JPH0790620A - プレス成形性、耐パウダリング性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板 - Google Patents
プレス成形性、耐パウダリング性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板Info
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- JPH0790620A JPH0790620A JP5250162A JP25016293A JPH0790620A JP H0790620 A JPH0790620 A JP H0790620A JP 5250162 A JP5250162 A JP 5250162A JP 25016293 A JP25016293 A JP 25016293A JP H0790620 A JPH0790620 A JP H0790620A
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- C09D5/08—Anti-corrosive paints
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- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B7/00—Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
- B32B7/04—Interconnection of layers
- B32B7/12—Interconnection of layers using interposed adhesives or interposed materials with bonding properties
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 合金化溶融亜鉛めっき鋼板を素材とするプレ
ス成形性、耐パウダリング性及び耐食性に優れた有機複
合被覆鋼板を提供すること 【構成】 所定のめっき付着量を有し、且つめっき層/
素地鋼板界面に存在するΓ相及びΓ1相のトータルの厚
みが1μm以下、めっき層中のζ相の存在比率が50%
以下である合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に、所定の
付着量のクロメート層を有し、その上層にエポキシ系樹
脂:30〜80wt%、防錆添加剤:3〜50wt%、
およびフッ素樹脂、グラファイトおよび窒化ホウ素の中
から選ばれる1種以上からなる潤滑剤:3〜50wt%
を含み、膜厚が0.1〜2μmの有機皮膜を有する有機
複合被覆鋼板であり、潤滑剤としてはメルトフローレー
トが3以上で、且つ乳化重合法により製造された四フッ
化エチレン樹脂が好ましく、また、防錆添加剤としては
シリカまたは/およびクロム酸塩が好ましい。
ス成形性、耐パウダリング性及び耐食性に優れた有機複
合被覆鋼板を提供すること 【構成】 所定のめっき付着量を有し、且つめっき層/
素地鋼板界面に存在するΓ相及びΓ1相のトータルの厚
みが1μm以下、めっき層中のζ相の存在比率が50%
以下である合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に、所定の
付着量のクロメート層を有し、その上層にエポキシ系樹
脂:30〜80wt%、防錆添加剤:3〜50wt%、
およびフッ素樹脂、グラファイトおよび窒化ホウ素の中
から選ばれる1種以上からなる潤滑剤:3〜50wt%
を含み、膜厚が0.1〜2μmの有機皮膜を有する有機
複合被覆鋼板であり、潤滑剤としてはメルトフローレー
トが3以上で、且つ乳化重合法により製造された四フッ
化エチレン樹脂が好ましく、また、防錆添加剤としては
シリカまたは/およびクロム酸塩が好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この本発明は合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板をベースとした有機複合被覆鋼板であって、特
に、自動車車体や家電製品等に使用される塗油状態での
プレス成形性に優れた有機複合被覆鋼板に関するもので
ある。
き鋼板をベースとした有機複合被覆鋼板であって、特
に、自動車車体や家電製品等に使用される塗油状態での
プレス成形性に優れた有機複合被覆鋼板に関するもので
ある。
【従来の技術】近年、北米や北欧などの寒冷地では、冬
期に散布する道路凍結防止用の塩類による自動車車体の
腐食が大きな社会問題となっている。この自動車車体の
防錆対策の一つとして、従来の冷延鋼板に代って耐食性
に優れた表面処理鋼板の使用比率が高まりつつあるのが
現状である。
期に散布する道路凍結防止用の塩類による自動車車体の
腐食が大きな社会問題となっている。この自動車車体の
防錆対策の一つとして、従来の冷延鋼板に代って耐食性
に優れた表面処理鋼板の使用比率が高まりつつあるのが
現状である。
【0002】代表的な表面処理鋼板の一つとして、合金
化溶融亜鉛めっき鋼板が自動車車体に広く用いられてい
るが、合金化溶融亜鉛めっき鋼板はプレス成形時にパウ
ダリングやフレーキングが生じ易く、星目疵の原因とな
ることがある。従来、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の耐パ
ウダリング性や耐フレーキング性を改善するために、特
開平3−284942号公報に示されるような、シリカ
やフッ素樹脂を含有した有機樹脂被覆合金化溶融亜鉛め
っき鋼板が提案されている。
化溶融亜鉛めっき鋼板が自動車車体に広く用いられてい
るが、合金化溶融亜鉛めっき鋼板はプレス成形時にパウ
ダリングやフレーキングが生じ易く、星目疵の原因とな
ることがある。従来、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の耐パ
ウダリング性や耐フレーキング性を改善するために、特
開平3−284942号公報に示されるような、シリカ
やフッ素樹脂を含有した有機樹脂被覆合金化溶融亜鉛め
っき鋼板が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−284942号公報に示された鋼板はプレス成形
性、耐パウダリング性をある程度は改善できるものの、
そのレベルは必ずしも十分なものとは言い難い。本発明
はこのような従来技術の問題に鑑みなされたもので、合
金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に高度な潤滑性を付与す
ることによりプレス成形性を大幅に向上させ、材質をグ
レードダウンしても従来と同等のプレス成形性が確保で
き、しかも耐食性、耐パウダリング性、塗装密着性、溶
接性にも優れた有機複合被覆鋼板を提供することを目的
とする。
3−284942号公報に示された鋼板はプレス成形
性、耐パウダリング性をある程度は改善できるものの、
そのレベルは必ずしも十分なものとは言い難い。本発明
はこのような従来技術の問題に鑑みなされたもので、合
金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に高度な潤滑性を付与す
ることによりプレス成形性を大幅に向上させ、材質をグ
レードダウンしても従来と同等のプレス成形性が確保で
き、しかも耐食性、耐パウダリング性、塗装密着性、溶
接性にも優れた有機複合被覆鋼板を提供することを目的
とする。
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
目的を達成するため、有機樹脂被覆合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板の皮膜構成について検討を重ね、以下のような知
見を得た。
目的を達成するため、有機樹脂被覆合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板の皮膜構成について検討を重ね、以下のような知
見を得た。
【0004】 合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層
の構成としては、めっき層と素地鋼板との界面に存在す
るΓ相およびΓ1相は硬くて脆いために、Γ相およびΓ1
相が薄いほど耐ウダリング性に優れること さらに、めっき層の構成としては、ζ相は凹凸が大
きく潤滑性に劣ることや、融点が低く、成型時に工具と
の凝着を起こしやすいことから、めっき層中のζ相の存
在比率が低いほどプレス成形性に優れること めっき層の上層にクロメート層を設けることによっ
て、耐食性が向上すること 有機皮膜の構成としては、エポキシ系樹脂が耐食
性、塗料密着性に優れること 有機皮膜に防錆添加剤としてシリカやクロム酸塩を
加えることによってさらに高度な耐食性を確保できるこ
と 塗油を前提としたプレス成型では、有機皮膜中に添
加する潤滑剤として、フッ素樹脂、グラファイト、窒化
ホウ素が優れた潤滑性を付与できること フッ素樹脂としては、四フッ化エチレン樹脂が特に
優れた潤滑特性を有し、また、四フッ化エチレン樹脂は
分子量が低いほど潤滑性が優れ、また特に、乳化重合法
により合成された四フッ化エチレン樹脂は塗料組成物中
での分散安定性に優れること
の構成としては、めっき層と素地鋼板との界面に存在す
るΓ相およびΓ1相は硬くて脆いために、Γ相およびΓ1
相が薄いほど耐ウダリング性に優れること さらに、めっき層の構成としては、ζ相は凹凸が大
きく潤滑性に劣ることや、融点が低く、成型時に工具と
の凝着を起こしやすいことから、めっき層中のζ相の存
在比率が低いほどプレス成形性に優れること めっき層の上層にクロメート層を設けることによっ
て、耐食性が向上すること 有機皮膜の構成としては、エポキシ系樹脂が耐食
性、塗料密着性に優れること 有機皮膜に防錆添加剤としてシリカやクロム酸塩を
加えることによってさらに高度な耐食性を確保できるこ
と 塗油を前提としたプレス成型では、有機皮膜中に添
加する潤滑剤として、フッ素樹脂、グラファイト、窒化
ホウ素が優れた潤滑性を付与できること フッ素樹脂としては、四フッ化エチレン樹脂が特に
優れた潤滑特性を有し、また、四フッ化エチレン樹脂は
分子量が低いほど潤滑性が優れ、また特に、乳化重合法
により合成された四フッ化エチレン樹脂は塗料組成物中
での分散安定性に優れること
【0005】本発明はかかる知見に基づきなされたもの
で、以下のような構成からなることをその特徴とする。 〔1〕 下記(1)に示す構成の合金化溶融亜鉛めっき
鋼板の表面に、第1層として付着量が金属クロム換算で
5〜200mg/m2のクロメート層を有し、その上層
に第2層として下記(2)に示す割合のエポキシ系樹
脂、防錆添加剤および潤滑剤を含み、膜厚が0.1〜2
μmの有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐パウダリ
ング性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板。 (1)合金化溶融亜鉛めっき鋼板: めっき付着量:20〜100g/m2 めっき層と素地鋼板との界面に存在するΓ相およびΓ
1相のトータルの厚み:1μm以下 めっき層中のζ相の存在比率:50%以下 (2)有機皮膜: エポキシ系樹脂:30〜80wt% 防錆添加剤:3〜50wt% フッ素樹脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる
群より選ばれる少なくとも1種からなる潤滑剤:3〜5
0wt%
で、以下のような構成からなることをその特徴とする。 〔1〕 下記(1)に示す構成の合金化溶融亜鉛めっき
鋼板の表面に、第1層として付着量が金属クロム換算で
5〜200mg/m2のクロメート層を有し、その上層
に第2層として下記(2)に示す割合のエポキシ系樹
脂、防錆添加剤および潤滑剤を含み、膜厚が0.1〜2
μmの有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐パウダリ
ング性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板。 (1)合金化溶融亜鉛めっき鋼板: めっき付着量:20〜100g/m2 めっき層と素地鋼板との界面に存在するΓ相およびΓ
1相のトータルの厚み:1μm以下 めっき層中のζ相の存在比率:50%以下 (2)有機皮膜: エポキシ系樹脂:30〜80wt% 防錆添加剤:3〜50wt% フッ素樹脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる
群より選ばれる少なくとも1種からなる潤滑剤:3〜5
0wt%
【0006】〔2〕 下記(1)に示す構成の合金化溶
融亜鉛めっき鋼板の表面に、第1層として付着量が金属
クロム換算で5〜200mg/m2のクロメート層を有
し、その上層に第2層として下記(2)に示す割合のエ
ポキシ系樹脂、防錆添加剤および潤滑剤を含み、膜厚が
0.1〜2μmの有機皮膜を有し、さらにその上層に第
3層として付着量が0.01〜10g/m2の防錆油層
を有してなるプレス成形性、耐パウダリング性および耐
食性に優れた有機複合被覆鋼板。 (1)合金化溶融亜鉛めっき鋼板: めっき付着量:20〜100g/m2 めっき層と素地鋼板との界面に存在するΓ相およびΓ
1相のトータルの厚み:1μm以下 めっき層中のζ相の存在比率:50%以下 (2)有機皮膜: エポキシ系樹脂:30〜80wt% 防錆添加剤:3〜50wt% フッ素樹脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる
群より選ばれる少なくとも1種からなる潤滑剤:3〜5
0wt%
融亜鉛めっき鋼板の表面に、第1層として付着量が金属
クロム換算で5〜200mg/m2のクロメート層を有
し、その上層に第2層として下記(2)に示す割合のエ
ポキシ系樹脂、防錆添加剤および潤滑剤を含み、膜厚が
0.1〜2μmの有機皮膜を有し、さらにその上層に第
3層として付着量が0.01〜10g/m2の防錆油層
を有してなるプレス成形性、耐パウダリング性および耐
食性に優れた有機複合被覆鋼板。 (1)合金化溶融亜鉛めっき鋼板: めっき付着量:20〜100g/m2 めっき層と素地鋼板との界面に存在するΓ相およびΓ
1相のトータルの厚み:1μm以下 めっき層中のζ相の存在比率:50%以下 (2)有機皮膜: エポキシ系樹脂:30〜80wt% 防錆添加剤:3〜50wt% フッ素樹脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる
群より選ばれる少なくとも1種からなる潤滑剤:3〜5
0wt%
【0007】〔3〕 上記〔1〕または〔2〕の有機複
合被覆鋼板において、有機皮膜を構成する潤滑剤が、メ
ルトフローレートが3以上で、且つ乳化重合法により製
造された四フッ化エチレン樹脂であるプレス成形性、耐
パウダリング性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼
板。 〔4〕 上記〔1〕、〔2〕または〔3〕の有機複合被
覆鋼板において、有機皮膜を構成する防錆添加剤が、シ
リカおよびクロム酸塩からなる群より選ばれる少なくと
も1種からなるプレス成形性、耐パウダリング性および
耐食性に優れた有機複合被覆鋼板。 〔5〕 上記〔4〕の有機複合被覆鋼板において、有機
皮膜を構成する防錆添加剤が、下記割合のシリカおよび
クロム酸塩からなるプレス成形性、耐パウダリング性お
よび耐食性に優れた有機複合被覆鋼板。 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比)
合被覆鋼板において、有機皮膜を構成する潤滑剤が、メ
ルトフローレートが3以上で、且つ乳化重合法により製
造された四フッ化エチレン樹脂であるプレス成形性、耐
パウダリング性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼
板。 〔4〕 上記〔1〕、〔2〕または〔3〕の有機複合被
覆鋼板において、有機皮膜を構成する防錆添加剤が、シ
リカおよびクロム酸塩からなる群より選ばれる少なくと
も1種からなるプレス成形性、耐パウダリング性および
耐食性に優れた有機複合被覆鋼板。 〔5〕 上記〔4〕の有機複合被覆鋼板において、有機
皮膜を構成する防錆添加剤が、下記割合のシリカおよび
クロム酸塩からなるプレス成形性、耐パウダリング性お
よび耐食性に優れた有機複合被覆鋼板。 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比)
【0008】
【作用】本発明において使用されるめっき用の素地鋼板
としては、通常の軟鋼板(アルミキルド鋼、Nb−Ti
添加IF鋼、Ti添加IF鋼)、高張力鋼板、焼付硬化
型高張力鋼板等を使用できる。本発明において使用され
る合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、そのめっき付着量が2
0g/m2未満では耐食性が劣り、一方、100g/m2
を超えると耐パウダリング性が劣るため、めっき付着量
は20〜100g/m2とする。めっき層の構成として
は、まず、めっき層と素地鋼板との界面に存在するΓ相
およびΓ1相のトータルの厚みが1μmを超えると、耐
パウダリング性が劣り問題がある。さらに、下記に示す
定義に基づくめっき層中のζ相の存在比率が50%を超
えると表面の潤滑特性が劣化し、プレス成形性に劣るた
め問題がある。さらに高度な潤滑特性を得るためには、
ζ相の存在比率を30%以下とするのが好ましい。
としては、通常の軟鋼板(アルミキルド鋼、Nb−Ti
添加IF鋼、Ti添加IF鋼)、高張力鋼板、焼付硬化
型高張力鋼板等を使用できる。本発明において使用され
る合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、そのめっき付着量が2
0g/m2未満では耐食性が劣り、一方、100g/m2
を超えると耐パウダリング性が劣るため、めっき付着量
は20〜100g/m2とする。めっき層の構成として
は、まず、めっき層と素地鋼板との界面に存在するΓ相
およびΓ1相のトータルの厚みが1μmを超えると、耐
パウダリング性が劣り問題がある。さらに、下記に示す
定義に基づくめっき層中のζ相の存在比率が50%を超
えると表面の潤滑特性が劣化し、プレス成形性に劣るた
め問題がある。さらに高度な潤滑特性を得るためには、
ζ相の存在比率を30%以下とするのが好ましい。
【0009】ここで、ζ相の存在比率(%)は以下のよ
うに定義される。すなわち、X線回折法により、ζ相に
ついてはd=1.900Å、(hkl)=(421)の
回折ピークを、また、δ1相についてはd=1.990
Å、(hkl)=(249)の回折ピークを用い、それ
ぞれのピーク強度をI〔ζ〕、I〔δ1〕、バックグラ
ウンドの強度をI〔B.G.〕として、 100×(I〔ζ〕−I〔B.G.〕)/(I〔δ1〕
−I〔B.G.〕) の値を、ζ相の存在比率(%)として定義する。したが
って、良好な耐パウダリング性およびプレス成形性を得
るために、めっき層の構成として、めっき層と素地鋼板
との界面に存在するΓ相およびΓ1相の厚みを1μm以
下とし、且つめっき層中のζ相の存在比率を50%以
下、好ましくは30%以下とする。
うに定義される。すなわち、X線回折法により、ζ相に
ついてはd=1.900Å、(hkl)=(421)の
回折ピークを、また、δ1相についてはd=1.990
Å、(hkl)=(249)の回折ピークを用い、それ
ぞれのピーク強度をI〔ζ〕、I〔δ1〕、バックグラ
ウンドの強度をI〔B.G.〕として、 100×(I〔ζ〕−I〔B.G.〕)/(I〔δ1〕
−I〔B.G.〕) の値を、ζ相の存在比率(%)として定義する。したが
って、良好な耐パウダリング性およびプレス成形性を得
るために、めっき層の構成として、めっき層と素地鋼板
との界面に存在するΓ相およびΓ1相の厚みを1μm以
下とし、且つめっき層中のζ相の存在比率を50%以
下、好ましくは30%以下とする。
【0010】上記の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に
形成されるクロメート層は、クロメート層中に含まれる
6価のクロム酸イオンによる不動態効果と、クロム酸イ
オンの還元生成物である3価クロムのクロム水和酸化物
皮膜が表面を被覆することによりアノード面積が減少す
る効果、および3価クロムのクロム水和酸化物皮膜が水
や酸素の拡散障壁となる効果により合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板の腐食を抑制する。このクロメート層の付着量
は、金属クロム換算で5〜200mg/m2とする。付
着量が5mg/m2未満では十分な耐食性を期待するこ
とができず、一方、200mg/m2を超えると溶接性
が劣化する。また、さらに高度な耐食性、溶接性を得る
ためには、10〜150mg/m2の範囲とすることが
好ましい。
形成されるクロメート層は、クロメート層中に含まれる
6価のクロム酸イオンによる不動態効果と、クロム酸イ
オンの還元生成物である3価クロムのクロム水和酸化物
皮膜が表面を被覆することによりアノード面積が減少す
る効果、および3価クロムのクロム水和酸化物皮膜が水
や酸素の拡散障壁となる効果により合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板の腐食を抑制する。このクロメート層の付着量
は、金属クロム換算で5〜200mg/m2とする。付
着量が5mg/m2未満では十分な耐食性を期待するこ
とができず、一方、200mg/m2を超えると溶接性
が劣化する。また、さらに高度な耐食性、溶接性を得る
ためには、10〜150mg/m2の範囲とすることが
好ましい。
【0011】このクロメート層を形成するためのクロメ
ート処理としては、反応型、電解型、塗布型のいずれの
方法も適用可能である。耐食性の観点からは、クロメー
ト層中に6価のクロム酸イオンを多く含有する塗布型が
好ましい。塗布型クロメート処理は、部分的に還元され
たクロム酸水溶液を主成分とし、これに下記〜の成
分の中から必要に応じて1種以上を添加した処理液を合
金化溶融亜鉛めっき鋼板に塗布し、水洗することなく乾
燥させる。 水溶性または水分散性のアクリル樹脂、ポリエステル
樹脂等の有機樹脂 シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の酸化物
コロイド類および/または粉末 モリブデン酸、タングステン酸、バナジン酸等の酸お
よび/またはその塩類 りん酸、ポリりん酸等のりん酸類 ジルコニウムフッ化物、ケイフッ化物、チタンフッ化
物等のフッ化物 亜鉛イオン等の金属イオン りん化鉄、アンチモンドープ型酸化錫等の導電性微粉
末 塗布型クロメート処理は、通常、ロールコーター法によ
り処理液を塗布するが、浸漬法やスプレー法により塗布
した後に、エアナイフ法やロール絞り法により塗布量を
調整することも可能である。
ート処理としては、反応型、電解型、塗布型のいずれの
方法も適用可能である。耐食性の観点からは、クロメー
ト層中に6価のクロム酸イオンを多く含有する塗布型が
好ましい。塗布型クロメート処理は、部分的に還元され
たクロム酸水溶液を主成分とし、これに下記〜の成
分の中から必要に応じて1種以上を添加した処理液を合
金化溶融亜鉛めっき鋼板に塗布し、水洗することなく乾
燥させる。 水溶性または水分散性のアクリル樹脂、ポリエステル
樹脂等の有機樹脂 シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の酸化物
コロイド類および/または粉末 モリブデン酸、タングステン酸、バナジン酸等の酸お
よび/またはその塩類 りん酸、ポリりん酸等のりん酸類 ジルコニウムフッ化物、ケイフッ化物、チタンフッ化
物等のフッ化物 亜鉛イオン等の金属イオン りん化鉄、アンチモンドープ型酸化錫等の導電性微粉
末 塗布型クロメート処理は、通常、ロールコーター法によ
り処理液を塗布するが、浸漬法やスプレー法により塗布
した後に、エアナイフ法やロール絞り法により塗布量を
調整することも可能である。
【0012】クロメート層の上層に第2層として形成さ
れる有機皮膜は、クロメート層中の6価のクロム酸イオ
ンの腐食環境中への過剰な溶出を抑制して防食効果を持
続させるとともに、有機皮膜中に添加された潤滑剤によ
りプレス加工時の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の潤滑特性
を向上させる。また、有機皮膜中に添加されたシリカや
クロム酸塩により耐食性をさらに向上させる。
れる有機皮膜は、クロメート層中の6価のクロム酸イオ
ンの腐食環境中への過剰な溶出を抑制して防食効果を持
続させるとともに、有機皮膜中に添加された潤滑剤によ
りプレス加工時の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の潤滑特性
を向上させる。また、有機皮膜中に添加されたシリカや
クロム酸塩により耐食性をさらに向上させる。
【0013】有機皮膜の基体樹脂であるエポキシ系樹脂
としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ノボ
ラック等をグリシジルエーテル化したエポキシ樹脂、ビ
スフェノールAにプロピレンオキサイドまたはエチレン
オキサイドを付加しグリシジルエーテル化したエポキシ
樹脂を用いることができる。さらに、脂肪族エポキシ樹
脂、脂環族エポキシ樹脂、ポリエーテル系エポキシ樹脂
も用いることができ、これらのエポキシ樹脂を2種以上
併用することも可能である。また、これらのエポキシ樹
脂を変性したウレタン変性エポキシ樹脂、アミン変性エ
ポキシ樹脂、アミノシラン変性エポキシ樹脂、リン酸変
性エポキシ樹脂、エポキシエステル樹脂、アクリル変性
エポキシ樹脂等の変性エポキシ樹脂を用いることができ
る。
としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ノボ
ラック等をグリシジルエーテル化したエポキシ樹脂、ビ
スフェノールAにプロピレンオキサイドまたはエチレン
オキサイドを付加しグリシジルエーテル化したエポキシ
樹脂を用いることができる。さらに、脂肪族エポキシ樹
脂、脂環族エポキシ樹脂、ポリエーテル系エポキシ樹脂
も用いることができ、これらのエポキシ樹脂を2種以上
併用することも可能である。また、これらのエポキシ樹
脂を変性したウレタン変性エポキシ樹脂、アミン変性エ
ポキシ樹脂、アミノシラン変性エポキシ樹脂、リン酸変
性エポキシ樹脂、エポキシエステル樹脂、アクリル変性
エポキシ樹脂等の変性エポキシ樹脂を用いることができ
る。
【0014】ウレタン変性エポキシ樹脂は、前述したエ
ポキシ樹脂とポリイソシアネートとの反応により得られ
る。ポリイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート等の脂肪族イソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート等の芳香族イソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジ
イソシアネートメチル等の脂環族イソシアネート、およ
びこれらの混合物、多核体等がある。また、これらとエ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン等の多価アルコールおよび
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール等の高分子ポリオールとの反応生成物で、1分子中
に少なくとも2個のイソシアネート基が残存する化合物
等がある。
ポキシ樹脂とポリイソシアネートとの反応により得られ
る。ポリイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート等の脂肪族イソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート等の芳香族イソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジ
イソシアネートメチル等の脂環族イソシアネート、およ
びこれらの混合物、多核体等がある。また、これらとエ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン等の多価アルコールおよび
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール等の高分子ポリオールとの反応生成物で、1分子中
に少なくとも2個のイソシアネート基が残存する化合物
等がある。
【0015】アミン変性エポキシ樹脂は、前述したエポ
キシ樹脂と多官能アミンとの反応により得られる。多官
能アミンとしては、エタノールアミン、プロパノールア
ミン、イソプロパノールアミン、ブタノールアミン等の
1級アルカノールアミン、プロピルアミン、ブチルアミ
ン、オクチルアミン、デシルアミン等の1級アルキルア
ミン、エチレンジアミン、アミノエチルピペラジン、ノ
ルボルナンジアミノメチル等の1分子中に活性水素を2
個以上有するものがあり、これらアミンの1種または2
種以上を用いることができる。
キシ樹脂と多官能アミンとの反応により得られる。多官
能アミンとしては、エタノールアミン、プロパノールア
ミン、イソプロパノールアミン、ブタノールアミン等の
1級アルカノールアミン、プロピルアミン、ブチルアミ
ン、オクチルアミン、デシルアミン等の1級アルキルア
ミン、エチレンジアミン、アミノエチルピペラジン、ノ
ルボルナンジアミノメチル等の1分子中に活性水素を2
個以上有するものがあり、これらアミンの1種または2
種以上を用いることができる。
【0016】アミノシラン変性エポキシ樹脂は、前述し
たエポキシ樹脂とアミノシランとの反応により得られ
る。アミノシランとしては、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエ
トキシシラン等があり、これらの1種または2種以上を
用いることができる。リン酸変性エポキシ樹脂は、前述
したエポキシ樹脂とリン酸との反応により得られる。リ
ン酸は、1分子中に少なくとも1個のP−OH基を有す
るもので、例えば、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリ
ン酸、亜リン酸、ポリリン酸等がある。また、リン酸エ
ステルとしては、前述のリン酸のアルキルエステル、ヒ
ドロキシアルキルエステル等がある。
たエポキシ樹脂とアミノシランとの反応により得られ
る。アミノシランとしては、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエ
トキシシラン等があり、これらの1種または2種以上を
用いることができる。リン酸変性エポキシ樹脂は、前述
したエポキシ樹脂とリン酸との反応により得られる。リ
ン酸は、1分子中に少なくとも1個のP−OH基を有す
るもので、例えば、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリ
ン酸、亜リン酸、ポリリン酸等がある。また、リン酸エ
ステルとしては、前述のリン酸のアルキルエステル、ヒ
ドロキシアルキルエステル等がある。
【0017】エポキシエステル樹脂は、前述したエポキ
シ樹脂とカルボン酸化合物との反応により得られる。カ
ルボン酸化合物としては、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、フタル酸、ダイマー酸等のジカルボン酸、
脂肪酸、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂等がある。
アクリル変性エポキシ樹脂は、前述したエポキシ樹脂と
アクリル酸、メタクリル酸との反応により、またはエポ
キシ樹脂とアクリル酸、メタクリル酸若しくはこれらの
エステル類、およびこれらと共重合可能なビニル基を含
有する単量体とをグラフト重合させることで得られる。
シ樹脂とカルボン酸化合物との反応により得られる。カ
ルボン酸化合物としては、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、フタル酸、ダイマー酸等のジカルボン酸、
脂肪酸、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂等がある。
アクリル変性エポキシ樹脂は、前述したエポキシ樹脂と
アクリル酸、メタクリル酸との反応により、またはエポ
キシ樹脂とアクリル酸、メタクリル酸若しくはこれらの
エステル類、およびこれらと共重合可能なビニル基を含
有する単量体とをグラフト重合させることで得られる。
【0018】これらのエポキシ系樹脂は単独で用いるこ
ともでき、また2種以上を混合して使用することもでき
る。また、硬化剤を使用することもでき、この硬化剤と
しては、フェノール樹脂、アミノ樹脂、ポリアミド、ア
ミン、ブロックイソシアネート、酸無水物等の公知の硬
化剤を使用することができる。エポキシ系樹脂と硬化剤
との配合比は、硬化剤の重量比が50%以下であること
が好ましい。硬化剤が50%を超えると塗膜が硬くな
り、加工性が劣る。
ともでき、また2種以上を混合して使用することもでき
る。また、硬化剤を使用することもでき、この硬化剤と
しては、フェノール樹脂、アミノ樹脂、ポリアミド、ア
ミン、ブロックイソシアネート、酸無水物等の公知の硬
化剤を使用することができる。エポキシ系樹脂と硬化剤
との配合比は、硬化剤の重量比が50%以下であること
が好ましい。硬化剤が50%を超えると塗膜が硬くな
り、加工性が劣る。
【0019】有機皮膜中のエポキシ系樹脂の添加割合と
しては、これが30wt%未満では有機皮膜が脆くな
り、プレス成形性や塗料密着性が劣化する。一方、80
wt%を超えると添加した潤滑剤や防錆添加剤の効果が
十分に発揮されず、耐食性やプレス成形性が劣化する。
このためエポキシ系樹脂の添加割合は30〜80wt%
とする。また、さらに高度なプレス成形性、塗料密着
性、耐食性を実現するためには、40〜70wt%の範
囲とすることが好ましい。
しては、これが30wt%未満では有機皮膜が脆くな
り、プレス成形性や塗料密着性が劣化する。一方、80
wt%を超えると添加した潤滑剤や防錆添加剤の効果が
十分に発揮されず、耐食性やプレス成形性が劣化する。
このためエポキシ系樹脂の添加割合は30〜80wt%
とする。また、さらに高度なプレス成形性、塗料密着
性、耐食性を実現するためには、40〜70wt%の範
囲とすることが好ましい。
【0020】有機皮膜中には潤滑剤が添加されており、
この潤滑剤によりプレスの金型と合金化溶融亜鉛めっき
鋼板とが凝着することが抑制され、プレス成形性が向上
する。有機皮膜中への潤滑剤の添加量は3〜50wt%
とする。添加量が3wt%未満では十分なプレス成形性
を期待することができず、一方、50wt%を超えると
カチオン電着塗料との密着性が劣化する。また、さらに
高度なプレス成形性、塗料密着性を実現するためには、
5〜40wt%の範囲とすることが好ましい。
この潤滑剤によりプレスの金型と合金化溶融亜鉛めっき
鋼板とが凝着することが抑制され、プレス成形性が向上
する。有機皮膜中への潤滑剤の添加量は3〜50wt%
とする。添加量が3wt%未満では十分なプレス成形性
を期待することができず、一方、50wt%を超えると
カチオン電着塗料との密着性が劣化する。また、さらに
高度なプレス成形性、塗料密着性を実現するためには、
5〜40wt%の範囲とすることが好ましい。
【0021】潤滑剤としては、フッ素樹脂(例えば、四
フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレン−六フッ化プロ
ピレン共重合樹脂、四フッ化エチレン−パーフロロアル
キルビニルエーテル共重合樹脂、四フッ化エチレン−エ
チレン共重合樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、フッ化
ビニリデン樹脂)、グラファイト、窒化ホウ素を使用す
ることができる。無塗油を前提とした成型加工の場合に
は、潤滑剤としてポリオレフィン系ワックスは優れた潤
滑特性を有するが、自動車車体のように通常防錆油や洗
浄防錆油が塗布された状態でプレス成形される場合に
は、ポリオレフィン系ワックスは塗油による潤滑特性の
劣化が著しく、必ずしも十分な潤滑性を発揮できない。
塗油を前提としたプレス成型の場合には、むしろフッ素
樹脂、グラファイト、窒化ホウ素のほうが優れており、
特にフッ素樹脂の中でも四フッ化エチレン樹脂が最も好
ましい。
フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレン−六フッ化プロ
ピレン共重合樹脂、四フッ化エチレン−パーフロロアル
キルビニルエーテル共重合樹脂、四フッ化エチレン−エ
チレン共重合樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、フッ化
ビニリデン樹脂)、グラファイト、窒化ホウ素を使用す
ることができる。無塗油を前提とした成型加工の場合に
は、潤滑剤としてポリオレフィン系ワックスは優れた潤
滑特性を有するが、自動車車体のように通常防錆油や洗
浄防錆油が塗布された状態でプレス成形される場合に
は、ポリオレフィン系ワックスは塗油による潤滑特性の
劣化が著しく、必ずしも十分な潤滑性を発揮できない。
塗油を前提としたプレス成型の場合には、むしろフッ素
樹脂、グラファイト、窒化ホウ素のほうが優れており、
特にフッ素樹脂の中でも四フッ化エチレン樹脂が最も好
ましい。
【0022】さらに、本発明で使用する四フッ化エチレ
ン樹脂としては、分子量が小さいほうが潤滑特性に優れ
ているため好ましい。四フッ化エチレン樹脂の分子量を
測定するのは困難であるため、通常、分子量の目安とし
てJIS K7210に規定されているメルトフローレ
ートが用いられる。分子量が小さい場合にはメルトフロ
ーレートが大きく、分子量が大きい場合にはメルトフロ
ーレートが小さくなる。本発明で使用する四フッ化エチ
レン樹脂としては、測定温度372℃、荷重5000g
で測定したメルトフローレートが3以上の四フッ化エチ
レン樹脂が、特に潤滑特性に優れているため好ましい。
ン樹脂としては、分子量が小さいほうが潤滑特性に優れ
ているため好ましい。四フッ化エチレン樹脂の分子量を
測定するのは困難であるため、通常、分子量の目安とし
てJIS K7210に規定されているメルトフローレ
ートが用いられる。分子量が小さい場合にはメルトフロ
ーレートが大きく、分子量が大きい場合にはメルトフロ
ーレートが小さくなる。本発明で使用する四フッ化エチ
レン樹脂としては、測定温度372℃、荷重5000g
で測定したメルトフローレートが3以上の四フッ化エチ
レン樹脂が、特に潤滑特性に優れているため好ましい。
【0023】四フッ化エチレン樹脂の平均粒子径として
は、0.1〜3μmの範囲が好ましい。平均粒子径が
0.1μm未満の場合には、四フッ化エチレン樹脂が溶
剤型エポキシ系樹脂に完全に隠蔽され、十分な潤滑性を
発揮できない。一方、平均粒子径が3μm超では、有機
皮膜の表面に四フッ化エチレン樹脂が過剰に露出し、プ
レス成形時に欠落し易くなるため、やはり潤滑性が劣化
する。また、この範囲の平均粒子径を有する四フッ化エ
チレン樹脂の中でも、乳化重合法で製造された四フッ化
エチレン樹脂は、特に1次粒子径が小さく、有機皮膜を
得るための塗料組成物中での分散安定性に優れているた
め好ましい。四フッ化エチレン樹脂は懸濁重合法によっ
ても製造されるが、この方法により得られた四フッ化エ
チレン樹脂は、1次粒子が大きく分散安定性が劣る。
は、0.1〜3μmの範囲が好ましい。平均粒子径が
0.1μm未満の場合には、四フッ化エチレン樹脂が溶
剤型エポキシ系樹脂に完全に隠蔽され、十分な潤滑性を
発揮できない。一方、平均粒子径が3μm超では、有機
皮膜の表面に四フッ化エチレン樹脂が過剰に露出し、プ
レス成形時に欠落し易くなるため、やはり潤滑性が劣化
する。また、この範囲の平均粒子径を有する四フッ化エ
チレン樹脂の中でも、乳化重合法で製造された四フッ化
エチレン樹脂は、特に1次粒子径が小さく、有機皮膜を
得るための塗料組成物中での分散安定性に優れているた
め好ましい。四フッ化エチレン樹脂は懸濁重合法によっ
ても製造されるが、この方法により得られた四フッ化エ
チレン樹脂は、1次粒子が大きく分散安定性が劣る。
【0024】さらに、有機皮膜中には耐食性の向上を目
的として、防錆添加剤が3〜50wt%の範囲で添加さ
れる。この防錆添加剤の添加量が3wt%未満では耐食
性の向上効果が不十分であり、一方、50wt%を超え
るとプレス成型時に皮膜の剥離が起こり成形性を劣化さ
せる。また、さらに高度な耐食性、成形性を実現するた
めには、5〜40wt%の範囲とすることが好ましい。
的として、防錆添加剤が3〜50wt%の範囲で添加さ
れる。この防錆添加剤の添加量が3wt%未満では耐食
性の向上効果が不十分であり、一方、50wt%を超え
るとプレス成型時に皮膜の剥離が起こり成形性を劣化さ
せる。また、さらに高度な耐食性、成形性を実現するた
めには、5〜40wt%の範囲とすることが好ましい。
【0025】防錆添加剤としては、シリカ、クロム酸
塩、トリポリりん酸二水素アルミニウム、りんモリブデ
ン酸アルミニウム、りん酸亜鉛等の微粉末やコロイドを
使用することができる。耐食性の観点からは、シリカ、
クロム酸塩が好ましい。シリカは腐食環境中に微量に溶
解し、ケイ酸イオンが皮膜形成型腐食抑制剤として機能
することにより、防食効果が発揮されるものと推定され
る。また、クロム酸塩は腐食環境中で微量に溶解するこ
とにより、6価のクロム酸イオンを放出し、クロメート
層と同様の機構で合金化溶融亜鉛めっき鋼板の腐食を抑
制するものと考えられる。
塩、トリポリりん酸二水素アルミニウム、りんモリブデ
ン酸アルミニウム、りん酸亜鉛等の微粉末やコロイドを
使用することができる。耐食性の観点からは、シリカ、
クロム酸塩が好ましい。シリカは腐食環境中に微量に溶
解し、ケイ酸イオンが皮膜形成型腐食抑制剤として機能
することにより、防食効果が発揮されるものと推定され
る。また、クロム酸塩は腐食環境中で微量に溶解するこ
とにより、6価のクロム酸イオンを放出し、クロメート
層と同様の機構で合金化溶融亜鉛めっき鋼板の腐食を抑
制するものと考えられる。
【0026】また、シリカとクロム酸塩を複合添加する
ことによりさらに高度な耐食性を得ることが可能とな
る。すなわち、有機皮膜中にシリカおよびクロム酸塩を
シリカ/クロム酸塩の重量比で90/10〜10/90
の範囲内で添加することにより、双方の防食効果の相乗
効果によって最も優れた耐食性が得られる。シリカ/ク
ロム酸塩の重量比が90/10を超えても、また、10
/90未満でも相乗効果が不十分となり、耐食性がやや
劣る。
ことによりさらに高度な耐食性を得ることが可能とな
る。すなわち、有機皮膜中にシリカおよびクロム酸塩を
シリカ/クロム酸塩の重量比で90/10〜10/90
の範囲内で添加することにより、双方の防食効果の相乗
効果によって最も優れた耐食性が得られる。シリカ/ク
ロム酸塩の重量比が90/10を超えても、また、10
/90未満でも相乗効果が不十分となり、耐食性がやや
劣る。
【0027】本発明で使用するシリカとしては、乾式シ
リカ(例えば、日本アエロジル(株)製のAEROSIL
130、AEROSIL 200、AEROSIL
300、AEROSIL 380、AEROSIL R
972、AEROSIL R811、AEROSIL
R805等)、オルガノシリカゾル(例えば、日産化学
工業(株)製のMA−ST、IPA−ST、NBA−S
T、IBA−ST、EG−ST、XBA−ST、ETC
−ST、DMAC−ST等)、沈降法湿式シリカ(例え
ば、徳山曹達(株)製のT−32(S)、K−41、F−
80等)、ゲル法湿式シリカ(例えば、富士デヴィソン
化学(株)製のサイロイド244、サイロイド150、サ
イロイド72、サイロイド65、SHIELDEX等)
等を適用することができる。また、上記のシリカを2種
以上混合して使用することも可能である。
リカ(例えば、日本アエロジル(株)製のAEROSIL
130、AEROSIL 200、AEROSIL
300、AEROSIL 380、AEROSIL R
972、AEROSIL R811、AEROSIL
R805等)、オルガノシリカゾル(例えば、日産化学
工業(株)製のMA−ST、IPA−ST、NBA−S
T、IBA−ST、EG−ST、XBA−ST、ETC
−ST、DMAC−ST等)、沈降法湿式シリカ(例え
ば、徳山曹達(株)製のT−32(S)、K−41、F−
80等)、ゲル法湿式シリカ(例えば、富士デヴィソン
化学(株)製のサイロイド244、サイロイド150、サ
イロイド72、サイロイド65、SHIELDEX等)
等を適用することができる。また、上記のシリカを2種
以上混合して使用することも可能である。
【0028】シリカ表面のシラノール基をメチル基等で
置換することにより表面を疎水化した疎水性シリカをエ
ポキシ系樹脂に添加した場合には、有機皮膜と水系の塗
料であるカチオン電着塗料とのなじみが悪くなり、平滑
な電着塗装面が得られないことから、中・上塗り塗装後
の鮮映性が劣る。したがって、優れた鮮映性を得るため
には、表面を疎水化していないシリカの方が好ましい。
また、本発明においてはシリカの防食効果をさらに向上
させる方法として、シリカを腐食抑制作用を有するカチ
オン(例えば、カルシウム、亜鉛、コバルト、鉛、スト
ロンチウム、リチウム、バリウム、マンガン)によりイ
オン交換したシリカを用いることができる。これらのカ
チオンは、腐食環境中においてプロトンとイオン交換
し、シリカから放出されることにより、金属表面で安定
な腐食生成物を形成し、腐食を抑制するものと考えられ
る。
置換することにより表面を疎水化した疎水性シリカをエ
ポキシ系樹脂に添加した場合には、有機皮膜と水系の塗
料であるカチオン電着塗料とのなじみが悪くなり、平滑
な電着塗装面が得られないことから、中・上塗り塗装後
の鮮映性が劣る。したがって、優れた鮮映性を得るため
には、表面を疎水化していないシリカの方が好ましい。
また、本発明においてはシリカの防食効果をさらに向上
させる方法として、シリカを腐食抑制作用を有するカチ
オン(例えば、カルシウム、亜鉛、コバルト、鉛、スト
ロンチウム、リチウム、バリウム、マンガン)によりイ
オン交換したシリカを用いることができる。これらのカ
チオンは、腐食環境中においてプロトンとイオン交換
し、シリカから放出されることにより、金属表面で安定
な腐食生成物を形成し、腐食を抑制するものと考えられ
る。
【0029】シリカの比表面積としては、20〜100
0m2/g(BET法)の範囲が好ましい。比表面積が
20m2/g未満では耐食性の向上効果が乏しく、ま
た、電着塗装面の平滑性が低下し鮮映性が劣化する。一
方、比表面積が1000m2/gを超えると、シリカを
添加した塗料組成物のチキソトロピー性が強くなり、ロ
ールコーター等で塗布する際の作業性が低下する。
0m2/g(BET法)の範囲が好ましい。比表面積が
20m2/g未満では耐食性の向上効果が乏しく、ま
た、電着塗装面の平滑性が低下し鮮映性が劣化する。一
方、比表面積が1000m2/gを超えると、シリカを
添加した塗料組成物のチキソトロピー性が強くなり、ロ
ールコーター等で塗布する際の作業性が低下する。
【0030】本発明で使用するクロム酸塩としては、ク
ロム酸バリウム(BaCrO4)、クロム酸ストロンチ
ウム(SrCrO4)、クロム酸カルシウム(CaCr
O4)、クロム酸亜鉛(ZnCrO4・4Zn(O
H)2)、クロム酸亜鉛カリウム(K2O・4ZnO・4
CrO3・3H2O)、クロム酸鉛(PbCrO4)等を
使用することができる。また、上記のクロム酸塩を2種
以上混合して使用することも可能である。但し、耐食性
の観点からは、長期にわたって6価のクロム酸イオンに
よる自己修復効果の期待できるクロム酸バリウム、クロ
ム酸ストロンチウムが好ましい。また、自動車の塗装前
処理工程において、有機皮膜中に添加したクロム酸塩か
らの水可溶性クロムの溶出をできるだけ少なくするとい
う観点からは、水に対する溶解度の小さいクロム酸バリ
ウムが好ましい。クロム酸塩の平均粒子径としては、
0.1〜1μmの範囲が好ましく、0.1μm未満では
クロム酸塩の水に対する溶解性が過剰となるため、6価
のクロム酸イオンによる自己修復効果の持続性が無くな
り、一方、1μmを超えると電着塗装面の平滑性が低下
し鮮映性が劣化する。
ロム酸バリウム(BaCrO4)、クロム酸ストロンチ
ウム(SrCrO4)、クロム酸カルシウム(CaCr
O4)、クロム酸亜鉛(ZnCrO4・4Zn(O
H)2)、クロム酸亜鉛カリウム(K2O・4ZnO・4
CrO3・3H2O)、クロム酸鉛(PbCrO4)等を
使用することができる。また、上記のクロム酸塩を2種
以上混合して使用することも可能である。但し、耐食性
の観点からは、長期にわたって6価のクロム酸イオンに
よる自己修復効果の期待できるクロム酸バリウム、クロ
ム酸ストロンチウムが好ましい。また、自動車の塗装前
処理工程において、有機皮膜中に添加したクロム酸塩か
らの水可溶性クロムの溶出をできるだけ少なくするとい
う観点からは、水に対する溶解度の小さいクロム酸バリ
ウムが好ましい。クロム酸塩の平均粒子径としては、
0.1〜1μmの範囲が好ましく、0.1μm未満では
クロム酸塩の水に対する溶解性が過剰となるため、6価
のクロム酸イオンによる自己修復効果の持続性が無くな
り、一方、1μmを超えると電着塗装面の平滑性が低下
し鮮映性が劣化する。
【0031】なお、本発明では上述した潤滑剤およびシ
リカやクロム酸塩等の防錆添加剤がエポキシ系樹脂中へ
の主な添加剤成分となるが、その他にも導電性物質(例
えば、リン化鉄、グラファイト、アンチモンドープ型酸
化錫、アンチモンドープ型酸化インジウム、アンチモン
ドープ型酸化錫被覆酸化チタン、カーボンブラック、チ
タンブラック、金属粉末等)、シランカップリング剤、
着色顔料(例えば、縮合多環系有機顔料、フタロシアニ
ン系有機顔料等)、着色染料(例えば、アゾ系染料、ア
ゾ系金属錯塩染料等)、界面活性剤、親水性ポリアミド
樹脂(例えば、ナイロン6、ナイロン66、それらと他
のナイロンとの共重合物であるポリエーテルポリオール
ー変性ナイロン、ポリエステルオールー変性ナイロン、
ポリブタジエンポリオールー変性ナイロン、ポリプロピ
レングリコール変性ナイロン)等の1種以上を配合する
ことも可能である。
リカやクロム酸塩等の防錆添加剤がエポキシ系樹脂中へ
の主な添加剤成分となるが、その他にも導電性物質(例
えば、リン化鉄、グラファイト、アンチモンドープ型酸
化錫、アンチモンドープ型酸化インジウム、アンチモン
ドープ型酸化錫被覆酸化チタン、カーボンブラック、チ
タンブラック、金属粉末等)、シランカップリング剤、
着色顔料(例えば、縮合多環系有機顔料、フタロシアニ
ン系有機顔料等)、着色染料(例えば、アゾ系染料、ア
ゾ系金属錯塩染料等)、界面活性剤、親水性ポリアミド
樹脂(例えば、ナイロン6、ナイロン66、それらと他
のナイロンとの共重合物であるポリエーテルポリオール
ー変性ナイロン、ポリエステルオールー変性ナイロン、
ポリブタジエンポリオールー変性ナイロン、ポリプロピ
レングリコール変性ナイロン)等の1種以上を配合する
ことも可能である。
【0032】以上述べた有機皮膜は、その膜厚を0.1
〜2μmとする。膜厚が0.1μm未満では十分な耐食
性、潤滑性を期待することができず、一方、2μmを超
えると溶接性や鮮映性が劣化する。また、さらに高度な
耐食性、潤滑性を満足させるためには、0.2〜1.5
μmの範囲とすることが好ましい。
〜2μmとする。膜厚が0.1μm未満では十分な耐食
性、潤滑性を期待することができず、一方、2μmを超
えると溶接性や鮮映性が劣化する。また、さらに高度な
耐食性、潤滑性を満足させるためには、0.2〜1.5
μmの範囲とすることが好ましい。
【0033】有機皮膜を得るための合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板への塗料組成物塗布方法は、通常、ロールコータ
ー法によるが、浸漬法やスプレー法により塗布した後
に、エアナイフ法やロール絞り法により塗布量を調整す
ることも可能である。また、塗料組成物を塗布した後の
加熱処理は、熱風炉、高周波誘導加熱炉、赤外線炉等で
行うことができる。加熱処理は、到達板温で50〜30
0℃、好ましくは60〜250℃の範囲で行われる。さ
らに、本発明をBH性を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼
板に適用する場合には、170℃以下の加熱処理が好ま
しい。
き鋼板への塗料組成物塗布方法は、通常、ロールコータ
ー法によるが、浸漬法やスプレー法により塗布した後
に、エアナイフ法やロール絞り法により塗布量を調整す
ることも可能である。また、塗料組成物を塗布した後の
加熱処理は、熱風炉、高周波誘導加熱炉、赤外線炉等で
行うことができる。加熱処理は、到達板温で50〜30
0℃、好ましくは60〜250℃の範囲で行われる。さ
らに、本発明をBH性を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼
板に適用する場合には、170℃以下の加熱処理が好ま
しい。
【0034】本発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、通
常、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の両面にクロメート層+
有機皮膜を有するが、場合によってクロメート層+有機
皮膜を片面にのみ適用し、他の片面については、例え
ば、合金化溶融亜鉛めっき鋼板面まま、或いはクロメー
ト皮膜のみとすることもできる。
常、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の両面にクロメート層+
有機皮膜を有するが、場合によってクロメート層+有機
皮膜を片面にのみ適用し、他の片面については、例え
ば、合金化溶融亜鉛めっき鋼板面まま、或いはクロメー
ト皮膜のみとすることもできる。
【0035】有機皮膜上には第3層として防錆油層を設
けることができ、この防錆油としては、錆止め添加剤
(例えば、油溶性界面活性剤)、石油系基剤(例えば、
鉱油、溶剤)、油膜調整剤(例えば、鉱油、結晶性物
質、粘調物質)、酸化防止剤(例えば、フェノール系酸
化防止剤)、潤滑剤(例えば、極圧添加剤)を主な構成
成分とした、通常の防錆油、洗浄防錆油、潤滑防錆油が
挙げられる。通常の防錆油としては、基剤を石油系溶剤
に溶解・分解させた指紋除去形防錆油、溶剤希釈形防錆
油、ペトロラタム、ワックスを基剤としたペトロラタム
形防錆油、潤滑油を基剤とした潤滑油形防錆油、気化性
防錆油を使用することができる。
けることができ、この防錆油としては、錆止め添加剤
(例えば、油溶性界面活性剤)、石油系基剤(例えば、
鉱油、溶剤)、油膜調整剤(例えば、鉱油、結晶性物
質、粘調物質)、酸化防止剤(例えば、フェノール系酸
化防止剤)、潤滑剤(例えば、極圧添加剤)を主な構成
成分とした、通常の防錆油、洗浄防錆油、潤滑防錆油が
挙げられる。通常の防錆油としては、基剤を石油系溶剤
に溶解・分解させた指紋除去形防錆油、溶剤希釈形防錆
油、ペトロラタム、ワックスを基剤としたペトロラタム
形防錆油、潤滑油を基剤とした潤滑油形防錆油、気化性
防錆油を使用することができる。
【0036】防錆油の付着量は0.01〜10g/m2
とする。付着量が、0.01g/m2未満では鋼板と金
型との凝着が起こりやすくプレス成形性が劣化する。一
方、10g/m2を超えると塗装の前処理工程における
脱脂時に、防錆油を完全に除去することが困難となり問
題がある。さらに高度なプレス成形性、脱脂性を実現す
るためには0.05〜5g/m2の範囲とすることが好
ましい。
とする。付着量が、0.01g/m2未満では鋼板と金
型との凝着が起こりやすくプレス成形性が劣化する。一
方、10g/m2を超えると塗装の前処理工程における
脱脂時に、防錆油を完全に除去することが困難となり問
題がある。さらに高度なプレス成形性、脱脂性を実現す
るためには0.05〜5g/m2の範囲とすることが好
ましい。
【0037】
【実施例】めっき用素材鋼板としては板厚0.8mmの
Nb−Ti添加IF鋼を使用し、化学成分および熱延条
件を変化させ材質を調整した。この素材鋼板を無酸化炉
型の連続溶融亜鉛めっきラインにおいてめっき処理し、
めっき直後に合金化処理炉により連続的に加熱合金化処
理した。めっき層中のζ相の存在比率とめっき層/素地
鋼板界面に存在するΓ相およびΓ1相の厚みは、合金化
炉での加熱条件を変化させ調整した。なお、これらの合
金化溶融亜鉛めっき鋼板は、めっき層中のζ相の存在比
率やΓ相およびΓ1相の厚みは異なるものの、プレス成
形性についてはJIS SPCD相当のプレス成形性を
有するように調整した。これら合金化溶融亜鉛めっき鋼
板の両面にクロメート処理を施し、次いで塗料組成物を
ロールコーターにより両面に塗布し、焼き付けた後、防
錆油を塗布した。得られた有機複合被覆鋼板について、
プレス成形性、耐パウダリング性、耐食性、塗料密着
性、溶接性の各試験を行った。本実施例における製造条
件および試験方法を以下に示す。
Nb−Ti添加IF鋼を使用し、化学成分および熱延条
件を変化させ材質を調整した。この素材鋼板を無酸化炉
型の連続溶融亜鉛めっきラインにおいてめっき処理し、
めっき直後に合金化処理炉により連続的に加熱合金化処
理した。めっき層中のζ相の存在比率とめっき層/素地
鋼板界面に存在するΓ相およびΓ1相の厚みは、合金化
炉での加熱条件を変化させ調整した。なお、これらの合
金化溶融亜鉛めっき鋼板は、めっき層中のζ相の存在比
率やΓ相およびΓ1相の厚みは異なるものの、プレス成
形性についてはJIS SPCD相当のプレス成形性を
有するように調整した。これら合金化溶融亜鉛めっき鋼
板の両面にクロメート処理を施し、次いで塗料組成物を
ロールコーターにより両面に塗布し、焼き付けた後、防
錆油を塗布した。得られた有機複合被覆鋼板について、
プレス成形性、耐パウダリング性、耐食性、塗料密着
性、溶接性の各試験を行った。本実施例における製造条
件および試験方法を以下に示す。
【0038】(1)合金化溶融亜鉛めっき鋼板 表1に、本実施例で用いた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の
めっき付着量、ζ相の存在比率、Γ相およびΓ1相のト
ータルの厚みを示す。 (2)クロメート処理 塗布型クロメート処理 下記に示す液組成のクロメート処理液をロールコーター
により塗布し、水洗することなく乾燥させた。クロメー
ト層の付着量はロールコーターのピックアップロールと
アプリケーターロールの周速比を変化させ調整した。 無水クロム酸:20g/l りん酸イオン:4g/l ジルコニウムフッ化物イオン:1g/l 亜鉛イオン:1g/l 6価クロム酸イオン/3価クロム酸イオン:3/3(重
量比) 無水クロム酸/ジルコニウムフッ化物イオン:20/1
(重量比) 電解クロメート処理 無水クロム酸30g/l、硫酸0.2g/l、浴温40
℃の処理液を用いて、電流密度10A/dm2で合金化
溶融亜鉛めっき鋼板に陰極電解処理を行い、水洗・乾燥
した。クロメート層の付着量は、陰極電解処理の通電量
を制御することにより調整した。
めっき付着量、ζ相の存在比率、Γ相およびΓ1相のト
ータルの厚みを示す。 (2)クロメート処理 塗布型クロメート処理 下記に示す液組成のクロメート処理液をロールコーター
により塗布し、水洗することなく乾燥させた。クロメー
ト層の付着量はロールコーターのピックアップロールと
アプリケーターロールの周速比を変化させ調整した。 無水クロム酸:20g/l りん酸イオン:4g/l ジルコニウムフッ化物イオン:1g/l 亜鉛イオン:1g/l 6価クロム酸イオン/3価クロム酸イオン:3/3(重
量比) 無水クロム酸/ジルコニウムフッ化物イオン:20/1
(重量比) 電解クロメート処理 無水クロム酸30g/l、硫酸0.2g/l、浴温40
℃の処理液を用いて、電流密度10A/dm2で合金化
溶融亜鉛めっき鋼板に陰極電解処理を行い、水洗・乾燥
した。クロメート層の付着量は、陰極電解処理の通電量
を制御することにより調整した。
【0039】(3)有機樹脂 表2に本実施例で有機皮膜中に用いた樹脂を示す。な
お、同表の樹脂No.1〜No.5は、下記に示す方法
で作成した。 A: エピコート1009(ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂;油化シェルエポキシ(株)製)をメチルエチル
ケトンに溶解し、樹脂分20%の樹脂溶液を得た。 B: ウレタン変性エポキシ樹脂としてエポキー803
(三井東圧化学(株)製)を用いた。 C: エポキシ当量が1500であるビスフェノールA
型エポキシ樹脂500部、キシレン390部、シクロヘ
キサノン390部を混合した溶解物中にイソプロパノー
ルアミン20部を加え、100℃で5時間反応させ、樹
脂分40%のアミン変性エポキシ樹脂を得た。 D: 分子量1000のポリエチレングリコール440
部、キシレン125部を混合した溶解物を60℃に加熱
し、2,6−トリレンジイソシアネート153部を添加
した。この中間体のNCO%は4.8%であった。さら
に、ε−カプロラクタム106部を加え反応を継続し、
NCO%が0であることを確認した後にブタノール17
5部を加え、樹脂分が70%の硬化剤であるブロックイ
ソシアネートを得た。 E: ブチル化メラミン樹脂であるユーバン20SE−
60(三井東圧化学(株)製)を硬化剤であるアミノ樹
脂として用いた。
お、同表の樹脂No.1〜No.5は、下記に示す方法
で作成した。 A: エピコート1009(ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂;油化シェルエポキシ(株)製)をメチルエチル
ケトンに溶解し、樹脂分20%の樹脂溶液を得た。 B: ウレタン変性エポキシ樹脂としてエポキー803
(三井東圧化学(株)製)を用いた。 C: エポキシ当量が1500であるビスフェノールA
型エポキシ樹脂500部、キシレン390部、シクロヘ
キサノン390部を混合した溶解物中にイソプロパノー
ルアミン20部を加え、100℃で5時間反応させ、樹
脂分40%のアミン変性エポキシ樹脂を得た。 D: 分子量1000のポリエチレングリコール440
部、キシレン125部を混合した溶解物を60℃に加熱
し、2,6−トリレンジイソシアネート153部を添加
した。この中間体のNCO%は4.8%であった。さら
に、ε−カプロラクタム106部を加え反応を継続し、
NCO%が0であることを確認した後にブタノール17
5部を加え、樹脂分が70%の硬化剤であるブロックイ
ソシアネートを得た。 E: ブチル化メラミン樹脂であるユーバン20SE−
60(三井東圧化学(株)製)を硬化剤であるアミノ樹
脂として用いた。
【0040】(4)潤滑剤 表3に本実施例で有機皮膜中に用いた潤滑剤を示す。 (5)防錆添加剤 表4に本実施例で有機皮膜中に用いた防錆添加剤を示
す。 (6)塗料組成物 上記の有機樹脂に、潤滑剤および防錆添加剤をサンドミ
ルを用いて分散させ塗料組成物を作成した。塗料組成物
の構成および分散安定性を表5〜表8に示す。塗料組成
物の安定性については40℃・1ヶ月間静置し、潤滑剤
の沈降状態で評価した。その評価方法は以下の通りであ
る。なお、塗料組成物の不揮発分は全て20wt%とし
た。 ◎:沈降物が認められず、元の状態のまま。 ○:沈降物は認められるが、弱い撹拌を加えると元の状
態に戻る。 △:沈降物は認められるが、強い撹拌を加えると元の状
態に戻る。 ×:沈降物が認められ、強い撹拌を加えても元の状態に
戻らない。 (7)防錆油 表9に本実施例で用いた防錆油を示す。
す。 (6)塗料組成物 上記の有機樹脂に、潤滑剤および防錆添加剤をサンドミ
ルを用いて分散させ塗料組成物を作成した。塗料組成物
の構成および分散安定性を表5〜表8に示す。塗料組成
物の安定性については40℃・1ヶ月間静置し、潤滑剤
の沈降状態で評価した。その評価方法は以下の通りであ
る。なお、塗料組成物の不揮発分は全て20wt%とし
た。 ◎:沈降物が認められず、元の状態のまま。 ○:沈降物は認められるが、弱い撹拌を加えると元の状
態に戻る。 △:沈降物は認められるが、強い撹拌を加えると元の状
態に戻る。 ×:沈降物が認められ、強い撹拌を加えても元の状態に
戻らない。 (7)防錆油 表9に本実施例で用いた防錆油を示す。
【0041】以上のようにして作成した有機複合被覆鋼
板の構成及びそれらのプレス成形性、耐パウダリング
性、耐食性、塗料密着性、溶接性の評価結果を表10〜
表16に示す。なお、各特性の評価方法は以下の通りで
ある。
板の構成及びそれらのプレス成形性、耐パウダリング
性、耐食性、塗料密着性、溶接性の評価結果を表10〜
表16に示す。なお、各特性の評価方法は以下の通りで
ある。
【0042】(a)プレス成形性 供試材を直径110mmの円形に加工し、パンチ直径:
50mm、パンチ肩半径:5mm、ダイ直径:53m
m、ダイ肩半径:5mm、BHF:4.5tonで円筒
深絞り成型を行い、割れが発生した時点の絞り深さを測
定し、材質レベルの異なる冷延鋼板(板厚:0.8m
m)の絞り深さを比較した。 ◎:超深絞り用冷延鋼板(r値:2.1)と同等 ○:JIS SPCEの冷延鋼板(r値:1.9)と同
等 △:JIS SPCDの冷延鋼板(r値:1.7)と同
等 ×:JIS SPCDの冷延鋼板(r値:1.7)より
劣る
50mm、パンチ肩半径:5mm、ダイ直径:53m
m、ダイ肩半径:5mm、BHF:4.5tonで円筒
深絞り成型を行い、割れが発生した時点の絞り深さを測
定し、材質レベルの異なる冷延鋼板(板厚:0.8m
m)の絞り深さを比較した。 ◎:超深絞り用冷延鋼板(r値:2.1)と同等 ○:JIS SPCEの冷延鋼板(r値:1.9)と同
等 △:JIS SPCDの冷延鋼板(r値:1.7)と同
等 ×:JIS SPCDの冷延鋼板(r値:1.7)より
劣る
【0043】(b)耐パウダリング性 供試材を30mm幅に剪断し、先端半径:0.5mm、
成型高さ:4mm、押しつけ力:500kgf、引き抜
き速度:200mm/minでドロービードテストを行
った後、ビードで摺動を受けた部分を粘着テープで剥離
し、テスト前後の重量差から単位面積当りの剥離量を測
定した。 ◎:4g/m2未満 ○:4g/m2以上、6g/m2未満 △:6g/m2以上、8g/m2未満 ×:8g/m2以上
成型高さ:4mm、押しつけ力:500kgf、引き抜
き速度:200mm/minでドロービードテストを行
った後、ビードで摺動を受けた部分を粘着テープで剥離
し、テスト前後の重量差から単位面積当りの剥離量を測
定した。 ◎:4g/m2未満 ○:4g/m2以上、6g/m2未満 △:6g/m2以上、8g/m2未満 ×:8g/m2以上
【0044】(c)耐食性 供試材を日本パーカライジング(株)製FCL−446
0(標準条件)で脱脂処理を行い、端部および裏面をテ
ープシールした後、〔湿潤試験(50℃、相対湿度85
%)・12時間→乾燥(50℃)・5時間→塩水噴霧試
験・7時間〕の複合サイクル腐食試験を60サイクル行
い、最大孔あき深さを測定した。 ◎:0.1mm未満 ○:0.1mm以上、0.2mm未満 △:0.2mm以上、0.4mm未満 ×:0.4mm以上
0(標準条件)で脱脂処理を行い、端部および裏面をテ
ープシールした後、〔湿潤試験(50℃、相対湿度85
%)・12時間→乾燥(50℃)・5時間→塩水噴霧試
験・7時間〕の複合サイクル腐食試験を60サイクル行
い、最大孔あき深さを測定した。 ◎:0.1mm未満 ○:0.1mm以上、0.2mm未満 △:0.2mm以上、0.4mm未満 ×:0.4mm以上
【0045】(d)塗料密着性 供試材を日本パーカライジング(株)製PBL−302
0でリン酸亜鉛処理を行い、次いで、日本ペイント
(株)製U−233Eで電着塗装(22μ)を行い、関
西ペイント(株)製KPX−36で中塗り塗装(33
μ)し、さらに関西ペイント(株)製ルーガベークB−
531で上塗り塗装(35μ)を行った。これらの試験
片を40℃のイオン交換水中に240時間浸漬した。次
いで、試験片を取り出し、24時間・室温で放置した
後、塗膜に2mm間隔の碁盤目を100個刻み、セロテ
ープを粘着・剥離して塗膜の残存率で評価した。 ◎:剥離なし ○:3%未満 △:3%以上、10%未満 ×:10%以上
0でリン酸亜鉛処理を行い、次いで、日本ペイント
(株)製U−233Eで電着塗装(22μ)を行い、関
西ペイント(株)製KPX−36で中塗り塗装(33
μ)し、さらに関西ペイント(株)製ルーガベークB−
531で上塗り塗装(35μ)を行った。これらの試験
片を40℃のイオン交換水中に240時間浸漬した。次
いで、試験片を取り出し、24時間・室温で放置した
後、塗膜に2mm間隔の碁盤目を100個刻み、セロテ
ープを粘着・剥離して塗膜の残存率で評価した。 ◎:剥離なし ○:3%未満 △:3%以上、10%未満 ×:10%以上
【0046】(e)溶接性 電極として、先端径6mm、先端曲率半径40mmのド
ーム形Cu−Cr合金を用い、加圧力:220kgf、
通電時間:12サイクル/60Hz、溶接電流10kA
で連続打点性の試験を行い、連続打点数で評価した。 ◎:2000点以上 ○:1500点以上、2000点未満 △:1000点以上、1500点未満 ×:1000点未満
ーム形Cu−Cr合金を用い、加圧力:220kgf、
通電時間:12サイクル/60Hz、溶接電流10kA
で連続打点性の試験を行い、連続打点数で評価した。 ◎:2000点以上 ○:1500点以上、2000点未満 △:1000点以上、1500点未満 ×:1000点未満
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】
【表9】
【0056】
【表10】
【0057】
【表11】
【0058】
【表12】
【0059】
【表13】
【0060】
【表14】
【0061】
【表15】
【0062】
【表16】
【0063】
【発明の効果】以上述べたように本発明の有機複合被覆
鋼板は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層を特定の
合金相にコントロールすることにより優れた耐パウダリ
ング性を実現し、また、その上層にクロメート層、さら
にその上層にフッ素樹脂等の潤滑剤および防錆添加剤を
含む有機皮膜を形成させることにより、優れたプレス成
形性および耐食性が得られる。すなわち、本発明の有機
複合被覆鋼板は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のプレス成
形性を大幅に向上させることが可能であり、材質をグレ
ードダウンさせても従来と同等のプレス成形性を確保す
ることが可能となる。また、鋼板の耐食性も大幅に向上
するため、めっき付着量を低減させても従来と同等の耐
食性を確保することが可能であり、自動車や家電製品用
の表面処理鋼板として極めて有用である。
鋼板は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層を特定の
合金相にコントロールすることにより優れた耐パウダリ
ング性を実現し、また、その上層にクロメート層、さら
にその上層にフッ素樹脂等の潤滑剤および防錆添加剤を
含む有機皮膜を形成させることにより、優れたプレス成
形性および耐食性が得られる。すなわち、本発明の有機
複合被覆鋼板は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のプレス成
形性を大幅に向上させることが可能であり、材質をグレ
ードダウンさせても従来と同等のプレス成形性を確保す
ることが可能となる。また、鋼板の耐食性も大幅に向上
するため、めっき付着量を低減させても従来と同等の耐
食性を確保することが可能であり、自動車や家電製品用
の表面処理鋼板として極めて有用である。
フロントページの続き (72)発明者 山下 正明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 下記(1)に示す構成の合金化溶融亜鉛
めっき鋼板の表面に、第1層として付着量が金属クロム
換算で5〜200mg/m2のクロメート層を有し、そ
の上層に第2層として下記(2)に示す割合のエポキシ
系樹脂、防錆添加剤および潤滑剤を含み、膜厚が0.1
〜2μmの有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐パウ
ダリング性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板。 (1)合金化溶融亜鉛めっき鋼板: めっき付着量:20〜100g/m2 めっき層と素地鋼板との界面に存在するΓ相およびΓ
1相のトータルの厚み:1μm以下 めっき層中のζ相の存在比率:50%以下 (2)有機皮膜: エポキシ系樹脂:30〜80wt% 防錆添加剤:3〜50wt% フッ素樹脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる
群より選ばれる少なくとも1種からなる潤滑剤:3〜5
0wt% - 【請求項2】 下記(1)に示す構成の合金化溶融亜鉛
めっき鋼板の表面に、第1層として付着量が金属クロム
換算で5〜200mg/m2のクロメート層を有し、そ
の上層に第2層として下記(2)に示す割合のエポキシ
系樹脂、防錆添加剤および潤滑剤を含み、膜厚が0.1
〜2μmの有機皮膜を有し、さらにその上層に第3層と
して付着量が0.01〜10g/m2の防錆油層を有し
てなるプレス成形性、耐パウダリング性および耐食性に
優れた有機複合被覆鋼板。 (1)合金化溶融亜鉛めっき鋼板: めっき付着量:20〜100g/m2 めっき層と素地鋼板との界面に存在するΓ相およびΓ
1相のトータルの厚み:1μm以下 めっき層中のζ相の存在比率:50%以下 (2)有機皮膜: エポキシ系樹脂:30〜80wt% 防錆添加剤:3〜50wt% フッ素樹脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる
群より選ばれる少なくとも1種からなる潤滑剤:3〜5
0wt% - 【請求項3】 有機皮膜を構成する潤滑剤が、メルトフ
ローレートが3以上で、且つ乳化重合法により製造され
た四フッ化エチレン樹脂である請求項1または2に記載
のプレス成形性、耐パウダリング性および耐食性に優れ
た有機複合被覆鋼板。 - 【請求項4】 有機皮膜を構成する防錆添加剤が、シリ
カおよびクロム酸塩からなる群より選ばれる少なくとも
1種からなる請求項1、2または3に記載のプレス成形
性、耐パウダリング性および耐食性に優れた有機複合被
覆鋼板。 - 【請求項5】 有機皮膜を構成する防錆添加剤が、下記
割合のシリカおよびクロム酸塩からなる請求項4に記載
のプレス成形性、耐パウダリング性および耐食性に優れ
た有機複合被覆鋼板。 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5250162A JPH0790620A (ja) | 1993-09-11 | 1993-09-11 | プレス成形性、耐パウダリング性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5250162A JPH0790620A (ja) | 1993-09-11 | 1993-09-11 | プレス成形性、耐パウダリング性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0790620A true JPH0790620A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17203750
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5250162A Pending JPH0790620A (ja) | 1993-09-11 | 1993-09-11 | プレス成形性、耐パウダリング性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0790620A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001059149A (ja) * | 1999-08-18 | 2001-03-06 | Nkk Corp | プレス成形性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 |
-
1993
- 1993-09-11 JP JP5250162A patent/JPH0790620A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001059149A (ja) * | 1999-08-18 | 2001-03-06 | Nkk Corp | プレス成形性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 |
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