JPH0788665B2 - 法面植生工法 - Google Patents
法面植生工法Info
- Publication number
- JPH0788665B2 JPH0788665B2 JP1284371A JP28437189A JPH0788665B2 JP H0788665 B2 JPH0788665 B2 JP H0788665B2 JP 1284371 A JP1284371 A JP 1284371A JP 28437189 A JP28437189 A JP 28437189A JP H0788665 B2 JPH0788665 B2 JP H0788665B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vegetation
- slope
- fertilizer
- base material
- net
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、法面の保護を行なうようにする法面に植生植
物を生育させて法面の保護を行なうようにする法面植生
工法に関するものである。
物を生育させて法面の保護を行なうようにする法面植生
工法に関するものである。
(従来の技術) 造成地等において新規に形成される法面は、これを保護
しないと容易に崩れてしまうから各種の保護がなされて
いるが、近年においては、新規法面に植物を積極的に生
育させることにより保護方法が一般的に採用されている
ものである。
しないと容易に崩れてしまうから各種の保護がなされて
いるが、近年においては、新規法面に植物を積極的に生
育させることにより保護方法が一般的に採用されている
ものである。
一般に、このような植物を法面上に生育させて保護を行
なう植生方法においては、ケンタッキー31フェスク、ク
リーピングレッドフェスク、レッドトップ、オーチャー
ドグラス等の外来種、メドハギ、イタチハギ、ヤシャブ
シ、カヤ、ヨモギ、ヤマハンノキ等の在来種が、法面の
種々な状況に合わせて使用されている。すなわち、外来
種の植物は成長が早いが窒素肥料を大量に要求するのに
対し、在来種の植物は成長は比較的遅い窒素肥料の要求
度が低いという特徴を有しているので、これらの特徴を
使い分けながら、法面の植生を行なうようにしているの
である。
なう植生方法においては、ケンタッキー31フェスク、ク
リーピングレッドフェスク、レッドトップ、オーチャー
ドグラス等の外来種、メドハギ、イタチハギ、ヤシャブ
シ、カヤ、ヨモギ、ヤマハンノキ等の在来種が、法面の
種々な状況に合わせて使用されている。すなわち、外来
種の植物は成長が早いが窒素肥料を大量に要求するのに
対し、在来種の植物は成長は比較的遅い窒素肥料の要求
度が低いという特徴を有しているので、これらの特徴を
使い分けながら、法面の植生を行なうようにしているの
である。
ところで、近年の法面に対する植生においては、在来種
植物を使用することが望まれている。植生した法面及び
その近傍の自然環境を大きく変化させないようにする必
要があるからである。しかしながら、全くの裸地である
新規法面に、いきなり在来植物の植生を行なうことは一
般に困難であることが多いため、まず発芽率の優れた外
来植物によって、法面上に在来植物が生育し易いような
素地を形成する必要がある。そのために、在来種と外来
種とを混播させた植生が行なわれているのである。
植物を使用することが望まれている。植生した法面及び
その近傍の自然環境を大きく変化させないようにする必
要があるからである。しかしながら、全くの裸地である
新規法面に、いきなり在来植物の植生を行なうことは一
般に困難であることが多いため、まず発芽率の優れた外
来植物によって、法面上に在来植物が生育し易いような
素地を形成する必要がある。そのために、在来種と外来
種とを混播させた植生が行なわれているのである。
ここで、この種の法面植生工法として従来提案されてい
る技術を検討してみると、例えば特公昭57−55851号公
報に、次のような内容のものが既に提案されている。す
なわち、上記公報の特許請求の範囲の記載からすると、 「種子、肥料、保水材、土嚢改良材の一種以上を収容し
た袋帯が網体に装着された袋体装着網状体を法面に張設
し、そのうえから種子、肥料、有機質を主体とした植生
基材を吹き付けることを特徴とする袋体を装着した網体
による法面植生工法」がそれである、この従来の法面植
生工法によれば、 「従来のファイバー種子吹付に比べて格段に効果のある
緑化による法面保護が可能となり、今まで緑化には不適
とされていた硬質の法面においても緑化可能となった。
る技術を検討してみると、例えば特公昭57−55851号公
報に、次のような内容のものが既に提案されている。す
なわち、上記公報の特許請求の範囲の記載からすると、 「種子、肥料、保水材、土嚢改良材の一種以上を収容し
た袋帯が網体に装着された袋体装着網状体を法面に張設
し、そのうえから種子、肥料、有機質を主体とした植生
基材を吹き付けることを特徴とする袋体を装着した網体
による法面植生工法」がそれである、この従来の法面植
生工法によれば、 「従来のファイバー種子吹付に比べて格段に効果のある
緑化による法面保護が可能となり、今まで緑化には不適
とされていた硬質の法面においても緑化可能となった。
と考えられるが、植生植物の在来種と外来種との使用の
区別が明確になっていないため、近年において要望され
ている在来種による植生を完全に行えるか否かは不明な
ものである。
区別が明確になっていないため、近年において要望され
ている在来種による植生を完全に行えるか否かは不明な
ものである。
同様に、特公昭62−21936号公報においても、 「急斜面或は岩盤斜面において、フィルターを添付した
耐蝕性金網で作製したL型金網をもって適当区画で方形
に囲われた枠内に、当該急斜面或は岩盤斜面とは並行に
設けられた土嚢に、土壌及び各種肥料保水剤などの植生
基材を混合し半流動状にしたものを、圧力送泥により充
填せしめることを特徴とする急斜面又は岩盤斜面への緑
化基盤造成法」 が提案されてはいるが、この緑化基盤造成法にても外来
種と在来種との区別あるいは区分けは明瞭にはなってい
ないものである。
耐蝕性金網で作製したL型金網をもって適当区画で方形
に囲われた枠内に、当該急斜面或は岩盤斜面とは並行に
設けられた土嚢に、土壌及び各種肥料保水剤などの植生
基材を混合し半流動状にしたものを、圧力送泥により充
填せしめることを特徴とする急斜面又は岩盤斜面への緑
化基盤造成法」 が提案されてはいるが、この緑化基盤造成法にても外来
種と在来種との区別あるいは区分けは明瞭にはなってい
ないものである。
要するに、従来の法面植生工法においては、単に植生植
物を法面上に発芽・生育させるということのみを目的と
しているものであるから、法面の植生を自然環境に合わ
せたものとすることができないのである。そこで、本発
明者等は、十分な植生によって法面を確実に保護するこ
とができることは勿論、特に在来種の植生植物の生育を
より一層向上させるためにはどうしたらよいかについて
種々研究を重ねてきた結果、本発明を完成したのであ
る。
物を法面上に発芽・生育させるということのみを目的と
しているものであるから、法面の植生を自然環境に合わ
せたものとすることができないのである。そこで、本発
明者等は、十分な植生によって法面を確実に保護するこ
とができることは勿論、特に在来種の植生植物の生育を
より一層向上させるためにはどうしたらよいかについて
種々研究を重ねてきた結果、本発明を完成したのであ
る。
(発明の解決しようとする課題) 本発明は、以上の経緯に基づいてなされたもので、その
解決しようとする課題は、在来種からなる植生植物の生
育をさらに向上させることである。
解決しようとする課題は、在来種からなる植生植物の生
育をさらに向上させることである。
そして、本発明の目的とするところは、従来の施工法を
大きく変えないで法面の植生による保護を確実に行なう
ことができるとともに、特に在来種の植生植物の生育を
促進して、法面を保護している植生を早期の内に在来種
によって行なうことのできる法面植生工法を提供するこ
とにある。
大きく変えないで法面の植生による保護を確実に行なう
ことができるとともに、特に在来種の植生植物の生育を
促進して、法面を保護している植生を早期の内に在来種
によって行なうことのできる法面植生工法を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段及び作用) 以上のような課題を解決するために、本発明の採った手
段は、実施例において使用する符号を付して説明する
と、 「肥料袋(11)を取付けた植生ネット(10)を法面(3
0)上に張設して、その上から法面(30)の植生に必要
な在来種及び外来種を混合した植物種子、肥料及び土壌
改良材を含む植生基材(20)を吹き付けるようにした法
面植生工法であって、 植物種子を含む植生基材(20)を法面(30)上に吹き付
けるに際して、直径が2〜5mmの粒状炭を、植生基材(2
0)に対して5〜20容積%の割合で混入させたものを吹
き付けるようにしたとこと特徴とする法面植生工法」 である。
段は、実施例において使用する符号を付して説明する
と、 「肥料袋(11)を取付けた植生ネット(10)を法面(3
0)上に張設して、その上から法面(30)の植生に必要
な在来種及び外来種を混合した植物種子、肥料及び土壌
改良材を含む植生基材(20)を吹き付けるようにした法
面植生工法であって、 植物種子を含む植生基材(20)を法面(30)上に吹き付
けるに際して、直径が2〜5mmの粒状炭を、植生基材(2
0)に対して5〜20容積%の割合で混入させたものを吹
き付けるようにしたとこと特徴とする法面植生工法」 である。
すなわち、本発明にかかる植生工法においては、法面
(30)上に張設される植生ネット(10)と、この植生ネ
ット(10)に適宜間隔で取り付けた肥料袋(11)とが必
要である。この植生ネット(10)としては種々な材料及
び形状のもとして形成し得るが、要するに、法面(30)
上の石や土塊が落下せず発芽を邪魔しない程度の網目を
有し、かつ耐候性のあるものであれば何でもよい。本発
明においては、ポリエチレンを材料として無結節の網状
物、あるいはナイロンを材料とした有結節網体をこの植
生ネット(10)として採用した。
(30)上に張設される植生ネット(10)と、この植生ネ
ット(10)に適宜間隔で取り付けた肥料袋(11)とが必
要である。この植生ネット(10)としては種々な材料及
び形状のもとして形成し得るが、要するに、法面(30)
上の石や土塊が落下せず発芽を邪魔しない程度の網目を
有し、かつ耐候性のあるものであれば何でもよい。本発
明においては、ポリエチレンを材料として無結節の網状
物、あるいはナイロンを材料とした有結節網体をこの植
生ネット(10)として採用した。
このような植生ネット(10)に対しては、法面(30)上
に張設される前に例えば第5図に示すように、肥料(1
2)を詰めた長尺な肥料袋(11)が所定間隔(0.8〜1.5m
間隔)にて取付けられる。この肥料袋(11)の植生ネッ
ト(10)に対する取付方法としては、第5図に示したよ
うに植生ネット(10)の一部を二重にしておき、この二
重になった部分に各肥料袋(11)を収納したり、あるい
は植生ネット(10)に対して単にひも等を利用して取付
けるようにしてもよいものである。また、植生ネット
(10)は法面(30)の上方から垂らすことによって張設
するのが一般的であるから、各肥料袋(11)は植生ネッ
ト(10)の長尺方向と直交した状態で植生ネット(10)
に取り付けられる。このようにすることによって、肥料
袋(11)を取り付けた植生ネット(10)を法面(30)上
に張設したとき、各肥料袋(11)は第1図に示すように
水平方向に位置することになり、これにより各肥料袋
(11)による植生を水平方向に形成できるから、法面
(30)の流亡防止を図ることができるのである。
に張設される前に例えば第5図に示すように、肥料(1
2)を詰めた長尺な肥料袋(11)が所定間隔(0.8〜1.5m
間隔)にて取付けられる。この肥料袋(11)の植生ネッ
ト(10)に対する取付方法としては、第5図に示したよ
うに植生ネット(10)の一部を二重にしておき、この二
重になった部分に各肥料袋(11)を収納したり、あるい
は植生ネット(10)に対して単にひも等を利用して取付
けるようにしてもよいものである。また、植生ネット
(10)は法面(30)の上方から垂らすことによって張設
するのが一般的であるから、各肥料袋(11)は植生ネッ
ト(10)の長尺方向と直交した状態で植生ネット(10)
に取り付けられる。このようにすることによって、肥料
袋(11)を取り付けた植生ネット(10)を法面(30)上
に張設したとき、各肥料袋(11)は第1図に示すように
水平方向に位置することになり、これにより各肥料袋
(11)による植生を水平方向に形成できるから、法面
(30)の流亡防止を図ることができるのである。
また、この肥料袋(11)の材料としては、種々なものが
適用できる。この肥料袋(11)として必要な条件は、一
定周期経過後に腐蝕してそれ自体が植物の養分となるよ
うな有機物であること、腐蝕するまで間は、肥料・土壌
改良材や水分の保持力があること、入手が容易であるこ
となどである。このような条件に適合するものとして
は、わら、木質繊維等の自然繊維を主体とする不織布、
紙などがある。さらに、この肥料袋(11)内に収納され
る肥料(12)としては窒素分の多い緩効性のものが適し
ており、必要に応じてこれに保水材等を混合してもよ
い。その理由は、各肥料袋(11)内の肥料(12)は、主
として外来種からなる植生植物を生育させるためのもの
だからである。
適用できる。この肥料袋(11)として必要な条件は、一
定周期経過後に腐蝕してそれ自体が植物の養分となるよ
うな有機物であること、腐蝕するまで間は、肥料・土壌
改良材や水分の保持力があること、入手が容易であるこ
となどである。このような条件に適合するものとして
は、わら、木質繊維等の自然繊維を主体とする不織布、
紙などがある。さらに、この肥料袋(11)内に収納され
る肥料(12)としては窒素分の多い緩効性のものが適し
ており、必要に応じてこれに保水材等を混合してもよ
い。その理由は、各肥料袋(11)内の肥料(12)は、主
として外来種からなる植生植物を生育させるためのもの
だからである。
以上のような肥料袋(11)を有する植生ネット(10)を
法面(30)に対して張設した状態が第1図に示してあ
る。このように施工した後は、植生基材(20)を植生ネ
ット(10)の上から法面(30)に対して吹き付けるので
ある。本発明においては、この吹き付けられるべき植生
基材(20)に主たる特徴があるのであり、この植生基材
(20)としては、少なくとも在来種及び外来種を混合し
た植物種子、肥料、土壌改良材、そして粒状炭を含んで
いる必要があるのである。
法面(30)に対して張設した状態が第1図に示してあ
る。このように施工した後は、植生基材(20)を植生ネ
ット(10)の上から法面(30)に対して吹き付けるので
ある。本発明においては、この吹き付けられるべき植生
基材(20)に主たる特徴があるのであり、この植生基材
(20)としては、少なくとも在来種及び外来種を混合し
た植物種子、肥料、土壌改良材、そして粒状炭を含んで
いる必要があるのである。
すなわち、本発明に係る植生工法を採用するにあたって
は、法面(30)に吹き付けられるべき植生基材(20)中
に、在来種及び外来種を混合した植物種子を含んでいる
必要がある。その理由は、施工直後からしばらくの間は
生命力の強い外来種の植生植物によって法面(30)の植
生を効果的に行なうとともに、その後においては在来種
の植生植物により植生を行なわなければならないからで
ある。
は、法面(30)に吹き付けられるべき植生基材(20)中
に、在来種及び外来種を混合した植物種子を含んでいる
必要がある。その理由は、施工直後からしばらくの間は
生命力の強い外来種の植生植物によって法面(30)の植
生を効果的に行なうとともに、その後においては在来種
の植生植物により植生を行なわなければならないからで
ある。
また、この植生基材(20)中には、前述した種子の発芽
や生育を行なうための肥料、有機質、土壌改良材等を含
むことが必要であることは勿論、直径が2〜5mmで、植
生基材(20)に対して5〜20容積%の割合で混入させた
粒状炭が必要である。その理由は、この粒状炭によって
施工後の法面(30)の保温・保水を行なう必要があり、
しかもこの粒状炭によって特に在来種の植生植物に必要
な根瘤菌等の各種微生物のコロニーを形成させる必要が
あるからである。粒状炭の直径が2〜5mmであることが
必要な理由は、これをスラリー状にして圧送するのに好
都合だからである。また、粒状炭の植生基材(20)に対
する割合が5〜20容積%であることが必要な理由は、5
容量%より少ないと効果が少ないからであり、20容量%
より多くても効果に余り変化がないからである。中で
も、特に10容量%程度が最適である。
や生育を行なうための肥料、有機質、土壌改良材等を含
むことが必要であることは勿論、直径が2〜5mmで、植
生基材(20)に対して5〜20容積%の割合で混入させた
粒状炭が必要である。その理由は、この粒状炭によって
施工後の法面(30)の保温・保水を行なう必要があり、
しかもこの粒状炭によって特に在来種の植生植物に必要
な根瘤菌等の各種微生物のコロニーを形成させる必要が
あるからである。粒状炭の直径が2〜5mmであることが
必要な理由は、これをスラリー状にして圧送するのに好
都合だからである。また、粒状炭の植生基材(20)に対
する割合が5〜20容積%であることが必要な理由は、5
容量%より少ないと効果が少ないからであり、20容量%
より多くても効果に余り変化がないからである。中で
も、特に10容量%程度が最適である。
以上のような本発明に係る法面植生工法を適用した法面
(30)においては、次のような状態となるのである。す
なわち、このような施工を行なった法面(30)に対して
雨等が降ると、肥料袋(11)、肥料(12)及び植生基材
(20)が水分を含み、植物種子の発芽・生育のための準
備がなれるのである。つまり、肥料袋(11)、肥料(1
2)及び植生基材(20)は植物種子の発芽に必要な水分
を雨等から吸収するとともに保持する。また、この水分
は、植生基材(20)中に混入しておいて粒状炭もその微
細気孔によって吸収されて保持される。勿論、この法面
(30)に対して雨等が降れば、その肥料袋(11)内にあ
る肥料・土壌改良材が、肥料袋(11)の近傍に位置する
法面(30)上に浸み出して、これにより植物に必要な養
分が比較的少ない法面(30)に対して施肥及び土壌改良
が緩やかかに行なわれる。これと同時に、各粒状炭は、
水に溶け出した肥料等をその微細気孔によって保持する
のである。
(30)においては、次のような状態となるのである。す
なわち、このような施工を行なった法面(30)に対して
雨等が降ると、肥料袋(11)、肥料(12)及び植生基材
(20)が水分を含み、植物種子の発芽・生育のための準
備がなれるのである。つまり、肥料袋(11)、肥料(1
2)及び植生基材(20)は植物種子の発芽に必要な水分
を雨等から吸収するとともに保持する。また、この水分
は、植生基材(20)中に混入しておいて粒状炭もその微
細気孔によって吸収されて保持される。勿論、この法面
(30)に対して雨等が降れば、その肥料袋(11)内にあ
る肥料・土壌改良材が、肥料袋(11)の近傍に位置する
法面(30)上に浸み出して、これにより植物に必要な養
分が比較的少ない法面(30)に対して施肥及び土壌改良
が緩やかかに行なわれる。これと同時に、各粒状炭は、
水に溶け出した肥料等をその微細気孔によって保持する
のである。
一方、太陽熱は、植生基材(20)内の粒状炭によって効
率よく吸収される。特に、各粒状炭が植生基材(20)の
表面に露出している場合には、この太陽熱の吸収は効率
よく行われる。このように粒状炭によって吸収された太
陽熱は植生基材(20)にも伝導されて保持されるから、
この法面(30)は植物種子の発芽にとって必要な温度と
なるのである。この粒状炭及び植生基材(20)による保
温作用は、本発明の施工を春先や晩秋において行なう場
合に、非常に有効なものとなっている。
率よく吸収される。特に、各粒状炭が植生基材(20)の
表面に露出している場合には、この太陽熱の吸収は効率
よく行われる。このように粒状炭によって吸収された太
陽熱は植生基材(20)にも伝導されて保持されるから、
この法面(30)は植物種子の発芽にとって必要な温度と
なるのである。この粒状炭及び植生基材(20)による保
温作用は、本発明の施工を春先や晩秋において行なう場
合に、非常に有効なものとなっている。
以上のようにして、植生基材(20)を介して法面(30)
の表面に添着した植物種子は、その発芽に必要な十分な
水分及び温度を有する環境におかれることになるから、
高い発芽率で以って発芽するのである。そして、発芽し
た植物種子は、植生基材(20)内や法面(30)中の養分
を吸収しながら生育しているのである。
の表面に添着した植物種子は、その発芽に必要な十分な
水分及び温度を有する環境におかれることになるから、
高い発芽率で以って発芽するのである。そして、発芽し
た植物種子は、植生基材(20)内や法面(30)中の養分
を吸収しながら生育しているのである。
ここで、まず大事なことは、植物種子の内、外来種のも
のが早く生育することである。すなわち、外来植物は、
第2図に示すように、肥料袋(11)に沿った状態で勢い
よく生育をし始めるのである(第2図は施工後約1カ月
のとの状態が示してある)。肥料袋(11)内に、外来種
植物の生育に必要な窒素分を多く含む肥料(12)が入り
ぇてあるからである。これにより、まず外来種植物によ
って、法面(30)の植生が各肥料袋(11)に沿った状態
で早期にされるのである。
のが早く生育することである。すなわち、外来植物は、
第2図に示すように、肥料袋(11)に沿った状態で勢い
よく生育をし始めるのである(第2図は施工後約1カ月
のとの状態が示してある)。肥料袋(11)内に、外来種
植物の生育に必要な窒素分を多く含む肥料(12)が入り
ぇてあるからである。これにより、まず外来種植物によ
って、法面(30)の植生が各肥料袋(11)に沿った状態
で早期にされるのである。
この間に、各粒状炭において重要な変化がある。すなわ
ち、各粒状炭はその微細気孔内に水分及び肥料を含んで
植生基材に接触した状態にあるから、これら各粒状炭が
植物の生育に必要な微生物のコロニーを形成するのであ
る。換言すれば、空気中あるいは土壌中にいた微生物
は、各粒状炭の特に微細気孔内をすみかとしながら、増
殖するのである。これにより、法面(30)上において
は、植生基材(20)内に含まれていた有機物、肥料、及
び各粒状炭においてコロニーを形成している微生物等の
存在によって、在来種植物の生育に好適な耕地と同様な
ものとなるのである。
ち、各粒状炭はその微細気孔内に水分及び肥料を含んで
植生基材に接触した状態にあるから、これら各粒状炭が
植物の生育に必要な微生物のコロニーを形成するのであ
る。換言すれば、空気中あるいは土壌中にいた微生物
は、各粒状炭の特に微細気孔内をすみかとしながら、増
殖するのである。これにより、法面(30)上において
は、植生基材(20)内に含まれていた有機物、肥料、及
び各粒状炭においてコロニーを形成している微生物等の
存在によって、在来種植物の生育に好適な耕地と同様な
ものとなるのである。
以上のように、各粒状炭に微生物のコロニーが大きく発
達して、法面(30)上の状態が在来植物の生育にとって
良好な条件が整った頃には、肥料袋(11)内の窒素を多
く肥料(12)は外来種の植生植物によって殆んど消費さ
れてしまっているから、それまで大きく成長してきた外
来植物は衰退に向かうのである。第3図にはこの場合の
状態が示してあり、この図は施工後約2カ月のものであ
る。この衰退した、すなわち枯れたり腐ったりした外来
植物によって、法面(30)上に有機物が生産されるので
あり、これと前述した法面(30)上の状態によって、第
4図(これは施工後、4〜5カ月の状態を示す)に示す
ように、今度は在来種の植生植物の生育が盛んになるの
である。
達して、法面(30)上の状態が在来植物の生育にとって
良好な条件が整った頃には、肥料袋(11)内の窒素を多
く肥料(12)は外来種の植生植物によって殆んど消費さ
れてしまっているから、それまで大きく成長してきた外
来植物は衰退に向かうのである。第3図にはこの場合の
状態が示してあり、この図は施工後約2カ月のものであ
る。この衰退した、すなわち枯れたり腐ったりした外来
植物によって、法面(30)上に有機物が生産されるので
あり、これと前述した法面(30)上の状態によって、第
4図(これは施工後、4〜5カ月の状態を示す)に示す
ように、今度は在来種の植生植物の生育が盛んになるの
である。
従って、本発明に係る法面植生工法を法面(30)に対し
て施工すれば、施工直後においては早期に外来種の植物
によって法面(30)の保護がなされ、その後はこの外来
植物が衰退して、在来種の植物によって付近の自然環境
に近い植生がなされるのであり、法面(30)の保護は長
期間維持されるのである。
て施工すれば、施工直後においては早期に外来種の植物
によって法面(30)の保護がなされ、その後はこの外来
植物が衰退して、在来種の植物によって付近の自然環境
に近い植生がなされるのであり、法面(30)の保護は長
期間維持されるのである。
(実施例) 次に本発明を実施例に従って説明する。
まず、合成樹脂材料によって12m/m×20m/mの網目を有す
る植生ネット(10)に対して、一般的な窒素肥料を多く
含む肥料(12)を入れた肥料袋(11)を1m間隔で取り付
けた。この植生ネット(10)を、第1図に示したような
状態に法面(30)上に配設して、スプリングピンやアン
カーピンを使用して法面(30)上に固定した。
る植生ネット(10)に対して、一般的な窒素肥料を多く
含む肥料(12)を入れた肥料袋(11)を1m間隔で取り付
けた。この植生ネット(10)を、第1図に示したような
状態に法面(30)上に配設して、スプリングピンやアン
カーピンを使用して法面(30)上に固定した。
次に表1に示すように配合比率の植生基材(20)を水と
混合し、これをハイドロシーダ機によって法面(30)に
対して吹き付けた。この場合、粒状炭の量をa〜dのよ
うに変えたものを用意した。
混合し、これをハイドロシーダ機によって法面(30)に
対して吹き付けた。この場合、粒状炭の量をa〜dのよ
うに変えたものを用意した。
その後の25cm×25cm角の三つの検査区域における発芽成
立本数をみてみると、次の表2のようになった。
立本数をみてみると、次の表2のようになった。
これによると、粒状炭の10%処理区(c)が在来種の発
芽成立本数が多く、次いで粒状炭の5%処理区(b)の
発芽成立本数が高いことが分る。なお、外来種と在来種
の種子の割合が3:1であったことに注意。また、植生基
材(20)中に粒状炭を入れたときの効果は第2の検査区
域内では余り良い結果は出ていないものの、他の検査区
域内では明らかに発芽成立数に良い結果をもたらすこと
が理解できる。
芽成立本数が多く、次いで粒状炭の5%処理区(b)の
発芽成立本数が高いことが分る。なお、外来種と在来種
の種子の割合が3:1であったことに注意。また、植生基
材(20)中に粒状炭を入れたときの効果は第2の検査区
域内では余り良い結果は出ていないものの、他の検査区
域内では明らかに発芽成立数に良い結果をもたらすこと
が理解できる。
また、粒状炭による微生物の付着について次ぎのような
実験をした。この場合には、植生基材(20)として、粘
性土とピートモスを2:1の割合で混合した基盤土に、平
均粒径約3mmの木炭を、0%、5%、10%、20%(容積
比)と変えて混入した4種類のものを採用した。これに
ヤシャブシの一年生草を植栽して、根系長と、微生物特
に、根粒菌の付着量を調べたところ、表3のような結果
を得た。
実験をした。この場合には、植生基材(20)として、粘
性土とピートモスを2:1の割合で混合した基盤土に、平
均粒径約3mmの木炭を、0%、5%、10%、20%(容積
比)と変えて混入した4種類のものを採用した。これに
ヤシャブシの一年生草を植栽して、根系長と、微生物特
に、根粒菌の付着量を調べたところ、表3のような結果
を得た。
この表3の結果から、根系の生育及び根瘤菌の付着供
に、木炭混入率が10%のものが良好であることが理解で
きる。なお、この場合の根瘤菌は根点付近にかたまって
付いており、その大きさは直径約2cm程度であった。
に、木炭混入率が10%のものが良好であることが理解で
きる。なお、この場合の根瘤菌は根点付近にかたまって
付いており、その大きさは直径約2cm程度であった。
また、上記のような植生基材(20)を入れたワグネルポ
ットに対して、ヤマハンノキの種子を全面散布し、発芽
後1ポット当り7本残して残りは間引して約6カ月後の
草丈について調査してみたところ表4のようになった。
ットに対して、ヤマハンノキの種子を全面散布し、発芽
後1ポット当り7本残して残りは間引して約6カ月後の
草丈について調査してみたところ表4のようになった。
この表4の結果からすると、草丈の成長でみる限り、木
炭混入率20%の場合が一番良好であった。
炭混入率20%の場合が一番良好であった。
(発明の効果) 以上詳述した通り、本発明においては、 「肥料袋(11)を取付けた植生ネット(10)を法面(3
0)上に張設して、その上から法面(30)の植生に必要
な在来種及び外来種を混合した植物種子、肥料及び土壌
改良材を含む植生基材(20)を吹き付けるようにした法
面植生工法であって、 植物種子を含む植生基材(20)を法面(30)上に吹き付
けるに際して、直径が2〜5mmの粒状炭を、植生基材(2
0)に対して5〜20容積%の割合で混入させたものを吹
き付けるようにしたとこと」 にその特徴があり、これにより、従来の施工法を大きく
変えないで法面の植生による保護を確実に行なうことが
できるとともに、特に在来種の植生植物の生育を促進し
て、法面を保護している植生を早期の内に在来種によっ
て行なうことのできる法面植生工法を提供することがで
きるのである。
0)上に張設して、その上から法面(30)の植生に必要
な在来種及び外来種を混合した植物種子、肥料及び土壌
改良材を含む植生基材(20)を吹き付けるようにした法
面植生工法であって、 植物種子を含む植生基材(20)を法面(30)上に吹き付
けるに際して、直径が2〜5mmの粒状炭を、植生基材(2
0)に対して5〜20容積%の割合で混入させたものを吹
き付けるようにしたとこと」 にその特徴があり、これにより、従来の施工法を大きく
変えないで法面の植生による保護を確実に行なうことが
できるとともに、特に在来種の植生植物の生育を促進し
て、法面を保護している植生を早期の内に在来種によっ
て行なうことのできる法面植生工法を提供することがで
きるのである。
第1図は肥料袋を有する植生ネットを法面上に張設した
状態を示す正面図、第2図〜第4図のそれぞれは本発明
の工法の施工後における法面上の状態を順を追って示す
部分拡大断面図、第5図は植生ネットに肥料袋を取り付
ける状態を示す部分拡大斜視図である。 符号の説明 10……植生ネット、11……肥料袋、12……肥料、20……
植生基材、30……法面。
状態を示す正面図、第2図〜第4図のそれぞれは本発明
の工法の施工後における法面上の状態を順を追って示す
部分拡大断面図、第5図は植生ネットに肥料袋を取り付
ける状態を示す部分拡大斜視図である。 符号の説明 10……植生ネット、11……肥料袋、12……肥料、20……
植生基材、30……法面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−174725(JP,A) 特開 昭62−17230(JP,A) 特開 昭56−163321(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】肥料袋を取付けた植生ネットを法面上に張
設して、その上から法面の植生に必要な在来種及び外来
種を混合した植物種子、肥料及び土壌改良材を含む植生
基材を吹き付けるようにした法面植生工法であって、 前記植物種子等を含む植生基材を法面上に吹き付けるに
際して、直径が2〜5mmの粒状炭を、前記植生基材に対
して5〜20容積%の割合で混入させたものを吹き付ける
ようにしたことを特徴とする法面植生工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1284371A JPH0788665B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 法面植生工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1284371A JPH0788665B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 法面植生工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03144015A JPH03144015A (ja) | 1991-06-19 |
| JPH0788665B2 true JPH0788665B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=17677715
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1284371A Expired - Fee Related JPH0788665B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 法面植生工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0788665B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4969906B2 (ja) * | 2006-05-10 | 2012-07-04 | 日本植生株式会社 | 二重編み植生ネット及びこれを用いた植生マット並びにこの二重編み植生ネットまたは植生マットを用いた緑化工法 |
| CN114809033A (zh) * | 2022-04-18 | 2022-07-29 | 内蒙古蒙草土壤科技有限责任公司 | 一种采煤塌陷区生态重建用生态基材喷播施工工艺 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56163321A (en) * | 1980-05-16 | 1981-12-15 | Nisshoku Corp | Net for slope combined with planting use |
| JPS6217230A (ja) * | 1985-07-15 | 1987-01-26 | Oyo Kikaku:Kk | 土壌活性剤入り法面緑化用基体 |
| JPH01174725A (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-11 | Nisshin Sangyo Kk | 苗床付種子吹付用ネット |
-
1989
- 1989-10-31 JP JP1284371A patent/JPH0788665B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03144015A (ja) | 1991-06-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7347150B2 (en) | Non-plowing method for establishing vegetation and a nutrient matrix thereof | |
| CN104542220A (zh) | 一种边坡修复用植生网毯及边坡修复方法 | |
| WO1999003321A1 (en) | Agricultural water retention and flow enhancement mixture | |
| CN109328805A (zh) | 一种石漠化地区边坡生态治理方法 | |
| US10716267B2 (en) | Method for facilitating plant growth | |
| CN108934796A (zh) | 利用草绳网的边坡绿化方法 | |
| KR19980703818A (ko) | 잔디초지의 영양층용 조성물 | |
| JP2649668B2 (ja) | 緑化工法 | |
| JP3481439B2 (ja) | 覆土材 | |
| CN108675892B (zh) | 一种海涂种植火龙果的营养包基质与节俭增效方法 | |
| CN100366142C (zh) | 用植生袋建植边坡草坪的方法 | |
| CN100589694C (zh) | 无土草坪的生产方法 | |
| KR100719078B1 (ko) | 법면 녹화용 줄 네트 | |
| JPH06197626A (ja) | 砂地における緑化基礎工法 | |
| JPH03144015A (ja) | 法面植生工法 | |
| JPH0543807U (ja) | 植生袋 | |
| JP3490591B2 (ja) | 植生マット | |
| JPH0978586A (ja) | 法面保護緑化用マット | |
| CN114342748B (zh) | 一种坡地果园覆土立体保肥的方法 | |
| JP2002186349A (ja) | 緑化基材及びこれを用いた植物の栽培方法。 | |
| JPH0526117Y2 (ja) | ||
| JP3784598B2 (ja) | 植物性炭化物利用の法面緑化基盤材及び緑化工法 | |
| CN201029267Y (zh) | 培基植被 | |
| JP3602015B2 (ja) | 草花植生用シート | |
| JP3088216U (ja) | 緑化基材 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927 Year of fee payment: 14 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |