JPH0784820B2 - 膜構造に於ける膜材引裂部の仮補修法 - Google Patents

膜構造に於ける膜材引裂部の仮補修法

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JPH0784820B2
JPH0784820B2 JP18411587A JP18411587A JPH0784820B2 JP H0784820 B2 JPH0784820 B2 JP H0784820B2 JP 18411587 A JP18411587 A JP 18411587A JP 18411587 A JP18411587 A JP 18411587A JP H0784820 B2 JPH0784820 B2 JP H0784820B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は膜構造に於ける膜材引裂部の仮補修法に関す
る。
「従来の技術」 膜構造の屋根は不測の事故などで破損することがある。
空気膜構造においては特にデフレートからインフレート
(送風して屋根を持ち上げる)への移行の際に破損が生
じやすいことが知られている。このような破損による引
裂きを放置すると張力が加わった時そこから引裂きが進
展し更に拡大する恐れがあるので、適切な補修を行なう
必要がある。従来は、これを工場に於ける膜製造工程に
於ける膜単位体継なぎ技術を小型化して現場に持ち込ん
で行っている。
すなわち、所定大の膜の工場に於ける製造は膜単位体相
互継なぎ部に接着剤のフッ素系樹脂テープを介装のう
え、長尺アイロンを当てて加熱し該フッ素系樹脂テープ
を溶かして接続してなされる。そこで、第5図a〜cに
示す如く短寸化された持ち運び可能なアイロン1が製作
された。
a,b図は正,側面図,c図は俯瞰図である。図中2はハン
ドル,3は断熱材,4はウエイト,5は断熱材,6は熱板,7はコ
ントローラーで7aが温度表示,7bがタイマーを夫々示
す。
そして、第6図a,bに示す如く膜8の引裂き9の周辺を
囲繞してフッ素樹脂テープ10を貼り付け、さらにその上
に膜8と同じ膜材のパッチ11を当て、その上から前記の
アイロン1を当てて間にはさんだフッ素樹脂テープ10を
溶かし一体化する。この方法によれば基材と同等程度の
引張強度が得られ、しかも気密性・水密性が確保でき
る。
「発明が解決しようとする問題点」 しかるに、叙上手段にあっては以下列挙の難点がある。
1)専用の熱溶着用アイロンが必要である。
2)補修開始までの準備に時間を要する (電源の確保,アイロンの温度安定までの待ち時間な
ど)。
3)作業にはある程度の熟練が必要。
つまり、周辺やアイロンの温度により1分から5分間程
度の加熱時間が必要で、加熱後は速やかにパッチを丸め
た布きれでこすりつけて確実に圧着させる必要があり、
大きな補修の場合にはシール部に確実に圧力がかかるよ
う補修箇所の内側に支えを当ててパッチ部分を絶縁し、
熱が裏側から逃げるのを防止しなければならない。
したがって、補修としては完壁になされるが迅速性に欠
け、不測の事故やインフレート過程での破損等の応急処
置には適していない。
よって、叙上の本格的補修までの継なぎとして、迅速性
ある仮補修が提供されるならば、応急的に引裂部のそれ
以上の引裂きを阻止しつつ膜材可動を停止することなく
済む訳であり好適である。
「問題点を解決するための手段」,「作用」 本発明は叙上の要請に鑑みなされたものでその要旨とす
るところは、それ自体では引裂部に股って貼り付けされ
ても引裂伝播に抵抗する強度を有しないガムテープの表
面に、ポリエチレンクロス補強になる塩ビシート等の適
宜有抵抗強度シートを、接着剤にて一体的に接着してな
る補強シートの当該ガムテープの接着面に、シアノアク
リレート等を主成分とする瞬間接着剤を塗布してから、
予じめ表面処理を施こした膜材引裂部にこれを股ぐ態様
に貼付するとして、アイロンの持ち込み、困難な接着効
果を奏するための熟練作業,接着部の固化時間待ち等を
全て解消した迅速仮補修法を提供した点にある。
「実施例」 以下、これを図に基づいて詳細に説明する。
第1図a〜eは本発明法の手順説明図で、図はガムテー
プ両端に有抵抗強度シート非覆着部を確保した場合を示
す。
図中12はガムテープで、これはそれ自体では引裂部に股
って貼付されて引裂伝播に抵抗する強度は無い。当該ガ
ムテープ12の表面(非接着層側)12aに例えばポリエチ
レンクロス補強になる塩ビシート等の適宜引裂伝播に抵
抗し得るシート13を接着剤にて一体的に接着して補強シ
ート14を構成する(a図)。
尚、この際ガムテープ12の両端に図示の如く、故意にシ
ート13の非覆着部12b,12bを確保することにより、当該
部での仮止め作用により後述の如く貼付作業から開放さ
れる。
補強シート14が貼付される引裂き9部の膜8面を清掃す
る。
膜材が難接着性のテフロンコーティング膜材の場合は表
面処理(粗面加工)15を行なう(b図)。
ガムテープ12の裏面(接着層側)12cの該シート13相当
部に例えばシアノアクリレート等を主成分としたところ
の瞬間接着剤16を塗布する(c図)。
補強シート14を直ちに引裂き9部を股ぐ態様に貼付して
瞬間接着剤16を硬化させる(d図)。
硬化時間は約1〜2分程度要するが、該非覆着部12b,12
bがある場合には、これが仮止めとなって補強シート14
を変位させないので硬化するまで保持しなければならな
い拘束から開放される。
硬化後に該非覆着部12b,12bを切除する(e図)。尚、
叙上の如く本発明は瞬間接着剤とガムテープの粘着層と
を併用している。これは瞬間接着剤が早期に強度を発現
するためには薄く塗布することが必要だが、大面積の場
合は接着面のなじみが悪く接着は不可能であるが、一
方、ガムテープの粘着剤に塗布した場合は膜材とのなじ
みが良好となり充分な接着力が得られるとの知見に由
る。
尚、叙上補修法はあくまで緊急用であり、短期間の間に
第6図に紹介の熱溶着による本補修が施されることを前
提とするもので、同図に示されるパッチ11は本発明の仮
補修部を撤去することなく存置させて覆着されることと
なるものである。
次に本発明に於いての各種データを提示する。
第2図は本発明の補強シート14と膜(フッ素樹脂コーテ
ィングしたガラスクロス)8との間の接着効果を調べた
ピーリング試験の説明図で、その結果は既述の熱溶着時
の強度が2.5〜3.0kg/cmに対して1.0kg/cmであった。
かかる接着効果を引裂き部に適用した場合の結果は次の
通りである。
すなわち、第3図,第4図にそのせん断引張強度試験説
明図,引裂強度説明図を夫々示す。
同図要領による結果は次表の如くであった。
同表からわかるように、本補修方法によれば緊急時仮補
修として充分な接着力と補強効果が得られる。
「発明の効果」 以上の如く本発明が提供する仮補修法にあっては以下列
挙の諸効果が奏され極めて好適である。
1) 緊急時の仮補修が短時間かつ容易に行なえる。
2) 特殊な材料・器具を必要としない。
3) 熟練を必要としない。
【図面の簡単な説明】
第1図a〜eは本発明法の手順説明図、第2図,第3
図,第4図は本発明法に係わる各種試験要領説明図、第
5図a〜cは従来法に於いて使用されるフッ素樹脂テー
プ加熱溶着用アイロンの正,側面図,俯瞰図、第6図a,
bは従来の補修法を示す平面図,縦断面図である。 1……アイロン、2……ハンドル、3……断熱材、4…
…ウエイト、5……断熱材、6……熱板、7……コント
ローラー、7a……温度表示、7b……タイマー、8……
膜、9……引裂き、10……フッ素樹脂テープ、11……パ
ッチ、12……ガムテープ、12a……表面、12b……非覆着
部、12c……裏面、13……シート、14……補強シート、1
5……表面処理、16……瞬間接着剤。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それ自体では引裂部に股って貼り付けされ
    ても引裂伝播に抵抗する強度を有しないガムテープの表
    面に、ポリエチレンクロス補強になる塩ビシート等の適
    宜有抵抗強度シートを、接着剤にて一体的に接着してな
    る補強シートの当該ガムテープの接着面に、シアノアク
    リレート等を主成分とする瞬間接着剤を塗布してから、
    予じめ表面処理を施こした膜材引裂部にこれを股ぐ態様
    に貼付するとしてなることを特徴とする膜構造に於ける
    膜材引裂部の仮補修法。
  2. 【請求項2】ガムテープ両端に確保した有抵抗強度シー
    ト非覆着部にて仮止めつつ補強シートの貼付をするとし
    た特許請求の範囲第1項記載の膜構造に於ける膜材引裂
    部の仮補修法。
JP18411587A 1987-07-23 1987-07-23 膜構造に於ける膜材引裂部の仮補修法 Expired - Fee Related JPH0784820B2 (ja)

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