JPH0791365A - 斜板型圧縮機 - Google Patents
斜板型圧縮機Info
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- JPH0791365A JPH0791365A JP5234868A JP23486893A JPH0791365A JP H0791365 A JPH0791365 A JP H0791365A JP 5234868 A JP5234868 A JP 5234868A JP 23486893 A JP23486893 A JP 23486893A JP H0791365 A JPH0791365 A JP H0791365A
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2253/00—Other material characteristics; Treatment of material
- F05C2253/12—Coating
Landscapes
- Compressor (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダ内で圧縮された流体が、吸入弁とし
てのロータリバルブのバルブクリアランスから漏洩する
のを防止する。 【構成】 斜板型圧縮機1が運転されるとき、吸入弁と
してのロータリバルブ35及び36を構成するバルブシ
リンダ37及び38はシリンダブロック2の一部である
ため、シリンダ12及び13内で圧縮された流体の熱を
強く受けるのに対して、バルブロータ39及び40は吸
入される流体によってより強く冷却されてバルブシリン
ダよりも低温になる結果、両者の間の摺動面のバルブク
リアランスが拡大しようとする。そこで、バルブロータ
39及び40の材料としてバルブシリンダ37及び38
の材料(軽合金)よりも若干大きな熱膨張係数を有する
ポリアミドイミド樹脂のような材料を使用することによ
り、バルブロータの熱膨張を大きくしてバルブクリアラ
ンスの拡大を抑える。
てのロータリバルブのバルブクリアランスから漏洩する
のを防止する。 【構成】 斜板型圧縮機1が運転されるとき、吸入弁と
してのロータリバルブ35及び36を構成するバルブシ
リンダ37及び38はシリンダブロック2の一部である
ため、シリンダ12及び13内で圧縮された流体の熱を
強く受けるのに対して、バルブロータ39及び40は吸
入される流体によってより強く冷却されてバルブシリン
ダよりも低温になる結果、両者の間の摺動面のバルブク
リアランスが拡大しようとする。そこで、バルブロータ
39及び40の材料としてバルブシリンダ37及び38
の材料(軽合金)よりも若干大きな熱膨張係数を有する
ポリアミドイミド樹脂のような材料を使用することによ
り、バルブロータの熱膨張を大きくしてバルブクリアラ
ンスの拡大を抑える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用空調装
置の冷媒圧縮機として使用することができる斜板型圧縮
機に係り、特にその吸入弁に関するものである。
置の冷媒圧縮機として使用することができる斜板型圧縮
機に係り、特にその吸入弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車用空調装置の冷媒圧縮機
として使用されている斜板型圧縮機における吸入弁とし
ては、一般に、弾性を有する金属等の薄い板片(リー
ド)を、バルブプレートに穿孔された吸入口の下流側
(シリンダ側)に片持ち式に取り付けて吸入口を内側か
ら閉塞し、圧縮行程における冷媒の逆流を防止する所謂
リード弁を使用することが多い。リード弁は構造が簡単
で小型でもあるという優れた特長を有する反面、弁の前
後の流体の圧力差によって自動的に開閉するものである
から、開弁状態を維持するためには弁の前後に所定値以
上の圧力差が存在することが必要であるし、開弁時の有
効な流路断面積が大きくないので、圧縮されるべき冷媒
等の流体の流れに対する絞りとなり、多少とも吸入抵抗
を発生させて圧縮機の作動効率を低下させ、動力損失を
生じるという問題がある。
として使用されている斜板型圧縮機における吸入弁とし
ては、一般に、弾性を有する金属等の薄い板片(リー
ド)を、バルブプレートに穿孔された吸入口の下流側
(シリンダ側)に片持ち式に取り付けて吸入口を内側か
ら閉塞し、圧縮行程における冷媒の逆流を防止する所謂
リード弁を使用することが多い。リード弁は構造が簡単
で小型でもあるという優れた特長を有する反面、弁の前
後の流体の圧力差によって自動的に開閉するものである
から、開弁状態を維持するためには弁の前後に所定値以
上の圧力差が存在することが必要であるし、開弁時の有
効な流路断面積が大きくないので、圧縮されるべき冷媒
等の流体の流れに対する絞りとなり、多少とも吸入抵抗
を発生させて圧縮機の作動効率を低下させ、動力損失を
生じるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように、斜板型
圧縮機の吸入弁としてリード弁を使用した場合に生じる
吸入抵抗の問題を解決するために、リード弁に代わる吸
入弁として、圧縮機の回転軸を支持している軸受の近傍
に、回転軸の回転に伴って摺動回転する所謂ロータリバ
ルブを設けることが検討されている。この先行技術にお
けるロータリバルブは、通常、アルミニウム系の合金の
ような軽金属によって製作される斜板型圧縮機のシリン
ダブロック内に形成された、回転軸の周りの円筒形の貫
通穴の内面によって構成されるバルブシリンダと、その
バルブシリンダの内面に対して回転摺動可能に接触する
と共に、回転軸に取り付けられて一体的に回転する円筒
形のバルブロータとによって構成されており、そのバル
ブロータは、シリンダブロックの一部であるバルブシリ
ンダと同様な軽金属製であって、バルブシリンダの内面
に対する摺動面には、例えばフッ素樹脂のような摩擦係
数の小さい耐摩耗性材料が被覆される。
圧縮機の吸入弁としてリード弁を使用した場合に生じる
吸入抵抗の問題を解決するために、リード弁に代わる吸
入弁として、圧縮機の回転軸を支持している軸受の近傍
に、回転軸の回転に伴って摺動回転する所謂ロータリバ
ルブを設けることが検討されている。この先行技術にお
けるロータリバルブは、通常、アルミニウム系の合金の
ような軽金属によって製作される斜板型圧縮機のシリン
ダブロック内に形成された、回転軸の周りの円筒形の貫
通穴の内面によって構成されるバルブシリンダと、その
バルブシリンダの内面に対して回転摺動可能に接触する
と共に、回転軸に取り付けられて一体的に回転する円筒
形のバルブロータとによって構成されており、そのバル
ブロータは、シリンダブロックの一部であるバルブシリ
ンダと同様な軽金属製であって、バルブシリンダの内面
に対する摺動面には、例えばフッ素樹脂のような摩擦係
数の小さい耐摩耗性材料が被覆される。
【0004】このような構成のロータリバルブを吸入弁
とする斜板型圧縮機を、例えば空調装置の冷媒圧縮機と
して使用した場合には、バルブシリンダはシリンダブロ
ックの一部であるから、シリンダ内で圧縮されて高温と
なる冷媒から熱を受けて温度が上昇し、比較的大きく膨
張するのに対し、バルブロータは、ロータリバルブから
シリンダ内へ吸入される低温の吸入冷媒がその内部を通
過することによって冷却されるので、温度上昇及び熱膨
張が比較的少ないことから、同じロータリバルブを構成
するバルブシリンダとバルブロータとの間にはかなりの
温度差と、それに伴う熱膨張差が生じ、それによってバ
ルブシリンダとバルブロータとの間のバルブクリアラン
スが拡大する傾向があり、圧縮行程にあるシリンダ内で
加圧されつつある冷媒が増大したバルブクリアランスか
ら漏洩して、圧縮機の作動効率が低下するという問題が
ある。
とする斜板型圧縮機を、例えば空調装置の冷媒圧縮機と
して使用した場合には、バルブシリンダはシリンダブロ
ックの一部であるから、シリンダ内で圧縮されて高温と
なる冷媒から熱を受けて温度が上昇し、比較的大きく膨
張するのに対し、バルブロータは、ロータリバルブから
シリンダ内へ吸入される低温の吸入冷媒がその内部を通
過することによって冷却されるので、温度上昇及び熱膨
張が比較的少ないことから、同じロータリバルブを構成
するバルブシリンダとバルブロータとの間にはかなりの
温度差と、それに伴う熱膨張差が生じ、それによってバ
ルブシリンダとバルブロータとの間のバルブクリアラン
スが拡大する傾向があり、圧縮行程にあるシリンダ内で
加圧されつつある冷媒が増大したバルブクリアランスか
ら漏洩して、圧縮機の作動効率が低下するという問題が
ある。
【0005】本発明は、従来技術や、それを改良するた
めに考えられている先行技術における上記のような問題
点を改善し、ロータリバルブにおける流体の漏洩や抵抗
が少なくて作動効率が高い圧縮機を提供することを発明
の解決課題としている。
めに考えられている先行技術における上記のような問題
点を改善し、ロータリバルブにおける流体の漏洩や抵抗
が少なくて作動効率が高い圧縮機を提供することを発明
の解決課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、複数個のシリンダが形成さ
れたシリンダブロックと、前記シリンダ内に挿入された
複数個のピストンと、前記シリンダブロック内に形成さ
れた斜板室と、前記斜板室に延びている回転軸と、前記
回転軸に取り付けられて共に回転することにより前記複
数個のピストンを往復運動させる斜板とからなると共
に、前記複数個のシリンダ内へ圧縮すべき流体を順次に
供給する吸入弁が、前記シリンダブロック側に形成され
るバルブシリンダと、前記バルブシリンダ内に気密に挿
入されて前記回転軸と共に回転するバルブロータとによ
って構成されるロータリバルブであって、しかも、前記
バルブロータの材料が前記バルブシリンダの材料よりも
若干大きな熱膨張係数を有していて、常温から運転状態
に向かって温度が上昇するときに前記バルブシリンダの
熱膨張よりも前記バルブロータの熱膨張の方が大きくな
るが、通常の運転領域において前記バルブロータの外径
が前記バルブシリンダの内径を越えることがないよう
に、前記バルブシリンダの材料に対して前記バルブロー
タの材料の熱膨張係数が選定されていることを特徴とす
る斜板型圧縮機を提供する。
解決するための手段として、複数個のシリンダが形成さ
れたシリンダブロックと、前記シリンダ内に挿入された
複数個のピストンと、前記シリンダブロック内に形成さ
れた斜板室と、前記斜板室に延びている回転軸と、前記
回転軸に取り付けられて共に回転することにより前記複
数個のピストンを往復運動させる斜板とからなると共
に、前記複数個のシリンダ内へ圧縮すべき流体を順次に
供給する吸入弁が、前記シリンダブロック側に形成され
るバルブシリンダと、前記バルブシリンダ内に気密に挿
入されて前記回転軸と共に回転するバルブロータとによ
って構成されるロータリバルブであって、しかも、前記
バルブロータの材料が前記バルブシリンダの材料よりも
若干大きな熱膨張係数を有していて、常温から運転状態
に向かって温度が上昇するときに前記バルブシリンダの
熱膨張よりも前記バルブロータの熱膨張の方が大きくな
るが、通常の運転領域において前記バルブロータの外径
が前記バルブシリンダの内径を越えることがないよう
に、前記バルブシリンダの材料に対して前記バルブロー
タの材料の熱膨張係数が選定されていることを特徴とす
る斜板型圧縮機を提供する。
【0007】
【作用】回転軸が回転駆動されて斜板が揺動すると、こ
の斜板の揺動によって複数個のピストンがそれぞれのシ
リンダの中で往復運動を繰り返して行うので、シリンダ
とピストンによって形成される作動室が拡縮して圧縮す
べき流体を吸入し、且つそれを加圧して外部へ吐出す
る。各シリンダ内の作動室への圧縮すべき流体の吸入
は、回転軸の回転位置に応じて、ロータリバルブのバル
ブシリンダに形成された吸入ポートとバルブロータに形
成された弁開口が合致したときに行われる。
の斜板の揺動によって複数個のピストンがそれぞれのシ
リンダの中で往復運動を繰り返して行うので、シリンダ
とピストンによって形成される作動室が拡縮して圧縮す
べき流体を吸入し、且つそれを加圧して外部へ吐出す
る。各シリンダ内の作動室への圧縮すべき流体の吸入
は、回転軸の回転位置に応じて、ロータリバルブのバル
ブシリンダに形成された吸入ポートとバルブロータに形
成された弁開口が合致したときに行われる。
【0008】斜板型圧縮機が運転されてその温度が上昇
するとき、吸入弁としてのロータリバルブを構成するバ
ルブシリンダはシリンダブロックの一部であることか
ら、圧縮された流体の熱を強く受けて温度が高くなるの
に対して、バルブロータは吸入される流体によって冷却
されるためにバルブシリンダよりも低温になる結果、バ
ルブクリアランスが拡大しようとするが、バルブロータ
の材料がバルブシリンダの材料よりも若干大きな熱膨張
係数を有しているので、バルブロータの熱膨張を大きく
し、バルブクリアランスの拡大を抑えてシリンダ内で圧
縮された流体の漏洩を防止する。ただし、通常の運転領
域においてはバルブロータの外径がバルブシリンダの内
径を越えることがないように、バルブシリンダの材料に
対してバルブロータの材料の熱膨張係数が選定されてい
るので、ロータリバルブのロックは回避される。
するとき、吸入弁としてのロータリバルブを構成するバ
ルブシリンダはシリンダブロックの一部であることか
ら、圧縮された流体の熱を強く受けて温度が高くなるの
に対して、バルブロータは吸入される流体によって冷却
されるためにバルブシリンダよりも低温になる結果、バ
ルブクリアランスが拡大しようとするが、バルブロータ
の材料がバルブシリンダの材料よりも若干大きな熱膨張
係数を有しているので、バルブロータの熱膨張を大きく
し、バルブクリアランスの拡大を抑えてシリンダ内で圧
縮された流体の漏洩を防止する。ただし、通常の運転領
域においてはバルブロータの外径がバルブシリンダの内
径を越えることがないように、バルブシリンダの材料に
対してバルブロータの材料の熱膨張係数が選定されてい
るので、ロータリバルブのロックは回避される。
【0009】
【実施例】図1及び図2に本発明の第1実施例としての
斜板型圧縮機を示す。斜板型圧縮機1の本体は、中央の
シリンダブロック2と、その左側にバルブプレート3を
挟んで締結されたフロントハウジング4と、右側にバル
ブプレート5を挟んで締結されたリヤハウジング6とか
らなっている。シリンダブロック2は更にフロント側の
シリンダブロック2aとリヤ側のシリンダブロック2b
との2つの部分に分かれている。そして、シリンダブロ
ック2a,2b,バルブプレート3,5,フロントハウ
ジング4及びリヤハウジング6を一体的に締結する手段
として、5本の通しボルト7(図2参照)が用いられ
る。
斜板型圧縮機を示す。斜板型圧縮機1の本体は、中央の
シリンダブロック2と、その左側にバルブプレート3を
挟んで締結されたフロントハウジング4と、右側にバル
ブプレート5を挟んで締結されたリヤハウジング6とか
らなっている。シリンダブロック2は更にフロント側の
シリンダブロック2aとリヤ側のシリンダブロック2b
との2つの部分に分かれている。そして、シリンダブロ
ック2a,2b,バルブプレート3,5,フロントハウ
ジング4及びリヤハウジング6を一体的に締結する手段
として、5本の通しボルト7(図2参照)が用いられ
る。
【0010】フロント側のシリンダブロック2aには、
中心のまわりの均等な位置に5個のシリンダ12(図1
にその1つを示す)が互いに平行となるように穿設され
ており、それらに対応してリヤ側のシリンダブロック2
bにも、5個のシリンダ13(図2参照)が同様に穿設
されている。フロントハウジング4内の外周部には環状
の吐出室14が形成され、また、フロント側と略同様に
リヤハウジング6内の外周部にも環状の吐出室15が形
成されている。更に、リヤハウジング6の中央部分に
は、隔壁によって吐出室14と区画された吸入室16が
形成されている。吸入室16は入口17を備えており、
それに接続される図示しない吸入配管によって、例えば
空調装置の冷凍回路に設けられた蒸発器から戻って来る
低温低圧の冷媒のような、圧縮すべき流体を受け入れる
ようになっている。
中心のまわりの均等な位置に5個のシリンダ12(図1
にその1つを示す)が互いに平行となるように穿設され
ており、それらに対応してリヤ側のシリンダブロック2
bにも、5個のシリンダ13(図2参照)が同様に穿設
されている。フロントハウジング4内の外周部には環状
の吐出室14が形成され、また、フロント側と略同様に
リヤハウジング6内の外周部にも環状の吐出室15が形
成されている。更に、リヤハウジング6の中央部分に
は、隔壁によって吐出室14と区画された吸入室16が
形成されている。吸入室16は入口17を備えており、
それに接続される図示しない吸入配管によって、例えば
空調装置の冷凍回路に設けられた蒸発器から戻って来る
低温低圧の冷媒のような、圧縮すべき流体を受け入れる
ようになっている。
【0011】フロント側のバルブプレート3には、シリ
ンダ12の内部に形成されて拡縮する作動室と、環状で
共通の吐出室14とを連通し得る吐出口18(図1にそ
の1つを示す)が開口しており、それらの吐出口の下流
側の面は、薄いばね板からなるリード状の吐出弁によっ
て閉塞されている。なお、図中19は、吐出口18に設
けられる吐出弁の開弁角度を制限して吐出弁のリードを
保護するための、所謂弁おさえの1つを例示している。
ンダ12の内部に形成されて拡縮する作動室と、環状で
共通の吐出室14とを連通し得る吐出口18(図1にそ
の1つを示す)が開口しており、それらの吐出口の下流
側の面は、薄いばね板からなるリード状の吐出弁によっ
て閉塞されている。なお、図中19は、吐出口18に設
けられる吐出弁の開弁角度を制限して吐出弁のリードを
保護するための、所謂弁おさえの1つを例示している。
【0012】リヤ側のバルブプレート5にも同様に吐出
口21(図1にその1つを示す)が開口しており、それ
ぞれシリンダ13の内部の作動室を環状で共通の吐出室
15に連通させることができる。フロント側と同様に、
各吐出口21の下流側の面にもそれぞれ図示しないリー
ド状の吐出弁が設けられる。なお、22はそれらの吐出
弁の弁おさえの1つを例示している。そして、リヤ側の
吐出室15は図示しない管路によってフロント側の吐出
室14と連通しており、それらの吐出室14,15から
送り出される高圧の冷媒は、合流して図示しない冷凍サ
イクルの凝縮器へ流れるようになっている。
口21(図1にその1つを示す)が開口しており、それ
ぞれシリンダ13の内部の作動室を環状で共通の吐出室
15に連通させることができる。フロント側と同様に、
各吐出口21の下流側の面にもそれぞれ図示しないリー
ド状の吐出弁が設けられる。なお、22はそれらの吐出
弁の弁おさえの1つを例示している。そして、リヤ側の
吐出室15は図示しない管路によってフロント側の吐出
室14と連通しており、それらの吐出室14,15から
送り出される高圧の冷媒は、合流して図示しない冷凍サ
イクルの凝縮器へ流れるようになっている。
【0013】シリンダブロック2の内部に形成された斜
板室23には、図1において左側から回転軸24が伸び
ており、図示しない車両の内燃機関から電磁クラッチの
ような伝動装置を介して回転駆動される。回転軸24
は、斜板室23の前後を一対のニードルベアリングのよ
うなラジアル軸受25及び26によって半径方向に支持
されている。斜板室23内において、回転軸24には楕
円形の斜板27が圧入等の手段によって一体的に取り付
けられており、回転軸24により斜板27を回転駆動す
ることによって回転軸24に発生する反力としての軸方
向荷重は、斜板27の両側に設けられた一対のスラスト
軸受28及び29によって支持される。
板室23には、図1において左側から回転軸24が伸び
ており、図示しない車両の内燃機関から電磁クラッチの
ような伝動装置を介して回転駆動される。回転軸24
は、斜板室23の前後を一対のニードルベアリングのよ
うなラジアル軸受25及び26によって半径方向に支持
されている。斜板室23内において、回転軸24には楕
円形の斜板27が圧入等の手段によって一体的に取り付
けられており、回転軸24により斜板27を回転駆動す
ることによって回転軸24に発生する反力としての軸方
向荷重は、斜板27の両側に設けられた一対のスラスト
軸受28及び29によって支持される。
【0014】回転軸24と平行にシリンダブロック2内
に穿設されているフロント側のシリンダ12と、それら
に対向するリヤ側のシリンダ13との各対には、それぞ
れ両頭のピストン30が軸方向に往復摺動可能に挿入さ
れており、それらの両端の頭部を接続するピストンロッ
ドの中央部分に形成された溝の両側には、例えば球形の
窪み31が設けられていて、窪み31にはそれと同径の
球の一部をなす一対の耐摩耗性シュー32が挿入され、
それらのシュー32の間に前述の斜板27の周縁部を摺
動可能に挟んでいる。
に穿設されているフロント側のシリンダ12と、それら
に対向するリヤ側のシリンダ13との各対には、それぞ
れ両頭のピストン30が軸方向に往復摺動可能に挿入さ
れており、それらの両端の頭部を接続するピストンロッ
ドの中央部分に形成された溝の両側には、例えば球形の
窪み31が設けられていて、窪み31にはそれと同径の
球の一部をなす一対の耐摩耗性シュー32が挿入され、
それらのシュー32の間に前述の斜板27の周縁部を摺
動可能に挟んでいる。
【0015】シリンダブロック2内において回転軸24
を支持しているラジアル軸受25及び26は、フロント
側のシリンダブロック2a及びリヤ側のシリンダブロッ
ク2bのそれぞれの中心に回転軸24と同軸に穿孔され
た段付き円筒形の貫通穴33及び34の大径部分に挿入
されており、それらの貫通穴33及び34の小径部分
は、それぞれロータリバルブ35及び36のバルブシリ
ンダ37及び38としての円筒面となっている。
を支持しているラジアル軸受25及び26は、フロント
側のシリンダブロック2a及びリヤ側のシリンダブロッ
ク2bのそれぞれの中心に回転軸24と同軸に穿孔され
た段付き円筒形の貫通穴33及び34の大径部分に挿入
されており、それらの貫通穴33及び34の小径部分
は、それぞれロータリバルブ35及び36のバルブシリ
ンダ37及び38としての円筒面となっている。
【0016】ロータリバルブ35及び36を構成するた
めに、バルブシリンダ37及び38内には、回転軸24
上に嵌合されて回転軸24に対して回転方向にも軸方向
にも固定されているバルブロータ39及び40が、所定
のバルブクリアランスをおいて回転摺動可能に挿入され
ている。図1に示す第1実施例においては、フロント側
のバルブロータ39は単なる円筒状で、回り止め41に
よって回転軸24に連結されている。また、リヤ側のバ
ルブロータ40は大径の円筒状部分の他に外面にスプラ
イン42が形成された小径の円筒状部分を具えており、
その小径部分が回転軸24の内部に軸方向に形成された
中空部43の内面のスプライン44と係合している。
めに、バルブシリンダ37及び38内には、回転軸24
上に嵌合されて回転軸24に対して回転方向にも軸方向
にも固定されているバルブロータ39及び40が、所定
のバルブクリアランスをおいて回転摺動可能に挿入され
ている。図1に示す第1実施例においては、フロント側
のバルブロータ39は単なる円筒状で、回り止め41に
よって回転軸24に連結されている。また、リヤ側のバ
ルブロータ40は大径の円筒状部分の他に外面にスプラ
イン42が形成された小径の円筒状部分を具えており、
その小径部分が回転軸24の内部に軸方向に形成された
中空部43の内面のスプライン44と係合している。
【0017】バルブシリンダ37及び38の各壁面に
は、シリンダ12及び13のそれぞれに通じる吸入ポー
ト45及び46(図1ではそれぞれ1つを示す)が半径
方向に開口しており、回転軸24の回転に伴ってそれら
に順次連通し得るように、バルブロータ39及び40に
は、軸心に関して円周方向に例えば130°程度に開く
扇形の弁開口47及び48が半径方向に形成されてい
る。各シリンダ12内の作動室とそれに対向しているシ
リンダ13内の作動室は、それらのシリンダの中を往復
方向に移動する共通のピストン30よって、一方が圧縮
行程にあるときは他方が吸入行程になるので、それらに
対応する弁開口47と弁開口48とは、回転軸24の中
心軸線に関して180度の位相差を有する。
は、シリンダ12及び13のそれぞれに通じる吸入ポー
ト45及び46(図1ではそれぞれ1つを示す)が半径
方向に開口しており、回転軸24の回転に伴ってそれら
に順次連通し得るように、バルブロータ39及び40に
は、軸心に関して円周方向に例えば130°程度に開く
扇形の弁開口47及び48が半径方向に形成されてい
る。各シリンダ12内の作動室とそれに対向しているシ
リンダ13内の作動室は、それらのシリンダの中を往復
方向に移動する共通のピストン30よって、一方が圧縮
行程にあるときは他方が吸入行程になるので、それらに
対応する弁開口47と弁開口48とは、回転軸24の中
心軸線に関して180度の位相差を有する。
【0018】フロント側のバルブロータ39の弁開口4
7は、回転軸24に形成された半径方向の吸入通路49
に接続することによって、回転軸24の中心に形成され
ている軸方向の吸入通路50と、更に前述の中空部4
3、バルブロータ40の内部空間とを介して吸入室16
に常時連通しているので、回転軸24の回転によって弁
開口47がバルブシリンダ37の吸入ポート45と連通
したときは、入口17に供給された圧縮すべき冷媒をシ
リンダ12内へ吸入させることができる。それ以外のと
きは吸入ポート45はバルブロータ39の円筒外面によ
って閉塞されて、シリンダ12内の圧縮された冷媒が漏
洩しないようにする。
7は、回転軸24に形成された半径方向の吸入通路49
に接続することによって、回転軸24の中心に形成され
ている軸方向の吸入通路50と、更に前述の中空部4
3、バルブロータ40の内部空間とを介して吸入室16
に常時連通しているので、回転軸24の回転によって弁
開口47がバルブシリンダ37の吸入ポート45と連通
したときは、入口17に供給された圧縮すべき冷媒をシ
リンダ12内へ吸入させることができる。それ以外のと
きは吸入ポート45はバルブロータ39の円筒外面によ
って閉塞されて、シリンダ12内の圧縮された冷媒が漏
洩しないようにする。
【0019】リヤ側のバルブロータ40の弁開口48
は、その内部空間を介して吸入室16に常時連通してい
るので、回転軸24の回転によって弁開口48がバルブ
シリンダ38の吸入ポート46と連通したときは、フロ
ント側と同様に、入口17に供給された圧縮すべき冷媒
をリヤ側のシリンダ13内へ吸入させることができる。
そして、それ以外のときは吸入ポート46はバルブロー
タ40の円筒外面によって閉塞されて、シリンダ13内
で圧縮された冷媒の漏洩を防止する。
は、その内部空間を介して吸入室16に常時連通してい
るので、回転軸24の回転によって弁開口48がバルブ
シリンダ38の吸入ポート46と連通したときは、フロ
ント側と同様に、入口17に供給された圧縮すべき冷媒
をリヤ側のシリンダ13内へ吸入させることができる。
そして、それ以外のときは吸入ポート46はバルブロー
タ40の円筒外面によって閉塞されて、シリンダ13内
で圧縮された冷媒の漏洩を防止する。
【0020】本発明の最大の特徴は、ロータリバルブ3
5及び36に使用されているバルブロータ39及び40
の材料の選択にあり、より具体的には、バルブシリンダ
37及び38の材料であるアルミニウム系軽合金の熱膨
張係数に比して適度に大きな熱膨張係数を有する材料
を、バルブロータ39及び40の材料として用いる点に
ある。第1実施例においては、バルブシリンダ37及び
38及びシリンダブロック2の材料としてよく使用され
ているアルミニウム系軽合金の熱膨張係数よりも若干大
きな、23〜26×10-6mm/mm/°C程度の熱膨
張係数を有するポリアミドイミド樹脂をバルブロータ3
9及び40の材料として選定している。
5及び36に使用されているバルブロータ39及び40
の材料の選択にあり、より具体的には、バルブシリンダ
37及び38の材料であるアルミニウム系軽合金の熱膨
張係数に比して適度に大きな熱膨張係数を有する材料
を、バルブロータ39及び40の材料として用いる点に
ある。第1実施例においては、バルブシリンダ37及び
38及びシリンダブロック2の材料としてよく使用され
ているアルミニウム系軽合金の熱膨張係数よりも若干大
きな、23〜26×10-6mm/mm/°C程度の熱膨
張係数を有するポリアミドイミド樹脂をバルブロータ3
9及び40の材料として選定している。
【0021】本発明の第1実施例による斜板型圧縮機1
はこのように構成されているので、回転軸24が自動車
の内燃機関等によって回転駆動されると、斜板27の運
動の揺動成分によって両頭のピストン30がフロント側
及びリヤ側のシリンダ12及び13内で往復運動を行
い、各シリンダ内の作動室は拡縮を繰り返す。それと同
時に、回転軸24と一体化されたバルブロータ39及び
40が、バルブシリンダ37及び38内で回転すること
によって、バルブロータ39及び40に形成された半径
方向の弁開口47及び48が、シリンダ12及び13の
うちで、そのときに吸入行程に入ったものに対応してい
る吸入ポート45及び46に順次連通して行くことにな
る。
はこのように構成されているので、回転軸24が自動車
の内燃機関等によって回転駆動されると、斜板27の運
動の揺動成分によって両頭のピストン30がフロント側
及びリヤ側のシリンダ12及び13内で往復運動を行
い、各シリンダ内の作動室は拡縮を繰り返す。それと同
時に、回転軸24と一体化されたバルブロータ39及び
40が、バルブシリンダ37及び38内で回転すること
によって、バルブロータ39及び40に形成された半径
方向の弁開口47及び48が、シリンダ12及び13の
うちで、そのときに吸入行程に入ったものに対応してい
る吸入ポート45及び46に順次連通して行くことにな
る。
【0022】斜板型圧縮機1が空調装置の冷媒圧縮機と
して使用されている場合に、図示しない冷凍サイクルの
蒸発器から戻って来る低温低圧の冷媒は、入口17と吸
入室16を通ってバルブロータ40の内部空間に入り、
その一部は弁開口48と合致した吸入ポート46を経
て、リヤ側のシリンダ13のうちでそのときに吸入行程
にあるものの作動室内に吸入され、且つ圧縮されて高温
高圧の冷媒となり、吐出口21のリード弁を押し開いて
吐出室15内へ押し出される。また、吸入冷媒の他の一
部は回転軸24の中心の吸入通路50を通り、半径方向
の弁開口47と合致した吸入ポート45を経てフロント
側のシリンダ12のうちでそのときに吸入行程にあるも
のの作動室内に吸入される。そして同様に圧縮された冷
媒は吐出口18から吐出室14へ押し出され、吐出室1
5からの冷媒と合流して図示しない冷凍サイクルの凝縮
器へ送られることになる。
して使用されている場合に、図示しない冷凍サイクルの
蒸発器から戻って来る低温低圧の冷媒は、入口17と吸
入室16を通ってバルブロータ40の内部空間に入り、
その一部は弁開口48と合致した吸入ポート46を経
て、リヤ側のシリンダ13のうちでそのときに吸入行程
にあるものの作動室内に吸入され、且つ圧縮されて高温
高圧の冷媒となり、吐出口21のリード弁を押し開いて
吐出室15内へ押し出される。また、吸入冷媒の他の一
部は回転軸24の中心の吸入通路50を通り、半径方向
の弁開口47と合致した吸入ポート45を経てフロント
側のシリンダ12のうちでそのときに吸入行程にあるも
のの作動室内に吸入される。そして同様に圧縮された冷
媒は吐出口18から吐出室14へ押し出され、吐出室1
5からの冷媒と合流して図示しない冷凍サイクルの凝縮
器へ送られることになる。
【0023】このような斜板型圧縮機としての基本的作
動において、図3に示しているように、ロータリバルブ
35及び36のバルブシリンダ37及び38はシリンダ
12及び13内で圧縮された冷媒の熱を受けて例えば1
20°Cまで温度上昇する。これに対して、バルブロー
タ39及び40も摺動接触しているバルブシリンダ37
及び38から熱を受けて温度上昇するが、他方において
吸入される低温の吸入冷媒によって冷却されるので、そ
の温度上昇はバルブシリンダ37及び38よりも少な
く、例えば100°Cとなる。このようにしてバルブシ
リンダ37及び38とバルブロータ39及び40との間
に温度差が生じ、それによって後者よりも前者の熱膨張
が大きくなると、両者の間のバルブクリアランスが拡大
してシリンダ12及び13内で圧縮された冷媒が低圧側
へ漏洩し、斜板型圧縮機1の作動効率が低下するのは冒
頭において説明した通りである。
動において、図3に示しているように、ロータリバルブ
35及び36のバルブシリンダ37及び38はシリンダ
12及び13内で圧縮された冷媒の熱を受けて例えば1
20°Cまで温度上昇する。これに対して、バルブロー
タ39及び40も摺動接触しているバルブシリンダ37
及び38から熱を受けて温度上昇するが、他方において
吸入される低温の吸入冷媒によって冷却されるので、そ
の温度上昇はバルブシリンダ37及び38よりも少な
く、例えば100°Cとなる。このようにしてバルブシ
リンダ37及び38とバルブロータ39及び40との間
に温度差が生じ、それによって後者よりも前者の熱膨張
が大きくなると、両者の間のバルブクリアランスが拡大
してシリンダ12及び13内で圧縮された冷媒が低圧側
へ漏洩し、斜板型圧縮機1の作動効率が低下するのは冒
頭において説明した通りである。
【0024】例えば、常温(20°C)における直径が
36mmのバルブロータ39及び40に対する組み付け
最小クリアランスCmin を15μmとした場合の、内径
が36.015mmのアルミニウム系軽合金製のバルブ
シリンダ37及び38の熱膨張の特性は、図3の線図に
おいて実線によって示す単独の直線Aのように表され
る。これに対して、本発明の第1実施例においては、バ
ルブロータ39及び40の材料としてアルミニウム系軽
合金よりも若干大きな23〜26×10-6mm/mm/
°Cの熱膨張係数を有するポリアミドイミド樹脂をバル
ブロータ39及び40の材料として使用するので、その
熱膨張の特性は2本の細い破線U及びLの間に挟まれた
斜線領域Zに含まれる任意の1本の直線によって表され
ることになる。具体例としては、熱膨張の特性が斜線領
域Zに含まれる太い破線Bによって示されるような材料
を使用するものとする。
36mmのバルブロータ39及び40に対する組み付け
最小クリアランスCmin を15μmとした場合の、内径
が36.015mmのアルミニウム系軽合金製のバルブ
シリンダ37及び38の熱膨張の特性は、図3の線図に
おいて実線によって示す単独の直線Aのように表され
る。これに対して、本発明の第1実施例においては、バ
ルブロータ39及び40の材料としてアルミニウム系軽
合金よりも若干大きな23〜26×10-6mm/mm/
°Cの熱膨張係数を有するポリアミドイミド樹脂をバル
ブロータ39及び40の材料として使用するので、その
熱膨張の特性は2本の細い破線U及びLの間に挟まれた
斜線領域Zに含まれる任意の1本の直線によって表され
ることになる。具体例としては、熱膨張の特性が斜線領
域Zに含まれる太い破線Bによって示されるような材料
を使用するものとする。
【0025】図3において、熱膨張係数は材料の熱膨張
の特性を示す直線の勾配として表されるが、前述のよう
に、斜板型圧縮機1の作動状態においてバルブシリンダ
37及び38の温度が120°Cであるということは、
直線A上の点aの状態であることを意味する。これに対
して、バルブロータ39及び40の材料として採用した
ポリアミドイミド樹脂の熱膨張の特性が破線Bのように
示されるとすれば、その勾配が直線Aのそれよりも大き
いことから、前述のような理由によって斜板型圧縮機1
の作動状態におけるバルブロータ39及び40の温度
が、バルブシリンダ37及び38の温度よりも20°C
だけ低い100°Cになった状態は直線A上の点bによ
って示されるので、点aと点bとの寸法差は当初に組み
付け最小クリアランスCmin として与えた15μmより
も僅かに大きい程度に過ぎない。従って、第1実施例に
よるバルブロータとバルブシリンダとのバルブクリアラ
ンスから圧縮された冷媒が低圧側へ漏洩する恐れはな
い。
の特性を示す直線の勾配として表されるが、前述のよう
に、斜板型圧縮機1の作動状態においてバルブシリンダ
37及び38の温度が120°Cであるということは、
直線A上の点aの状態であることを意味する。これに対
して、バルブロータ39及び40の材料として採用した
ポリアミドイミド樹脂の熱膨張の特性が破線Bのように
示されるとすれば、その勾配が直線Aのそれよりも大き
いことから、前述のような理由によって斜板型圧縮機1
の作動状態におけるバルブロータ39及び40の温度
が、バルブシリンダ37及び38の温度よりも20°C
だけ低い100°Cになった状態は直線A上の点bによ
って示されるので、点aと点bとの寸法差は当初に組み
付け最小クリアランスCmin として与えた15μmより
も僅かに大きい程度に過ぎない。従って、第1実施例に
よるバルブロータとバルブシリンダとのバルブクリアラ
ンスから圧縮された冷媒が低圧側へ漏洩する恐れはな
い。
【0026】許容し得る最大のバルブクリアランスC
max は、この例においては、先行技術のようにバルブシ
リンダとバルブロータに同じアルミニウム系軽合金を使
用した場合に近い30μmとしている。もっとも、本発
明においてはバルブシリンダとバルブロータに異なる材
料を使用すると共に、バルブロータの熱膨張係数をバル
ブシリンダのそれよりも大きくすることを必須の要件と
しているので、それらに同じ材料を使用した斜板型圧縮
機1の作動状態におけるバルブクリアランスの値と同じ
値は除外し、それよりも実質的に小さい範囲に限られ
る。第1実施例の場合に使用し得るバルブクリアランス
Cの範囲、即ちCmax −Cmin は、 30μm>C≧15μm である。15μmというような下限を与えたのは、バル
ブロータ39及び40に使用する材料の熱膨張係数があ
まりに大きいと、斜板型圧縮機1の運転領域の温度でバ
ルブロータの熱膨張が過大になってバルブクリアランス
が過度に減少し、ロータリバルブ35及び36のロック
を生じる可能性があるためである。
max は、この例においては、先行技術のようにバルブシ
リンダとバルブロータに同じアルミニウム系軽合金を使
用した場合に近い30μmとしている。もっとも、本発
明においてはバルブシリンダとバルブロータに異なる材
料を使用すると共に、バルブロータの熱膨張係数をバル
ブシリンダのそれよりも大きくすることを必須の要件と
しているので、それらに同じ材料を使用した斜板型圧縮
機1の作動状態におけるバルブクリアランスの値と同じ
値は除外し、それよりも実質的に小さい範囲に限られ
る。第1実施例の場合に使用し得るバルブクリアランス
Cの範囲、即ちCmax −Cmin は、 30μm>C≧15μm である。15μmというような下限を与えたのは、バル
ブロータ39及び40に使用する材料の熱膨張係数があ
まりに大きいと、斜板型圧縮機1の運転領域の温度でバ
ルブロータの熱膨張が過大になってバルブクリアランス
が過度に減少し、ロータリバルブ35及び36のロック
を生じる可能性があるためである。
【0027】図4に本発明の第2実施例を示す。先に詳
細に説明した第1実施例の斜板型圧縮機1は吐出容量が
一定のものであるが、第2実施例は、本発明を可変容量
式の斜板型圧縮機51に適用した場合を示している。基
本的な構造は第1実施例の斜板型圧縮機1(図1及び図
2参照)と略同様であるから、実質的に同じ構造部分に
は同じ参照符号を付すことによって重複する説明を省略
する。本発明の特徴であるロータリバルブのうち、フロ
ント側のロータリバルブ35の構造は第1実施例のそれ
と実質的に同じである。
細に説明した第1実施例の斜板型圧縮機1は吐出容量が
一定のものであるが、第2実施例は、本発明を可変容量
式の斜板型圧縮機51に適用した場合を示している。基
本的な構造は第1実施例の斜板型圧縮機1(図1及び図
2参照)と略同様であるから、実質的に同じ構造部分に
は同じ参照符号を付すことによって重複する説明を省略
する。本発明の特徴であるロータリバルブのうち、フロ
ント側のロータリバルブ35の構造は第1実施例のそれ
と実質的に同じである。
【0028】回転軸24の内部の吸入通路50は右端側
において若干拡径されて、第1実施例と同様にスプライ
ン44が形成されているが、それに係合するスプライン
42を有するものは、第2実施例の場合は、回転軸24
に対して共に回転し且つ軸方向には移動可能なバルブロ
ータ52の小径部である。勿論、スプライン42,44
による連結構造は、キーとキー溝のような均等手段によ
って置き換えることができる。リヤ側の吸入弁であるロ
ータリバルブ36を構成するために、段付き円筒形であ
るスライドバルブロータ52の大径部には、略三角形或
いは台形等の窓の形をした弁開口53が形成されてお
り、リヤ側のシリンダブロック2bに半径方向に形成さ
れたリヤ側の吸入ポート46と吸入室16との間を連通
又は遮断可能としている。
において若干拡径されて、第1実施例と同様にスプライ
ン44が形成されているが、それに係合するスプライン
42を有するものは、第2実施例の場合は、回転軸24
に対して共に回転し且つ軸方向には移動可能なバルブロ
ータ52の小径部である。勿論、スプライン42,44
による連結構造は、キーとキー溝のような均等手段によ
って置き換えることができる。リヤ側の吸入弁であるロ
ータリバルブ36を構成するために、段付き円筒形であ
るスライドバルブロータ52の大径部には、略三角形或
いは台形等の窓の形をした弁開口53が形成されてお
り、リヤ側のシリンダブロック2bに半径方向に形成さ
れたリヤ側の吸入ポート46と吸入室16との間を連通
又は遮断可能としている。
【0029】具体的には、スライドバルブロータ52が
回転軸24に対して右側へ移動すると、弁開口53の円
周方向に短い部分がリヤ側の吸入ポート46と連通する
ようになり、リヤ側のシリンダ13から見れば吸入室1
6と連通している期間が短くなる。反対にスライドバル
ブロータ52が左へ移動すると、弁開口53の円周方向
に長い部分が吸入ポート46と連通するようになって、
リヤ側のシリンダ13と吸入室16とが連通する期間が
長くなる。
回転軸24に対して右側へ移動すると、弁開口53の円
周方向に短い部分がリヤ側の吸入ポート46と連通する
ようになり、リヤ側のシリンダ13から見れば吸入室1
6と連通している期間が短くなる。反対にスライドバル
ブロータ52が左へ移動すると、弁開口53の円周方向
に長い部分が吸入ポート46と連通するようになって、
リヤ側のシリンダ13と吸入室16とが連通する期間が
長くなる。
【0030】コイルばね54の付勢を受けることによ
り、スライドバルブロータ52の右端側がリヤハウジン
グ6内に環状に形成された制御圧室55内に進入するこ
とができるようになっているが、スライドバルブロータ
52の右端面には、制御圧室55に対して摺動嵌合する
環状の制御ピストン56が係合しており、コイルばね5
4の力と対抗するように、制御圧室55内の制御ピスト
ン56が圧力制御装置57から任意の大きさの制御圧を
左方に向かって受けるようになっている。圧力制御装置
57は一種の調圧弁であって、可変容量式斜板型圧縮機
51の吐出圧である高圧の冷媒と、吸入圧である低圧の
冷媒との中間の任意の圧力を作り出して、それを制御圧
として制御圧室55へ供給することができる。
り、スライドバルブロータ52の右端側がリヤハウジン
グ6内に環状に形成された制御圧室55内に進入するこ
とができるようになっているが、スライドバルブロータ
52の右端面には、制御圧室55に対して摺動嵌合する
環状の制御ピストン56が係合しており、コイルばね5
4の力と対抗するように、制御圧室55内の制御ピスト
ン56が圧力制御装置57から任意の大きさの制御圧を
左方に向かって受けるようになっている。圧力制御装置
57は一種の調圧弁であって、可変容量式斜板型圧縮機
51の吐出圧である高圧の冷媒と、吸入圧である低圧の
冷媒との中間の任意の圧力を作り出して、それを制御圧
として制御圧室55へ供給することができる。
【0031】従って、圧力制御装置57が制御圧室55
の制御圧力を変更してスライドバルブロータ52を軸方
向に移動させると、弁開口53が吸入ポート46に連通
する期間が変化するので、リヤ側のシリンダ13の吸入
行程における有効な吸入期間が変化し、リヤ側の各シリ
ンダ13の吐出容量が変化する。それと同時にフロント
側の各シリンダ12の吐出容量も変化させるために、ス
ライドバルブロータ52の小径部には更に小径で中空の
延長部58が設けられており、その先端に近い部分の側
方に1個以上の弁開口59が形成されている。弁開口5
9と共にフロント側の吸入制御弁を構成するために、回
転軸24の内部の吸入通路50には段部60が形成され
る。従って、スライドバルブロータ52が軸方向に移動
することによりリヤ側の吐出容量が変化すると同時に、
絞りとなる弁開口59の大きさが段部60によって変化
し、フロント側のシリンダ12へ吸入される冷媒の量が
制限されて、フロント側の吐出容量も変化することにな
る。
の制御圧力を変更してスライドバルブロータ52を軸方
向に移動させると、弁開口53が吸入ポート46に連通
する期間が変化するので、リヤ側のシリンダ13の吸入
行程における有効な吸入期間が変化し、リヤ側の各シリ
ンダ13の吐出容量が変化する。それと同時にフロント
側の各シリンダ12の吐出容量も変化させるために、ス
ライドバルブロータ52の小径部には更に小径で中空の
延長部58が設けられており、その先端に近い部分の側
方に1個以上の弁開口59が形成されている。弁開口5
9と共にフロント側の吸入制御弁を構成するために、回
転軸24の内部の吸入通路50には段部60が形成され
る。従って、スライドバルブロータ52が軸方向に移動
することによりリヤ側の吐出容量が変化すると同時に、
絞りとなる弁開口59の大きさが段部60によって変化
し、フロント側のシリンダ12へ吸入される冷媒の量が
制限されて、フロント側の吐出容量も変化することにな
る。
【0032】この場合、ロータリバルブ35及び36に
おける回転摺動面のバルブクリアランスは、第1実施例
と同様に、シリンダブロック2がアルミニウム系軽合金
からなる場合に、バルブロータ39及びスライドバルブ
ロータ52の材料として、シリンダブロック2、従って
バルブシリンダ37及び38の熱膨張係数よりも若干大
きな23〜26×10-6mm/mm/°C程度の熱膨張
係数を有するポリアミドイミド樹脂を使用することによ
って、ロータリバルブ35及び36の回転摺動面におけ
る冷媒の漏洩を防止することができる。このように、本
発明は可変容量式の斜板型圧縮機にも適用可能である。
なお、第1実施例及び第2実施例ともに、フロント側及
びリヤ側にシリンダを有する斜板型圧縮機を取り上げて
いるが、本発明がそれらの一側だけの斜板型圧縮機にも
適用可能であることは言うまでもない。
おける回転摺動面のバルブクリアランスは、第1実施例
と同様に、シリンダブロック2がアルミニウム系軽合金
からなる場合に、バルブロータ39及びスライドバルブ
ロータ52の材料として、シリンダブロック2、従って
バルブシリンダ37及び38の熱膨張係数よりも若干大
きな23〜26×10-6mm/mm/°C程度の熱膨張
係数を有するポリアミドイミド樹脂を使用することによ
って、ロータリバルブ35及び36の回転摺動面におけ
る冷媒の漏洩を防止することができる。このように、本
発明は可変容量式の斜板型圧縮機にも適用可能である。
なお、第1実施例及び第2実施例ともに、フロント側及
びリヤ側にシリンダを有する斜板型圧縮機を取り上げて
いるが、本発明がそれらの一側だけの斜板型圧縮機にも
適用可能であることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】本発明においては、吸入弁としてロータ
リバルブを用いるので従来の斜板型圧縮機における吸入
リード弁のような吸入抵抗が低減するするだけでなく、
ロータリバルブの問題である回転摺動部分からの流体の
漏洩も防止される。また、本発明によれば、バルブロー
タ或いはスライドバルブロータとしてポリアミドイミド
樹脂のようなプラスチック材料を使用することができる
ので、軽合金等では成形が困難な部分、例えば、回り止
めのためのスプラインの溝、弁開口等もきわめて容易に
成形が可能であり、仕上げ加工のような後処理を要しな
いことや、プラスチック材の自己潤滑性によって特にフ
ッ素樹脂のような潤滑材の被覆を必要としない等の利点
もあるので、これらがコスト低減をもたらす。
リバルブを用いるので従来の斜板型圧縮機における吸入
リード弁のような吸入抵抗が低減するするだけでなく、
ロータリバルブの問題である回転摺動部分からの流体の
漏洩も防止される。また、本発明によれば、バルブロー
タ或いはスライドバルブロータとしてポリアミドイミド
樹脂のようなプラスチック材料を使用することができる
ので、軽合金等では成形が困難な部分、例えば、回り止
めのためのスプラインの溝、弁開口等もきわめて容易に
成形が可能であり、仕上げ加工のような後処理を要しな
いことや、プラスチック材の自己潤滑性によって特にフ
ッ素樹脂のような潤滑材の被覆を必要としない等の利点
もあるので、これらがコスト低減をもたらす。
【図1】本発明の第1実施例の斜板型圧縮機を示す縦断
正面図である。
正面図である。
【図2】図1のII−II線における横断側面図である。
【図3】本発明の作用効果を説明するための線図であ
る。
る。
【図4】本発明の第2実施例の可変容量式斜板型圧縮機
を示す縦断正面図である。
を示す縦断正面図である。
1…斜板型圧縮機(第1実施例) 2…シリンダブロック 4…フロントハウジング 6…リヤハウジング 12…フロント側のシリンダ 13…リヤ側のシリンダ 16…吸入室 23…斜板室 24…回転軸 27…斜板 30…両頭のピストン 35,36…ロータリバルブ 37,38…バルブシリンダ 39,40…バルブロータ 42,44…スプライン 45,46…吸入ポート 47,48…弁開口 50…軸方向の吸入通路 51…可変容量式斜板型圧縮機(第2実施例) 52…スライドバルブロータ 53…弁開口 55…制御圧室 57…圧力制御装置 59…弁開口
Claims (2)
- 【請求項1】 複数個のシリンダが形成されたシリンダ
ブロックと、前記シリンダ内に挿入された複数個のピス
トンと、前記シリンダブロック内に形成された斜板室
と、前記斜板室に延びている回転軸と、前記回転軸に取
り付けられて共に回転することにより前記複数個のピス
トンを往復運動させる斜板とからなると共に、 前記複数個のシリンダ内へ圧縮すべき流体を順次に供給
する吸入弁が、前記シリンダブロック側に形成されるバ
ルブシリンダと、前記バルブシリンダ内に気密に挿入さ
れて前記回転軸と共に回転するバルブロータとによって
構成されるロータリバルブであって、 しかも、前記バルブロータの材料が前記バルブシリンダ
の材料よりも若干大きな熱膨張係数を有していて、常温
から運転状態に向かって温度が上昇するときに前記バル
ブシリンダの熱膨張よりも前記バルブロータの熱膨張の
方が大きくなるが、通常の運転領域において前記バルブ
ロータの外径が前記バルブシリンダの内径を越えること
がないように、前記バルブシリンダの材料に対して前記
バルブロータの材料の熱膨張係数が選定されていること
を特徴とする斜板型圧縮機。 - 【請求項2】 少なくとも1個の前記ロータリバルブを
構成する前記バルブシリンダ及び前記バルブロータの一
方が他方に対して軸方向に摺動可能となっており、その
軸方向摺動によって前記複数個のシリンダ内へ吸入され
る圧縮すべき流体の量が制限されるように構成されてい
ることを特徴とする請求項1記載の斜板型圧縮機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5234868A JPH0791365A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 斜板型圧縮機 |
| US08/316,032 US5478212A (en) | 1992-03-04 | 1994-09-30 | Swash plate type compressor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5234868A JPH0791365A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 斜板型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0791365A true JPH0791365A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=16977602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5234868A Pending JPH0791365A (ja) | 1992-03-04 | 1993-09-21 | 斜板型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0791365A (ja) |
-
1993
- 1993-09-21 JP JP5234868A patent/JPH0791365A/ja active Pending
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