JPH078793B2 - N−置換−1−デオキシノジリマイシン誘導体を含有する癌細胞転移抑制剤 - Google Patents
N−置換−1−デオキシノジリマイシン誘導体を含有する癌細胞転移抑制剤Info
- Publication number
- JPH078793B2 JPH078793B2 JP9367388A JP9367388A JPH078793B2 JP H078793 B2 JPH078793 B2 JP H078793B2 JP 9367388 A JP9367388 A JP 9367388A JP 9367388 A JP9367388 A JP 9367388A JP H078793 B2 JPH078793 B2 JP H078793B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deoxynojirimycin
- substituted
- cancer cell
- cell metastasis
- inhibitor containing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Hydrogenated Pyridines (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、N−置換−1−デオキシノジリマイシン誘導
体群の癌細胞抗転移作用による癌細胞転移抑制剤に関す
る。
体群の癌細胞抗転移作用による癌細胞転移抑制剤に関す
る。
従来の制癌剤は悪性細胞を活性物質の有する殺細胞性或
いは人の免疫系を介して死滅させる活性物質を成分とす
る薬剤が主体であった。この種の薬剤は現在多く研究さ
れ、臨床に用いられているものも有る。しかし癌の治療
に対して未だ充分なものとは言えない。また、固型癌に
関しては外科手術或いは放射線による治療も数多く行わ
れている。これらの現行の種々の療法の有効性は癌細胞
の転移を抑制することで、更に高められることが期待さ
れているが、抗転移を作用の主体とする物質は数少な
く、臨床で本格的に用いられているものは皆無である。
いは人の免疫系を介して死滅させる活性物質を成分とす
る薬剤が主体であった。この種の薬剤は現在多く研究さ
れ、臨床に用いられているものも有る。しかし癌の治療
に対して未だ充分なものとは言えない。また、固型癌に
関しては外科手術或いは放射線による治療も数多く行わ
れている。これらの現行の種々の療法の有効性は癌細胞
の転移を抑制することで、更に高められることが期待さ
れているが、抗転移を作用の主体とする物質は数少な
く、臨床で本格的に用いられているものは皆無である。
本発明は癌の治療を有効、適切に行うに使用する癌細胞
の転移を顕著に抑制する物質を見出し、これを有効成分
とする癌細胞転移抑制剤を提供することを目的とするも
のである。
の転移を顕著に抑制する物質を見出し、これを有効成分
とする癌細胞転移抑制剤を提供することを目的とするも
のである。
癌の転移は(イ)癌細胞の原発巣からの遊離、(ロ)脈
管内への播種、(ハ)毛細血管での停滞,栓塞等を経て
標的組織内へ到達し増殖を開始するプロセスである。
管内への播種、(ハ)毛細血管での停滞,栓塞等を経て
標的組織内へ到達し増殖を開始するプロセスである。
本発明者らは、この癌の転移の抑制作用を評価する実験
評価系を組み、この実験評価系により下記一般式(I)
で示されるN−置換−1−デオキシノジリマイシン誘導
体が極めて優れた癌細胞転移抑制作用を有することを見
出し本発明を完成した。
評価系を組み、この実験評価系により下記一般式(I)
で示されるN−置換−1−デオキシノジリマイシン誘導
体が極めて優れた癌細胞転移抑制作用を有することを見
出し本発明を完成した。
本発明は一般式 〔式中Xは二重結合を有するか有しない炭素数3〜5の
直鎖状又は分枝鎖状の炭化水素基を表し、Yは酸素また
は硫黄を表し、R1,R2は同一又は異なる水素原子、低級
アルキル基、又はハロゲン原子を示す〕で表されるN−
置換−1−デオキシノジリマイシン誘導体を有効成分と
する癌細胞転移抑制剤である。
直鎖状又は分枝鎖状の炭化水素基を表し、Yは酸素また
は硫黄を表し、R1,R2は同一又は異なる水素原子、低級
アルキル基、又はハロゲン原子を示す〕で表されるN−
置換−1−デオキシノジリマイシン誘導体を有効成分と
する癌細胞転移抑制剤である。
本発明の有効成分である一般式(I)で表されるN−置
換−1−デオキシノジリマイシンは1−デオキシノジリ
マイシンを原料としジメチルホルムアミド(DMF)など
極性溶媒中で炭酸水素ナトリウムなど塩基存在下アラル
キルハライドを反応させ、反応液から単離して得ること
ができる(特開昭60-166616号公報参照)。尚これらの
原料である1−デオキシノジリマイシンは本発明者らに
よって、放線菌の代謝産物であるノジリマイシン(5−
アミノ−5−デオキシ−D−グルコピラノース)(特公
昭43-760号公報参照)の還元反応により得られる公知の
ものである(Tetrahedron,24巻,2125〜2144頁,1968
年)。
換−1−デオキシノジリマイシンは1−デオキシノジリ
マイシンを原料としジメチルホルムアミド(DMF)など
極性溶媒中で炭酸水素ナトリウムなど塩基存在下アラル
キルハライドを反応させ、反応液から単離して得ること
ができる(特開昭60-166616号公報参照)。尚これらの
原料である1−デオキシノジリマイシンは本発明者らに
よって、放線菌の代謝産物であるノジリマイシン(5−
アミノ−5−デオキシ−D−グルコピラノース)(特公
昭43-760号公報参照)の還元反応により得られる公知の
ものである(Tetrahedron,24巻,2125〜2144頁,1968
年)。
そして、このN−置換−1−デオキシノジリマイシン誘
導体は糖尿病,脂肪過剰血症及び脂肪症に対する治療効
果を有していることは知られている(特開昭60-166616
号公報参照)。しかしこの物質が癌細胞転移抑制作用を
有することは知られていない。
導体は糖尿病,脂肪過剰血症及び脂肪症に対する治療効
果を有していることは知られている(特開昭60-166616
号公報参照)。しかしこの物質が癌細胞転移抑制作用を
有することは知られていない。
本発明の有効成分であるN−置換−1−デオキシノジリ
マイシン誘導体としては次の化合物が挙げられる。ただ
し、これらに限定されるものではない。
マイシン誘導体としては次の化合物が挙げられる。ただ
し、これらに限定されるものではない。
N−(2−フェノキシエチル)−1−デオキシノジリマ
イシン,N−(3−フェノキシプロピル)−1−デオキシ
ノジリマイシン,N−(3−チオフェノキシプロピル)−
1−デオキシノジリマイシン,N−(4−フェノキシブチ
ル)−1−デオキシノジリマイシン,N−(5−フェノキ
シペンケル−1−デオキシノジリマイシン,N−(3−フ
ェノキシ−トランス−プロペン−1−イル)−1−デオ
キシノジリマイシン,N−(3−フェノキシ−トランス−
2−プロペニル)−1−デオキシノジリマイシン,N−
(4−フェノキシ−トランス−2−ブテニル)−1−デ
オキシノジリマイシン,N−(4−チオフェノキシ−トラ
ンス−2−ブテニル)−1−デオキシノジリマイシン,N
−(3−m−メチルフェノキシプロピル)−1−デオキ
シノジリマイシン,N−(3−o−メチルフェノキシプロ
ピル)−1−デオキシノジリマイシン,N−(3−p−メ
チルフェノキシプロピル)−1−デオキシノジリマイシ
ン,N−(3−p−クロルフェノキシ−3−メチル−2−
プロペニル)−1−デオキシノジリマイシン,N−(3−
p−メチルフェノキシ−3−メチル−2−プロペニル)
−1−デオキシノジリマイシン,N−(3−p−クロルフ
ェノキシ−2−プロペニル)−1−デオキシノジリマイ
シン,N−(3−m−フルオロフェノキシ−2−プロペニ
ル)−1−デオキシノジリマイシン,N−(3−p−ブロ
モフェノキシ−2−プロペニル)−1−デオキシノジリ
マイシン,N−(4−p−クロルフェノキシ−トランス−
2−ブテニル)−1−デオキシノジリマイシン。
イシン,N−(3−フェノキシプロピル)−1−デオキシ
ノジリマイシン,N−(3−チオフェノキシプロピル)−
1−デオキシノジリマイシン,N−(4−フェノキシブチ
ル)−1−デオキシノジリマイシン,N−(5−フェノキ
シペンケル−1−デオキシノジリマイシン,N−(3−フ
ェノキシ−トランス−プロペン−1−イル)−1−デオ
キシノジリマイシン,N−(3−フェノキシ−トランス−
2−プロペニル)−1−デオキシノジリマイシン,N−
(4−フェノキシ−トランス−2−ブテニル)−1−デ
オキシノジリマイシン,N−(4−チオフェノキシ−トラ
ンス−2−ブテニル)−1−デオキシノジリマイシン,N
−(3−m−メチルフェノキシプロピル)−1−デオキ
シノジリマイシン,N−(3−o−メチルフェノキシプロ
ピル)−1−デオキシノジリマイシン,N−(3−p−メ
チルフェノキシプロピル)−1−デオキシノジリマイシ
ン,N−(3−p−クロルフェノキシ−3−メチル−2−
プロペニル)−1−デオキシノジリマイシン,N−(3−
p−メチルフェノキシ−3−メチル−2−プロペニル)
−1−デオキシノジリマイシン,N−(3−p−クロルフ
ェノキシ−2−プロペニル)−1−デオキシノジリマイ
シン,N−(3−m−フルオロフェノキシ−2−プロペニ
ル)−1−デオキシノジリマイシン,N−(3−p−ブロ
モフェノキシ−2−プロペニル)−1−デオキシノジリ
マイシン,N−(4−p−クロルフェノキシ−トランス−
2−ブテニル)−1−デオキシノジリマイシン。
本発明の癌細胞転移抑制剤は、上記のN−置換−1−デ
オキシノジリマイシンを含有する経口、非経口製剤とし
て臨床的に静脈、動脈、皮膚、皮下、皮内、直腸及び筋
肉内を経由、又は経口にて投与される。また腫瘍に直接
投与することにより、より強い効果が期待できる。投与
量は投与形態、剤型或いは患者の年令、体重、病態によ
り異なるが、概ね1日100〜3000mgを1回又は数回投与
する。
オキシノジリマイシンを含有する経口、非経口製剤とし
て臨床的に静脈、動脈、皮膚、皮下、皮内、直腸及び筋
肉内を経由、又は経口にて投与される。また腫瘍に直接
投与することにより、より強い効果が期待できる。投与
量は投与形態、剤型或いは患者の年令、体重、病態によ
り異なるが、概ね1日100〜3000mgを1回又は数回投与
する。
非経口製剤としては無菌の水性又は非水性溶液剤、或い
は乳濁剤があげられる。非水性の溶液剤又は乳濁剤の基
剤としてはプロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、グリセリン、オリーブ油、とうもろこし油、オレ
イン酸エチル等があげられる。また、経口製剤としては
カプセル剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤等があげられ
る。これらの製剤には、賦形剤として澱粉、乳糖、マン
ニット、エチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチ
ルセルロース等が配合され、滑沢剤としてステアリン酸
マグネシウム又はステアリン酸カルシウムを添加する。
結合剤としてはゼラチン、アラビアゴム、セルロースエ
ステル、ポリビニルピロリドン等が用いられる。
は乳濁剤があげられる。非水性の溶液剤又は乳濁剤の基
剤としてはプロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、グリセリン、オリーブ油、とうもろこし油、オレ
イン酸エチル等があげられる。また、経口製剤としては
カプセル剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤等があげられ
る。これらの製剤には、賦形剤として澱粉、乳糖、マン
ニット、エチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチ
ルセルロース等が配合され、滑沢剤としてステアリン酸
マグネシウム又はステアリン酸カルシウムを添加する。
結合剤としてはゼラチン、アラビアゴム、セルロースエ
ステル、ポリビニルピロリドン等が用いられる。
なお、本発明の有効成分であるN−置換−1−デオキシ
ノジリマイシン誘導体であるN−(4−フェノキシ−ト
ランス−2−ブテニル)−1−デオキシノジリマイシン
のマウスでの急性毒性を腹腔内投与で調べたところ、LD
50値は0.5g/kg以上であった。
ノジリマイシン誘導体であるN−(4−フェノキシ−ト
ランス−2−ブテニル)−1−デオキシノジリマイシン
のマウスでの急性毒性を腹腔内投与で調べたところ、LD
50値は0.5g/kg以上であった。
次に本発明の製剤例並びに効果について説明する。
〔実施例1〕 N−(3−フェノキシプロピル)−1−デオキシノジリ
マイシン 50mg 乳糖 130mg ジャガイモデンプン 70mg ポリビニルピロリドン 10mg ステアリン酸マグネシウム 2.5mg N−(3−フェノキシプロピル)−1−デオキシノジリ
マイシン,乳糖及びジャガイモデンプンを混合し、これ
にポリビニルピロリドンの20%エタノール溶液を加え均
一に湿潤させ、1mmの網目の篩を通し、45℃にて乾燥さ
せ、再度1mmの網目の篩を通した。こうして得た顆粒を
ステアリン酸マグネシウムと混和し錠剤に成型した。
マイシン 50mg 乳糖 130mg ジャガイモデンプン 70mg ポリビニルピロリドン 10mg ステアリン酸マグネシウム 2.5mg N−(3−フェノキシプロピル)−1−デオキシノジリ
マイシン,乳糖及びジャガイモデンプンを混合し、これ
にポリビニルピロリドンの20%エタノール溶液を加え均
一に湿潤させ、1mmの網目の篩を通し、45℃にて乾燥さ
せ、再度1mmの網目の篩を通した。こうして得た顆粒を
ステアリン酸マグネシウムと混和し錠剤に成型した。
〔実施例2〕 N−(3−m−メチルフェノキシプロピル)−1−デオ
キシノジリマイシンを約10μの粒子になるまでピンミル
で粉砕した後、その500mgを注射用バイアルに充填す
る。別にTween80 5mg及び日局精製ゼラチン10mgを注射
用蒸留水5mlに溶かし、溶解液とする。用時、先のバイ
アルに充填されたN−(3−m−メチルフェノキシプロ
ピル)−1−デオキシノジリマイシンに、この溶解液5m
lを加えよく振りまぜ懸濁液とし、適当量を筋肉内投与
する。
キシノジリマイシンを約10μの粒子になるまでピンミル
で粉砕した後、その500mgを注射用バイアルに充填す
る。別にTween80 5mg及び日局精製ゼラチン10mgを注射
用蒸留水5mlに溶かし、溶解液とする。用時、先のバイ
アルに充填されたN−(3−m−メチルフェノキシプロ
ピル)−1−デオキシノジリマイシンに、この溶解液5m
lを加えよく振りまぜ懸濁液とし、適当量を筋肉内投与
する。
効果試験 試験法 マウスの腫瘍細胞であるメラノーマB16株よりフィドラ
ー(Fidler)の方法(Method in Cancer Research,15
巻,399〜439頁,1978年)を基にB16高転移株を選択し、
使用した。
ー(Fidler)の方法(Method in Cancer Research,15
巻,399〜439頁,1978年)を基にB16高転移株を選択し、
使用した。
転移抑制作用の評価はキジマ−スダ(Kijima−Suda)ら
の方法(Cancer Research,46巻,858〜862頁,1986年)を
基にして行った。
の方法(Cancer Research,46巻,858〜862頁,1986年)を
基にして行った。
先ずB16高転移株を牛胎児血清を加えたダルベコME培地
(DME培地)に植え、一般式(I)で表されるN−置換
−1−デオキシノジリマイシンを加え、2〜4日間,5%
CO2の存在下37℃で培養し、増殖した細胞をトリプシン
−EDTA溶液で培養容器より剥がした。この細胞をCa++と
Mg++を含まないダルベコの平衡塩類溶液で生細胞として
1ml当たり1×106細胞になるように懸濁した。
(DME培地)に植え、一般式(I)で表されるN−置換
−1−デオキシノジリマイシンを加え、2〜4日間,5%
CO2の存在下37℃で培養し、増殖した細胞をトリプシン
−EDTA溶液で培養容器より剥がした。この細胞をCa++と
Mg++を含まないダルベコの平衡塩類溶液で生細胞として
1ml当たり1×106細胞になるように懸濁した。
この懸濁液の0.1mlをマウス尾静脈中に注入し、14日間
飼育した後、開腹して肺を摘出し、肺表面及び内部に形
成されたB16高転移株の転移結節を計数し、薬剤処理を
しなかった対照と比較した。
飼育した後、開腹して肺を摘出し、肺表面及び内部に形
成されたB16高転移株の転移結節を計数し、薬剤処理を
しなかった対照と比較した。
試験例1 N−(4−フェノキシ−トランス−2−ブテ
ニル)−1−デオキシノジリマイシンの細胞障害性 B16高転移株及びマウス由来の腫瘍細胞L929株を10%牛
胎児血清を加えたDME培地で、5%CO2の存在下37℃で培
養した後、トリプシン−EDTA溶液で細胞を培養容器より
剥がし、1ml当たりB16高転移株は1×104細胞,L929株は
1×103細胞になるように上記の培地に懸濁した。この
懸濁液の150μをN−(4−フェノキシ−トランス−
2−ブテニル)−1−デオキシノジリマイシン或いはア
ドリアマイシン(対照)溶液50μにそれぞれ加え混合
した。これをB16高転移株では3日間,L929株では4日間
培養し、倒立顕微鏡下で生死を観察し、細胞障害性を判
定した。その結果は表1の通りであった。
ニル)−1−デオキシノジリマイシンの細胞障害性 B16高転移株及びマウス由来の腫瘍細胞L929株を10%牛
胎児血清を加えたDME培地で、5%CO2の存在下37℃で培
養した後、トリプシン−EDTA溶液で細胞を培養容器より
剥がし、1ml当たりB16高転移株は1×104細胞,L929株は
1×103細胞になるように上記の培地に懸濁した。この
懸濁液の150μをN−(4−フェノキシ−トランス−
2−ブテニル)−1−デオキシノジリマイシン或いはア
ドリアマイシン(対照)溶液50μにそれぞれ加え混合
した。これをB16高転移株では3日間,L929株では4日間
培養し、倒立顕微鏡下で生死を観察し、細胞障害性を判
定した。その結果は表1の通りであった。
以上の試験結果より明らかな通り、本発明の有効成分で
あるN−(4−フェノキシ−トランス−2−ブテニル)
−1−デオキシノジリマイシンはB16高転移株及びL929
株に対して30μg/mlでも顕著な細胞障害性を示さなかっ
た。
あるN−(4−フェノキシ−トランス−2−ブテニル)
−1−デオキシノジリマイシンはB16高転移株及びL929
株に対して30μg/mlでも顕著な細胞障害性を示さなかっ
た。
試験例2 N−(4−フェノキシ−トランス−2−ブテ
ニル)−1−デオキシノジリマイシンの抗転移作用 B16高転移株を10%牛胎児血清を加えたDME培地に植え、
N−(4−フェノキシ−トランス−2−ブテニル)−1
−デオキシノジリマイシンを1ml当たり30μg加え、5
%CO2の存在下37℃で3日間培養した。試験例1と同様
の方法で細胞を培養容器より剥がし、1ml当たり生細胞
が1×106細胞になるようCa++とMg++を含まないダルベ
コの平衡塩類溶液に懸濁し、その0.1mlをBDF1マウス
(8週令、雄)の尾静脈に注入し細胞を移植した。14日
間飼育観察後、開腹して肺を摘出し、肺表面及び内部に
形成されたB16高転移株の転移結節を計数した。その結
果を表2に示した。
ニル)−1−デオキシノジリマイシンの抗転移作用 B16高転移株を10%牛胎児血清を加えたDME培地に植え、
N−(4−フェノキシ−トランス−2−ブテニル)−1
−デオキシノジリマイシンを1ml当たり30μg加え、5
%CO2の存在下37℃で3日間培養した。試験例1と同様
の方法で細胞を培養容器より剥がし、1ml当たり生細胞
が1×106細胞になるようCa++とMg++を含まないダルベ
コの平衡塩類溶液に懸濁し、その0.1mlをBDF1マウス
(8週令、雄)の尾静脈に注入し細胞を移植した。14日
間飼育観察後、開腹して肺を摘出し、肺表面及び内部に
形成されたB16高転移株の転移結節を計数した。その結
果を表2に示した。
以上の試験結果より明らかな通り、本発明の有効成分で
あるN−(4−フェノキシ−トランス−2−ブテニル)
−1−デオキシノジリマイシンの試験群では、肺転移結
節数が少なくなっており、転移が強く抑制されていた。
あるN−(4−フェノキシ−トランス−2−ブテニル)
−1−デオキシノジリマイシンの試験群では、肺転移結
節数が少なくなっており、転移が強く抑制されていた。
試験例3 N−(2−フェノキシエチル)−1−デオキ
シノジリマイシンの抗転移作用 試験例2においてN−(4−フェノキシ−トランス−2
−ブテニル)−1−デオキシノジリマイシンの代わり
に、N−(2−フェノキシエチル)−1−デオキシノジ
リマイシンを使用して、試験例2と同様の方法で抗転移
作用を調べた。その結果は表3の通りであった。
シノジリマイシンの抗転移作用 試験例2においてN−(4−フェノキシ−トランス−2
−ブテニル)−1−デオキシノジリマイシンの代わり
に、N−(2−フェノキシエチル)−1−デオキシノジ
リマイシンを使用して、試験例2と同様の方法で抗転移
作用を調べた。その結果は表3の通りであった。
以上の試験結果より明らかな通り、本発明の有効成分で
あるN−(2−フェノキシエチル)−1−デオキシノジ
リマイシンによりB16高転移株の肺への転移が著しく抑
制されていた。
あるN−(2−フェノキシエチル)−1−デオキシノジ
リマイシンによりB16高転移株の肺への転移が著しく抑
制されていた。
本発明の癌細胞転移抑制剤は癌細胞の転移を極めて顕著
に抑制し、かつ細胞障害性が非常に少ない薬剤である。
従って、本剤は既存の制癌剤と同時に投与して、また、
外科手術療法或いは放射線療法時に使用することで制癌
効果を著しく高め得る極めて有用な薬剤である。
に抑制し、かつ細胞障害性が非常に少ない薬剤である。
従って、本剤は既存の制癌剤と同時に投与して、また、
外科手術療法或いは放射線療法時に使用することで制癌
効果を著しく高め得る極めて有用な薬剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中林 暁 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社中央研究所内 (72)発明者 鶴岡 崇士 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社中央研究所内 (72)発明者 井上 重治 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社中央研究所内 (72)発明者 近藤 信一 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社中央研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 〔式中Xは二重結合を有するか有しない炭素数3〜5の
直鎖状または分枝鎖状の炭化水素基を表し、Yは酸素ま
たは硫黄を表し、R1,R2は同一又は異なる水素原子、低
級アルキル基、又はハロゲン原子を示す〕で表されるN
−置換−1−デオキシノジリマイシン誘導体を有効成分
とする癌細胞転移抑制剤。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9367388A JPH078793B2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | N−置換−1−デオキシノジリマイシン誘導体を含有する癌細胞転移抑制剤 |
| US07/307,387 US4985445A (en) | 1988-02-12 | 1989-02-06 | Cancer cell metastasis inhibitors and novel compounds |
| EP89102252A EP0328111B1 (en) | 1988-02-12 | 1989-02-09 | Cancer cell metastasis inhibitors |
| DE68929141T DE68929141D1 (de) | 1988-02-12 | 1989-02-09 | Krebszellenmetastaseninhibitoren |
| US07/621,699 US5250545A (en) | 1988-02-12 | 1990-12-03 | Cancer cell metastasis inhibitor methods |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9367388A JPH078793B2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | N−置換−1−デオキシノジリマイシン誘導体を含有する癌細胞転移抑制剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01265025A JPH01265025A (ja) | 1989-10-23 |
| JPH078793B2 true JPH078793B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=14088924
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9367388A Expired - Lifetime JPH078793B2 (ja) | 1988-02-12 | 1988-04-15 | N−置換−1−デオキシノジリマイシン誘導体を含有する癌細胞転移抑制剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH078793B2 (ja) |
-
1988
- 1988-04-15 JP JP9367388A patent/JPH078793B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01265025A (ja) | 1989-10-23 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6632798B2 (en) | Methods for inhibiting angiogenesis | |
| AU2002311985A1 (en) | Methods for inhibiting angiogenesis | |
| KR100424503B1 (ko) | 암전이억제제 | |
| EP0344880B1 (en) | Pharmaceutical compositions with anti-cancer activity | |
| KR950008767B1 (ko) | 에브셀렌(Ebselen)의 새로운 의약적 용도 | |
| KR102562739B1 (ko) | 암의 기원 세포의 사멸용 약학적 조성물 | |
| JPH07116031B2 (ja) | 制癌剤 | |
| US20040048808A1 (en) | Methods for inhibiting angiogenesis | |
| JPH078793B2 (ja) | N−置換−1−デオキシノジリマイシン誘導体を含有する癌細胞転移抑制剤 | |
| JP2579132B2 (ja) | 癌細胞転移阻害剤 | |
| CN117122606A (zh) | 淫羊藿次苷i在治疗或预防微卫星稳定型实体瘤中的应用及包含其的药盒 | |
| JPH0643306B2 (ja) | 癌細胞転移抑制剤 | |
| JP2511709B2 (ja) | キサントシリンxモノメチルエ―テル誘導体及びそれを含有する抗腫瘍剤 | |
| US3852454A (en) | Treatment of rheumatoid arthritis | |
| JP3927993B2 (ja) | 放射線治療増感剤 | |
| JP2001527569A (ja) | ウスカリジンまたはその類似体を含有する医薬組成物 | |
| JPH078794B2 (ja) | 糖ラクタムを含有する癌細胞転移抑制剤 | |
| JP4781624B2 (ja) | Rantes誘導剤 | |
| JPH0761945B2 (ja) | 癌細胞転移抑制剤 | |
| WO1984002272A1 (fr) | Composition antitumorale, procede de traitement des tumeurs et utilisation de la composition pour le traitement des tumeurs | |
| JPH04182427A (ja) | キサントシリンxジメチルエーテルを含有する抗腫瘍剤 | |
| CN121265624A (zh) | 金黄霉素a衍生物ca3在治疗白血病方面的用途 | |
| CN121991143A (zh) | 一种2-乙酰氨基葡萄糖硫酸钾盐及其制备方法与应用 | |
| JP4395901B2 (ja) | 新規遺伝子治療用薬剤 | |
| JPS58174322A (ja) | 線溶促進剤 |