおいては,第4〜5図で説明
したのと同様の側片および張り出し片が形成されてい
る。
第9図は、断面が方向のコンクリート製の柱20を本発明
の同形の4枚の曲がり装飾パネル建材21で被覆する例を
示し,第10図は該柱20を本発明の同形の4枚のフラット
な装飾パネル建材22と,本発明の同形の4個のコーナー
用装飾パネル建材23を用いて被覆する例を示す。これら
の装飾パネル建材21,22および23はいずれもその辺部に9
0度曲げ加工部を有しており,これらの90度曲げ加工部
は,第4〜5図で説明したのと同様の側片および張り出
し片が形成されていることが理解されるであろう。
の同形の4枚の曲がり装飾パネル建材21で被覆する例を
示し,第10図は該柱20を本発明の同形の4枚のフラット
な装飾パネル建材22と,本発明の同形の4個のコーナー
用装飾パネル建材23を用いて被覆する例を示す。これら
の装飾パネル建材21,22および23はいずれもその辺部に9
0度曲げ加工部を有しており,これらの90度曲げ加工部
は,第4〜5図で説明したのと同様の側片および張り出
し片が形成されていることが理解されるであろう。
第11図は,本発明の装飾パネル建材が有している前述の
90度曲げ加工部を拡大して示したものである。第11図に
おいて,25はステンレス鋼板基材,26は本発明に従う着色
ドライコートを示している。ステンレス鋼板基材25の片
面に着色ドライコート26を施した板を90度曲げするさい
に,着色ドライコート26が外コーナとなる外曲げ部分を
B部に,そして,内コーナとなる内曲げ部分をC部に示
し,これらの部分をそれぞれ第12図および第13図に拡大
して図解的に示した。外曲げのB部では着色ドライコー
ト26に引張応力が作用するので第12図に示すように微少
なクラック27が入りやすく,また内曲げC部では着色ド
ライコート26に圧縮応力が作用するので第13図に示すよ
うに表面に微細な雛28に似た剥離現象が生じやすい。
90度曲げ加工部を拡大して示したものである。第11図に
おいて,25はステンレス鋼板基材,26は本発明に従う着色
ドライコートを示している。ステンレス鋼板基材25の片
面に着色ドライコート26を施した板を90度曲げするさい
に,着色ドライコート26が外コーナとなる外曲げ部分を
B部に,そして,内コーナとなる内曲げ部分をC部に示
し,これらの部分をそれぞれ第12図および第13図に拡大
して図解的に示した。外曲げのB部では着色ドライコー
ト26に引張応力が作用するので第12図に示すように微少
なクラック27が入りやすく,また内曲げC部では着色ド
ライコート26に圧縮応力が作用するので第13図に示すよ
うに表面に微細な雛28に似た剥離現象が生じやすい。
本発明者らは,ポンチとダイスを用いて本発明に従う装
飾パネル建材の90度外曲げおよび内曲げ試験を数多く行
った。その結果,着色ドライコートの表面にビニールシ
ートを被せて曲率3mmで90度曲げを行った場合に,厚み
1.5mmのSUS304鋼の表面に形成した着色ドライコートの
厚みが3μm以下であればSUS304鋼基板にまで貫通する
ようなクラックも剥離も着色ドライコートには発生しな
かった。そして,内曲げ部および外曲げ部に対して接着
テープを用いた着色ドライコートの剥離試験並びに耐食
試験を数多く行ったが,SUS304鋼基板に通ずるようなク
ラックが存在しない場合には,塗装処理品および化成処
理品のような延性の良い着色コートの同じ曲げ加工部に
比べて何ら遜色のない成績を示すことがわかった。
飾パネル建材の90度外曲げおよび内曲げ試験を数多く行
った。その結果,着色ドライコートの表面にビニールシ
ートを被せて曲率3mmで90度曲げを行った場合に,厚み
1.5mmのSUS304鋼の表面に形成した着色ドライコートの
厚みが3μm以下であればSUS304鋼基板にまで貫通する
ようなクラックも剥離も着色ドライコートには発生しな
かった。そして,内曲げ部および外曲げ部に対して接着
テープを用いた着色ドライコートの剥離試験並びに耐食
試験を数多く行ったが,SUS304鋼基板に通ずるようなク
ラックが存在しない場合には,塗装処理品および化成処
理品のような延性の良い着色コートの同じ曲げ加工部に
比べて何ら遜色のない成績を示すことがわかった。
以下に,本発明者らが製造した本発明に従う装飾パネル
建材の代表例を述べる。
建材の代表例を述べる。
通常のSUS304のステンレス鋼板(厚さ1.5mmで300mm×30
0mmの面積を有したブライトアニーリング仕上げ品)を
脱脂洗浄したうえ,長さ2880mm×高さ1130mm×幅182mm
の内容積を有するスパッタリング装置内にセットし,タ
ーゲットとして50%Ti−50%Alの合金を使用し,約2×
10-4Torr.の真空を維持しつつ,Arを240ml/minの一定の
流量で,そしてN2ガスを20〜200ml/minの範囲で変化さ
せて,交流電圧−520Vの条件下で約0.3μmの厚みをも
つドライコーティング皮膜を該ステンレス鋼板の表面に
形成させた。また,前記の例のほか,CnHmガスを25ml/mi
nの流量で追加した例も実施した。
0mmの面積を有したブライトアニーリング仕上げ品)を
脱脂洗浄したうえ,長さ2880mm×高さ1130mm×幅182mm
の内容積を有するスパッタリング装置内にセットし,タ
ーゲットとして50%Ti−50%Alの合金を使用し,約2×
10-4Torr.の真空を維持しつつ,Arを240ml/minの一定の
流量で,そしてN2ガスを20〜200ml/minの範囲で変化さ
せて,交流電圧−520Vの条件下で約0.3μmの厚みをも
つドライコーティング皮膜を該ステンレス鋼板の表面に
形成させた。また,前記の例のほか,CnHmガスを25ml/mi
nの流量で追加した例も実施した。
得られた建材のドライコーティング皮膜の色調を,スガ
試験機株式会社製のSM−4カラーアカライザーを用いて
測定し,N2流量と色調との関係をHunter色差表示方式で
あるL,a,b表示のうち,aとbの特性図によって表示し
(L値:50〜60),第14図の結果を得た。測色は300mm×
300mmの面積をランダムに10点選んで行ったものであ
る。10点測色での色差Fは±0.5以内にあった。
試験機株式会社製のSM−4カラーアカライザーを用いて
測定し,N2流量と色調との関係をHunter色差表示方式で
あるL,a,b表示のうち,aとbの特性図によって表示し
(L値:50〜60),第14図の結果を得た。測色は300mm×
300mmの面積をランダムに10点選んで行ったものであ
る。10点測色での色差Fは±0.5以内にあった。
第14図から明らかなように,ブロンズ,レッド,ブル
ー,グリーン,の各種の色調が得られ,これはN2ガス流
量と密接に関係していることがわかる。そしてCnHmガス
を追添した場合にはブラック色が得られた。以上の代表
例のほかにもN2ガス流量を更に微調整し,多数の建材を
製造したが,N2ガス流量の調整だけで(さらにはN2ガス
流量とCnHmガス流量の調整で)殆どの種類の色調を発色
させることができた。
ー,グリーン,の各種の色調が得られ,これはN2ガス流
量と密接に関係していることがわかる。そしてCnHmガス
を追添した場合にはブラック色が得られた。以上の代表
例のほかにもN2ガス流量を更に微調整し,多数の建材を
製造したが,N2ガス流量の調整だけで(さらにはN2ガス
流量とCnHmガス流量の調整で)殆どの種類の色調を発色
させることができた。
得られた各着色パネルの4辺を第1図に示すような形状
に曲率半径3mmで90度曲げ加工した。内曲げ部および外
曲げ部とも基板に通ずるようなクラックは発生しなかっ
た。さらに,得られた装飾パネル建材について高温変色
試験,耐摩耗試験,耐指紋試験を実施した。
に曲率半径3mmで90度曲げ加工した。内曲げ部および外
曲げ部とも基板に通ずるようなクラックは発生しなかっ
た。さらに,得られた装飾パネル建材について高温変色
試験,耐摩耗試験,耐指紋試験を実施した。
高温変色試験の結果では,ブロンズ色のものが最も成績
がよく,大気中で500℃に20時間連続加熱しても変色し
なかった。最も成績の悪いものはブラック色のもので,
それでも500℃に1時間連続加熱した状態では変色せず,
20時間加熱したものにおいてやや色がくすんだ程度であ
る。その他のものはこの中間の成績を示した。
がよく,大気中で500℃に20時間連続加熱しても変色し
なかった。最も成績の悪いものはブラック色のもので,
それでも500℃に1時間連続加熱した状態では変色せず,
20時間加熱したものにおいてやや色がくすんだ程度であ
る。その他のものはこの中間の成績を示した。
耐摩耗試験は,装飾パネル建材のベース面をSiC粒子を
用いた#400および#500の紙やすり用いて荷重200gfで1
00回こすることによって評価した。いずれの場合も,ど
の装飾パネル建材にも目視できるような疵は見られなか
った。しかし,ブルー色のものはブラック色およびブラ
ウン色のものに比べるとわずかに疵がついているように
も見えたが明瞭なものではなかった。
用いた#400および#500の紙やすり用いて荷重200gfで1
00回こすることによって評価した。いずれの場合も,ど
の装飾パネル建材にも目視できるような疵は見られなか
った。しかし,ブルー色のものはブラック色およびブラ
ウン色のものに比べるとわずかに疵がついているように
も見えたが明瞭なものではなかった。
耐指紋性試験は,各試料の表面に5人の指を押し付けて
その指紋の目立ちやすさを評価したが,この結果各異な
る色の建材において色の差による指紋の目立ちやすさに
は相違はなかった。指紋は乾いた布で簡単に除去され
た。なお,SUS304鋼の表面仕上げをヘアーライン仕上げ
したものに着色ドライコートを施したものは鏡面仕上げ
したものに着色ドライコートを施したものに比べて指紋
が目立ちにくいこともわかった。
その指紋の目立ちやすさを評価したが,この結果各異な
る色の建材において色の差による指紋の目立ちやすさに
は相違はなかった。指紋は乾いた布で簡単に除去され
た。なお,SUS304鋼の表面仕上げをヘアーライン仕上げ
したものに着色ドライコートを施したものは鏡面仕上げ
したものに着色ドライコートを施したものに比べて指紋
が目立ちにくいこともわかった。
第1図は本発明の装飾パネル建材の代表的な形状を示す
斜視図,第2図は第1図の装飾パネル建材によって装飾
壁を構成する例を示す斜視図,第3図は第2図の装飾壁
の一部断面を示す拡大した図,第4図は第3図のA部の
拡大図,第5図は第4図とは異なる接合例を示す第4図
同様の断面図,第6図は本発明に従う装飾パネル建材の
他の接合例を示す部分断面図,第7図は本発明に従う装
飾パネル建材を用いて装飾柱を構成する例を示す斜視
図,第8図は第7図の装飾柱の横断面図,第9図は本発
明に従う装飾パネル建材を用いて装飾柱を構成する他の
例を示す略断面図,第10図は本発明に従う装飾パネル建
材を用いて装飾性を構成する更に他の例を示す略断面
図,第11図は本発明の装飾パネル建材の曲げ片部分を拡
大して示した断面図,第12図は第11図のB部の拡大断面
図,第13図は第11図のC部の拡大断面図,そして第14図
はスパッタリング法によって本発明の着色コートを施す
さいに,スパッタリング装置に導入する窒素ガスと炭化
水素ガスの流量と得られる着色コートの着色との関係を
示す図である。 1……本発明の装飾パネル建材のベース面, 2……本発明の装飾パネル建材の側片, 3……本発明の装飾パネル建材の張り出し片, 5……本発明の装飾パネル建材, 25……ステンレス鋼板基材, 26……着色ドライコート。
斜視図,第2図は第1図の装飾パネル建材によって装飾
壁を構成する例を示す斜視図,第3図は第2図の装飾壁
の一部断面を示す拡大した図,第4図は第3図のA部の
拡大図,第5図は第4図とは異なる接合例を示す第4図
同様の断面図,第6図は本発明に従う装飾パネル建材の
他の接合例を示す部分断面図,第7図は本発明に従う装
飾パネル建材を用いて装飾柱を構成する例を示す斜視
図,第8図は第7図の装飾柱の横断面図,第9図は本発
明に従う装飾パネル建材を用いて装飾柱を構成する他の
例を示す略断面図,第10図は本発明に従う装飾パネル建
材を用いて装飾性を構成する更に他の例を示す略断面
図,第11図は本発明の装飾パネル建材の曲げ片部分を拡
大して示した断面図,第12図は第11図のB部の拡大断面
図,第13図は第11図のC部の拡大断面図,そして第14図
はスパッタリング法によって本発明の着色コートを施す
さいに,スパッタリング装置に導入する窒素ガスと炭化
水素ガスの流量と得られる着色コートの着色との関係を
示す図である。 1……本発明の装飾パネル建材のベース面, 2……本発明の装飾パネル建材の側片, 3……本発明の装飾パネル建材の張り出し片, 5……本発明の装飾パネル建材, 25……ステンレス鋼板基材, 26……着色ドライコート。
Claims (8)
- 【請求項1】基材がステンレス鋼板からなり,この基材
ステンレス鋼板の少なくとも一方の表面に着色コートが
被覆され,そして,該基材と該着色コートの全厚みが90
度以上の曲げ角度をもって一体的に曲げ加工された曲げ
部を有している,建物内外の壁,柱,天井,床,扉,手
すり,ついたてまたはこれらに類するものの表面を覆っ
て装飾するのに使用される装飾パネルにおいて, 該着色コートの皮膜が,30〜60at.%のチタニウム,30〜6
0at.%のアルミニウム,およびN(at.%)/〔Ti(at.
%)+Al(at.%)〕の比が0.6〜1.0の範囲の窒素から
実質上なる厚みが5μm以下の薄層であり, この薄層皮膜がスパッタリング法を用いて該ステンレス
鋼板基材の表面に被覆されたものであり,チタンとアル
ミニウムの窒化物が該皮膜中に渾然一体となって形成さ
れていることを特徴とする装飾パネル建材。 - 【請求項2】着色コートの皮膜は,厚みが0.1μm以上
3μm以下の薄層である特許請求の範囲第1項記載の装
飾パネル。 - 【請求項3】着色コートの皮膜は,凹凸模様を形成した
ステンレス鋼板表面に形成されたものである特許請求の
範囲第1項記載の装飾パネル建材。 - 【請求項4】着色コートの皮膜は,鏡面仕上げしたステ
ンレス鋼板表面に形成されたものである特許請求の範囲
第1項記載の装飾パネル建材。 - 【請求項5】基材がステンレス鋼板からなり,この基材
ステンレス鋼板の少なくとも一方の表面に着色コートが
被覆され,そして,該基材と該着色コートの全厚みが90
度以上の曲げ角度をもって一体的に曲げ加工された曲げ
部を有している,建物内外の壁,柱,天井,床,扉,手
すり,ついたてまたはこれらに類するものの表面を覆っ
て装飾するのに使用される装飾パネルにおいて, 該着色コートの皮膜が,30〜60at.%のチタニウム,30〜6
0at.%のアルミニウム,N(at.%)/〔Ti(at.%)+Al
(at.%)〕の比が0.6〜1.0の範囲の窒素,およびC(a
t.%)/〔Ti(at.%)+Al(at.%)〕の比が0.25以下
の炭素から実質上なる厚みが5μm以下の薄層であり, この薄層皮膜がスパッタリング法を用いて該ステンレス
鋼板基材の表面に被覆されたものであり,チタンとアル
ミニウムの炭窒化物が該皮膜中に渾然一体となって形成
されていることを特徴とする装飾パネル建材。 - 【請求項6】着色コートの皮膜は,厚みが0.1μm以上
3μm以下の薄層である特許請求の範囲第5項記載の装
飾パネル建材。 - 【請求項7】着色コートの皮膜は,凹凸模様を形成した
ステンレス鋼板表面に形成されたものである特許請求の
範囲第5項記載の装飾パネル建材。 - 【請求項8】着色コートの皮膜は,鏡面仕上げしたステ
ンレス鋼板表面に形成されたものである特許請求の範囲
第5項記載の装飾パネル建材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63098376A JPH0784641B2 (ja) | 1987-04-23 | 1988-04-22 | 装飾パネル建材 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10029687 | 1987-04-23 | ||
| JP62-100296 | 1987-04-23 | ||
| JP63098376A JPH0784641B2 (ja) | 1987-04-23 | 1988-04-22 | 装飾パネル建材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6421155A JPS6421155A (en) | 1989-01-24 |
| JPH0784641B2 true JPH0784641B2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=26439558
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63098376A Expired - Lifetime JPH0784641B2 (ja) | 1987-04-23 | 1988-04-22 | 装飾パネル建材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0784641B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03180963A (ja) * | 1989-12-08 | 1991-08-06 | Hitachi Ltd | 計画作成支援システムおよびこれを基にしたスケジューリングシステム |
| CN104805951A (zh) * | 2015-05-07 | 2015-07-29 | 马钢(集团)控股有限公司 | 高耐腐蚀性建筑用彩涂板及其制备方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6256565A (ja) * | 1985-09-06 | 1987-03-12 | Mitsubishi Metal Corp | 耐摩耗性のすぐれた表面被覆硬質部材 |
| JPS62199764A (ja) * | 1986-02-27 | 1987-09-03 | Natl Res Inst For Metals | 金属間化合物Tial基合金材料の表面改質法 |
-
1988
- 1988-04-22 JP JP63098376A patent/JPH0784641B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6421155A (en) | 1989-01-24 |
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