JPH0790414A - 耐摩耗性に優れたTi−Al系金属間化合物製吸排気バルブ及びその製造方法 - Google Patents

耐摩耗性に優れたTi−Al系金属間化合物製吸排気バルブ及びその製造方法

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JPH0790414A
JPH0790414A JP5233427A JP23342793A JPH0790414A JP H0790414 A JPH0790414 A JP H0790414A JP 5233427 A JP5233427 A JP 5233427A JP 23342793 A JP23342793 A JP 23342793A JP H0790414 A JPH0790414 A JP H0790414A
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JP5233427A
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Masaki Kumagai
正樹 熊谷
Kazuhisa Shibue
和久 渋江
Bokujiyun Kin
睦淳 金
Hiroyuki Shamoto
裕幸 社本
Takashi Morikawa
隆 森川
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 割れ等の不具合を生ずることなく且つ生産性
を低下させることなく、必要とされる部分の耐摩耗性を
向上することができる、耐摩耗性に優れたTi-Al系
金属間化合物製吸排気バルブ及びその製造方法を提供す
ること。との接合方法を提供すること。 【構成】 Al;35〜50at%、残部Tiの配合組成
としたTiとAlの混合粉末を反応焼結で合成すること
により製造されたTi-Al系金属間化合物よりなり、
吸排気バルブのフェイス,ステム,ステムエンドのうち
1か所以上に、平均粒子径0.5〜20μmで合計体積率
0.5〜30%のTiB2,Al23,ZrO2,Si
C,TiC,WC,Si34のうち1種以上のセラミッ
クス粒子を含むことを特徴とする耐摩耗性に優れたTi
-Al系金属間化合物製吸排気バルブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車分野等の内燃機
関において、軽量,高温強度,高比剛性,耐摩耗性が要
求される吸排気バルブ及びその製造方法に関し、詳しく
は、耐摩耗性に優れたTi-Al系金属間化合物製吸排
気バルブ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護及び省エネの観点から、
自動車部材の軽量化が注目されており、特に、従来の鉄
系部材から軽量のアルミニウム系部材への転換が検討さ
れている。ところが、自動車部材、とりわけエンジンま
わりの部材には摺動部材が多く、鉄系からアルミニウム
系へ一部の部材を置き換えた場合には、摩耗が激しく実
用上問題となることが多い。そのため、軽量かつ耐摩耗
性に優れた部材の登場が待たれている。
【0003】この点から、軽量で強度及び耐熱性に優れ
ているTi-Al系金属間化合物は、自動車部材への適
用が期待されており、高温で使用される摺動部材に検討
がされつつある。特に、バルブのフェイス面,ステムエ
ンド,ステム側面は、他部材との摩擦が生じる部分であ
るので耐摩耗性が要求されるが、従来のTi-Al系の
部材では耐摩耗性が十分でなく、何らかの改善策が必要
であった。
【0004】一般に、Ti-Al系金属間化合物は、プ
ラズマアーク等の溶製法で作製されることが多いが、住
友軽金属技報第32巻(1991)p.95に示されるように、
Ti粉末とAl合金粉末を原料とする反応焼結法によっ
ても作製することができる。この反応焼結法によると、
セラミックス粒子等の粒子を素材中に分散させることが
可能であるので、Ti-Al系金属間化合物の強度を向
上させるために、セラミックス粒子等の硬い粒子を素材
中に分散させる方法が、「強度に優れたTiAl基複合
材料およびその製造方法」として、特開平5−7876
2号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載されている技術では、耐摩耗性については着目
されておらず、この技術では、強度が向上するという利
点があるが、材料全体にセラミックス粒子が含まれてい
るので、常温延性が低下し、バルブ本来の特性である強
靱性が損なわれる恐れがある。また、セラミックス粒子
を含む部材は、一般にセラミックス粒子を含まないもの
に比べて切削が困難であるので、バルブの仕上げ切削加
工が難しくなるという問題がある。
【0006】この対策として、セラミックス粒子が分散
された複合金属間化合物を、バルブの摩擦が生じる部分
(フェイス面,ステムエンド,ステム側面)のみに存在
させることにより、バルブ本来の強靱性を損なわずに、
バルブの耐摩耗性を改善することが考えられている。例
えばバルブの耐摩耗性が必要な部位のみに粒子を添加、
析出させる方法として、特開昭62−611号公報,特
開平3−180479号公報,特開平3−215654
号公報に記載されている技術が公知である。
【0007】しかしながら、これらはいずれも肉盛り等
の溶融処理であるので、本願発明の目的には利用できな
い。つまり、Ti-Al系の様に延性の低い材料は、肉
盛りのような部分的溶融を伴う処理を行うと、凝固収縮
時に発生する内部応力のために割れが生じ易いという問
題がある。これを防ぐためには、十分な予熱,後熱等の
処理が必要となり、著しく生産性が低下するという別の
問題が生じてしまうので好ましくない。
【0008】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、割れ等の不具合を生ずることなく且つ生産性を低下
させることなく、必要とされる部分の耐摩耗性を向上す
ることができる、耐摩耗性に優れたTi-Al系金属間
化合物製吸排気バルブ及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、Alを35〜50at%含むTiと
Alの混合粉末を反応焼結で合成することにより製造さ
れたTi-Al系金属間化合物よりなり、吸排気バルブ
のフェイス,ステム,ステムエンドのうち1か所以上
に、平均粒子径0.5〜20μmで合計体積率0.5〜3
0%のTiB2,Al23,ZrO2,SiC,TiC,
WC,Si34のうち1種以上のセラミックス粒子を含
むことを特徴とする耐摩耗性に優れたTi-Al系金属
間化合物製吸排気バルブを要旨とする。
【0010】請求項2の発明は、前記請求項1記載の混
合粉末に、更にMnを0.05〜5at%含むことを特徴
とする耐摩耗性に優れたTi-Al系金属間化合物製吸
排気バルブを要旨とする。
【0011】請求項3の発明は、チタン粉末とAl粉末
又はAl-Mn合金粉末とを、Al;35〜50at%及
び残部Ti、又はAl;35〜50at%,Mn;0.0
5〜5at%及び残部Tiの組成になる様に混合し、該混
合粉末を固化成形した後に、鍛造又は切削して略バルブ
形状の第1部材とするとともに、前記混合粉末に用いた
粉末と、平均粒子径0.5〜20μmで合計体積率0.5
〜30%のTiB2,Al23,ZrO2,SiC,Ti
C,WC,Si34のうち1種以上のセラミックス粒子
とを混合し、該セラミックス混合粉末を固化成形した後
に、鍛造又は切削して前記第1部材を補う所定形状の第
2部材とし、前記第1部材と第2部材とを組み合わせ
て、反応焼結を行うための熱処理をすることを特徴とす
る耐摩耗性に優れたTi-Al系金属間化合物製吸排気
バルブの製造方法を要旨とする。
【0012】ここで、前記反応焼結を行うための熱処理
とは、TiとAlとを反応させて均質なTiAlとする
処理のことであり、通常は、30Mpa以上の圧力下で5
60℃で反応させ、その後1170〜1400℃の温度
で均質化する。次に、前記特許請求の範囲の数値を限定
した理由を説明する。
【0013】(1)セラミックス粒子径 下限値未満では、耐摩耗性が十分でない。上限値を越え
ると、加工が困難となる。 (2)セラミックス粒子添加量 下限値未満では、耐摩耗性が十分でない。上限値を越え
ると、加工が困難となる。
【0014】(3)Al量 下限値未満では、耐摩耗性が低下する。上限値を越える
と、延性が低下する。 (4)Mn量 Mnを添加することによりTi-Al系金属間化合物の
延性が向上することは、既に、「High Temperature
Ordered Intermetallic compoundIII,MRS,133(1
989),p.391」に示されている。下限値未満では、延性
の改善効果がない。上限を越えると、延性が低下すると
ともに密度が増加する。
【0015】
【作用】請求項1の発明では、軽量のTi-Al系金属
間化合物にセラミックス粒子を添加すると、耐摩耗性が
向上するという知見を踏まえ、吸排気バルブの耐摩耗性
が要求される部分に、上述した範囲のセラミックス粒子
の粒子径および添加量のセラミックス粒子を含ませる。
これによって、バルブ本来の性質である強靱性を確保し
ながら、切削性をいたずらに低下させることもなく、耐
摩耗性を向上させたバルブを得ることが可能となった。
【0016】請求項2の発明では、所定量のAl及びT
iに加えて更にMnを所定量含む混合粉末を使用するの
で、延性が向上することになる。請求項3の発明では、
チタン粉末とAl粉末又はAl-Mn合金粉末とからな
る混合粉末を用いて略バルブ形状の第1部材を形成し、
更に前記混合粉末に用いた粉末とセラミックス粒子とを
混合したセラミックス混合粉末を用いて第2部材を形成
し、この第1部材と第2部材とを組み合わせて所定高圧
下で所定温度で加熱する。つまり、ベースとなるTi-
Alの第1部材とセラミックスを含む第2部材とを、例
えば嵌め込みによって一体にした状態で、反応焼結のた
めの熱処理を施すので、所望の部分にセラミック粒子を
含ませた吸排気バルブを製造する方法が簡易化される。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]Na法で作製されたスポンジチタン粉末
(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製され
たAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)とを質
量で64:36の比で混合後、寸法φ200mm×φ19
0mm×500mmLのアルミニウム容器に挿入し、容器を
500℃に加熱しながら真空排気して1.3×10-3Pa
の真空中で脱気処理を行った。その後、容器を430℃
に加熱しφ37mmに押出した。得られた押出材からアル
ミニウム容器を外削除去し、図1(a)に示すバルブ形
状に切削加工した。これをTi-33.5mass%Al-2.
5mass%Mn(Ti-47.3at%Al-1.7at%Mn)
の反応合成用素材(以下、素材Aと称す)とした。
【0018】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)と
を質量で64:36の比で混合後、これに平均粒径5μ
mのTiB2粒子を体積で25%混合した。この混合粉末
を寸法φ200mm×φ190mm×500mmLのアルミニ
ウム容器に挿入し、容器を450℃に加熱しながら真空
排気して1.3×10- 3Paの真空中で脱気処理を行っ
た。その後、容器を450℃に加熱しφ40mmに押出し
た。得られた押出材からアルミニウム容器を外削除去
し、図1(b)に示す様に切削加工して、(Ti-33.
5mass%Al-2.5mass%Mn)+25vol%TiB2
反応合成用複合素材(以下、素材Bと称す)とした。
【0019】次に、図1(c)に示す様に、素材Aに素
材Bを嵌め込んで組合せ素材(以下、素材Cと称す)を
作成した。そして、この素材Cを、HIP中にて80Mp
aのArガス圧力下で昇温中に反応焼結(560℃)さ
せて金属間化合物とした後、引き続いてHIP中にて1
300℃×10hの均質化のための熱処理を行った。均
質化処理時、雰囲気はArガスで圧力は180MPaとし
た。その後、切削加工にて排気バルブに仕上げた。仕上
げたバルブは、フェイス,ステム側面,ステムエンドの
それぞれの部分の表面がセラミックス粒子を含む金属間
化合物となっていた。
【0020】(実験例)次に、この実施例1のバルブを
用いた実験例について説明する。実施例1のバルブをエ
ンジンテストに供し、10000rpmで2時間試験した
後のフェイス面,ステム側面,ステムエンドの摩耗量を
測定した。また、比較材として同エンジンテストに供し
た現行材(比較例試料No.9;SUH35)の摩耗量を
1として比較した。その結果を、素材Bの組成とともに
下記表1に記すが、摩耗量が現行材以下のものが良材で
ある。また、素材B成形時に、φ5mm×8mmの試験片を
切削加工後、常温圧縮試験に供した。その結果を同じく
表1に記す。
【0021】この実験から明かな様に、実施例1は、常
温圧縮伸びが13%と大きく、且つ摩耗量も1.0以下
と現行材以下であるので好適である。 [実施例2]Na法で作製されたスポンジチタン粉末
(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製され
たAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)とを質
量で73:27の比で混合した。その後、実施例1と同
様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処理を
行ってから押出しを行った。得られた押出材からアルミ
ニウム容器を外削除去し、図1に示すバルブ形状に切削
加工した(素材A)。
【0022】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)と
を質量で73:27の比で混合後、これに平均粒径2μ
mのAl23粒子を体積で5%混合した。その後、実施
例1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱
気処理を行ってから押出しを行った。得られた押出材か
らアルミニウム容器を外削除去し、切削加工して反応合
成用複合素材(素材B)を作製し、素材Aと組み合わせ
て素材Cとした。
【0023】素材CをHIP中で50Mpaの圧力下で反
応焼結させ、引続きHIP中で1250℃に加熱して熱
処理を行い、実施例1と同様な実験を行った。その結果
を表1に記す。この実験から明かな様に、実施例2は、
常温圧縮伸びが18%と大きく、且つ摩耗量も0.9以
下と現行材以下であるので好適である。
【0024】[実施例3]水素化脱水素法で作製された
チタン粉末(149μm以下)とエアーアトマイズ法で
作製されたAl粉末(149μm以下)とを質量で6
4:36の比で混合した。その後、実施例1と同様に、
混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処理を行って
から押出しを行った。得られた押出材からアルミニウム
容器を外削除去し、図1に示すバルブ形状に切削加工し
た(素材A)。
【0025】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl粉末(149μm以下)とを質量で64:3
6の比で混合後、これに平均粒径2μmのTiC粒子を
体積で5%混合した。その後、実施例1と同様に、混合
物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処理を行ってから
押出しを行った。得られた押出材からアルミニウム容器
を外削除去し、切削加工して反応合成用複合素材(素材
B)を作製し、素材Aと組み合わせて素材Cとした。
【0026】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、また同様な実験を行った。その
結果を表1に記す。この実験から明かな様に、実施例3
は、常温圧縮伸びが25%と大きく、且つ摩耗量も0.
8以下と現行材以下であるので好適である。
【0027】[実施例4]水素化脱水素法で作製された
チタン粉末(149μm以下)とエアーアトマイズ法で
作製されたAl粉末(149μm以下)とを質量で7
3:27の比で混合した。その後、実施例1と同様に、
混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処理を行って
から押出しを行った。得られた押出材からアルミニウム
容器を外削除去し、図1に示すバルブ形状に切削加工し
た(素材A)。
【0028】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArアトマイズ法で作製され
たAl粉末(149μm以下)とを質量で73:27の
比で混合後、これに平均粒径10μmのSiC粒子を体
積で10%混合した。その後、実施例1と同様に、混合
物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処理を行ってから
押出しを行った。得られた押出材からアルミニウム容器
を外削除去し、切削加工して反応合成用複合素材(素材
B)を作製し、素材Aと組み合わせて素材Cとした。
【0029】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、また同様な実験を行った。その
結果を表1に記す。この実験から明かな様に、実施例4
は、常温圧縮伸びが20%と大きく、且つ摩耗量も1.
0以下と現行材以下であるので好適である。
【0030】[実施例5]Na法で作製されたスポンジ
チタン粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法
で作製されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以
下)とを質量64:36の比で混合した。その後、実施
例1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱
気処理を行ってから押出しを行った。得られた押出材か
らアルミニウム容器を外削除去し、図1に示すバルブ形
状に切削加工した(素材A)。
【0031】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)と
を質量で64:36の比で混合後、これに平均粒径1μ
mのZrO2粒子を体積で2%混合した。その後、実施例
1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気
処理を行ってから押出しを行った。得られた押出材から
アルミニウム容器を外削除去し、切削加工して反応合成
用複合素材(素材B)を作製し、素材Aと組み合わせて
素材Cとした。
【0032】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、また同様な実験を行った。その
結果を表1に記す。この実験から明かな様に、実施例5
は、常温圧縮伸びが22%と大きく、且つ摩耗量も1.
0以下と現行材以下であるので好適である。
【0033】[実施例6]Na法で作製されたスポンジ
チタン粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法
で作製されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以
下)とを質量で64:36の比で混合した。その後、実
施例1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、
脱気処理を行ってから押出しを行った。得られた押出材
からアルミニウム容器を外削除去し、図1に示すバルブ
形状に切削加工した(素材A)。
【0034】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)と
を質量で64:36の比で混合後、これに平均粒径0.
8μmのWC粒子を体積で1%混合した。その後、実施例
1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気
処理を行ってから押出しを行った。得られた押出材から
アルミニウム容器を外削除去し、切削加工して反応合成
用複合素材(素材B)を作製し、素材Aと組み合わせて
素材Cとした。
【0035】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、また同様な実験を行った。その
結果を表1に記す。この実験から明かな様に、実施例6
は、常温圧縮伸びが20%と大きく、且つ摩耗量も0.
8以下と現行材以下であるので好適である。
【0036】[実施例7]Na法で作製されたスポンジ
チタン粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法
で作製されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以
下)とを質量で64:36の比で混合した。その後、実
施例1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、
脱気処理を行ってから押出しを行った。得られた押出材
からアルミニウム容器を外削除去し、図1に示すバルブ
形状に切削加工した(素材A)。
【0037】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)と
を質量で64:36の比で混合後、これに平均粒径15
μmのSi34粒子を体積で8%混合した。その後、実
施例1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、
脱気処理を行ってから押出しを行った。得られた押出材
からアルミニウム容器を外削除去し、切削加工して反応
合成用複合素材(素材B)を作製し、素材Aと組み合わ
せて素材Cとした。
【0038】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、また同様な実験を行った。その
結果を表1に記す。この実験から明かな様に、実施例7
は、常温圧縮伸びが15%と大きく、且つ摩耗量も0.
8以下と現行材以下であるので好適である。
【0039】[実施例8]Na法で作製されたスポンジ
チタン粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法
で作製されたAl-17mass%Mn合金粉末(149μm
以下)とを質量で57:43の比で混合した。その後、
実施例1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入
し、脱気処理を行ってから押出しを行った。得られた押
出材からアルミニウム容器を外削除去し、図1に示すバ
ルブ形状に切削加工した(素材A)。
【0040】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl-17mass%Mn合金粉末(149μm以下)
とを質量で57:43の比で混合後、これに平均粒径1
0μmのSiC粒子を体積で10%混合した。その後、
実施例1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入
し、脱気処理を行ってから押出しを行った。得られた押
出材からアルミニウム容器を外削除去し、切削加工して
反応合成用複合素材(素材B)を作製し、素材Aと組み
合わせて素材Cとした。
【0041】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、また同様な実験を行った。その
結果を表1に記す。この実験から明かな様に、実施例8
は、常温圧縮伸びが15%と大きく、且つ摩耗量も0.
9以下と現行材以下であるので好適である。
【0042】
【表1】
【0043】つまり、表1から明かな様に、延性を示す
常温圧縮伸びが10%以上が好適品であるが、本実施例
1〜8のものは、いずれも常温圧縮伸びが13%以上と
大きく優れている。しかも、耐摩耗性に関しても、本実
施例のものは、いずれも摩耗量が現行材と比較して少な
く好適である。尚、実施例8は、Mn量が多いので延性
に優れているが、5at%を上回るMnを添加しても効果
が飽和するだけなので、添加量は少なくてよい。
【0044】[比較例1]Na法で作製されたスポンジ
チタン粉末(149μm以下)とAlガスアトマイズ法
で作製されたAl粉末(149μm以下)とを質量で7
8:22の比で混合した。その後、実施例1と同様に、
混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処理を行って
から押出しを行った。得られた押出材からアルミニウム
容器を外削除去し、図1に示すバルブ形状に切削加工し
た(素材A)。
【0045】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl粉末(149μm以下)とを質量で78:2
2の比で混合後、これに平均粒径5μmのTiB2粒子を
体積で25%混合した。その後、実施例1と同様に、混
合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処理を行ってか
ら押出しを行った。得られた押出材からアルミニウム容
器を外削除去し、切削加工して反応合成用複合素材(素
材B)を作製し、素材Aと組み合わせて素材Cとした。
【0046】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、評価に供した。この結果を下記
表2に記すが、この比較例1は、Al量が低いため伸び
が低かった。 [比較例2]Na法で作製されたスポンジチタン粉末
(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製され
たAl粉末(149μm以下)とを質量で62:38の
比で混合した。その後、実施例1と同様に、混合物をア
ルミニウム容器に挿入し、脱気処理を行ってから押出し
を行った。得られた押出材からアルミニウム容器を外削
除去し、図1に示すバルブ形状に切削加工した(素材
A)。
【0047】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl粉末(149μm以下)とを質量で62:3
8の比で混合後、これに平均粒径2μmのAl23粒子
を体積で5%混合した。その後、実施例1と同様に、混
合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処理を行ってか
ら押出しを行った。得られた押出材からアルミニウム容
器を外削除去し、切削加工して反応合成用複合素材(素
材B)を作製し、素材Aと組み合わせて素材Cとした。
【0048】以下、実施例1と同様にHIP中に反応焼
結および熱処理を行い、評価に供した。その結果を表2
に記すが、この比較例2は、Al量が高いため伸びが低
かった。 [比較例3]Na法で作製されたスポンジチタン粉末
(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製され
たAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)とを質
量で64:36の比で混合した。その後、実施例1と同
様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処理を
行ってから押出しを行った。得られた押出材からアルミ
ニウム容器を外削除去し、図1に示すバルブ形状に切削
加工した(素材A)。
【0049】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)と
を質量で64:36の比で混合後、これに平均粒径5μ
mのTiB2粒子を体積で0.3%混合した。その後、実
施例1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、
脱気処理を行ってから押出しを行った。得られた押出材
からアルミニウム容器を外削除去し、切削加工して反応
合成用複合素材(素材B)を作製し、素材Aと組み合わ
せて素材Cとした。
【0050】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、評価に供した。その結果を表2
に記すが、この比較例3は、粒子添加量が少なく耐摩耗
性に劣っていた。 [比較例4]Na法で作製されたスポンジチタン粉末
(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製され
たAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)とを質
量で67.7:32.3比で混合した。その後、実施例1
と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処
理を行ってから押出しを行った。得られた押出材からア
ルミニウム容器を外削除去し、図1に示すバルブ形状に
切削加工した(素材A)。
【0051】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)と
を質量で67.7:32.3比で混合後、これに平均粒径
5μmのTiB2粒子を体積で33%混合した。その後、
実施例1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入
し、脱気処理を行ってから押出しを行った。得られた押
出材からアルミニウム容器を外削除去し、切削加工して
反応合成用複合素材(素材B)を作製し、素材Aと組み
合わせて素材Cとした。
【0052】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、評価に供した。その結果を表2
に記すが、この比較例4は、粒子添加量が多く切削加工
ができなかった。 [比較例5]Na法で作製されたスポンジチタン粉末
(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製され
たAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)とを質
量で67.7:32.3比で混合した。その後、実施例1
と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処
理を行ってから押出しを行った。得られた押出材からア
ルミニウム容器を外削除去し、図1に示すバルブ形状に
切削加工した(素材A)。
【0053】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)と
を質量で67.7:32.3比で混合後、これに平均粒径
25μmのTiB2粒子を体積で20%混合した。その
後、実施例1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿
入し、脱気処理を行ってから押出しを行った。得られた
押出材からアルミニウム容器を外削除去し、切削加工し
て反応合成用複合素材(素材B)を作製し、素材Aと組
み合わせて素材Cとした。
【0054】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、評価に供した。その結果を表2
に記すが、この比較例5は、添加粒子径が大きく切削加
工ができなかった。 [比較例6]Na法で作製されたスポンジチタン粉末
(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製され
たAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)とを質
量で64:36の比で混合した。その後、実施例1と同
様に、混合物をアルミニウム容器に挿入し、脱気処理を
行ってから押出しを行った。得られた押出材からアルミ
ニウム容器を外削除去し、図1に示すバルブ形状に切削
加工した(素材A)。
【0055】一方、Na法で作製されたスポンジチタン
粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製
されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)と
を質量で64:36の比で混合後、これに平均粒径0.
2μmのSi34粒子を体積で10%混合した。その
後、実施例1と同様に、混合物をアルミニウム容器に挿
入し、脱気処理を行ってから押出しを行った。得られた
押出材からアルミニウム容器を外削除去し、切削加工し
て反応合成用複合素材(素材B)を作製し、素材Aと組
み合わせて素材Cとした。
【0056】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、評価に供した。その結果を表2
に記すが、この比較例6は、添加粒子径が小さく耐摩耗
性に劣る。 [比較例7]Na法で作製されたスポンジチタン粉末
(149μm以下)とArガスアトマイズ法で作製され
たAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以下)とを質
量で67.7:32.3比で混合後、これに平均粒径2μ
mのTiB2粒子を体積で5%混合した。この混合粉末を
実施例1と同様にアルミニウム容器に挿入し、容器を4
50℃に加熱しながら実施例1と同様に脱気処理を行っ
た。その後、容器を450℃に加熱しφ40mmに押出し
た。得られた押出材からアルミニウム容器を外削除去
し、切削加工してバルブ形状とした。
【0057】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、評価に供した。その結果を表2
に記す。この比較例7は、全体が粒子添加複合材である
ので、エンジンテスト開始後3分で靱性の不足と思われ
るステム部の破断が生じ、耐摩耗性を評価するまでには
至らなかった。
【0058】[比較例8]Na法で作製されたスポンジ
チタン粉末(149μm以下)とArガスアトマイズ法
で作製されたAl-7mass%Mn合金粉末(149μm以
下)とを質量で64:36の比で混合した。この混合粉
末を実施例1と同様にアルミニウム容器に挿入し、容器
を500℃に加熱しながら実施例1と同様に脱気処理を
行った。その後、容器を430℃に加熱しφ37mmに押
出した。得られた押出材からアルミニウム容器を外削除
去し、バルブ形状に切削加工した。
【0059】以下、実施例1と同様にHIP中で反応焼
結および熱処理を行い、評価に供した。その結果を表2
に記す。この比較例8は、全体が粒子添加なしであるの
で、耐摩耗性に劣っていた。 [比較例9]この比較例9は、現行材である鉄系のSU
H35からなるので、圧縮伸びに関しては優れている
が、Ti-Al系より重量がある。
【0060】
【表2】
【0061】尚、以上本発明の実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例に何等限定されるものでは
なく、各種の態様で実施できることは勿論である。例え
ば、セラミック粒子は、Ti-Al系の材料粉末の混合
と同時に混合してもよい。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明では、吸排気バルブの耐
摩耗性が要求される部分に、所定の粒子径及び添加量の
セラミックス粒子を含ませるので、バルブ本来の強靱性
を確保しながら、切削性を低下させることなく、耐摩耗
性を向上させることができる。
【0063】請求項2の発明では、所定量のAl及びT
iに加えて更にMnを所定量含むので、延性が向上する
という利点がある。請求項3の発明では、ベースとなる
Ti-Al系の第1部材とセラミックスを含む第2部材
とを、反応焼結させるために熱処理を施すので、所望の
部分にセラミック粒子を含ませた耐摩耗性に優れた吸排
気バルブを容易に製造することができる。また、この製
造方法によれば、割れ等の不具合が発生することがな
く、しかも生産性が高いという特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 バルブの製造方法を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金 睦淳 東京都港区新橋5丁目11番3号 住軽軽金 属工業株式会社内 (72)発明者 社本 裕幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 森川 隆 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Alを35〜50at%含むTiとAlの
    混合粉末を反応焼結で合成することにより製造されたT
    i-Al系金属間化合物よりなり、吸排気バルブのフェ
    イス,ステム,ステムエンドのうち1か所以上に、平均
    粒子径0.5〜20μmで合計体積率0.5〜30%のT
    iB2,Al23,ZrO2,SiC,TiC,WC,S
    34のうち1種以上のセラミックス粒子を含むことを
    特徴とする耐摩耗性に優れたTi-Al系金属間化合物
    製吸排気バルブ。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の混合粉末に、更にM
    nを0.05〜5at%含むことを特徴とする耐摩耗性に
    優れたTi-Al系金属間化合物製吸排気バルブ。
  3. 【請求項3】 チタン粉末とAl粉末又はAl-Mn合
    金粉末とを、Al;35〜50at%及び残部Ti、又は
    Al;35〜50at%,Mn;0.05〜5at%及び残
    部Tiの組成になる様に混合し、該混合粉末を固化成形
    した後に、鍛造又は切削して略バルブ形状の第1部材と
    するとともに、前記混合粉末に用いた粉末と、平均粒子
    径0.5〜20μmで合計体積率0.5〜30%のTi
    2,Al23,ZrO2,SiC,TiC,WC,Si
    34のうち1種以上のセラミックス粒子とを混合し、該
    セラミックス混合粉末を固化成形した後に、鍛造又は切
    削して前記第1部材を補う所定形状の第2部材とし、前
    記第1部材と第2部材とを組み合わせて、反応焼結を行
    うための熱処理をすることを特徴とする耐摩耗性に優れ
    たTi-Al系金属間化合物製吸排気バルブの製造方
    法。
JP5233427A 1993-09-20 1993-09-20 耐摩耗性に優れたTi−Al系金属間化合物製吸排気バルブ及びその製造方法 Pending JPH0790414A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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