JPH0791149A - 透明閉鎖部材 - Google Patents

透明閉鎖部材

Info

Publication number
JPH0791149A
JPH0791149A JP23845093A JP23845093A JPH0791149A JP H0791149 A JPH0791149 A JP H0791149A JP 23845093 A JP23845093 A JP 23845093A JP 23845093 A JP23845093 A JP 23845093A JP H0791149 A JPH0791149 A JP H0791149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
glass
window
heating element
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23845093A
Other languages
English (en)
Inventor
Keishin Ohara
佳信 尾原
Naoki Katsuta
直樹 勝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP23845093A priority Critical patent/JPH0791149A/ja
Publication of JPH0791149A publication Critical patent/JPH0791149A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 窓1は、所定の間隙を持って外周側にて封止
された2枚のガラス板2・3を有し、ガラス板間に熱媒
体となり得る流体4が封入されると共に、下端部側のガ
ラス板間に、正特性サーミスタからなる発熱体6を内部
に備え、全体を絶縁樹脂成形部9にて被覆されたヒータ
5が設けられている。 【効果】 窓1の透明度を低下させたり、騒音問題を生
じることなく、比較的安価にて、結露による透明板の曇
り状態を回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばガラスからなる
窓や戸などの透明閉鎖部材に関するもので、より詳細に
は、防曇性を備えた透明閉鎖部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高層ビルの上層階には展望室等が
設けられ、我々は気軽に眺望を楽しめるようになった。
【0003】しかしながら、冬期など、室内を暖房した
場合、外気との温度差にて室内の温かい空気に含まれる
水蒸気が凝縮して窓ガラスに付着し(結露)、この付着
した水滴にて窓ガラスが曇ってしまうことがよくあり、
そうすると、せっかくの眺望も楽しむことができない。
そこで、従来は、結露による水滴を布等で拭き取るとい
う方法にて対処している。
【0004】また、暖房による内側からの曇りばかりで
なく、このようにガラス窓を介して風景を楽しむ場合、
雨によっても同様の不具合が招来される。しかもこの場
合は、外側のガラス面に水滴が付着するため、上層階の
外側から水滴を拭き取るようなことはできず、対処のし
ようがないものとなっている。
【0005】そこで、このような不具合を解消する方法
として、窓ガラス自体を温めることが考えられる。窓ガ
ラスが温められると、結露が生じないので、水滴による
眺望の妨げは解消される。
【0006】その具体的方法として、従来、以下に示す
3つの方法が考えられている。
【0007】 細いニクロム線を窓ガラスの表面に張
り巡らせたり、または窓ガラスの表面に金属発熱体を印
刷し、ニクロム線、金属発熱体を発熱させる方法。
【0008】 窓ガラスに温風を吹き付ける方法。
【0009】 例えば酸化スズ等の透明性の導電膜を
窓ガラスの表面に塗布して、これを発熱させる方法。
【0010】尚、従来から壁面暖房や床面暖房等によく
使用されている面状発熱体は、窓ガラスの遮蔽物とな
り、ガラス本来のもつ透明性が欠如するため用いること
はできない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、窓ガラスを
温めるのに、上記した〜に示す方法を採用すると、
以下のような問題が生じることとなる。即ち、前記の
方法においては、ガラス表面に張り巡らされたニクロム
線や、ガラス表面に印刷された金属発熱体にて、ガラス
の透明性が低下し、防曇性を備えることで窓ガラスを透
明にするという本来の目的に相反する。
【0012】前記の方法においては、効率良く窓ガラ
スに温風を吹き付けるには、装置自体が大型化し、か
つ、送風による騒音の問題も生じる。また、外側のガラ
ス面に付着した水滴に対しては、対処できない。
【0013】前記の方法においては、透明性導電膜は
高価であるため、コスト高を招来すると共に、剥離する
虞れもあり、耐久性に劣る。
【0014】一方、窓ガラスには、従来、寒冷地用とし
て、2枚のガラス板が所定の間隙を介して封止され、そ
のガラス板間に空気層が形成された2層構造のものが開
発されている。これによれば、ガラス板間の空気層にて
断熱効果が付与されるので、室外へ逃げる熱が少なくな
り、室内が温かく保たれるようになっている。しかしな
がら、この構造においては、結露による窓ガラスの曇り
を防止することについては何ら考慮されておらず、した
がって、ガラス表面に水滴が付着して曇るという問題と
共に、さらには、ガラス板間の空気層が結露して、ガラ
ス板間にて曇りが発生するという問題も生じている。
【0015】また、断熱効果が得られる2層構造であり
ながら、ガラス板間の空気層の結露による曇りが防止さ
れるものとして、ガラス板間に、空気の代わりにシリカ
ゲルが充填された新幹線用の窓ガラスも発案されてい
る。しかしながら、これにおいては、ガラス板間の空気
層の結露による曇りは防止されるものの、依然として、
ガラス窓の表面、即ち各ガラス板の対向面とは異なるガ
ラス面においては、結露を防止することはできない。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の透明閉鎖部材
は、上記課題を解決するために、所定の間隙を持って外
周側にて封止された複数枚の透明板を有し、上記透明板
間に熱媒体となり得る流体層が封入されると共に、透明
板間の下端部側に、正特性サーミスタからなる発熱体を
内部に備え全体を電気絶縁性被覆部材にて被覆されたヒ
ータが設けられていることを特徴としている。
【0017】
【作用】上記の構成によれば、透明板間に熱媒体となり
得る流体層が封入されると共に、透明板間に正特性サー
ミスタからなる発熱体を内部に備えたヒータが設けられ
ているので、ヒータに通電されることで発生した熱は、
透明板間に封入された流体に伝達され、この流体を介し
て流体層を挟持している透明板に伝達される。しかも、
このヒータは透明板間における下端部側に設けられてい
るので、熱を伝達された流体は、透明板間を下部から上
部へと対流を生じ、これにより、熱は効率よく透明板全
体に伝達される。したがって、各透明板は、全体的に効
率よく短時間で温められ、その後、ヒータへの通電が停
止されるまで保温されることとなる。この結果、透明板
表面に、結露を生じるようなことがなくなり、水滴によ
る曇り状態を回避させることができる。
【0018】また、上記ヒータは、自己温度制御回路を
有する正特性サーミスタからなる発熱体を内部に備えた
ヒータであるので、通電後に所定温度まで迅速に温度上
昇し、所定温度に達すると、その温度を保持するように
なっている。このため、ヒータに温度制御回路や過熱防
止回路を設ける必要がなく、小型かつ軽量で、低消費電
力でもある。したがって、例えば開閉自在の透明閉鎖部
材である窓ガラスやガラス戸等に本発明が搭載されたと
しても、何ら支障を来すことなく構成できる。
【0019】さらに、上記ヒータは、電気絶縁性被覆部
材にて全体が被覆されているので、流体として、液体が
使用された場合においても、防水性、絶縁性に優れてお
り、安全性が高い。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図8に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0021】本実施例にかかる透明閉鎖部材である窓1
は、図2(a)(b)に示すように、一対の透明板である
ガラス板2・3を備えている。尚、透明板の材質として
は、ガラスの他に、耐熱プラスチックでもよい。図1
(a)に示すように、これらガラス板2・3の各対向面
2a・3aは、その外周側にて、スペーサー15を介し
て互いに封止されており、これにて、ガラス板2・3間
には、所定の大きさの間隙Aが形成されている。この間
隙Aには、寒冷地域での使用にも耐え得るように凍結防
止材が混入された水からなる流体4が密封されている。
この流体4は、熱媒体として機能するものであり、透明
であることが絶対条件で、望ましくはシリコンオイルで
あり、その他、熱を伝える速度は劣るが、単なる空気層
としてもよい。
【0022】上記窓1が設置される際に下方に位置する
側の、ガラス板2・3間の所定位置には、同図(b)に
も示すように、正特性サーミスタからなる発熱体6を内
部に備えた棒状のヒータ5が取付けられている。このヒ
ータ5の取付け位置としては、通常、図5(a)に示す
ように、ガラス板2・3の外周側に嵌合される枠材16
にて覆われる位置が設定される。尚、同図(b)に示す
ように、ガラス板2・3の下端部側に、社名等がペイン
トされた広告用の表示部17を備えた窓1においては、
この表示部17にて覆われる位置とすることもできる。
そして、何れの場合においても、ヒータ5の取付け位置
とガラス板2・3の端面とは、ガラス板2・3が有する
端面歪みを考慮し、ヒータ5からの熱によりガラス板2
・3が割れを生じない程度に離して設定されている。
【0023】上記ヒータ5は、図3に示すように、長手
方向と直交する方向の断面が略H型を有するよう形成さ
れており、また、その寸法は、長手方向の寸法が、ガラ
ス板2・3の横方向の寸法より小さくなるよう、その厚
み(紙面手前側から奥側)が、上記間隙Aとほぼ等しく
なるように設定されている。また、上記ヒータ5は、図
4(a)〜(c)に示すように、4つの発熱体6…、金
属端子7・7、給電線であるリード線8・8、及び電気
絶縁性被覆部材で形成された絶縁樹脂成形部9から構成
されている。
【0024】発熱体6は、正温度係数(Positive Tempe
rature Coefficient)を有する素材、例えばチタン酸バ
リウムを主原料とするセラミックス半導体からなる正特
性サーミスタにより形成されており、この正特性サーミ
スタは、室温からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)ま
では低抵抗であるが、キュリー温度Tc を超えると急峻
に抵抗値が増大する特性を有している。この特性により
発熱体6は、電圧が印加されると、最初は低温であるた
め抵抗値が小さく大電流が流れ、この結果、急激に温度
が上昇する一方、温度がキュリー温度Tc を超えると抵
抗値が急峻に増大することにより、一定温度以上には上
がらず、一定温度を安定に保つこととなる。これによ
り、発熱体6は、自己温度制御機能を備えることができ
る。したがって、ヒータ5は消費電力が少なく、温度制
御回路や、過熱防止回路を省くことができ、小型化、軽
量化が可能となり、また、騒音の虞れもない。
【0025】尚、この発熱体6は、材料組成を調整する
ことによりキュリー温度Tc が、およそ30〜270℃
の範囲で任意に設定でき、例えば、チタン酸バリウムの
一部をPbで置き換えれば、キュリー温度Tcを通常値
の約120℃から高くすることができ、また、チタン酸
バリウムの一部をSrで置き換えれば、キュリー温度T
cを低くすることができる。したがって、発熱体6にお
いては、安全性や省電力化を考慮してキュリー温度Tc
を設定することができ、かつ曇り止めに有効な窓1の表
面温度が実現できる。
【0026】上記の各発熱体6は、上述したように、偏
平な円筒状をなし、図4(b)に示すように、上面及び
下面に、例えば銀塗料を塗布して形成された電極6a・
6aを備えている。
【0027】金属端子7は、例えば表面にスズメッキが
施されたリン青銅からなり、同図(c)に示すように、
発熱体6の外径にほぼ等しい径の円形平板状をなす4つ
の円形平板部7a…が、3つのリード部7b…にて接続
された形状をなし、各円形平板部7aの中央部には、発
熱体6の内径にほぼ等しい穴を有している。また、各金
属端子7の一端部には、リード線8・8を接続するため
の給電部7cが形成されている。これら給電部7c・7
cは、対向方向において互いにずれた状態となるよう、
長手方向に沿った中心線の位置から外側方向に一旦屈曲
され、次いで再び互いに平行となって対応するリード線
8・8の導入方向へ延びている。
【0028】金属端子7・7と各発熱体6との電気的な
接続は、発熱体6の電極6aと金属端子7とを、例えば
エポキシ/銀混合の導電性接着剤(例えばデグザ社製 D
EMETRON 6290−0343)で貼着することにより行われてい
る。また、給電部7c・7cとリード線8・8との電気
的な接続は、給電部7c・7cの対向面側にそれぞれ対
応するリード線8・8を例えば半田付けすることにより
行われている。この場合、上記の給電部7c・7cの位
置関係により、一方のリード線8は一方の金属端子7と
第1位置で接続され、他方のリード線8は他方の金属端
子7と第2位置で接続され、上記第1位置は、上記電極
6aに垂直な平面を境とする一方側に配され、上記第2
位置は、上記平面を境とする他方側に配されることにな
る。
【0029】リード線8・8は、先端に図示しない電源
コード13と接続されており、この電源コード13を介
して外部電源と電気的に接続されている。
【0030】絶縁樹脂成形部9は、被覆基体としての絶
縁樹脂成形部下部10と、絶縁樹脂成形部上部11とで
構成されており、4つの発熱体6…及び金属端子7・7
を被覆して密封、即ちシールしている。絶縁樹脂成形部
下部10における所定位置には、4つの発熱体位置決め
用の凸部10a…が設けられており、この各凸部10a
に、金属端子7・7、及び各発熱体6の各々に形成され
ている穴が嵌合され、金属端子7・7、及び各発熱体6
が位置決めされる。
【0031】また、絶縁樹脂成形部9における、内包す
る発熱体6の面方向と同一の面方向を有する長手方向に
延びる両側面の長手方向両端部側には、発熱体6の面方
向と直交する方向に延出形成され、頂上面が平坦面をな
す4つの凸部9a…が形成されており、各頂上面の面方
向は互いに平行をなしている。これら凸部9a…は、前
記図1(b)に示すように、ガラス板2・3の各対向面
2a・3aに取付けられた際、ヒータ5と各対向面2a
・3aとの間に流体4の通過口となる一定の間隙が形成
されるよう、スペーサの役割を担うものである。
【0032】また、絶縁樹脂成形部9は、リード線8と
金属端子7の給電部7cとの半田付け部分に力学的負荷
が掛かって断線等が起こらないように、かつ、防水性、
絶縁性を高めるために、電源コード13の先端側までを
被覆するようになっている。
【0033】上記の絶縁樹脂成形部9は、射出成形等に
より予め形成された絶縁樹脂成形部下部10に発熱体6
…等を収容し、射出成形用金型に設置した後、絶縁樹脂
成形部上部11部分となるプラスチックスを射出成形す
ることにより、絶縁樹脂成形部下部10と絶縁樹脂成形
部上部11とを一体化し形成される。これにより、発熱
体6…等は絶縁樹脂成形部9内部に密封され、固定され
る。
【0034】絶縁樹脂成形部9は、熱収縮率が小さく、
熱伝導性や機械的強度に優れると共に、発熱体6…の発
熱温度に耐え得る耐熱性、水蒸気等の水分を内部に通さ
ない防水性及び空気を内部に通さない気密性を備えるこ
と、及びリード線8・8や電源コード13の各被覆材料
との密着性が良好であることが必要であり、例えば、ナ
イロン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂及びガラス繊
維からなるポリマアロイによって形成され、さらに発熱
体6が100℃以上に温度が上がる構成の場合には、耐
熱性のシリコン樹脂が使用される。
【0035】そして、上記絶縁樹脂成形部9、即ち、ヒ
ータ5は、図1(b)に示すように、略H型断面を有す
る上面及び下面が、ガラス板2・3の面方向と直交する
方向に向くよう、即ち、内部の平板状の発熱体6の面方
向とガラス板2・3の面方向とが対応するように、長手
方向両端部側に延出形成された4つの凸部9a…の頂上
面をガラス板2・3の各対向面2a・3aに密着させて
取付けられている。
【0036】これにより、ヒータ5と各対向面2a・3
aとの間には、空間部Bが形成されると共に、ヒータ5
と外周側のスペーサ15との間には空間部Cが形成され
ることとなる。そして、これら空間部B・Cを、上記の
熱媒体である流体4が自在に流通し、これにて、ヒータ
5にて温められた流体4が上部へと移動し、淀みなく対
流を生じるようになっている。しかも、各発熱体6の面
方向とガラス板2・3の面方向とが対応するように配す
ることで、空間部Bを形成するために、凸部9a…を設
けた構成としても、ガラス板2・3間に形成された間隙
Aの大きさを必要以上に広げることなく構成できる。
【0037】上記構成において、上記窓1が建築物に設
置され、ヒータ5への通電が開始されると、正特性サー
ミスタからなる発熱体6を備えたヒータ5は、通電後所
定の温度まで迅速に温度上昇し、所定の温度に達する
と、その温度を保持する。ヒータ5にて発せられた熱
は、ヒータ5の絶縁樹脂成形部9と接触している熱媒体
である流体4に伝達される。熱が伝達され、温度が高く
なった流体4は対流し、下部から上部へと移動する。こ
の流体4の対流により、ヒータ5から発生した熱は、効
率よくガラス板2・3の全面に伝達され、板ガラス全体
を温めることとなる。このようにしてガラス板2・3が
温められると、たとえ冬期において室内を暖房したとし
ても、また、雨にて室外の湿度が高くなったとしても、
窓1に空気中の水蒸気が凝縮して付着するようなことが
なくなり、窓1の曇りが回避される。
【0038】以上のように、本実施例の窓1は、2枚の
ガラス板2・3間に、流体4が封入されると共に、正特
性サーミスタからなる発熱体6を内部に備えたヒータ5
が設けられているので、ヒータ5に通電されることで発
生した熱は、ガラス板間に封入された流体4に伝達さ
れ、この流体4を介して流体層を挟持しているガラス板
2・3に伝達される。しかも、このヒータ5はガラス板
間における下端部側に設けられているので、熱を伝達さ
れた流体4は、ガラス板間を下部から上部へと対流を生
じ、これにより、熱は効率よくガラス板2・3全体に伝
達される。したがって、各ガラス板2・3は、全体的に
効率よく短時間で温められ、その後、ヒータ5への通電
が停止されるまで保温されることとなる。この結果、ガ
ラス板2・3表面に、結露を生じるようなことがなくな
り、水滴による曇り状態を回避させることができる。
【0039】また、上記ヒータ5は、自己温度制御回路
を有する正特性サーミスタからなる発熱体6を内部に備
えたヒータであるので、通電後に所定温度まで迅速に温
度上昇し、所定温度に達すると、その温度を保持するよ
うになっており、ヒータに温度制御回路や過熱防止回路
を設ける必要がなく、小型かつ軽量で、低消費電力でも
あり、窓1等に支障を来すことなく取り付けることがで
きる。
【0040】さらに、上記ヒータ5は、絶縁樹脂成形部
9にて全体が被覆されているので、流体として、液体が
使用された場合においても、防水性、絶縁性に優れてお
り、安全性が高い。
【0041】これらの結果、ガラスの透明度を低下させ
たり、騒音問題を生じることなく、比較的安価にて、結
露や雨の水滴による窓の曇り状態を回避することができ
る。
【0042】ところで、上記した窓1においては、より
短い時間で効率よくガラス板2・3を温めることが大切
であり、即ち、ヒータ5からの熱が効率よく流体4に伝
達されることが必要である。そこで、上記したヒータ5
より放熱面積が広くなるよう構成されたヒータを3種、
図6〜図8に基づいて、以下に説明する。
【0043】 ヒータ20は、図6(a)(b)に示す
ように、前記ヒータ5と同一の内部構造を有しており、
唯、発熱体6…等を被覆している絶縁樹脂成形部21に
おける、発熱体6の面方向と同一の面方向を有する長手
方向に延びる両側の側面に、ガラス板2・3の各対向面
2a・3bとのスペーサとして機能する前記凸部9a…
と同様の4つの凸部21a…と共に、側面全体に、複数
の凸部21b…が併設されている点のみ異なっており、
取付け方は、上記と同じである。
【0044】これによれば、併設された凸部21b…の
表面積分、上記ヒータ5より放熱面積が広くなっている
ので、流体4への熱伝達がより一層効率よく成され、よ
り短い時間でガラス板2・3を温めることができる。
【0045】 ヒータ22は、図7に示すように、前
記ヒータ5と同一の内部構造を有しており、唯、発熱体
6…を被覆している絶縁樹脂成形部23における発熱体
6の面方向と同一の面方向を有する長手方向に延びる両
側の側面に、ガラス板2・3の各対向面2a・3aとの
スペーサとして機能する前記凸部9a…と同様の4つの
凸部23a…と共に、発熱体6と発熱体6との間を埋め
ている樹脂部分に、複数の切り欠き23b…が形成され
た点のみ異なっており、取付け方は、上記と同じであ
る。
【0046】これによれば、形成された切り欠き23b
…の表面積分、上記ヒータ5より放熱面積が広くなって
いると共に、各発熱体6…を個々に被覆した形状に近
く、絶縁樹脂成形部23を小さく薄くできるので、絶縁
樹脂成形部23に奪われる熱が少なくなり、これらの結
果、流体4への熱伝達がより一層効率よく成され、さら
に短い時間でガラス板2・3を温めることができる。
【0047】 ヒータ24は、図8(a)に示すよう
に、前記ヒータ5と同一の内部構造を有しており、唯、
発熱体6…を被覆している絶縁樹脂成形部25における
発熱体6の面方向と同一の面方向を有する長手方向に延
びる側面の一方側に、複数の凸部25a…が櫛歯状に設
けられている点と、取付け方とが異なっている。このヒ
ータ24の取付けは、同図(b)に示すように、櫛歯状
に凸部25aが形成された面が、上を向くように、間隙
Aに取付けられる。
【0048】これによっても、形成された凸部25a表
面積分、上記ヒータ5より放熱面積が広くなっているの
で、流体4への熱伝達がより一層効率よく成され、より
短い時間でガラス板2・3を温めることができる。尚、
この場合、空間部Bは形成されないが、ヒータ側面とス
ペーサ15との間の空間部Cを流体4が通過するので、
特に支障はない。
【0049】一方、短い時間で効率よくガラス板2・3
を温めることは大切であるが、間隙Aが非常に狭く設定
されている窓1’の場合には、上記ヒータ5のようにス
ペーサ用の凸部9a…を設けると、ヒータにおけるガラ
ス板の厚み方向の寸法が大きくなるので、その場合は、
凸部9a…が設けられていない、図9に示すようなヒー
タ5’とし、発熱体6の面方向と同一の面方向を有する
長手方向に延びる両側の側面全体を各対向面2a・3a
に密着させた構成としてもよい。この場合、上記同様
空間部Bは形成されないが、ヒータ側面とスペーサ15
との間の空間部Cを流体4が通過するので支障はなく、
最も薄型のヒータとなり、薄型の窓を実現できる。
【0050】そして、このような凸部9a…を設けない
ヒータ5’の場合、前記ヒータ5においては、給電部7
c・7cの位置関係により、一方のリード線8は一方の
金属端子8と第1位置で接続され、他方のリード線9は
他方の金属端子8と第2位置で接続され、上記第1位置
は、上記電極6aに垂直な平面を境とする一方側に配さ
れ、上記第2位置は、上記平面を境とする他方側に配さ
れているので、リード線8・8は発熱体6のさらなる薄
型化を阻害しないものとなっており、ヒータ5’のより
一層の薄型化が可能である。
【0051】また、発熱体6が平板状をなし、発熱体6
の上下の電極6a・6aに接続された金属端子7・7も
平板状となっており、この部分の絶縁樹脂成形部9の厚
さも均一化して薄くできるので、これによっても、ヒー
タ5’の薄型化が可能である。
【0052】さらに、上記のヒータ5においては、金属
端子7・7の給電部7c・7cの対向面側にそれぞれリ
ード線8を接続していることにより、金属端子7・7の
外面側にはリード線8・8の接続による凹凸が生じない
ので、この凹凸を吸収するための厚みを絶縁樹脂成形部
9に設ける必要がなく、絶縁樹脂成形部9、即ちヒータ
5をさらに薄く形成することができ、これによっても、
ヒータ5’の薄型化が可能である。
【0053】尚、発熱体6の形状は、上記の偏平な円筒
状に限定されるものではなく、また、本実施例において
は、各ヒータ5・5’・20・22・24の内部の発熱
体6の数は、4つとしているがこれに限定されるもので
もなく、窓の大きさ等により、種々変更が可能で、本発
明が、上記実施例で記載した各構成に限定されるもので
ないことは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】本発明の透明閉鎖部材は、以上のよう
に、所定の間隙を持って外周側にて封止された複数枚の
透明板を有し、上記透明板間に熱媒体となり得る流体層
が封入されると共に、透明板間の下端部側に、正特性サ
ーミスタからなる発熱体を内部に備え全体を電気絶縁性
被覆部材にて被覆されたヒータが設けられている構成で
ある。
【0055】これによれば、透明板間に熱媒体となり得
る流体層が封入されると共に、透明板間に正特性サーミ
スタからなる発熱体を内部に備えたヒータが設けられて
いるので、ヒータに通電されることで発生した熱は、透
明板間に封入された流体に伝達され、この流体を介して
流体層を挟持している透明板に伝達される。しかも、こ
のヒータは透明板間における下端部側に設けられている
ので、熱を伝達された流体は、透明板間を下部から上部
へと対流を生じ、これにより、熱は効率よく透明板全体
に伝達される。したがって、各透明板は、全体的に効率
よく短時間で温められ、その後、ヒータへの通電が停止
されるまで保温されることとなる。この結果、透明板表
面に、結露を生じるようなことがなくなり、水滴による
曇り状態を回避させることができる。
【0056】また、上記ヒータは、自己温度制御回路を
有する正特性サーミスタからなる発熱体を内部に備えた
ヒータであるので、通電後に所定温度まで迅速に温度上
昇し、所定温度に達すると、その温度を保持するように
なっている。このため、ヒータに温度制御回路や過熱防
止回路を設ける必要がなく、小型かつ軽量で、低消費電
力でもある。したがって、例えば開閉自在の透明閉鎖部
材である窓ガラスやガラス戸等に本発明が搭載されたと
しても、何ら支障を来すことなく構成できる。
【0057】さらに、上記ヒータは、電気絶縁性被覆部
材にて全体が被覆されているので、流体として、液体が
使用された場合においても、防水性、絶縁性に優れてお
り、安全性が高い。
【0058】この結果、透明閉鎖部材の透明度を低下さ
せたり、騒音問題を生じることなく、比較的安価にて、
結露した水滴による透明閉鎖部材の曇り状態を回避する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、(a)は
本実施例における窓の要部の縦断面図、(b)はその横
断面図である。
【図2】(a)は上記窓の正面図であり、(b)はその
裏面図である。
【図3】上記窓に備えられたヒータの斜視図である。
【図4】上記ヒータを示すものであり、(a)はヒータ
を部分断面で示す概略の正面図、(b)はヒータの内部
構造を示す断面図、(c)はヒータに備えられた金属端
子の平面図である。
【図5】(a)(b)とも、窓におけるヒータの取付け位
置を示す説明図である。
【図6】上記ヒータの変形例を示すもので、(a)はそ
のヒータの斜視図、(b)はそのヒータが備えられた窓
の要部の横断面図である。
【図7】上記ヒータの他の変形例を示すもので、そのヒ
ータの斜視図である。
【図8】上記ヒータの他の変形例を示すもので、(a)
はそのヒータの斜視図、(b)はそのヒータが備えられ
た窓の正面図である。
【図9】上記ヒータの他の変形例を示すもので、(a)
はそのヒータの斜視図、(b)はそのヒータが備えられ
た窓の要部の横断面図である。
【符号の説明】
1 窓(透明閉鎖部材) 1’ 窓(透明閉鎖部材) 2 ガラス板(透明板) 3 ガラス板(透明板) 4 流体(流体層) 5 ヒータ 5’ ヒータ 6 発熱体 7 金属端子 8 リード線 9 絶縁樹脂成形部(電気絶縁性被覆部材) 13 電源線 15 スペーサ 20 ヒータ 22 ヒータ 24 ヒータ A 間隙 B 空間部 C 空間部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の間隙を持って外周側にて封止された
    複数枚の透明板を有し、 上記透明板間に熱媒体となり得る流体層が封入されると
    共に、 透明板間の下端部側に、正特性サーミスタからなる発熱
    体を内部に備え全体を電気絶縁性被覆部材にて被覆され
    たヒータが設けられていることを特徴とする透明閉鎖部
    材。
JP23845093A 1993-09-24 1993-09-24 透明閉鎖部材 Pending JPH0791149A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23845093A JPH0791149A (ja) 1993-09-24 1993-09-24 透明閉鎖部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23845093A JPH0791149A (ja) 1993-09-24 1993-09-24 透明閉鎖部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0791149A true JPH0791149A (ja) 1995-04-04

Family

ID=17030405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23845093A Pending JPH0791149A (ja) 1993-09-24 1993-09-24 透明閉鎖部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0791149A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160091182A (ko) * 2015-01-23 2016-08-02 (주)영도시큐리티 광학기기용 보호패널 및 그를 포함하는 광학기기 유닛

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160091182A (ko) * 2015-01-23 2016-08-02 (주)영도시큐리티 광학기기용 보호패널 및 그를 포함하는 광학기기 유닛

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100628981B1 (ko) 열선이 구비된 복층유리 창호
JP3929068B2 (ja) 大領域の薄膜を有する抵抗発熱体
JP4493339B2 (ja) 加熱層を備えるパネル要素
EP3045012A1 (en) Positive temperature coefficient heating assembly and defroster for a vehicle
JPH0791149A (ja) 透明閉鎖部材
JPH07196341A (ja) 除曇ガラス
CN210143124U (zh) 一种透明发热玻璃
CN1378766A (zh) 层叠式防雾镜子组件
JP3078474B2 (ja) 防曇鏡
JPH07153554A (ja) 発熱装置
HK90597A (en) Electric heating apparatus of reduced thickness
EP0301038A1 (en) Facade heating
JP2863074B2 (ja) 防曇鏡
CN2324745Y (zh) 碳纤维布电热器
JP2898519B2 (ja) 防曇鏡
JP2584261Y2 (ja) 表示部付き鏡
JP3759539B2 (ja) 貫通孔等のある導電膜付きガラス
EP0250386A2 (en) Transparent heat radiation panel based on glass
KR200340530Y1 (ko) 열선이 구비된 복층유리 창호
JP3376544B2 (ja) 被加熱体における電極の接合構造と、この電極の接合構造を有する被加熱体
JPS636868Y2 (ja)
BE1011279A3 (nl) Verwarmende dubbele beglazing.
JPS63224140A (ja) 蛍光灯
JP2878125B2 (ja) 水道管凍結防止用ヒータ
JPS5833000Y2 (ja) バツクミラ−