JPH0790784A - ゴム物品補強用金属コード及びこれとゴムとの複合物 - Google Patents
ゴム物品補強用金属コード及びこれとゴムとの複合物Info
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- JPH0790784A JPH0790784A JP5231753A JP23175393A JPH0790784A JP H0790784 A JPH0790784 A JP H0790784A JP 5231753 A JP5231753 A JP 5231753A JP 23175393 A JP23175393 A JP 23175393A JP H0790784 A JPH0790784 A JP H0790784A
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0646—Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires
-
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2022—Strands coreless
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 タイヤ、コンベアベルト、高圧ホースなどの
軽量化と耐久性向上を可能ならしめる耐食性、耐疲労
性、耐エッヂセパレーション性に優れた2乃至3本撚り
のコンパクトなゴム補強用金属コードを提供する。 【構成】 表面に金属めっきを施した金属フィラメント
1、2を撚りの締まった状態に撚り合わせる。金属フィ
ラメント1は、撚り合わせ前に撚り合わせ方向に巻く螺
旋波状のくせを施し、撚り合わせ後もピッチpw=0.
2〜0.5P(P=コード撚りピッチ)、高さh=0.
05〜0.35mmの波形状を保有させる。また、この金
属フィラメント1にコード切断時に開放される内部応力
をもたせ、その応力でコード端末に金属フィラメント1
が突き出るようにしておく。
軽量化と耐久性向上を可能ならしめる耐食性、耐疲労
性、耐エッヂセパレーション性に優れた2乃至3本撚り
のコンパクトなゴム補強用金属コードを提供する。 【構成】 表面に金属めっきを施した金属フィラメント
1、2を撚りの締まった状態に撚り合わせる。金属フィ
ラメント1は、撚り合わせ前に撚り合わせ方向に巻く螺
旋波状のくせを施し、撚り合わせ後もピッチpw=0.
2〜0.5P(P=コード撚りピッチ)、高さh=0.
05〜0.35mmの波形状を保有させる。また、この金
属フィラメント1にコード切断時に開放される内部応力
をもたせ、その応力でコード端末に金属フィラメント1
が突き出るようにしておく。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐食性、耐疲労性及び
耐エッヂセパレーション性に優れたゴム物品補強用の金
属コードと、これを補強材としてゴム中に埋設して作ら
れたタイヤ、コンベアベルト、高圧ホース等のゴム複合
物に関する。
耐エッヂセパレーション性に優れたゴム物品補強用の金
属コードと、これを補強材としてゴム中に埋設して作ら
れたタイヤ、コンベアベルト、高圧ホース等のゴム複合
物に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム物品の補強に用いられる金属コード
は、通常、高炭素鋼線(JIS G3502ピアノ線
材)を素材として、ゴムとの接着性を付与するために表
面にブラス、銅、亜鉛などの金属めっきを施し、直径
0.1〜0.5mmまで伸線加工したものを単撚り、複撚
り、または層撚りしたものであり、自動車タイヤ、コン
ベアベルト、高圧ホースなどの補強材として広く用いら
れている。例えば、乗用車用ラジアルタイヤにはベルト
部補強材料として4本または5本の金属フィラメントを
撚り合わされた1×4または1×5の単撚り構造の金属
コードが使用されている。
は、通常、高炭素鋼線(JIS G3502ピアノ線
材)を素材として、ゴムとの接着性を付与するために表
面にブラス、銅、亜鉛などの金属めっきを施し、直径
0.1〜0.5mmまで伸線加工したものを単撚り、複撚
り、または層撚りしたものであり、自動車タイヤ、コン
ベアベルト、高圧ホースなどの補強材として広く用いら
れている。例えば、乗用車用ラジアルタイヤにはベルト
部補強材料として4本または5本の金属フィラメントを
撚り合わされた1×4または1×5の単撚り構造の金属
コードが使用されている。
【0003】このゴム補強用材料としての金属コードに
要求される品質特性には、ゴムとの接着性、耐食性、耐
疲労性、並びに他の種々の機械的性能(切断荷重、剛性
など)がある。これらのうち、耐食性に関しては、ゴム
中に埋設された金属コードにゴム未被覆部が存在する
と、タイヤが走行中に石や釘などを踏んで切り傷を受
け、その傷が金属コードまで達したとき、コードが傷を
伝って浸透する水分により短期間のうちに腐食し、コー
ドの切断荷重や耐疲労性が低下する。また、コードとゴ
ムとの接着性が低下し、剥離してタイヤのセパレーショ
ンによる品質トラブルを起こす恐れもある。
要求される品質特性には、ゴムとの接着性、耐食性、耐
疲労性、並びに他の種々の機械的性能(切断荷重、剛性
など)がある。これらのうち、耐食性に関しては、ゴム
中に埋設された金属コードにゴム未被覆部が存在する
と、タイヤが走行中に石や釘などを踏んで切り傷を受
け、その傷が金属コードまで達したとき、コードが傷を
伝って浸透する水分により短期間のうちに腐食し、コー
ドの切断荷重や耐疲労性が低下する。また、コードとゴ
ムとの接着性が低下し、剥離してタイヤのセパレーショ
ンによる品質トラブルを起こす恐れもある。
【0004】一般によく用いられる前述の1×4または
1×5のクローズドコードは、図5に示すような断面形
状をしており、コード中央部に空洞が存在する。このた
めに、これらの金属コードをゴム中に埋設すると、コー
ド内部にゴムが浸入せず、ゴムによる被覆がなされない
中空スペースが生じる。このような中空スペースを内部
にもつ金属コードとゴムの複合体は、水分の浸透で金属
コードの腐食や金属コードとゴム間のセパレーション等
の品質トラブルを起こすため短寿命となる。
1×5のクローズドコードは、図5に示すような断面形
状をしており、コード中央部に空洞が存在する。このた
めに、これらの金属コードをゴム中に埋設すると、コー
ド内部にゴムが浸入せず、ゴムによる被覆がなされない
中空スペースが生じる。このような中空スペースを内部
にもつ金属コードとゴムの複合体は、水分の浸透で金属
コードの腐食や金属コードとゴム間のセパレーション等
の品質トラブルを起こすため短寿命となる。
【0005】この問題を解決するために、ゴム未被覆部
を無くする金属コードの改良が試みられている。例え
ば、特開昭55−90962号では図6に示すように金
属フィラメント2相互間に隙間があるように撚り合わせ
たオープンコードが提案され、また、特公昭58−31
438号では図7に示すようにコード内部にほとんど空
洞が存在しない2(平行)+2コードが提案されて両者
ともタイヤ用の補強材料として既に実用化されている。
を無くする金属コードの改良が試みられている。例え
ば、特開昭55−90962号では図6に示すように金
属フィラメント2相互間に隙間があるように撚り合わせ
たオープンコードが提案され、また、特公昭58−31
438号では図7に示すようにコード内部にほとんど空
洞が存在しない2(平行)+2コードが提案されて両者
ともタイヤ用の補強材料として既に実用化されている。
【0006】一方、近年の環境保護の高まりから、自動
車の排ガス量を減らすための開発が種々行なわれてい
る。低燃費化は排ガス量の抑制に直結するのでこの面で
の開発は特に盛んであり、自動車用タイヤにおいても転
がり抵抗の低減や重量減の観点から、軽量化の強い要求
がある。このため、金属コードの直径を小さくし、さら
に被覆ゴムの厚さが薄くて済むようにコードの撚り構成
を簡素化する試みがなされている。例えば、特開昭62
−117893号や特開昭62−234921号には、
図3に示すように2本の金属フィラメント2を撚り合わ
せただけの非常に簡素な1×2コードが提案されてい
る。このコードは、内部に空洞が存在しないのでフィラ
メント接触部以外は埋設ゴムで被覆され、耐食性も極め
て優れている。また、特開平2−229286号には、
2本の金属フィラメントの撚り合わせくせ付けの度合を
適正範囲に設定することによって2本の金属フィラメン
ト間に部分的に隙間を設け、これによりゴム被覆率をさ
らに改善して耐食性を向上させた1×2の改良コードが
提案されている。
車の排ガス量を減らすための開発が種々行なわれてい
る。低燃費化は排ガス量の抑制に直結するのでこの面で
の開発は特に盛んであり、自動車用タイヤにおいても転
がり抵抗の低減や重量減の観点から、軽量化の強い要求
がある。このため、金属コードの直径を小さくし、さら
に被覆ゴムの厚さが薄くて済むようにコードの撚り構成
を簡素化する試みがなされている。例えば、特開昭62
−117893号や特開昭62−234921号には、
図3に示すように2本の金属フィラメント2を撚り合わ
せただけの非常に簡素な1×2コードが提案されてい
る。このコードは、内部に空洞が存在しないのでフィラ
メント接触部以外は埋設ゴムで被覆され、耐食性も極め
て優れている。また、特開平2−229286号には、
2本の金属フィラメントの撚り合わせくせ付けの度合を
適正範囲に設定することによって2本の金属フィラメン
ト間に部分的に隙間を設け、これによりゴム被覆率をさ
らに改善して耐食性を向上させた1×2の改良コードが
提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭62−11
7893号や特開昭62−234921号に開示された
1×2コードは、埋設ゴムに被覆され耐食性に優れてい
るばかりでなく、最小単位の撚り本数で構成されている
ため自動車用タイヤの軽量化にも適しているが、一方で
は次の欠点を有する。即ち、実際に乗用車用タイヤにお
いて従来よく使用される1×4または1×5コードに代
えて1×2コードを使用する場合、金属コードの強力や
剛性等を考慮して撚り本数が少なくなった分を補うため
に従来よりもフィラメントの直径を太くしたものが用い
られる。ところが、ゴム中に置かれる金属コードの切断
端面部は金属めっきが無いためゴムとの接着性が皆無で
あるのに、外力が加わったときにこの部分に集中する応
力は撚り本数が少なくフィラメント径が太径である程大
きくなり、このため、1×2コードを用いると1×4又
は1×5コード使用時に比してエッヂセパレーションが
発生し易く、これが起点となって種々の品質トラブルを
起こすため製品が短寿命になる。
7893号や特開昭62−234921号に開示された
1×2コードは、埋設ゴムに被覆され耐食性に優れてい
るばかりでなく、最小単位の撚り本数で構成されている
ため自動車用タイヤの軽量化にも適しているが、一方で
は次の欠点を有する。即ち、実際に乗用車用タイヤにお
いて従来よく使用される1×4または1×5コードに代
えて1×2コードを使用する場合、金属コードの強力や
剛性等を考慮して撚り本数が少なくなった分を補うため
に従来よりもフィラメントの直径を太くしたものが用い
られる。ところが、ゴム中に置かれる金属コードの切断
端面部は金属めっきが無いためゴムとの接着性が皆無で
あるのに、外力が加わったときにこの部分に集中する応
力は撚り本数が少なくフィラメント径が太径である程大
きくなり、このため、1×2コードを用いると1×4又
は1×5コード使用時に比してエッヂセパレーションが
発生し易く、これが起点となって種々の品質トラブルを
起こすため製品が短寿命になる。
【0008】また、1×2コードは図3の(b)、
(c)からも分るように、コードの横断面をみると、金
属フィラメント2が水平あるいは垂直に配列された形態
となっており、長手方向に凹凸の大きい不均一な構造と
なっている。
(c)からも分るように、コードの横断面をみると、金
属フィラメント2が水平あるいは垂直に配列された形態
となっており、長手方向に凹凸の大きい不均一な構造と
なっている。
【0009】このようにフィラメントの直径が大きく、
また、長手方向に不均一な構造になっているとコードの
耐疲労性(曲げ疲労や圧縮疲労)が悪くなる。特に、乗
用車用タイヤのベルト部に使用した場合、急速な旋回時
に生じるタイヤベルト部のバックリング現象により金属
コードに圧縮応力が繰り返し負荷されるが、この繰り返
しバックリング現象に対する圧縮疲労性が悪いという問
題がある。
また、長手方向に不均一な構造になっているとコードの
耐疲労性(曲げ疲労や圧縮疲労)が悪くなる。特に、乗
用車用タイヤのベルト部に使用した場合、急速な旋回時
に生じるタイヤベルト部のバックリング現象により金属
コードに圧縮応力が繰り返し負荷されるが、この繰り返
しバックリング現象に対する圧縮疲労性が悪いという問
題がある。
【0010】そこで、本発明は、耐食性や軽量化に優れ
た1×2コードに代表される2乃至3本撚りコードに関
し、従来問題となっていたコード端面未接着部に起因す
るエッヂセパレーションの防止性能及び曲げ疲労や圧縮
疲労のような耐疲労性を改良した金属コードと、このコ
ードを補強材料として耐久性を向上させたタイヤ、コン
ベアベルト、高圧ホース等のゴム複合物を提供しようと
するものである。
た1×2コードに代表される2乃至3本撚りコードに関
し、従来問題となっていたコード端面未接着部に起因す
るエッヂセパレーションの防止性能及び曲げ疲労や圧縮
疲労のような耐疲労性を改良した金属コードと、このコ
ードを補強材料として耐久性を向上させたタイヤ、コン
ベアベルト、高圧ホース等のゴム複合物を提供しようと
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに開発した本発明の金属コードは、表面に金属めっき
を施したn本(n=2又は3)の金属フィラメントを1
×nの単撚り構造に撚り合わせて成る金属コードであっ
て、各金属フィラメントが撚りの締まった状態に撚り合
わされ、さらに、その中の少なくとも1本の金属フィラ
メントAは撚り合わせによって付くくせのみを有し、一
方、他の金属フィラメントBは撚り合わせによって付く
くせ以外に波のピッチpwがコード撚りピッチPの0.
2〜0.5倍、波の高さhが0.05〜0.35mm、波
の巻き方向が撚り方向と同じ向きの螺旋波状のくせとコ
ード両端の切断時に開放される内部応力とを有し、その
内部応力の開放下では金属フィラメントBの端部が金属
フィラメントAよりもコード長手方向に突き出てコード
端末が金属フィラメントBのみによって構成されること
を特徴とするものである。
めに開発した本発明の金属コードは、表面に金属めっき
を施したn本(n=2又は3)の金属フィラメントを1
×nの単撚り構造に撚り合わせて成る金属コードであっ
て、各金属フィラメントが撚りの締まった状態に撚り合
わされ、さらに、その中の少なくとも1本の金属フィラ
メントAは撚り合わせによって付くくせのみを有し、一
方、他の金属フィラメントBは撚り合わせによって付く
くせ以外に波のピッチpwがコード撚りピッチPの0.
2〜0.5倍、波の高さhが0.05〜0.35mm、波
の巻き方向が撚り方向と同じ向きの螺旋波状のくせとコ
ード両端の切断時に開放される内部応力とを有し、その
内部応力の開放下では金属フィラメントBの端部が金属
フィラメントAよりもコード長手方向に突き出てコード
端末が金属フィラメントBのみによって構成されること
を特徴とするものである。
【0012】この金属コードは、両端切断時に金属フィ
ラメントBが金属フィラメントAの端部から突き出る長
さの平均値について次式を満足させたものが好ましい。
ラメントBが金属フィラメントAの端部から突き出る長
さの平均値について次式を満足させたものが好ましい。
【0013】
【数2】
【0014】また、金属フィラメントBは、コード撚り
合わせ前に螺旋波状のくせを付けてから撚り合わせる
が、その事前のくせ付けの波の高さh1 が0.18〜
0.50mmの範囲に収まっているものがよい。
合わせ前に螺旋波状のくせを付けてから撚り合わせる
が、その事前のくせ付けの波の高さh1 が0.18〜
0.50mmの範囲に収まっているものがよい。
【0015】かかる金属コードを、天然ゴム、又は合成
ゴムを主体とするゴム中に補強材として埋設して作られ
るタイヤ、コンベアベルト、高圧ホース等が本発明のゴ
ム複合物であって、この複合物は、同じ2本撚りコード
を用いた従来の複合物に比べて耐久性に優れる。
ゴムを主体とするゴム中に補強材として埋設して作られ
るタイヤ、コンベアベルト、高圧ホース等が本発明のゴ
ム複合物であって、この複合物は、同じ2本撚りコード
を用いた従来の複合物に比べて耐久性に優れる。
【0016】このほか、金属フィラメントの表面に施す
金属めっきは、ゴムとの接着性に優れる黄銅、銅、亜
鉛、或いは黄銅にCo、Ni、Sn等の元素を添加した
三元合金等のめっきが望ましい。
金属めっきは、ゴムとの接着性に優れる黄銅、銅、亜
鉛、或いは黄銅にCo、Ni、Sn等の元素を添加した
三元合金等のめっきが望ましい。
【0017】
【作用】本発明の金属コードは、撚りの締まった状態に
撚り合わせてあり、この状態で撚り合わせによって付く
くせ以外に小さい波状のくせを有する金属フィラメント
Bが隣接フィラメントに対し局部的にほぼ接触して接触
点間において隣接フィラメントとの間に内部へのゴム浸
入に必要な隙間を生じさせる。また、小さな螺旋波状の
くせがフィラメントに伸びの余裕と外力を吸収するばね
効果を生じさせるので曲げ疲労性の低下や撚りの安定の
悪化もない。
撚り合わせてあり、この状態で撚り合わせによって付く
くせ以外に小さい波状のくせを有する金属フィラメント
Bが隣接フィラメントに対し局部的にほぼ接触して接触
点間において隣接フィラメントとの間に内部へのゴム浸
入に必要な隙間を生じさせる。また、小さな螺旋波状の
くせがフィラメントに伸びの余裕と外力を吸収するばね
効果を生じさせるので曲げ疲労性の低下や撚りの安定の
悪化もない。
【0018】加えて、撚り合わせ前の螺旋波状のくせ
は、仮撚り装置による仮撚り、解撚で複数本の金属フィ
ラメントに同時に形成したり、個々の金属フィラメント
に千鳥配列のくせ付けピンでくせ付けしながらそのピン
を金属フィラメントの軸周りに回転させて金属フィラメ
ントにひねりを加えることによって形成でき、容易に得
られるので製造面で不利になることもない。
は、仮撚り装置による仮撚り、解撚で複数本の金属フィ
ラメントに同時に形成したり、個々の金属フィラメント
に千鳥配列のくせ付けピンでくせ付けしながらそのピン
を金属フィラメントの軸周りに回転させて金属フィラメ
ントにひねりを加えることによって形成でき、容易に得
られるので製造面で不利になることもない。
【0019】さらに、コード切断時に開放される金属フ
ィラメントBの内部応力も、撚り合わせ時の張力に差を
つける(金属フィラメントBを金属フィラメントAより
も小さくする)ことによって簡単に保有させることがで
きる。その応力によりコード両端の切断時に金属フィラ
メントBの端部が金属フィラメントAの両端より外側に
突き出るのでコード端面のゴムに対する未接着部の位置
が分散され、これにより外力が加わったときにコード端
部に働く応力も分散される。従って、この発明によれ
ば、ゴム物品補強用金属コードに要求される他の諸特性
に悪影響を及ぼさずにゴムの浸透性を改善し、併せてエ
ッヂセパレーションも防止することができ、ゴム物品の
格段の耐久性向上につながる。
ィラメントBの内部応力も、撚り合わせ時の張力に差を
つける(金属フィラメントBを金属フィラメントAより
も小さくする)ことによって簡単に保有させることがで
きる。その応力によりコード両端の切断時に金属フィラ
メントBの端部が金属フィラメントAの両端より外側に
突き出るのでコード端面のゴムに対する未接着部の位置
が分散され、これにより外力が加わったときにコード端
部に働く応力も分散される。従って、この発明によれ
ば、ゴム物品補強用金属コードに要求される他の諸特性
に悪影響を及ぼさずにゴムの浸透性を改善し、併せてエ
ッヂセパレーションも防止することができ、ゴム物品の
格段の耐久性向上につながる。
【0020】ここで、撚り合わせ状態での螺旋波状のく
せについて、そのピッチpwを金属コードの撚りピッチ
の0.2〜0.5倍、波の高さhを0.05〜0.35
mmに限定したのは以下の理由による。即ち、ピッチpw
が大き過ぎるとコード撚り合わせ時に各種ガイドとの摩
擦抵抗などにより、くせが消える傾向にあり、耐疲労性
の向上効果が薄れる。また、そのピッチpwが小さ過ぎ
ると金属フィラメントBに付加されるねじれ量が大きく
なってコード強力の低下が著しくなったり、フィラメン
ト間隙間が小さ過ぎてゴムの浸透性が低下したりする。
せについて、そのピッチpwを金属コードの撚りピッチ
の0.2〜0.5倍、波の高さhを0.05〜0.35
mmに限定したのは以下の理由による。即ち、ピッチpw
が大き過ぎるとコード撚り合わせ時に各種ガイドとの摩
擦抵抗などにより、くせが消える傾向にあり、耐疲労性
の向上効果が薄れる。また、そのピッチpwが小さ過ぎ
ると金属フィラメントBに付加されるねじれ量が大きく
なってコード強力の低下が著しくなったり、フィラメン
ト間隙間が小さ過ぎてゴムの浸透性が低下したりする。
【0021】これらの不具合を回避する上での好ましい
値として、コード撚りピッチPの0.2〜0.5倍のく
せ付けピッチを選んだ。また、波の高さhは、これが大
きくなるに従い外力に対する緩和作用も増大し耐疲労性
向上に効果があるので、金属フィラメント間にゴムが浸
透できる隙間の大きさを考慮してその下限を0.05mm
とした。また、この高さhが過大であるコード径が大き
くなったり、コードの撚り均一性の維持が難しくなった
りするので、直径が一般的な範囲にある金属フィラメン
トを用いてコードの撚りピッチを一般的な範囲に定める
ケースの上限を0.35mmとした。
値として、コード撚りピッチPの0.2〜0.5倍のく
せ付けピッチを選んだ。また、波の高さhは、これが大
きくなるに従い外力に対する緩和作用も増大し耐疲労性
向上に効果があるので、金属フィラメント間にゴムが浸
透できる隙間の大きさを考慮してその下限を0.05mm
とした。また、この高さhが過大であるコード径が大き
くなったり、コードの撚り均一性の維持が難しくなった
りするので、直径が一般的な範囲にある金属フィラメン
トを用いてコードの撚りピッチを一般的な範囲に定める
ケースの上限を0.35mmとした。
【0022】次に、コード両端切断時に、波付けした金
属フィラメントBが波付けしていないフィラメントAの
端部からコード長手方向外側に突き出る長さΔlの平均
値について、上に記した式を満足させる範囲にするのが
望ましいとした理由を述べる。
属フィラメントBが波付けしていないフィラメントAの
端部からコード長手方向外側に突き出る長さΔlの平均
値について、上に記した式を満足させる範囲にするのが
望ましいとした理由を述べる。
【0023】先ず、前提として、撚り合わせ後の金属フ
ィラメントに内在してコード切断時に開放される応力
は、コード製造時の諸条件にもよるがコード端部より内
側へ2.5mのところまでしか影響しないので、コード
の切断長さlは5mを上限として考えることができる。
Δlが変化するのはlが5m以下のときである。
ィラメントに内在してコード切断時に開放される応力
は、コード製造時の諸条件にもよるがコード端部より内
側へ2.5mのところまでしか影響しないので、コード
の切断長さlは5mを上限として考えることができる。
Δlが変化するのはlが5m以下のときである。
【0024】さて、このΔlの長さの変化であるが、こ
れは、金属フィラメントBにピッチpwでくせ付けした
波の撚り合わせ前後の高さの差Δh(h=h1 −h)相
当分で生じると考えられる。そこで、螺旋波の形状を略
円形と考えてΔhがminのときを下限、Δhがmax
のときを上限とすれば、Δlの平均値について前式が成
立する。なお、撚り合わせる前の波の高さh1 を0.1
8〜0.50mmの範囲となす場合、適切な製造条件の下
ではΔhのminは0.10mm程度、maxは0.30
mm程度となるので、これを前式に代入すれば△lの平均
値の具体的な数字が求まる。
れは、金属フィラメントBにピッチpwでくせ付けした
波の撚り合わせ前後の高さの差Δh(h=h1 −h)相
当分で生じると考えられる。そこで、螺旋波の形状を略
円形と考えてΔhがminのときを下限、Δhがmax
のときを上限とすれば、Δlの平均値について前式が成
立する。なお、撚り合わせる前の波の高さh1 を0.1
8〜0.50mmの範囲となす場合、適切な製造条件の下
ではΔhのminは0.10mm程度、maxは0.30
mm程度となるので、これを前式に代入すれば△lの平均
値の具体的な数字が求まる。
【0025】一方、撚り合わせ状態で小さな波状のくせ
を保有させるために撚り合わせ前に金属フィラメントB
に付ける波状のくせ付けについて、その高さh1 を0.
18〜0.50mm、波の巻き方向は撚り合わせ方向と同
じ向きが好ましいとしたのは以下の理由による。まず、
螺旋波の巻き方向を撚り合わせ方向と同じにすることは
極めて重要である。反対方向にすると、螺旋波状のくせ
が撚り合わせ時に戻されて波のピッチが大きくなるので
撚り合わせ状態のピッチよりも更に細かい波状のくせを
付ける必要があり、製造が難しくなるだけでなく、波状
のくせの戻りも不均一になり易く、特にバンチャー型撚
線機では撚りが安定しにくい。同じ方向にすると、螺旋
波状のくせが撚り合わせ時に付加されてくせ付けした波
のピッチが小さくなるので、撚り合わせ状態の波のピッ
チより大きい螺旋波状のくせを付ければよく、製造が容
易になる。また、撚りも安定する。従って、撚り合わせ
前の波のピッチは撚り合わせ時の付加量を考慮して撚り
合わせ後のピッチpwよりも大きくし、撚りピッチの
0.25〜1.0倍とするのが望ましい。また、波の高
さh1 は、撚り合わせ過程でくせ付けピッチの減少に伴
い小さくなると共に、撚り合わせローラや撚り合わせ後
の伸直ローラ等の接触によるしごきでさらに低下するの
で、これらの低下量を考慮して撚り合わせ状態での高さ
hよりも大きい0.18〜0.50mmとした。
を保有させるために撚り合わせ前に金属フィラメントB
に付ける波状のくせ付けについて、その高さh1 を0.
18〜0.50mm、波の巻き方向は撚り合わせ方向と同
じ向きが好ましいとしたのは以下の理由による。まず、
螺旋波の巻き方向を撚り合わせ方向と同じにすることは
極めて重要である。反対方向にすると、螺旋波状のくせ
が撚り合わせ時に戻されて波のピッチが大きくなるので
撚り合わせ状態のピッチよりも更に細かい波状のくせを
付ける必要があり、製造が難しくなるだけでなく、波状
のくせの戻りも不均一になり易く、特にバンチャー型撚
線機では撚りが安定しにくい。同じ方向にすると、螺旋
波状のくせが撚り合わせ時に付加されてくせ付けした波
のピッチが小さくなるので、撚り合わせ状態の波のピッ
チより大きい螺旋波状のくせを付ければよく、製造が容
易になる。また、撚りも安定する。従って、撚り合わせ
前の波のピッチは撚り合わせ時の付加量を考慮して撚り
合わせ後のピッチpwよりも大きくし、撚りピッチの
0.25〜1.0倍とするのが望ましい。また、波の高
さh1 は、撚り合わせ過程でくせ付けピッチの減少に伴
い小さくなると共に、撚り合わせローラや撚り合わせ後
の伸直ローラ等の接触によるしごきでさらに低下するの
で、これらの低下量を考慮して撚り合わせ状態での高さ
hよりも大きい0.18〜0.50mmとした。
【0026】なお、くせ付けする螺旋波のピッチ及び高
さは図3に示すように定義するものである。
さは図3に示すように定義するものである。
【0027】金属フィラメントの直径は通常0.1〜
0.5mmの範囲のものが用いられる。本発明のように2
本の金属フィラメントを撚り合わせた金属コードではフ
ィラメント直径は0.27〜0.35mmの範囲がより好
ましい。また異径の金属フィラメントを撚り合わせても
よい。さらに、各金属フィラメントの撚りピッチも5〜
20mmの範囲で同一にするのが望ましい。5mm未満では
コード製造時の生産性が低下し、逆に20mmを越えると
コード切断時の端末ばらけや可撓性の低下が生じる。
0.5mmの範囲のものが用いられる。本発明のように2
本の金属フィラメントを撚り合わせた金属コードではフ
ィラメント直径は0.27〜0.35mmの範囲がより好
ましい。また異径の金属フィラメントを撚り合わせても
よい。さらに、各金属フィラメントの撚りピッチも5〜
20mmの範囲で同一にするのが望ましい。5mm未満では
コード製造時の生産性が低下し、逆に20mmを越えると
コード切断時の端末ばらけや可撓性の低下が生じる。
【0028】本発明のように2本乃至3本撚りの場合、
実用的には10〜16mmの撚りピッチが望ましい。
実用的には10〜16mmの撚りピッチが望ましい。
【0029】
【実施例】図1及び図2に、本発明の金属コードの一例
を示す。図1の金属コードは1×3の撚り構造、図2の
金属コードは1×2の撚り構造になっている。これ等の
金属コードは、事前に螺旋波状のくせ付けを施した金属
フィラメント1(本発明でいう金属フィラメントB)
と、螺旋波状のくせを付けていない金属フィラメント2
(本発明でいう金属フィラメントA)とを、金属フィラ
メント1の張力を金属フィラメント2のそれよりも小さ
くして撚りの締まった状態に撚り合わせてある。金属フ
ィラメント1、2は勿論表面に金属めっきを施したもの
である。このコードは、図1(I)のa−a点とc−c
点をカット点として所定の長さ(≦5m)に切断する
と、内部応力が開放されて両端の切断点a−a、b−b
の位置から金属フィラメント1が図1(II)に示すよう
にコード長手方向の外側に突き出る。
を示す。図1の金属コードは1×3の撚り構造、図2の
金属コードは1×2の撚り構造になっている。これ等の
金属コードは、事前に螺旋波状のくせ付けを施した金属
フィラメント1(本発明でいう金属フィラメントB)
と、螺旋波状のくせを付けていない金属フィラメント2
(本発明でいう金属フィラメントA)とを、金属フィラ
メント1の張力を金属フィラメント2のそれよりも小さ
くして撚りの締まった状態に撚り合わせてある。金属フ
ィラメント1、2は勿論表面に金属めっきを施したもの
である。このコードは、図1(I)のa−a点とc−c
点をカット点として所定の長さ(≦5m)に切断する
と、内部応力が開放されて両端の切断点a−a、b−b
の位置から金属フィラメント1が図1(II)に示すよう
にコード長手方向の外側に突き出る。
【0030】また、内部応力が開放された後にも、金属
フィラメント1は小円dに内接しながらフィラメントの
長手方向に小さな螺旋を描き、さらにこの状態で大円D
に内接しながらコード長手方向に大きな螺旋を描いた状
態になっている。従って、隣接フィラメントとの間に、
小円dと金属フィラメント2との径差(これが波の高さ
の残存量hになる)による隙間が生じてゴムがコードの
内部へ浸入する。また金属フィラメント1に付与された
くせは小さな螺旋波状を呈しているので曲げ疲労性が低
下することもない。さらに、コード端部がくせ付けフィ
ラメント1だけで占められるのでゴムが接着しない端部
の断面積を減じることができ、エッヂセパレーションの
防止に有効である。
フィラメント1は小円dに内接しながらフィラメントの
長手方向に小さな螺旋を描き、さらにこの状態で大円D
に内接しながらコード長手方向に大きな螺旋を描いた状
態になっている。従って、隣接フィラメントとの間に、
小円dと金属フィラメント2との径差(これが波の高さ
の残存量hになる)による隙間が生じてゴムがコードの
内部へ浸入する。また金属フィラメント1に付与された
くせは小さな螺旋波状を呈しているので曲げ疲労性が低
下することもない。さらに、コード端部がくせ付けフィ
ラメント1だけで占められるのでゴムが接着しない端部
の断面積を減じることができ、エッヂセパレーションの
防止に有効である。
【0031】なお、図1の3本撚りのコードは、金属フ
ィラメントの2本に螺旋波状のくせを付けてもよい。
ィラメントの2本に螺旋波状のくせを付けてもよい。
【0032】以下に、より詳細な実施例について記す。
【0033】直径が0.27mmのブラスめっき金属フィ
ラメント3本のうち2本に螺旋波状のくせを付けて他の
1本と撚り合わせ、1×3の撚り構造の金属コード(実
施例1)を得た。
ラメント3本のうち2本に螺旋波状のくせを付けて他の
1本と撚り合わせ、1×3の撚り構造の金属コード(実
施例1)を得た。
【0034】また、くせ付けする螺旋波の寸法諸元を変
えて実施例2、3と比較例2のコードも作った。
えて実施例2、3と比較例2のコードも作った。
【0035】さらに、直径0.30mmのブラスめっき金
属フィラメント2本のうち1本に螺旋波状のくせを付け
て他の1本と撚り合わせ、図2に示す1×2の撚り構造
の金属コード(実施例4)を得た。また、この1×2の
コードについても螺旋波の寸法諸元を変えたもの(実施
例5、6と比較例4)を作った。
属フィラメント2本のうち1本に螺旋波状のくせを付け
て他の1本と撚り合わせ、図2に示す1×2の撚り構造
の金属コード(実施例4)を得た。また、この1×2の
コードについても螺旋波の寸法諸元を変えたもの(実施
例5、6と比較例4)を作った。
【0036】以上の試料のほかに、1×3×0.27の
クローズコード(比較例1)、並びに図3に示す1×2
×0.30のクローズコード(比較例3)も準備した。
クローズコード(比較例1)、並びに図3に示す1×2
×0.30のクローズコード(比較例3)も準備した。
【0037】次に、これ等の試料を用いて耐食性の代用
特性であるゴム中に埋設したときのゴム被覆率を測定
し、また耐疲労性の代用特性としてコードとゴムの複合
体についてのコード軸方向圧縮疲労試験を実施した。さ
らに、耐エッヂセパレーション性の指標としてコード両
端切断時にくせ付けフィラメントがコード長手方向外側
へ突き出す長さΔlの平均値を測定した。
特性であるゴム中に埋設したときのゴム被覆率を測定
し、また耐疲労性の代用特性としてコードとゴムの複合
体についてのコード軸方向圧縮疲労試験を実施した。さ
らに、耐エッヂセパレーション性の指標としてコード両
端切断時にくせ付けフィラメントがコード長手方向外側
へ突き出す長さΔlの平均値を測定した。
【0038】その結果を表1にまとめて示す。
【0039】同表から判るように、実施例1〜6は、比
較例1、3の従来コードに比べてゴム浸透性が改善さ
れ、ゴム被覆率が非常に良く、圧縮疲労試験による耐疲
労性及びコード切断時のくせ付けフィラメントの突き出
し長さの平均値も比較例1、2又は3、4より優れた結
果が得られている。
較例1、3の従来コードに比べてゴム浸透性が改善さ
れ、ゴム被覆率が非常に良く、圧縮疲労試験による耐疲
労性及びコード切断時のくせ付けフィラメントの突き出
し長さの平均値も比較例1、2又は3、4より優れた結
果が得られている。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属コー
ドは、撚り合わせによって付くくせのみを保有する金属
フィラメントAと、撚り合わせによって付くくせ以外に
小さな螺旋波状のくせとコード両端の切断時に開放され
る内部応力とを保有する金属フィラメントBをそれ等の
合計本数が2乃至3本となるように組合わせて構成され
ており、螺旋波によるフィラメント間隙間の確保と外力
の緩和作用が得られる。従って、単純曲げや圧縮曲げに
関する耐疲労性が向上する。また、フィラメント間に生
じた隙間によりゴム被覆率が改善されるため、耐食性が
向上し、フレッチング摩耗も減少する。
ドは、撚り合わせによって付くくせのみを保有する金属
フィラメントAと、撚り合わせによって付くくせ以外に
小さな螺旋波状のくせとコード両端の切断時に開放され
る内部応力とを保有する金属フィラメントBをそれ等の
合計本数が2乃至3本となるように組合わせて構成され
ており、螺旋波によるフィラメント間隙間の確保と外力
の緩和作用が得られる。従って、単純曲げや圧縮曲げに
関する耐疲労性が向上する。また、フィラメント間に生
じた隙間によりゴム被覆率が改善されるため、耐食性が
向上し、フレッチング摩耗も減少する。
【0042】さらに、使用時には、コード端末部が金属
フィラメントBのみで構成されてゴムが接着しないコー
ド端部の断面積が減じられるので、コード端部を起点と
するエッヂセパレーションも抑制される。
フィラメントBのみで構成されてゴムが接着しないコー
ド端部の断面積が減じられるので、コード端部を起点と
するエッヂセパレーションも抑制される。
【0043】従って、かかる本発明の金属コードを補強
材として埋設したタイヤ、コンベヤベルト、高圧ホース
などのゴム複合物は、耐疲労性、耐食性、及び耐剥離性
が高まって耐久性が向上し、軽量化も実現できる。
材として埋設したタイヤ、コンベヤベルト、高圧ホース
などのゴム複合物は、耐疲労性、耐食性、及び耐剥離性
が高まって耐久性が向上し、軽量化も実現できる。
【図1】(I) 本発明の金属コードの一例を示す外観
図 (b) 同上のb−b線部の断面図 (II) 上記コードの切断後の外観図 (b) 同上のb−b線部の断面図
図 (b) 同上のb−b線部の断面図 (II) 上記コードの切断後の外観図 (b) 同上のb−b線部の断面図
【図2】(I) 他の実施例の外観図 (b) 同上のb−b線部の断面図 (II) 上記コードの切断後の外観図 (b) 同上のb−b線部の断面図
【図3】(a) 従来のクローズドコードを示す図 (b) (a)図のb−b線部の断面図 (c) 同じくc−c線部の断面図
【図4】金属フィラメントBに付す螺旋波のピッチと高
さを表す図
さを表す図
【図5】(a) 1×5のクローズドコードの断面図 (b) 1×4のクローズドコードの断面図
【図6】1×5オープンコードの断面図
【図7】2(平行)+2コードの断面図
1 螺旋波状のくせをつけた金属フィラメント 2 螺旋波状のくせをつけていない金属フィラメント 3 本発明の金属コード 4 従来のクローズドコード
Claims (4)
- 【請求項1】 表面に金属めっきを施したn本(n=2
又は3)の金属フィラメントを1×nの単撚り構造に撚
り合わせて成る金属コードであって、各金属フィラメン
トが撚りの締まった状態に撚り合わされ、さらに、その
中の少なくとも1本の金属フィラメントAは撚り合わせ
によって付くくせのみを有し、一方、他の金属フィラメ
ントBは撚り合わせによって付くくせ以外に波のピッチ
pwがコード撚りピッチPの0.2〜0.5倍、波の高
さhが0.05〜0.35mm、波の巻き方向が撚り方向
と同じ向きの螺旋波状のくせとコード両端の切断時に開
放される内部応力とを有し、その内部応力の開放下では
金属フィラメントBの端部が金属フィラメントAよりも
コード長手方向に突き出てコード端末が金属フィラメン
トBのみによって構成されることを特徴とするゴム物品
補強用金属コード。 - 【請求項2】 コード両端の切断時に金属フィラメント
Bが金属フィラメントAの端部から突き出る長さの平均
値について次式を満足させた請求項1記載のゴム物品補
強用金属コード。 【数1】 - 【請求項3】 前記金属フィラメントBは、コード撚り
合わせ前に波の高さhが、0.18〜0.50mmの螺旋
波状のくせを付してこれを撚り合わせてあり、その撚り
合わせで波の高さがh1 からh(=0.05〜0.35
mm)に変化している請求項1又は2記載のゴム物品補強
用金属コード。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載のゴム物品補
強用金属コードを天然ゴム、又は合成ゴムを主体とする
ゴム中に補強材として埋設して作られたタイヤ、コンベ
アベルト、高圧ホース等のゴム複合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5231753A JPH0790784A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | ゴム物品補強用金属コード及びこれとゴムとの複合物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5231753A JPH0790784A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | ゴム物品補強用金属コード及びこれとゴムとの複合物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0790784A true JPH0790784A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=16928500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5231753A Pending JPH0790784A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | ゴム物品補強用金属コード及びこれとゴムとの複合物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0790784A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016002566A1 (ja) * | 2014-07-03 | 2016-01-07 | 住友電気工業株式会社 | ケーブルビードおよびその製造方法 |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP5231753A patent/JPH0790784A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016002566A1 (ja) * | 2014-07-03 | 2016-01-07 | 住友電気工業株式会社 | ケーブルビードおよびその製造方法 |
| JP2016014207A (ja) * | 2014-07-03 | 2016-01-28 | 住友電気工業株式会社 | ケーブルビードおよびその製造方法 |
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