JPH0787897A - 冷菓製造機 - Google Patents

冷菓製造機

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JPH0787897A
JPH0787897A JP5238453A JP23845393A JPH0787897A JP H0787897 A JPH0787897 A JP H0787897A JP 5238453 A JP5238453 A JP 5238453A JP 23845393 A JP23845393 A JP 23845393A JP H0787897 A JPH0787897 A JP H0787897A
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謹爾 橋爪
Masaki Otani
雅樹 大谷
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真弘 手塚
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 小タンク8内の圧縮空気を冷凍シリンダ3に
供給する空気供給路18と、小タンク8内の原料6を冷
凍シリンダ3に供給する原料供給路19とが並設されて
いる。また、連通管17に、小タンク8の内圧が冷凍シ
リンダ3の内圧よりも高いか若しくは等しいときに開弁
状態となる一方、低いときに閉弁状態となる原料逆流防
止弁17aが設けられており、この原料逆流防止弁17
aは、上記の空気供給路18と原料供給路19とを同時
に開閉可能となっている。 【効果】 いわゆるオートリリーフ機構を備えることが
できる。これにより、小タンク8内の原料6の液面高さ
の変化に影響されることなく、オーバーランを、例えば
60〜70%程度に安定的かつ自動的に保つことが容易とな
る。また、オーバーランを安定化させるための構成を簡
素なものとすることができる。従って、風味や口当たり
の良い冷菓を安定かつ安価に供給することが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトクリーム、ある
いはシェーク等のいわゆる冷菓類を製造する冷菓製造機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷菓類を製造する冷菓製
造機には、空気が混入された液状の原料が充填される冷
凍シリンダが設けられており、この冷凍シリンダ内で原
料を冷却して凍結させると共に、上記の冷凍シリンダ内
部には、凍結した原料を冷菓として取り出す操作が行わ
れるときに、上記の原料と空気とを攪拌しながら取出口
方向に送り出すダッシャーが設けられている。一方、上
記の冷凍シリンダ上方には、原料が貯蔵されるミックス
タンクが配設されている。そして、上記のような冷菓の
取り出しが行われて冷凍シリンダ内の原料の充填量が低
下したときには、上記のミックスタンク内の原料が、こ
れに空気が混入された状態で冷凍シリンダに供給される
ようになっている。
【0003】上記のように原料に空気を混入させて冷凍
シリンダに供給するために、例えば実開昭52-27995号公
報記載の装置においては、図9に示すように、ミックス
タンク51の底部と冷凍シリンダ52の上部とを連結す
る連結管53に、円管よりなる原料供給管としてのミッ
クスバルブ54と、このミックスバルブ54に外嵌され
たスリーブ管55とからなる二重管58を上方より嵌挿
させた構成が採用されている。この二重管58は、上下
の各端面が開口し、上端部はミックスタンク51内の原
料(図示せず)の液面高さよりも上方の空間に位置して
いる。一方、ミックスタンク51内の底壁側の所定位置
において、上記の二重管58には、原料供給穴56およ
び連通穴57が穿設されている。
【0004】上記の構成において、冷凍シリンダ52内
から冷菓として原料が取り出され、この冷凍シリンダ5
2内の圧力が低下し、ミックスタンク51と冷凍シリン
ダ52との間に圧力差が生じると、先ず、ミックスバル
ブ54内の原料が冷凍シリンダ52内へと吸い込まれ
る。次いで、ミックスバルブ54内の原料がなくなる
と、二重管58外側の原料が連通穴57・原料供給穴5
6を通してミックスバルブ54内に流入し、冷凍シリン
ダ52に供給される。このとき、ミックスバルブ54の
原料供給穴56は、原料の流量を適度に抑える流通抵抗
として機能するようになっており、また、このように原
料の流量を抑えることにより、原料の流れと共に、ミッ
クスバルブ54の上端部からミックスタンク51内の空
気が冷凍シリンダ52内に流入するようになっている。
これにより、冷凍シリンダ52内には、原料と共に空気
も吸い込まれ、こうして、空気が混入した原料が冷凍シ
リンダ52に供給されるようになっている。
【0005】尚、上記のミックスバルブ54には、例え
ば原料の粘度が異なる場合でもほぼ一定の空気の混入比
率(以下、オーバーランという)を得るための調整が可
能なように、径の異なる原料供給穴56…が周方向に複
数形成されている。上記オーバーランの調整は、スリー
ブ管55を回転させて、このスリーブ管55の連通穴5
7と、原料の粘度に応じて適宜選択された原料供給穴5
6とを合致させるという操作によって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
冷菓製造機では、特にミックスバルブ54の原料供給穴
56を通して原料が供給されるときに、その流量が、原
料供給穴56を挟んだ両側の圧力差に依存する。この場
合、ミックスバルブ54内側はほぼ大気圧、ミックスバ
ルブ54外側は、大気圧に原料の液面高さに応ずる液圧
を加えた圧力であることから、結局、原料の流量は、上
記の液圧に依存する。この結果、風味の良い冷菓が得ら
れるようにオーバーランが適正に初期調整されていて
も、その後の原料の液面高さの変位に応じてオーバーラ
ンに変動を生じる。このため、風味の良い冷菓が安定し
て得られないという問題点を生じている。また、空気が
過剰に冷凍シリンダ52に供給される等して上記のよう
にオーバーランに変動を生じると、例えば原料や空気を
抜き取って再調整する等しなければならず、調整操作が
面倒で手間がかかると共に、原料が無駄になりやすい。
さらに、上記従来の冷菓製造機では、オーバーランを35
〜45%程度にしか設定できないので、口当たりの良い冷
菓を供給することが困難となっている。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、オーバーランを適正に初
期調整するだけで風味や口当たりの良い冷菓を安定かつ
安価に供給することが可能で、しかも、上記のオーバー
ランを安定化させるための構成が簡素な冷菓製造機を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の冷菓製造機は、
上記の課題を解決するために、空気が混入された原料を
冷却し凍結させて冷菓として送出する冷凍シリンダと、
この冷凍シリンダに供給される原料を貯蔵するタンク形
状の原料供給器と、この原料供給器内の原料を冷凍シリ
ンダに供給するため原料供給器内から下方の冷凍シリン
ダへと延びる原料供給管と、原料供給器内の原料の液面
より上方の空間に所定圧力の圧縮空気を供給することに
より原料供給器内を加圧する加圧装置とが設けられ、上
記の原料供給管に、原料供給器内の上記空間を冷凍シリ
ンダ内に連通させる空気供給路と、原料供給器内におけ
る底部側を冷凍シリンダ内に連通させる原料供給路とが
並設されると共に、原料供給管の冷凍シリンダ側端部
に、原料供給器内の圧力が冷凍シリンダ内の圧力よりも
高いか若しくは等しいときに開弁状態となる一方、原料
供給器内の圧力が冷凍シリンダ内の圧力よりも低いとき
に閉弁状態となる原料逆流防止弁が、上記の空気供給路
と原料供給路とを同時に開閉可能に設けられていること
を特徴としている。
【0009】
【作用】上記の構成においては、原料供給器内の原料を
冷凍シリンダに供給する原料供給管と、原料供給器内を
加圧する加圧装置とが設けられており、上記の原料供給
管に、原料供給器内の空間を冷凍シリンダ内に連通させ
る空気供給路と、原料供給器内における底部側を冷凍シ
リンダ内に連通させる原料供給路とが並設されている。
また、原料供給管の冷凍シリンダ側端部に、原料供給器
内の圧力が冷凍シリンダ内の圧力よりも高いか若しくは
等しいときに開弁状態となる一方、原料供給器内の圧力
が冷凍シリンダ内の圧力よりも低いときに閉弁状態とな
る原料逆流防止弁が設けられており、この原料逆流防止
弁は、上記の空気供給路と原料供給路とを同時に開閉可
能となっている。
【0010】このため、冷凍シリンダ内から冷菓が取り
出され、冷凍シリンダ内の圧力が原料供給器内の圧力よ
りも低くなると、原料逆流防止弁が開弁状態となる。よ
って、空気供給路と原料供給路とが同時に開放されるの
で、所定圧力の圧縮空気により、冷凍シリンダ内の冷菓
の取り出しに同期して、空気と原料とが同時に冷凍シリ
ンダに供給される。また、原料が供給される際に、冷凍
シリンダ内に存在する余剰の空気は空気供給路を介して
原料供給器側に排気される。そして、このように冷凍シ
リンダに空気と原料とが供給された後、圧縮空気による
加圧状態が解除されると、冷凍シリンダ内の圧力が原料
供給器内の圧力よりも高くなり、原料逆流防止弁が閉弁
状態となる。よって、空気供給路と原料供給路とが同時
に遮断されて供給が停止される。この結果、例えば原料
供給器内における原料の液面高さが変化しても、原料の
供給量は、原料の液面高さの変化に影響されることな
く、自動的に調整され、常に安定化される。即ち、冷菓
として取り出された原料の量と同量の原料が冷凍シリン
ダに供給され、冷凍シリンダ内には、比率がほぼ一定の
空気と原料とが供給されることとなり、原料に対する空
気の混入比率、即ち、冷菓のオーバーランは、所定の値
に安定的に維持される。
【0011】このように、原料供給管の冷凍シリンダ側
端部に設けられた原料逆流防止弁の開閉動作により、オ
ーバーランの調整操作を自動的に行うこと、即ち、いわ
ゆるオートリリーフ機構を備えることができるので、調
整操作に手間が掛からず、しかも、原料を無駄にするこ
ともない。また、加圧装置により原料供給器内を加圧す
るので、オーバーランを例えば60〜70%程度に設定でき
る。
【0012】これにより、原料供給器内の原料の液面高
さの変化に影響されることなく、オーバーランを一定の
値に保つことが容易となると共に、上記のオーバーラン
を安定化させるための構成を簡素なものとすることがで
きるので、風味や口当たりの良い冷菓を安定かつ安価に
供給することが可能となる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図8に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0014】本実施例にかかる冷菓製造機には、図3に
示すように、筐体としてのケース1内における上方部位
に、ソフトクリームやシェイク等のいわゆる冷菓類の原
料を貯蔵するミックスタンク2が設けられ、このミック
スタンク2は、原料を投入する上面側の投入口2aをケ
ース1の上面の高さ位置にほぼ合わせて配設されてい
る。上記の投入口2aは、タンクカバー2bにて上方か
ら覆われるようになっている。
【0015】一方、ミックスタンク2の下側には、原料
を冷却し凍結させてこれを冷菓として製造する冷凍シリ
ンダ3が設けられている。この冷凍シリンダ3の前端部
(図において左側端部)には、製品としての冷菓を取り
出す製品取出部3aがケース1の前面に突出する構造で
設けられている。この製品取出部3aには、その内部の
製品取出口(図示せず)の開閉を手動操作するためのレ
バー3bが設けられ、また、このレバー3bによる製品
取り出し操作に応じた信号を出力する例えばマイクロス
イッチ等からなる開閉センサ3cが上記のレバー3bに
近接する位置に配設されている。尚、上記のレバー3b
に代えて、製品取出口の開閉をフットペダル等によって
行うように構成することも可能である。
【0016】上記の冷凍シリンダ3の後方には、この冷
凍シリンダ3内で原料を撹拌するダッシャー3e(後述
する)の駆動軸3dが突出しており、この駆動軸3dを
ベルトを介して駆動するモータ4がケース1内の下部後
方位置に設置されている。さらに、上記のケース1内に
は、その底部に圧縮機5が配設されており、また、後部
壁面の上方部位に、送風機5bとフィン状の放熱板5a
とを有する凝縮器5cが配設されている。これら圧縮機
5および凝縮器5cと、さらに、前記ミックスタンク2
および冷凍シリンダ3の各外周に巻装されたコイル状の
蒸発器(図示せず)とが冷媒配管にて環状に接続され
て、上記のミックスタンク2内の原料の予冷および冷凍
シリンダ3内の原料の冷却を行う冷凍装置が構成されて
いる。
【0017】図4に示すように、上記の冷凍シリンダ3
は、ダッシャー3eと駆動軸3dとを連結する仕切り板
3fを有している。冷凍シリンダ3内部は、上記の仕切
り板3fにより前端側と後端側とに大まかに仕切られて
おり、後端側に原料6および空気が供給される一方、冷
凍シリンダ3内における前端側には、牛乳や卵黄や砂糖
類等の混合溶液である原料6を撹拌しながら前面側へと
押し出すヒィリックス(Helix)状の上記ダッシャー3e
が配設されている。このダッシャー3eは、原料6の温
度、および原料6が冷菓となったときにダッシャー3e
に掛かるトルクに応じて、モータ4により間欠的に回転
駆動される。即ち、ダッシャー3eは、原料6の温度が
予め設定された温度以下となり、かつ、上記のトルクが
予め設定された値以上となったときに回転駆動が停止さ
れる一方、製品温度が予め設定された温度よりも高くな
ったときに回転駆動される。さらに、ダッシャー3e
は、製品取出口から冷菓が取り出される際にも回転駆動
される。
【0018】また、上記の冷凍装置は、原料6の温度、
および上記のトルクに応じて間欠的に運転される。即
ち、冷凍装置は、原料6の温度が予め設定された温度以
下となり、かつ、上記のトルクが予め設定された値以上
となったときに停止される一方、製品温度が予め設定さ
れた温度よりも高くなったときに運転される。
【0019】上記の冷凍シリンダ3とその上部のミック
スタンク2とは、後端側で連結管7によって相互に連結
されている。上記のミックスタンク2内には、小タンク
(原料供給器)8がさらに配設されており、よって、ミ
ックスタンク2は二重タンク構造となっている。上記の
小タンク8は、例えば一回毎の冷菓の取り出し量を充分
に賄える程度の原料貯蔵容量を有している。また、小タ
ンク8には、その底部に下方に延びる略円筒状の装着管
9が突設され、この装着管9が前記の連結管7に上方か
ら嵌挿されている。尚、装着管9の外周には、この装着
管9の外周面と連結管7の内周面との間の隙間を通して
のミックスタンク2側と冷凍シリンダ3側との連通を遮
断するニトリルゴムやシリコーンゴム等からなるOリン
グ9b…が複数巻装されている。
【0020】図1および図2に示すように、上記の小タ
ンク8は、上面が開口した有底筒状の容器10にて構成
され、その底壁10aの略中心位置に上方に延びる棒状
のスタッドボルト11が立設されている。このスタッド
ボルト11は、容器10の上方開口部を覆う密閉蓋12
を取り付けるためのもので、密閉蓋12の中心穴に上記
のスタッドボルト11の上端側を下側から貫挿させ、そ
の上方突出端部における雄ねじ部にサムナット12aを
螺着することによって、上記密閉蓋12の取り付けが行
われている。尚、上記密閉蓋12の中心穴とスタッドボ
ルト11との間には、この間の隙間をシールするOリン
グ11aが設けられる一方、容器10の上端縁に沿わせ
て嵌着されている環状パッキン10bで密閉蓋12の外
周側もシールされている。これにより、容器10内を気
密状態とする密閉蓋12の取り付けが行われている。そ
して、小タンク8は、ミックスタンク2内に注入された
原料6の液面が最大高さのとき、液面下に没するものと
なっている。
【0021】上記の密閉蓋12には、後述する原料供給
管13が上方に貫通する開口部が設けられており、この
開口部には、その周縁から上方に突出する密閉構造の空
気導入筒12cが設けられている。そして、この空気導
入筒12c内に原料供給管13が挿入され、開口部から
上方に突出する部分の原料供給管13を覆うようになっ
ている。
【0022】また、容器10の底壁10aから下方に突
設されている前記の装着管9は、その下端側が前記の冷
凍シリンダ3内に位置する長さを有する筒状体を、上記
の底壁10aに例えば蝋付け等することにより形成され
ている。この装着管9は、上端側が上記の容器10内に
開口する一方、下端側が冷凍シリンダ3内に開口してい
る。そして、この装着管9の内部に、ミックスバルブ外
管15とこのミックスバルブ外管15内に貫挿されてい
るミックスバルブ内管16との二重管よりなる原料供給
管13が上方から挿入されている。
【0023】上記のミックスバルブ外管15は、その下
端部が、装着管9の内周面における中途位置に形成され
ている小段差部9cに当接するまで、上記装着管9内に
挿入されている。また、このミックスバルブ外管15
は、装着管9の内周に上記挿入部位がほぼ密嵌状態とな
る外径で形成されている。
【0024】前記のミックスバルブ内管16は、その上
端側の外径が径大に形成され、この径大部16aにおい
て、上記ミックスバルブ外管15の内周面とほぼ密嵌状
態に装着される一方、上記の径大部16aよりも下方
は、ミックスバルブ外管15の内周面との間に空間が生
じるような外径で形成されている。そして、その下端部
が、前記のミックスバルブ外管15の下端面を超えて装
着管9における下端開口部近傍に達するまで挿入されて
いる。また、上記装着管9の下端開口部には、雄ねじ部
9aが形成されており、この雄ねじ部9aには、原料逆
流防止弁17aを内部に備えたほぼ円筒状の連通管17
が螺着されている。この連通管17は、原料供給管13
の下端開口部を前記の冷凍シリンダ3内に連通させてい
る。
【0025】上記の取り付け状態において、ミックスバ
ルブ内管16は、その上端開口部が前記の空気導入筒1
2c内、即ち、密閉蓋12よりも上方の位置、さらに詳
しくは、前記のミックスタンク2内に貯蔵される原料6
の最大液面高さ(図1および図4において二点鎖線で示
す)よりも上方位置に位置する長さ寸法で作製されてい
る。これにより、ミックスバルブ内管16の上端部は、
小タンク8内に流入する原料6の液面よりも上方の空間
に常に位置するものとなっており、このミックスバルブ
内管16における上下に貫通する貫通孔によって、小タ
ンク8内の上部空間を冷凍シリンダ3内に連通させる空
気供給路18が形成されている。
【0026】一方、前記したように、ミックスバルブ内
管16とミックスバルブ外管15との間には空間が設け
られており、この空間を通して、容器10の底部側を冷
凍シリンダ3内に連通させる原料供給路19が形成され
ている。即ち、容器10の底壁10aよりもやや上方の
高さ位置における前記ミックスバルブ外管15の周面に
原料送出穴15aが形成されており、この原料送出穴1
5aを通して容器10内の底部側が原料供給路19に連
通する一方、この原料供給路19の下端側が連通管17
の原料供給穴17bを通して冷凍シリンダ3内に連通し
ている。尚、空気供給路18および原料供給路19の断
面積や、原料供給管13の下端開口部における各供給路
18・19の開口面積比は、特に限定されるものではな
く、例えば原料6の粘度等に応じた最適の断面積や開口
面積比に設定すればよい。
【0027】上記の連通管17の上端側内周には、装着
管9の雄ねじ部9aに対応する雌ねじ部17cが形成さ
れており、連通管17は装着管9に対して着脱自在とな
っている。また、雌ねじ部17cの下方にはOパッキン
17dが挿入されており、連通管17の下端側内周に
は、連通管17内部に挿入された原料逆流防止弁17a
が脱落しないように支持する支持部17eが形成されて
いる。
【0028】尚、上記のように連通管17は装着管9に
対して着脱自在となっているので、冷凍シリンダ3内に
おける連通管17の長さ、即ち、連通管17の下端開口
部の位置を、適宜変更することが可能となっている。そ
して、連通管17の下端開口部の位置を変更することに
より、原料6に対する空気の混入比率(以下、オーバー
ランという)を変更可能となっている。勿論、上記のオ
ーバーランは、後述する圧縮空気の圧力によっても変更
可能である。
【0029】原料逆流防止弁17aは、例えばフッ素樹
脂やポリアセタール等の合成樹脂、シリコーンゴム等の
弾性体、ステンレス等の金属等からなっており、連通管
17の内径よりも小さい径を有する球状に形成されてい
る。そして、原料逆流防止弁17aは、前記の空気供給
路18および原料供給路19の冷凍シリンダ3内への連
通開口部を同時に開放・遮断することが可能となってい
る。即ち、原料逆流防止弁17aは、空気供給路18お
よび原料供給路19内の圧力、即ち小タンク8の内圧が
冷凍シリンダ3の内圧よりも高いか若しくは等しいとき
には、支持部17eに当接するまで下方に移動し、各供
給路18・19の下端開口部を開放状態とする。従っ
て、原料逆流防止弁17aの下方への移動により、連通
管17の内周面との間に隙間が生じ、この隙間を通して
各供給路18・19から原料6や空気が冷凍シリンダ3
内に流入する。一方、小タンク8の内圧が冷凍シリンダ
3の内圧よりも低いときには、原料逆流防止弁17aは
上方に移動してOパッキン17dに密着し、これによ
り、各供給路18・19の冷凍シリンダ3内への連通状
態を遮断して遮蔽状態とする。従って、原料逆流防止弁
17aの上方への移動により、各供給路18・19を通
しての原料6や空気の冷凍シリンダ3内への流入が停止
される。
【0030】尚、原料逆流防止弁17aの形状は、上記
の球状に限定されるものではなく、空気供給路18およ
び原料供給路19の冷凍シリンダ3内への連通開口部を
同時に開放・遮断することが可能な形状であればよく、
例えば円柱状や円錐状、角柱状、角錐状等、種々の形状
であってもよい。また、原料逆流防止弁17aは、上記
の如く上下動を行う際に、バネやゴム等の弾性体を用い
ていないので、耐久性に優れており、長期にわたって安
定した動作を行うことができるものとなっている。
【0031】上記の小タンク8における容器10の底壁
10aには、さらに、例えばシリコーンゴム等からなる
タンクチャッキ20が取り付けられている。このタンク
チャッキ20は、容器10の内外を連通させる貫通穴を
有すると共に底壁10aに嵌着されたリング部20a
と、このリング部20aの端面を容器10の内側から覆
う弁部20bとから構成されている。そして、この弁部
20bは、容器10の内圧が容器10外部の圧力よりも
低い場合には、図に示すようにリング部20aの端面よ
り離れて容器10内外を連通させる開弁状態となる一
方、容器10の内圧の方が高い場合には、リング部20
aの端面に密着して、内外の連通状態を遮断する閉弁状
態で保持される。
【0032】前記のミックスバルブ内管16における径
大部16aの上端部周面には、径方向に突出したキャッ
プ係止部16bが形成されており、このキャップ係止部
16bに、例えば合成樹脂の成形品からなる断面ほぼ逆
U字状のキャップ16dが係止されている。このキャッ
プ16dは、キャップ係止部16bに対して着脱自在と
なっており、後述するように小タンク8の内圧が加圧状
態から大気圧に戻されたときや、冷凍シリンダ3内の余
剰の空気を排気するとき等に、空気供給路18を冷凍シ
リンダ3側から小タンク8側へ逆流して空気供給路18
の上端開口部から飛び散る原料6の飛沫を捕捉するよう
になっている。これにより、前記の空気導入筒12c内
側や空気供給管21(後述する)等が原料6の飛沫で汚
れることが防止される。そして、上記のキャップ係止部
16bには、連通穴16c…が複数設けられており、こ
れら連通穴16c…により、空気導入筒12c内側と空
気供給路18とが連通している。尚、上記のキャップ1
6dの材質や形状、キャップ16dを取り付けるための
構成等は、特に限定されるものではない。
【0033】前記の空気導入筒12cの上端側には、空
気供給管継手12bが取り付けられている。そして、図
1に示すように、上記の空気供給管継手12bに接続さ
れた空気供給管21を通して、圧縮空気を上記の小タン
ク8に供給し得るようになっている。そして、図5に示
すように、上記の圧縮空気は、空気圧縮装置(加圧装
置)22により供給される。
【0034】空気圧縮装置22は、フィルタ22gを備
えた空気圧縮機22aと、空気溜タンク22bと、エア
ーフィルタ22cと、いわゆるマイクロエレッサと称さ
れる油分除去フィルタ22dと、空気圧縮機22aをO
N/OFFする圧力スイッチ22eと、圧力計22hを
備えた圧力調整器22fとで構成されている。フィルタ
22gで埃等が除去された空気は、空気圧縮機22aに
て圧縮され、空気溜タンク22bに一旦溜められる。こ
れにより、例えば空気圧縮機22aの単位時間当たりの
空気圧縮能力が小さい場合においても、小タンク8に圧
縮空気を安定して供給できるようになっている。その
後、空気溜タンク22bに溜められた圧縮空気は、エア
ーフィルタ22cおよび油分除去フィルタ22dを通過
することにより、塵や油分、水分等が除去され、清浄度
が高められる。続いて、この圧縮空気は、圧力調整器2
2fにより所定の圧力、例えば 1.0〜1.2 kg/cm2程度の
圧力に調整される。
【0035】上記の空気圧縮装置22から送り出された
圧縮空気は、給気用電磁弁23aを通して前記の小タン
ク8の空気導入筒12cに供給される。また、空気供給
管21には、三方継手23cを介して排気用電磁弁23
bが接続されている。そして、給気用電磁弁23aを閉
弁状態とし、排気用電磁弁23bを開弁状態とすること
により、小タンク8内は、排気用電磁弁23bを通して
大気に連通されるようになっている。尚、給気用電磁弁
23aおよび排気用電磁弁23bは、後述する電磁弁切
換制御回路部35により、何れか一方が開弁状態のとき
には、他方は必ず閉弁状態となるように制御されてい
る。
【0036】上記の圧縮空気の供給圧力は、空気圧縮装
置22の圧力計22hの表示圧力を見ながら圧力調整器
22fを操作することで調整される。また、圧力スイッ
チ22eは、空気溜タンク22bに溜められた圧縮空気
の圧力が例えば 1.4kg/cm2を越えると空気圧縮機22a
をOFFにする一方、上記圧力が例えば 1.1kg/cm2を下
回るとONにするようになっている。尚、圧力調整器2
2fにより調整される圧縮空気の圧力値や、圧力スイッ
チ22eが動作する圧縮空気の圧力値は、特に限定され
るものではなく、勿論、原料6の種類等に応じて変更可
能である。また、給気用電磁弁23a、排気用電磁弁2
3bおよび三方継手23cを設ける代わりに、これら構
成と同一機能を有する三方弁を設ける構成としてもよ
い。
【0037】上記のような圧縮空気の供給制御を行うた
めに、冷菓製造機は、図6に示すような制御回路32を
備えている。即ち、制御回路32は、前記のダッシャー
3e駆動用のモータ4の電磁開閉器31に接続されてい
る電源供給ラインに、コネクタ37aにて接続されてい
る。上記の電源供給ラインは、空気圧縮装置22内にお
いてメインスイッチ33と圧力スイッチ22eとを介し
て、空気圧縮機22aに接続されている。また、制御回
路32内には、表示ランプ36を備え、電源供給ライン
に接続されて作動する電磁弁切換制御回路部35が設け
られている。そして、前記のレバー3bの操作による製
品取出口の開閉状態に応じた前記開閉センサ3cからの
ON/OFF信号は、コネクタ37bを介して冷菓製造
機全体を制御する本体側制御部(図示せず)と共に、上
記の電磁弁切換制御回路部35にも入力される。そし
て、この入力信号に応じて、電磁弁切換制御回路部35
により、給気用電磁弁23aおよび排気用電磁弁23b
が切り換え制御される。尚、電磁弁切換制御回路部35
は、コネクタ37cを介して上記の本体側制御部に接続
されている。
【0038】尚、上記構成においては、小タンク8は、
原料6の貯蔵容量とその上方の空間とを合わせた合計の
容量が小さいものとなっている。このため、圧縮空気を
供給して小タンク8内を加圧するために必要な圧縮空気
の供給量が少なくて済むようになっている。また、所定
の加圧状態から、小タンク8内を大気圧に戻すときに、
排気用電磁弁23bを通して放出させる圧縮空気の量も
少なくて済む。これにより、小タンク8内の加圧と大気
圧との圧力状態の切り換えが迅速に行われるようになっ
ている。
【0039】次に、上記構成の冷菓製造機における動作
状態について図7を参照しながら以下に説明する。
【0040】先ず、給気用電磁弁23aを閉弁状態と
し、排気用電磁弁23bを開弁状態とした状態で、図1
に示すように、ミックスタンク2内に原料6を供給する
と、容器10のタンクチャッキ20を通して小タンク8
内に原料6が充填されると共に、原料逆流防止弁17a
が開弁状態となっているので、小タンク8内の原料6が
原料供給路19および連通管17を通して冷凍シリンダ
3にも供給される。そして、冷凍シリンダ3に供給され
た原料6の液面が連通管17の下端開口部に達すると、
小タンク8から冷凍シリンダ3への原料6の供給が停止
される。また、小タンク8内外の原料6の液面高さは等
しくなる。尚、冷凍シリンダ3の製品取出部3aにおけ
る製品取出口は閉状態となっている。
【0041】この状態で、図7(a)に示すように、メ
インスイッチ33をONにすると、空気圧縮機22aが
作動し、例えば10秒間経過後、圧縮空気が空気溜タンク
22bに溜められる。次いで、電磁弁切換制御回路部3
5の制御により給気用電磁弁23aが開弁状態とされ、
排気用電磁弁23bが閉弁状態とされると、小タンク8
内が圧縮空気により 1.0〜1.2 kg/cm2程度に加圧され
る。これにより、小タンク8の内圧が外圧よりも高くな
るので、タンクチャッキ20が閉弁状態とされる。ま
た、小タンク8の内圧が冷凍シリンダ3の内圧よりも高
くなるので、原料逆流防止弁17aは開弁状態を維持
し、小タンク8内の空気が空気供給路18および連通管
17を通して冷凍シリンダ3に供給され、冷凍シリンダ
3内の原料6と空気との比率が一定、即ち、予め設定し
たオーバーランとなる。また、小タンク8内から冷凍シ
リンダ3へ供給された分だけ、小タンク8内の原料6の
液面高さは低下する。
【0042】そして、上記の加圧状態を例えば50秒間保
った後、給気用電磁弁23aが閉弁状態とされ、排気用
電磁弁23bが開弁状態とされると、小タンク8内の加
圧状態は解除されて大気圧に戻り、小タンク8の内圧が
冷凍シリンダ3の内圧よりも低くなる。これにより、原
料逆流防止弁17aは冷凍シリンダ3の内圧に押されて
上方に移動して閉弁状態となり、冷凍シリンダ3内は上
記の加圧状態を維持する。一方、小タンク8の内圧は、
小タンク8内外の原料6の液面高さの差に応ずる液圧だ
け外圧よりも低くなるので、タンクチャッキ20が開弁
状態となり、小タンク8内外の原料6の液面高さが同じ
になるまで、タンクチャッキ20を通して小タンク8に
原料6が充填される。尚、空気溜タンク22bには、次
回の動作に備えて圧縮空気が溜められる。
【0043】以上の動作により冷凍シリンダ3への原料
6および空気の仕込みが終了すると、表示ランプ36が
点灯して仕込み終了を表示する。また、冷凍シリンダ3
内の原料6は、上記の冷凍装置により冷却が行われると
共に、ダッシャー3eにより撹拌され、冷凍シリンダ3
の前端部に送り出されて冷菓とされる。そして、冷凍シ
リンダ3に原料6が充填されている状態で、前記の製品
取出部3aからの冷菓の取り出しを待つ待機状態のとき
には、給気用電磁弁23aは閉弁状態を維持し、排気用
電磁弁23bは開弁状態を維持する。また、ダッシャー
3eはモータ4により間欠的に回転駆動される。
【0044】次に、上記の待機状態のときに、図7
(b)に示すように、製品取出部3aのレバー3bが操
作されて製品取出口が開かれ、前記の開閉センサ3cか
らの信号がそれまでのOFFからONに切り換わると、
モータ4の作動によりダッシャー3eが回転駆動され
る。これにより、冷凍シリンダ3内の原料6が撹拌され
ながら製品取出部3aへと送られ、製品取出口を通して
ソフトクリーム等の冷菓として外部に供給される。
【0045】このとき、冷凍シリンダ3内から冷菓を取
り出すことにより、即ち、開閉センサ3cからの信号が
ONに切り換わることにより、上記の電磁弁切換制御回
路部35は、給気用電磁弁23aを開弁状態とし、排気
用電磁弁23bを閉弁状態とする制御を行う。これによ
り、小タンク8内は圧縮空気により再び 1.0〜1.2 kg/c
m2程度に加圧され、小タンク8の内圧が外圧よりも高く
なるので、タンクチャッキ20が閉弁状態とされる。ま
た、小タンク8の内圧が冷菓を取り出された冷凍シリン
ダ3の内圧よりも高くなるので、原料逆流防止弁17a
は開弁状態となり、小タンク8内の原料6および空気が
原料供給路19、空気供給路18および連通管17を通
して冷凍シリンダ3に同時に供給される。このため、冷
凍シリンダ3内の原料6と空気との比率、即ち、オーバ
ーランは、初期に調整された値に保持される。そして、
このような原料6および空気の冷凍シリンダ3への補給
は、冷菓の取り出し期間中、継続して行われるので、冷
凍シリンダ3には、冷菓の取り出し量と等しい量の原料
6および空気が供給される。
【0046】その後、レバー3bが戻されて、冷菓の取
り出しが終了すると、給気用電磁弁23aが閉弁状態と
され、排気用電磁弁23bが開弁状態とされる。これに
より、小タンク8内は大気圧に戻り、小タンク8の内圧
が冷凍シリンダ3の内圧よりも低くなるので、原料逆流
防止弁17aは冷凍シリンダ3の内圧に押されて上方に
移動して閉弁状態となり、冷凍シリンダ3内は加圧状態
を維持する。一方、小タンク8の内圧は、小タンク8内
外の原料6の液面高さの差に応ずる液圧だけ外圧よりも
低くなるので、タンクチャッキ20が開弁状態となり、
タンクチャッキ20を通して小タンク8に原料6が再充
填される。このように、容器10内の加圧と大気圧との
圧力状態の切り換えが迅速に行われるので、冷菓取り出
し時毎の冷凍シリンダ3への原料供給、および、その後
の小タンク8への原料補給を短時間で完了させることが
可能となっている。
【0047】ここで、例えば、冷菓の取り出し期間が長
い場合や、冷菓の取り出し量が多い場合、取り出し速度
が速い場合、オーバーランが小さい場合、ミックスタン
ク2内の原料6の充填量が少ない場合等においては、冷
凍シリンダ3への原料6の供給量が一時的に不足し、冷
凍シリンダ3内に空気が過剰に供給される場合が生じ
る。
【0048】そこで、原料6の供給量の不足分を補い、
安定化させるために、冷菓の取り出しが終了した時点か
ら例えば1分間経過した後、電磁弁切換制御回路部35
は、給気用電磁弁23aを開弁状態とし、排気用電磁弁
23bを閉弁状態とする制御を行う。これにより、小タ
ンク8内は再び加圧状態とされ、タンクチャッキ20が
閉弁状態とされると共に、原料逆流防止弁17aは開弁
状態とされ、小タンク8内の原料6が原料供給路19お
よび連通管17を通して冷凍シリンダ3に供給される。
一方、冷凍シリンダ3内に過剰に供給された空気は、連
通管17および空気供給路18を逆流して小タンク8内
に排気される。尚、このように余剰の空気が排気される
際には、空気に原料6の飛沫が同伴して空気供給路18
の上端開口部から飛び散るが、上記原料6の飛沫は、キ
ャップ16dにて捕捉される。
【0049】そして、冷凍シリンダ3に原料6が充填さ
れ、冷凍シリンダ3内の原料6の液面が連通管17の下
端開口部に達すると、冷凍シリンダ3の内圧が小タンク
8の内圧と等しくなるので、小タンク8から冷凍シリン
ダ3への原料6の供給が自動的に停止される。このた
め、冷凍シリンダ3内の原料6と空気との比率、即ちオ
ーバーランは初期に調整された値に保持される。
【0050】さらに、例えば3分間経過した後、給気用
電磁弁23aが閉弁状態とされ、排気用電磁弁23bが
開弁状態とされると、電磁弁切換制御回路部35から本
体側制御部(図示せず)に、ダッシャー3eを回転駆動
させると共に冷凍装置を運転させる運転制御信号が送信
され、新たに冷凍シリンダ3に供給された原料6と空気
とが攪拌されてオーバーランが安定した冷菓とされる。
これにより、冷菓製造機は待機状態となる。
【0051】上記のように、冷菓取り出し終了と同時に
加圧状態を一旦解除した時点では、冷凍シリンダ3への
原料6の補給が充分でない場合にも、上述のような動作
で、冷凍シリンダ3内は完全な充填状態となり、また、
小タンク8への原料補給がより確実、かつ、迅速に行わ
れて、前記の待機状態に移行させることができる。
【0052】尚、小タンク8内においては、水分を主体
とした原料6の液面高さ(例えば20cm程度)に基づく底
壁10aでの液圧と比較して、例えば 1.0〜1.2 kg/cm2
に設定されている圧縮空気の圧力は充分に大きい。従っ
て、原料6の液面高さが変動しても、この変化は、原料
6を冷凍シリンダ3に送り出すための圧縮空気の圧力に
対して殆ど無視することができる。
【0053】以上の説明のように、本冷菓製造機におい
ては、小タンク8内の原料6を冷凍シリンダ3に供給す
る原料供給管13と、小タンク8内を加圧する空気圧縮
装置22とが設けられており、上記の原料供給管13
に、小タンク8内の空間を冷凍シリンダ3内に連通させ
る空気供給路18と、小タンク8内における底部側を冷
凍シリンダ3内に連通させる原料供給路19とが並設さ
れている。また、原料供給管13の冷凍シリンダ3側端
部、即ち、連通管17に、小タンク8の内圧が冷凍シリ
ンダ3の内圧よりも高いか若しくは等しいときに開弁状
態となる一方、小タンク8の内圧が冷凍シリンダ3の内
圧よりも低いときに閉弁状態となる原料逆流防止弁17
aが設けられており、この原料逆流防止弁17aは、上
記の空気供給路18と原料供給路19とを同時に開閉可
能となっている。
【0054】このため、冷凍シリンダ3内から冷菓が取
り出され、冷凍シリンダ3の内圧が小タンク8の内圧よ
りも低くなると、原料逆流防止弁17aが開弁状態とな
る。よって、空気供給路18と原料供給路19とが同時
に開放されるので、所定圧力の圧縮空気により、冷凍シ
リンダ3内の冷菓の取り出しに同期して、原料6と空気
とが同時に冷凍シリンダ3に供給される。また、原料6
が供給される際に、冷凍シリンダ3内に存在する余剰の
空気は空気供給路18を介して小タンク8側に排気され
る。そして、このように冷凍シリンダ3に原料6と空気
とが供給された後、圧縮空気による加圧状態が解除され
ると、冷凍シリンダ3の内圧が小タンク8の内圧よりも
高くなり、原料逆流防止弁17aが閉弁状態となる。よ
って、空気供給路18と原料供給路19とが同時に遮断
されて供給が停止される。この結果、例えば小タンク8
内における原料6の液面高さが変化しても、原料6の供
給量は、原料6の液面高さの変化に影響されることな
く、自動的に調整され、常に安定化される。即ち、冷菓
として取り出された原料の量と同量の原料6が冷凍シリ
ンダ3に供給され、冷凍シリンダ3内には、比率がほぼ
一定の原料6と空気とが供給されることとなり、原料6
に対する空気の混入比率、即ち、冷菓のオーバーラン
は、所定の値に安定的に維持される。
【0055】このように、原料供給管13の冷凍シリン
ダ3側端部に設けられた原料逆流防止弁17aの開閉動
作により、オーバーランの調整操作を自動的に行うこ
と、即ち、いわゆるオートリリーフ機構を備えることが
できるので、調整操作に手間が掛からず、しかも、原料
6を無駄にすることもない。また、空気圧縮装置22に
より小タンク8内を加圧するので、オーバーランを例え
ば60〜70%程度に設定できる。
【0056】これにより、小タンク8内の原料6の液面
高さの変化に影響されることなく、オーバーランを一定
の値に保つことが容易となると共に、上記のオーバーラ
ンを安定化させるための構成を簡素なものとすることが
できるので、風味や口当たりの良い冷菓を安定かつ安価
に供給することが可能となる。
【0057】尚、上記の説明においては、冷菓取り出し
終了と同時に加圧状態を一旦解除する制御例を挙げた
が、例えば、製品取出部3aの製品取出口が開状態から
閉状態に切り換えられた後、所定時間、例えば2秒間、
小タンク8内の加圧状態を継続し、その後に上述のよう
な動作を行う制御とすることもできる。この場合、冷凍
シリンダ3からの冷菓の取り出し量に小タンク8からの
原料6の供給量が充分に追従しない場合でも、冷菓取り
出し終了後の加圧状態の継続で、より速やかに、冷凍シ
リンダ3に原料6を充分に充填することができる。
【0058】また、上記の説明においては、製品取出部
3aの製品取出口を通して一つの冷凍シリンダから冷菓
を取り出す場合を例に挙げたが、例えば、一つの製品取
出口を通して二つの冷凍シリンダから同時に冷菓を取り
出す場合、即ち、いわゆるセンター取り出しを行う場合
には、例えば図8に示すような動作を行う制御とするこ
ともできる。
【0059】即ち、装置が待機状態のときに、同図に示
すように製品取出部3aのレバー3bが操作されて製品
取出口が開かれると、二つの冷凍シリンダ3・3から同
時に冷菓を外部に供給する。このとき、冷凍シリンダ3
・3内から冷菓を取り出すと、即ち、開閉センサ3cか
らの信号がONに切り換わると、電磁弁切換制御回路部
35は、所定時間経過後(例えば3秒後)に、給気用電
磁弁23aを開弁状態とし、排気用電磁弁23bを閉弁
状態とする制御を行う。これにより、各冷凍シリンダ3
に連結されている小タンク8内は、冷菓の取り出し開始
時から所定時間経過後に、圧縮空気により再び 1.0〜1.
2 kg/cm2程度に加圧される。
【0060】二つの冷凍シリンダ3・3から同時に冷菓
を供給するセンター取り出しの場合には、各冷凍シリン
ダ3の供給量は、一つの冷凍シリンダ3から冷菓を供給
する場合に比べて半分となる。従って、冷菓の取り出し
と小タンク8内の加圧とを同時に行うと、冷凍シリンダ
3への原料6の供給量が過剰となり易いが、上記のよう
に制御することにより、各冷凍シリンダ3内の原料6と
空気との比率、即ち、オーバーランは、初期に調整され
た値に保持される。尚、以下の動作は、上述の動作と同
一である。
【0061】これにより、先述の説明と同様に、センタ
ー取り出しの場合においても、各小タンク8内の原料6
の液面高さの変化に影響されることなく、オーバーラン
を一定の値に保つことが容易となると共に、上記のオー
バーランを安定化させるための構成を簡素なものとする
ことができるので、風味や口当たりの良い冷菓を安定か
つ安価に供給することが可能となる。
【0062】また、上記の実施例においては、ミックス
タンク2内に、気密室構造とする小タンク8を別途設け
て構成する場合を例に挙げて説明したが、ミックスタン
ク2をこのような二重タンク構成とする代わりに、ミッ
クスタンク2全体を気密構造にする等のその他の構成と
することも本発明の範囲内において可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明の冷菓製造機は、以上のように、
空気が混入された原料を冷却し凍結させて冷菓として送
出する冷凍シリンダと、この冷凍シリンダに供給される
原料を貯蔵するタンク形状の原料供給器と、この原料供
給器内の原料を冷凍シリンダに供給するため原料供給器
内から下方の冷凍シリンダへと延びる原料供給管と、原
料供給器内の原料の液面より上方の空間に所定圧力の圧
縮空気を供給することにより原料供給器内を加圧する加
圧装置とが設けられ、上記の原料供給管に、原料供給器
内の上記空間を冷凍シリンダ内に連通させる空気供給路
と、原料供給器内における底部側を冷凍シリンダ内に連
通させる原料供給路とが並設されると共に、原料供給管
の冷凍シリンダ側端部に、原料供給器内の圧力が冷凍シ
リンダ内の圧力よりも高いか若しくは等しいときに開弁
状態となる一方、原料供給器内の圧力が冷凍シリンダ内
の圧力よりも低いときに閉弁状態となる原料逆流防止弁
が、上記の空気供給路と原料供給路とを同時に開閉可能
に設けられている構成である。
【0064】このため、冷凍シリンダ内から冷菓が取り
出され、冷凍シリンダ内の圧力が原料供給器内の圧力よ
りも低くなると、原料逆流防止弁が開弁状態となり、冷
凍シリンダ内の冷菓の取り出しに同期して、空気と原料
とが同時に冷凍シリンダに供給される。この結果、冷菓
として取り出された原料の量と同量の原料が冷凍シリン
ダに供給され、冷凍シリンダ内には、比率がほぼ一定の
原料と空気とが供給されることとなる。即ち、原料供給
器内の原料の液面高さの変化に影響されることなく、原
料に対する空気の混入比率、即ち、冷菓のオーバーラン
は、所定の値に安定的に維持される。
【0065】このように、原料供給管の冷凍シリンダ側
端部に設けられた原料逆流防止弁の開閉動作により、オ
ーバーランの調整操作を自動的に行うこと、即ち、いわ
ゆるオートリリーフ機構を備えることができるので、調
整操作に手間が掛からず、しかも、原料を無駄にするこ
ともない。また、加圧装置により原料供給器内を加圧す
るので、オーバーランを例えば60〜70%程度に設定でき
る。
【0066】これにより、原料供給器内の原料の液面高
さの変化に影響されることなく、オーバーランを一定の
値に保つことが容易となると共に、上記のオーバーラン
を安定化させるための構成を簡素なものとすることがで
きるので、風味や口当たりの良い冷菓を安定かつ安価に
供給することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における冷菓製造機の要部を
示す断面図である。
【図2】上記の冷菓製造機のさらに要部を示す断面図で
ある。
【図3】上記の冷菓製造機を示す概略の構成図である。
【図4】上記の冷菓製造機の要部を示す概略の構成図で
ある。
【図5】上記の冷菓製造機における空気圧縮装置を示す
概略の構成図である。
【図6】上記の冷菓製造機における圧縮空気を供給する
ための制御回路の構成を示すブロック図である。
【図7】上記の冷菓製造機における給気用電磁弁および
排気用電磁弁の切り換え制御の一例を説明するタイミン
グチャートである。
【図8】上記の冷菓製造機における給気用電磁弁および
排気用電磁弁の切り換え制御の他の例を説明するタイミ
ングチャートである。
【図9】従来の冷菓製造機の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
2 ミックスタンク 3 冷凍シリンダ 6 原料 8 小タンク(原料供給器) 9 装着管 13 原料供給管 15 ミックスバルブ外管 16 ミックスバルブ内管 16d キャップ 17 連通管 17a 原料逆流防止弁 18 空気供給路 19 原料供給路 20 タンクチャッキ 22 空気圧縮装置(加圧装置) 23a 給気用電磁弁 23b 排気用電磁弁 32 制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気が混入された原料を冷却し凍結させて
    冷菓として送出する冷凍シリンダと、この冷凍シリンダ
    に供給される原料を貯蔵するタンク形状の原料供給器
    と、この原料供給器内の原料を冷凍シリンダに供給する
    ため原料供給器内から下方の冷凍シリンダへと延びる原
    料供給管と、原料供給器内の原料の液面より上方の空間
    に所定圧力の圧縮空気を供給することにより原料供給器
    内を加圧する加圧装置とが設けられ、 上記の原料供給管に、原料供給器内の上記空間を冷凍シ
    リンダ内に連通させる空気供給路と、原料供給器内にお
    ける底部側を冷凍シリンダ内に連通させる原料供給路と
    が並設されると共に、原料供給管の冷凍シリンダ側端部
    に、原料供給器内の圧力が冷凍シリンダ内の圧力よりも
    高いか若しくは等しいときに開弁状態となる一方、原料
    供給器内の圧力が冷凍シリンダ内の圧力よりも低いとき
    に閉弁状態となる原料逆流防止弁が、上記の空気供給路
    と原料供給路とを同時に開閉可能に設けられていること
    を特徴とする冷菓製造機。
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