JPH0792830B2 - 放射線画像情報読取方法 - Google Patents

放射線画像情報読取方法

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JPH0792830B2
JPH0792830B2 JP63192373A JP19237388A JPH0792830B2 JP H0792830 B2 JPH0792830 B2 JP H0792830B2 JP 63192373 A JP63192373 A JP 63192373A JP 19237388 A JP19237388 A JP 19237388A JP H0792830 B2 JPH0792830 B2 JP H0792830B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被写体の放射線画像情報が記録された蓄積性
蛍光体シート等の記録シートから放射線画像を読み取っ
て画像信号を得、この画像信号に画像処理を施し、画像
処理後の画像信号に基づいて可視出力画像を得る放射線
画像情報読取再生システムに関し、さらに詳細には、画
像信号を得る際、画像信号に画像処理を施す際の放射線
画像情報読取条件及び/又は画像処理条件を決定する放
射線画像情報読取方法に関するものである。
(従来の技術) 記録された放射線画像を読み取って画像信号を得、この
画像信号に適切な画像処理を施した後、画像を再生記録
することは種々の分野で行なわれている。たとえば、後
の画像処理に適合するように設計されたガンマ値の低い
X線フィルムを用いてX線画像を記録し、このX線画像
が記録されたフィルムからX線画像を読み取って電気信
号に変換し、この電気信号(画像信号)に画像処理を施
した後コピー写真等に可視像として再生することによ
り、コントラスト,シャープネス,粒状性等の画質性能
の良好な再生画像を得ることが行なわれている(特公昭
61−5193号公報参照)。
また本願出願人により、放射線(X線,α線,β線,γ
線,電子線,紫外線等)を照射するとこの放射線エネル
ギーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射
すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄
積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写
体の放射線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体に記
録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光
で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光
を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に基
づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材料、
CRT等に可視像として出力させる放射線画像記録再生シ
ステムがすでに提案されている(特開昭55−12429号,
同56−11395号,同55−163472号,同56−104645号,同5
5−116340号等)。
このシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線写真シ
ステムと比較して極めて広い放射線露出域にわたって画
像を記録しうるという実用的な利点を有している。すな
わち、蓄積性蛍光体においては、放射線露光量に対して
蓄積後に励起によって輝尽発光する発光光の光量が極め
て広い範囲にわたって比例することが認められており、
従って種々の撮影条件により放射線露光量がかなり大幅
に変動しても、蓄積性蛍光体シートより放射される輝尽
発光光の光量を読取ゲインを適当な値に設定して光電変
換手段により読み取って電気信号に変換し、この電気信
号を用いて写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示装
置に放射線画像を可視像として出力させることによっ
て、放射線露光量の変動に影響されない放射線画像を得
ることができる。
上記システムにおいて、蓄積性蛍光体シートに照射され
た放射線の線量等に応じて最適な読取条件で読み取って
画像信号を得る前に、予め低レベルの光ビームにより蓄
積性蛍光体シートを走査してこのシートに記録された放
射線画像の概略を読み取る先読みを行ない、この先読み
により得られた先読画像信号を分析し、その後上記シー
トに高いレベルの光ビームを照射して走査し、この放射
線画像に最適な読取条件で読み取って画像信号を得る本
読みを行なうように構成されたシステムがある。
ここで読取条件とは、読取りにおける輝尽発光光の光量
と読取装置の出力との関係に影響を与える各種の条件を
総称するものであり、例えば入出力の関係を定める読取
ゲイン,スケールファクタあるいは、読取りにおける励
起光のパワー等を意味するものである。
また、光ビームの高レベル/低レベルとは、それぞれ、
上記シートの単位面積当りに照射される光ビームのエネ
ルギーの大/小、もしくは上記シートから発せられる輝
尽発光光のエネルギーが上記光ビームの波長に依存する
(波長感度分布を有する)場合は上記シートの単位面積
当りに照射される光ビームのエネルギーを上記波長感度
で重みづけした後の重みだけエネルギーの大/小をい
い、光ビームのレベルを変える方法としては、異なる波
長の光ビームを用いる方法、レーザ光源等から発せられ
る光ビームの強度そのものを変える方法、光ビームの光
路上にNDフィルター等を挿入,除去することにより光ビ
ームの強度を変える方法、光ビームのビーム径を変えて
走査密度を変える方法、走査速度を変える方法等、公知
の種々の方法を用いることができる。
また、この先読みを行なうシステムか先読みを行なわな
いシステムかによらず、得られた画像信号(先読画像信
号を含む)を分析し、画像信号に画像処理を施す際の最
適な画像処理条件を決定するようにしたシステムもあ
る。この画像信号に基づいて最適な画像処理条件を決定
する方法は、蓄積性蛍光体シートを用いるシステムに限
られず、たとえば従来のX線フィルム等の記録シートに
記録された放射線画像から画像信号得るシステムにも適
用されている。
上記読取条件及び/又は画像処理条件を決定する際に考
慮すべき条件のひとつは、撮影の際に記録シートに記録
された不要の部分、たとえば散乱放射線のみの部分や被
写体を経由(透過又は反射)せずに放射線が直接記録シ
ートに照射された部分等を取り除き、最終的に写真感光
材料等に可視出力画像を再生記録する際に、観察したい
部分のみが適正な画像濃度で再生記録されるように、読
取条件及び/又は画像処理条件を決定することである。
この決定方法の一例として、本出願人により特開昭58−
67240号において提案した、読取条件決定方法について
第1A図を用いて説明する。この方法は前述した蓄積性蛍
光体シートを用い、先読みを行なうシステムにおいて用
いられる方法である。
先読みにおいてシートから発せられた輝尽発光光を読み
取ることにより得られた輝尽発光光の光量と比例する先
読画像信号Spを横軸(対数軸)にとり、その値の先読画
像信号Spの出現頻度を縦軸(上方)にとり、さらに縦軸
の下方(対数軸)に本読みにおける画像信号SQをとる。
このとき求められたヒストグラムが図に示すように3つ
の山A、B、Cからなり、最終的に可視出力画像として
必要な部分は山Bの部分であるとする。このとき、山B
を見つけるためにたとえば、しきい値Tで先読画像信号
Spの最小値SLの位置から先読画像信号Spの値が増加する
方向にサーチし(図の2点鎖線に対応)、2度目の立ち
上がり点aとその次の立ち上がり点bとをみつける。こ
の2点a、bに挟まれた範囲を可視出力画像として再生
記録する必要のある画像情報範囲とする。上記読取条件
決定方法は、たとえば上記のような方法で見つけた画像
情報範囲の、先読みにおける最小値および最大値をそれ
ぞれSmin(点aに対応)、Smax(点bに対応)としたと
き、このSmaxおよびSminが、本読みにおいて、可視出力
画像を再生記録する写真感光材料等(以下、再生記録シ
ートと呼ぶ。)における適正画像濃度範囲の最小濃度Dm
inおよび最大濃度Dmax(以下、それぞれ再生記録シート
の最小濃度Dmin、最大濃度Dmaxと呼ぶ。)にそれぞれ対
応する、最小の画像信号Qminおよび最大の画像信号Qmax
となるように、すなわち第1A図の直線G1に沿うように本
読みの読取条件を定めるものである。
ここで読取条件とは、読取りにおける輝尽発光光の光量
と読取装置の出力との関係に影響を与える各種の条件を
総称するものであり、例えば入出力の関係を定める読取
ゲイン、スケールファクタあるいは、読取りにおける励
起光のパワー等を意味するものである。
上記のようにして本読みの読取条件を決定することによ
り、必要な画像情報のみを最大の分解能で読み取ること
ができる。
また、先読みを行なわないシステム等においては、画像
処理の際に上記と同様のことが行なわれている。すなわ
ち、第1A図に示す先読画像信号Spを、読み取り(先読み
を行なうシステムにおける本読みに対応する)で得られ
た画像信号に置き替えて考えたときに、読み取りでは第
1A図に示すSLとSHに挟まれた全範囲の画像信号を得、画
像処理を施す際に、可視出力画像として再生記録する必
要のある、第1A図のSminとSmaxに挟まれた範囲が再生記
録シートの最小濃度Dminと最大濃度Dmaxに挟まれた範囲
に対応するように画像処理が施される。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように、可視出力画像として必要な画像信号の最
小値(第1A図の先読みにおけるSmin、本読みにおけるQm
in)と最大値(Smax,Qmax)に挟まれた範囲が、再生記
録シートの最小濃度Dminと最大濃度Dmaxとに挟まれた範
囲を最大限に利用するように読取条件及び/又は画像処
理条件を決定すると、再生記録シートの性能を最大限に
生かし、最大の濃度分解能を有する可視再生画像を得る
ことができる。
しかし、被写体がたとえば人体の四肢末梢や小児等の場
合、可視出力画像として必要な画像信号の範囲が非常に
狭く(すなわち、被写体が撮影された放射線画像を可視
像としたときに、被写体の必要な部分の最大濃度と最小
濃度との差が小さいことに対応する。)、これを上記の
ように再生記録シートの性能を最大限に生かすように可
視出力画像を再生記録するとコントラストが高すぎてし
まい、むしろ観察に適さない可視再生画像となってしま
うという問題点があった。
また、従来から行なわれている、撮影済のX線フィルム
をそのまま観察する場合、このX線フィルムに現われた
X線画像は被写体によらずほぼ一定のコントラストを有
していることから、これに慣れている観察者にとっては
コントラストの高すぎる画像に馴染めないという問題点
もある。
本発明は、上記問題点に鑑み、被写体によらず適正なコ
ントラストの可視出力画像を得ることのできる放射線画
像情報読取条件及び/又は画像処理条件を決定する放射
線画像情報読取方法を提供することを目的とするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明の放射線画像情報読取方法のひとつは、先読みに
より得られた先読画像信号を利用するものである。すな
わち、被写体の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光
体シートを光ビームにより走査し、この走査により上記
シートから発せられた輝尽発光光を読取条件に従って光
電的に読み取って画像信号を得、画像処理条件に従って
画像信号に画像処理の施された画像信号から可視出力画
像を得る放射線画像情報読取再生システムにおいて、 上記輝尽発光光を読み取って画像信号を得る本読みに先
立って、予めこの本読みに用いられる光ビームよりも低
レベルの光ビームにより上記シートを走査してこのシー
トに記録された放射線画像情報の概略を読み取る先読み
を行ない、 この先読みにより得られた先読画像信号のヒストグラム
を求め、このヒストグラムから可視出力画像として再生
する画像情報範囲を求め、この画像情報範囲のラチチュ
ードが広がるにしたがって前記可視出力画像のラチチュ
ードが広がる(一部一定である場合を含む)ように、か
つ該可視出力画像のラチチュードの広がる程度が、前記
画像情報範囲のラチチュードが予め設定された閾値を超
える範囲における場合より、該閾値以下の範囲における
場合の方が小さくなるように、読取条件及び/又は画像
処理条件を決定することを特徴とするものである。
本発明は、先読みを行なわないシステムにも適用するこ
とができる。ただしこの場合には、画像信号に画像処理
を施す際の画像処理条件が決定される。すなわち、先読
みを行なわないシステムに適用する本発明は、被写体の
放射線画像情報が記録された記録シートから放射線画像
を読み取って画像信号を得、画像処理条件に従って画像
信号に画像処理を施し、この画像処理の施された画像信
号から可視出力画像を得る放射線画像情報読取再生シス
テムにおいて、 上記画像信号のヒストグラムを求め、このヒストグラム
から可視出力画像として再生する画像情報範囲を求め、
この画像情報範囲のラチチュードが広がるにしたがって
前記可視出力画像のラチチュードが広がる(一部一定で
ある場合を含む)ように、かつ該可視出力画像のラチチ
ュードの広がる程度が、前記画像情報範囲のラチチュー
ドが予め設定された閾値を超える範囲における場合よ
り、該閾値以下の範囲における場合の方が小さくなるよ
うに、画像処理条件を決定することを特徴とするもので
ある。
ここで、上記「先読画像信号のヒストグラムを求め」
る、又は「画像信号のヒストグラムを求め」るとは、該
画像信号(先読画像信号を含む)に基づいて、該画像信
号が担持する放射線画像の各画素の濃度に対応する量の
ヒストグラム、たとえば上記輝尽発光光の光量のヒスト
グラム等を求めることをいう。
また、上記可視出力画像として再生する画像情報範囲の
ラチチュードとは、たとえば先読みの場合において、第
1A図に示す可視出力画像として再生記録する必要のある
画像信号範囲のうちの最小値Sminと最大値Smaxとの対数
の差、すなわち △S≡logSmax−logSmin をいう。
さらに、上記可視出力画像のラチチュードとは、たとえ
ば先読みの場合において、第1A図の直線G1′に示すよう
に、可視出力画像を再生記録シートに再生記録する際
の、再生記録シートの最小濃度Dminに対応する画像信号
の値SL′と最大濃度Dmaxに対応する画像信号の値SH′と
の対数の差、すなわち △L≡logSH′−logSL′ をいう。
また、上記先読みを行なわないシステムの好ましい態様
においては、記録シートから得られた放射線画像を表わ
す光が光電的に読み取られて画像信号が得られるが、こ
こにおける「記録シートから得られた放射線画像を表わ
す光」には、蓄積性蛍光体シートから発せられた輝尽発
光光や、写真フィルムを透過し、または写真フィルムか
ら反射された光等が含まれる。
(作用) 従来は、可視出力画像として再生する画像情報範囲のラ
チチュード△Sと、可視出力画像のラチチュード△Lと
が等しかった(△L=△S)ため、画像情報範囲のラチ
チュード△Sが狭い場合、この狭いラチチュード△Sの
画像情報が、再生記録シートの最小濃度Dminと最大濃度
Dmaxとに挟まれた濃度範囲全体に分布するように可視出
力画像が再生記録され、コントラストの高すぎる可視出
力画像となってしまっていた。
本発明の放射線画像情報読取方法は、放射線画像情報を
担持する画像信号(先読画像信号を含む)のヒストグラ
ムを得、このヒストグラムから求めた、可視出力画像と
して再生する画像情報範囲のラチチュード△Sが広がる
にしたがって可視出力画像のラチチュードが広がる(一
部一定である場合を含む)ように、かつ可視出力画像の
ラチチュードの広がる程度が、画像情報範囲のラチチュ
ードが予め設定された閾値を超える範囲における場合よ
り、この閾値以下の範囲における場合の方が小さくなる
ように読取条件及び/又は画像処理条件を決定するよう
にしたため、前述したように可視出力画像として必要な
画像信号の範囲が非常に狭く、すなわちそのラチチュー
ドが予め設定された所定の閾値より小さい(すなわち画
像情報範囲のラチチュード△Sが非常に狭い)場合は、
再生記録シートの最小濃度Dminと最大濃度Dmaxとに挟ま
れた濃度範囲全体を使用せずに一部の濃度範囲のみを使
用することができ、コントラストの高すぎる可視出力画
像となることを防止し、被写体によらず適正なコントラ
ストの可視出力画像を得ることができる。
(実 施 例) 以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明す
る。
第3図は、本発明の放射線画像情報読取方法を用いた放
射線画像情報読取再生システムの一実施例を示した構成
図である。この実施例は蓄積性蛍光体シートを用い、先
読みを行なうシステムである。
放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シート1は、まず
弱い光ビームで走査してこのシート1に蓄積された放射
線エネルギーの一部のみを放出させて先読みを行なう先
読み読取部30の所定位置にセットされる。この所定位置
にセットされた蓄積性蛍光体シート1は、モータ2によ
り駆動されるエンドレスベルト等のシート搬送手段3に
より、矢印Y方向に搬送(副走査)される。一方、レー
ザー光源4から発せられた弱い光ビーム5はモータ13に
より駆動され矢印方向に高速回転する回転多面鏡6によ
って反射偏向され、fθレンズ等の集束レンズ7を通過
した後、ミラー8により光路を変えて前記シート1に入
射し前記副走査の方向(矢印Y方向)と略垂直な矢印X
方向に主走査する。この励起光5が照射されたシート1
の箇所からは、蓄積記録されている放射線画像情報に応
じた光量の輝尽発光光9が発散され、この輝尽発光光9
は集光体10によって集光され、光検出器としてのフォト
マルチプライヤ(光電子増倍管)11によって光電的に検
出される。上記集光体10はアクリル板等の導光性材料を
成形して作られたものであり、直線状をなす入射端面10
aが蓄積性蛍光体シート1上の主走査線に沿って延びる
ように配され、円環状に形成された出射端面10bに上記
フォトマルチプライヤ11の受光面が結合されている。上
記入射端面10aから集光体10内に入射した輝尽発光光9
は、該集光体10の内部を全反射を繰り返して進み、出射
端面10bから出射してフォトマルチプライヤ11に受光さ
れ、前記放射線画像情報を担持する輝尽発光光9の光量
がフォトマルチプライヤ11によって電気信号に変換され
る。
フォトマルチプライヤ11から出力されたアナログ出力信
号Sは増幅器16で増幅され、A/D変換器17でディジタル
化され、先読画像信号Spが得られる。
上記先読みにおいては、蓄積性蛍光体シート1に蓄積さ
れた放射線エネルギーの広い領域にわたって読み取るこ
とができるように、フォトマルチプライヤ11に印加する
電圧値や増幅器16の増幅率等の読取条件が定められてい
る。
得られた先読画像信号Spは演算部18に送れ、演算部18で
は、この先読画像信号Spに基づいて後述する本読みの際
の読取条件が決定される。
この読取条件決定方法について第1A図〜第1D図、および
第2A図〜第2D図を参照して説明する。
第1A図〜第1D図は、先読画像信号Spのヒストグラムの例
をそれぞれ示した図である。横軸な先読みにおいてシー
ト1(第3図参照)から発せられた輝尽発光光9を読み
取ることにより得られた、輝尽発光光の光量と比例する
先読画像信号Spの値を対数軸上に表わし、縦軸(上方)
はその値の先読画像信号Spの出現頻度を表わし、縦軸
(下方)は本読みの際の画像信号の値を対数軸上に表わ
したものである。これら各ヒストグラムのうち、山B
は、蓄積性蛍光体シート1のうち、放射線画像が蓄積記
録された部分から得られた先読画像信号を表わしてお
り、山A、山Cは、それぞれ散乱放射線のみが記録され
た部分、被写体を経由(透過または反射)せずに直接に
シート1に放射線が照射された部分から得られた先読画
像信号を表わしており、本読みの際には読み取る必要の
ない不要な部分である。第1A図、第1B図、第1C図、第1D
図の順に、山Bに対応する先読画像信号の幅(各図の2
点a,bに挟まれた範囲)が広がっている。
ヒストグラムが求められると、次にこのヒストグラムか
ら本読みで読取るべき画像情報範囲(図の山Bに対応)
が求められる。この画像情報範囲を求める方法は、被写
体の各グループ(たとえば人体の胸、腹等)により異な
るが、以下にこの求め方の一例を示す。
先読画像信号Spのうち、最小値SLから値が増加する方向
にサーチされ(図の2点鎖線に対応)、2度目の立ち上
がり点aとその次の立ち下がり点bとが求められる。こ
のようにして求められた2点a,bに挟まれた範囲が、可
視出力画像を再生記録する際に必要となる画像情報範囲
である。ここでは、この画像情報範囲の先読画像信号の
最小値、最大値をそれぞれSmin,Smaxとしたとき、この
画像情報範囲のラチチュード△Sを △S=logSmax−logSmin で表わす。
もし、再生記録シートの最小濃度Dminおよび最大濃度Dm
axの範囲に対応する可視出力画像のラチチュード△L
が、常に上記画像情報範囲のラチチュード△Sと等しく
なるように(すなわち第1A図〜第1D図における各直線G1
〜G4および第2A図に相当する。)、本読みの読取条件が
定められると、たとえば第1A図に示すように画像情報範
囲のラチチュード△Sが非常に狭い場合、この放射線画
像が再生記録シートに再生記録されたとき、非常にコン
トラストの高い可視出力画像となってしまう。
そこで、ここでは以下に示すアルゴリズムに基づいて、
本読みの読取条件が定められる。
まず、前述のようにして求めた、画像情報範囲のラチチ
ュード△Sがしきい値△SSHと比較される。
△S<△SSH の場合、第1A図、第1B図に示すように、画像情報範囲よ
り広い、画像信号SL′,SH′で定まる範囲の画像情報を
本読において読み取るように本読みの読取条件が定めら
れる。すなわち、第1A図、第1B図において、 △SSH=β+△S+α となるようにα,βを定め、 △L=△SSH となるように、すなわち、第1A図、第1B図における直線
G1′,G2′となるように本読みの読取条件が定められ
る。
このように読取条件を定めると、本読みにおける画像信
号の最小値Qminと最大値Qmaxの間には、第1A図、第1B図
に示す領域D,Fのように不要の画像信号の領域が存在す
るが、これは後述する本読みにおけるフォトマルチプラ
イヤ11′や増幅器16′の増幅率等の読取条件を直線
G1′,G2′に沿うように定めることを意味し、実際にA/D
変換器17′でサンプリングされ読み取られる画像信号
は、可視出力画像として再生記録される。Q′minと
Q′maxに挟まれた範囲内の画像信号のみである。また
はQminとQmaxに挟まれた範囲全体の画像信号を得、画像
処理の段階でQ′minとQ′maxに挟まれた画像信号のみ
を取り出すようにしてもよい。
第1C図は山Bの画像情報範囲が第1A図、第1B図より広
く、△S=△SSHの場合を表わしている。このときに
は、前述したα,βは零となる。
したがって、 △L=△SSH=△S となり、ラチチュード△Sの範囲内にある画像情報が、
本読みにおいて、QminとQmaxとに挟まれる領域全体を占
めることになる。
第1D図は、山Bの画像情報範囲がさらに広がり、△S>
△SSHの状態となったときを表わしている。このときに
は、可視出力画像のラチチュード△Lは、 △L=△S>△SSH となるように定められる。
第2A図〜第2D図は、可視出力画像として再生する画像情
報範囲のラチチュード△Sに対する可視出力画像のラチ
チュード△Lとの関数を表わしたグラフである。
第2A図は従来例を表わしており、常に△L=△Sであ
る。この図に示した各点G1〜G4は、第1A図〜第1D図にお
ける各直線G1〜G4にそれぞれ対応している。
第2B図は、第1A図〜第1D図を参照して説明した本発明の
上記実施例に対応するものであり、各点G1′〜G4′は、
第1A図〜第1D図における各直線G1′〜G4′にそれぞれ対
応している。
第2B図に示す可視出力画像のラチチュード△Lは、可視
出力画像として再生する画像情報範囲のラチチュード△
Sの値が△S≧△SSHのときは、第2A図に示す従来例と
同一であるが、△S<△SSHのときは定数である。この
ためラチチュード△Sが小さな値のときは、再生記録シ
ートに可視出力画像を再生記録する際に、再生記録シー
トの最大濃度Dmaxと最小濃度Dminとに挟まれた全濃度範
囲は使用せず、この濃度範囲の一部のみを使用するよう
に、本読みにおける読取条件が決定される。このことに
より、最終的に再生記録シートに再生記録された可視出
力画像のコントラストが異常に高くなることが防止され
る。
第2C図、第2D図は、本発明の他の実施例を示したグラフ
である。
第2C図は、△Sが小さな範囲Hと大きな範囲Jでは△L
を定数とし、その中間の範囲Iでは、第2Bの実施例と比
べ緩かな直線で△Lが広がる方向にある。このように△
Sが大きな範囲Jで△Lを定数とすることにより、△L
が広がりすぎて可視出力画像の濃度分解能が観察になじ
まないほど低下してしまうことが防止される。また、中
間の範囲Iでは、第2B図に示した実施例(△SSH≦△S
において△L=△S)と比べ△Lがより緩やかに広がる
ことにより、画像信号のラチチュード△Sの広狭によら
ず、前述した従来のX線フィルムをそのまま観察した場
合にさらに近づけ、より自然な感じを与える可視再生画
像を得ることができる。
第2D図は、中間の範囲Iを曲線とした例である。このよ
うに高次の関数形を用いることにより、よりきめの細か
な対応が可能となる。
第2B図に示す関数は、第3図に示す演算部18にしきい値
△SSHを記憶しておき、A/D変換器17から入力された先読
画像信号Spからこのヒストグラムを求め、このヒストグ
ラムから画像信号のラチチュード△Sを求め、この求め
られた△Sが△SSHと比較されそれ以上か以下かが判断
されることにより、△Lが求められる。
また、第2B図〜第2D図に示す関数形自身を演算部18にあ
らかじめ記憶しておいてもよい。
上記△Lの関数形は、すべての放射線画像に対応する先
読画像信号Spについて同一の関数形を用いてもよいが、
被写体の各グループ(たとえば人体の胸、腹等)毎に最
適な関数形を定めておくようにしてもよい。
上記のようにして、ラチチュード△Lが定められると、
このラチチュード△Lに対応して本読みの際の読取条
件、たとえばフォトマルチプライヤ11′に印加する電圧
や増幅器16′の増幅率等が演算部18において定められ
る。
先読みの終了した蓄積性蛍光体シート1′は、本読み読
取部30′の所定位置にセットされ、上記先読みに使用し
た光ビームより強い光ビーム5′によりシート1′が走
査され、前述のようにして定められた読取条件により画
像信号が得られるが、本読み読取部30′の構成は上記先
読み読取部30の構成と略同一であるため、先読み読取部
30の各構成要素と対応する構成要素には先読み読取部30
で用いた番号にダッシュを付して示し、詳細な説明は省
略する。
A/D変換器17′でディジタル化されることにより得られ
た画像信号SQは、演算部18′に送られる。演算部18′で
は画像信号SQに適切な画像処理が施される。この画像処
理の施された画像信号は再生装置20に送られ、この画像
信号に基づく放射線画像が再生表示される。
尚、上記実施例では、先読み読取部30と本読み読取部3
0′とが別々に構成されているが、前述したように先読
み読取部30と本読み読取部30′の構成は略同一であるた
め、先読み読取部30と本読み読取部30′とを一体にして
兼用してもよい。この場合、弱い光ビームを走査して先
読みを行なった後、蓄積性蛍光体シート11を一回バック
させ、再度、今度は強い光ビームで走査して本読みを行
なうようにすればよい。
先読み読取部の本読み読取部とを兼用した場合、先読み
の場合と本読みの場合とで光ビームの強度を切替える必
要があるが、この切替えの方法としては、レーザー光源
からの光強度そのものを切替える方法、光ビームの光路
上にNDフィルター等を挿入,除去することにより光強度
を切替える方法、光ビームのビーム径を変える方法、上
記主走査の速度や上記副走査の速度を切替える方法等、
公知の種々の方法を使用することができる。
また、上記実施例では、演算部18で求めたラチチュード
△Lに基づいて、本読みの際の読取条件が決定された
が、本読みの読取条件は画像信号範囲のラチチュード△
Sにかかわらず所定の読取条件とし、第3図に破線で示
すように演算部18で求めたラチチュード△Lを演算部1
8′に入力し、本読みで得た画像信号SQに演算部18′で
画像処理を施す際の画像処理条件を決定してもよく、ま
た、上記読取条件と画像処理条件の双方を決定するよう
にしてもよい。
また、上記実施例は、先読みを行なうシステムについて
説明したが、本発明は先読みを行なわずにいきなり上記
システムにおける本読みに相当する読取りを行なうシス
テムにも適用することができる。この場合、読取りの際
の読取条件はラチチュード△Lは考慮せずに所定の読取
条件で読み取られて画像信号が得られ、この画像信号に
基づいて、上記のようにしてラチチュード△Lが求めら
れ、この求められたラチチュード△Lは画像信号に画像
処理を施す際に考慮される。
また、本発明は、蓄積性蛍光体シートを用いるシステム
のほか、従来のX線フィルムを用いるシステム等を用い
ることができる。
第4図は、X線フィルムに記録されたX線画像を読み取
って再生画像を得るX線画像読取再生システムの一実施
例を示した構成図である。
読取部30″の所定位置にセットされた、X線画像が記録
されたX線フィルム40がフィルム搬送手段41により図に
示す矢印Y″方向に搬送される。
また、一次元的に長く延びた光源42から発せられた読取
光43は、シリンドリカルレンズ44により収束され、X線
フィルム上を矢印Y″方向と略直角なX″方向に直線状
に照射する。読取光43が照射されたX線フィルム40の下
方には、X線フィルム40を透過しX線フィルム40に記録
されたX線画像により強度変調された読取光を受光する
位置に、上記X線画像のX″方向の各画素間隔に対応し
た多数の固体光電変換素子が直線状に配置されたMOSセ
ンサ45が設けられている。このMOSセンサ45は、X線フ
ィルムが読取光43により照射されながら矢印Y″方向に
搬送される間、X線フィルム40を透過した読取光をX線
画像のY″方向の各画素間隔に対応した所定の時間間隔
で受光する。
第5図は、上記MOSセンサ45の等価回路を示した回路図
である。
多数の固体光電変換素子46に読取光43が当たって発生す
るフォトキャリアによる信号は、固体光電変換素子46内
のキャパシタCi(i=1,2,……n)に蓄積される。蓄積
されたフォトキャリアの信号は、シフトレジスタ47によ
って制御されるスイッチ部48の順次開閉により順次読み
出され、これにより時系列化された画像信号が得られ
る。この画像信号は、その後プリアンプ49で増幅されて
その出力端子50から出力される。
出力されたアナログの画像信号は、増幅器16″、A/D変
換器17″を経由して演算部18″に入力される。演算部1
8″では、入力された画像信号SQ′に基づいて前述した
実施例と同様にしてまず画像処理条件が決定され、次に
この画像処理条件に基づいて画像信号SQ′に適切な画像
処理が施される。画像処理の施された画像信号は再生装
置20′に送られ、この画像信号に基づく放射線画像が再
生表示される。なお、本実施例において、MOSセンサ45
の代わりにCCD、CPD(Charge Priming Device)等を用
いることができることはいうまでもない。またX線フィ
ルムの読取りにおいても、前述した蓄積性蛍光体シート
の読取りと同様に光ビームで2次元的に走査して読取り
を行なってもよいことももちろんである。また上記実施
例ではX線フィルム40を透過した光を受光しているが、
X線フィルム40から反射した光を受光するように構成す
ることができることももちろんである。
このように、本発明の放射線画像情報読取方法は、被写
体の放射線画像情報が記録された記録シートから放射線
画像を読み取って画像信号を得、画像処理条件に従って
画像信号に画像処理を施し、この画像処理の施された画
像信号から可視出力画像を得る放射線画像情報読取再生
システム一般に適用することができる。
(発明の効果) 本発明の放射線画像情報読取方法は、放射線画像情報を
担持する画像信号(先読画像信号を含む)のヒストグラ
ムを得、このヒストグラムから求めた、可視出力画像と
して再生する画像情報範囲のラチチュード△Sが広がる
にしたがって可視出力画像のラチチュードが広がるよう
に、かつ可視出力画像のラチチュードの広がる程度が、
画像情報範囲のラチチュードが予め設定された閾値を超
える範囲における場合より、この閾値以下の範囲におけ
る場合の方が小さくなるように読取条件及び/又は画像
処理条件を決定するようにしたため、可視出力画像とし
て必要な画像情報範囲のラチチュード△Sが非常に狭い
場合に、コントラストの高すぎる可視出力画像となるこ
とを防止することができ、上記ラチチュード△Sの広狭
によらず、従来のX線フィルム上に現われたX線画像と
同様に適正なコントラストを有する可視出力画像を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1A図〜第1D図は、先読画像信号Spのヒストグラムの例
をそれぞれ示した図、 第2A図〜第2D図は、第1A図〜第1D図に示す画像情報範囲
のラチチュード△Sに対する可視出力画像のラチチュー
ド△Lその関数形を表わしたグラフ、 第3図は、本発明の放射線画像情報読取方法を用いた放
射線画像情報読取再生システムの一実施例を示した構成
図、 第4図は、X線フィルムに記録されたX線画像を読み取
って再生画像を得るX線画像読取再生システムの一実施
例を示した構成図、 第5図は、MOSセンサの等価回路を示した回路図であ
る。 1……蓄積性蛍光体シート 2,2′,13,13′……モータ 3,3′……シート搬送手段 4,4′……レーザー、6,6′……回転多面鏡 9,9′……輝尽発光光、10,10′……集光体 11,11′……フォトマルチプライヤ 16,16′,16″……増幅器 17,17′,17″……A/D変換器 18,18′,18″……演算部 20,20′……再生装置 30……先読み読取部、30′……本読み読取部 30′……読取部、40……X線フィルム 45……MOSセンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体の放射線画像情報が記録された蓄積
    性蛍光体シートを光ビームにより走査し、この走査によ
    り前記シートから発せられた輝尽発光光を読取条件に従
    って光電的に読み取って画像信号を得、画像処理条件に
    従って前記画像信号に画像処理を施し、この画像処理の
    施された画像信号から可視出力画像を得る放射線画像情
    報読取再生システムにおいて、 前記輝尽発光光を読み取って前記画像信号を得る本読み
    に先立って、予めこの本読みに用いられる前記光ビーム
    よりも低レベルの光ビームにより前記シートを走査して
    このシートに記録された前記放射線画像情報の概略を読
    み取る先読みを行ない、 この先読みにより得られた先読画像信号のヒストグラム
    を求め、 このヒストグラムから前記可視出力画像として再生する
    画像情報範囲を求め、 この画像情報範囲のラチチュードが広がるにしたがって
    前記可視出力画像のラチチュードが広がるように、かつ
    該可視出力画像のラチチュードの広がる程度が、前記画
    像情報範囲のラチチュードが予め設定された閾値を超え
    る範囲における場合より、該閾値以下の範囲における場
    合の方が小さくなるように、前記読取条件及び/又は前
    記画像処理条件を決定することを特徴とする放射線画像
    情報読取方法。
  2. 【請求項2】被写体の放射線画像情報が記録された記録
    シートから放射線画像を読み取って画像信号を得、画像
    処理条件に従って前記画像信号に画像処理を施し、この
    画像処理の施された画像信号から可視出力画像を得る放
    射線画像情報読取再生システムにおいて、 前記画像信号のヒストグラムを求め、 このヒストグラムから前記可視出力画像として再生する
    画像情報範囲を求め、 この画像情報範囲のラチチュードが広がるにしたがって
    前記可視出力画像のラチチュードが広がるように、かつ
    該可視出力画像のラチチュードの広がる程度が、前記画
    像情報範囲のラチチュードが予め設定された閾値を超え
    る範囲における場合より、該閾値以下の範囲における場
    合の方が小さくなるように、前記画像処理条件を決定す
    ることを特徴とする放射線画像情報読取方法。
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