JPH0792045B2 - 二速可変型斜板式油圧モータ - Google Patents
二速可変型斜板式油圧モータInfo
- Publication number
- JPH0792045B2 JPH0792045B2 JP5167468A JP16746893A JPH0792045B2 JP H0792045 B2 JPH0792045 B2 JP H0792045B2 JP 5167468 A JP5167468 A JP 5167468A JP 16746893 A JP16746893 A JP 16746893A JP H0792045 B2 JPH0792045 B2 JP H0792045B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swash plate
- casing
- wall
- hydraulic motor
- tilt angle
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B14/00—Use of inorganic materials as fillers, e.g. pigments, for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of inorganic materials specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
- C04B14/38—Fibrous materials; Whiskers
- C04B14/48—Metal
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
- Hydraulic Motors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、押しのけ容積を変更
し得る可変型斜板式油圧モータに関し、さらに詳しく
は、斜板をケーシングの内壁との間に位置する傾転支点
を中心に傾転可能に配置し、かつ、この斜板を油圧駆動
式の傾転角制御部材により傾転操作して可変速制御を行
う可変型斜板式油圧モータの改良に関する。
し得る可変型斜板式油圧モータに関し、さらに詳しく
は、斜板をケーシングの内壁との間に位置する傾転支点
を中心に傾転可能に配置し、かつ、この斜板を油圧駆動
式の傾転角制御部材により傾転操作して可変速制御を行
う可変型斜板式油圧モータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上記に類するものとしては、例えば、英
国特許第1055286号明細書や昭和39年特許出願
公告第10784号公報に開示されているものが従来か
ら知られている。
国特許第1055286号明細書や昭和39年特許出願
公告第10784号公報に開示されているものが従来か
ら知られている。
【0003】これら両者は、何れもその開示内容が吐出
量可変型の斜板式油圧ポンプであるとはいえ、斜板をケ
ーシングの内壁との間に設けた二つのボールを介してケ
ーシングの内壁に寄り掛らせ、これらボールの中心を結
ぶ線を傾転支点として斜板を傾転動作可能に配置してい
る。
量可変型の斜板式油圧ポンプであるとはいえ、斜板をケ
ーシングの内壁との間に設けた二つのボールを介してケ
ーシングの内壁に寄り掛らせ、これらボールの中心を結
ぶ線を傾転支点として斜板を傾転動作可能に配置してい
る。
【0004】そして、上記斜板の傾転角を油圧駆動式の
傾転角制御部材により油圧力を利用して切換操作するこ
とで作動油の吐出量(油圧モータで言えば押しのけ容
積)を可変制御する構成となっている。
傾転角制御部材により油圧力を利用して切換操作するこ
とで作動油の吐出量(油圧モータで言えば押しのけ容
積)を可変制御する構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の斜板支持構造
は、例えば昭和54年特許出願公開第122405号公
報にみられるようなトラニオン軸による斜板支持構造に
比べるとその構造自体が簡単で小型に構成でき、その結
果、油圧ポンプまたはモータ全体の形態を小型化し得る
点で優れている。
は、例えば昭和54年特許出願公開第122405号公
報にみられるようなトラニオン軸による斜板支持構造に
比べるとその構造自体が簡単で小型に構成でき、その結
果、油圧ポンプまたはモータ全体の形態を小型化し得る
点で優れている。
【0006】しかし、その反面、斜板をケーシングの内
壁に寄り掛らせて支持しながら、しかも、傾転支点の周
りに揺動させる構造であるがために、斜板の安定性に欠
けるという面がある。
壁に寄り掛らせて支持しながら、しかも、傾転支点の周
りに揺動させる構造であるがために、斜板の安定性に欠
けるという面がある。
【0007】この場合、油圧ポンプであれば、斜板の傾
転角の切換操作に応じて吐出する作動油の量を変えてや
るというアクティブ的な制御動作であるため、この吐出
された作動油に或る程度の脈動があったとしても、当該
脈動は油圧ポンプから配管を通してアクチュエータ内に
ある作動油の膨縮作用や配管自体の拡縮作用等によるア
キュームレータ効果で吸収され、油圧ポンプによって駆
動されるアクチュエータ側には殆ど影響を与えないので
多少の斜板の不安定性はそれほど問題にはならない。
転角の切換操作に応じて吐出する作動油の量を変えてや
るというアクティブ的な制御動作であるため、この吐出
された作動油に或る程度の脈動があったとしても、当該
脈動は油圧ポンプから配管を通してアクチュエータ内に
ある作動油の膨縮作用や配管自体の拡縮作用等によるア
キュームレータ効果で吸収され、油圧ポンプによって駆
動されるアクチュエータ側には殆ど影響を与えないので
多少の斜板の不安定性はそれほど問題にはならない。
【0008】それよりも、斜板の傾転角を最大位置(最
大吐出量)から零(無吐出状態)まで或いは零を越えて
逆方向(逆吐出状態)にまで無段階に切り換え得るよう
にすることの方が一般に望まれ、事実、冒頭で挙げた従
来例もそのような構成をとっている。
大吐出量)から零(無吐出状態)まで或いは零を越えて
逆方向(逆吐出状態)にまで無段階に切り換え得るよう
にすることの方が一般に望まれ、事実、冒頭で挙げた従
来例もそのような構成をとっている。
【0009】それに対し、油圧モータは、油圧ポンプか
ら送られてくる圧力作動油を受けてそれを斜板により回
転力に変換し、かつ、当該斜板の傾転角と供給油量に応
じた回転数をもって回転駆動するというパッシブ的な動
作を行う機器である。
ら送られてくる圧力作動油を受けてそれを斜板により回
転力に変換し、かつ、当該斜板の傾転角と供給油量に応
じた回転数をもって回転駆動するというパッシブ的な動
作を行う機器である。
【0010】しかも、例えばブルドーザやショベルドー
ザ等の車両走行用モータとして当該油圧モータを使用し
たとすると、作業状態に伴う車両走行抵抗の変化によっ
て油圧モータに作用する作動油の圧力が大きく変動し、
場合によっては車体に加わる反動等によって油圧モータ
に著しい高圧が作用することがしばしば起る。
ザ等の車両走行用モータとして当該油圧モータを使用し
たとすると、作業状態に伴う車両走行抵抗の変化によっ
て油圧モータに作用する作動油の圧力が大きく変動し、
場合によっては車体に加わる反動等によって油圧モータ
に著しい高圧が作用することがしばしば起る。
【0011】その結果、斜板の支持が不安定であるとこ
れらの圧力変動やピーク圧力により斜板の傾転角が変化
して油圧モータの押しのけ容積が変わり、車両がガタつ
いて走行したり左右の走行モータに回転速度差が生じて
車両の直進性が損なわれる等の問題が生じることにな
る。
れらの圧力変動やピーク圧力により斜板の傾転角が変化
して油圧モータの押しのけ容積が変わり、車両がガタつ
いて走行したり左右の走行モータに回転速度差が生じて
車両の直進性が損なわれる等の問題が生じることにな
る。
【0012】このことから、油圧モータにあっては、斜
板の傾転角を無段階に変えて連続的な変速操作を行うよ
りも、大きく変動する作動油の圧力から如何にして斜板
を安定状態に保ち、しかも、油圧モータとしての耐久性
を確保する上で斜板の面圧を如何にして低く保つかが問
題である。
板の傾転角を無段階に変えて連続的な変速操作を行うよ
りも、大きく変動する作動油の圧力から如何にして斜板
を安定状態に保ち、しかも、油圧モータとしての耐久性
を確保する上で斜板の面圧を如何にして低く保つかが問
題である。
【0013】その外にも、斜板の傾転角を変更する油圧
駆動式の傾転角制御部材の圧油が抜けてしまった場合に
は、自動的に斜板の傾転角を最大位置に戻して油圧モー
タの回転速度すなわち車両の走行速度を下げ、安全性の
確保を図るという所謂フェール・セーフ構造をとること
が望まれる。
駆動式の傾転角制御部材の圧油が抜けてしまった場合に
は、自動的に斜板の傾転角を最大位置に戻して油圧モー
タの回転速度すなわち車両の走行速度を下げ、安全性の
確保を図るという所謂フェール・セーフ構造をとること
が望まれる。
【0014】したがって、この発明の目的は、傾転角切
換位置での斜板の安定性の確保と面圧の低下を図ると共
に、油圧駆動式傾転角制御部材の圧抜けに際して斜板の
傾転角を自動的にかつ確実に最大位置に切り換えること
のできる二速可変型斜板式油圧モータを提供することで
ある。
換位置での斜板の安定性の確保と面圧の低下を図ると共
に、油圧駆動式傾転角制御部材の圧抜けに際して斜板の
傾転角を自動的にかつ確実に最大位置に切り換えること
のできる二速可変型斜板式油圧モータを提供することで
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、この発明
によれば、斜板の背面側に対し傾転支点を境にしてケー
シングの内壁へと選択的に当接する角度の異なる第一の
シート面と第二のシート面を対称的に形成し、かつ、こ
れら第一のシート面と第二のシート面が当接する上記ケ
ーシングの内壁のそれぞれの面と斜板の傾転支点とを同
一レベルの平面上に配置する。
によれば、斜板の背面側に対し傾転支点を境にしてケー
シングの内壁へと選択的に当接する角度の異なる第一の
シート面と第二のシート面を対称的に形成し、かつ、こ
れら第一のシート面と第二のシート面が当接する上記ケ
ーシングの内壁のそれぞれの面と斜板の傾転支点とを同
一レベルの平面上に配置する。
【0016】しかも、第一のシート面がケーシングの内
壁に当接した際には斜板の表面側に形成した傾斜平面の
傾斜角が大に、また、第二のシート面がケーシングの内
壁に当接した際には表面側の傾斜平面の傾斜角が小とな
るように、上記斜板における表面側の傾斜平面と背面側
の第一および第二のシート面の角度をそれぞれ形成して
おく。
壁に当接した際には斜板の表面側に形成した傾斜平面の
傾斜角が大に、また、第二のシート面がケーシングの内
壁に当接した際には表面側の傾斜平面の傾斜角が小とな
るように、上記斜板における表面側の傾斜平面と背面側
の第一および第二のシート面の角度をそれぞれ形成して
おく。
【0017】 さらに上記に加えて、斜板の傾転角を切
換操作する油圧駆動式の傾転角制御部材を、当該傾転角
制御部材に油圧力を作用させたときに斜板の表面側に形
成した傾斜平面の傾斜角が小になるように斜板に対して
関連づける一方、上記斜板の傾転支点をプランジャが斜
板に及ぼす押圧力Fに対して、斜板の傾転位置に関係な
く常に押圧力の作用中心線が斜板の第一のシート面を通
るように当該作用中心線から斜板の外周側にずらして位
置させることにより達成される。
換操作する油圧駆動式の傾転角制御部材を、当該傾転角
制御部材に油圧力を作用させたときに斜板の表面側に形
成した傾斜平面の傾斜角が小になるように斜板に対して
関連づける一方、上記斜板の傾転支点をプランジャが斜
板に及ぼす押圧力Fに対して、斜板の傾転位置に関係な
く常に押圧力の作用中心線が斜板の第一のシート面を通
るように当該作用中心線から斜板の外周側にずらして位
置させることにより達成される。
【0018】
【作用】すなわち、上記のように構成することによっ
て、斜板の背面側に形成した第一のシート面と第二のシ
ート面とは、それらが選択的に当接するケーシングの内
壁のそれぞれの面と斜板の傾転支点とを同一レベルの平
面上に配置するだけで、斜板の各傾転位置において第一
または第二のシート面の全面が必然的にケーシングの内
壁のそれぞれの面へと面接触して当接する。
て、斜板の背面側に形成した第一のシート面と第二のシ
ート面とは、それらが選択的に当接するケーシングの内
壁のそれぞれの面と斜板の傾転支点とを同一レベルの平
面上に配置するだけで、斜板の各傾転位置において第一
または第二のシート面の全面が必然的にケーシングの内
壁のそれぞれの面へと面接触して当接する。
【0019】これにより、当該斜板は、プランジャから
の押圧力で第一のシート面がケーシングの内壁に当接し
た低速回転状態と、油圧駆動式の傾転角制御部材の力で
第二のシート面がケーシングの内壁に当接した高速回転
状態のそれぞれの切換位置において、第一または第二の
シート面がケーシングの内壁に対し面接触状態を保って
しっかりと押し付けられ、安定した状態で位置決めされ
る。
の押圧力で第一のシート面がケーシングの内壁に当接し
た低速回転状態と、油圧駆動式の傾転角制御部材の力で
第二のシート面がケーシングの内壁に当接した高速回転
状態のそれぞれの切換位置において、第一または第二の
シート面がケーシングの内壁に対し面接触状態を保って
しっかりと押し付けられ、安定した状態で位置決めされ
る。
【0020】また、そればかりでなく、この状態におい
てケーシング側の内壁に対する斜板側の第一或いは第二
のシート面の当接部分が上記したように必然的に面接触
となるため、当該当接部分の面圧も低く保たれる。
てケーシング側の内壁に対する斜板側の第一或いは第二
のシート面の当接部分が上記したように必然的に面接触
となるため、当該当接部分の面圧も低く保たれる。
【0021】かくして、当該形式の斜板式油圧モータ
を、性能的に安定しかつ耐久性にも富んだ二速可変型の
油圧モータとして構成することが可能になるのである。
を、性能的に安定しかつ耐久性にも富んだ二速可変型の
油圧モータとして構成することが可能になるのである。
【0022】さらに、上記に加えて、油圧駆動式の傾転
角制御部材に圧油を送って斜板の傾転角すなわち斜板に
おける表面側の傾斜平面の傾斜角を小さく保ち、それに
よって、油圧モータを高速回転状態で駆動しているいる
ときに何等かの原因で傾転角制御部材が圧抜け事故を起
したとする。
角制御部材に圧油を送って斜板の傾転角すなわち斜板に
おける表面側の傾斜平面の傾斜角を小さく保ち、それに
よって、油圧モータを高速回転状態で駆動しているいる
ときに何等かの原因で傾転角制御部材が圧抜け事故を起
したとする。
【0023】しかし、このような異常事態の発生に際し
ても、運転中はプランジャからの押圧力と斜板の傾転支
点との位置関係で当該斜板には、常に傾転支点の回りに
その傾転角を大きくする方向のモーメントが働くため、
傾転角制御部材内の油を排除しつつ斜板が傾転角を大き
くする方向に傾転動作する。
ても、運転中はプランジャからの押圧力と斜板の傾転支
点との位置関係で当該斜板には、常に傾転支点の回りに
その傾転角を大きくする方向のモーメントが働くため、
傾転角制御部材内の油を排除しつつ斜板が傾転角を大き
くする方向に傾転動作する。
【0024】これにより、油圧モータが自動的に低速回
転状態に切り換わって車両の走行速度を下げ、安全性の
確保を図るという所謂フェール・セーフ効果が達成され
るのである。
転状態に切り換わって車両の走行速度を下げ、安全性の
確保を図るという所謂フェール・セーフ効果が達成され
るのである。
【0025】
【実施例】以下、図示した好適な実施例に基づいてこの
発明を説明する。
発明を説明する。
【0026】図1は、この発明による二速可変型斜板式
油圧モータAを、ブルドーザやショベルドーザ等の車両
走行用モータとして使用した場合の油圧回路図を示すも
のである。
油圧モータAを、ブルドーザやショベルドーザ等の車両
走行用モータとして使用した場合の油圧回路図を示すも
のである。
【0027】すなわち、車載エンジンBによって回転駆
動される油圧ポンプCは、前後進用切換レバー(図示省
略)の操作方向に応じて圧力作動油を管路D或いは管路
E側に吐出し、この圧力作動油が管路D或いはEを経て
油圧モータAに至る。
動される油圧ポンプCは、前後進用切換レバー(図示省
略)の操作方向に応じて圧力作動油を管路D或いは管路
E側に吐出し、この圧力作動油が管路D或いはEを経て
油圧モータAに至る。
【0028】上記油圧モータAに流入した圧力作動油
は、当該油圧モータAを正転または逆転側に回転駆動し
て車両を前進或いは後退させ、しかる後に管路E或いは
Dを経て油圧ポンプCに戻る。
は、当該油圧モータAを正転または逆転側に回転駆動し
て車両を前進或いは後退させ、しかる後に管路E或いは
Dを経て油圧ポンプCに戻る。
【0029】上記において、車両走行用モータである二
速可変型斜板式油圧モータAは、図2に示すように、ケ
ーシング1と、このケーシング1に回転自在に支持した
回転軸2と、この回転軸2に連結したシリンダブロック
3と、このシリンダブロック3に対向してケーシング1
の内壁1a側に配設した斜板4とを有している。
速可変型斜板式油圧モータAは、図2に示すように、ケ
ーシング1と、このケーシング1に回転自在に支持した
回転軸2と、この回転軸2に連結したシリンダブロック
3と、このシリンダブロック3に対向してケーシング1
の内壁1a側に配設した斜板4とを有している。
【0030】また、この斜板4とは反対側のシリンダブ
ロック3の端面には、ケーシング1側に固定してバルブ
プレート5が配設してあり、このバルブプレート5の表
面にシリンダブロック3が摺接している。
ロック3の端面には、ケーシング1側に固定してバルブ
プレート5が配設してあり、このバルブプレート5の表
面にシリンダブロック3が摺接している。
【0031】ケーシング1には、上記管路D,Eに通じ
る給排通路11,12と、それらとは別の制御通路13
が穿設してあり、これら給排通路11,12が、それぞ
れに対応して上記バルブプレート5に穿ったキドニポー
ト5a,5bに連通すると共に、制御通路13は、斜板
4の背面側の一端と対向してケーシング1の内壁1aの
部分に設けた制御用シリンダ14に通じている。
る給排通路11,12と、それらとは別の制御通路13
が穿設してあり、これら給排通路11,12が、それぞ
れに対応して上記バルブプレート5に穿ったキドニポー
ト5a,5bに連通すると共に、制御通路13は、斜板
4の背面側の一端と対向してケーシング1の内壁1aの
部分に設けた制御用シリンダ14に通じている。
【0032】上記制御用シリンダ14は、油圧ポンプC
から別途経路を通して制御通路13へと送られてくる圧
油によって押し進められるピストン15を有し、このピ
ストン15の先端に設けたユニバーサル状のシュー16
を通して前記斜板4の背面側の一端を押すようになって
いる。
から別途経路を通して制御通路13へと送られてくる圧
油によって押し進められるピストン15を有し、このピ
ストン15の先端に設けたユニバーサル状のシュー16
を通して前記斜板4の背面側の一端を押すようになって
いる。
【0033】かくして、これら制御用シリンダ14とピ
ストン15およびシュー16とで油圧駆動式の傾転角制
御部材Pを構成している。
ストン15およびシュー16とで油圧駆動式の傾転角制
御部材Pを構成している。
【0034】前記回転軸2は、ケーシング1に設けたベ
アリング20,21によりケーシング1の内壁1aと斜
板4を貫通して回転自在に支持してあり、かつ、ケーシ
ング1の内壁1aとの間に介装したシール22でケーシ
ング1内の内空部10を外部から密封している。
アリング20,21によりケーシング1の内壁1aと斜
板4を貫通して回転自在に支持してあり、かつ、ケーシ
ング1の内壁1aとの間に介装したシール22でケーシ
ング1内の内空部10を外部から密封している。
【0035】なお、この回転軸2の一端には、減速機の
入力軸を結合するためのジョイント孔23が形成してあ
る。
入力軸を結合するためのジョイント孔23が形成してあ
る。
【0036】一方、シリンダブロック3は、上記ケーシ
ング1の内空部10内に配置してあり、かつ、スプライ
ンやセレーション等で回転軸2と結合し、当該回転軸2
を通してシリンダブロック3の回転を減速機側に伝える
ようになっている。
ング1の内空部10内に配置してあり、かつ、スプライ
ンやセレーション等で回転軸2と結合し、当該回転軸2
を通してシリンダブロック3の回転を減速機側に伝える
ようになっている。
【0037】シリンダブロック3には、複数でかつ奇数
個(通常、5,7或いは9個等の奇数個)のシリンダ3
0が同心円上に等間隔を保って軸方向に穿設してあり、
これらシリンダ30の一端開口部からそれぞれ内部にプ
ランジャ31が摺動自在に挿入してある。
個(通常、5,7或いは9個等の奇数個)のシリンダ3
0が同心円上に等間隔を保って軸方向に穿設してあり、
これらシリンダ30の一端開口部からそれぞれ内部にプ
ランジャ31が摺動自在に挿入してある。
【0038】プランジャ31は、それぞれ先端にユニバ
ーサル状のシュー32を備え、これらシュー32を介し
て前記斜板4の表面側と摺接する。
ーサル状のシュー32を備え、これらシュー32を介し
て前記斜板4の表面側と摺接する。
【0039】シリンダ30の底部には、それぞれポート
33が穿設してあり、これらポート33がシリンダブロ
ック3の回転運動に伴い上記バルブプレート5のキドニ
ポート5a,5bに一定のタイミングで順次に開口し、
シリンダ30内をこれらキドニポート5a,5bを通し
て前記給排通路11,12と選択的に連通する。
33が穿設してあり、これらポート33がシリンダブロ
ック3の回転運動に伴い上記バルブプレート5のキドニ
ポート5a,5bに一定のタイミングで順次に開口し、
シリンダ30内をこれらキドニポート5a,5bを通し
て前記給排通路11,12と選択的に連通する。
【0040】シリンダブロック3は、シリンダ30内に
圧力作動油が作用していないときにも、当該シリンダブ
ロック3をバルブプレート5に押し付けて両者間からの
作動油の洩れを極力阻止し、かつ同時に、プランジャ3
1のシュー32を斜板4側に押し付けて油圧モータAの
起動を容易にするための押付装置Qを備えている。
圧力作動油が作用していないときにも、当該シリンダブ
ロック3をバルブプレート5に押し付けて両者間からの
作動油の洩れを極力阻止し、かつ同時に、プランジャ3
1のシュー32を斜板4側に押し付けて油圧モータAの
起動を容易にするための押付装置Qを備えている。
【0041】上記押付装置Qは、回転軸2との間に形成
したシリンダブロック3の拡径孔の内壁に嵌着したスト
ップリング34と、この拡径孔からシリンダブロック3
を貫通してそれぞれ摺動自在に突出する複数本のピン3
7、および各シュー32を互いに連結する保持板39と
上記ピン37との間に介装したキャップ体38とを有す
る。
したシリンダブロック3の拡径孔の内壁に嵌着したスト
ップリング34と、この拡径孔からシリンダブロック3
を貫通してそれぞれ摺動自在に突出する複数本のピン3
7、および各シュー32を互いに連結する保持板39と
上記ピン37との間に介装したキャップ体38とを有す
る。
【0042】上記拡径孔内に位置して、ストップリング
34とピン37との間にスプリング受け35a,35b
を介してスプリング36を介装し、このスプリング36
の反発力でシリンダブロック3をバルブプレート5に押
し付けると共に、ピン37からキャップ体38および保
持板39を通してシュー32を斜板4の表面側に押し付
けるようになっている。
34とピン37との間にスプリング受け35a,35b
を介してスプリング36を介装し、このスプリング36
の反発力でシリンダブロック3をバルブプレート5に押
し付けると共に、ピン37からキャップ体38および保
持板39を通してシュー32を斜板4の表面側に押し付
けるようになっている。
【0043】上記斜板4は、図3に示されるように、正
面からみた場合には全体的に環状の円盤形状を有すると
共に、側面からみた場合には図4のように全体的に楔状
の形状を有している。
面からみた場合には全体的に環状の円盤形状を有すると
共に、側面からみた場合には図4のように全体的に楔状
の形状を有している。
【0044】図2から明らかなように、シリンダブロッ
ク3におけるプランジャ31の先端に設けたシュー32
と対向する斜板4の表面側は一連の傾斜平面42として
形成してある。
ク3におけるプランジャ31の先端に設けたシュー32
と対向する斜板4の表面側は一連の傾斜平面42として
形成してある。
【0045】それに対し、上記傾斜平面42と反対の斜
板4の背面側は、ケーシング1の内壁1aへと選択的に
当接する角度の異なる第一のシート面40と第二のシー
ト面41とを有している。
板4の背面側は、ケーシング1の内壁1aへと選択的に
当接する角度の異なる第一のシート面40と第二のシー
ト面41とを有している。
【0046】この実施例の場合、上記斜板4は、図3に
示される第一および第二のシート面40,41の交わる
交差線を傾転支点Oとし、この傾転支点Oを中心にして
第一のシート面40と第二のシート面41が選択的にケ
ーシング1の内壁1aへと当接するように、図2の如く
斜板4をケーシング1の内壁1aに対して傾転自在に寄
り掛らせて配置してある。
示される第一および第二のシート面40,41の交わる
交差線を傾転支点Oとし、この傾転支点Oを中心にして
第一のシート面40と第二のシート面41が選択的にケ
ーシング1の内壁1aへと当接するように、図2の如く
斜板4をケーシング1の内壁1aに対して傾転自在に寄
り掛らせて配置してある。
【0047】これにより、当該実施例によれば、斜板4
の背面側に第一および第二のシート面40,41を形成
すると同時にこれら第一および第二のシート面40,4
1の間に自動的に傾転支点Oが形成されることになる。
の背面側に第一および第二のシート面40,41を形成
すると同時にこれら第一および第二のシート面40,4
1の間に自動的に傾転支点Oが形成されることになる。
【0048】したがって、斜板4の形状すなわち背面側
の第一および第二のシート面40,41と表面側の傾斜
平面42との角度関係は勿論のこと、これら第一および
第二のシート面40,41と傾転支点Oの位置関係をも
容易にかつ精度よく正確に加工することができる。
の第一および第二のシート面40,41と表面側の傾斜
平面42との角度関係は勿論のこと、これら第一および
第二のシート面40,41と傾転支点Oの位置関係をも
容易にかつ精度よく正確に加工することができる。
【0049】上記ケーシング1の内壁1aに対して斜板
4を所定位置に保持しつつ、かつ、所定方向の傾転運動
のみ可能に配置するために、この実施例にあっては、図
3にみられるように、斜板4の傾転支点(交差線)Oの
部分に位置して当該傾転支点O上の点を中心とする左右
一対の半球面状の窪み43を有している。
4を所定位置に保持しつつ、かつ、所定方向の傾転運動
のみ可能に配置するために、この実施例にあっては、図
3にみられるように、斜板4の傾転支点(交差線)Oの
部分に位置して当該傾転支点O上の点を中心とする左右
一対の半球面状の窪み43を有している。
【0050】図4から明らかなように、上記窪み43
は、ケーシング1の内壁1aに穿った同じく左右一対の
半球面状の窪み(図示省略)とそれぞれ対向し、これら
窪みの間に僅かな間隙を残してボール44を介在させる
ことにより、当該ボール44によって斜板4の回転運動
を阻止しつつ、かつ同時に、当該斜板4の位置決めをも
行っている。
は、ケーシング1の内壁1aに穿った同じく左右一対の
半球面状の窪み(図示省略)とそれぞれ対向し、これら
窪みの間に僅かな間隙を残してボール44を介在させる
ことにより、当該ボール44によって斜板4の回転運動
を阻止しつつ、かつ同時に、当該斜板4の位置決めをも
行っている。
【0051】なお、上記のボール44による位置決め部
材としては、斜板4の窪み43に相応する位置に半球状
の突起或いは円筒状若しくは半円筒状部材を突設し、他
方隣接するケーシング1の内壁1aに相応する受け部を
形成して位置決め部材とするようにしてもよい。
材としては、斜板4の窪み43に相応する位置に半球状
の突起或いは円筒状若しくは半円筒状部材を突設し、他
方隣接するケーシング1の内壁1aに相応する受け部を
形成して位置決め部材とするようにしてもよい。
【0052】また、斜板4の軸心部には、図2にみられ
るように、回転軸2の外径よりも大きい内径をもつ貫通
孔45を穿つと共に、ベアリング21とキャップ体38
との干渉を回避するための大径部46と切欠き47を設
け、これらで、斜板4をケーシング1の内壁1aに対し
て傾転運動のみ可能に支持している。
るように、回転軸2の外径よりも大きい内径をもつ貫通
孔45を穿つと共に、ベアリング21とキャップ体38
との干渉を回避するための大径部46と切欠き47を設
け、これらで、斜板4をケーシング1の内壁1aに対し
て傾転運動のみ可能に支持している。
【0053】一方、上記斜板4側の第一のシート面40
と第二のシート面41とが当接するケーシング1の内壁
1aは、これら第一および第二のシート面40,41が
当接するそれぞれの面と斜板4の傾転支点Oとが同一レ
ベルの平面上に配置されるように形成(この実施例では
図2のように内壁1aの全面を一平面として形成)して
ある。
と第二のシート面41とが当接するケーシング1の内壁
1aは、これら第一および第二のシート面40,41が
当接するそれぞれの面と斜板4の傾転支点Oとが同一レ
ベルの平面上に配置されるように形成(この実施例では
図2のように内壁1aの全面を一平面として形成)して
ある。
【0054】これにより、斜板4が傾転支点Oを中心と
して傾転運動したときに第一および第二のシート面4
0,41が必然的にケーシング1の内壁1aへと面接触
状態を保って当接し、当該斜板4を安定した状態で保持
することになる。
して傾転運動したときに第一および第二のシート面4
0,41が必然的にケーシング1の内壁1aへと面接触
状態を保って当接し、当該斜板4を安定した状態で保持
することになる。
【0055】また、この状態において、上記のように、
斜板4の第一或いは第二のシート面40,41がケーシ
ング1の内壁1aに対して面接触するので当該当接部分
の面圧も低く保たれる。
斜板4の第一或いは第二のシート面40,41がケーシ
ング1の内壁1aに対して面接触するので当該当接部分
の面圧も低く保たれる。
【0056】かくして、この実施例によれば、先に述べ
た斜板4の形状を容易にかつ精度よく加工できることと
が相俟って、油圧モータの性能にとって重要な高精度の
押しのけ容積を備えたかつ耐久性に富んだ高・低二速の
可変型斜板式油圧モータを得ることが可能になる。
た斜板4の形状を容易にかつ精度よく加工できることと
が相俟って、油圧モータの性能にとって重要な高精度の
押しのけ容積を備えたかつ耐久性に富んだ高・低二速の
可変型斜板式油圧モータを得ることが可能になる。
【0057】上記斜板4における表面側の傾斜平面42
と背面側の第一および第二のシート面40,41は、図
5および図6に示されるように、第一のシート面40が
ケーシング1の内壁1aに当接した際に傾斜平面42の
傾斜角が大となり、逆に、第二のシート面41がケーシ
ング1の内壁1aに当接した際にはその傾斜角が小とな
るようにそれぞれの角度を設定して形成してある。
と背面側の第一および第二のシート面40,41は、図
5および図6に示されるように、第一のシート面40が
ケーシング1の内壁1aに当接した際に傾斜平面42の
傾斜角が大となり、逆に、第二のシート面41がケーシ
ング1の内壁1aに当接した際にはその傾斜角が小とな
るようにそれぞれの角度を設定して形成してある。
【0058】また、先のケーシング1側に設けた油圧駆
動式の傾転角制御部材Pは、制御用シリンダ14を斜板
4の第一のシート面40の端部と対向して配置し、制御
用シリンダ14に油圧力を作用させたときに第二のシー
ト面41をケーシング1の内壁1aに当接させ、斜板4
の表面側における傾斜平面42の傾斜角を小に保つよう
に当該斜板4に対して位置づけている。
動式の傾転角制御部材Pは、制御用シリンダ14を斜板
4の第一のシート面40の端部と対向して配置し、制御
用シリンダ14に油圧力を作用させたときに第二のシー
ト面41をケーシング1の内壁1aに当接させ、斜板4
の表面側における傾斜平面42の傾斜角を小に保つよう
に当該斜板4に対して位置づけている。
【0059】 しかも、この状態において、図2,図5
および図6から明らかなように、斜板4の傾転支点Oを
プランジャ31が斜板4に及ぼす押圧力Fに対して、斜
板4の傾転位置に関係なく常に押圧力Fの作用中心線が
斜板4の第一のシート面40を通るように当該作用中心
線から距離b≒b1だけ斜板4の外周側にずらして位置
させてある。
および図6から明らかなように、斜板4の傾転支点Oを
プランジャ31が斜板4に及ぼす押圧力Fに対して、斜
板4の傾転位置に関係なく常に押圧力Fの作用中心線が
斜板4の第一のシート面40を通るように当該作用中心
線から距離b≒b1だけ斜板4の外周側にずらして位置
させてある。
【0060】 かくして、傾転角制御部材Pの制御用シ
リンダ14に油圧力が作用していないときには、斜板4
が図5に示すように、シリンダブロック3側のシュー3
2からの押圧力Fによる傾転支点Oの周りの時計方向へ
の回転モーメントで第一のシート面40をケーシング1
の内壁1aに面接触させ、表面側の傾斜平面42が傾斜
角の大きい状態に保たれる。
リンダ14に油圧力が作用していないときには、斜板4
が図5に示すように、シリンダブロック3側のシュー3
2からの押圧力Fによる傾転支点Oの周りの時計方向へ
の回転モーメントで第一のシート面40をケーシング1
の内壁1aに面接触させ、表面側の傾斜平面42が傾斜
角の大きい状態に保たれる。
【0061】 それに対して、制御通路13から制御用
シリンダ14に圧力作動油を送ってピストン15を上記
シリンダブロック3側からの押圧力Fによる回転モーメ
ントに打ち勝って押し出すと、このピストン15の力で
斜板4が傾転支点Oの周りに反時計方向へと傾転動作
し、第一のシート面40がケーシング1の内壁1aから
離れると共に、今度は図6のように第二のシート面41
がケーシング1の内壁1aに面接触し、表面側の傾斜平
面42を傾斜角の小さい状態に保つ。
シリンダ14に圧力作動油を送ってピストン15を上記
シリンダブロック3側からの押圧力Fによる回転モーメ
ントに打ち勝って押し出すと、このピストン15の力で
斜板4が傾転支点Oの周りに反時計方向へと傾転動作
し、第一のシート面40がケーシング1の内壁1aから
離れると共に、今度は図6のように第二のシート面41
がケーシング1の内壁1aに面接触し、表面側の傾斜平
面42を傾斜角の小さい状態に保つ。
【0062】したがって、傾転角制御部材Pからの力f
とシリンダブロック3からの押圧力Fとの間に「(b/
a)×F<f<{(b+c)/(a+c)}×F」の関
係式が成立するようにしておけば、斜板4が下端を支点
として傾転し過ぎてしまうことなく、かつ、第二のシー
ト面41がケーシング1の内壁1aと面接触した状態で
安定することになる。
とシリンダブロック3からの押圧力Fとの間に「(b/
a)×F<f<{(b+c)/(a+c)}×F」の関
係式が成立するようにしておけば、斜板4が下端を支点
として傾転し過ぎてしまうことなく、かつ、第二のシー
ト面41がケーシング1の内壁1aと面接触した状態で
安定することになる。
【0063】次に、以上のように構成したこの発明の一
実施例である二速可変型斜板式油圧モータAの動作につ
いて説明する。
実施例である二速可変型斜板式油圧モータAの動作につ
いて説明する。
【0064】油圧ポンプCから油圧モータAの給排通路
11側に向って圧力作動油を送ってやると、そのとき、
バルブプレート5のキドニポート5aと対向するシリン
ダブロック3のシリンダ30内へと当該圧力作動油が送
り込まれ、この圧力作動油の働きでこれらシリンダ30
内のプランジャ31を斜板4の表面側の傾斜平面42に
押し付けて当該斜板4に押圧力Fを及ぼす。
11側に向って圧力作動油を送ってやると、そのとき、
バルブプレート5のキドニポート5aと対向するシリン
ダブロック3のシリンダ30内へと当該圧力作動油が送
り込まれ、この圧力作動油の働きでこれらシリンダ30
内のプランジャ31を斜板4の表面側の傾斜平面42に
押し付けて当該斜板4に押圧力Fを及ぼす。
【0065】なお、このときシリンダ30内に送り込ま
れた圧力作動油が、シリンダブロック3とバルブプレー
ト5および斜板4とシュー32のそれぞれの摺接面を通
して洩れ、これらの洩れによって油圧モータAの始動が
できなくなることがないように、先に述べた押付装置Q
の働きでそれらの洩れを阻止する。
れた圧力作動油が、シリンダブロック3とバルブプレー
ト5および斜板4とシュー32のそれぞれの摺接面を通
して洩れ、これらの洩れによって油圧モータAの始動が
できなくなることがないように、先に述べた押付装置Q
の働きでそれらの洩れを阻止する。
【0066】かくして、シリンダブロック3が軸心周り
に回転運動を始め、それに伴い、バルブプレート5のキ
ドニポート5bと対向する側のシリンダ30内のプラン
ジャ31を斜板4で押し込みつつ内部の作動油を給排通
路12側に押し出して油圧モータAが始動を開始する。
に回転運動を始め、それに伴い、バルブプレート5のキ
ドニポート5bと対向する側のシリンダ30内のプラン
ジャ31を斜板4で押し込みつつ内部の作動油を給排通
路12側に押し出して油圧モータAが始動を開始する。
【0067】この始動開始後は、この種の油圧モータに
おいて従来からよく知られているように、シリンダブロ
ック3における各シリンダ30のポート33が所定のタ
イミングをもってバルブプレート5のキドニポート5
a,5bと順次に連通し、上記作動油の給排操作を繰り
返しながら以後同様にして油圧モータAがその方向に回
転し続ける。
おいて従来からよく知られているように、シリンダブロ
ック3における各シリンダ30のポート33が所定のタ
イミングをもってバルブプレート5のキドニポート5
a,5bと順次に連通し、上記作動油の給排操作を繰り
返しながら以後同様にして油圧モータAがその方向に回
転し続ける。
【0068】そして、このシリンダブロック3の回転
が、それと一体的に結合する回転軸2から減速機を通し
て車両の駆動輪へと伝えられ、当該車両を走行させるこ
とになるのである。
が、それと一体的に結合する回転軸2から減速機を通し
て車両の駆動輪へと伝えられ、当該車両を走行させるこ
とになるのである。
【0069】上記において、油圧ポンプCからの圧力作
動油を油圧モータAの給排通路12側に送り込んでやっ
たとすれば、当該圧力作動油がシリンダブロック3のプ
ランジャ31に対して先とは反対の側に作用し、今度
は、シリンダブロック3が逆の方向に回転して車両を反
対の向き例えば後退側に走行させる。
動油を油圧モータAの給排通路12側に送り込んでやっ
たとすれば、当該圧力作動油がシリンダブロック3のプ
ランジャ31に対して先とは反対の側に作用し、今度
は、シリンダブロック3が逆の方向に回転して車両を反
対の向き例えば後退側に走行させる。
【0070】走行している車両を停止させる場合には、
油圧ポンプCから油圧モータAの給排通路11或いは1
2に送り込む圧力作動油の供給を断ってやると、シリン
ダブロック3のプランジャ31から斜板4に作用する押
圧力Fが消滅するのでシリンダブロック3に働く回転力
もなくなり、油圧モータAのトルクがゼロとなって車両
は停止する。
油圧ポンプCから油圧モータAの給排通路11或いは1
2に送り込む圧力作動油の供給を断ってやると、シリン
ダブロック3のプランジャ31から斜板4に作用する押
圧力Fが消滅するのでシリンダブロック3に働く回転力
もなくなり、油圧モータAのトルクがゼロとなって車両
は停止する。
【0071】以上の動作は、斜板4が図5の状態にある
ときも或いは図6の状態にあるときでも何等異なるとこ
ろはない。
ときも或いは図6の状態にあるときでも何等異なるとこ
ろはない。
【0072】しかし、斜板4に対する傾転角制御部材P
に圧力作動油が作用していない図5の場合、すなわち、
斜板4の第一のシート面40がケーシング1の内壁1a
に面接触している状態にあっては、当該斜板4の表面側
における傾斜平面40の傾斜角が大きい状態にある。
に圧力作動油が作用していない図5の場合、すなわち、
斜板4の第一のシート面40がケーシング1の内壁1a
に面接触している状態にあっては、当該斜板4の表面側
における傾斜平面40の傾斜角が大きい状態にある。
【0073】そのために、シリンダブロック3における
プランジャ31のストローク長が長くなって油圧モータ
Aの押しのけ容積は大の状態にあり、したがって、当該
油圧モータAは低速回転状態に保たれる。
プランジャ31のストローク長が長くなって油圧モータ
Aの押しのけ容積は大の状態にあり、したがって、当該
油圧モータAは低速回転状態に保たれる。
【0074】それに対し、傾転角制御部材Pの制御用シ
リンダ14に圧油を送ってやると、ピストン15が押し
出されて斜板4を傾転支点Oの周りに傾転させ、当該斜
板4の第二のシート面41をケーシング1の内壁1aに
面接触させた図6の状態で安定する。
リンダ14に圧油を送ってやると、ピストン15が押し
出されて斜板4を傾転支点Oの周りに傾転させ、当該斜
板4の第二のシート面41をケーシング1の内壁1aに
面接触させた図6の状態で安定する。
【0075】これにより、斜板4の表面側における傾斜
平面40の傾斜角が小さい状態に切り換わってプランジ
ャ31のストローク長が短くなり、油圧モータAの押し
のけ容積が減少して油圧モータAは高速回転状態にな
る。
平面40の傾斜角が小さい状態に切り換わってプランジ
ャ31のストローク長が短くなり、油圧モータAの押し
のけ容積が減少して油圧モータAは高速回転状態にな
る。
【0076】このようにして、斜板4における表面側の
傾斜平面42の傾斜角を大小二段に変化させることでシ
リンダブロック3のプランジャ31のストローク長を変
え、油圧モータAの押しのけ容積を二段に変化させるこ
とにより、当該油圧モータAの回転速度が変わると共に
出力トルクも変わって二速可変制御が行われることにな
るのである。
傾斜平面42の傾斜角を大小二段に変化させることでシ
リンダブロック3のプランジャ31のストローク長を変
え、油圧モータAの押しのけ容積を二段に変化させるこ
とにより、当該油圧モータAの回転速度が変わると共に
出力トルクも変わって二速可変制御が行われることにな
るのである。
【0077】しかも、上記高速回転の状態において、も
し何らかの原因で傾転角制御部材Pに圧抜け事故が起
り、当該傾転角制御部材Pで斜板4を押す力が消失した
とすると、プランジャ31による押圧力Fで当該斜板4
が、傾転角制御部材Pの制御用シリンダ14内の油を排
除しつつ表面側の傾斜平面42の傾斜角を大きくする方
向に傾転動作する。
し何らかの原因で傾転角制御部材Pに圧抜け事故が起
り、当該傾転角制御部材Pで斜板4を押す力が消失した
とすると、プランジャ31による押圧力Fで当該斜板4
が、傾転角制御部材Pの制御用シリンダ14内の油を排
除しつつ表面側の傾斜平面42の傾斜角を大きくする方
向に傾転動作する。
【0078】そのために、当該油圧モータAは、自動的
に低速回転の状態に切り換えられて車両の走行速度を下
げ、安全性の確保を図る所謂フェール・セーフ効果を発
揮する。
に低速回転の状態に切り換えられて車両の走行速度を下
げ、安全性の確保を図る所謂フェール・セーフ効果を発
揮する。
【0079】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、下記
に述べるような効果を発揮することができる。
に述べるような効果を発揮することができる。
【0080】斜板の背面側に形成した第一のシート面と
第二のシート面は、それらが選択的に当接するケーシン
グの内壁のそれぞれの面と斜板の傾転支点とを同一レベ
ルの平面上に配置するだけで、斜板の二つの傾転位置に
おいて第一または第二のシート面の全面が必然的にケー
シングの内壁へと面接触して当接し、常に斜板を所期し
た状態の下に安定して保持することが可能になる。
第二のシート面は、それらが選択的に当接するケーシン
グの内壁のそれぞれの面と斜板の傾転支点とを同一レベ
ルの平面上に配置するだけで、斜板の二つの傾転位置に
おいて第一または第二のシート面の全面が必然的にケー
シングの内壁へと面接触して当接し、常に斜板を所期し
た状態の下に安定して保持することが可能になる。
【0081】また、上記したように、ケーシング側の内
壁に対する斜板側の第一或いは第二のシート面の当接部
分が必然的に面接触となるためにその部分の面圧が低く
保たれ、当該当接部分の摩耗やヘタリ等を防止して油圧
モータとしての耐久性の向上を図ることがきる。
壁に対する斜板側の第一或いは第二のシート面の当接部
分が必然的に面接触となるためにその部分の面圧が低く
保たれ、当該当接部分の摩耗やヘタリ等を防止して油圧
モータとしての耐久性の向上を図ることがきる。
【0082】これにより、当該形式の斜板構造をもった
斜板式油圧モータを、性能的に安定しかつ耐久性にも富
んだものとすることができ、したがって、油圧モータの
性能にとって重要な高精度の押しのけ容積をもつ高・低
二速の可変型斜板式油圧モータを得ることが可能にな
る。
斜板式油圧モータを、性能的に安定しかつ耐久性にも富
んだものとすることができ、したがって、油圧モータの
性能にとって重要な高精度の押しのけ容積をもつ高・低
二速の可変型斜板式油圧モータを得ることが可能にな
る。
【0083】また、このことから、ブルドーザやショベ
ルドーザ等の車両走行用油圧モータとして、当該二速可
変型の斜板式油圧モータを左右の駆動輪に用いたとして
も、これら左右の油圧モータの押しのけ容積に差が生じ
ないので、車両としての優れた直進性が得られることに
なる。
ルドーザ等の車両走行用油圧モータとして、当該二速可
変型の斜板式油圧モータを左右の駆動輪に用いたとして
も、これら左右の油圧モータの押しのけ容積に差が生じ
ないので、車両としての優れた直進性が得られることに
なる。
【0084】さらに、傾転角制御部材で斜板の傾転角を
小さく保ちながら油圧モータを高速回転しているいると
きに、当該傾転角制御部材が圧抜け事故を起したとして
も、プランジャからの押圧力と斜板の傾転支点との位置
関係並びに斜板に対する傾転角制御部材の作用方向との
関係で、当該斜板が、傾転角制御部材内の油を排除しつ
つ傾転角を大きくする方向に傾転動作し、油圧モータを
自動的に安全サイドの低速回転状態に切り換えてフェー
ル・セーフ効果を発揮することができる。
小さく保ちながら油圧モータを高速回転しているいると
きに、当該傾転角制御部材が圧抜け事故を起したとして
も、プランジャからの押圧力と斜板の傾転支点との位置
関係並びに斜板に対する傾転角制御部材の作用方向との
関係で、当該斜板が、傾転角制御部材内の油を排除しつ
つ傾転角を大きくする方向に傾転動作し、油圧モータを
自動的に安全サイドの低速回転状態に切り換えてフェー
ル・セーフ効果を発揮することができる。
【図1】この発明による二速可変型斜板式油圧モータ
を、ブルドーザやショベルドーザ等の車両走行用モータ
として使用する場合の油圧回路図である。
を、ブルドーザやショベルドーザ等の車両走行用モータ
として使用する場合の油圧回路図である。
【図2】同上における油圧モータの要部のみを切断して
示す縦断側面図である。
示す縦断側面図である。
【図3】同じく斜板のみを取り出して示す当該斜板の背
面面図である。
面面図である。
【図4】同上斜板の側面図である。
【図5】斜板の傾転状態を示す側面図である。
【図6】同じく斜板の他方側への傾転状態を示す側面図
である。
である。
1 ケーシング 1a ケーシングの内壁 2 回転軸 3 シリンダブロック 4 斜板 31 プランジャ 40 斜板の背面側に形成した第一のシート面 41 斜板の背面側に形成した第二のシート面 42 斜板の表面側に形成した傾斜平面 F プランジャが斜板に及ぼす押圧力 O 斜板の傾転支点 P 油圧駆動式の傾転角制御部材
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシング1と、このケーシングに回転
自在に支持された回転軸2と、この回転軸に連結された
シリンダブロック3と、このシリンダブロックに挿入さ
れたプランジャ31と、これらプランジャとケーシング
の内壁1aとの間に位置して傾転支点を中心に傾転可能
に配置した斜板4と、この斜板の傾転角を油圧力で切換
操作する油圧駆動式の傾転角制御部材Pとからなる可変
型斜板式油圧モータにおいて、上記斜板は、プランジャ
と対向する表面側に形成された傾斜平面42と、この傾
斜平面と反対の背面側に傾転支点Oを境に対称的に配置
されて前記ケーシングの内壁に選択的に当接する角度の
異なる第一のシート面40と第二のシート面41とを有
し、これら第一および第二のシート面が当接する上記ケ
ーシングの内壁のそれぞれの面と斜板の傾転支点を同一
レベルの平面上に配置すると共に、上記第一のシート面
がケーシングの内壁に面接触した際には表面側の傾斜平
面の傾斜角が大に、また、第二のシート面がケーシング
の内壁に面接触した際には表面側の傾斜平面の傾斜角が
小となるように上記斜板における表面側の傾斜平面と背
面側の第一および第二のシート面の角度をそれぞれ形成
し、かつ、前記油圧駆動式の傾転角制御部材を当該傾転
角制御部材に油圧力を作用させたときに斜板の表面側の
傾斜平面の傾斜角が小になるように配設する一方、上記
斜板の傾転支点をプランジャが斜板に及ぼす押圧力Fに
対して、斜板の傾転位置に関係なく常に押圧力の作用中
心線が斜板の第一のシート面を通るように当該作用中心
線から斜板の外周側にずらして位置させたことを特徴と
する二速可変型斜板式油圧モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5167468A JPH0792045B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 二速可変型斜板式油圧モータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5167468A JPH0792045B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 二速可変型斜板式油圧モータ |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57188343A Division JPS5979078A (ja) | 1982-10-27 | 1982-10-27 | 可変型油圧モータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06317245A JPH06317245A (ja) | 1994-11-15 |
| JPH0792045B2 true JPH0792045B2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=15850241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5167468A Expired - Lifetime JPH0792045B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 二速可変型斜板式油圧モータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0792045B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2893224B1 (en) | 2012-09-04 | 2018-10-24 | Clark Equipment Company | Power machine |
| KR102346663B1 (ko) * | 2019-10-24 | 2022-01-04 | 주식회사 모트롤 | 유압 회전 장치 |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US1055286A (en) * | 1911-05-13 | 1913-03-04 | Friederich Mueller | Grinding-machine. |
| US2870746A (en) * | 1954-11-19 | 1959-01-27 | Vickers Inc | Servo control for power transmission |
| US3070031A (en) * | 1958-12-05 | 1962-12-25 | Bendix Corp | Axial piston pump |
| GB1055286A (en) * | 1963-09-10 | 1967-01-18 | Lucas Industries Ltd | Hydraulic pumps and motors |
| US3935796A (en) * | 1974-04-16 | 1976-02-03 | Teleflex Incorporated | Variable hydraulic pumping apparatus |
| DE2853494A1 (de) * | 1977-12-14 | 1979-06-21 | Dowty Hydraulic Units Ltd | Taumelscheibenpumpe oder -motor |
| DE2853493A1 (de) * | 1977-12-14 | 1979-06-21 | Dowty Hydraulic Units Ltd | Taumelscheibenpumpe oder -motor |
| JPS5696181A (en) * | 1979-12-28 | 1981-08-04 | Sumijiyuu Yuatsu Kiki Kk | Speed selector and its oil hydraulic circuit for swash plate type two-speed high speed motor |
-
1993
- 1993-06-14 JP JP5167468A patent/JPH0792045B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06317245A (ja) | 1994-11-15 |
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